JPH03190675A

JPH03190675A - 不織布研磨材

Info

Publication number: JPH03190675A
Application number: JP33198489A
Authority: JP
Inventors: Masaaki Nishida; 西田　雅昭
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-12-20
Filing date: 1989-12-20
Publication date: 1991-08-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、鋼（ステンレス鋼、炭素鋼）、鋳鉄、非鉄金
属、木材、セラミックス、プラスチック、￥膜等のフィ
ニッシングあるいはスーパーフィニッシング仕上に用い
られる不織布研磨材に関するものであり、その目的とす
るところは、適度なりッション性とドレープ性があり、
均一かつ優美な仕上面が得られると共に、研磨焼け、目
詰まりもなく、優れた研磨性能及び、研磨寿命を得る事
にある。

（従来の技術及びその課題）従来、鋼（ステンレス鋼、炭素鋼）、鋳鉄、非鉄金属、
木材、セラミックス、プラスチック、塗膜等のフィニッ
シング、あるいはスーパーフィニッシング仕上には、特
公昭６Ｌ３７０６８号に見られる様な、綿布、クラフト
紙、マニラ紙、及びパル力ナイズドペーパー等の基材の
表面に、エポキシ、フェノール、アルキド樹脂等のメイ
クコート接着剤で、研磨砥粒を固着させた後、該メイク
コート接着剤で、サイズコートした研磨紙、あるいはサ
ンドペーパーと呼ばれる研磨材が使用されている。

また、公知のエアーレイイング装置を用いて、ナイロン
、ポリエステル等の合成繊維から成るうンドウェブに、
ＮＢＲ，ＳＢＲ，ＰＶＡ、アクリル酸エステル等の熱可
塑性樹脂、エポキシ、フェノール、ウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂で、研磨砥粒を固着させた不織布研磨材が使
用されている。

上記研磨紙や不織布研磨材は、所定形状にカットしたハ
ンドバット、エンドレスベルト、筒体の外周面に放射状
に植立したり、筒体の長手方向に積層圧縮したホイール
等の形態に加工して使用されている。

又、研磨紙は、基材に綿布、クラフト紙等を使用してい
る為、風合いが硬く、ドレープ性に欠け、引裂強度が弱
い。それが為、被削材へのなじみが悪く、特にベルト研
磨作業時に、ベルトにしわが入ったり、破れたりして作
業効率が悪くなるという欠点がある。また、基材の密度
が大きく、気孔率が低い為、研摩砥粒が基材表面にのみ
フィルム状にべったりと固着されているので、研磨作業
初期には、所望の研磨性能が得られるが、研磨くす、脱
落樹脂、研磨砥粒の目詰まりが激しく、研磨焼け、研磨
砥粒の磨耗、異常な光沢ムラを生じる等の欠点があった
。

また、上記の不織布研磨材は、研磨紙に比べ、繊維間気
孔率が高く、バルキー性があり柔軟なる為、目詰まりや
研磨焼けは生じないが、細目仕上用になるに従って、繊
度の細かい繊維と粒径の細かい研磨砥粒が使用されてい
る為、気孔率が低く、目詰まりや研磨焼けが生じ易くな
るだけでなく、繊維の腰が低下し、被削材への研磨砥粒
の切り込み力が弱くなり、研磨効率が悪くなる欠点があ
った。

また、目詰まり防止の為、繊度の粗い繊維をブレンドす
ると、気孔率は高くなるが研磨材表面の凹凸が大きくな
ったり、風合いが硬くドレープ性がなくなる為、所望の
仕上面が得られないという種々の問題点があった。

（課題を解決するための手段）本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、研
磨作業時に、目詰まり、研磨焼けがなく、研磨力、研磨
寿命に優れ、被削材の形状へのなじみが良く、優美な仕
上面が得られる不織布研磨材を擢供するものである。

即ち、本発明の不織布研磨材は、紡績可能なる短繊維ウ
ェブを、水流交絡してなる不織布基材に、研磨砥粒を接
着剤で固着させて構成することにより問題点の解消をは
かったものである。

（作用）即ち、本発明の不織布研磨材は、ジェットポンド方式に
より水？Ａｉ交絡してなる不織布を基材として用いるの
で、風合いが柔らかく、ドレープ性に優れる。従って、
使用中研磨材が破損したり、しわ入りの発生が防止でき
る。被削材に良くなじみ、イ褒美な仕上面が得られる。

また、水流交絡不織布基材内部に、繊維間気孔以外の選
択的に設けた直径φ０．５　ｍｍ〜φ３胴の気孔によっ
て、目詰まりがなく、熱放散性が良く研磨焼けも生じな
い。

また、選択的に設けた気孔の界面部で、研磨材と被削材
の研磨抵抗が集中し、研摩砥粒が有効に働く為、繊度が
細かくても優れた研削力が得られる。

また、繊維間がつくる気孔は非常に小さく、気孔界面部
に集中する研磨抵抗は低い為、研削力は低くなる。

以下、本発明の構成を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図及び第２図は本発明による不織布研磨材の構成断
面図及び斜視図であり、図面に示す様に（＋）は水流交
絡により形成された不織布基材であり、（２）は該基材
を構成する紡績可能なる短繊維であり、例えば太さｌｄ
〜２００ｄで繊維長が３８ｍｍ〜７５ｍｍのポリアミド
系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維等
の合成繊維やキュプラ、レーヨン等の半合成繊維或は綿
、麻、羊毛、パイナツプル葉脈等の天然繊維を夫夫単独
に又は複数種紐合わせて用いられる。（３）は上記不織
布基材（１）に水流により設けられた直径が０．５　ｍ
ｍφ〜３ｍｍφの気孔であり、２〜１００個／ｃＩＩＩ
の範囲で設けられている。

上記不織布基材はジェット水流によってウェブの繊維間
相互が交絡され、史にその繊維間相互の交差、接触点は
研磨砥粒例えばＡＩｚＣｈ、ＳｉＣ。

ジルコニア系炭化物、窒化物、人造ダイヤモンド等の人
造研磨砥粒、ダイヤモンド、コランダム、エメリー、ざ
くろ石等の天然研磨砥粒等から夫夫単独に又は複数種混
合して用いる研磨砥粒を含有する熱硬化性又は熱可塑性
接着剤（４）により接着され、本発明の不織布研磨材を
構成する。第３図は第１図の要部拡大図であり、基材を
構成する紡績可能なる短繊維（１）の繊維間相互が研磨
砥粒（５）例え（６）ば炭化ケイ素を含有する接着剤（６）により一体に接着
されている。

尚」１記実施例で用いられる接着剤としては、フェノー
ル、エポキシ、ウレタン等の熱硬化性樹脂、ＮＢＲ，Ｓ
ＢＲ、アクリル酸エステル、ポリビニルアルコール等の
熱可塑性樹脂等をそれぞれ単独に或は複数種混合して用
いることができる。

次に本発明を実施例、比較例により更に詳細に説明する
。

（実施例１）公知のエアレイインク装置と水流交絡装置を用いて、ナ
イロン繊維１０ｄＸ３８ｍｍよりなる目（＋　１００ｇ
／ｒｒｆ、気孔径φ０．５　ｍｇ＋、気孔数１００個／
　ｃｄのランダムウェブ交絡体を得た後、下記接着剤を
２５０ｇ／ｒｒｆ（乾燥型！＃）含浸加工して、目的３
５０　ｇ　／ボの不織布研磨材を形成した。

接着剤配合固形比（実施例２）実施例１と同じ繊維、目付のウェブ及び、同一接着剤を
用いて気孔径φ３胴、気孔数２個／　ｃ＋ｆｔの不織布
研磨材を得た。

（比較例１）公知のエアレイインク装置とニードルパンチ機を用いて
、パンチ数２００　Ｐ　／　ｃ＋ｆｌのランダムウェブ
交絡体を、実施例１と同一条件で後処理して不織布研磨
材を得た。

（比較例２）公知のエアレイインク装置を用いて、実施例１と同一条
件で得たランドウェブを、下記バッキング結合剤で含浸
加工した仮止め不織布を得た後、実施例１と同一条件で
後処理して不織布研磨材を得た。

バンキング結合剤配合固形比［水　　　　　　　　　　　所定量上記各実施例及び比較例で得られた不織布研磨材をφ７
６．２ｍｍ　Ｘ　６１０ｍｍ巾のフェノールコアの外周
面に放射状に植立してφ３１０ｍｍＸ　６１０ｍｍ巾の
研磨ホイールを作成し、リン青銅（Ｉｌｖ７０．５００
枚）を研磨した時の仕上面粗さ、研磨力、研磨力持続性
を測定した結果を下記に示した。

（比較例３）市販の目付１００ｇ／ｒｄのクラフト紙の片面に、フェ
ノール樹脂１０ｇ／ｒｄｃ乾燥重量）コーティング加工
した後、溶剤が蒸散する前に、炭化ケイ素研１ａ砥粒を
、研磨紙製造に用いられる静電塗付機を用いて、７０ｇ
／ｒｒｆとなるように乾燥固着させた。

史にフェノール樹脂を用いて、上記固着研磨砥粒の上部
−面に４０ｇ／ｒｒ？（乾燥型ｔ）サイズコーティング
加工して研磨紙を得た。

※ 初期研磨量・・・リン青銅５０枚迄の研磨量（ｇ）最終
研磨量・・・リン青銅４５０〜５００枚目迄の研磨量（
ｇ）最終消耗量・・・リン青銅４５０〜５００枚目迄の消耗
量（ｇ）最終消耗量・・・リン青銅４５０〜５００枚目迄の上記
試験結果より、明らかなる様に実施例１．２共、被削材
の研磨枚数が増加しても、目詰まりがなく良好な研磨性
能が得られた。また、被削材へのなじみが良く、極細目
仕上が可能であった。比較例１は、実施例１．２と同等
の仕上面が得られるが、目詰まりが激しく、研磨枚数が
増加するにつれて、研磨性能は低下した。比較例３は、
初期研磨量は、非常に優れるが、目詰まりが激しく、研
磨枚数が増加するにつれて、研摩性能は低下した。

（発明の効果）本発明は、上記の如く構成したから、合成繊維、あるい
は天然繊維からなる水流交絡不織布を基材として用いる
ことにより選択的に多数の気孔を設けることが可能とな
り、クツション性と柔軟性が得られ、被削材へのなじみ
性が良く、美しい鏡面仕上が可能である。また、目詰ま
りがなく、自生作用に優れた研磨性能が得られるなどの
効果を有する発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す不織布研磨材の概略構
成断面図、第２図は同斜視図、第３Ｍは同第１図の要部
拡大図である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）紡績可能な短繊維ウェブを、水流交絡して選択的
に多数の気孔を設けてなる不織布基材に、研磨砥粒を接
着剤で一体に固着させてなることを特徴とする不織布研
磨材。
（２）紡績可能な短繊維が、繊度１ｄ〜２００ｄ、繊維
長３８ｍｍ〜７５ｍｍのポリエステル、ナイロン、ポリ
プロピレン等の合成繊維、キュプラ、ポリノジックレー
ヨン等の半合成繊維、綿、麻、羊毛等の天然繊維である
請求項１記載の不織布研磨材。
（３）不織布基材が、直径φ０．５ｍｍ〜φ３ｍｍの気
孔を２個／ｃｍ＾２〜１００個／ｃｍ＾２有してなる請
求項１又は請求項２記載の不織布研磨材。