JPH03183930A - 形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置 - Google Patents
形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置Info
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- JPH03183930A JPH03183930A JP32308289A JP32308289A JPH03183930A JP H03183930 A JPH03183930 A JP H03183930A JP 32308289 A JP32308289 A JP 32308289A JP 32308289 A JP32308289 A JP 32308289A JP H03183930 A JPH03183930 A JP H03183930A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、形状記憶合金線材の熱サイクルに伴う材料特
性の変化を調査するのに利用される熟サイクル疲労試験
装置に係わり、さらに詳しくは、形状記憶合金線材への
直接通電加熱とヒートシンクを用いた強制冷却によって
迅速な特性評価を可能とする形状記憶合金用通電式熱サ
イクル疲労試験装置に関するものである。 (従来の技術) 形状記憶合金は、その形状記憶特性あるいは超弾性によ
って多くの分野でその応用が検討されており、熱感応型
素子、各種アクチュエータ、あるいはばね用線材として
利用されている。 このような形状記憶合金の性能評価の一環として、熱サ
イクルによって変形−形状回復を繰返した場合の材質特
性の変化を調査し、把握することは、形状記憶合金の研
究開発あるいは現場での品質管理上極めて重要なものと
考えられている。 (発明が解決しようとする課題) ところが、上記のような熱サイクルに伴う形状記憶合金
の材料特性変化の調査が極めて重要であるにもかかわら
ず、そのための熱サイクル疲労試験装置はこれまで実用
化されていないため、十分な材質評価ができていないの
が現状であって、形状記憶合金の熱サイクルに伴う材料
特性変化を簡便かつ迅速に評価することのできる熱サイ
クル疲労試験装置の実用化が形状記憶合金の研究開発。 品質管理、さらには形状記憶合金の材質を規格化するう
えでの課題となっていた。 (発明の目的) 本発明は、前述の課題を解決するためになされたもので
あって、その目的とするところは熱サイクルに伴う形状
記憶合金の材料特性の変化を簡便かつ迅速に測定・評価
することのできる形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労
試験装置を提供することにある。
性の変化を調査するのに利用される熟サイクル疲労試験
装置に係わり、さらに詳しくは、形状記憶合金線材への
直接通電加熱とヒートシンクを用いた強制冷却によって
迅速な特性評価を可能とする形状記憶合金用通電式熱サ
イクル疲労試験装置に関するものである。 (従来の技術) 形状記憶合金は、その形状記憶特性あるいは超弾性によ
って多くの分野でその応用が検討されており、熱感応型
素子、各種アクチュエータ、あるいはばね用線材として
利用されている。 このような形状記憶合金の性能評価の一環として、熱サ
イクルによって変形−形状回復を繰返した場合の材質特
性の変化を調査し、把握することは、形状記憶合金の研
究開発あるいは現場での品質管理上極めて重要なものと
考えられている。 (発明が解決しようとする課題) ところが、上記のような熱サイクルに伴う形状記憶合金
の材料特性変化の調査が極めて重要であるにもかかわら
ず、そのための熱サイクル疲労試験装置はこれまで実用
化されていないため、十分な材質評価ができていないの
が現状であって、形状記憶合金の熱サイクルに伴う材料
特性変化を簡便かつ迅速に評価することのできる熱サイ
クル疲労試験装置の実用化が形状記憶合金の研究開発。 品質管理、さらには形状記憶合金の材質を規格化するう
えでの課題となっていた。 (発明の目的) 本発明は、前述の課題を解決するためになされたもので
あって、その目的とするところは熱サイクルに伴う形状
記憶合金の材料特性の変化を簡便かつ迅速に測定・評価
することのできる形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労
試験装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明に係わる形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試
験装置は、形状記憶合金試料に種々の波形のパルス電流
を供給することによって当該形状記憶合金試料を加熱す
るパルス発生手段と、前記形状記憶合金試料に応力を負
荷する応力負荷手段と、前記形状記憶合金試料の変位量
を測定する変位検出手段と、前記形状記憶合金試料を強
制冷却するヒートシンクとを備えた構成としたものであ
り、熱サイクル疲労試験装置の上記構成を従来の課題を
解決するための手段としたことを特徴としている。 (作用) 本発明に係わる形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試
験装置は、形状記憶合金試料に種々の波形(振幅9周期
、パルス幅など)のパルス電流を供給するパルス発生手
段と、前記試料への応力負荷手段と、前記試料の変位検
出手段と、前記試料を強制冷却するヒートシンクとを備
えており、形状記憶合金試料に所定の波形を有するパル
ス電流を直接供給することによって、当該試料はパルス
電流の立上りと同時に急速に加熱されるとともに、電流
の消滅と同時にヒートシンクによって急速に冷却される
ようになっている。 したがって、当該熱サイクル疲労試験装置は、加熱によ
る試料の形状回復と、冷却および応力負荷手段による応
力負荷による試料の変形とを高サイクルで繰返し、形状
合金の熱サイクルに伴う材料特性の変化を簡便かつ迅速
に評価し得るものとなっている。 (実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
。 第1図ないし第3図は、本発明に係わる形状記憶合金用
通電式熱サイクル疲労試験装置の一実施例を示す図であ
って、第1図は、その外観を示す図である。 図に示す形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置
1は、はぼ正方形の基板2の四隅に立てた4木の支柱3
に支持された水平台4を備え、この水平台4の中央部下
面側には形状記憶合金試料5の上端側を固定する固定側
チャック6を着脱自在に取付けるようになっている。 一方、前記形状記憶合金試料5の下端側を固定する可動
側チャック7は、前記水平台4に固定された4個のガイ
ドシリンダ8を挿通して、図中上下方向に摺動自在な4
木の摺動ロッド9の下端に固定された十字形の可動支持
台10の中央部に合成樹脂製の絶縁板10aを介して着
脱自在に取付けられている。そしてこの可動側チャック
7には、この実施例においてパルス発生手段であるPW
M(Pulse Width Moduratio
n)方式によるパルス発振器11(図示せず)の■側に
接続された圧着端子11aが取付けられると共に、前記
固定側チャック6にも圧着端子11b(水平台4の死角
内)が前記可動側チャック7と同様に取付けられており
、前記パルス発振器11のe側に接続されて当該形状記
憶合金試料5に連続矩形パルス電流を出力し、当該試料
5を所定の周期で加熱するようになっている。 また、摺動ロッド9の上端側は載荷台12が固定されて
いて、この載荷台12の上に重錘13を載置することに
よって前記形状記憶合金試料5に引張応力を付与するよ
うになっており、応力負荷手段を構成している。なお、
前記試料5に負荷する応力の増減は重錘13を増減する
ことによって行うようになっている。 さらに、前記形状記憶合金試料5は、ヒートシツク14
内に収容され、強制冷却によって冷却時間を短縮するよ
うになっており、前記ヒートシンク14は、基板2に建
てられた2木のねじ棒15と、その先端の2個のナラ)
15aによって取付けられた2枚の支持板16によって
支持されていて、前記試料5の取付位置に応じて若干の
範囲で上下および左右方向に調整移動できるようになっ
ている。 また、前記載荷台12の下の水平台4上には、変位検出
手段としてのポテンショメータ17が設置してあり、水
平台4に対する載荷台12の変位量を検出することによ
り前記形状記憶合金5の変位量を測定するようになって
いる。 なお、この実施例において前記ヒートシンク14は、放
熱フィン14bを備えた1対のアルミニウム製吸熱体1
4a、14aの相対向する面に、第2図に示すように、
半円状の溝をそれぞれ設け、この溝内にシリコーンゴム
14c。 14cを介して石英管14dを挟持し、当該石英管14
dの中空部内にシリコーングリース14eを介して形状
記憶合金試料5を収容した3層構造のもので、シリコー
ンゴム14cと石英管14dによって吸熱体14aと形
状記憶合金試料5との間の絶縁性を確保すると共に、シ
リコーングリース14eによって前記石英管14d内で
の形状記憶合金試料5の動きを円滑なものとし、さらに
前記形状記憶合金試料5の熱がシリコーングリース14
e2石英管14d、シリコーンゴム14cを経て速やか
に放熱体14aに伝導され、外部に放散される構造とな
っている。 前記形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置1は
、第3図に示すように、マイクロコンピュータに接続し
て制御することにより、多様な試験モードで材料特性を
評価することができるようになっている。すなわち、マ
イクロコンピュータはA/D変換器を介してポテンショ
メータ17に、I10ユニットを介してパルス発振器1
1に接続されており、ポテンショメータ17の出力であ
る形状記憶合金試料5の変位量は、A/D変換器を介し
て前記マイクロコンピュータに取込まれてデータ解析や
変位量、変位中心値、入熱量などの制御に利用される。 このような構成の形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労
試験装置1を用いて形状記憶合金試料5の熱疲労特性を
調査するには、まず第1図に示す当該熱サイクル疲労試
験装置1から取外した固定側チャック6および可動側チ
ャック7のうちの一方に所定の長さに切断した形状記憶
合金試料5の一端を固定し、ねじws15のナツト15
aを弛めて前記熱サイクル疲労試験装置1から支持板1
6と共に取外したヒートシンク14のシリコーングリー
ス14eを満たした石英管14d内に前記形状記憶合金
試料5を貫通させる。 次に、石英管14dを貫通した前記試料5の他端に前記
固定側チャック6および可動側チャック7の他方を固定
し、重錘13を取外した状態の熱サイクル疲労試験装置
1の水平台4の下面中央部に固定側チャック6を取付け
ると共に、ヒートシンク14を2木のねじ棒15に前記
支持板6を介してナラl−15aによって固定する。 続いて、可動側支持台10を持ち上げ、当該可動側支持
台10に可動側チャック7を取付けた後、試料5が前記
ヒートシンク14の石英管14d内に接触することなく
直線状になるように前記ナツト15aを弛めてヒートシ
ンク14の位置調整を行ない試料5のセツティングを終
rする。 次に、熱サイクル疲労試験に先出ち、前記試料用5の強
度に基づいて設定した重量の重錘13を載荷台12に載
置する。これによって、前記形状記憶合金5に引張応力
が加わり、試料5は伸び変形する。 この状態で、パルス発振器によって発生させたパルス電
流を端子11a、llbを経て当該形状記憶合金試料5
に供給することにより疲労試験を開始する。すなわち、
当該試料5の変態温度、線径、ヒートシンク14の冷却
能力などに応じて予め設定した周期、振幅、デユーティ
比の矩形パルスを当該試料5に供給し、試料5にパルス
電流の通電が開始されると、前記試料5の温度が急速に
上昇し、試料5の温度が変態点以上に達すると、その形
状記憶効果によって、前記試料5は前記重錘13による
引張応力に抗して、もとの長さに戻る。次いで、パルス
のピーク期間が終了し、試料5への通電が停止すると、
試料5は冷却されてその温度が低下し、変態点以下の温
度になると前記重錘13による引張応力によって再び伸
び変形することになり、形状記憶合金試料5は、パルス
電流によって与えられる熱サイクルによってこのような
伸び一収縮を繰返す。この伸び、収縮による前記形状記
憶合金試料5の変位は、前記載荷台12の下の水平台4
に設置されたたポテンショメータ17によって検出され
、A/D変換器を介してマイクロコンピュータに入力さ
れ、当該熱サイクル疲労試験装置1の制御データとして
利用される一方、データとして記憶されて、形状記憶合
金試料5の熱サイクル疲労特性の評価に利用されるよう
になっている。 このとき、前記形状記憶合金試料5は、ヒートシンク1
4によって強制冷却されているため、パルスのピーク電
流が消滅すると同時に急速に冷却され、きわめて短時間
の間で加熱−冷却を繰返すことができ、高サイクルの疲
労試験が可能となって、試験時間の大幅な短縮ができる
ようになっている。ちなみに、第2図に示した構造のヒ
ートシンク14を使用した場合には、大気放冷の場合に
くらべて、熱サイクル周期を約10分の1にできること
が確認されている。 なお、本発明において用いるヒートシンク14の構造は
、石英管14dを用いた前述の構造のみに限定される訳
ではなく、吸熱体と形状記憶合金試料との間の絶縁性と
良好な熱伝導性を備えた構造であればよい。 また前記実施例では、形状記憶合金試料5に引張応力を
負荷するタイプの熱サイクル疲労試験装置1を示したが
、ねじり応力や曲げ応力を負荷するようにすることもで
きる。
験装置は、形状記憶合金試料に種々の波形のパルス電流
を供給することによって当該形状記憶合金試料を加熱す
るパルス発生手段と、前記形状記憶合金試料に応力を負
荷する応力負荷手段と、前記形状記憶合金試料の変位量
を測定する変位検出手段と、前記形状記憶合金試料を強
制冷却するヒートシンクとを備えた構成としたものであ
り、熱サイクル疲労試験装置の上記構成を従来の課題を
解決するための手段としたことを特徴としている。 (作用) 本発明に係わる形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試
験装置は、形状記憶合金試料に種々の波形(振幅9周期
、パルス幅など)のパルス電流を供給するパルス発生手
段と、前記試料への応力負荷手段と、前記試料の変位検
出手段と、前記試料を強制冷却するヒートシンクとを備
えており、形状記憶合金試料に所定の波形を有するパル
ス電流を直接供給することによって、当該試料はパルス
電流の立上りと同時に急速に加熱されるとともに、電流
の消滅と同時にヒートシンクによって急速に冷却される
ようになっている。 したがって、当該熱サイクル疲労試験装置は、加熱によ
る試料の形状回復と、冷却および応力負荷手段による応
力負荷による試料の変形とを高サイクルで繰返し、形状
合金の熱サイクルに伴う材料特性の変化を簡便かつ迅速
に評価し得るものとなっている。 (実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
。 第1図ないし第3図は、本発明に係わる形状記憶合金用
通電式熱サイクル疲労試験装置の一実施例を示す図であ
って、第1図は、その外観を示す図である。 図に示す形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置
1は、はぼ正方形の基板2の四隅に立てた4木の支柱3
に支持された水平台4を備え、この水平台4の中央部下
面側には形状記憶合金試料5の上端側を固定する固定側
チャック6を着脱自在に取付けるようになっている。 一方、前記形状記憶合金試料5の下端側を固定する可動
側チャック7は、前記水平台4に固定された4個のガイ
ドシリンダ8を挿通して、図中上下方向に摺動自在な4
木の摺動ロッド9の下端に固定された十字形の可動支持
台10の中央部に合成樹脂製の絶縁板10aを介して着
脱自在に取付けられている。そしてこの可動側チャック
7には、この実施例においてパルス発生手段であるPW
M(Pulse Width Moduratio
n)方式によるパルス発振器11(図示せず)の■側に
接続された圧着端子11aが取付けられると共に、前記
固定側チャック6にも圧着端子11b(水平台4の死角
内)が前記可動側チャック7と同様に取付けられており
、前記パルス発振器11のe側に接続されて当該形状記
憶合金試料5に連続矩形パルス電流を出力し、当該試料
5を所定の周期で加熱するようになっている。 また、摺動ロッド9の上端側は載荷台12が固定されて
いて、この載荷台12の上に重錘13を載置することに
よって前記形状記憶合金試料5に引張応力を付与するよ
うになっており、応力負荷手段を構成している。なお、
前記試料5に負荷する応力の増減は重錘13を増減する
ことによって行うようになっている。 さらに、前記形状記憶合金試料5は、ヒートシツク14
内に収容され、強制冷却によって冷却時間を短縮するよ
うになっており、前記ヒートシンク14は、基板2に建
てられた2木のねじ棒15と、その先端の2個のナラ)
15aによって取付けられた2枚の支持板16によって
支持されていて、前記試料5の取付位置に応じて若干の
範囲で上下および左右方向に調整移動できるようになっ
ている。 また、前記載荷台12の下の水平台4上には、変位検出
手段としてのポテンショメータ17が設置してあり、水
平台4に対する載荷台12の変位量を検出することによ
り前記形状記憶合金5の変位量を測定するようになって
いる。 なお、この実施例において前記ヒートシンク14は、放
熱フィン14bを備えた1対のアルミニウム製吸熱体1
4a、14aの相対向する面に、第2図に示すように、
半円状の溝をそれぞれ設け、この溝内にシリコーンゴム
14c。 14cを介して石英管14dを挟持し、当該石英管14
dの中空部内にシリコーングリース14eを介して形状
記憶合金試料5を収容した3層構造のもので、シリコー
ンゴム14cと石英管14dによって吸熱体14aと形
状記憶合金試料5との間の絶縁性を確保すると共に、シ
リコーングリース14eによって前記石英管14d内で
の形状記憶合金試料5の動きを円滑なものとし、さらに
前記形状記憶合金試料5の熱がシリコーングリース14
e2石英管14d、シリコーンゴム14cを経て速やか
に放熱体14aに伝導され、外部に放散される構造とな
っている。 前記形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置1は
、第3図に示すように、マイクロコンピュータに接続し
て制御することにより、多様な試験モードで材料特性を
評価することができるようになっている。すなわち、マ
イクロコンピュータはA/D変換器を介してポテンショ
メータ17に、I10ユニットを介してパルス発振器1
1に接続されており、ポテンショメータ17の出力であ
る形状記憶合金試料5の変位量は、A/D変換器を介し
て前記マイクロコンピュータに取込まれてデータ解析や
変位量、変位中心値、入熱量などの制御に利用される。 このような構成の形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労
試験装置1を用いて形状記憶合金試料5の熱疲労特性を
調査するには、まず第1図に示す当該熱サイクル疲労試
験装置1から取外した固定側チャック6および可動側チ
ャック7のうちの一方に所定の長さに切断した形状記憶
合金試料5の一端を固定し、ねじws15のナツト15
aを弛めて前記熱サイクル疲労試験装置1から支持板1
6と共に取外したヒートシンク14のシリコーングリー
ス14eを満たした石英管14d内に前記形状記憶合金
試料5を貫通させる。 次に、石英管14dを貫通した前記試料5の他端に前記
固定側チャック6および可動側チャック7の他方を固定
し、重錘13を取外した状態の熱サイクル疲労試験装置
1の水平台4の下面中央部に固定側チャック6を取付け
ると共に、ヒートシンク14を2木のねじ棒15に前記
支持板6を介してナラl−15aによって固定する。 続いて、可動側支持台10を持ち上げ、当該可動側支持
台10に可動側チャック7を取付けた後、試料5が前記
ヒートシンク14の石英管14d内に接触することなく
直線状になるように前記ナツト15aを弛めてヒートシ
ンク14の位置調整を行ない試料5のセツティングを終
rする。 次に、熱サイクル疲労試験に先出ち、前記試料用5の強
度に基づいて設定した重量の重錘13を載荷台12に載
置する。これによって、前記形状記憶合金5に引張応力
が加わり、試料5は伸び変形する。 この状態で、パルス発振器によって発生させたパルス電
流を端子11a、llbを経て当該形状記憶合金試料5
に供給することにより疲労試験を開始する。すなわち、
当該試料5の変態温度、線径、ヒートシンク14の冷却
能力などに応じて予め設定した周期、振幅、デユーティ
比の矩形パルスを当該試料5に供給し、試料5にパルス
電流の通電が開始されると、前記試料5の温度が急速に
上昇し、試料5の温度が変態点以上に達すると、その形
状記憶効果によって、前記試料5は前記重錘13による
引張応力に抗して、もとの長さに戻る。次いで、パルス
のピーク期間が終了し、試料5への通電が停止すると、
試料5は冷却されてその温度が低下し、変態点以下の温
度になると前記重錘13による引張応力によって再び伸
び変形することになり、形状記憶合金試料5は、パルス
電流によって与えられる熱サイクルによってこのような
伸び一収縮を繰返す。この伸び、収縮による前記形状記
憶合金試料5の変位は、前記載荷台12の下の水平台4
に設置されたたポテンショメータ17によって検出され
、A/D変換器を介してマイクロコンピュータに入力さ
れ、当該熱サイクル疲労試験装置1の制御データとして
利用される一方、データとして記憶されて、形状記憶合
金試料5の熱サイクル疲労特性の評価に利用されるよう
になっている。 このとき、前記形状記憶合金試料5は、ヒートシンク1
4によって強制冷却されているため、パルスのピーク電
流が消滅すると同時に急速に冷却され、きわめて短時間
の間で加熱−冷却を繰返すことができ、高サイクルの疲
労試験が可能となって、試験時間の大幅な短縮ができる
ようになっている。ちなみに、第2図に示した構造のヒ
ートシンク14を使用した場合には、大気放冷の場合に
くらべて、熱サイクル周期を約10分の1にできること
が確認されている。 なお、本発明において用いるヒートシンク14の構造は
、石英管14dを用いた前述の構造のみに限定される訳
ではなく、吸熱体と形状記憶合金試料との間の絶縁性と
良好な熱伝導性を備えた構造であればよい。 また前記実施例では、形状記憶合金試料5に引張応力を
負荷するタイプの熱サイクル疲労試験装置1を示したが
、ねじり応力や曲げ応力を負荷するようにすることもで
きる。
以上説明したように、本発明に係わる形状記憶合金用通
電式熱サイクル疲労試験装置は、形状記1 憶合金試料に種々の波形のパルス電流を供給することに
よって当該形状記憶合金試料を加熱するパルス発生手段
と、前記形状記憶合金試料に応力を負荷する応力負荷手
段と、前記形状記憶合金試料の変位量を測定する変位検
出手段と、前記形状記憶合金試料を強制冷却するヒート
シンクとを備えた構成としたものであるから、形状記憶
合金試料の熱サイクルに伴う特性変化を簡便しかも迅速
に測定・評価することができるという優れた効果を右す
るものである。
電式熱サイクル疲労試験装置は、形状記1 憶合金試料に種々の波形のパルス電流を供給することに
よって当該形状記憶合金試料を加熱するパルス発生手段
と、前記形状記憶合金試料に応力を負荷する応力負荷手
段と、前記形状記憶合金試料の変位量を測定する変位検
出手段と、前記形状記憶合金試料を強制冷却するヒート
シンクとを備えた構成としたものであるから、形状記憶
合金試料の熱サイクルに伴う特性変化を簡便しかも迅速
に測定・評価することができるという優れた効果を右す
るものである。
第1図は本発明に係わる形状記憶合金用通電式熱サイク
ル疲労試験装置の一実施例を説明する斜視図、第2図は
第1図に示した形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試
験装置に用いたヒートシンクの構造を示す横断面図、第
3図は第1図に示した形状記憶合金用通電式熱サイクル
疲労試験装置を用いて形状記憶合金試料の熱サイクル疲
労特性を調査するための構成の一例を示すブロック図で
ある。 2 1・・・形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置
、 11・・・パルス発振器(パルス発生手段)、12・・
・載荷台(応力負荷手段)、 13・・・重錘(応力負荷手段)、 14・・・ヒートシンク、 17・・・ポテンショメータ(変位検出手段)。
ル疲労試験装置の一実施例を説明する斜視図、第2図は
第1図に示した形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試
験装置に用いたヒートシンクの構造を示す横断面図、第
3図は第1図に示した形状記憶合金用通電式熱サイクル
疲労試験装置を用いて形状記憶合金試料の熱サイクル疲
労特性を調査するための構成の一例を示すブロック図で
ある。 2 1・・・形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置
、 11・・・パルス発振器(パルス発生手段)、12・・
・載荷台(応力負荷手段)、 13・・・重錘(応力負荷手段)、 14・・・ヒートシンク、 17・・・ポテンショメータ(変位検出手段)。
Claims (1)
- (1)形状記憶合金試料に種々の波形のパルス電流を供
給することによって当該形状記憶合金試料を加熱するパ
ルス発生手段と、前記形状記憶合金試料に応力を負荷す
る応力負荷手段と、前記形状記憶合金の変位量を測定す
る変位検出手段と、前記形状記憶合金試料を強制冷却す
るヒートシンクとを備えたことを特徴とする形状記憶合
金用通電式熱サイクル疲労試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32308289A JPH03183930A (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32308289A JPH03183930A (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03183930A true JPH03183930A (ja) | 1991-08-09 |
Family
ID=18150884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32308289A Pending JPH03183930A (ja) | 1989-12-13 | 1989-12-13 | 形状記憶合金用通電式熱サイクル疲労試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03183930A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100916091B1 (ko) * | 2007-11-28 | 2009-09-08 | 주식회사 포스코 | 시편 열피로 측정 장치 |
RU2476854C2 (ru) * | 2011-01-11 | 2013-02-27 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Кубанский государственный технологический университет" (ФГБОУ ВПО "КубГТУ") | Установка для испытания образца из материала с памятью формы при сложном напряженном состоянии |
US8706305B2 (en) | 2008-02-21 | 2014-04-22 | Canadian Space Agency | Feedback control for shape memory alloy actuators |
CN106442124A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-22 | 华南理工大学 | 电‑热耦合场中的形状记忆合金材料疲劳性能测试系统 |
-
1989
- 1989-12-13 JP JP32308289A patent/JPH03183930A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100916091B1 (ko) * | 2007-11-28 | 2009-09-08 | 주식회사 포스코 | 시편 열피로 측정 장치 |
US8706305B2 (en) | 2008-02-21 | 2014-04-22 | Canadian Space Agency | Feedback control for shape memory alloy actuators |
RU2476854C2 (ru) * | 2011-01-11 | 2013-02-27 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Кубанский государственный технологический университет" (ФГБОУ ВПО "КубГТУ") | Установка для испытания образца из материала с памятью формы при сложном напряженном состоянии |
CN106442124A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-02-22 | 华南理工大学 | 电‑热耦合场中的形状记忆合金材料疲劳性能测试系统 |
CN106442124B (zh) * | 2016-11-30 | 2023-07-18 | 华南理工大学 | 电-热耦合场中的形状记忆合金材料疲劳性能测试系统 |
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