JPH0318377A - 医療用チューブ - Google Patents

医療用チューブ

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JPH0318377A
JPH0318377A JP1153680A JP15368089A JPH0318377A JP H0318377 A JPH0318377 A JP H0318377A JP 1153680 A JP1153680 A JP 1153680A JP 15368089 A JP15368089 A JP 15368089A JP H0318377 A JPH0318377 A JP H0318377A
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伸一 宮田
Kiyoshi Takagi
清 高木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は管の断面形状が温度により所定の記憶形状に回
復するという特異な機能を有する2種以上の材質からな
る医療用チューブ、特に、経腸栄養チューブ及び気管チ
ューブなどの医療用チューブに関するものである。
[従来の技術] 従来は、通常、管としては単一種類の材質で製造したも
のが知られ、特に医療用に用いる管としては、可視性材
料が使用されていて、通常は、単層又は多層の長尺の細
管を使用していた。
このような管は通常は長手方向に垂直面の断面構造が円
形又は楕円形の環状であり、この断面形状を機械的強制
力を加えずに変化させることはできない。
一方、手術後などに、患者が栄養を自分で摂取できない
際に、栄養補給のために、経腸栄養チューブを用いるこ
とがある。この際、患者は、鼻もしくは口より−二指腸
または空腸へ経腸栄養チューブを挿入し、このチューブ
を通して栄養を供給する。
経腸栄養チューブによる栄養供給では多くの栄養液を流
すため、使用するチューブの径が大きくなり、そのため
、患者はチューブを挿入する際に異物感を感じ、苦痛を
与えるという欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、管の断面形状が形状回復温度以上の温度上昇
によって記憶形状に復元する医療用チューブを提供する
ことを目的とするものである。
特に、医療用チューブとして使用する場合は、挿入時若
しくは抜き取り時には、径が小さく体内留置後には径が
大きくなるチューブを提供することを目的とするもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、管の断面形状を変化させるため、形状記
憶樹脂を医療用チューブの材質の一部に用いて、本発明
を完或した。
すなわち、本発明は次の各項の発明からなる。
1 形状記憶樹脂を含む2種以上の高分子材質を成形材
料として用いて共押し出し成形で製造した管において、
該管の断面構造の少なくとも一部に形状記憶樹脂断面を
有することを特徴とする医療用チューブ。
2 管の断面が異なる高分子材質からなる環状多層構造
を形戊しており、その少なくとも一層が形状記憶樹脂で
あり、その他の層は可撓性材料である項1記載の医療用
チューブ。
3 異なる高分子材質からなる2個以上の円弧を連結し
て形戒した環状断面構造であり、その少なくとも1以上
の材質か形状記憶樹脂である医療用チューブ。
3 4 造影剤が可撓性高分子材料又は形状記憶樹脂のいず
れか一方に添加されている項1〜3記載の医療用チュー
ブ。
5 形状記憶樹脂の少なくとも1種の形状回復温度が2
0〜70°Cである項1〜4記載の医療用チューブ。
6 形状回復温度の相違する2種以上の形状記憶樹脂を
用いた項1〜5記載の医療用チューブ。
7 形状記憶樹脂と接する他の高分子材質が形状記憶樹
脂とモノマー単位の1以上が同一である項1〜5記載の
医療用チューブ。
本発明の医療用チューブは、管断面構造の一部に形状記
憶樹脂を有するものであり、形状回復温度以上に加熱す
ると、この形状記憶樹脂に記憶させた断面構造の形状に
回復するものである。
通常は、まず、径の小さい管に形状を変形してこれを体
腔内に挿入して、管を所望の位置に設置してから温度を
上げて記憶形状である円形の拡大断面に回復させて使用
する。
本発明の管は、用途によっては、最大の断面形l1 状である円形から径の小さい記憶形状に回復させること
もできる。
本発明に用いる形状記憶樹脂は、記憶形状と変形との間
を可逆的に変換できるものであり、力学的に変形して、
低弘でその形状を固定して、形状回復温度以上に加熱す
ることにより記憶形状に復元するものであり、この過程
は反復繰り返すことができる。このような機能を有する
形状記憶樹脂であれば、どのようなものでも本発明に使
用することができ、例えば、市販のポリノルポネン系、
スチレンーブタジエン共重合体系、ポリウレタン系、ト
ランスイソプレン系などを好適に使用することができる
この形状記憶樹脂の形状回復温度は、医療用に用いるた
め、体温との関係で、20〜70℃,特に、好ましくは
、30〜50゜Cが好適である。
本発明に用いる可視性材料は、軟質樹脂又はゴムを使用
でき、例えば、低密度ポリエチレン、LLDPE.EV
A,シリコーンゴム、ポリウレタン、天然ゴム、ポリイ
ングレン、夕ロルヒドリンゴム、フン素ゴムなどを使用
することができる。
特に、本発明に使用する形状記憶樹脂と相溶性のよい組
み合わせ、例えは、ポリイソプレン系形状記憶樹脂には
ポリイソプレンの組み合わせを好適に使用することがで
きる。
本発明の医療用チューブは、第1図のように断面を環状
多層構造にすることができる。
第1図の場合は、外層lが形状記憶樹脂であり、内層2
が可視性材料よりなっている。
この場合は、内層2が硬質材料であると記憶形状と変形
形状との転換ができない。
この管は、形状記憶樹脂と可撓性材料樹脂を二重の環状
ダイから共押し出し成形により製造することができる。
本願発明に用いる可撓性高分子材料は、形状記憶樹脂の
物性を補うものであり、強度、弾力、生体適合性などに
応じて、適宜選択することができる。
第1図の管は、形状記憶樹脂層は断面が円形に形状記憶
させてあり、例えば、医療管として使用する場合は、形
状回復温度以上において第2図(a)又は(b)の断面
構造のように押し潰した形に変形して、この形状のまま
冷却すると可撓性層の復元力は形状記憶樹脂の変形保持
力に制限されて変形が維持される。そこでこの形のまま
で体内に挿入する。挿入が終わるとこれに形状回復温度
以上の温度の液を管に流して、形状記憶樹脂の記憶形状
に回復させることができる。
第1図の環状多層構造として、内面に形状記憶樹脂を用
いて外層に可撓性樹脂を使用したり、3層以上の構造に
することができる。
形状記憶樹脂層の内層及び外層に可撓性樹脂をコーティ
ングすれば外観上は生体適合性が良好でかつ機能的には
形状記憶樹脂の特性が良好に発揮される。
また、本発明の管は、第3図のように、管の断面の円周
の半分の円弧が形状記憶樹脂円弧3であり、他の半分の
円弧4は通常の可撓性又は硬質の樹脂等にすることかで
きる。
他の半分の円弧を可撓性のある樹脂にした場合7 はこの円弧部分は形状記憶樹脂の変形に応じて変形する
ので、形状記憶樹脂部分の円弧を変形させれば可撓性部
分はそれに応じて変形し、全部を形状記憶樹脂を使用し
た管と記憶形状と変形形状の相互転換においては、総て
が形状記憶樹脂材質のものと同一の挙動を示す。
それで第2図と殆ど同様の変形を付与することができ、
完全に円形に復元させることができる。
他の半分の円弧に硬質の樹脂を用いた場合は、この部分
の断面形状は変化しないが管の半分の円弧を占める形状
記憶樹脂部分だけが変形形状と記憶形状との間の転換を
反復させることができる。
また、第4図(a)(b)のように、可撓性高分子の円
弧4と形状記憶樹脂円弧3をそれぞれ2以上の円弧部に
使用することができる。
さらに、第5図のように円弧の一部に形状記憶樹脂円弧
3を有するチューブに可撓性高分子材質層2を上層又は
下層又は上下層に配して二重又は三重管とすることもで
きる。
8 質が相違する管も2以上に分割された仕込み口から1個
又は2重の環状ダイに2個以上の押し出し機から2種以
上の材料を押し出し成形して製造することができる。
本発明においては、例えば、第1図又は第3図の場合も
含めて形状記憶樹脂の割合は特に制限はないが、変形形
状に対応して適宜選択でき、例えば、管断面の20〜9
0%、好ましくは、40〜70%を形状記憶樹脂にする
ことができる。
本発明の医療用チューブは、通常の材質の管の一部を形
状記憶樹脂に代えることにより通常の材質の性能を維持
しながら、管の断面形状が記憶形状に復元できる機能を
全部が形状記憶樹脂からなる管にほぼ等しい程度に有す
る点に特徴がある。
また、本発明の医療用チューブとして2種以上の形状回
復温度の異なる形状記憶樹脂からなる医療用チューブも
好適に使用することができる。
2種の形状記憶樹脂により記憶形状に回復する復元を2
段階にすることができる。
第3図、第4図及び第5図のように円弧毎に材例えは、
第1段で第lの形状記憶樹脂の形状回復温度以上に上げ
て管の径を大きくして、第2の形状記憶樹脂の形状回復
温度より大きくして、さらに管の径を大きくしたり、所
望によっては、逆に再び径を縮小することができる。
このような方式の管を、医療用管に用いれば、挿入時に
細い径として、挿入後に径を太くして、さらに抜き取る
ときには再び径を細くすることができる。
例えば、第6図(a)のように、形状回復温度の異なる
2種の形状記憶樹脂円弧3、3′(3″の方が形状回復
温度が高い)を円周の四半分を交互に形戊する断面とし
て用いた医療用経腸栄養チューブは、まず、第7図のよ
うに径を縮小した状態で体腔内に挿入し、次に形状記憶
樹脂円弧3の形状回復温度以上の栄養液を流して第6図
の拡大した径にすることができ、栄養の補給が終わった
ときに、形状記憶樹脂3′の形状回復温度より高い水を
流すと第8図のように形状記憶樹脂3′の部分が変形し
て縮小径の断面形状にすることができる。
なお、本例において、形状回復温度の異なる形状記憶樹
脂に加えて、第6図(b)に示すように可視性材料4、
4′を円周に配置することもできる。
本発明の医療用チューブには、造影剤を添加しておくと
挿入状態か外から把握でき、挿入操作がやりやすい。
とくに、形状記憶樹脂又は可撓性高分子材質いずれか一
方にのみ添加しておくと体内における管の状況がより明
白に把握することができる。
本発明医療用チューブの使用例を経腸栄養チュブ(第9
図)の場合について説明する。
本発明医療用チューブとして、例えば形状回復温度50
゜Cの形状記憶樹脂円弧13と造影剤入り軟質ポリエチ
レン樹脂l4を用いた第3図の断面を有するものを使用
し、先端に側孔l2付さ(形状記憶樹脂又は形状記憶金
属製)オリーブ1lか設けてある。これを導入管部分は
第2図のような縮小形状の断面形状に変形し、挿入操作
を容易にするためスタイレットl6を導入管に入れ11 ておく。
その他の操作は常法で挿入することができる。
すなわち、挿入前に鼻から胃までに必要なチューブの長
さを測り、次に、潤滑剤(キシロカインゼリ一等)をチ
ューブ先端部(15〜2 0 cm)に塗る。
表面麻酔剤(例えば、キシロカインゼリー)を鼻の中に
も少量滴下しておく。第9図のスタイレット16を入れ
た経腸チューブlOを鼻孔より挿入し、喉頭蓋まで達し
たら、胃中央にまで一気に送り込み、経腸チューブ10
内に空気を注入し、先端が胃の中にあることを確認する
チューブが胃の中にあることを確認したら、チューブよ
りスタイレットを抜き、チューブを矯動運動により幽門
輪を通過させ、十二指腸あるいは空腸に留置し、チュー
ブを頬にしつかり固定する。
この際、留置位置の確認は、X線不透過のライン(チュ
ーブの可撓性材料内に入っている)及び先端部のオリー
ブ1lによって可能となる。
本発明医療用チューブを、気管チューブ20とl2 して使用した実施例について説明する。
第10図に示すように外層がシリコーンゴムであり、内
層に形状回復温度30℃の形状記憶樹脂を使用した気管
チューブ21を製造し、これを第2図のように径を縮小
させ、これにバルーン22の空気を抜いて減圧とし、こ
れを縮小形状の管に密着させ、形状回復温度以下にして
保存する。
これを常法により気管チューブ20を気管に挿入してか
ら体温により、径を拡大してから使用する。この場合、
体温により低い形状回復温度にして挿入終了と形状回復
とを殆ど同時にするのが望ましい。
[発明の効果] 本発明の医療用チューブは、このチューブ内を流す流体
の温度を上げることにより、体外から体腔内のチューブ
の形状を復元できるので、種々の医療用目的に用いて、
治療を容易にし、又は治療における患者の苦痛を低下さ
せる効果があり、医療用としての利用範囲が広く有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の医療用チューブの一実施例の管の断面
構造を示す断面図であり、第2図(a)(b)は、その
縮小変形した状態の断面図であり、第3図、第4図及び
第5図は他の実施例の同断面図であり、第6図Ca’)
(b)は2種の形状記憶樹脂を使用した場合又は形状記
憶樹脂と可撓性高分子を使用した場合の同断面図であり
、第7図及び第8図はその変形と復元の態様を示す断面
図であり、第9図は本願発明の経腸栄養チューブの側面
図であり、第10図は本発明の気管チューブの斜視図で
ある。 図中の符号は、1:形状記憶樹脂環状断面、2;可撓性
樹脂環状断面、3. 3+,形状記憶樹脂円弧断面、4
.4’;可撓性高分子円弧断面、10:経腸チューブ、
11:オリーブ、12:側孔、l3:形状記憶樹脂部、
14:造影剤入り可撓性高分子部、15;カテーテル基
部、16;スタイレット、20;気管内チューブ、21
:導管、22:カフである。 15 第6図 (G) (b) 第7図 第8図 3 ェニ=====

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 形状記憶樹脂を含む2種以上の高分子材質を成形材
    料として用いて共押し出し成形で製造した管において、
    該管の断面構造の少なくとも一部に形状記憶樹脂断面を
    有することを特徴とする医療用チューブ。 2 管の断面が異なる高分子材質からなる環状多層構造
    を形成しており、その少なくとも一層が形状記憶樹脂で
    あり、その他の層は可撓性材料である請求項1記載の医
    療用チューブ。 3 異なる高分子材質からなる2個以上の円弧を連結し
    て形成した環状断面構造であり、その少なくとも1以上
    の材質が形状記憶樹脂である医療用チューブ。 4 造影剤が可撓性高分子材料又は形状記憶樹脂のいず
    れか一方に添加されている請求項1〜3記載の医療用チ
    ューブ。 5 形状記憶樹脂の少なくとも1種の形状回復温度が2
    0〜70℃である請求項1〜4記載の医療用チューブ。 6 形状回復温度の相違する2種以上の形状記憶樹脂を
    用いた請求項1〜5記載の医療用チューブ。 7 形状記憶樹脂と接する他の高分子材質が形状記憶樹
    脂とモノマー単位の1以上が同一である請求項1〜5記
    載の医療用チューブ。
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