JPH03180538A - 織機の開口装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明はエア又はウォータジェットルーム等の織機の
開口装置に関する。

（従来の技術） 従来の織機の開口装置としては、平織専用のクランク開
口式と、平織、綾織、朱子織等ができるカム開口式と、
その他ドビー装置等の方式のものとがある。クランク開
門式のものは動作が弔純で摺動部が少く、駆動伝達効率
が高く、従ってエネルギ損失が少いが、手織しかできな
い。これに対して、カム式のものは平織以外にも綾織や
朱子織等の織物ができるが、カム部等に摺動部があり、
駆動伝達効率が小さく、従ってエネルギ損失が大きい。

そこで、織物の種類等によって、クランク開口式とカム
開口式を選択している。

第１４図はクランク開口式の例を示す（実開昭５７−１
．３８９８６号公報参照）。第１４図において、図で右
方開口用駆動軸１に固定されたクランク２の回転により
、コンロッド３が揺動し、これによりレバー５が開口シ
ャフト４の中心間りに往復回動じ、アーム６、連結ロッ
ド７を介して前側のヘルドフレーム８を上下動させる。

同様に後側のヘルドフレーム８′も、図で左方のダッシ
ュ付の同一符号で示す部材により対称的に上下動させら
れる。両ヘルドフレーム８，８−の互いの反対方向の上
−下動により、これらに係留される経糸列が開閉口させ
られる。

第１５図はカム開口式の例を示す（実開昭６２−１０１
８７８号公報参照）。第１５図において、開口用駆動軸
１１と一体のカム１２によりカムフォロワ１３がその軸
１４回りに揺動し、レノく−９、リンク１５、レバー１
６を介して開口シャフト１７が往復回動じ、アーム１８
．１８及び口・ノド１９．１９を介してヘルドフレーム
２０を上下動させる。１０はカムボックスを示す。これ
らのものを複数備えて経糸列を開閉口させカムの形状に
より手織、綾織あるいは朱子織などができる。

上記の両方式の開口装置は織機１台毎に専用に設けられ
、その開口装置の方式により織機の機種を選択しており
、汎用性に乏しいものとなっていた。

しかして、本出願人は１台の織機において、異なる種類
の織物を織るため、クランク開口式とカム開口式を切換
える装置を試みた。

いま、クランク開口式からカム開口式に切換える場合に
ついて、第９図〜第１３図によりその手順を説明する。

第９図において、１はフレーム２０に設けられた駆動軸
、２はクランクで、この、クランク２は、駆動軸先端部
１ａを嵌合させて締結する嵌合部２ａ、締結ボルト２ｂ
を備えたフランジ２Ｃにボルト２ｄにて取付は固定され
ている。３はコンロッドでこの先は第１４図のレバー５
へとつながるものである。フレーム２０内に駆動軸１の
図で右側部分が延出され、これに歯車２１が固定されて
いる。歯車２１に噛合う歯数半分の歯車２２の軸２３に
歯車２４が固定されている。歯車２４は歯車２１と同歯
数である。軸２３の図で左方の先端はおさ打ちクランク
に接続される。歯車２４と噛合う歯車２５は主軸２６に
取付けられ、図示せざるモータにより駆動されるように
なっている。歯車２５は歯車２４と歯数を同じにしであ
る。おさ打ち用の軸２３が１回転すると、緯入れそして
おさ打ちが１回行なわれる。クランク２は半回転し、第
１４図の前側ヘルドフレーム８が下降し、後側のヘルド
フレーム８゛が上昇して経糸を１日間口させる。又、ク
ランク２の次の半回転ではヘルドフレーム８が上昇し、
ヘルドフレーム８′が下降して開口し緯入れおさ打ちが
行なわれ、平織物ができることになる。

このようなりランク開口式のものをカム開口式に交換す
るには、第９図のクランク２と駆動軸１全体を歯車２１
から図の左方に取外し、第１０図のようにする。次に歯
車２１を取り除き、更におさ打ち用軸２３から歯車２２
を取外し第１１図のようにする。次に例えば歯数比１：
３というようにおさ打ち用軸２３と駆動軸１の回転数比
を織物の種類に当てはまるようにしたカム式のものの歯
車２７と歯車２８とを用意して、歯車２７を軸２３に固
定し、第１２図のようにセットする。最後にレバー９、
軸１４、カムフォロワ１３を備えたカム１２と一体の駆
動軸１１を歯車２８にはめて固定し第１３図のようにす
る。なお第１３図とカム開口式のものの斜視図である第
１５図ではカム、フォロワの形式が異なるものを示しで
あるが、作用としては同様であるので同一符号で示しで
ある。

レバー９の先は第１５図のリンク１５へとつながるもの
である。これによりカム開口式のものが完成したことに
なり、第１５図のカム開口式の装置に従って所望の開口
が行なわれ、所望の織物かできる。

なお、カム開口式をクランク開口式に切換える場合は前
述の場合と全く逆手順で行なわれるものである。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、従来装置にあっては、第１６図に示すよ
うに、クランク開口式の場合は開口運動が（ａ）図のよ
うな正則動作を行ない、カム開口式の場合は（ｂ）図の
ような変形動作を行なうため、前述のように歯車の交換
が必要であり、その場合、従来はフレーム内の歯車交換
を必須の条件としていた。このため、従来の場合は作業
が面倒で作業工数がかかるばかりでなく、交換時間も長
くなるという問題点があった。

この発明は、クランク開口式、カム開口式の交換が容易
であり、作業も迅速に行なえる織機の開口装置を提供す
ることを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決をするための手段） この発明は、前述の目的を達成するため、クランク開口
方式でヘルドを駆動させる場合には、織機フレーム外に
突出した駆動軸と該駆動軸からの駆動力を受けるクラン
クとを連結し、該クランクの駆動力をヘルドフレームに
伝達させる一方、カム開口方式で前記ヘルドフレームを
駆動させる場合には、前記フレーム外に突出した駆動軸
と、該駆動軸からの駆動力を受けるカムとをギアを介し
て連結し、該カムの駆動力をヘルドに伝達させるように
した。

（作用） クランク開口式のものをカム開口式のものに変える場合
は、フレーム外の駆動軸から開口クランクのみを外す。

そしてフレーム外の駆動軸に所定の歯数比の歯車を噛合
わせてカムに連結させると、カム開口式のものとなる。

このような取外し、取付けの作業はフレーム外で行ない
うるため、交換が楽であり、従来のようなフレーム内の
歯車交換が不要となるため、市況に応じた最適開口装置
のものを随時提供することが可能となる。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を第１図〜第８図により説明
する。

第１図〜第４図はスケルトン的に示した正断面図でクラ
ンク開口式のものをカム開口式に変える手順を示してお
り、第５図〜第６図は第１図〜第４図に対応してその手
順を斜視的に分り易く示した図である。

これらの図において、第９図〜第１５図の従来装置の部
材と同一符号のものは同一部材を示しており詳細な説明
は省略する。

第１図において、図の右側Ａは織機のフレーム２０の織
機本体の外側を示し、左側Ｂは織機本体の内側を示す。

また、２９はブーりで図示せざるモータにより主軸２６
を回転するためのものである。３０は主軸２６の軸受、
３１はおさうちクランク３３の軸２３の軸受、３２は駆
動軸１の軸受である。３４はブツシュ、３５は取付座で
ある。

又、第３図及び第４図において、３４ａはカムボックス
１０に設けられたカム１２支持用の支持部であり、ブツ
シュ３４と共同で、歯車２８、カム１２を支持するもの
である。又、Ｃはカムボックスなどからなるカム開口式
の組付ユニットを示す。

なお、歯車２７と歯車２８は従来と同様に歯数比１：３
というような小歯車と大歯車の関係にある。

次に、前記実施例の作用を第１図〜第４図（第５図〜第
８図も参照）により説明する。第１図（第５図）はクラ
ンク開口式組付装置を示し、これは従来のもの、即ち第
９図と同様の構成であるが、特に嵌合部２ａ、締結ボル
ト２ｂを備えたフランジ２Ｃと、このフランジ２Ｃをク
ランク２とを締結するボルト２ｄにて、フレーム２０外
の駆動軸１とクランク２とを連結している。この状態か
らカム開口式に変える場合は、まず、フレーム２０外の
駆動軸１を残したまま、クランク２のみを外す。クラン
ク２はフレーム２０の外部にあるのて容易にはずすこと
ができる。この状態は第２図（第６図）に示される。次
に、第３図（第７図）に示すように、カム開口式組付ユ
ニットＣの第１歯車（小径）２７をフレーム２０外の駆
動軸１にはめ、又この第１歯車２７に第２＠車（大径）
２８を噛合わせる。これらはフレーム２０外で行なわれ
る。最後に第４図（第８図）に示すように、カム１２、
フォロワ１３、軸１４、支持部３４ａルバー９を含むカ
ムボックス１０を取付座３５にボルト＋Ｌめする。この
とき、カム１２と一体の軸３０に第２歯車２８を一体的
に組付けると共に、その支持部３４ａと反対側（フレー
ム２０側）のブツシュ３４により支持するようにする。

以上のように、前記フレーム２０外の駆動？Ｉｌｌ　１
にはめた第１歯車２７と、この第１歯車と＄噛合う第２
歯車と、この第２歯車が取付けられたカム１２の軸３０
とでフレーム２０外の駆動軸１とカム１２とが連結され
る。

また、ブツシュ３４は当然に、カムボックスｌＯ側の支
持部３４ａと対になるものであり、ｍ屯比が変わればそ
の取付位置を変えられるようになっている。アーム９を
第１５図のリンク１５に接続すればカム開口式組付装置
が完成する。

以上の作業は、すべてフレーム２０内部の歯装置を提供
できるものである。

なお、カム開口式のものをクランク開口式に切換える場
合は、全く逆の手順で行うものである。

又、ヘルドフレームの枚数を増加したい場合は、カム式
組付装置をそれなりに増加し、同様に取付けうるちので
ある。

又、第１歯車２７は、駆動軸１に初めから組付けてあっ
てもよい。

更に、カム式ものを使用しない場合は、取付座３５に駆
動軸１を貫通させるようにして盲蓋を取付けておくこと
が好ましい。

［発明の効果］ 以上に説明してきたように、この発明よればその構成を
織機の開口装置をクランク開口式とカム開口式に互いに
切換えられるものにおいて、前記クランク開口式とする
場合はフレーム外の駆動軸にクランクを連結し、前記カ
ム開口式とする場合は前記フレーム外の駆動軸とカムと
を歯車を介して連結するようにしたので、前記両開口方
式の切換時に織機のフレーム内歯車の交換が不要で、ク
ランク開・口式をカム開口式に又その逆の交換作業がフ
レーム内作業が削除されて非常に楽にでき、市況に応じ
た最適開口装置を容易に採用できるという効果が得られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はこの発明の一実施例を示す図で、スケ
ルトン的に示した正断面図であり、図の順番にクランク
式ものをカム式に切換える手順を示すもの、第５図〜第
８図は第１図〜第４図に対応してその手順を斜視的に分
り易く示した図、第９図〜第１３図は従来装置のクラン
ク式をカム式に切換える手順を示す図で、第５図〜第８
図と同様に斜視的に分り易く示した図、第１４図は従来
のクランク式開口装置の斜視図、第１５図は従来のカム
式開口装置の斜視図、第１６図は両方式の動作説明図で
ある。 １・・・駆動軸　　　　　　２・・・クランク３・・・
コンロッド　　　　４・・・開口シャフト５・・・レバ
ー　　　　　　６・・・アーム７・・・連結ロッド　　
°　８・・・ヘルド９・・・レバー　　　　　　１０・
・・カムボックス１１・・・駆動軸　　　　　１２・・
・カム１３・・・カムフォロワ　　１４・・・軸１５・
・・リンク　　　　　　１６・・・レバー１７・・・開
口シャフト　　１８・・・アーム１８・・・アーム　　
　　　１９・・・ロッド２０・・・フレーム　　　　２
１・・・歯車２２・・・歯車　　　　　　２３・・・軸
２４・・・歯車　　　　　　２５・・・歯車２６・・・
主情　　　　　　２７・・・歯車（第１歯車）２８・・
・歯車（第２歯車） ２つ・・・プーリ ３３・・・おき打ちクランク ３４・・・ブツシュ　　　　３５・・・取付座１：駆動
軸 ２：クランク ２０：フレーム １１３図 １：駆動軸 １０：カムボックス １２：カム １３、カムフォロア ２７：第１歯車 ２８：第２歯車 ３０：軸 ３４：プッシュ（支持部） ３４ａ：支持部 菓７図 ４ 第 図 ／ 某１３図 第１４　ｒＩＡ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）クランク開口方式でヘルドを駆動させる場合には
   、織機フレーム外に突出した駆動軸と該駆動軸からの駆
   動力を受けるクランクとを連結し、該クランクの駆動力
   をヘルドに伝達させる一方、カム開口方式で前記ヘルド
   を駆動させる場合には、前記フレーム外に突出した駆動
   軸と該駆動軸からの駆動力を受けるカムとをギアを介し
   て連結し、該カムの駆動力をヘルドに伝達させるように
   した織機の開口装置。