JPH0318685A

JPH0318685A - 密閉型回転式圧縮機

Info

Publication number: JPH0318685A
Application number: JP15328789A
Authority: JP
Inventors: Taira Muto; 武藤　平; Itsuo Iwahashi; 岩橋　逸男
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-06-15
Filing date: 1989-06-15
Publication date: 1991-01-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は冷蔵庫やショーケース等に使用される密閉型回
転式圧縮機に関する。

《ロ〉従来の技術従来、この種の密閉型回転式圧縮機は、特開昭５８−１
５００９２号公報等で多数開示されているように、底部
にオイルを貯溜した密閉ケース内に回転式の冷媒圧縮装
置とこれを駆動する電動機を収納して構成されており、
冷媒圧縮装置にょうて圧縮された冷媒を、密閉ケースの
内部空間へ吐出した後、電動機のエアーギャップを介し
て密閉ケースに固着された吐出管から機外の冷媒回路へ
吐出している．（ハ〉発明が解決しようとする課題しかしながら上記の構造によると、冷媒圧縮装置にて圧
縮された冷媒は密閉ケースの内部空間に一旦吐出される
こと、及び、内部空間に吐出された冷媒は油分離のため
に電動機のエアーギ勿ツプを介して機外へ吐出されるこ
とから、冷凍機器の設計の自由度を高めるためにオイル
の封入量を多くしたり、或いはオイル中に液冷媒が寝込
んでしまってオイルレベルが上昇したような場合には、
エアーギャップ中にオイルが浸入して電動機の入力を増
加させるだけでなく、エアーギャップ中に浸入したオイ
ルが吐出ガスと一緒に機外へ吐出されてしまいオイル吐
出量が増加して圧縮機の潤滑不良やロック等を招くとい
う問題があった。

本発明は斯る点に鑑みなされたものであり、才イルレベ
ルが上昇するような場合でも電動機の入力増加やオイル
吐出量の増加を招くことのない密閉型回転式圧縮機を提
供することを目的とする。

（二〉課題を解決するための手段本発明は、底部にオイルを貯溜した密閉ケース内に回転
式の冷媒圧縮装置とこれを駆動する電動機を収納したも
のにおいて、前記密閉ケースの側壁に、才イルレベルの
上昇時にのみオイルが流入するオイル溜めを設けたもの
である。

（ホ〉作用本発明の密閉型回転式圧縮機は上記の構成により、オイ
ルの封入量を増加したり、或いはオイル中に液冷媒が寝
込んだりしてオイルレベルが上昇するような場合には、
過剰なオイル分がオイル溜めに流入し、油面が電動機エ
アーギャップの入口付近まで達するのを防ぐことができ
、吐出ガス流によるオイルの巻き込みを抑制してオイル
吐出量を低減すると共に、ロータのオイル中への浸漬に
よる回転負荷の増加を防止して電動機の入力増加を防止
することができる。また、通常のオイルレベルではオイ
ル溜めにオイルが流入するようなことはないので、才イ
ルレベルの一定量は従前のように常時確保することがで
き、回転軸の遠心ポンプ作用等による給油特性に支障を
来すようなことはない。

（へ）実施例以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する．１はケ
ース本体１ａとこの本体の上下開口を閉察する上蓋１ｂ
及び下蓋ＩＣとからなる密閉ケースである。この密閉ケ
ース内の底部にはオイルが貯溜されている．２は密閉ケ
ース１の中心軸と軸線を平行にして該ケースに圧入され
た電動機である．この電動機は、コイル３を巻装したス
テータ４と、後述する回転軸５に嵌合されてステータ４
内を回転するロータ６とからなり、前記コイルの下部コ
イルエンド３ｂはその外径が上部コイルエンド３ａより
小さくなるように形或されている。７位回転軸５を介し
て前記電動機２により駆動される回転式の冷媒圧縮装置
であり、この装置は、密閉ケース１に圧入された円柱形
のシリンダブロック８と、シリンダ８ａの開口を閉璽す
る端板９，１０と、この端板９に設けた吐出孔１６及び
これを被うカップ状の吐出マフラ１７と、前記回転軸５
に挿入されシリンダ８ａ内を偏心回転するローラ１１と
、このローラに常時その先端を当接されてシリンダ８ａ
内を高圧側と低圧側に区分するベーン１２とから構成さ
れている。１３ほ電動機２の下部コイルエンド３ｂの外
周面とシノンダブロック８の外周面の双方に対向する位
置にある密閉ケース１の｛Ｊｌ壁に形成されたオイル溜
めである。このオイル溜め１３は座押し加工により密閉
ケース１の側壁を外側に突出させることにより成形され
る。１９は電動機２への給電用ターミナルである。

そして、冷媒圧縮装置７にて圧縮された冷媒は、端板９
の吐出孔１６、吐出マフラ１７を介して密閉ケース１の
内部空間に一旦吐出された後、電動機２のエアーギャッ
プ１４を通ってガス中の油分を分離され、この後、吐出
管１８から機外へ吐出される。

このように構成された密閉型回転式圧縮機において、圧
縮機が冷蔵庫用として使用される場合には、通常、密閉
ケース１内に２１０ｃｃ程度のオイルが封入され、その
オイルレベルはシリンダブロック８の高さ方向の中間位
置、すなわち、オイル溜め１３には達しない位置になっ
ている。ここで、冷凍機器の設計の自由度を高めるため
にオイルの封入量を増加したり、或いはオイル中に液冷
媒が寝込んだりした等の理由から、オイルレベルが上昇
しようとすると、過剰分の才イルが才イル溜め１３に流
入し始めてオイルレベルの上昇が抑制され、油面が電動
機２のエアーギケップ１４の入口１５付近まで達するの
を防止することができる。

この結果、吐出マフラ１７から吐出されてエアーギャッ
プ１４へ流れるガス流にオイルが巻き込まれるのを低減
でき、オイル吐出量を低減すると共に、ロータ６のオイ
ル中への浸漬による回転負荷の増加を防止して電動ｉａ
２の入力増加を防止することができる。

ここで、オイル封入量と冷凍機器（圧縮機を含む）との
関係を簡単に説明しておくと、冷凍機器における冷媒の
封入量はオイルの封入量との重量比によってその上限値
が設定されている。このため、冷媒の封入量を増やすた
めには、オイルの封入量を増やさなければならない．言
い換えると、オイルの封入量を増やせば冷媒の封入量も
増加でき、この分冷媒循環量も確保できるので、冷凍機
器の設計が有利になり自由度が増すということである。

また、上記構成によれば、通常のオイルレベルではオイ
ル溜め１３にオイルが流入するようなことはないので、
オイルレベルの一定量は常時確保しておくことができ、
回転軸５の遠心ポンプ作用による給油特性に支障を来す
ようなこと１はない。

また、第３図及び第４図は他の実施例を示し、第３図は
密閉ケース１の側壁の対向位置に２個のオイル溜め２０
を設けたもの、第４図は密閉ケース１の側壁の対角線位
置に４個のオイル溜め２１を設けたものであり、これら
のものも第１図の実施例と同様の作用効果を奏する。

（ト〉発明の効果以上のように本発明によれば、オイルの封入量を増加し
たり、或いはオイル中に液冷媒が寝込んだりして才イル
レベルが上昇するような場合には、オイル溜めに過剰の
オイルを流入させてオイルレベルの上昇を抑制すること
ができ、電動機のエアーギャップへ流入する吐出ガス流
にオイルが巻き込まれるのを低減してオイル吐出量を減
少させることができる。また、ロー夕の油中ヘの浸漬を
防ぎ回転負荷の増加を防止して電動機の入力を低減でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す密閉型回転式圧縮機の
縦断面図、第２図はその平面図、第３図及び第４図は他
の実施例を示す密閉型回転式圧縮機の平面図である。１・・・密閉ケース、　　２・・・電動機、　３・・・
コイル、　　７・・・冷媒圧縮装置、　１３，２０．２
１・・・才イル溜め、　　１４・・・エアーギャップ。第１　図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）底部にオイルを貯溜した密閉ケース内に回転式の
冷媒圧縮装置とこれを駆動する電動機を収納したものに
おいて、前記密閉ケースの側壁に、オイルレベルの上昇
時にのみオイルが流入するオイル溜めを設けたことを特
徴とする密閉型回転式圧縮機。