JPH03188830A - 核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は核磁気共鳴イメージング装置に係り、特に受信
用高周波コイルを設けた頭受を有する寝台の改良に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来の核磁気共鳴イメージング装置は、静磁場発生装置
を構成するガントリ内に、傾斜磁場発生コイル、送信用
高周波コイルが設けられている。

一方、核磁気共鳴イメージング装置に用いられる寝台は
、その上部に被検体を寝載するようにテーブルを有し、
かつ該テーブルの先端部には頭受を有している。頭受は
被検体の頭部を支持するものであって、受信用高周波コ
イルを設けている。

受信用高周波コイルは、ガントり内の被検体に−様な静
磁場を与えながら、かつ核磁気共鳴を励起させる周波数
の電磁波を送信用高周波コイルによって被検体に与えた
時、被検体から発生した核磁気共鳴信号を受信するもの
であって、被検体の検査すべき頭部を覆うようにリング
状をなしている。

その際、検査時には被検体からの核磁気共鳴信号を特定
するため、前記傾斜磁場コイルにより勾配磁界を適当な
方向で与え、その勾配磁界の方向によって検査部位の任
意の角度の断面を得るようにしており、そのため、一般
には頭受はテーブルの先端部に対し水平面と平行に固定
されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、上記に示す従来技術では、元々身体に障害の
ある被検者は勿論のこと、検査時点で障害をもっている
被検者が撮影する場合について配１− ２ 慮されていなかった。

即ち、例えば首が曲がらない被検者、或いは背中が曲が
っている被検者等を撮影しようとする場合、従来技術で
は、寝台に被検者を横たえ、その頭部を水平面と平行な
状態で頭受に支持すると、頭部の顎が上がってしまい、
そのため、前述の如く、受信用高周波コイルが頭受に水
平面で固定されているので、受信用高周波コイルに被検
者の顎がつかえてしまい、そのままでは撮影できないこ
とがあった。

その場合、受信用高周波コイルを交換し、被検者の顎が
つかえないように大きな径の受信用高周波コイルを使用
している。しかしながら、大きな径の受信用高周波コイ
ルを使用すると、該コイルと頭部の検査部位とにすき間
が生じる結果、断層画像としてのＳ／Ｎ比が低下する問
題がある。Ｓ／Ｎ比を向上させようとすると、撮影部位
と受信用高周波コイルとは密着させた方が好ましく、そ
の点すき間が生じても余儀なく撮影しているのが現状で
あった。

また、被検者からみた場合、自然な体形での撮影ができ
なくなるので、苦痛を強いられることとなり、そのため
、撮影中に動いてしまうので、モーションアーチファク
トが生じる等の問題があった。

本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑み、障害の
ある被検体でも、苦痛を強いられることなく自然な体形
で撮影することができるようにした核磁気共鳴イメージ
ング装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明においては、寝台の頭
受を水平面と垂直面とに選択的に回動し得る移動手段を
有していることに特徴がある。

［作用コ 本発明では、上述の如く、移動手段により寝台の頭受を
水平面と垂直面とに選択的に回動し得るように構成され
ているので、首の曲がらない被検者あるいは背中の曲が
っている被検者等の場合には、被検者の体形に応じ頭受
を所望の角度位置に３− 適宜に合わせることができる。従って、被検者の顎等が
受信用高周波コイルにつかえることがなくなり、そのた
め、大きな径の受信用高周波コイルに交換することも不
要になる。しかも、大きな径の受信用高周波コイルを使
うことがないので、寝台に予め設けられている受信用高
周波コイルと被検者とを密着させることができ、すき間
が生じることがないので、画像再構成したときの断層像
のＳ／Ｎ比が低下すると云うことを防げるばかりでなく
、被検者を頭受に安定した状態で支持できるので、被検
者が撮影時に動くことがなく、アーチファクトが生じる
と云うことも防げる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を第１図乃至第１１図により説明
する。第１図は本発明による核磁気共鳴イメージング装
置の第一の実施例を示す寝台の要部の破断斜視図、第２
図は頭受の斜視図、第３図は第２図のｍ−ｍ線に沿う断
面図、第４図は核磁気共鳴イメージング装置を示す説明
用斜視図である。

一 第４図において、図中、１は静磁場発生装置、２は寝台
、３はＭＲＩユニット、４は中央処理装置、５はマルチ
フォーマツ１へカメラである。

静磁場発生装置１は詳細に図示していないが、−様の静
磁場を発生させるための静磁場発生磁石と、これの内部
空間に設けられ、傾斜磁場を発生させるための傾斜磁場
コイルと、該傾斜磁場コイルの内側に設けられ、被検体
に対し核磁気共鳴を励起させるための高周波を照射する
ために送信用高周波コイルとを有している。

寝台２は被検体を寝載するものであって、その上部のテ
ーブル６の先端部には頭受７を有している。該頭受７は
被検体の頭部を支持するものであって、第１図及び第４
図に示すように、ガイド部により水平面に平行に移動可
能に受信用高周波コイル８を設けている。受信用高周波
コイル８は撮影時、被検体からの核磁気共鳴信号を受信
するためのものであって、リング状をなしている。前記
ガイド部は、第１図に示すように、頭受７の背面にほぼ
水平方向に延びるように固定されたガイド− レール７１と、受信用高周波コイル８に固定され、かつ
ガイドレール７１の両側に適合するガイトレー・ル８１
とからなり、ガイド１ノール７１に沿ってガイドレール
８１が移動することにより、受信用高周波コイル８が矢
印の如く水平方向、即ち体軸方向に移動するようにして
いる。

ＭＲＩユニット３は送信用高周波コイルに高周波パルス
を印加するための高周波電源、傾斜磁場コイル用の電源
等を収容している。中央処理装置４は内部に画像処理部
及びシーケンサを収容している。マルチフォーマット５
はＭＲ両画像フィルムに撮影するものである。

この核磁気共鳴イメージング装置は、被検体を寝載して
いる寝台２の上部のテーブル６を、静磁場発生装置内に
移動することにより、被検体に静磁場発生磁石によって
一様の静磁場を与えておき、ＭＲＩユニット３内の高周
波増幅器で増幅した高周波パルスを静磁場発生装置内の
送信用高周波コイルに印加すると、送信用高周波コイル
より被検体に核磁気共鳴信号を励起させる電磁波が照射
され、照射後のある時間後に受信用高周波コイル８が被
検体からの核磁気共鳴信号を検出し、その検出信号をＭ
ＨＩユニット３内の増幅器で増幅し、それを検波した後
、Ａ／Ｄ変換器でデジタル量に変換し、中央処理装置４
の画像処理部に送られる。

画像処理部はフーリエ変換などの処理を実行して画像再
構成する。その際、マルチフォーマット５は再構成され
た画像をフィルムに写す。

そして、本実施例においては、前記寝台２頭受７を垂直
面内で回動し得る移動手段を有している。

該移動手段は大別すると、第２図及び第３図に示すよう
に、頭受７に固定した回転軸１１と、その回転軸１１を
軸受１２を介し支持する支持部１４と、回転軸１１の回
動角度を調節する調節ピン１５とを具えている。

さらに詳しく述べると、第３図に示すように、前記回転
軸１１は角形形状をなす角柱部１１ａと、該角柱部１１
ａの両端面に突設された軸部１１ｂとからなり、角柱部
１１ａが頭受７の基部に適合した状態で形成され、軸部
１１ｂが頭受７の基部一 の両端から突出している。前記軸受１２は、内部に逆転
防止用の軸受１３を一体的に設けている。

そして、その軸受１３に回転軸１１の各軸部１１ｂの途
中位置を夫々嵌め込んで挿通すると共に、その軸部１１
ｂの先端側を軸受１２の外端部に嵌め込んでいる。逆転
防止用の軸受１３は軸受１２に対し一方向θに回転し得
るように、またその方向θと反対方向へは回転しないよ
うに組込まれている。

前記支持部１４は、その内部に形成した空間に軸受１２
を圧入し、該軸受１２内の軸受１３により頭受７が回転
軸を中心として上方に持ち上がるように一方向θにのみ
回動し、また頭受７が軸受１２と一体的に方向θと反対
方向に回動するようにしている。なお、支持部１４はベ
ース２１にビス等によって取付けられ、ベース２１は第
１図に示すようにテーブル６に取付けられている。

前記調節ピン１５はピン先端部に鍔部１８を設けており
、ピン先端側が支持蓋１７を通り、鍔部１８と共に該支
持蓋１７．支持部１４．軸受１２間の空間内に配置され
、かつ鍔部１８と支持蓋１７との間に介設された圧縮ば
ね１９の弾性力により、ピン先端部が軸受１２の凹部２
０に係合するようにしている。支持蓋１７は支持部１４
の上部壁１４ａにビスにより締付けて取付けられ、調節
ピン１５が外部に飛び出るのを防いでいる。凹部２０は
調節ピン１５の先端部と係合し得るテーパ形状をなして
おり、かつ軸受１２の外周面に適宜の間隔をもって複数
配設されている。この調節ピン１５は頭受７が上方に上
がっているとき、ピン先端部と軸受１３の凹部２０との
係合を解除させるため、圧縮ばね１９の弾性力に抗しつ
まみ部分を引き抜くと、頭受７を方向Ｏと反対方向に回
動させることが可能となり、調節ピン１５を釈放し、該
調節ピン１５の先端部が他の凹部２０と係合することに
より、頭受７をその位置で位置決め停止させるようにし
ている。その際、調節ピン１５のつまみ部分の周面には
引き抜きやすいようにローレッ１へ加工が施されている
。

上記の如く構成された核磁気共鳴イメージング１０ 装置は、検査に際し、被検者が寝台２に寝載される。そ
のとき、首の曲がらない被検者あるいは背中の曲がって
いる被検者等の場合には、その被検者の体形に応じ移動
手段により頭受７の角度を変える。即ち、移動手段の軸
受１２には一方向θにのみ回転し得る逆転防止用の軸受
１３が一体的に設けられているので、寝台２の頭受７を
上方に持ち上げるようにして所望の角度位置まで回動さ
せる。

これにより、被検者の体形に応じた位置に頭受７を位置
決めすることができるので、頭受７には被検者の頭部を
安定した状態で支持することができる。また、頭受７を
単に持ち上げるだけでよいので、位置決めが簡単である
。

次に、上記被検者より首の曲がっていない被検者を検査
するために頭受７の角度を変更する場合には、移動手段
の調節ピン１５を、その先端部と軸受１２の凹部２０と
の係合を解除するように引き抜き、頭受７を方向Ｏと反
対方向に回動させ、所望の角度位置になったときに調節
ピン１５を釈放して該ピン先端部を軸受１２の所望の凹
部２０に係合させることにより、頭受７を所望の角度位
置まで戻す。

このようにして、頭受７を垂直面で回動させることによ
り、被検者の体形に応じ適宜に合わせることができるの
で、従来技術に比べると、被検者の顎等が受信用高周波
コイル８につかえることがなくなり、従って大きな径の
受信用高周波コイルに交換することも不要になる。しか
も、大きな径の受信用高周波コイルを使うことがないの
で、寝台２に予め設けられている受信用高周波コイルと
被検者との間にはすき間が生じることがなく、画像再構
成したときの断層像のＳ／Ｎ比が低下すると云うことを
防げるばかりでなく、被検者を頭受７に安定した状態で
支持できるので、被検者が撮影時に動くことがなく、ア
ーチファクトが生じると云うことも防げる。

第５図乃至第７図は本発明の核磁気共鳴イメージング装
置の第二の実施例を示している。

この実施例において前記第一の実施例と異なる１ のは、頭受７がラチェット機構によって回動できるよう
にした点にある。

即ち、この実施例の移動手段は、頭受７の基部に第一の
実施例と同様に回転軸１１が固定され、その回転軸１１
の軸部１１ｂが支持部３４．３４’に夫々支持されてい
る。各支持部３４．３４’はベース２１に取付けられ、
頭受７０基部両側に配置されている。一方の支持部３４
内部には空間が形成され、その空間内において前記軸部
１１ｂの途中位置に取付けられたギヤ３５が配置されて
いる。また、一方の支持部３４の背面側（頭受７の先端
側）にはギヤ３５の一方向Ｏの回転を許容し、かつ一方
向θと反対方向の回転を停止させるためにギヤ３５と噛
み合うストッパー３６が取付けられている。該ストッパ
ー３６は、その中間部が支持部３４に軸支され、かつ先
端部がギヤ３５と噛み合うと共に、他端部側と支持部３
４との間に介設された圧縮ばね３７によってギヤ３５と
の噛み合い方向に付勢されている。

従って、頭受７を上方に持ち上げるように所望１２− 角度の方向θに回動すると、ギヤ３５が回転し、ギヤ３
５の任意の歯がストッパー３６の先端部に位置してスト
ッパー３６と噛み合うことにより、頭受７を垂直面で所
望の角度位置に位置決めでき、またストッパー３６他端
側の突起３８を、圧縮ばね３７の弾性力に抗し矢印イ方
向に押し、ストッパー３６とギヤ３５との噛み合いを解
除し、その状態で頭受７を下げることにより、元の位置
に戻すようにしている。

この実施例によれば、頭受７を垂直面でかつ水平面で夫
々回動させることができるので、基本的には第一の実施
例と同様の作用効果を得ることができる。

第８図乃至第１０図は本発明による核磁気共鳴イメージ
ング装置の他の実施例を示している。

この場合の移動手段は、頭受７の基部に回転軸１１が固
定され、その回転軸１１の軸部１１ｂが支持部４４．４
４に夫々支持されている。この支持部４４は第９図及び
第１０図に示すように、回転軸１１の軸部１１ｂを挿通
するための挿通穴４１３− １４− ５が設けられ、またその挿通穴４５を中心とする半径位
置に円弧状の長穴４６が設けられている。

一方、調節ねじ４７は先端部が支持部４４の長穴４６を
通って頭受７に螺合している。この調節ねじ４７は緩ん
だ状態にあるときに頭受７を垂直面内に回動させると、
それに追従して支持部４４の長穴４６内を移動し、支持
部４４に対し頭受７を締め付けると、頭受７を垂直面で
所望の角度位置に位置決めするようにしている。そのた
め１頭受７の基部の両端面には調節ねじ４７をねじ込む
ためのねじ穴（誇示せず）が設けられ、また長穴４６の
幅は調節ねじ４７のねじ部を挿通し得る大きさとなって
いる。

この実施例によれば、前記第一、第二の実施例に比べ、
軸受１２，１３やギヤ３５等を用いることがないので、
移動手段の構成を簡素化することができる。

なお、何れの実施例とも、移動手段が頭受７を垂直面内
でのみ回動するように構成した例を示したが、それに加
え、水平面内でも回動するように構成することもできる
。即ち、第１１図に示すように、ベース２１には寝台２
のテーブル６に突設されたピン２２と適合する穴２３が
穿設され、またベース２１の穴２３を中心とする半径位
置にはテーブル６に突設されたボルトを通す円弧状の長
穴２４が形成される。ポル１−の先端部にはナツト２５
が締め付けられる。そして、ベース２１上のナツト２５
を緩め、テーブル６のピン２２を中心としてベース２１
をテーブル６上で回動させ、任意の位置でベース２１を
止め、ナツト２５をベース２１に締め付けることによっ
てベース２１をテーブル６に対し水平面の所望の角度位
置に固定するようにしている。

このように、移動手段により頭受７を垂直面と水平面と
に回動させて頭受７の位置をずらすと、頭受７を、垂直
面のみの回動による位置決めよりも、様々の形態で位置
決めできるので、被検者の種々の体形に応じ的確にかつ
安定的に頭部を支持することができ、いっそう効果的で
ある。

［発明の効果］ ５− １６− 以上述べたように、本発明によれば、移動手段により寝
台の頭受を水平面と垂直面とに回動させ、被検体として
首の曲がらない被検者あるいは背中の曲がっている被検
者等の場合にも、被検者の体形に応じ頭受を所望の角度
位置に適宜に合わせることができるように構成したので
、被検者の顎等が受信用の高周波コイルにつかえること
がなくなり、大きな径の受信用高周波コイルに交換する
ことも不要になり、しかも受信用高周波コイルと被検者
とを密着させることができる結果、画像再構成したとき
の断層像のＳ／Ｎ比が低下すると云うことを防げるばか
りでなく、被検者が撮影時に動くことがなく、アーチフ
ァクトが生じると云うことも防げる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による核磁気共鳴イメージング装置の第
一の実施例を示す寝台の要部の破断斜視図、第２図は頭
受の斜視図、第３図は第２図の■−■線に沿う断面図、
第４図は核磁気共鳴イメージング装置を示す説明用斜視
図、第５図は本発明線に沿う断面説明図、第５図の■−
■線に沿う断面の説明図、第８図は本発明による核磁気
共鳴イメージング装置の第三の実施例を示す頭受の斜視
図、第９図は第８図の■−■線に沿う断面の説明図、第
１０図は支持部の斜視図、第１１図は水平面での回動機
構を具えた移動手段の変形例を示す斜視図である。 １・・・静磁場発生装置、２・・・寝台、７・・・頭受
、８・・・受信用高周波コイル、１１〜２０．２２〜２
５゜３４〜３８．４４〜４７・・・移動手段。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、静磁場発生装置と、受信用高周波コイルを設けた頭
   受を有し、被検体を寝載し得る寝台とを備えた核磁気共
   鳴イメージング装置において、前記寝台の頭受を水平面
   と垂直面とに選択的に回動し得る移動手段を有している
   ことを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。