【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
［発明の目的］
本発明は、植物の水蒸気蒸留において、水層部に溜った
水の化粧品類への有効利用に間する。
［産業上の利用分野］
本発明による植物の水蒸気蒸留において得られた水は、
化粧品ＩＩ（公知な各種の頭髪用、肌用に利用される化
粧品、医薬部外品、外用医薬品などのｍｌ／塗布・塗擦
・肌などに貼り付けるタイプの製剤を含む）に利用でき
る。
例えば、その利用に当たっては、化粧品類の処方（製剤
化）の際に、精製水、蒸留水の添加を必要とする場合、
その代替への水分として用いることができる。
［従来の技術］
天然の香料を得る場合１例えば、植物中から匂いの良好
な香料成分（芳香性精油）を得る際には、その多くは、
水蒸気蒸留により精油要部を分取して得られる。又、そ
の際、同時に凝縮して溜った水層部に移行された水溶性
成分は、これまで、はとんど有効利用されることがなか
つた。
つまり、植物の水蒸気蒸留によって溜った水（以下、こ
の水について、他の水、例えば、蒸留水、精製水、水道
水、地下水などと区別するため。
便宜上、［水〕と呼ぶンは、一部を除き、有効利用がな
いのが現況である。
植物から水蒸気蒸留法によって精油要部に移行した。揮
発性の精油成分は１例えば、各種の化粧品類を始め、加
工食品類、冷菓・菓子類などの芳香剤（香料）として用
いられ、更に、医薬品の有効成分として、あるいはシロ
ップ剤などの芳香成分として利用されてきた歴史がある
。
ところが、その際に得られる副産物の［水］は、はとん
ど利用されることなく、廃棄されていたといっても過言
ではない。
しかし１例外もあり、例えば、ヨーロッパにおいて、古
くから、薔薇：バラの花から水蒸気蒸留によって得られ
た。揮発性精油は「ローズ油」と呼ばれ、化粧品類など
に利用されてきたおり、且つ、そのローズ油を得る工程
で、同時に回収された副産物の[Object of the Invention] The present invention is directed to the effective use of water collected in the water layer in the steam distillation of plants for cosmetics. [Industrial Application Field] The water obtained in the steam distillation of plants according to the present invention is
It can be used for cosmetics II (including various known hair and skin cosmetics, quasi-drugs, external medicines, and other ml/application/rubbing/paste-on-the-skin type preparations). For example, when using it, it is necessary to add purified water or distilled water when formulating cosmetics.
It can be used as a substitute for moisture. [Prior art] When obtaining natural fragrances 1 For example, when obtaining fragrance ingredients with good smell (aromatic essential oils) from plants, most of them are:
It is obtained by separating the essential oil by steam distillation. Moreover, at that time, the water-soluble components that were simultaneously condensed and transferred to the accumulated water layer were rarely effectively utilized. In other words, water collected through steam distillation of plants (hereinafter, this water is used to distinguish it from other water such as distilled water, purified water, tap water, ground water, etc. For convenience, the term ``water'' refers to At present, there is no effective use of it, except for some parts. It was transferred from plants to essential oils by steam distillation. Volatile essential oil components are used for example in various cosmetics, processed foods, frozen desserts, and confectionery. It has a history of being used as an aromatic agent (flavoring agent) for various products, as well as as an active ingredient in medicines and as an aromatic ingredient in syrups. However, the byproduct [water] obtained in this process is It is no exaggeration to say that roses were rarely used and were discarded.However, there is one exception, for example, in Europe, for a long time, roses were obtained from rose flowers by steam distillation.Volatile The essential oil is called "rose oil" and has been used in cosmetics and other products.
【水】は、［ローズ水］
と呼ばれ、かすかなバラの花の芳香性を有した。良好な
匂いが漂うことから、これを、そのまま化粧水や、お風
呂のお湯中に入れて用いられ、その他、化粧品類の処方
中に混和して、クリームや乳液などにも用いられてきた
歴史がある。
この他、水蒸気蒸留による［水］の利用については、ハ
ツカの葉から精油（薄荷能）を得る際に、大量に得られ
る［水］の利用例としては、［ハツカ水］、ハマメリス
の葉から同様にして得られた［ハマメリス水］などが知
られている。
［発明が解決しようとする課Ｉｔ］
本発明は、公知な水蒸気蒸留装置を用いて、各種の植物
の花、葉、茎、根、樹皮、果実、種子などをもとに、多
量、水層部に移行される。副産物［水］の有効利用を課
題となす。
すなわち、水蒸気蒸留法において得られた。多くの精油
は、香料、芳香料として利用されてきたが、その際、水
層部に移行した［水］の有効利用となると、前記した如
く、これまでは、はとんど有効利用されないままになっ
ていた。
そこで１本発明者らは、化粧品類などに利用可能な、植
物の水蒸気蒸留により得られる［水］を開発の課題とな
し、鋭意、研究を続けてきた。
その結果、新たに、以下に示す如く、１〜７の植物をも
とに、水蒸気蒸留によって、水層部に移行したところの
［水］が、ローズ水と同様にして、化粧料配合用植物水
として利用できることを見出すことが出来た。
［発明の構成］
本発明は１次の１〜７で示される植物超厚（原料）をも
とに、水蒸気蒸留において、水層部に移行した〔水コを
化粧料に使用することからなる。
１ニブドウ果実。
２：ユズ果実。
３：セージの葉。
４：ポタイジェの葉。
５：ヨモギの葉、
６：センキュウの根茎。
７：へイビスカスの花、サンザシの果皮、リンゴの果実
、ダイダイの果皮、ニワトコ（セイヨウニワトコを含む
）の果実の５種蔑の混合（混合割合は限定されない）
但し、上記１〜７に示した植物の水蒸気蒸留によって得
られた精油・香油（揮発性精油要部）の利用については
２本発明から除外される。
以下に、本発明を具体的に説明するために、更に、実施
例などをもとに述べる。
［課題を解決するための手段〕
（１）水蒸気蒸留法
水蒸気蒸留法については、植物から精油を得る為の手段
として１例えば、下記の文献に開示されている如く、古
（から知られていた方法である。
（参考文献の所在）
：藤巻正生ら「香料の事典Ｊ ｐ３６６゜１９８０年８
月２７日発行／朝倉書店
：亀高徳平ら「理論応用有機化学／第２１版」ｐ４３．
昭和２６年４月５日発行／丸善出版その装置や原理につ
いては、上記した刊行物などに示されており、とくに説
明を要しないと思われるも２念の為、その技術的手段に
ついて、以下に、要点をまとめておく。
まず、植物中に含まれるほとんどの精油成分は、水に不
溶であることから、そこで、採取された植物原料を釜に
入れ、水蒸気を吹き込んで、加熱することによって、水
と精油成分が、沸点（１５０〜３５０℃）以下で留出し
、これを凝縮させると、精油成分層部と水溶性成分層と
に分離することができる。
この方法によれば、熱水を植物組織に浸透させて、効率
良く、油溶性あるいは揮発性の水に不溶の精油成分を留
出することが容易である。
しかし、この方法では１例えば、植物中には。
水溶性の性質をもった、芳香性の揮発成分も含まれるの
で、これについて分取するには、当然、不適当であると
されてきた。
本発明では、前記した開発の目的に沿って、公知な水蒸
気蒸留装置をもとに、これを最良の手段として採用した
。
（２）実施例＝Ａ
前記（１）で述べた如くの水蒸気蒸留装置に、出発原料
として１次に示す植物：ｌ〜７を、それぞれ用いて、水
蒸気蒸留を行なう。
１ニブドウ果実、２：ユズ果実、３：セージの葉、４：
ボダイジュの葉、５：ヨモギの葉、６：センキュウの根
茎、それに、７：ハイビスカスの花、サンザシの果皮、
リンゴの果実、ダイダイの果皮、ニワトコ（セイヨウニ
ヮトコを含む）の果実の５種類の混合（混合割合は限定
されない）をもとに、水蒸気蒸留によって得られた。そ
れぞれの１〜７に該当する。水層部を分取後、濾過を行
ない透明感のある［水１ ：本発明による化粧料配合用
植物水を得る。
上記の水層部に対しては、必要により、１ＩＩｙ＊防バ
イ剤：バラベン類を添加後５低温下に１〜２昼夜保存し
１次に濾過を行なって、化粧料配合用植物水となす、又
、必要により、エタノールを１〜ｌＯ％程度添加して製
品となすとことも良い。
更に、前記した１〜７のそれぞれの水蒸気蒸留を行なっ
た後の残渣物を出発原料にして、上記以外の方法（例え
ば、以下の実施例＝Ｂで示す）で得られた。水溶性の抽
出エキスを別に得て、これを上記実施例＝Ａにおいて得
られた。それぞれに対応する１〜７Ｃ水］に添加して、
化粧料配合用植物水となすことも良い。
（実施例＝Ｂ）
上記の実施例＝Ａの工程で用いられた。各々の植物の水
蒸電蒸留における際に得られた。揮発性精油成分は、も
ちろん、化粧料などの香料として利用可能であるが、こ
こでは、更に、実施例＝Ａの工程において、水蒸気蒸留
後の、各植物の残渣物を取り出して、これに、水を加え
て加温抽出するか、あるいは、水とエタノール（５〜７
０％含有）の混液を加えて、低温〜室温程度において抽
出された。それぞれのエキス、又は、その抽出されたエ
キスを含む粗液を濾過し、得られた濾過後の溶液を、そ
のまま、あるいは、適度に濃縮した溶液を、前記した実
施例＝Ａで得られた１〜７の、それぞれに対応した［水
］に任意量加え、化粧料配合用植物水となす。
尚、以下に示す表（表１の１〜２）は１本発明の目的を
達成するために、上記の実施例＝Ａをもとに、それぞれ
の［水］を得た際の植物リストである。
（３）備 考
下記（次表）表１の１〜２に示される植物は。
本発明の目的を成功に導くために、片っ端から、実施例
＝Ａをもとに、水層部に移行した［水］を得たところの
ものであるが、この中には、化粧料配合用の水の代替え
として、未だ、利用が可能なものもいくつかあるが、し
かし、一方、不向きな［水Ｊも多い。
すなわち、これらの［水］の中には、［水］と言えども
、植物から得られた天然香料（水蒸気蒸留において得ら
れた精油成分／香油）と同様にして、皮膚に対する一次
刺激性作用を強く示すものがあると共に、悪臭を生ずる
もの、匂いに清涼感がないもの、更には１頭が痛くなる
ような感じを生ずる［水］など、化粧品にとっては不向
きなものもある。
（実施例＝Ｃ＞
下記の表１の１〜２の中において、カッコ書きした以外
の植物は、抽出溶媒として、水、又は、水とエタノール
、水とポリオール系の溶剤の組み合わせにより抽出され
た。水溶性のエキスを主体に含有する溶液や圧搾法、又
は、その他、有機溶媒を用いて抽出された油脂類、更に
、その一部には、水蒸気蒸留によって得られた［水］に
ついて、既に、化粧品類に用いることが、ＪＣＩＤ（日
本汎用化粧品原料集）に示されている。
そこで１本発明者らは、この中に示された、水溶性のエ
キスのすべてを入手して、前記の実施例＝Ａに基づき、
水蒸気蒸留を実施して、その水層部に移行した［水］を
得た。
ここで得られた［水］は１本発明による化粧料配合用植
物水として、そのいずれも利用できる。
（４）用途・作用又は効能・効果
前記の実施例＝Ａ−Ｃで得られた［水］は１本発明でい
うところの化粧料配合用植物水であるが、その利用に当
たっては、いずれも、皮膚に対する刺激性も少ないこと
から、そのまま、直接的に、肌や髪に塗布でき、化粧水
としても用いることができる。
通常、−数的には、化粧品ＩＩ（肌・頭髪用の液体タイ
プの化粧品類、例えば、化粧水、へ７−トニック、ヘア
ーリンス、ヘアーシャンプーなど、更に、肌・頭髪用の
クリーム類、乳液類の処方中に必要とする水分：精製水
（蒸留水）の変わりとして、配合（添加）することが便
利である。
又、液体浴用剤の処方中に配合して用いることもでき、
且つ、浴用には、温かいお湯中に、そのまま添加して用
いることも出来る。
次に１本発明による。植物水を配合した化粧料の有する
作用・効果、又は、特徴について示せば、それぞれ、用
いた原料植物に由来する。特有の清涼感を与える芳香が
、かすかに漂う。
このため、化粧料中には、はとんど、他に香料を添加す
ることは不要となることが多い。
次表（表２）は１本発明に当たって、採用した原料植物
超厚について、最終的な特定を下すに当たって、各種の
植物配属（原料）をもとに得られた［水］について、そ
れらの［水］の中から、特に芳香性を中心にして、清涼
な香りのする［水］を、１２名のパネラ−によって１判
定してもらつた結果である。
尚、試験に当たっては、あらかじめ、各種の植物起原を
もとに、水蒸気蒸留によって水層部に溜った、それぞれ
の［水］ （表１の１〜２に示す植物起原）をもとに、
その中から、芳香性及び植物の美容・化粧的イメージの
良いと思われるものを、あらかじめ２本発明者らのグル
ープにより、取りあえず１５種類（表２中、検液ＮＯ９
で示す１５種類の検液）に絞って選択しておき、これを
もとに、それぞれの［水］を、２５ｍ１づつ入れた、透
明なガラス瓶に充填し、この検液な濾紙にしみ込ませて
１発散する微かな匂いから判定してもらう方法により実
施した。
その結果、いずれの検液： ［水］も、化粧品類に、単
に配合すること自体には、何の抵抗もないとのことで、
パネラ−の意見が一致した。
そこで、今度は、更に、パネラ−に対して、特に直感的
に、この［水］ならば、化粧料に配合してみたいと、印
象に残ったものについて、絞り込んで１回答を求めた。
その結果１表２中、回答欄のＡに示すごと（の回答者数
となった。
この回答結果をもとに１次に、Ａ欄に示す回答者数が多
かったものを中心に、既知のローズ水やハマメリス水の
如く、今後、化粧料全般にわたって、汎用しえるものを
、１２名のパネラ−の全体の協議をもつて、評価／判定
してもらうことにした。
その結果１表２中、判定槽Ｂに０印のあるものが、とく
に化粧品に使用して、特徴のある化粧料の創造が可能で
あると、評価されたのである。
この判定／評価においても、最終的には、香りの良否が
優先され、且つ、その芳香の経時的な変化による異臭の
発生の有無、芳香の持続性が加味され選び出された。
（５）皮膚に対する一次刺激性作用
植物から得られた天然香料（水蒸気蒸留において得られ
た精油成分／香油）については、微量であれば、その香
りの発散によって、精神面に安静感を付与し、ストレス
を解消し、清涼感を与え、健康目復に役立つ。
しかし、添加量が多い場合では、その逆効果を生じ、更
に、添加濃度が高（なるに従って、多くの場合に、これ
を皮膚に貼付すれば、強弱の差はあっても、−次刺激性
作用に陽性像が見られるような場合がある。
又、−次刺激性作用（反応）を強く有するものの中には
、引赤薬として利用できるものがあり、あるいは、血行
（血流）促進作用や、皮膚温上昇（保温）作用など、医
療（医薬品）的な効果を有するものも多いことである。
つまり、精油層に移行した成分（香料）については、−
次刺激指数と薬理的作用との間には、多くの場合、裏腹
の関係にあることも考慮する必要がある。
そこで、本発明者らは、精油成分を取る際に分取された
、植物の［水］と言えども、その中には、水溶性の芳香
性を有する未知の成分も含まれていることを考慮に入れ
、念の為、最終的に、化粧料に利用できるか、否かの判
定を、皮膚に対する一次刺激指数の強弱の把握によって
、本発明の目的にかなった［水］の選択に当たることに
した。
すなわち、従来、水層部に移行した［水］については、
容易に得られながらも、これまでは、部の［水］を除き
、はとんど使用されておらず。
従って、皮膚に対する一次刺激指数についても。
はとんど把握されないままになっていた。
そこで、先ず、そのタタキ台として、植物から得られた
精油成分：天然香料についての使用状況について考察し
てみる。
一般的な化粧料に添加される天然の香料の濃度は、ｐｐ
ｍ単位、あるいは、それ以下の極めて微量で用いること
によって、皮膚に対する一次刺激指数は、そのほとんど
が、最高でも３０を越えないよう配慮されており、この
３０を目安にして。
それ以下に押えられているものがほとんどであるもちろ
ん、−次刺激指数が１０以下、ゼロであることが望まし
いことは言うまでもない。
つまり１本発明による【水］の最終的な使用の可否を求
めるため、人による直接塗布試験を実施し、その得られ
た成績結果（刺激指数）゛をもって判定することにした
。
更に、本試験に当たっては、念の為に、対象検液として
、化粧料に古くから配合されてきたところの、植物の［
水］として、［ローズ水］の刺激指数について求めてみ
たが、【ローズ水］の刺激指数は、水蒸気蒸留法におけ
る。多少の時間的な違いや生産地の違いがあっても、お
よそ、２０〜６０にあることを把握しており、このこと
も本発明による［水］の判定に当たって、一つのタタキ
台：基準となした。
そして、本発明では、あらかじめ１本試験の趣旨を説明
し、その目的に賛同してくれた。ボランティア（モニタ
ー）により行なった。
ボランティアは、男子１２名、女子５名１合計１７名の
参加が得られたので、この１７名に対して、バッチテス
ト（４８時間）を実施した。
試験に当たっては、フィン チャンバー（ＥＰＩＴＥＳ
Ｔ Ｌｔｄ Ｏｙ製造／大正製薬発売）を用い、そ
の際、対象検液には、既知の化粧料に使用されていると
ころの［ローズ水］及びＥ日周・白色ワセリン１を用い
て行なった。
その成績結果は１次表（表３）に示すごとくである。
この集計された成績結果から１本発明による各植物から
得られた［水１は、そのすべてにおいて、刺激指数につ
いて、３０を越えたものはなかった。
従って１本発明において、特定した植物から得られた［
水］は、いずれも化粧料への配合は可能であると評価／
判定するに至った。
尚、次表（表３）において、［ローズ水］と［ヨモギか
ら得られた【水］／（ヨモギ水）＆こつし）て、共に、
刺激指数が２６．５で集計されたことから、これらの［
水］を使用する際は、これをそのまま（原液のまま）、
例えば、化粧水として用いるときは、更に希釈して用い
ることが望ましく、肌に対する刺激に抵抗力のない人に
は無難であると思われる。
更に、又、前記した表１の１〜２に示した植物をもとに
、水蒸気蒸留によって得られた［水］には、未だ、その
中には、芳香性から見て、使用可能なものもいくつかあ
ることを確認している。
しかし、その中には、刺激指数の未確認の［水］、更に
は、試験によって、ｌ！１激指数が３０を大幅に越え、
６０以上に達するような［水］も多く把握されている。
よって、それらの［水］については、何らかの処理が必
要であり、本発明と同様にして、皮膚に対する利用は、
困難なものも多く、これらについては、更に１種々の角
度からの研究が必要であるすなわち１表１の１〜２中に
示す【水Ｊの利用に当たっては１本発明で特定した植物
以外にも。
匂いが大変良いものもあるが、しかし、皮膚に対する安
全性の観点から５問題点のあるものも多いことである。
尚、上記の表３中、７は、植物の複合（ハイビスカスの
花、サンザシの果皮、リンゴの果実、ダイダイの果皮、
ニワトコ：セイヨウニワトコの果実の混合）より、得ら
れた［水］を特定したが。
この組み合わせによるものは、それぞれの植物の単独に
よる［水Ｊの中でも、刺激指数のやや高いものがあるが
、複合化によって得られた［水］では、刺激指数が低く
抑制されることである。
尚、この気っ掛けになったのは、それぞれの５種類の植
物について、誤って、試験台上の容器からひつくりかえ
し１時たま、それらを混和したまま、水蒸気蒸留を行な
い、［水］を得たことが始まりである。
その結果は１個々の単独の［水］によれば、芳香性が経
時的に悪くなるのに対して、この５種類の植物の［水］
は、なぜか、大変良好な芳香が持続してくれることが、
偶然に分かったことから始まり、その後、混合割合につ
いても、いろいろ変えて［水］を得てみたが、特にその
割合は特定することなく、配合割合の変化は、芳香に違
いがあっても、いずれも良好な芳香が漂うことが分かっ
た。
［発明の効果］
以上に述べた如く１本発明者らは、特定した植物から得
られた［水］について、そのいずれも３０以下にあり、
化粧料への配合による皮膚−次刺激性作用の強弱を把握
して、皮膚への使用に当たって、これらの安全域を示す
ことが出来たこと。
且つ、多くの植物の中から、とりあえず、６種の植物、
及び、５積類の植物の複合（混合）から得られた［水］
の化粧品類への利用について成功出来たことは、化粧品
の製造、原種物の生産、天然香料の製造など、産業上に
もたらす効果は大きいものがあると考えられる。
尚、本発明による〔水〕中、［ユズから得られた水１、
［セージから得られた水〕には、その原液を、そのまま
化粧水などとして用いることが可能であり、更に、この
２種類には、温熱を伴った炎症（疼痛）に対して、緩和
な消炎作用を有していることである。
又、その他１本発明で特定した、植物から得られた［水
］にも、その植物の精油成分：香料などを有すると同様
に１作用は非常に緩和であるが。
抹消血管に対する血流促進作用や、寒冷負荷した皮膚に
対しては、緩和な皮膚温の上昇作用が認められる。
従って、化粧品類に配合するに当たっては、それらの点
を考慮して用いることによって、効果的な、新しいタイ
プの化粧品の創製が可能である。[Water] is [Rose water]
It has a faint rose fragrance. Due to its pleasant smell, it has been used as it is in lotions and bath water, and has also been mixed into the formulation of cosmetics and used in creams, milky lotions, etc. There is. In addition, regarding the use of [water] through steam distillation, examples of the use of [water] obtained in large quantities when obtaining essential oil (salt power) from the leaves of the peppermint are [heart water], and from the leaves of the peppermint. Hamamelis water obtained in a similar manner is also known. [Problems to be Solved by the Invention] The present invention uses a known steam distillation apparatus to extract a large amount of water from flowers, leaves, stems, roots, bark, fruits, seeds, etc. of various plants. Department. The challenge is to make effective use of the by-product [water]. That is, it was obtained by steam distillation. Many essential oils have been used as fragrances and fragrances, but when it comes to effectively utilizing the water that migrates to the aqueous layer, as mentioned above, until now it has not been utilized effectively. It had become. Therefore, the inventors of the present invention set out the problem of developing water obtained by steam distillation of plants, which can be used in cosmetics, etc., and have continued to conduct research diligently. As a result, as shown below, based on plants 1 to 7, [water] transferred to the aqueous layer by steam distillation was added to the plants used in cosmetic formulations in the same way as rose water. We were able to discover that it can be used as water. [Structure of the Invention] The present invention is based on the plant super-thickness (raw material) shown in 1 to 7 of the first order, which is transferred to the aqueous layer part in steam distillation [consists of using the water layer in cosmetics] . 1 grape fruit. 2: Yuzu fruit. 3: Sage leaves. 4: Potaije leaves. 5: Mugwort leaves, 6: Rhizomes of Senkyu. 7: Mixture of 5 types of hibiscus flowers, hawthorn peel, apple fruit, bittersweet peel, and elderberry (including Sambucus nigra) fruits (mixing ratio is not limited) However, as shown in 1 to 7 above The use of essential oils and perfume oils (essential parts of volatile essential oils) obtained by steam distillation of plants is excluded from the present invention. EXAMPLES Below, in order to specifically explain the present invention, examples will be further described based on examples. [Means for solving the problem] (1) Steam distillation method The steam distillation method has been known since ancient times as a means for obtaining essential oils from plants. (Location of references): Masao Fujimaki et al. “Fragrance Encyclopedia J p366゜1980 8
Published on May 27th/Asakura Shoten: Norihei Kametaka "Theoretical and Applied Organic Chemistry/21st Edition" p43.
Published on April 5, 1950 by Maruzen Publishing The device and principles are shown in the publications mentioned above, and although it seems that no special explanation is necessary, for the sake of caution, the technical means are described below. I will summarize the main points here. First, most of the essential oil components contained in plants are insoluble in water, so by putting the collected plant materials in a pot, blowing steam into them, and heating them, the water and essential oil components are brought to a boiling point. (150 to 350°C) or less and condensing it, it can be separated into an essential oil component layer and a water-soluble component layer. According to this method, it is easy to permeate hot water into plant tissues and efficiently distill out oil-soluble or volatile water-insoluble essential oil components. However, in this method, 1 e.g. Since it also contains aromatic volatile components with water-soluble properties, it has naturally been considered inappropriate to separate them. In the present invention, in accordance with the purpose of the development described above, this is adopted as the best means based on a known steam distillation apparatus. (2) Example = A Steam distillation is carried out using the following plants 1 to 7 as starting materials in a steam distillation apparatus as described in (1) above. 1: Two grape fruits, 2: Yuzu fruit, 3: Sage leaves, 4:
Leaves of Bodaiju, 5: Artemisia leaves, 6: Rhizomes of nebula, and 7: Hibiscus flowers, hawthorn pericarp,
It was obtained by steam distillation based on a mixture of five types (the mixing ratio is not limited) of apple fruit, bittersweet peel, and elderberry (including Sambucus sativa) fruit. Corresponds to each of 1 to 7. After separating the aqueous layer, it is filtered to obtain transparent [Water 1: Plant water for blending cosmetics according to the present invention]. To the above water layer, if necessary, add 1IIy* anti-bacterial agent: parabens, store it at a low temperature for 1 to 2 days and nights, and then filter it to obtain plant water for formulating cosmetics. Also, if necessary, it is also possible to add ethanol in an amount of about 1 to 10% to form a product. Further, the residues obtained after steam distillation of each of 1 to 7 described above were used as a starting material, and were obtained by a method other than the above (for example, as shown in Example B below). A water-soluble extract was obtained separately, which was obtained in Example A above. 1-7C water corresponding to each] and
It is also good to use as plant water for formulating cosmetics. (Example = B) Used in the process of Example = A above. obtained during steam electrodistillation of each plant. Volatile essential oil components can of course be used as fragrances for cosmetics, etc., but here, in the process of Example = A, the residues of each plant after steam distillation are taken out and added to it. Add water and heat extraction, or water and ethanol (5 to 7
(0% content) was added and extracted at low temperature to room temperature. Each extract or the crude liquid containing the extracted extract was filtered, and the resulting filtered solution was used as it was, or a moderately concentrated solution was used as 1 obtained in Example A described above. Add an arbitrary amount to the [water] corresponding to each of steps 7 to 7 to obtain plant water for blending cosmetics. In addition, the table shown below (1 to 2 in Table 1) is a list of plants when each [water] was obtained based on the above Example = A in order to achieve the purpose of the present invention. be. (3) Remarks The plants shown in 1 and 2 of Table 1 below (next table) are: In order to achieve the purpose of the present invention, water that has migrated to the aqueous layer is obtained based on Example A. There are still some products that can be used as substitutes for water for domestic use, but on the other hand, there are also many products that are unsuitable. In other words, some of these [water] may have a primary irritating effect on the skin in the same way as natural fragrances obtained from plants (essential oil components/fragrance oils obtained through steam distillation). There are some that strongly exhibit this, while others are unsuitable for cosmetics, such as those that produce a bad odor, those that do not have a refreshing smell, and even water that gives off a headache. (Example = C> In 1 to 2 of Table 1 below, plants other than those in parentheses were extracted using water, a combination of water and ethanol, or water and a polyol solvent as the extraction solvent. .Oils and fats extracted using solutions containing mainly water-soluble extracts, compression methods, or other organic solvents, and some of them have already been extracted with water obtained by steam distillation. It is indicated in JCID (Japan General Cosmetic Ingredients) that it can be used in cosmetics.Therefore, the present inventors obtained all of the water-soluble extracts listed therein and used them as described above. Example = Based on A,
Steam distillation was performed to obtain [water] transferred to the aqueous layer. Any of the [water] obtained here can be used as plant water for blending cosmetics according to the present invention. (4) Use/Action or Efficacy/Effect The [water] obtained in the above Examples = A-C is plant water for blending cosmetics as defined in the present invention. Since it is less irritating to the skin, it can be applied directly to the skin and hair, and can also be used as a lotion. Usually, cosmetics II (liquid type cosmetics for skin and hair, such as lotion, tonic, hair rinse, hair shampoo, etc.), creams for skin and hair, milky lotions, etc. Water required in the formulation of liquid bath preparations: It is convenient to add (add) it as an alternative to purified water (distilled water).It can also be used in the formulation of liquid bath preparations.
In addition, for bath use, it can be added directly to warm hot water. Next, according to the present invention. The actions, effects, or characteristics of cosmetics containing plant water are derived from the raw material plants used. A faint fragrance that gives a unique refreshing feeling wafts through the air. For this reason, it is often unnecessary to add other fragrances to cosmetics. The following table (Table 2) shows the [Water] obtained based on various plant allocations (raw materials) in order to make a final specification regarding the ultra-thickness of the raw material plants employed in the present invention. These are the results of 12 panelists giving a rating of 1 for ``Water'', which has a refreshing scent, with a particular emphasis on aromatic properties. In addition, in the test, based on the various plant origins, each [water] (plant origin shown in 1 to 2 of Table 1) accumulated in the water layer by steam distillation was used. ,
Among them, two groups of the present inventors selected in advance 15 types (test solution No. 9 in Table 2) of those that are considered to have good aromatic properties and a good beauty/cosmetic image of plants.
Based on this, fill 25ml of each water into transparent glass bottles, and let the test liquid soak into the filter paper. The test was conducted using a method in which the test was determined based on the faint odor emitted. As a result, there was no objection to simply adding any of the test solutions (water) to cosmetics.
The panelists were in agreement. Therefore, this time, we asked the panelists to select one answer based on what left an impression on them, especially intuitively, that they would like to incorporate this [water] into cosmetics. As a result, the number of respondents was as shown in A in the answer column in Table 1. We decided to ask the 12 panelists to evaluate and judge products that could be used widely in cosmetics in the future, such as rose water and Hamamelis water. Among them, those with a 0 mark in judgment tank B were evaluated as being able to be used particularly in cosmetics to create distinctive cosmetics.In this judgment/evaluation, the final result was The quality of the fragrance was given priority, and the fragrance was selected with consideration given to the occurrence of off-flavors due to changes in the fragrance over time, and the persistence of the fragrance. (5) Primary irritation to the skin Obtained from plants Natural fragrances (essential oil components/fragrance oils obtained through steam distillation), if in small amounts, give a sense of mental peace, relieve stress, give a refreshing feeling, and improve health by emitting their scent. However, if the amount added is large, it will have the opposite effect, and in addition, if the added concentration is high (in many cases, if it is applied to the skin, even if there are differences in strength or weakness, - There are cases in which a positive image is seen in the subirritative effect.In addition, some substances that have a strong subirritative effect (reaction) can be used as red-throwing agents, or ) Many have medical (pharmaceutical) effects, such as promoting effects and increasing skin temperature (warming).In other words, the ingredients (fragrances) that have migrated to the essential oil layer -
It is also necessary to consider that there is often a contradictory relationship between the secondary stimulation index and pharmacological effects. Therefore, the present inventors discovered that even though the water from plants is separated when extracting essential oil components, it also contains unknown water-soluble aromatic components. Taking into consideration, and just to be sure, the final decision as to whether or not it can be used in cosmetics is made by understanding the strength of the primary irritation index for the skin, and selecting water that meets the purpose of the present invention. I made it. In other words, conventionally, regarding [water] that has migrated to the aqueous layer,
Although it is easily obtained, until now it has hardly been used except for [water]. Therefore, also regarding the primary irritation index for the skin. remained largely ununderstood. First, let's consider the usage status of essential oil ingredients obtained from plants: natural fragrances. The concentration of natural fragrances added to common cosmetics is pp.
By using extremely small amounts of m units or less, the primary irritation index for the skin is mostly designed to not exceed 30 at most, and 30 is used as a guideline. In most cases, it is kept below that level.Of course, it goes without saying that it is desirable that the negative stimulation index is below 10, and preferably zero. In other words, in order to determine whether or not the water according to the present invention can be finally used, we decided to conduct a direct application test by humans and make a judgment based on the obtained results (irritation index). Furthermore, in this test, as a precaution, we used plant [[
The irritation index of rose water was calculated using the steam distillation method. Even though there are slight differences in time and production areas, we know that the range is approximately 20 to 60, and this also helps us to judge water according to the present invention. I did it. In the present invention, we explained the purpose of the single test in advance and agreed to the purpose. This was done by volunteers (monitors). A total of 17 volunteers participated, 12 males and 5 females, and a batch test (48 hours) was conducted on these 17 volunteers. During the test, a fin chamber (EPITES
(Manufactured by T Ltd. Oy / Released by Taisho Pharmaceutical Co., Ltd.), and the test solutions used were [Rose water] and E diurnal white vaseline 1, which are used in known cosmetics. The results are shown in the first table (Table 3). From the aggregated performance results, none of the water samples obtained from each plant according to the present invention exceeded 30 in terms of irritation index. Therefore, in the present invention, [
Water] was evaluated as possible to be incorporated into cosmetics.
I came to a decision. In addition, in the following table (Table 3), [Rose water] and [[Water obtained from mugwort]/(wormwood water) & Kotsushi) are both,
Since the stimulation index was aggregated at 26.5, these [
water], use it as is (undiluted),
For example, when using it as a lotion, it is desirable to further dilute it before use, and it seems safe for people who are not resistant to skin irritation. Furthermore, there are still some [water] obtained by steam distillation based on the plants shown in 1 to 2 of Table 1 that can be used in terms of aromatic properties. I have confirmed that there are some. However, some of them have unconfirmed irritation index [water], and even tests have shown that l! 1 Geki Index significantly exceeds 30,
Many cases of [water] reaching 60 or higher are also known. Therefore, such [water] requires some kind of treatment, and in the same way as the present invention, its use on the skin is as follows:
There are many difficult cases, and further research is required from various angles. . Some smell very good, but many have problems from the viewpoint of safety for the skin. In addition, in Table 3 above, 7 is a composite of plants (hibiscus flower, hawthorn pericarp, apple fruit, daidai pericarp,
Elderberry: A mixture of Sambucus berries) was used to identify the [water] obtained. The effect of this combination is that among the water produced by each plant alone, some have a somewhat high irritation index, but the irritation index is suppressed to a low level in the water obtained by combining them. The reason for this concern was that I mistakenly added the 5 types of plants from the containers on the test stand, and then steam-distilled them while still mixing them to obtain [water]. That's how it started. The results showed that the fragrance of each individual [water] deteriorates over time, whereas the [water] of these five types of plants deteriorates over time.
For some reason, the fragrance lasts very long.
It started with something I discovered by chance, and after that, I tried various mixing ratios to obtain [water], but without specifying the ratio in particular, changes in the mixing ratio, even if there were differences in aroma, It was found that all of them had a good aroma. [Effect of the invention] As stated above, the present inventors found that all of the [water] obtained from the specified plants were below 30,
We were able to understand the strength and weakness of the skin-subirritative effects of the formulation in cosmetics and demonstrate the safety range for use on the skin. Moreover, out of many plants, for the time being, 6 kinds of plants,
and [water] obtained from a composite (mixture) of five types of plants.
The success of its use in cosmetics is thought to have a great effect on industries such as the production of cosmetics, the production of raw materials, and the production of natural fragrances. In addition, in the [water] according to the present invention, [water obtained from yuzu 1,
The undiluted solution of [water obtained from sage] can be used as a lotion, etc. Furthermore, these two types have mild anti-inflammatory properties against inflammation (pain) associated with heat. It means that it has an effect. In addition, water obtained from plants specified in the present invention also has a very mild effect when it contains essential oil components of the plants, such as fragrances. It has an effect of promoting blood flow to peripheral blood vessels and a mild effect of increasing skin temperature on cold-loaded skin. Therefore, by taking these points into consideration when blending into cosmetics, it is possible to create new types of effective cosmetics.