JPH0318636Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0318636Y2
JPH0318636Y2 JP8883884U JP8883884U JPH0318636Y2 JP H0318636 Y2 JPH0318636 Y2 JP H0318636Y2 JP 8883884 U JP8883884 U JP 8883884U JP 8883884 U JP8883884 U JP 8883884U JP H0318636 Y2 JPH0318636 Y2 JP H0318636Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wooden
wood
acetylated
base material
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8883884U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS613888U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP8883884U priority Critical patent/JPS613888U/ja
Publication of JPS613888U publication Critical patent/JPS613888U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0318636Y2 publication Critical patent/JPH0318636Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は木製ドア、特に屋外に面した開口部や
浴室に取付けられる木製ドアに関するものであ
る。
(従来技術と考案が解決しようとする課題) 従来、木質基材のみで框、組子等を構成し、そ
の表面を塗装仕上げすることで独特の意匠性を持
つ木製ドアが広く知られている。
しかしながら、木質基材のみからなる木製ド
ア、特に屋外に面した開口部に用いる玄関用木製
ドアは、長期間、自然の曝露状態に置かれるの
で、木質基材自身が変色しやすく、塗膜の伸縮率
と木質基材の伸縮率との差異により、塗膜のひび
割れ、剥離が生じやすい。
しかも、木質基材の伸縮、反り、ねじれ等によ
つてドア本体に隙間、ガタツキが生じやすく、耐
候性に乏しいものであつた。
通常、木製ドアは2個又は3個の丁番を介して
ドア枠に取付けられているが、ドアの総重量が大
きいとともに(一般には約30Kg)、湿度、温度の
変化および長期間の度重なる開閉操作により、木
質基材のみからなる木製ドアでは止めネジのゆる
みや取付部の破損が生じやすく、耐久性に乏しか
つた。
一方、木材の寸法安定性を改善する目的でアセ
チル化処理することは公知であるが、木材全体を
アセチル化処理すると、木材の重量がさらに増大
し、好ましくない。しかも、アセチル化処理は木
材を酸によつて処理する方法であるので、木材本
来の靭性が若干低下し、ネジ保持力が劣化しやす
い。このため、アセチル化処理した木材のみをネ
ジ止めすることは好ましくない。
又、木製框間に組み込まれた組子ないし前記木
製框に囲まれた空間内にガラス製鏡板を嵌入、固
定する場合には、両者の伸縮の差が大きいため、
鏡板嵌入部に多少のクリアランスを設けて伸縮の
逃げを図るが、長期間使用すると、前記クリアラ
ンスがガラス製鏡板のガタツキや気密性低下の原
因となつていた。
しかも、ガラス製鏡板は木製鏡と熱伝導率が異
なり、結露しやすく、ガラス製鏡板表面に結露し
た水滴が流れ落ちて前記クリアランスから框又は
組子の内部に侵入しやすい。このため、外観から
特定できない劣化が進行しやすく、突然、破壊に
至るという場合があり、防犯上および安全上、好
ましくなかつた。
本考案にかかる木製ドアは、前記問題点に鑑
み、塗装性が良好で、耐候性、耐久性に秀れたガ
ラス製鏡板を有する木製ドアを提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案にかかる木製ドアは、前記目的を達成す
るため、木製框と、この木製框間に組込まれた組
子ないし前記木製框に囲まれた空間内に嵌入、固
定されている鏡板とからなる木製ドアにおいて、
木質部の表面層のみをアセチル化木質材で形成す
るとともに、前記鏡板のうち、少なくとも1枚を
ガラス製鏡板で形成した構成としてある。なお、
前記鏡板は、木製框間に組込まれた組子同士、木
製框および組子、又は、木製框同士で囲まれた空
間内に嵌入、固定されるものである。
(作用と考案の効果) したがつて、本考案によれば、木製框の表面が
アセチル化木質材で覆われることになる。このア
セチル化木質材は木質材のOH基をアセチル基に
置換したものであり、重量増加や靭性の低下をと
もなうが、未処理の木質材とほぼ同一の外観を有
し、未処理の木質材よりも吸水性、吸湿性が小さ
く、外形寸法の変化が小さいとともに、耐候性に
優れている。
そして、本考案にかかる木製ドアは、木製框の
表面層のみを耐候性に秀れたアセチル化木質材で
構成しているので、さほど重量増加をきたさず、
ネジ保持力を低下させないとともに、長期間、自
然の曝露状態に置かれても、変退色および塗膜の
ひび割れ、剥離を防止でき、永年良好な外観を維
持できる。
しかも、表層に配したアセチル化木質材を通過
して内部の無処理材に達する水分、湿気が非常に
少なくなるので、木質基材に伸縮、反り、ねじれ
等が発生せず、ドア本体に隙間、ガタツキが生じ
にくくなり、耐久性が向上する。
さらに、本考案にかかる木製ドアによれば、木
質部の表面層のみをアセチル化木質材で形成し、
その内部を無処理の木質基材で形成しているの
で、さほど重量増加を生じず、ネジ保持力の低下
をきたさない。このため、本願木製ドアを丁番を
介してドア枠にネジ止めし、度重なる開閉操作を
行つても止ネジのゆるみや取付部の破損が生ぜ
ず、耐久性が向上する。
また、ガラス製鏡板をアセチル化木質材からな
る木製框ないし組子に組み込む場合には、両者の
伸縮率の差が小さいので、製造時おけるクリアラ
ンスを小さくでき、ガラス製鏡板を精度良く確実
に嵌合できる。このため、長期間使用しても、ガ
ラス製鏡板のガタツキや気密性の低下が生じない
とともに、ガラス製鏡板表面に生じた結露水が流
れ落ちても框内部に侵入することがない。この結
果、外部から発見しにくい内部劣化が生じにくく
なり、ガラス製鏡板が突然はずれるという事故を
防止できるという効果があり、防犯上および安全
上、好ましい。
(実施例) 以下、本考案にかかる木製ドアの実施例を添付
図面に従つて説明する。
本実施例は玄関用木製親子ドアに適用した場合
で、親ドア1と子ドア10とは、欄間25の載置
固定したドア枠20に丁番21を介して開閉可能
に取付けられている。なお、32は取つ手であ
る。
親ドア1は左右の縦框2,3と上下の横框4,
5とによつて外枠を構成するとともに、格子状に
配した縦組子6および横組子7と、前記框2,
3,4,5とで、鏡板8を固定したものである。
前記框2,3,4,5は、木質基材の表面にア
セチル化木質単板を貼着一体化して形成したアセ
チル化基材からなり、ほぞ構造(例えば、ほぞ穴
式あるいはダボ式)によつて後述する組子6,7
および前記鏡板8を固定している。
前記縦組子6および横組子7は、前述の框2,
3,4,5と同様、木質基材の表面にアセチル化
木質単板を貼着一体化したアセチル化基材から構
成されている。
前記鏡板8のうち、上2段の鏡板8はガラス製
板材であり、下3段の鏡板8は木質基材の表面に
アセチル化木質単板を貼着一体化したアセチル化
基材からなるものである。
子ドア10は、前述の親ドア1と同様に、木質
基材の表面にアセチル化木質単板を貼着一体化し
たアセチル化基材からなり、左右の縦框12,1
3と上下横框14,15とによつて外枠を構成す
るとともに、前述の横組子7と同間隔に配した横
組子17と、前記縦框12,13とで鏡板18を
固定したものである。
ただし、前記鏡板18は前述の鏡板8と同様、
上2段の鏡板18がガラス製板材であり、下3段
の鏡板18がアセチル化木質単板を貼着したアセ
チル化基材からなるものである。
ドア枠20と欄間25の枠材26とは、表面層
をアセチル化木質材で形成したもので、例えば、
木質基材の表面にアセチル化木質単板を貼着一体
化したアセチル化基材からなり、ドア枠20に欄
間25を載置一体化した構造となつている。そし
て、欄間25の枠材26間にはガラス板材27が
組込まれている。
本実施例によれば、アセチル化基材からなる木
製框の伸縮が少ないので、ガラス製の鏡板8,1
8やガラス板材27にガタツキが生じないという
利点がある。
第2実施例は、前述の第1実施例が木質基材の
表面にアセチル化木質単板を貼着一体化したアセ
チル化基材で、框、組子および一部の鏡板を構成
する場合であるのに対し、樹脂や防腐防虫剤で処
理して耐久性を高めた処理木質基材の表面にアセ
チル化木質単板を貼着一体化したもので、框、組
子および一部の鏡板を構成する場合である。
本実施例によれば、ほぞ加工を行なつても、内
部も耐久性を有する処理木質基材で構成されてい
るので、接合強度、耐久性が向上するという利点
がある。
第3実施例は、前述の第1,第2実施例が木質
基材の表面にアセチル化木質単板を貼着一体化し
たもの、あるいは樹脂や防腐防虫剤で処理した処
理木質基材の表面にアセチル化木質単板を貼着一
体化したもので框等を構成する場合であるのに対
し、木質基材の表面層を、直接、化学的に修飾、
処理して得たアセチル化木質材からなるアセチル
化基材で框等を構成する場合である。
本実施例によれば、表面層に位置するアセチル
化木質材が剥離しにくくなつているので、取付部
の破損等を効果的に防止できるという利点があ
る。
なお、前述の実施例では無処理木質基材または
防腐処理等を施した処理木質基材の表面にアセチ
ル化木質単板を貼着一体化して得たアセチル化基
材および木質基材の表面層を化学的に修飾、処理
して得たアセチル化基材を、各々、別個に組合わ
せる場合を説明したが、必ずしもこれらに限ら
ず、前述の各アセチル化基材を使用箇所に応じて
適宜組合わせてもよいことは勿論である。
以上の説明から明らかなように、本願考案は、
木製ドアにおいて一般に最も損傷を受け易い木質
部の表面層のみに改質されたアセチル化木質材を
用いるので、さほど重量増やネジ保持力の低下を
きたさずに耐候性、耐久性を高めることができる
とともに、伸縮や熱伝導率の異なるガラス製鏡板
を精度良く組込むことができ、ガラス製鏡板を組
込んだ木製ドア全体の耐久性を向上できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる木製ドアの一実施例を
示す斜視図である。 1,10……ドア、2,3,12,13……縦
框、4,5,14,15……横框、6,7,17
……組子、8,18……鏡板(ガラス製鏡板)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 木製框と、この木製框間に組込まれた組子ない
    し前記木製框に囲まれた空間内に嵌入、固定され
    ている鏡板とからなる木製ドアにおいて、木質部
    の表面層のみをアセチル化木質材で形成するとと
    もに、前記鏡板のうち、少なくとも1枚をガラス
    製鏡板で形成したことを特徴とする木製ドア。
JP8883884U 1984-06-14 1984-06-14 木製ドア Granted JPS613888U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8883884U JPS613888U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 木製ドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8883884U JPS613888U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 木製ドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS613888U JPS613888U (ja) 1986-01-10
JPH0318636Y2 true JPH0318636Y2 (ja) 1991-04-19

Family

ID=30642357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8883884U Granted JPS613888U (ja) 1984-06-14 1984-06-14 木製ドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS613888U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS613888U (ja) 1986-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060123720A1 (en) Fiberglass cover for a door frame component
US20020069604A1 (en) Composite frame member and method of making the same
US20030005652A1 (en) Component with integral environment resistant members
CA2210931C (en) Doorjamb assembly with extruded unitary molding and stop members
US5987843A (en) Composite door frame and method of making the same
EP0251804B1 (en) Wooden window frame having a weather-protecting shield on the outside and a vapour barrier on the inside
JPH0318636Y2 (ja)
US4553364A (en) Window sash and frame molded of fibrous material
US20190352960A1 (en) Composite Sash and Frame for Windows and Doors
JPH0540232Y2 (ja)
KR930006460Y1 (ko) 창문의 목재비드 조립장치
DE2521875A1 (de) Dekorativer, waerme- und schallisolierter profilrahmen fuer fenster-, tueren- und fassadenelemente aus metall mit innenraumseitig aufgebrachter verkleidung
US20040016187A1 (en) Hardboard frame products
CN211819000U (zh) 一种防遇水变形的高强度木门
CA1284746C (en) Window sash and frame molded of fibrous material
KR200201618Y1 (ko) 목재도어의 구조
GB2288841A (en) Glass door
JPH0126857Y2 (ja)
JPS6332303Y2 (ja)
JP2931142B2 (ja) 門 扉
JPH0439987Y2 (ja)
JPS587915Y2 (ja) 建具
JPH08232545A (ja) 開口用サッシの取付構造
JPH0126858Y2 (ja)
JP2000045645A (ja) 木調鋼製ドア構成