JPH0318621Y2 - - Google Patents

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JPH0318621Y2
JPH0318621Y2 JP8381384U JP8381384U JPH0318621Y2 JP H0318621 Y2 JPH0318621 Y2 JP H0318621Y2 JP 8381384 U JP8381384 U JP 8381384U JP 8381384 U JP8381384 U JP 8381384U JP H0318621 Y2 JPH0318621 Y2 JP H0318621Y2
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JP
Japan
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wire
guide member
bracket
door
window glass
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JP8381384U
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の利用分野] 本考案は自動車のドアガラスを昇降案内するた
めのドアウインドレギユレータに関する。
[背景技術] 一般的にドアウインドレギユレータは鋼板で製
作されるX形アームを有し、このX形アームの上
端へ取りつけられるドアガラスがX形アームの回
転によつて上下動される構成となつている。しか
しこのX形アームを用いたドアウインドレギユレ
ータは、重量が比較的重く、移動軌跡も広いた
め、ドアの形状及び構造を制限する原因となつて
いる。
このため従来、ガラス駆動手段としてワイヤを
用いることにより主として軽量化を目的としたド
アウインドレギユレータが提案されている。
一例として実開昭58−69684号、実公昭58−
53911号、米国特許4109417号にはウインドガラス
の昇降用ガイドに沿つてワイヤが張設され、この
ワイヤの中間部がウインドガラスへ連結された構
成が示されている。このウインドレギユレータで
は、ワイヤとウインドガラスとの連結部が、ワイ
ヤへ固着されたフツクがウインドガラス側の収容
部へ係合した構造となつている。
ところが、ワイヤへ固着されたフツクは、ワイ
ヤへカシメ固着されるために、外径寸法が一定し
ておらず、ウインドガラスとの連結部に隙間、ガ
タつきが生じ易い。このためウインドガラスの昇
降動作始めに、隙間分だけ両者が相対移動して衝
突するための騒音を発生する原因になる。両者の
隙間を解消するためにフツクを大きくすれば、寸
法公差のために、係合不可能な場合も生ずる。
[考案の目的] 本考案は上記事実を考慮し、ワイヤフツクとウ
インドガラスの結合部に隙間、ガタつきが生ずる
ことがないドアウインドレギユレータを得ること
が目的である。
[考案の概要] 本考案に係るウインドレギユレータではドアの
上下に配置されたプーリと、前記上下部プーリ間
へそれぞれかけ渡され閉ループを形成するワイヤ
と、この閉ループワイヤの一部を駆動する駆動部
と、前記上下部プーリ間のワイヤへ係止されたワ
イヤフツクと、ウインドガラスへ取りつけられ前
記ワイヤフツクを保持するワイヤ取付ブラケツト
と、を有しこのワイヤ取付ブラケツトとワイヤフ
ツクとの間には弾性体が介在されるので、ワイヤ
フツクとワイヤ取付ブラケツト間の寸法公差を吸
収し、両者の隙間を解消するようになつている。
[考案の実施例] 第1図にはドア10内へ収容されるウインドレ
ギユレータ12及びこれによつて昇降されるウイ
ンドガラス14が示されている。
ウインドレギユレータ12は車両前後方向に互
に隔てて配置されるフロントガイド部材16及び
リヤガイド部材18がウインドガラス14を上下
に案内するようになつている。またこれらのフロ
ンドガイド部材16、リヤガイド部材18及びこ
れらの外側でかつ車両前方にかつドアハンドル1
53を操作するのに好ましい位置に配置される駆
動部20に掛け渡されるワイヤ22がウインドガ
ラス14に昇降力を付与するようになつている。
ワイヤ22はスチール細線が複数本撚り合わせて
形成されている。
第2,3図に示される如くフロントガイド部材
16の上端部にはフロントガイドアツパブラケツ
ト24が溶着されており、シヤフト26によりフ
ロントアツパプーリ28が軸支されている。この
シヤフト26は段付形状であり、先端部26Aが
フロントアツパプーリ28へ強固にかしめられて
もフロントアツパプーリ28を軸方向に圧迫する
ことなく、フロントアツパプーリ28を円滑に案
内している。
第3図に示される如くフロントガイドアツパブ
ラケツト24にはめねじ30が形成されており、
組付ボルト32が室内側から螺合されている。こ
の組付ボルト32は中間部につば32Aを有して
いると共に、室内側端部である頭部にはマイナス
溝34が形成されている。
従つてフロントガイド部材16のドア10への
組付時にフロントガイドアツパブラケツト24の
めねじ30に螺合された組付ボルト32の頭部
を、ドア10の内板10Aに形成される取付孔3
6へ貫通させた後に室内側からナツト38を螺合
すれば内板10Aへ確実に取付けられてフロント
ガイド部材16の上端部をドア10へ取り付ける
ことになる。
この場合ナツト38を強固に締めつける前にマ
イナス溝34へドライバ等の工具を適用して回転
調節すれば、フロントガイド部材16の車両幅方
向の取り付け位置を微調整することができる。
第2図に示される如くフロントガイド部材16
の下端部にはフロントガイドロアブラケツト40
が溶着されている。第4,5図にも示される如
く、このフロントガイドロアブラケツト40には
フロントガイド部材16の上端部と同様にシヤフ
ト26でフロントロアプーリ42が軸支されほぼ
フロントガイド部材16とドア内板10Aとの間
に配置されている。
フロントガイドロアブラケツト40の一部には
第6図に示される如く組付ボルト44が溶着され
ており、この組付ボルト44を用いてフロントガ
イド部材16の下端部がドア10の内板10Aへ
固着されるようになつている。
ここに第5図に示される如くフロントガイドロ
アブラケツト40は駆動部20へ至るワイヤ22
の長手軸線が矢印Pで示される如く車両前後方向
(矢印FR及びRE方向)と傾斜して配置されてい
るため、この長手軸線に直角にシヤフト26の軸
心を配置している。この結果フロントロアプーリ
42へ巻き掛けられるワイヤ22がプーリ42の
V溝側面と大きな摩擦力を生ずることはなく、円
滑な移動が可能となる。さらにフロントガイドロ
アブラケツト40は車両内側が削り取られた切欠
部40Aを有して内板10Aとの干渉が回避され
ている。この切欠部40Aはフロントガイドロア
ブラケツト40が傾斜されて配置されていること
により小さな切欠量で事足り、フロントガイドロ
アブラケツト40を傾斜して配置しない場合には
フロントガイドロアブラケツト40の大部分を切
り欠くことになつてフロントロアプーリ42の支
持強度が低下する原因となる。
また、このフロントロアプーリ42はフロント
ガイド部材16よりも車両後方へ配置されてお
り、このプーリ42から駆動部20へと至るワイ
ヤ22はフロントガイド部材16と交差した配置
となつている。このような配設により、フロント
ガイド部材16の上下長さを長くすることがで
き、後で説明する如くウインドガラス14の支持
が確実になる。
一方リヤガイド部材18は第1図に示される如
くフロントガイド部材16よりも車両後方にフロ
ントガイド部材16と平行に配置されている。こ
のリヤガイド部材18にも第7図〜第9図に示さ
れる如くリヤガイドアツパブラケツト46及びリ
ヤガイドロアブラケツト48が溶着されている。
これらのブラケツトにはフロントガイド部材16
の場合と同様にシヤフト26でリヤアツパプーリ
50及びリヤロアプーリ52が軸支されており、
これらの間へワイヤ22が掛け渡されている。
さらにリヤガイドアツパブラケツト46は組付
ボルト32、ナツト38の組合わせで、第9図に
示される如くリヤガイドロアブラケツト48は組
付ボルト44でそれぞれドア10の内板10Aへ
取り付けられるようになつている。
ワイヤ22は第1図に示される如く駆動部20
からリヤアツパプーリ50、リヤロアプーリ5
2、フロントアツパプーリ28、フロントロアプ
ーリ42へそれぞれ巻き掛けられて反転した後に
駆動部20へ戻る閉ループを構成しており、フロ
ントアツパプーリ28、フロントロアプーリ42
の間及びリヤアツパプーリ50、リヤロアプーリ
52の間でウインドガラス14へ結合されてい
る。
この結合構造及びウインドガラス14のフロン
トガイド部材16、リヤガイド部材18への取付
構造を説明する。
第10図に示される如くウインドガラス14の
下端部にはフロントガラスブラケツト54が固着
されている。このフロントガラスブラケツト54
は鋼板から製作されて周囲に折曲部54Aを有
し、一対のビス56でウインドガラス14へ固着
されている。第3図に示される如くこのビス56
の取付部にはウインドガラス14に円孔58が形
成され、ウインドガラス14の両側面へ合成樹脂
フイラ60が当接された後に車外側表面へ当接さ
れるナツト62へビス56が螺合している。
フロントガラスブラケツト54の車両前方端部
にはアーム64が突出され、先端部にフロントス
ライダ66が固着されている。このフロントスラ
イダ66はフロントガイド部材16への挿入さ
れ、第11図にも示される如くフロントガイド部
材16の内周面と接触している。すなわちフロン
トスライダ66は軸心がフロントガイド部材16
の長手方向へ配置される略円柱形であり、フロン
トガイド部材16は断面形状がコ字状に屈曲され
て車両後方に向けて開口部を有している。従つて
フロントスライダ66は室外方向(矢印OUT方
向)及び室内方向(IN方向)の移動が規制され
て車両幅方向へ移動しないようになつており、車
両前方(矢印FR方向)及び車両後方(矢印RE方
向)の移動が可能となつている。なおフロントス
ライダ66はフロントガイド部材16内での移動
が円滑になるように軸方向中央部が両端部より大
きな外径を有する樽形に形成することが好まし
い。
フロントガラスブラケツト54の中央部には室
内方向に向けて突出する隆起部54Bが形成され
ている。この隆起部54Bには第3図に示される
如く円孔68が突設されると共に、この円孔68
に対応して室外側にナツト70が溶着されてお
り、室内側からボルト72が螺合している。この
ボルト72は隆起部54Bに形成される長孔74
と共にフロントフツクホルダ76の取り付け用と
なつており、組付時にはあらかじめ第3図想像線
状態72′まで仮組付されている。
このフロントフツクホルダ76は第12,13
図に示されるように鋼板から打ち抜かれて成形さ
れており、周囲に段付形折曲部76Aを有してい
る。このフロントフツクホルダ76の中央部には
長孔78が形成され、第3図に示される如くフロ
ントガラスブラケツト54のボルト72の貫通締
付用となつている。またこの長孔78の一端には
円孔80が連通されており、フロントガラスブラ
ケツト54へあらかじめ仮組付されたボルト72
の頭部が貫通できるようになつている。
またこのフロントフツクホルダ76の一端には
直角に屈曲された突起82が形成されており、第
10図に示されるフロントガラスブラケツト54
の長孔74へ挿入できるようになつている。従つ
てフロントフツクホルダ76は突起82が長孔7
4によつて、長孔78がボルト72によつてフロ
ントガラスブラケツト54における長孔74の長
手直角方向の相対移動が規制され、この長孔74
の長手方向の相対位置が調節された後にボルト7
2を螺着することにより強固にフロントガラスブ
ラケツト54に取付けるようになつている。
このフロントフツクホルダ76とフロントガラ
スブラケツト54の当接面には第14,15図に
示される如くそれぞれ波状凹凸84,86が形成
されて両者の結合をより確実にするようになつて
いる。この波状凹凸86はフロントガラスブラケ
ツト54の隆起部54Bの円孔68周囲へ、波状
凹凸84はフロントフツクホルダ76の長孔78
の周囲へそれぞれ形成されている。
フロントフツクホルダ76の一部から突出する
ワイヤ取付部88は一端が解放した箱状であり、
第12図に示される如くワイヤ22の一部へ略四
角柱状にカシメ固着されたワイヤフツク90が挿
入できるようにワイヤ通過用切欠92が形成され
ている。
ワイヤ取付部88内へ収容されたワイヤフツク
90を固定するために、ワイヤ取付部88の一部
から突出した突片94(第16図)はワイヤフツ
ク90の挿入後に第16,17図に示される如く
折り曲げられて94′としワイヤ取付部88との
間にワイヤフツク90を挟持する。
ここにワイヤ取付部88及び突片94には弾性
体としての役目を有する合成樹脂コーテイング9
6が施され、これによつてワイヤフツク90との
間に発生する異音を防止するようになつている。
すなわち第17図においてカシメ固着されるワイ
ヤフツク90の軸方向両端部とワイヤ取付部88
との間には製作寸法公差が原因で若干の隙間が生
じる可能性があり、ワイヤ22が駆動されて長手
方向に移動する場合に、この駆動力を受けるワイ
ヤフツク90がワイヤ取付部88の内部で前記隙
間量だけ若干量移動するが、ワイヤ取付部88の
内面へ衝突することにより発生する異音を合成樹
脂コーテイング96が吸収することができる。
このコーテイング96はワイヤ取付ブラケツト
88側ではなく、ワイヤフツク90側へ施すこと
もでき、合成樹脂コーテイングに代えて、硬質ゴ
ム、布等の他の弾性体を用いてもよい。
なお第10図に示される如くフロントガラスブ
ラケツト54の折曲部54Aにはクツシヨンゴム
98が取り付けられており、フロントガラスブラ
ケツト54の最下降時にドア10の内板10Aの
下面部と当接してウインドガラス14の下降位置
を規制するストツパを形成するようになつてい
る。
このようにしてフロントガラスブラケツト54
はウインドガラス14をフロントガイド部材16
へ支持して車両上下方向に案内させると共に、フ
ロントフツクホルダ76を介してフロントアツパ
プーリ28、フロントロアプーリ42間のワイヤ
22とウインドガラス14とを連結し、ワイヤ2
2の駆動力をウインドガラス14へ伝達させるよ
うになつている。
リヤガイド部材18とウインドガラス14との
連結は第18図にも示されるリヤガラスブラケツ
ト100を介して行なわれるようになつている。
このリヤガラスブラケツト100はフロントガラ
スブラケツト54と同様に鋼板から形成され、周
囲に折曲部100Aを有した形状である。このリ
ヤガラスブラケツト100の中央部には水平方向
に一対の長孔102,104が穿設されており、
第1図及び第8図にも示される組付ボルト10
6,107の通過用となつている。この組付ボル
ト106,107は中間部につば部106Aを有
しており、第3図に示されるフロントガラスブラ
ケツト54の場合と同様に合成樹脂フイラ60、
ナツト62を有してウインドガラス14へ固着さ
れている。
また組付時には組付ボルト106,107の突
出した先端ねじ部へナツト108が螺合してリヤ
ガラスブラケツト100をウインドガラス14へ
固着するようになつている。この場合長孔104
には円孔110が連通されており、組付ボルト1
07へナツト108を第8図に想像線で示される
如く仮り止めした108′の状態でこのナツト1
08を円孔110へ挿入することができるように
なつており、これによつて組付が容易となつてい
る。
リヤガラスブラケツト100の一部からは第1
9図に示されるようにピン112がカシメ等によ
り固着されて突出しており、このピン112の先
端部には球114が形成されている。この球11
4はリヤスライダ116の球状凹部118内へ軸
支されリヤスライダ116が回転可能となつてい
る。
リヤスライダ116は略円板形状であり、リヤ
ガイド部材18内へ収容され、フロントガイド部
材16におけるフロントスライダ66と同様にウ
インドガラス14をリヤガイド部材18へ支持さ
せる役目を有している。リヤガイド部材18は室
外方向に開口した略C字形断面で前後方向両端部
が直角に屈曲された脚部18A、これらの脚部1
8Aの先端部からさらに直角に屈曲された係止片
18Bから成り、リヤスライダ116の室内外方
向及車両前後方向の移動を規制し、これによりリ
ヤスライダ116は、リヤガイド部材18の長手
方向に沿つた上下動のみが可能となつている。
リヤガラスブラケツト100にはフロントガラ
スブラケツト54と同様にワイヤ取付部88が突
出し、ワイヤ22の中間部へカシメ固着されたワ
イヤフツク120を収容し、同様に突片94で保
持するようになつている。またこのワイヤ取付部
88にはフロントフツクホルダ76の場合と同様
に合成樹脂コーテイング96が施されてワイヤフ
ツク120との間の異音を吸収するようになつて
いる。
このようにしてリヤガラスブラケツト100は
ウインドガラス14の後下部をリヤガイド部材1
8へ支持案内させると共にワイヤ22へ連結して
駆動力を受けるようになつている。
フロントガイド部材16、リヤガイド部材18
は車両前後方向から見た場合にウインドガラス1
4に合わせて、上下方向中間部が室外方向へ膨出
した湾曲形状となつている。これは第22図にリ
ヤガイド部材18の例が示されており、これによ
つて室外方向に膨出した曲面を有するウインドガ
ラス14を円滑に昇降できるようになつている。
また第22図に示される如くリヤアツパプーリ
50、リヤロアプーリ52間のワイヤ22はリヤ
ガイド部材18の中間部に設けられるリヤワイヤ
ガイドシユー122によつて屈曲した構造とされ
ている。このためドア10は内板10Aの一部が
室外方向へ屈曲し、室内の居住空間を拡大する凹
部124が形成可能となつている。このようなワ
イヤ22を中間部で屈曲させる構造はワイヤ22
を用いたウインドレギユレータに特有なものであ
り、従来の如くX型アームを用いたウインドレギ
ユレータでは達成不可能である。
第23図に示される如くリヤワイヤガイドシユ
ー122はリヤシユーブラケツト126を介して
リヤガイド部材18へ取付けられている。すなわ
ち一方がリヤガイド部材18に溶着され、他方が
リヤガイド部材18の長手方向と直角方向に突出
したリヤシユーブラケツト126の先端部が第2
4,25図に示される如くリヤワイヤガイドシユ
ー122の裏面両側部から突出する一対のL字形
ホルダ128で形成される一対のコ字形溝内に挿
入されてリヤワイヤガイドシユー122をリヤガ
イド部材18へ係止する構成である。このリヤワ
イヤガイドシユー122の裏面にはL字形ホルダ
128間にリブ130が突出しており、L字形ホ
ルダ128と対応してリヤシユーブラケツト12
6を確実に保持するようになつている。
リヤワイヤガイドシユー122のワイヤ22と
の摺接面は第26図に示される如く所定曲率の円弧
形状となつており、両端エツジがワイヤ22と接
触することによるワイヤ22への傷つきを防止し
ている。またリヤワイヤガイドシユー122の摺
接面のワイヤ22の車両前後両側部からは一対の
ストツパ片132が車室外側方向へ略直角に突出
しており、ワイヤ22がリヤワイヤガイドシユー
122の車両前後方向へ移動した場合の移動を制
限するようになつている。
第27図にはフロントガイド部材16の中間部
に取り付けられるフロントワイヤガイドシユー1
34が示されている。このフロントワイヤガイド
シユー134はリヤワイヤガイドシユー122と
同様にフロントシユーブラケツト136を介して
フロントガイド部材16へ固着されている。
またこのフロントワイヤガイドシユー134は
リヤワイヤガイドシユー122と同様にストツパ
片132を有しているが、車両前後方向一方にの
みストツパ片132を有しており、フロントガイ
ド部材16に近い側のワイヤ22との摺接面はフ
ロントワイヤガイドシユー134の肉厚が次第に
減少される傾斜面138とされている。従つてこ
のフロントワイヤガイドシユー134はフロント
ガイド部材16で案内されるフロントガラスブラ
ケツト54やフロントフツクホルダ76と干渉す
ることがなく、かつワイヤ22の車両前後方向ず
れを規制することができる。またワイヤ22が車
両前後方向にずれてフロントガイド部材16へ接
近した22′の場合にも、このずれが元に戻る場
合には容易に傾斜面138を昇り上つて第27図
実線位置へと復帰することができる。
第28図にはリヤアツパプーリ50の取り付け
角についての説明が示されている。このリヤアツ
パプーリ50の回転軸心はリヤアツパプーリ50
から駆動部20へ至るワイヤ22(矢印Q方向)
を含む面と直角であり、またリヤアツパプーリ5
0とワイヤフツク120との間のワイヤ22を含
む面とも直角にすることが好ましい。これによつ
てワイヤ20はリヤアツパプーリ50の溝側面と
の間の摩擦が低減される。
このリヤアツパプーリ50とワイヤフツク12
0との間のワイヤ22は図面に実線状態で示され
る如くウインドガラス14の最上昇位置と、想像
線で示される如くウインドガラス14の最下降位
置とでずれを生じその挟角はθとなる。従つてリ
ヤアツパプーリ50の回転軸心はさらにこの挟角
θを1/2に区分する線Eをも含む面とすることが
好ましい。
駆動部20について第29図から第31図に従
い説明する。
ベースプレート140は鋼板から形成され、周
囲に折曲部140Aを有する形状とされると共
に、両端延長部にめねじ142が形成され、ドア
10の内板10Aへ図示しないビスにより固着さ
れるようになつている。
ベースプレート140へ両端部がカシメ部14
4により固着されるドラムケース146にはドラ
ム148から突出するドラムシヤフト150が軸
支されており、このドラム148へ軸支されるハ
ンドルシヤフト152はベースプレート140へ
軸支されている。
第32図に示される如くドラム148の外周に
は螺旋溝154が形成されており、ワイヤ22の
両端が反対方向に巻きつけられると共に、これら
のワイヤ22の両端部に固着されるワイヤエンド
156はドラム148の軸方向両端部に形成され
るエンド係止溝158内へ挿入されてワイヤ22
の抜け出しを防止している。これによりワイヤ2
2の両端部はドラム148を介して連結され、ワ
イヤ22を閉ループとしている。
この場合ドラム148は一方向に回転すると、
ワイヤ22の一端を螺旋溝154から巻き出す
が、他端を螺旋溝154へ巻きとる構成である。
ハンドルシヤフト152とベースプレート140
との間にはワイヤ22に張力がかかつた場合にも
ハンドルシヤフト152の逆転を阻止するための
コイルばね160が設けられている。この逆転防
止用のコイルばね160の作用については公知で
あるので説明を省略する。
ドラムケース146にはスプリング蓋162を
間に挟んでスプリングケース164が取付けられ
ている。スプリングケース164はスパイラルス
プリング166を収容すると共に、このスパイラ
ルスプリング166の外端を係止している。この
スパイラルスプリング166の内端はドラムシヤ
フト150に形成されるスリツト168へ係止さ
れており、このばね付勢力によりドラムシヤフト
150がウインドガラス14の上昇方向に回転す
る場合にウインドガラス14の自重に抗する力を
付与するようになつている。
ベースプレート140には第31図に明瞭に示
される如くサブベース170がカシメ固着されて
いる。このサブベース170は鋼板から屈曲形成
されており、両端部からそれぞれリテーナ係止突
起172,174が立設されている。
このリテーナ係止突起172とリヤガイド部材
18のリヤガイドアツパブラケツト46との間に
はワイヤチユーブ176が掛け渡されている。こ
のワイヤチユーブ176は合成樹脂等の可撓性材
料で形成されるチユーブであり、内部をワイヤ2
2が貫通している。
第31図、第33図に示される如くワイヤチユ
ーブ176の一端はワイヤチユーブリテーナ17
8へ挿入して係止されており、ワイヤチユーブリ
テーナ178の小径部180がリテーナ係止突起
172に形成される孔182内へ挿入されること
により段部184がリテーナ係止突起172と当
接して係止されている。孔182には開口部が設
けられており、リテーナの小径部180よりも狭
い幅とされてリテーナの外れを防いでいる。
一方ワイヤチユーブ176の他端部は第34,
35図に示される如くワイヤチユーブリテーナ1
86を介してリヤガイドアツパブラケツト46へ
係止されている。このワイヤチユーブリテーナ1
86はワイヤチユーブ176を挿入するための挿
入孔188が形成されまたワイヤチユーブ176
と同軸的にワイヤ通過孔196が穿設されてお
り、この挿入孔188とワイヤ通過孔196はス
リツト190により外部と連通されている。
またワイヤチユーブリテーナ186には両側部
から一対の溝192が穿設されており、リヤガイ
ドアツパブラケツト46に形成される矩形溝19
4の周縁部に挿入されるようになつている。組付
はチユーブリテーナ186のスリツト190から
ワイヤ22を通過させ、内部にワイヤ22を通し
た状態のチユーブ176を挿入孔188に挿入
し、リヤガイドアツパブラケツト46の矩形溝1
94へ溝192を挿入して取付けるようになつて
いる。この組付時にスリツト190は間隔がせば
められるので挿入孔188が縮小してワイヤチユ
ーブ176を確実に保持する。
一方サブベース170のリテーナ係止突起17
4とフロントガイド部材16のフロントロアガイ
ドブラケツト40との間にはワイヤチユーブ20
0が掛け渡されている。このワイヤチユーブ20
0とフロントガイドロアブラケツト40との取り
付け部にはワイヤチユーブ176とリヤガイドア
ツパブラケツト46の取付部と同様に第34,3
5図に示すワイヤチユーブリテーナ186が適用
されている。
このワイヤチユーブ200のサブベース170
側端部は第31図及び第36図に示されるワイヤ
チユーブリテーナ202へ挿入されている。この
ワイヤチユーブリテーナ202の小径部180は
ワイヤチユーブリテーナ178の小径部180よ
りも軸長が長く、リテーナ係止突起174の円孔
204へ挿入されて挿入量が変更可能となつてい
る。リテーナ係止突起174とワイヤチユーブリ
テーナ202との間には圧縮コイルばね206が
介在されており、ワイヤチユーブリテーナ202
をリテーナ係止突起174から離間する方向に付
勢している。これによつて駆動部20とフロント
ガイドロアブラケツト40との間のワイヤ22に
は常に張力が付与されており、これによつてワイ
ヤ22の閉ループが常に適切な張力を有するよう
になつている。またこの圧縮コイルばね206は
ワイヤチユーブ176,200,210の各ブラ
ケツトからの外れも防止している。
このように配置される駆動部20は第1図に示
される如く、互に平行に配置されるフロントガイ
ド部材16、リヤガイド部材18の前方へ配置さ
れている。従つて、ガイド部材16,18はウイ
ンドガラス14の重量をバランス良く支持し、か
つ駆動部20はこれらの前方に配置されて、ドア
ハンドル153が乗員の操作し易い位置に配置さ
れることになる。
第37図にも示される如く、ワイヤチユーブ2
00の外周一部には円筒形状のサイレンサ208
が取り付けられている。このサイレンサ208は
振動を吸収すると共にドア10の内板10Aへの
当接時の衝撃を吸収するようになつている。
フロントガイド部材16の上端部にあるフロン
トガイドアツパブラケツト24とリヤガイド部材
18の下端部にあるリヤガイドロアブラケツト4
8との間にはワイヤチユーブ210が取り付けら
れてこの間のワイヤ22を案内している。このワ
イヤチユーブ210はワイヤチユーブ176,2
00と同様であり、両端部には第34,35図と
同様なワイヤチユーブリテーナ186が取り付け
られている。
ワイヤチユーブ176とワイヤチユーブ210
の中間部は第38図に示される如くワイヤチユー
ブクランプ212を有している。このワイヤチユ
ーブクランプ212はワイヤチユーブ176及び
210の外周を把持すると共に、一部から係止爪
214が突出しており、この係止爪214が内板
10Aへ係合してワイヤチユーブ210の固定と
振れ止めを行なつている。
第1図及び第39図に示される如くウインドガ
ラス14の下端部付近にはフツク216がねじ等
で固着されており、トリムサポート220のイン
ナスタビライザ218の下部に備えられた空所内
にドアガラス14の上限位置近くで侵入し、ドア
ガラス14の最上昇時にベルトライン部で室外方
向の移動が規制されている。このトリムサポート
220はドア内板10Aの上端部に備えられた長
孔224へ車両幅方向に調整可能にボルト225
で締付固定されている。
ベルトライン部の剛性を確保する為に、ドア内
板10Bの上端部には補強板226が溶着されて
おり、トリムサポート220取付部ではトリムサ
ポート取付作業孔226A、フツク216の昇降
時に所定の隙間を確保するために室内側に凹ませ
た部分226Bが備えられている。ドア外側10
Bの上端部には補強板10Cが溶着されている。
インナスタビライザ218に対応してドア10
の補強板10Cにはアウタスタビライザ228が
取付けられており、ウインドガラス14のベルト
ライン部における車室外方向への移動を規制して
いる。
これらのインナスタビライザ218,アウタス
タビライザ228には表面にフエルトを取り付
け、柔軟材で被覆することが好ましい。なおこれ
らのインナスタビライザ218、アウタスタビラ
イザ228はウインドガラス14の車両前後方向
に離間して一対取り付けられるフツク216に対
応してそれぞれ一対設けられる。
インナスタビライザ218の上部にはトリムサ
ポート220で支持されるトリムに備えられたイ
ンナウエザストリツプ230が、またアウタスタ
ビライザ228の上部には補強板10Cに固着さ
れるベルトモールと一体に形成されたアウタウエ
ザストリツプ232がドアのベルトライン部のほ
ぼ全長にわたつて配置されており、ドアガラス1
4の内外表面とインナウエザストリツプ230、
アウタウエザストリツプ232とが当接してガラ
スとの間をシールしている。なお、アウタスタビ
ライザ228はベルトモールに固着されベルトモ
ールを介して補強板10Cに固着される。
第1図に示される如くフツク216の車両前方
及び後方には第40図にも示される如くドアガラ
ス14にアツプストツプ234がビス等により固
着されている。このアツプストツプ234は円錐
形状であり、上昇時に内板10Aの補強板226
にボルト236で締付固着されたアツプストツプ
プレート238と当接し、ウインドガラス14の
最上昇位置を規制している。
補強板226のアツプストツププレート238
の取付孔226Cは上下方向に長孔とされウイン
ドガラス14の最上昇位置を調整可能としてい
る。
第41図はウインドガラス14の上端部がルー
フウエザストリツプ240へ当接した状態を示し
ている。このルーフウエザストリツプ240は車
両側部に車両前後方向に配置されるルーフメンバ
242へリテーナ244を介して取り付けられて
いる。
第42図はこのように構成された本実施例のウ
インドレギユレータ12をドア10へ組付ける場
合の状態が示されている。このウインドレギユレ
ータ12はフロントガイド部材16、リヤガイド
部材18及び駆動部20が互にワイヤチユーブ1
76,200,210で連結された状態でサブア
ツセンブリ部品として製作されるのでこれをユニ
ツトとして持ち運び可能である。しかもワイヤチ
ユーブ176,200,210は可撓性を有する
ので、この屈曲により、フロントガイド部材1
6、リヤガイド部材18、駆動部20を互に接近
させて占有容積を縮小することができ、第42図
に示される如くこのように縮小小型化したウイン
ドレギユレータ12を内板10Aに形成される小
さな組付用窓246からドア10内へ挿入するこ
とができる。
ドア10内に挿入した後は、フロントガイド部
材16、リヤガイド部材18の上端部を第3、8
図に示される如く組付ボルト32で内板10Aへ
取り付け、下端部は第6,9図に示される組付ボ
ルト44で内板10Aへ取り付ける。この場合第
3,8図に示される組付ボルト32はナツト38
の螺着前にフロントガイドアツパブラケツト2
4、リヤガイドアツパブラケツト46への螺合量
変更により車両横方向の取付位置を容易に微調整
することができる。この結果、フロントガイド部
材16、リヤガイド部材18の相互の組付誤差、
ドア10に対する組付誤差が解消され、ウインド
ガラス14の上端部とルーフウエザストリツプ2
4との当接状態を全周にわたつて微調整が可能で
雨もれや高速走行時における風切音等を防止で
き、またウインドガラス14の円滑な作動を得る
ことができ、各部の摩耗発生も回避できる。
また駆動部20はめねじ142へ図示しないビ
スを用いて内板10Aへ取り付ける。
またこのような組付時に、フロントガイド部材
16、リヤガイド部材18、駆動部20間に多少
の組付誤差が生じても、ワイヤ22及びワイヤチ
ユーブ176,200,210は可撓性を有する
のでこの誤差が吸収される。
ウインドレギユレータ12はサブアツセンブリ
の組付状態でフロントフツクホルダ76、リヤガ
ラスブラケツト100があらかじめフロントガイ
ド部材16、リヤガイド部材18の下端部近くに
配置されるように組付けることが好ましい。これ
によつてドア10へフロントガイド部材16、リ
ヤガイド部材18が取り付けられた場合にウイン
ドガラス14の組み付けが容易となる。
ウインドガラス14はドア10の上方から内板
10A、外板10Bの間を通して挿入する。ウイ
ンドガラス14の下端部へあらかじめ取り付けた
フロントガラスブラケツト54のフロントスライ
ダ66をフロントガイド部材16の溝内へ挿入す
ると共に、フロントフツクホルダ76の突起82
を長孔74内へ挿入し、さらにボルト72を円孔
80を通して長孔78へとスライドする。
またリヤガラスブラケツト100にあつては、
あらかじめウインドガラス14へ取り付けた組付
ボルト107の頭部に仮組付したナツト108を
円孔110へ貫通させた後に長孔104方向へと
移動すると共に、組付ボルト106の頭部を長孔
102内へ挿入する。
これによりウインドガラス14はボルト72、
組付ボルト106,107を介してフロントガイ
ド部材16、リヤガイド部材18へ仮止めされる
ことになり、ウインドガラス14の重量が支持さ
れる。従つて作業員は容易にボルト72、組付ボ
ルト106,107の締付作業ボルト72、ナツ
ト108を回転することにより行なつてウインド
ガラス14をフロントフツクホルダ76、リヤガ
ラスブラケツト100へ固定することができる。
また、ウインドガラス14の表面に沿つた面内で
のフロントガイド部材16、リヤガイド部材18
に対する相対位置の調整も容易で、正確な位置合
せができ、ウインドガラス14の円滑な昇降が保
証できる。
従来はウインドガラス14の重量を支えながら
ウインドガラス14とガイド装置との位置決め、
微調整をし、さらにこの重量を支えながらボルト
締付作業を行なつていたので、作業が著しく困難
であつた。
次にこのウインドレギユレータ12の作動を説
明する。
ドアハンドル153を回転すると、ドラム14
8の回転によりワイヤ22が長手方向に駆動され
る。一例としてドアハンドル153が第1図時計
方向に回転されると、ワイヤチユーブ176内の
ワイヤ22は駆動部20へと巻き取られるので、
フロントガイド部材16、リヤガイド部材18と
略平行に配置されたワイヤ22が上昇し、ウイン
ドガラス14は閉止方向に上昇する。この場合ワ
イヤチユーブ200内のワイヤ22は駆動部20
から巻き出される。
逆にドアハンドル153を反時計方向に回転す
ると、逆の作動によりウインドガラス14はドア
解放方向に移動する。
このような移動時においても、ワイヤチユーブ
200と駆動部20との間に圧縮コイルばね20
6が張力付与手段として配置されているので、ワ
イヤ22は常に適正な張力が付与されており、駆
動部20での駆動力を確実に伝達することができ
る。
ワイヤ22のウインドガラス14への取付部で
あるフツク90,120は合成樹脂コーテイング
96によつてワイヤ取付ブラケツト88と連結さ
れているので、両者の隙間はなく、作動時に異音
発生はない。
またウインドガラス14は下端部で第11図、
第19図に示される如くフロントスライダ66、
リヤスライダ116がフロントガイド部材16、
リヤガイド部材18によつてまたベルトライン部
が第39図に示されるようにインナスタビライザ
218、アウタスタビライザ228によつて車両
の室内外方向の位置が規制され確実に支持されて
いるので、ガタつきを生ずることはない。
ドアガラス14の車両前後方向は第19図に示
される如くリヤスライダ116とリヤガイド部材
18の組合せによつて位置が規制される。このと
き第11図に示すようにフロントスライダ66は
フロントガイド部材16の断面内を前後に移動可
能であり、たとえフロントガイド部材16とリヤ
ガイド部材18が製作上のバラツキ等によつて多
少平行度がずれていても吸収可能である。さらに
ウインドガラス14は車両前後方向の2箇所でフ
ロントフツクホルダ76、リヤガラスブラケツト
100を介してワイヤ22に固着されており、ワ
イヤ22はドラム148を介して閉ループを形成
しているため、フロントフツクホルダ76とリヤ
ガラスブラケツト100の上下相対位置が常に一
定であることから、ウインドガラス14の表面に
沿つた面内における回転の位置を規制している。
この位置規制の剛性を得るたため、フロントガイ
ド部材16と、リヤガイド部材18とは適切な前
後関係をもつて配置される。
また、フロントガイド部材16は下端部がワイ
ヤ22と交差した配置であるために、第2図に示
される如くフロントロアプーリ42よりも下方へ
大きく突出した配置とすることができ、フロント
ガラスブラケツト54のフロントスライダ66を
下方まで案内できる。このため、第1図に示され
る如く、ガラスの最上昇時においてもフロントス
ライダ66とスタビライザ218との上下間隔を
大きくでき、サツシユレスドアにおいてもウイン
ドガラス14の車両横方向、及びガラスの表面に
沿つた面内での支持を確実にすることができる。
次に第43図には本考案の第2実施例が示され
ており、前記実施例のリヤワイヤガイドシユー1
22の変形例である。この実施例のリヤワイヤガ
イドシユー122Aでは第23図のリヤワイヤガ
イドシユー122と異なりリヤガイド部材18側
のストツパ片132が省略されており、リヤガイ
ド部材18の脚部18Aが実質的に前記実施例の
ストツパ片132の役目を有している。
次に第44図は本考案の第3実施例であり、第
1実施例のリヤワイヤガイドシユー122の変形
例である。この実施例のリヤワイヤガイドシユー
122Bでは第25図に示されるリブ130に代
えてテーパ状突起250が突出されており、この
テーパ状突起250がL字形ホルダ128で形成
される一対のコ字状溝と対応してリヤシユーブラ
ケツト126に係止挟持するようになつている。
このテーパ状突起250に対応してリヤシユーブ
ラケツト126へはテーパ状突起250の一部が
入り込む孔252を設けてもよい。また孔252
の代りにテーパ状突起250の一部が入り込む凹
みとしてもよい。
なお上記第1実施例は本考案のウインドレギユ
レータ12がドアハンドル153で駆動される構
造を示したが、本考案はモータ等の駆動力で回転
力を受けるウインドレギユレータにも適用可能で
ある。
[考案の効果] 以上説明した如く、本考案に係るドアウインド
レギユレータではドアの上下に配置されたプーリ
と、前記上下部風プーリ間へそれぞれかけ渡され
閉ループを形成するワイヤと、この閉ループワイ
ヤの一部を駆動する駆動部と、前記上下部プーリ
間のワイヤへ係止されたワイヤフツクと、ウイン
ドガラスへ取りつけられ前記ワイヤフツクを保持
するワイヤ取付ブラケツトと、を有しこのワイヤ
取付ブラケツトとワイヤフツクとの間には弾性体
が介在されるので、ワイヤを緊密にウインドガラ
スと結合して、ウインドガラスの保持を確実に
し、作動時の騒音も防止できる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るドアウインドレギユレー
タの実施例を示す室内側から見た正面図、第2図
なフロントガイドを示す拡大正面図、第3図は第
2図−線断面図、第4図は第2図線矢視
図、第5図は第2図−線断面図、第6図は第
2図−線断面図、第7図はリヤガイドを示す
拡大正面図、第8図は第7図−線断面図、第
9図は第7図−線断面図、第10図はフロン
トガラスブラケツトを示す拡大正面図、第11図
は第2図XI−XI線断面図、第12図はフロントフ
ツクホルダーの分解斜視図、第13図はフロント
フツクホルダーの正面図、第14図は第10図
−線断面図、第15図は第13図第−
線断面図、第16図は第13図−線
断面図、第17図は第13図−線及び第
18図の−線に相当する断面図、第18
図はリヤガラスブラケツトの拡大正面図、第19
図は第7図−線断面図、第20図はリヤ
ガラスブラケツトのワイヤ取付部を示す分解斜視
図、第21図は第18図−線の断面
図、第22図は第7図線矢視図、第23図
は第7図−線断面図、第24図はリ
ヤガイドシユーの斜視図、第25図はリヤガイド
シユーを裏返した状態の斜視図、第26図は第7
図−線断面図、第27図は第2図
−線断面図、第28図は第7図
線矢視図、第29図は駆動部の拡大正面図、第3
0図は第29図−線断面図、第31
図はサブベース等を示す分解斜視図、第32図は
ドラムへのワイヤエンド取付状態を示す分解斜視
図、第33図は第29図−線断
面図、第34図は第7図の部拡大図、第
35図は第34図−線断面図、
第36図は第29図−線断面
図、第37図は第2図−線断面
図、第38図は第7図−線断面
図、第39図は第1図−線断面
図、第40図は第1図L−L線断面図、第4
1図は第1図L−L線断面図、第42図
はドアへの取付状態を示す説明図、第43図は本
考案の第2実施例を示す第23図に相当する断面
図、第44図は本考案の第3実施例を示す第25図
に相当する断面図である。 10……ドア、12……ウインドレギユレー
タ、14……ウインドガラス、16……フロント
ガイド部材、18……リヤガイド部材、20……
駆動部、22……ワイヤ、28……フロントアツ
パプーリ、42……フロントロアプーリ、50…
…リヤアツパプーリ、52……リヤロアプーリ、
66……フロントスライダ、76……フロントフ
ツクホルダ、88……ワイヤ取付ブラケツト、9
0……ワイヤフツク、96……樹脂コーテイン
グ、100……リヤガラスブラケツト、116…
…リヤスライダ、120……ワイヤフツク。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ドアの上下に配置されたプーリと、前記上下
    部プーリ間へそれぞれかけ渡され閉ループを形
    成するワイヤと、この閉ループワイヤの一部を
    駆動する駆動部と、前記上下部プーリ間のワイ
    ヤへ係止されたワイヤフツクと、ウインドガラ
    スへ取りつけられ前記ワイヤフツクを保持する
    ワイヤ取付ブラケツトと、を有しこのワイヤ取
    付ブラケツトとワイヤフツクとの間には弾性体
    が介在されることを特徴としたドアウインドレ
    ギユレータ。 (2) 前記弾性体は合成樹脂コーテイングであるこ
    とを特徴とした前記実用新案登録請求の範囲第
    (1)項に記載のドアウインドレギユレータ。
JP8381384U 1984-06-06 1984-06-06 ドアウインドレギユレ−タ Granted JPS60195473U (ja)

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