JPH03184802A - 改質木材の製造方法 - Google Patents

改質木材の製造方法

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JPH03184802A
JPH03184802A JP32644389A JP32644389A JPH03184802A JP H03184802 A JPH03184802 A JP H03184802A JP 32644389 A JP32644389 A JP 32644389A JP 32644389 A JP32644389 A JP 32644389A JP H03184802 A JPH03184802 A JP H03184802A
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Takashi Sato
隆史 佐藤
Shigeru Morishita
滋 森下
Kenichi Ebara
健一 江原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築用材料や家具等に用いられる改質された木
材の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、木質材料に合成樹脂液を注入、硬化して木質
材料を改質する方法が広く行われており、特に、寸法安
定性や1ii4候性を向上させる目的で木材細胞壁への
浸透性の良い水溶性合成樹脂を注入、硬化することが行
われている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、水溶性合成樹脂液を注入した木質材を通
常の手段によって加熱硬化処理すると、加熱硬化時や乾
燥時に割れが生じたり、水蒸気の蒸発とともに注入樹脂
が流出して樹脂残存率が小さくなるという欠点があり、
特に挽材等のような材厚が10mm以上の厚い木質祠に
なるとその傾向が顕著となるものである。
硬化、乾燥時の割れは加熱において、その材内の水分の
急激な移動により材中恥部と表層部との間の含水率傾斜
が大となり、両者間の収縮応力の差による割れや不規則
な収縮による落ち込みが生しるためであり、その上、注
入された合成樹脂液が材表面部において中心部よりも先
に硬化(表面硬化)してしまい、残存する水分が材外に
放出しようとするのを阻害し、その結果、中心部の水蒸
気圧により爆裂が生じるためである。
そのため、高周波を用いた誘電加熱により木材内部から
加熱してその内部の合成樹脂を硬化させる試みがなされ
ているが、誘電加熱を採用すると+極板付近の温度が高
く、−極板付近の温度が低くなる傾向が生して電極間の
位置により温度ムラし発生し、硬化不良部分や樹脂成分
である残留ホルマリン等の揮発性未反応物質の濃度が高
くなる等の問題点があった。
本発明はこのような問題点を全面的に解決し、特に、製
材品等の厚い木質飼料の改質処理に有効で、充填樹脂率
を高めて寸法安定性、安全性などの性能向上を図ること
のできる改質水相の製造方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の改質木材の製造方
法は、木質材に脱水縮合型樹脂水溶液を注入”したのち
該木質材を温度調整可能な加熱板間に挟み込み、減圧下
において上記合成樹脂の硬化温度以下で減圧脱水し、次
いで、減圧下で上記加熱板を昇温させて上記合成樹脂を
加熱、硬化させることを特徴とするものである。
〔作  用〕 水溶性脱水縮合型の合成樹脂液を木質材に注入したのち
、上記合成樹脂の硬化温度以下で減圧脱水処理を行うと
、水の沸点降下により樹脂の硬化温度以下で注入された
溶媒は徐々に蒸発する一方、脱水の進行に従って初期の
縮合反応が生して樹脂分は壁中に残り易くなるので、樹
脂の流出が少なくなり、樹脂残存率が高くなる。
次いで、減圧状態を維持したま\、木質材を挟持してい
る加熱板の温度を上昇させると、木質材内の樹脂が加温
されて木質材の内部と表面部間に脱水による収縮応力差
を殆ど生しさせることなく徐々に脱水縮合して硬化し、
収縮応力による割れが生じにくく、又、硬化反応のバラ
ツキが小さくなって充填樹脂率が向上するとともに皺の
発生が生しにくくなり、生来の木目を維持できる。
さらに、樹脂の硬化が木質材全体に亘って均等に行われ
るので、残留ホルマリン等の揮発性未反応物質が極めて
少なくなり、安全性の高い改質水相が得られる。
〔実 施 例〕
本発明の実施例を詳述すると、まず、木質材に脱水縮合
型合成樹脂水溶液を浸漬法、或いは減圧加熱法又はこれ
らの組み合わせ等の適宜な手段によって注入する。
上記樹脂液が注入される木質材としては、角材や板材、
中空材等の厚い製材品、さらには集成材が使用されるが
、単板のような薄板であっても、勿論注入処理が可能で
ある。
又、注入される合成樹脂としては、木材細胞壁に浸透し
て該細胞壁構造中に不溶、不融の物質を形成するメラご
ン、フェノール等のホルマリン系樹脂が使用され、この
樹脂を単体又は繊維素反応型樹脂(環条尿素樹脂)との
混合、或いは共縮合樹脂液として木質材に注入してもよ
い。
このような合成樹脂としては具体的には、フェノール、
レヅルシノール、メラミン、ジメチロルエチレン尿素、
ジメチロールプロピレン尿素、ジメチロールジヒドロキ
シエチレン尿素、ジメチロールグリオキザールモノウレ
イン、ジメチロールトリアゾン、ジメチロールウロン等
があり、特に、ホルマリン系樹脂として、初期縮合物を
使用すると細胞壁に浸透し易く、又、後述の溶媒揮発工
程において材外に流失しにくく、含脂率が向上し、好適
である。
このような合成樹脂液を注入した木質材を単体、又は薄
板の場合には複数枚重合わせて温度の昇降調節可能な加
熱板に挾み込む。この際、生産性を向上させるために、
加熱板で挟持された木質材を多数段、積み重ねて処理す
ることが好ましい。
加熱板としては、昇温速度が早くて温度制御をし易い電
熱式面状発熱板体やヒータ線組込発熱板状物、或いは水
蒸気・シリコンオイル媒流通管を内蔵したアル1板等が
用いられる。
次いで、加熱板で挟まれた木質材を減圧室内に入れ、該
室内を100トール以下、好ましくは40〜501−ル
に減圧すると共に加熱板を注入樹脂液の硬化温度70°
C以下の温度、好ましくは40〜50°Cに調整、保持
して注入された溶媒(水)を含水率10〜50%となる
まで揮発させて初期乾燥を行う。
なお、予め、加熱ITテと木質材間に網状シート材を挾
み込んでおくことが好ましく、このように網状シート部
材を介在させておくと、木質材の表面からの脱水を該網
目を通して外部に効果的に排出させることができるばか
りでなく、爾後の硬化反応においても、木質材表面が加
熱板に全面的に密着することによる樹脂硬化膜の発生を
なくして表面硬化を防止し、均一な硬化を促進させるこ
とができる。
こうして木質材を減圧下で、脱水処理を行うと注入され
た溶媒(水)が蒸発され、脱水が進行するに従って注入
樹脂の初期の縮合反応が進み、木材の微細空隙内に樹脂
分が残り、流出しにくくなる。
なお、減圧下における脱水処理であるから、水の沸点が
下がって水蒸気の蒸発と共に樹脂成分まで揮散される場
合は、含脂率低下及び作業環境上好ましくないので、加
熱板に対する電力調整や通電のON、OFF操作によっ
て加熱塩度を調整する。
引き続いて、減圧下において樹脂注入木質材の加熱硬化
工程に移るが、この工程では、木質材を挟み込んでいる
」=重加熱板の温度を100〜150°Cにまで上昇さ
せ、材温を上げて注入樹脂の反応を行う。
この際、減圧室内を強制排気しながら上記減圧を保持し
た状態で高温加熱処理を行うものであり、減圧によって
木材中に残留しているホルマリン等の揮発成分や残存水
分、及び樹脂の縮合反応によって生じる水分を蒸散、低
減させると共に強制排出し、高温加熱によって樹脂を硬
化させるものである。この時、木質材表面から放散する
揮発成分や水分等は、加熱板と木質材間に介在している
網状シート材の空隙を通して容易に排出される。
なお、注入樹脂の硬化温度は、注入される樹脂の種類に
応して上記温度範囲内に設定する。
以上のように、減圧下の材温か低い状態で木質材内の水
を蒸発させて揮発成分を除去する工程と減圧下で木質材
を加熱昇温させる工程を連続的に行って樹脂の反応を完
了させるものである。
なお、最終加熱硬化温度(100°C以上)や乾燥工程
、養生工程において減圧解除後に引き続いて熱気やホン
1〜プレスを用いても良い。
又、木質材を複数段、積層状態にして」二重処理を行う
場合に、最上部と最下部に硬質板状の加熱板を使用し、
その間に介在させる加熱部材として柔軟な加熱シートを
使用してもよく、この場合、該加熱シートとして表面を
凹凸粗面に形成したシートを使用すれば、上記網状シー
トの使用をなくすることができる。
次に、本発明の具体的な実施例を示す。
(実施例) ヘイツガ製材品(厚み18×幅100×長さ10010
0Oにフェノール樹脂水溶液(濃度IO%)を減圧加圧
注入して樹脂注入処理材を得た。
この樹脂注入処理材を2枚ずつ重ねた状態にして10枚
の電熱式面状発熱板の上下発熱板間に順次挟み込み、全
体をクランプセラ1−シたのち、減圧乾燥機内に搬入す
る。次いで、この減圧乾燥機内て処理材を含水率30%
程度まで減圧乾燥(40トール、材温約40°C)シた
のち、50トールの減圧下でさらtこ昇温加熱を1テい
、140’Cで3時間加熱処理を行って改質木材を得た
得られた改質木材の重量増加率は18.2%であった。
この改質木材の寸法安定性試験(減圧加圧吸水テスト)
の結果を次に示す。
抗膨張率(AE)54.3% 抗収縮率(ASE)  55.3% 溶脱率     1.7% このよう番こ、得られた改質末梢は溶脱率も低く寸法安
定性も優れたものであった。又、残留ホルマリンを測定
した結果、1 ppm以下であった。
(比較例) 実施例■における製材品に実施例■と同じ樹脂水溶液を
注入したのち、高周波減圧乾燥機(40トール、41’
C)にまり含水が20%まで減圧脱水し、引き紘いて高
周波により140℃、3時間、加熱硬化処理を行った結
果、重量増加率18.5%の樹脂注入硬化処理木材が得
られたが、実施例1と同様の残留ホルマリンを測定した
結果、403ppmの濃度があり、樹脂の反応が未完で
あることが判明した。
〔発明の効果〕
以上のように本発明の改質木材の製造方法によ0 れば、木質拐に脱水縮合型樹脂水溶液を注入したのち該
木質材を温度調整可能な加熱板間に挟み込み、減圧状態
で上記合成樹脂の硬化温度以下で脱水し、次いで、減圧
状態のま!上記加熱板を昇温させて」二重台底樹脂を加
熱、硬化させるものであるから、木材細胞壁に浸透した
樹脂液を減圧下で脱水するので、沸点降下により樹脂の
硬化温度以下で注入された溶媒が徐々に蒸発しすると共
に脱水の進行に従って初期の縮合反応が生して樹脂分は
壁中に残存し、細胞内の樹脂残存率が高くなって木材細
胞壁の落ち込みが生しにくくなるばかりでなく、木材成
分との結合、もしくは細胞壁構造中で不溶、不融の物質
を生成させることができるので、J、填樹脂率の高い木
材の改質ができ、寸法安定化(バルキング効果)を図る
ことができる。
さらに、減圧下における加熱板による加熱によって、木
材内の樹脂が脱水縮合により水分を生しつつ硬化し、そ
の結果付内の含水率傾斜が小さくなって収縮応力による
割れが生しにくく、又、硬化反応のバラツキが小さくな
って皺の発生が生しにくくなり、生来の木目を維持でき
ると共に、上記のように細胞の内腔中に樹脂硬化物が存
在し、また細胞壁中にも硬化物が生成されるので、防腐
防虫効果が期待できる改質木材が得られる。
又、樹脂の硬化が木質材全体に亘って均等に行われるの
で、残留ポルマリン等の揮発性未反応物質が極めて少な
くなり、使用に際して安全性の高い改質木材を得ること
ができるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、木質材に脱水縮合型樹脂水溶液を注入したのち該木
    質材を温度調整可能な加熱板間に挟み込み、減圧下にお
    いて上記合成樹脂の硬化温度以下で減圧脱水し、次いで
    、減圧下で上記加熱板を昇温させて上記合成樹脂を加熱
    、硬化させることを特徴とする改質木材の製造方法。
JP32644389A 1989-12-15 1989-12-15 改質木材の製造方法 Expired - Lifetime JPH0694122B2 (ja)

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JPH0694122B2 JPH0694122B2 (ja) 1994-11-24

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020400A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Bishu Mokuzai Kogyo Kk 自然風合の稠密板材及び自然風合の稠密板材の製造方法
RU2474492C1 (ru) * 2011-07-27 2013-02-10 Мария Игоревна Романенко Способ модифицирования древесины

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