JPH03189696A - フレット及びこれを用いた電子弦楽器 - Google Patents

フレット及びこれを用いた電子弦楽器

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JPH03189696A
JPH03189696A JP1328410A JP32841089A JPH03189696A JP H03189696 A JPH03189696 A JP H03189696A JP 1328410 A JP1328410 A JP 1328410A JP 32841089 A JP32841089 A JP 32841089A JP H03189696 A JPH03189696 A JP H03189696A
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JP
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fret
conductor
string
fingerboard
voltage
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JP1328410A
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Tatsuya Dejima
達也 出嶌
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子ギター等の電子弦楽器に係り、更に詳し
くは、弦の押圧位置を検出するためのフレットに関する
〔従来の技術〕
通常のギター等においては、ネックと呼ばれる本体部の
複数の位置に張設されている複数の弦を横切るように、
複数のフレットが設けられており、これらのフレット間
のいずれかの位置で弦を本体部に押圧することにより、
弦の有効弦長をその押圧位置に応じて変化させることが
できる。そして、このようなフレット操作により弦の有
効弦長を変化させながら弦を撥弦(ピンキング)し、そ
れによる弦振動を例えば電磁ピックアップ等で拾いアン
プ等で増幅してギター音を発音させることができる。
最近、上記のようなギターのフレット操作及び撥弦(ピ
ッキング)操作により、デジタル回路等で構成された楽
音発生回路を制御して楽音を合成し、発音可能とした電
子弦楽器が開発されている。
かかる電子弦楽器においては、演奏者がどのフレット位
置でどの弦を押圧したかを検出することにより、楽音の
音高等の制御を行う。従って、このような弦の押圧操作
をいかに正確に検出するかという技術が必要となってく
る。
上述のような電子弦楽器における弦の押圧操作位置を検
出するための従来例としては、ネック部分に埋設したフ
レットスイッチにより押圧位置を検出する第1の従来例
(例えば、実開昭63−29193号公報記載のもの。
本件出願人による)、弦を電気抵抗を有する導電性部材
で構成し弦に電流を流してその抵抗値を検出することに
より弦の押圧位置を検出する第2の従来例(例えば、特
開昭59−176783号公報記載のもの。レロイ・デ
イ・ヤング・ジュニア)、フレット部分にコイルを埋設
し弦の振動に基づく誘起電圧を検出することにより押圧
位置を検出する第3の従来例(例えば、特開昭62−4
7698号公報記載のもの。ローランド)、導電性を有
する複数の弦に電気パルス信号を順次送出し、該信号が
導電性を有する複数のフレットのうち何れより検出され
るかを判定して、上記弦とフレットの組合せから各弦の
押圧位置を検出する第4の従来例(例えば、特開昭62
−174795号公報記載のもの。ヤマハ)等がある。
しかし、これら従来例は、ネック部分又は弦を大幅に加
工しなければならないために製造コストが高くなると共
に楽器自体の音質を損ねたり(第1〜第3の従来例)、
検出を行うべき弦の押圧位置以外の押圧位置が検出され
てしまったり(第4の従来例)、といった不都合を有し
ている。
これら不都合を解決する第5の従来例として、各フレッ
トを、異なる抵抗値を有する上部抵抗層(第2伝導性材
料層)及び下部抵抗層(第1伝導性材料層)の2層構造
とし、該下部抵抗層に順次電圧を印加することにより、
上部抵抗層に接触する導電性の弦に流れる弦電流を検出
して弦の押圧位置を認識し、楽音の音高制御を行うもの
がある(特表昭63−500748号公報記載のもの。
ステップエレクトロニクス リミテッド)。この従来例
では、弦と接触するフレットを、高接触抵抗の上部抵抗
層と低接触抵抗の下部抵抗層とで構成することにより、
フレット上において、検出を行うべき弦から他の弦に電
流が廻り込んでしまうことにより、誤った弦の押圧位置
の検出が行われてしまうという事態を確実に防止するこ
とができ、また、弦及びネック部分の構造を大幅に加工
することなく、弦の押圧位置を検出することができる。
上述の第5の従来例においては、高接触抵抗値をもつ上
部抵抗層と低抵抗値をもつ下部抵抗層とから構成された
フレットから、弦に流れる大きな値の電流を検出するた
めの回路として、変圧器を始めとするかなり複雑な回路
構成を必要とするという問題点を有している。この点を
改良した第6の従来例として、各フレットを、導電性部
材と、その上の弦に接触し得る部分に形成される抵抗体
部材との2層構造とし、各フレットの導電性部材(又は
弦)に順次電圧を印加することにより、弦(又は各フレ
ットの導電性部材)側の電圧を検出して弦の押圧位置を
検出するものがある(特願平1−109978、本願出
願人による)。この従来例においては、弦の押圧位置を
検出するための回路構成を、電圧駆動・電圧検出型の構
成とすることにより、オペアンプとマイクロプロセッサ
等のみからなる簡単な構成とすることができ、電子弦楽
器のコストを低く抑えることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、前述の第5の従来例においては、下部抵抗層は
低抵抗値を持てばよいため二酸化ケイ素SiO□の焼結
体等で構成できるが、弦と接触する上部抵抗層は、高接
触抵抗値を持ち、かつ弦との接触に耐えうるような耐摩
耗性に富む材料を使用しなければならないため、上部抵
抗層として使用できる材料が限定されてしまう。第5の
従来例に係る特表昭63−500748号公報において
は、上部抵抗層は、カーボン粉体(カーボンインク)を
混ぜた二酸化ケイ素SiO□(ガラス)を下部抵抗層の
上に塗布して焼結させた抵抗体として構成されている。
しかしこの場合、カーボン材料が使用されるため、その
カーボンの発火を防ぐために焼結温度を低くする必要が
ある。このため、焼結後の硬度を高くすることができず
、実際の演奏操作における弦との接触に十分耐え得る上
部抵抗層を得るまでには到っていないという問題点を有
している。
一方、前述の第6の従来例におけるフレットは、導電性
部材と、その上の弦に接触し得る部分に形成される抵抗
体部材との2層構造を有し、かつ、電圧駆動型のシステ
ム構成を有することにより、フレットを構成する抵抗体
部材における膜厚方向の抵抗値は、前述の第5の従来例
の如く高抵抗値とする必要はない(具体的には、フレッ
トの長手方向の抵抗値が膜厚方向の抵抗値に比べて十分
に大きいという相対的な関係が維持できればよい)。
従って、抵抗体部材の材質として弦との接触に耐えうる
ような材質のものを広範囲の中から選択することができ
ることが述べられている。しかしながら、第6の従来例
に係る特願平1−109978の出願明細書においては
、具体的な材質が開示されておらず、また、導電性部材
を形成する金属材料と抵抗体部材とを形成する材料とを
一体に形成する具体的技術も開示されていない。
本発明の課題は、導電性部材と、その上に形成された抵
抗体部材との2層構造を有するフレットの材質及び形成
技術を具体的に実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、所定の間隔を置いて配置された複数のフレッ
ト、または複数のフレットを横切るように該各フレット
上に所定の間隔を置いて張設された導電性の複数の弦の
いずれか一方に電気信号を印加して各弦の押圧位置を検
出し発音すべき楽音の音高を制御する電子弦楽器に適用
される。
そして、上述の複数のフレットの各々は、電気抵抗値を
無視しうる導電性材料からなる導電体と、該導電性部材
上の各弦が接触しうる部分に形成されるフレット本体と
の2層肴造からなり、フレット本体は、二酸化ケイ素5
iOzを主体とするセラミックス、該セラミックスをつ
なぐバインダー及びルテニウムをそれぞれ混合焼結して
成形された硬度5H以上を有する抵抗体から形成されて
いる。
この場合、フレットを固定する場合の第1の態様として
、上述の各フレットは、該フレットを支えるためのフィ
ンガーボードに設けられた溝部にはめ込まれて固定され
、該溝部内において、導電体とフィンガーボード下部に
設けられる配線とが、該導電体及び配線に設けられた凹
凸状の接続部を介して相互に接続されるように構成でき
る。
又は、第2の態様として、フレット本体が焼結処理によ
り成形された後に、導電体が該フレット本体の裏面に印
刷処理により形成されるように構成できる。
或いは、第3の態様として、各フレットは、該フレット
を支えるためのフィンガーボードに設けられた溝部には
め込まれて固定され、導電体は、U字形板金によって構
成されるようにし、溝部内において、フレット本体は、
該フレット本体を囲むU字形板金である導電体によって
固定されるように構成できる。
この場合、U字形板金である導電体は、バネ板によって
構成されるようにもできる。
更に、第4の態様として、各フレットは、該フレットを
支えるためのフィンガーボードに設けられた溝部にはめ
込まれて固定され、導電体は、溝部の内面に塗布される
導電性の接着剤によって構成され、溝部内において、フ
レット本体は、導電性の接着剤によって固定されるよう
に構成できる。
上述の手段により実現されるフレットを用いて各弦の押
圧位置を検出するための手段は、例えば以下のような電
圧印加手段、電圧検出手段及び検出手段とによって構成
できる。すなわち、電圧印加手段は、複数の各弦に対し
電圧パルスを順次印加し、該各弦に対し電圧パルスが印
加されていないときは、該印加されていない弦を接地電
位に保つように駆動する手段であり、例えば出力インピ
ーダンスが充分に小さいバッファ回路である。また、電
圧検出手段は、電圧印加手段により印加される電圧を、
前述のフレット本体を介して、複数の各フレットの導電
体から順次検出する手段である。そして、検出手段は、
電圧印加手段により電圧パルスが印加された弦と電圧検
出手段により電圧が検出されたフレットとの組み合わせ
により、各弦の押圧位置を検出する手段である。
[作   用] 本発明においては、フレットを構成するフレット本体は
、特に、二酸化ケイ素SiO□とルテニウムLuとバイ
ンダーとを混合して型抜きし、例えば800°C以上の
温度で焼結させたものである。このような原料を用いる
ことにより、硬度がIOH程度のフレット本体を成形す
ることもでき、非常に硬度の高い抵抗体を形成できる。
これにより、耐摩耗性に優れ、長期にわたって安定した
抵抗値を有し、実際に実現可能なフレット本体を構成す
ることができる。
これに加えて、フレットを固定する場合に、前述の第1
の態様によれば、フレットのフィンガーボードへの配設
及び導電体の配線への接続を容易に行うことができ、電
子弦楽器の製造コストの低減に貢献することができ、更
に、故障時等のメインテナンスも楽に行える。
また、第2の態様によれば、導電体をフレット本体に貼
り付ける手間を省くことができ、フレットを安価に構成
できる。
或いは、第3の態様によれば、フレット本体と導電体と
の間で接触不良を起こしにくくすることができる。また
、バネ板を用いることにより、フレット本体と導電体と
の間の接触を更に強固なものとでき、また、フレット交
換も容易に行える。
更に、第4の態様によれば、導電体を部材として設ける
必要がなくなり、コストの低減を図ることができ、信頬
性も増す。
以上に示されるような十分に実用に耐え得るフレンドと
、例えば回路構成が比較的単純な電圧駆動・電圧検出型
の弦の押圧位置の検出回路とを組み合わせることにより
、ネック部分の特別な加工を必要とせず、正確な弦押圧
位置の検出を行える電子弦楽器を低コストで実現゛でき
る。
(実  施  例〕 以下、本発明の実施例につき詳細に説明を行う。
(9′  の       ) 第1図は、本実施例に係る電子弦楽器の外観図である。
この電子弦楽器は、フィンガーボード4を有するネック
3と胴部9とからなっており、フィンガーボード4は音
高指定用の20個のフレット2によって区切られている
フィンガーボード4上には、非伸縮性の部材からなる6
本の弦1が略平行に張設されており、各弦1はその一端
がヘッド5側の弦固定用ペグ501に支持され、他の一
端は胴部9上のピックアップケース8内のブリッジ6に
支持される。そして、これら各弦1は、前記フレット2
間で押圧されることによりフレット2に接触可能である
ピックアップケース8内には、各弦1のトリガ−検出用
の6個のピックアップ7が設けられている。
このほか、電源スィッチ11、音!調整用のボリウム1
0、楽音発音用のスピーカ12、特には図示しない各種
切替スイッチ等を有する。
続いて、第2図は、第1図のフレット2の構成を示した
図であり、同図(a)は第1図のI−I方向から見た断
面図、同図(b)は第1図の■−■方向から見た断面図
である。
フレット2は、略平行に張設された6本の弦1の張設方
向と略直交する方向に細長く6本の各弦1にまたがるよ
うに共通に設けられており、ネック3上のフィンガーボ
ード4の各位置にはめ込まれている。なお、ネック3及
びフィンガーボード4は強化プラスチック材料(絶縁性
部材でもよい)により構成されている。
(フレットの 1の   の  ) 第2図は、この発明に係るフレットの第1の実施例の構
成である。同図の如く、この第1の実施例によるフレッ
ト2は、導電体14上に抵抗体であるフレット本体13
を接触させて形成した構造体をフィンガーボード4の溝
部16に圧入固定した構成を有する。そして、各弦lは
、フレット2の前後のフィンガーボード4に押圧される
ことにより、上記フレット本体13の部分に接触するよ
うになっている。
また、フレット2の導電体14にはリード線15が接続
され、リード線15はネック3内の溝(通常のギターで
はネックの中央に掘られている)等を介して、第1図の
胴部9内に構成される特には図示しない弦押圧位置検出
回路に接続される。
上述の構成において、フレット2を構成するフレット本
体13は、特に、二酸化ケイ素SiO□とルテニウムL
uとバインダーとを混合して型抜きし、800°C以上
の温度で焼結させたものである。このような原料を用い
ることにより、非常に硬度の高い抵抗体(約10H)を
形成でき、耐摩耗性に優れ、長期にわたって安定した抵
抗値を有し、実際に実現可能なフレット本体13を構成
することができる。
(亡        口      のi′ 口 )上
述の構成のフレット2に基づく弦押圧位置検出回路及び
その検出結果に基づいて楽音の音高等の特性を制御しな
がら楽音を発音する回路については、第1図の胴部9内
に設けられが、この回路は、既に、本願出願人による「
従来の技術」の項で前述した特願平1−109978の
出願明細書の第3図、第11図、第16図又は第17図
等に具体的に開示されている。ここでは、弦押圧位置検
出回路のみ簡単にその構成を示しておく。
弦押圧位置検出回路は、以下のような電圧印加回路、電
圧検出回路及び検出回路とからなる。すなわち、電圧印
加回路は、複数の各弦1(第1図)に対し電圧パルスを
順次印加し、該各弦に対し電圧パルスが印加されていな
いときは、該印加されていない弦を接地電位に保つよう
に駆動する回路であり、例えば出力インピーダンスが充
分に小さいバッファ回路である。また、電圧検出回路は
、電圧印加回路により印加される電圧を、フレット本体
13を介して、複数の各フレット2の導電体4からリー
ド線15(共に第2図)を介して順次検出する回路であ
る。そして、検出回路は、電圧印加回路により電圧パル
スが印加された弦lと電圧検出回路により電圧が検出さ
れたフレット2との組み合わせにより、各弦1の押圧位
置を検出する回路である。
又は弦押圧位置検出回路は、上記とは逆に、複数の各フ
レット2の導電体4に対しリード線15を介して電圧パ
ルスを順次印加し、該各フレット2の導電体4に対し電
圧パルスが印加されていないときは、該印加されていな
いフレット2の導電体4を接地電位に保つように駆動す
る電圧印加回路と、電圧印加回路により印加される電圧
を、フレット本体13を介して、複数の各弦1から順次
検出する電圧検出回路と、電圧印加回路により電圧パル
スが印加されたフレット2と電圧検出回路により電圧が
検出された弦1との組み合わせにより、各弦1の押圧位
置を検出する検出回路とから構成される。
ここで、電圧検出回路は、例えば各フレット2のいずれ
かを選択する選択スイッチと、その出力電圧値を所定の
闇値電圧と比較する比較器から構成される。又は、選択
スイッチを設けずに、比較器を、各弦1毎に設けてもよ
い。一方、比較器の代わりに、入力側の印加電圧値に応
じてスイッチング動作をするトランジスタ回路を設けて
もよい。
更に、選択スイッチの出力側に、出力電圧値をデジタル
値に変換するA/D変換回路を設け、該デジタル値を判
定する判定回路を設けて電圧検出を行うようにしてもよ
い。
上述のような弦押圧位置検出回路と、前述のフレット2
(第2図)の構成により、例えば1つのフレット2に複
数の弦1が接触している場合、フレッ+2を構成するフ
レット本体13(抵抗体)における上記複数の弦1間の
距離は、各接触部分とその下部のフレット2を構成する
導電体4との間の距離すなわちフレット本体13の膜厚
に比較して十分大きくすることができる。従って、フレ
ットに接触している複数の弦1は、電気的にはフレット
本体13の抵抗体によって近似的に隔離され、弦l→フ
レット本体13→導電体4、導電体4→フレット本体1
3→弦1という経路で電圧パルスが伝達する。
そして、上記構成を有するフレット2と共に、弦1から
フレット2に向けて電圧を印加するシステムの場合、電
圧印加回路から各弦1に電圧パルスを順次印加し、また
、電圧パルスが印加されていない弦は接地電位にしてお
くことにより、電圧検出回路を介して現在電圧パルスが
印加されている弦lが接触しているフレット2からのみ
電圧パルスが検出されるような等価回路を形成すること
ができる。続いて、検出回路が上述の場合の弦1とフレ
ット2の組み合わせを判定することにより、各弦1の押
圧位置を検出することができる。
一方、フレット2から弦1に向けて電圧を印加するシス
テムの場合、電圧印加回路から各フレット2に電圧パル
スを順次印加し、また、電圧パルスが印加されていない
フレット2は接地電位にしておくことにより、電圧検出
回路を介して現在電圧パルスが印加されているフレット
2に接触している弦1からのみ電圧パルスが検出される
ような等価回路を形成することができる。続いて、前述
の場合と同様の検出回路が上記フレット2と弦1の組み
合わせを判定することにより、各弦1の押圧位置を検出
することができる。
(フレットの 2の   の  ) 第3図は、この発明に係るフレットの第2の実施例の構
成である。同図の如く、この第2の実施例によるフレッ
ト2においては、フレット本体17の材質は、前述した
第2図の第1の実施例におけるフレット本体13と同じ
である。そして、導電体18(第2図14に対応)の下
部に接続部19を設け、更に、溝部22(第2図16に
対応)の下方のリード線21(第2図15に対応)の部
分にコネクタ20を設けることにより、導電体18とリ
ード線21との配線を行い易くしている。
これにより、フレット2のフィンガーボード4への配役
を容易に行うことができ、電子弦楽器の製造コストの低
減に貢献することができ、更に、故障時等のメインテナ
ンスも楽に行える。
なお、フレット本体17を前述した原料から製造したこ
とによる効果、及びリード線21等を介して接続される
前述の弦押圧位置検出回路との関係は、前述の第1の実
施例の場合と同様である。
(フレ トの 3の   の  ) 第4図は、この発明に係るフレットの第3の実施例の構
成である。同図の如く、この第3の実施例によるフレッ
ト2においては、フレット本体23の材質は、前述した
第2図の第1の実施例におけるフレット本体13と同じ
である。そして、第2図の14に対応する導電体を、フ
レット本体23の裏面への吹き付は等の印刷により形成
した導電印刷部24とし、この導電印刷部24にリード
線25を接続するようにしたため、特別に用意した導電
体をフレット本体23に貼り付ける手間を省くことがで
き、フレット2を安価に構成できる。
フィンガーボード4への配設の仕方等については、第2
図の第1の実施例の場合と同様である。
ここで、導電印刷部24のフレット本体23への印刷は
、転写ホットスタンプ、その他の技術によっても行うこ
とができる。
フレット本体23を前述した原料によって製造したこと
による効果、及びリード線25等を介して接続される前
述の弦押圧位置検出回路との関係は、前述の第1の実施
例の場合と同様である。
(フレ トの 4の   の  ) 第5図は、この発明に係るフレットの第4の実施例の構
成である。同図の如く、この第4の実施例によるフレッ
ト2においては、フレット本体26の材質は、前述した
第2図の第1の実施例におけるフレット本体13と同じ
である。そして、第2図の14に対応する導電体を、U
字形導電体27によって構成し、フレット本体26をは
さみ込むようにして溝部29(第2図16に対応)に固
定し、リード線28(第2図15に対応)接続している
。これにより、フレット本体26とU字形導電体27と
の間で接触不良を起こしにく(することができる。
フレット本体26を前述した原料によって製造したこと
による効果、及びリード線28等を介して接続される前
述の弦押圧位置検出回路との関係は、前述の第1の実施
例の場合と同様である。
(フレ トの 5の   の  ) 第6図は、この発明に係るフレットの第5の実施例の構
成である。同図の如く、この第5の実施例によるフレッ
ト2は、第5図の第4の実施例とほぼ同じである。そし
て、フレット本体30(第5図26に対応)の下部を細
く削った構成を有し、この部分をU字形導電体31(第
5図27に対応)ではさみ込むようにし、更に、このU
字形導電体31をバネ板によって構成して、溝部33(
第5図29に対応)に固定し、リード線32(第5図2
8に対応)に接続している。これにより、フレット本体
30とU字形導電体27との間の接触を更に強固なもの
とでき、また、フレット30の交換も容易に行える。
(フレ トの 6の   の  ) 第7図は、この発明に係るフレットの第6の実施例の構
成である。同図の如く、この第6の実施例によるフレッ
ト2においては、フレット本体34の材質は、前述した
第2図の第1の実施例におけるフレット本体13と同じ
である。そして、そして、第2図の14に対応する導電
体を、溝部37(第2図16に対応)の内面にリード線
36(第2図15に対応)に導通する導電接着剤35を
塗布することにより構成し、この接着剤によりフレット
本体34を溝部37に固定している。
これにより、導電体を部材として設ける必要がなくなり
、コストの低減を図ることができ、信鯨性も増す。
フレット本体34を前述した原料から製造したことによ
る効果、及びリード線36等を介して接続される前述の
弦押圧位置検出回路との関係は、前述の第1の実施例の
場合と同様である。
〔発明の効果] 請求項1記載の発明によれば、フレット本体の材質にル
テニウムを使用し、硬質の抵抗体として焼結させている
ため、弦とフレット本体との摩擦による摩耗がほとんど
なく、安定した抵抗値を維持し、実用性・信転性が高い
電子弦楽器用のフレットを提供することが可能となる。
更に、摩耗がほとんど生ずることがなく、したがって、
フレット交換がほとんど必要なくなるため、経済的な電
子弦楽器を提供することが可能となる。
これに加えて、請求項2記載の発明によれば、フレット
を固定する場合に、フレットのフィンガーボードへの配
設及び導電体の配線への接続を容易に行うことができ、
電子弦楽器の製造コストの低減に貢献することができ、
更に、故障時等のメインテナンスも楽に行うことが可能
となる。
また、請求項3記載の発明によれば、導電体をフレット
本体に貼り付ける手間を省くことができ、フレットを安
価に構成することが可能となる。
請求項4記載の発明によれば、フレット本体と導電体と
の間で接触不良を起こしにくくすることが可能となり、
また、請求項5記載の発明によれば、バネ板を用いるこ
とにより、フレット本体と導電体との間の接触を更に強
固なものとでき、また、フレット交換も容易に行うこと
が可能となる。
更に、請求項6記載の発明によれば、導電体を特別に部
材として設ける必要がなくなり、コストの低減を図るこ
とができ、信転性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る電子弦楽器の外観図、第2図
(a)及び(ロ)は、この発明に係るフレットの第1の
実施例の構成図、 第3図は、この発明に係るフレットの第2の実施例の構
成図、 第4図は、この発明に係るフレットの第3の実施例の構
成図、 第5図は、この発明に係るフレットの第4の実施例の構
成図、 第6図は、この発明に係るフレットの第5の実施例の構
成図、 第7図は、この発明に係るフレットの第6の実施例の構
成図である。 l・・・弦、 2・・・フレット、 3・・・ネック、 4・・・フィンガーボード、 13.17.23.26.+30、 レット本体、 14.18・・導電体、 15.21.25.28.32、 −ド線、 16.22.29.33.37・ 19・・・接続部、 20・・・コネクタ、 24・・・導電印刷部、 27.31・・・U字形導電体、 35・・・導電接着剤。 4 ・・フ ロ ・溝部、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)電気抵抗値を無視しうる導電性材料からなる導電体
    と、該導電性部材上に形成されたフレット本体との2層
    構造からなり、 前記フレット本体は、二酸化ケイ素SiO_2を主体と
    するセラミックス、該セラミックスをつなぐバインダー
    及びルテニウムをそれぞれ混合焼結して成形された硬度
    5H以上を有する抵抗体からなる、ことを特徴とするフ
    レット。 2)前記請求項1記載のフレットと、該フレットを支え
    るためのフィンガーボードとを備え、前記フレットは、
    前記フィンガーボード上に設けられた溝部にはめ込まれ
    て固定され、 該溝部内において、前記導電体と前記フィンガーボード
    下部に設けられる配線とが、該導電体または前記配線の
    いずれか一方に設けられた接続部を介して相互に着脱可
    能に接続されている、ことを特徴とする電子弦楽器。 3)前記導電体は、前記フレット本体が前記焼結処理に
    より成形された後に、該フレット本体の裏面に印刷処理
    により形成される、 ことを特徴とする請求項1記載のフレット。 4)前記請求項1記載のフレットと、該フレットを支え
    るためのフィンガーボードとを備え、前記フレットは、
    前記フィンガーボード上に設けられた溝部にはめ込まれ
    て固定され、 前記導電体は、U字形板金によって構成され、前記溝部
    内において、前記フレット本体は、該フレット本体を囲
    む前記U字形板金である導電体によって固定されている
    、 ことを特徴とする電子弦楽器。 5)前記U字形板金である導電体は、バネ板によって構
    成されている、 ことを特徴とする請求項1記載のフレット。 6)前記請求項1記載のフレットと、該フレットを支え
    るためのフィンガーボードとを備え、前記ィンガーボー
    ド上に設けられた溝部にはめ込まれて固定され、 前記導電体は、前記溝部の内面に塗布される導電性の接
    着剤によって構成され、 前記溝部内において、前記フレット本体は、前記導電性
    の接着剤によって固定されている、ことを特徴とする電
    子弦楽器。
JP1328410A 1989-12-20 1989-12-20 フレット及びこれを用いた電子弦楽器 Pending JPH03189696A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7507888B2 (en) 2007-08-30 2009-03-24 Rivera Humberto Jason E Fret and fingerboard for stringed instruments
JP2014102421A (ja) * 2012-11-21 2014-06-05 Casio Comput Co Ltd 電子弦楽器
JP2014523004A (ja) * 2011-07-12 2014-09-08 オー エム ビー ギターズ リミテッド 弦楽器と同様の装置を使用する弦楽器、システム及び方法

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