JPH03185286A - 密閉形・給油式スクロール圧縮機 - Google Patents

密閉形・給油式スクロール圧縮機

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JPH03185286A
JPH03185286A JP32143389A JP32143389A JPH03185286A JP H03185286 A JPH03185286 A JP H03185286A JP 32143389 A JP32143389 A JP 32143389A JP 32143389 A JP32143389 A JP 32143389A JP H03185286 A JPH03185286 A JP H03185286A
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oil
scroll compressor
compressed gas
chamber
motor
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Masao Shiibayashi
正夫 椎林
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷媒圧縮機、空気圧縮機、ヘリウム圧縮機等
に用いられる密閉形・給油式スクロール圧縮機に係り、
特に圧縮ガスと油の混合物から、油を効率よく分離する
ために好適な密閉形・給油式スクロール圧縮機に関する
〔従来の技術〕
密閉形スクロール圧縮機において、圧縮ガスと油の混合
物から油を分離するものとしては、例えば特開昭60−
243390号公報に開示された油分離方式がある。し
かし、ガスの流れ方向を変える方式では、油の分離効率
に限界があり、また吐出ガスの流量が増大した時(吸入
圧力の高い運転条件)には、起動時の油上がり量を低く
抑えることが難しい。
また、従来技術において、圧縮機の回転数が1100Q
Qrp前後と高い回転数になると、ガスの流れ速度が上
昇し、密閉容器内での浦の吹き上げ作用が助長され、圧
縮機から機外に流出する油の量が増大する。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記従来技術では、特に空調機などの容量制御幅を広め
るため、圧縮機の高速化を達成し、しかも圧縮機の小形
化を図ろうとすると、油の分離効率はさらに悪化する傾
向を示す。密閉容器での油の分離効率が悪くなると、圧
縮機から機外へ流出する油の量が増え、特に高速時にお
いては、密閉容器の底部での油面を、ある一定の位置に
保持することが困難となる。密閉容器の底部での油面を
、ある一定の位置に保持できなくなると、軸受などへの
給油が困難となり、圧縮機の信頼性が低下する問題があ
る。
特に、従来技術では、吐出室から電動機室側に、分離さ
れた圧縮ガスと油、および未分離の圧縮ガスと油の混合
物を流下させるための通路が形成されている範囲が、3
0°以下と狭い。したがって。
前記通路を流れる圧縮ガスや油の流れ速度が非常に高く
なる。これにより、吐出室から電動機室に流下した圧縮
ガスが電動機などに高速度で衝突し、圧縮ガスの吹き上
げ作用(飛散作用)が発生し、吐出室で分離された油が
電動機室にスムーズに落下せず、これが油の分離効率の
低下を招いていた。
本発明の第1の目的は、吐出室から電動機室へ高速度で
圧縮ガスが流下し、電動機などに衝突することによって
起こる吹き上げ作用をなくし、m11の分離効率を向上
させ得る密閉形・給油式スクロール圧縮機を提供するこ
とにある。
また、本発明の第2の目的は、柚の分離効率をより一層
向上させることができ、しかも吐出室から電動機室へ圧
縮ガスや油を流す連通路を簡単に形成し得る密閉形・給
油式スクロール圧縮機を提供することにある。
さらに、本発明の第3の目的は、吐出室や電動機室で分
離された圧縮ガスを吐出管に的確に導き、機外へ取り出
し得る密閉形・給油式スクロール圧縮機を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
前記第1の目的を達成するため、フレームとスクロール
圧縮機の外縁部における吐出管とは回転駆動軸をはさん
で反対側の位置に、広い範囲にわたって、吐出室から電
動機室へ圧縮ガスや油を流下させる連通路を形成したも
のである。
また、前記第2の目的を達成するため、密閉容器の胴体
にスクロール式圧縮機を取り付けるための密閉容器の内
径よりも、フレームおよびスクロール圧縮機の外径を小
さく形成し、前記フレームとスクロール圧縮機とを円環
状の支持台座に支持し、この支持台座を前記密閉容器に
固定するとともに、前記支持台座の外縁部における吐出
管とは回転駆動軸をはさんで反対側の位置に、広い範囲
にわたって、前記吐出室から電動機室へ圧縮ガスや油を
流下させる連通路を形成したものである。
さらに、前記第3の目的を達成するため、前記支持台座
の底面に1円筒状のガスガイドを取り付けたものである
〔作用〕 密閉容器内での抽の分離効率を上げるための最も基本的
なことは、吐出室から電動機室側へ流れる圧縮ガスの流
れ速度を低下させることである。
そこで、本発明ではフレームとスクロール圧縮機の外縁
部における吐出管とは回転駆動軸をはさんで反対側の位
置に、広い範囲にわたって、前記吐出室から電動機室へ
圧縮ガスや抽を流下させる連通路を形成している。これ
により、吐出室で分離された圧縮ガスを、前述のごとく
広い範囲にわたって形成された連通路を通じて電動機室
側へ低速度で流下させることができるので、圧縮ガスと
Mbの混合物が高速度で電動機に衝突し、その跳ね返り
による吹き上げ作用をなくすことができる結果、混合物
から分離された油をスムーズに油溜めに向かって落下さ
せ、効率よく回収することができる。
また、本発明によれば、前記密閉容器の内径よりも、フ
レームおよびスクロール圧縮機の外径を小さく形成し、
前記フレームとスクロール圧縮機とを円環状の支持台座
に支持し、この支持台座を前記密閉容器に固定し、さら
に前記支持台座の外縁部における吐出管とは回転駆動軸
をはさんで反対側の位置に、広い範囲にわたって、前記
吐出室から電動機室へ圧縮ガスや油を流下させる連通路
を形成している。これにより、密閉容器の内径と、フレ
ームやスクロール圧縮機の外径との差に相当するスペー
スを有効に利用して抽分離作用を営むことができ、した
がって油の分離効率をより一層向上させることができ、
しかも円環状の支持台座の外縁部を切り落として連通路
を簡単に形成することができる。
さらに、本発明によれば、前記支持台座の底面に、円筒
状のガスガイドを取り付けており、吐出室や電動機室で
混合物から分離された圧縮ガスを、ガスガイドにより吐
出管へ的確に導き、機外に取り出すことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により説明する。
第1図〜第7図は本発明の第1の実施例を示すもので、
第1図は縦断正面図、第2図はガスの吸入口と吐出管と
スクロール圧縮機側に形成された連通路の位置関係を示
す横断拡大平面図、第3図はガスの吐出管とフレーム側
に形成された連通路の位置関係を示す横断拡大平面図、
第4図はスクロール圧縮機側およびフレーム側に形成さ
れた連通路の作用を模式的に示した説明図、第5図は密
閉容器の内壁周辺の油の層を示す一部分の横断面図、第
6図は第1の実施例において連通路が形成されている角
度と油吐出量との関係を示す線図、第7図は同連通路の
面積と油吐出量との関係を示す線図である。
これらの図に示す第1の実施例の密閉形・給油式スクロ
ール圧縮機は、第1図に示すように、密閉容器1と、こ
れの内部に形成された吐出室2と電動機室3と油溜め4
と、フレーム5と、スクロール圧縮機6と、ガスの吸入
管11と吸入口12と圧縮室13と吐出口14および背
圧室15と、圧縮ガスの吐出管16と、電動機17と、
回転駆動軸19および偏心軸20と、油吸い上げ管23
と、圧縮ガスや油を流下させる連通路26a。
26bおよびすき間27とを備えて構成されている。
前記密閉容器1は、第1図に示すように、胴体1aと、
これの上部に取り付けられた上蓋1bと、胴体1aの底
部に取り付けられた底蓋ICとで形成されている。
前記吐出室2は、第1図に示すように、密閉容器1の内
部における上部に形成され、電動機室3は密閉容器1の
内部における中間部に形成され、油溜め4は密閉容器t
の内部における底部に形成されている。
前記フレーム5は、密閉容器1の胴体1aの内部に固定
されている。
前記スクロール圧縮機6は、第1図に示すごとく、固定
スクロール7と、旋回スクロール8と、オルダム継手1
0とを有して構成されている。前記固定スクロール7は
1円板状の鏡板7aと、インボリューム曲線またはこれ
に近似の曲線で形成されかつ鏡板7aに垂直に取り付け
られたラップ7bとを有して構成されている。また、固
定スクロール7は円周方向に間隔をおいて取り付けられ
た複数本のボルト9で前記フレーム5に固定されている
。前記各ボルト9は、第2図に示すごとく、固定スクロ
ール7の鏡板7aの外縁部に、円周方向に間隔をおいて
形成されたボルト通し穴9aに挿通され、かつ第3図に
示すごとく、フレーム5の外縁部に、前記ボルト通し穴
9aに合わせて設けられたねじ穴9bにねじ込んで止め
ている。
方、旋回スクロール8は円板状の鏡板8aと、前記固定
スクロール7のラップ7bとかみ合う形状に形成されか
つ前記鏡板8aに垂直に取り付けられたラップ8bと、
前記鏡板8aにおけるラップ8bの取り付は面の反対側
の面に設けられたボス8cとを有して構成されている。
この旋回スクロール8は、オルダムリングおよびオルダ
ムキーからなるオルダム継手10を介して自転が阻止さ
れ。
旋回運動し得るようになっている。前記固定スクロール
7の鏡板7aと旋回スクロール8の鏡板8aとは対向さ
せて配置され、固定スクロール7のラップ7bと旋回ス
クロール8のラップ8bとは互いにかみ合わされている
前記ガスの吸入管11は、第1図に示すように、機外か
らスクロール圧縮機6にガスを導入するようになってい
る。前記ガスの吸入口12は、第1図に示すように、ス
クロール圧縮機6め固定スクロール7に設けられ、前記
吸入管11より導入されたガスをスクロール圧縮機6の
内部に入れるようになっている。前記ガスの圧縮室13
は、第1図に示すように、スクロール圧縮機6の固定、
旋回スクロール7.8はラップ7b、8bにより形成さ
れ、前記吸入口12から吸い込んだガスを圧縮しつつス
クロール圧縮機6の中心部に向かって移動させるように
なっている。前記圧縮ガスの油の吐出口14は、第を図
および第2図に示すように、スクロール圧縮機6の固定
スクロール7の鏡板7aの中心部に設けられており、圧
縮ガスとこれを混入されている浦の混合物を、前記圧縮
室13から吐出室2に向かって吐き出すようになってい
る。前記ガスの背圧室15は、第1図に示すように、フ
レーム5におけるスクロール圧縮機6の旋回スクロール
8の鏡板8aの下側に形成されている。なお、この背圧
室15には軸受21゜22などを潤滑したのちの油が浸
入して来るようになっている。前記圧縮ガスの吐出管1
6は、第1図、第2図および第3図から分かるように、
密閉容器1の胴体1aの一側部に設けられており、前記
圧縮ガスと柚の混合物が、吐出室2から電動機室3を移
動する間に圧縮ガスと油に分離されたのちの、その圧縮
ガスを電動機室3から機外へ取り出し得るようになって
いる。
前記電動機17は、第1図に示すように、ステータ17
aと、ロータ17bとを有している。前記ステータ17
aは、第工図に示すように、密閉容器1の胴体1aの内
径よりも小径に形成されている。このステータ17aは
、ボルト18を介して前記フレーム5の底部に固定され
ている。前記ロータ17bは、ステータ17aの内部に
配置されている。なお、前記ステータ17aおよびロー
タ17bには、フィン17c、17dが設けられている
前記回転駆動軸19は、第1図に示すように。
一端部が電動機17のロータ17bに連結され、中間部
はフレーム5に設けられた軸受21,22により支持さ
れ、他端部には偏心軸20が一体に設けられている。こ
の偏心軸20は、スクロール圧縮機6の旋回スクロール
8の鏡板8aに設けられたボス8cにメタルを介して嵌
合されている。
前記油吸い」二げ管23は、第1図に示すごとく、回転
駆動軸19の一端部に取り付けられ、かつ油溜め4の内
部まで伸びている。この油吸い上げ管23は、油溜め4
から油28を吸い上げ、その油28を回転駆動軸19に
形成された抽通路19a。
19bを通じて回転駆動軸19の軸受21,22や、前
記ボス8cと偏心軸20間のメタルなどに供給するよう
になっている。
前記油溜め4には、第1図に示すように、金網などの多
孔部材24が取り付けられている。この多孔部材24に
は、ストレーナ25が設けられ、このストレーナ25に
前記油吸い上げ管23の端部が挿入されている。
前記連通路26a、26bのうちの、一方の連通路26
aは第1図、第2図および第4図に示すように、スクロ
ール圧縮機6の固定スクロール7の鏡板7aの外縁部に
形成されており、他方の連通路26bは第1図、第3図
および第4図に示すように、フレーム5の外縁部に形成
されている。
また、一方の連通路26aは第2図および第6図から分
かるように、密閉容器1の胴体1aに設けられた圧縮ガ
スの吐出管16とは同転駆動軸19をはさんで反対側の
位置において、前記固定スクロール7の鏡板7aの外縁
部のほぼ半周に当たる角度θ−の範囲にわたって形成さ
れている。しかも、前記連通路26aは第2図に示すよ
うに、固定スクロール7の鏡板7aの円周方向に間隔を
おいて設けられている複数個のボルト通し穴19aのう
ちの円周方向に隣り合うボルト通し穴19a。
19aに対して障害とならない範囲でなるべく長さαを
長く、かつ固定スクロール7のラップ7bの外縁部に対
して障害とならない範囲でなるべく幅Wを広く形成され
ていて、連通路26aの全体の面積がなるべく広くなる
ように設定されている。
そして、他方の連通路26bは第2図および第3図から
分かるように、前記一方の連通路26aと同じイα相に
、しかも同じ大きさに形成されている。
これらの31!通路26a、26bは、吐出室2から電
動機室3に、吐出室2の第1段目の油分離作用で分離さ
れた圧縮ガスと油、および未分離の圧縮ガスと油の混合
物を低速度で流下させるようになっている。
前記密閉容器1の胴体1aの内径に対して、電動機17
のステータ17aの外径が小さく形成されており、前記
胴体1aの内周面とステータ17aの外周面間には、す
き間28が形成されている。
このすき間28は、フレーム5と電動機エフ間の電動機
室3内の第2段目の油分離作用で分離された圧縮ガスと
浦、および未分離の圧縮ガス゛と浦の混合物を電動機1
7と油溜め4間の電動機室3に流下させるようになって
いる。
前記第1の実施例の密閉形・給油式スクロール圧縮機で
は、電動機17を駆動すると、その動力は回転駆動軸1
9および偏心軸2oを通じてスクロール圧縮機6の旋回
スクロール8に伝達され、旋回スクロール8は前記電動
機17がらの動力を受け、かつオルダム継手10の作用
により自転を阻止されつつ旋回運動する。
一方、圧縮すべきガスは機外より吸入管11を通じて吸
入口12に導入され、ついでスクロール圧縮機6の固定
、旋回スクロール7.8のラップ7b、8bにより形成
された圧縮室13に吸い込まれる。そして、圧縮室13
に吸い込まれたガスは、この圧縮室13内の外側から中
心部に向かって移動しつつ圧縮される。
他方、前記電動機エフが駆動され、回転駆動軸19が回
転するに伴い、この回転駆動軸19に取り付けられた泪
1吸い上げ管23により、油溜め4内の抽28が吸い上
げられ、その油28は回転駆動軸19に形成された油通
路19a、19bを通り、軸受21,22に供給され、
さらにフレーム5に形成された背圧室15に入り、ここ
力1らスクロール圧縮機6の旋回スクロール8のボス8
cと偏心軸20間に介装されたメタルに供給される。
また、前記部28は背圧電工5がら、旋回スクロール8
の鏡板8aの外周部のすき間または鏡板8aに設けられ
た細孔(図示せず)を介して圧縮室13に入り、この圧
縮室13内のガスと混合する。ついで、圧縮ガスと油の
混合物は、圧縮室13内の外側から中心部に向かって移
動し、スクロール圧縮機6の固定スクロール7の鏡板7
aの中心部に設けられた吐IH口14から吐出室2内に
吐き出される。
前記吐出室2内に吐き出された圧縮ガスと油の混合物は
、吐出室2を形成している密閉容器工の胴体1aの上部
内周、および上蓋1bの内面に衝突し、流れ方向を変換
させる第1段目の油分離作用で圧縮ガスと抽とに分離さ
れる。前記吐出室2の油分離作用により圧縮ガスから分
離された油は、第5図に示すように、吐出室2の下部の
内周面に集まり、油の層28aを形成し、やがて浦の層
28aは第4図に示すように、スクロール圧縮機6の固
定スクロール7の鏡板7aにおけるガスの吐出管16と
は回転駆動軸19をはさんで反対側に、はぼ半周にわた
って形成された連通路26a側に移動し、油滴層28b
となる。
そして、前記吐出室2で混合物から分離された圧縮ガス
と油、および未分離の圧縮ガスと抽の混合物は、前記ス
クロール圧縮機6の固定スクロール7の鏡板7aに形成
された多数の連通路26aと、フレーム5の外縁部に前
記連通路26aに位相を合わせかつ同じ大きさに形成さ
れた連通路26bとを通って、第1図および第4図に示
すように、下向きに流れ、電動機室3における電動機1
7よりも上方の室側に流下する。なお、第1−図および
第4図中に、圧縮ガスの流れを白ぬき矢印で示し、油の
流れを破線矢印で示す。
ところで、この実施例では第2図および第3図に示すよ
うに、前記連通路26a、26bとも、圧縮ガスの吐出
管16の反対側において、はぼ半周に当たる広い範囲に
わたって形成され、全体として広い面積に形成されてい
るため、連通路26a。
26bを流れる圧縮ガスの流れ速度が、狭い範囲に形成
され連通路を流れる圧縮ガスの流れ速度に比較して、大
幅に低下する。
なお、連通路を通って流れるnt+吐出量ξ0 (重量
%)は、次の式で与えられる。
G 、+ G 。
ここで、Go =吐出管から流出する柚の量(kg/h
r) G、:ガスの循環t (kg/ h r )前述のごと
く、連通路26a、26bを広い範囲にわたって形成し
、全体の面積を広くすることにより、連通路26a、2
6bを通って流下する圧縮ガスの流れ速度を低下させる
と、分離された圧縮ガスと油、および未分離の圧縮ガス
と油の混合物が電動機17と衝突し、その跳ね返りによ
る吹き上げ作用(飛散作用)をなくすことができる。
その結果、前記吹き上げ作用による吐出室2内の油の電
動機室3への落下妨害を解消でき、吐出室2内で分離さ
れた圧縮ガスと油、および未分離の圧縮ガスと油の混合
物を、連通路26a、26bを通じて電動機室3に、ス
ムーズに流下させることができる。
前記電動機室3における電動機17の上方に流下した圧
縮ガスと油、および未分離の圧縮ガスと抽の混合物は、
この電動機室3の上半部側で、下向き→水平→上向きと
いうように、慣性衝突の繰り返しの伴う流れに方向変換
され、前記電動機室3の上半部側で第2段目の油分離作
用が行われる。
前記電動機室3の上半部側の油分離作用で分離された圧
縮ガスと油、および未分離の圧縮ガスと油の混合物は、
密閉容器1の胴体1aの内周面と電動機17のステータ
17aの外周面間に形成されたすき間27を通って電動
機17の下半部側に流下し、圧縮ガスは密閉容器1の胴
体1aの一側部に設けられた吐出管16から機外に取り
出され、抽は油溜め4に間取され、再び軸受21,22
やメタルなどの潤滑に使用される。
次に、第8図および第9図は本発明の第2の実施例を示
すもので、第8図はガスの吸入口と吐出管とスクロール
圧縮機側に形成された連通路の位置関係を示す横断拡大
平面図、第9図は圧縮ガスの吐出管とフレーム側に形成
された連通路の位置関係を示す横断拡大平面図である。
この第2の実施例では、前記第(の実施例に対して、連
通路26a  、26b’ が1個追加されている。前
記連通路26a  、26b’は、前記第1の実施例で
の連通路26a、26bが形成されている角度θdに対
して、平面から見て反時計方向に追加され、角度θ−が
約2oo″に拡大されている。その結果、平面から見て
、吐出管16から反時計方向に連通路26a、26bが
形成されている位置までの角度θ2と、時計方向に連通
路26a’ 、26b’が形成されている位置までの角
度θ1とがθt<&zの関係に設定されている。
そして、この第2の実施例では、吐出管16がらの連通
路26a、26bが形成されている位置と、連通路26
a’ 、26b’ が形成されている位置とがθ1く0
2と若干偏った位置関係にあるが、実験の結果1例えば
(02−01)の値が20’位の位置関係では油吐出量
への影響は小さいことが分かつている。このように、吐
出4W16からの連通路26a、26bが形成されてい
るイ12置と、連通路26a’ 、26b’が形成され
ている位置とが軸対称となっていなくともよい、これは
、複数個ずつ形成された連通路26a、26bを通る圧
縮ガスの速度の、油吐出量に及ぼす影響が強いためであ
る。
この第2の実施例によれば、吐帛室2がら電動接電3に
おける電動機17の上方の室側、つまり電動機室3の上
半部側に流れる分離された圧縮ガスと柚、および未分離
の圧縮ガスと油の混合物の流れ速度を、前記第Iの実施
例に比較して、より一層低下させることができる。
この第2の実施例の他の構成2作用については。
前記第1の実施例と同様である。
ついで、第10図は本発明の第3の実施例を示す縦断正
面図、第11図は第10図のXI−XI線切断拡大平面
図である。
この第3の実施例では、密閉容器lの胴体1aの内径D
c+Lこ対して、フレーム5およびスクロール圧縮機6
の外径DkがD c 1> D kの寸法関係に形成さ
れている。
前記フレーム5とスクロール圧縮機6とは、支持台座3
0にボルト29を介して共線めされている。
前記支持台座30は、密閉容器1の胴体1aの内径Dc
Iと同じ外径に形成されており、前記胴体1aに溶接等
で固定されている。
前記支持台座30には、外縁部に連通路31が形成され
ている。この連通路31は、密閉容器1の胴体1aに設
けられた吐出管16とは回転駆動軸19をはさんで反対
側の位置において、角度Da>90”の広い範囲にわた
って形成されており、前記角度θ、〉90°の範囲に複
数個(第11図に示す例では2個)形成され、各連通路
31ともフレーム5およびスクロール圧縮機6の取り付
けに障害とならない範囲で広い面積に形成されている。
この第3の実施例では、密閉容器1の胴体1aの内径D
 c iとフレーム5およびスクロール圧縮機6の外径
Dkとの差ΔDに相当するスペースを有効に利用して油
分離作用を営むことができ、分離された柚の層28aを
前記スペース内にいったん貯溜したのち、連通路31の
方向に移動させ、前述のごとく広い範囲にわたって形成
された連通路31を通じて油滴層28bを電動機室3側
へ低速度で、スムーズに流下させることができる。
また、この第3の実施例では、円環状の支持台座30の
外縁部の一部を切り落して連通路31を形成できるので
、連通路31の加工を容易に行うことができる。
この第3の実施例の他の構成9作用については、前記第
1.第2の実施例と同様である。
続いて、第I2図は本発明の第4の実施例を示すもので
、要部の拡大縦断正面図である。
この第4の実施例では、支持台座30の底面に、円筒状
のガスガイド32が設けられている。
前記ガスガイド32は、吐出室2から電動機室3の上半
部側に、分離された圧縮ガスと油、および未分離の圧縮
ガスと油の混合物を正確に導き、また電動機室3から吐
出管16に、上昇流となって圧縮ガスが流れるようにし
ている。
したがって、この第4の実施例では吐出室2や電動機室
3で分離された圧縮ガスを、吐出管16に的確に導き、
機外に取り出すことができる。
この第4の実施例の他の構成2作用については、前記第
3の実施例と同様である。
〔発明の効果〕 以上説明した本発明の請求項1記載の発明によれば、フ
レームとスクロール圧縮機の外縁部における吐出管とは
回転駆動軸をはさんで反対側の位置に、広い範囲にわた
って、吐出室から電動機室へ圧縮ガスや油を流下させる
連通路を形成しており、吐出室で分離された圧縮ガスを
、広い範囲にわたって形成された連通路を通じて電動機
室側へ低速度で流下させることができるので、圧縮ガス
と油の混合物が高速度で電動機に衝突し、その跳ね返り
による吹き上げ作用をなくすことができる結果、混合物
から分離された油をスムーズに抽溜めに向かって落下さ
せ、効率よく回収し得る効果がある。
また、本発明の請求項2記載の発明によれば、密閉容器
の内径よりも、フレームおよびスクロール圧縮機の外径
を小さく形成し、前記フレームとスクロール圧縮機とを
円環状の支持台座に支持し、この支持台座を前記密閉容
器に固定するとともに、前記支持台座の外縁部における
吐出管とは回転駆動軸をはさんで反対側の位置に、広い
範囲にわたつて、前記吐出室から電動機室へ圧縮ガスや
抽を流下させる連通路を形成しており、密閉容器の内径
と、フレームやスクロール圧縮機の外径との差に相当す
るスペースを有効に利用して抽分離作用を営むことがで
き、したがって油の分離効率をより一層向上させ得る効
果を有する外、円環状の支持台座の外縁部を切り落とし
て連通路を簡単に形成し得る効果もある。
さらに、本発明の請求項3記載の発明によれば、前記支
持台座の底面に1円筒状のガスガイドを取り付けており
、吐出室や電動機室で混合物から分離された圧縮ガスを
、ガスガイドにより吐出管へ的確に導き、機外に取り出
し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の第1の実施例を示すもので、
第1図は縦断正面図、第2図はガスの吸入口と吐出管と
スクロール圧縮機側に形成された連通路の位置関係を示
す横断拡大平面図、第3図はガスの吐出管とフレーム側
に形成された連通路のイ1″[関係を示す横断拡大平面
図、第4図はスクロール圧縮機側およびフレーム側に形
成された連通路の作用を模式的に示した説明図、第5図
は密閉容器の内壁周辺の油の層を示す一部分の横断面図
、第6図は第1の実施例において連通路が形成されてい
る角度と抽吐出量との関係を示す線図、第7図は同連通
路の面積と抽吐出量との関係を示す線図、第8図および
第9図は本発明の第2の実施例を示すもので、第8図は
ガスの吸入口と吐出管とスクロール圧縮機側に形成され
た連通路の位置関係を示す横断拡大平面図、第9図は圧
縮ガスの吐出管とフレーム側に形成された連通路の位置
関係を示す横断拡大平面図、第10図は本発明の第3の
実施例を示す縦断正面図、第11図は第10図のXI−
XI線切断拡大平而面、第12図は本発明の第4の実施
例を示すもので、要部の拡大縦断正面図である。 1・・・密閉容器、2・・・吐出室、3・・・電動機室
、4・・・浦溜め、5・・・フレーム、6・・・スクロ
ール圧縮機、7・・・スクロール圧縮機の固定スクロー
ル、8・・・同じく旋同スクロール、11・・・ガスの
吸入管、12・・・同じく吸入口、13・・・同じく圧
縮室、14・・・圧縮ガスの吐出口、16・・・同じく
吐出管、17・・・電動機、19・・・回転駆動軸、2
0・・・偏心軸、23・・・浦吸い上げ管、26a、2
6b・・・連通路、θ6・・・連通路が形成されている
部分の角度、DCl・・密閉容器のIm体の内径、Dk
・・・フレームおよびスクロール圧縮機の外径、30・
・・支持台座、31・・・連通第 図 。令圧泪苔力゛′ズの5記剤方向 〉姑の5逼r7句 Zぎ゛−β 不 4 ■ 稀 図 祐 ■ 不 図 達′iB別トの曲片j l 不 /ρ ■ 1 1 違1嶌氷 篤 1 図 冨 Z 固

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、密閉容器の内部に、上方より下方に向かつて吐出室
    と電動機室と油溜めとを順次形成し、前記吐出室と電動
    機室間には、フレームを介してスクロール圧縮機を取り
    付け、前記電動機室には電動機を設置し、前記電動機と
    スクロール圧縮機とを偏心軸を有する回転駆動軸を介し
    て連結し、機外から前記スクロール圧縮機に、圧縮すべ
    きガスを吸入するガス吸入手段を設け、前記密閉容器に
    、油から分離された圧縮ガスを機外に取り出す吐出管を
    設け、前記油溜めから回転駆動軸の軸受などへ油を供給
    する給油手段を設けた密閉形・給油式スクロール圧縮機
    において、前記フレームとスクロール圧縮機の外縁部に
    おける吐出管とは回転駆動軸をはさんで反対側の位置に
    、広い範囲にわたつて、前記吐出室から電動機室へ圧縮
    ガスや油を流下させる連通路を形成したことを特徴とす
    る密閉形・給油式スクロール圧縮機。 2、前記密閉容器の内径よりも、フレームおよびスクロ
    ール圧縮機の外径を小さく形成し、前記フレームとスク
    ロール圧縮機とを円環状の支持台座に支持し、この支持
    台座を前記密閉容器に固定するとともに、前記支持台座
    の外縁部における吐出管とは回転駆動軸をはさんで反対
    側の位置に、広い範囲にわたつて、前記吐出室から電動
    機室へ圧縮ガスや油を流下させる連通路を形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の密閉形・給油式スクロール
    圧縮機。 3、前記支持台座の底面に、円筒状のガスガイドを取り
    付けたことを特徴とする請求項2記載の密閉形・給油式
    スクロール圧縮機。
JP32143389A 1989-12-13 1989-12-13 密閉形・給油式スクロール圧縮機 Pending JPH03185286A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100492955B1 (ko) * 1998-12-22 2005-08-29 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기의 오일 분리장치
JP2008064116A (ja) * 2007-11-26 2008-03-21 Hitachi Appliances Inc 容積型圧縮機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100492955B1 (ko) * 1998-12-22 2005-08-29 엘지전자 주식회사 스크롤 압축기의 오일 분리장치
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