JPH031788Y2 - - Google Patents

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JPH031788Y2
JPH031788Y2 JP11292884U JP11292884U JPH031788Y2 JP H031788 Y2 JPH031788 Y2 JP H031788Y2 JP 11292884 U JP11292884 U JP 11292884U JP 11292884 U JP11292884 U JP 11292884U JP H031788 Y2 JPH031788 Y2 JP H031788Y2
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rod member
temperature measuring
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/001Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a flexible element, e.g. diaphragm, urged by fluid pressure; Isostatic presses
    • B30B11/002Isostatic press chambers; Press stands therefor

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  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は加圧焼結炉、熱間静水圧加圧成形装置
(以下、HIP装置と略記する)など、ガス加圧雰
囲気下、2000℃近傍の温度において使用する高温
温度計測装置、特に高温計測用熱電対の構成に関
するものである。
(従来の技術) 近年、窒化珪素(Si3N4)や炭化珪素(SiC)
など非酸化物系セラミツクスが高効率ガスタービ
ンあるいはデイーゼルエンジン等に供する高強度
部材として注目され活発な研究開発投資が行なわ
れており、その製造プロセスの手段として例えば
Si3N4ではN2雰囲気、温度1800〜2100℃、圧力10
〜100Kgf/cm2の加圧焼結炉や、N2雰囲気、温度
1700〜1800℃、圧力1000〜2000Kgf/cm2のHIP装
置の使用が検討されている。
ところで、これら加圧焼結炉あるいはHIP装置
における炉内温度の測定手段としては1700℃を越
える高温度領域での使用ということから放射温度
計などの光学的測温手段の適用が好ましいが、こ
の手段ではセンサー部に炉室の放射光を直接導く
必要があるため、例えば第8図に示すHIP装置に
おいては上蓋21、下蓋22を備えた圧力容器2
0、更には圧力容器内壁と支持部材25及びヒー
タ26を含む炉室23との熱絶縁をはかる断熱層
24とに夫々開孔27,28を設ける必要があ
る。
ところが、この場合、開孔27は圧力容器20
の強度低下をもたらし、さらに開孔28は内部の
圧媒ガスの循環により容器内壁が高温にさらされ
ると共に大きい熱損失を招くので光学的測温手段
の適用は実質的に不可能であり、加圧焼結炉にお
いても精々、10Kgf/cm2G程度までの適用が見ら
れるにすぎない。
従つて、いわゆる高圧ガス取締法の適用を受け
る10Kgf/cm2G以上の加圧焼結炉あるいはHIP装
置を対象とした測温手段としては現在市販のW−
Re系熱電対(例えば米国HOSKINS社製,φ0.5,
W−Re5/26熱電対)を適用することしか手段は
残されていない。
そのため、前記HIP装置などにおいて、絶縁管
内に上記市販の熱電対を挿入し、これを絶縁管上
端部で保持せしめて、これら絶縁管及び熱電対を
先端が閉鎖された保護管内に収設して圧力容器内
の断熱層内部に配設することが試みられており、
その取付手段などに工夫が加えられている。
しかしながら、従来の方法では高温部の広い領
域において絶縁管と熱電対とが常に接触している
ため、同絶縁管の高温下での電気絶縁性の低下に
もとづくシヤントエラーを回避することが実質上
困難であつた。
更に上記市販のW−Re系熱電対は通常、線径
が0.5mm程度という細径であり、これを2000℃の
温度領域をもつ200mmφ、長さ500mmのHIP装置に
適用する場合には上記熱電対が細径であるために
結晶粒の粗大化に基づく断線が起こり易く、結
局、その寿命は1回の稼動に耐えるのがやつとと
いう感じで2000℃仕様のHIP装置など高温高圧炉
を工業生産に供する際の大きな障害となつてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) かくて、本考案は上述の如き実状に対処し、熱
電対による測温精度の向上と共に、W−Re系熱
電対の寿命の低下を阻止して高温高圧炉の測温手
段の効率化ならびにその工業生産上の障害を除去
することを課題とし、熱電対構成因子である熱電
対線の線径とその支持態様に着目してこの解決を
企図するものである。
(問題点を解決するための手段) しかして、上記の課題解決に適合する本考案は
雰囲気保護のための保護管を垂直に立設し、その
中に熱電対線を収設してなる高温高圧炉における
温度計測装置において、前記熱電対線を従前の線
径より太径のプラス側及びマイナス側両ロツド部
材となし、かつ保護管上部に上記ロツド部材から
なる熱電対を懸垂保持せしめる構造を設けて前記
熱電対を測温接点以外での各ロツド部材の相互接
触がなく、しかも懸垂保持部以外での各ロツド部
材と保護管との接触が少くとも高温領域ではない
状態で懸垂保持せしめた点にある。
ここで、上記熱電対は主としてW又は/及びW
−Re系材料で構成されており、その要部をなす
ロツド部材は従前の熱電対線が通常0.5mm程度の
径であるのに対し遥かに太く剛性の大なる径を有
し、プラス側、マイナス側ともに3mm以上であ
る。
そして、これらロツド部材は両端部にねじ加工
が施され、ロツド部材締結ボタンにねじ込まれる
か、しまりばめその他の機械的手段もしくは溶接
により結合されて熱電対として構成される。
この場合、ロツド部材締結ボタンの材質は熱電
対のロツド部材のプラス側、マイナス側を構成す
る材料の何れであつてもよいが、ねじ加工及び強
度上の観点からはより延性を有するマイナス側の
材料を用いることが好ましい。しかし、勿論、プ
ラス側、マイナス側以外の材料を使用しても熱電
対の構成が可能であることはいうまでもなく、又
両者の中間組成の材料を使用することも差支えな
い。
なお、ロツド部材と、前記締結ボタンとのねじ
結合をより強固にするため増締用ナツトを使用す
ることも好ましく、この場合、該ナツトはプラス
側はプラス側材料、マイナス側はマイナス側材料
で製作するのが材料の熱膨張係数の差に起因する
ゆるみ等を防止し、熱起電力を安定的に発生させ
る上から好適である。
以上のような構成からなる本考案における熱電
対は、これが太径であることから結晶粒の粗大化
に基づく断線などは生じ難いが、従来の線材から
なる熱電対のような可撓性を有しないため測温接
点となる各ロツド部材の一端を結合した状態で他
端部もしくは途中を絶縁部材を介して固定すると
両ロツド部材の熱膨張係数の差によつてバイメタ
ルのような変形を生じ、極端な場合にはこの時の
熱応力によりロツド部材を破損する。因に、W5
%Re合金の線膨張係数は5×10-6/℃程度、
W2、6%Re合金の線膨張係数は8×10-6/℃程
度であり、2000℃で両ロツド部材の長さ1mの場
合、両ロツド部材の熱膨張による伸びの差は約6
mmにも達する。従つて、このような両ロツド部材
の熱膨張の違いによる問題を回避するには測温接
点と反対の端部はこの伸びを吸収できるよう自由
端とすることが望ましい。
そのため、前記熱電対を保護管内部で、保護管
上部に設けられた熱電対懸垂保持部で支持して測
温接点以外での両ロツド部材の相互接触がなく、
しかも上記保持部以外での各ロツド部材と保護管
との接触が少くとも高温領域では存在しない状態
で該熱電対を鉛直下方に懸垂保持する。
なお、上記熱電対を内部に保持する保護管の材
質しては、2000℃レベルでの耐性、加工性ならび
にコストの観点からBNが好ましいものとして使
用される。
一方、熱電対として正しい性能を発揮させるた
めに前記の如く測温接点以外でのプラス側及びマ
イナス側両ロツド部材相互の接触がない状態で懸
垂保持することが必要であるが、これは両ロツド
部材がさきに述べた如く3mm以上の太径で充分な
剛性を有しているので懸垂保持部において鉛直度
を管理することにより容易に達成できる。同様に
懸垂保持部以外での各ロツド部材と保護管との接
触も容易に回避でき、ロツド部材と保護管との反
応にもとづく寿命低下を防止することができる。
なお、上記懸垂保持部分における鉛直度の管理
により測温接点以外でのプラス側及びマイナス側
両ロツド部材相互の非接触ならびに保護管と両ロ
ツド部材との非接触は容易に達成されるが、より
安定した構造とするには懸垂保持部より下方に両
者の距離を拘束する構造を設けることが望まし
い。更に好ましくは、この距離拘束部を前記HIP
装置においてはその炉室内下方の断熱の役目を果
たす試料設置台の上端部位置より下方の低温領域
に設けることにより剛性を有する熱電対ロツド部
材と、これ以外の第3者との接触を高温炉室領域
においては同熱電対のロツド部材懸垂保持部のみ
とし、保護管等との接触により生ずるロツド部材
との反応にもとづく熱起電力の低下あるいは接触
部材の高温下での電気絶縁性の低下にもとづくシ
ヤントエラーを回避するのが好果的である。
かくして以上述べた如く、内部にロツド部材よ
りなる熱電対を垂直に懸垂保持せしめた保護管ユ
ニツトに対し、その上部に雰囲気保護のために一
端部部を閉じた保護管を配して、これら全体を炉
室内に鉛直に設置することにより終局的に本考案
における高温計測用熱電対ユニツトが構成される
が、この構成においてロツド部材よりなる熱電対
の保護管内への懸垂保持は、保護管上部の形状を
適当なもにするか、あるいは保護管上部に適当な
形状をもつ部材、例えば保護管内部に凸出した環
状又は複数の凸部を配し、同部分に熱電対締結用
ボタンを当接させることにより容易に実現するこ
とができる。
しかしながら、この場合には熱電対懸垂保持部
においては熱電対と該熱電対を懸垂する保持部材
との接触は避けられず、この接触部において保持
部材と熱電対との反応により熱電対起電力が影響
を受ける。即ち、2000℃レベルでの耐性、加工性
及びコストの観点から広く使用されているBNと
熱電対が高温下で接触すればBNが分解し、熱電
対中にBが拡散滲透して長期的に見れば熱起電力
の低下を来たす。そこで、これを改善する手段と
して熱電対懸垂保持をより適切な材料とすること
が好ましい。とりわけ、この部分はその構造を適
当なものとすることによりその量を僅かにするこ
とが可能であるので、加工性、コストなどを比較
的無視でき、性能優先での材質選定が可能である
ところから、例えば電気絶縁性は優れているが、
毒性の問題のあるBeO、放射性が問題となる
ThO2その他、コスト面で高価となるHfO2
Y2O3の使用も可能である。
更に上述した熱起電力に影響を与える部分での
熱電対と、保持部材の接触を避けるために、測温
接点である締結用ボタン部より上部において熱電
対を構成しているロツド部材の少くとも一方にそ
の外径より大なる部分を設け、この部分で懸垂保
持することも好ましい手段として適用される。
なお、熱電対ロツド部材と保護管等の他の物質
とが大部分の高温度領域において非接触に保たれ
る前記の構成は、前記シヤントエラー発生の観点
のみならず、上述の測温精度向上の観点からも好
ましいことは云う迄もない。
(実施例) 以下、更に添付図面にもとづき本考案の実施例
を説明する。
第1図は本考案装置の要部をなす熱電対ユニツ
トの1例を示し、図において、Tは熱電対ユニツ
ト、1はねじ締結構造で構成された熱電対、2は
該熱電対のプラス側ロツド部材、3は同じく該熱
電対のマイナス側ロツド部材であり、これら両ロ
ツド部材2,3はその上下両端部にねじ加工が施
され、両ロツド部材2,3をねじ込むべく2個所
に雌ねじ加工が施された締結用ボタン4にその上
部ねじ部がねじ込まれ、更にねじ結合をより強固
にする締結用ナツト5,6で締め付けて、両ロツ
ド部材2,3を内部に収設する保護管12内上部
に設けられた懸垂保持部13で該保護管12内に
鉛直下方に懸垂保持すると共に、一方、該ロツド
部材2,3の距離を安定的に保つべく絶縁性を有
する距離拘束部材である下部スペーサ14を同ス
ペーサが充分な絶縁性を保つ下方の低温領域に配
することによつて前記熱電対1を形成し、下方へ
突出したロツド部材下端部が同じく下部ねじ部に
前記ナツト5,6と同一材料、同一形状で製作さ
れたナツト7,8を締め付けることによつて図示
していないが温度記録計などへの接続を容易なら
しめるリード線9,10に接続されている。
しかして、上記の如く構成された熱電対は更に
保護管12の上部に先端の閉じられた保護管11
を配することによつて雰囲気保護がなされてい
る。
叙上の構成において両ロツド部材2,3の材質
としては、プラス側ロツド部材2はW及びW−
Re系材料、例えばW−3%Re、W−5%Reなど
で、一方、マイナス側ロツド部材3はプラス側ロ
ツド部材2に対応する材料、例えばプラス側材料
のW及びW−5%Reに対応してW−26%Re、W
−3%Reに対応してW−25%Re材料などが通常
使用され、ロツド径は剛性の確保、ねじ加工、特
に嵌合する雌ねじ加工を容易にすること並びに工
業装置に適用した場合の期待寿命の観点から3mm
以上となつている。
又、ロツド部材をねじ込む前記締結用ボタン4
は第1図ロに示すように2個所に雌ねじ加工が施
されており、通常、前記プラス側又はマイナス側
ロツド部材を構成する材料もしくは両者の中間組
成の材料からなり、又、ナツト5,6,7,8は
プラス側はプラス側ロツド部材2と同一材料、マ
イナス側はマイナス側ロツド部材3と同一材料か
らなる。
更に前記太径の両ロツド部材2,3から温度記
録計等への接続を容易ならしめるためのリード線
9,10としては、例えば市販のHOSKINS社製
の0.5mmφ、W−Re用補償導線が用いられる。
第2図乃至第6図は本考案による他の各実施例
を示し、何れもその基本的構成は前記第1図に関
し述べたところと同様であり、同一部分は夫々同
一符号をもつて表示している。
このうち、先ず、第2図は前記第1図に対し保
護管上部に設ける熱電対懸垂保持部13の加工を
容易ならしめるべく、保護管を懸垂保持部13を
もつ保護管12aと、それをもたない保護管12
bの両者を組み合わせることによつて構成してい
る。
一方、第3図は熱電対懸垂保持部13と締結用
ボタン4との間に保護管12とは異種材質の、例
えば2つのロツド部材挿通孔を有する上部スペー
サ14′を挿入し、熱電対と懸垂保持部13の部
材との間の接触による高温下での長期的な熱起電
力の低下を防止し、測温精度をより改善したもの
である。
第4図の実施例はプラス側ロツド部材2及びマ
イナス側ロツド部材3の上部ねじ部に改変を加
え、上部ねじ部を特に長くし、これを第1図〜第
3図と同様に締結用ボタン4にねじ込み、更に締
結用ナツト5,6で締め付けて測温接点とすると
共に、両ロツド部材2,3上部のねじ部上端部に
前記ナツト5,6と同一材料、同一形状で製作さ
れたナツト15,16をねじ込むことにより同部
の外径をロツド部材2,3の本来の外径よりも太
径とし、この部分で熱電対1を懸垂保持せしめて
いる。
この構成は特に測温接点である締結用ボタン4
と保護管12との接触をなくし、接触による化学
反応が原因となつて生ずる熱起電力の低下を防止
せしめる上に好適である。
又、第5図に示すものは熱電対1を懸垂保持さ
せる懸垂保持部13とロツド部材を太径となす前
記第4図におけるナツト15,16との間に更に
保護管12よりも高温での電気絶縁性の優れた材
質の2つの孔、即ちロツド部材挿通孔を有する上
部スペーサ14′を挿入した例である。
更に第6図は前記各実施例が1組の保護管1
1,12内に1対の熱電対線、即ち1対のロツド
部材を配置せしめているのに対し1組の保護管内
に互いに直交する方向で、かつ上下2段でロツド
部材を2対2a,3a,2b,3b配置せしめて
1対の熱電対ユニツトを構成したもろで、締結用
ボタン、締結用ナツトなども夫々前記各図の符号
にa,bを付して示す如く夫々の対に対して用い
られている。
本考案装置において使用する熱電対ユニツトの
構成は以上述べた如くであり、上記各例の外、更
にその要旨を変更しない範囲において適宜改変可
能であることは勿論であるが、これらは例えば
HIP装置などの高温高圧炉内に設置して炉内温度
の計測に供せられる。
第7図はその例としてHIP装置の高温高圧炉内
に設置した態様を示しており、断熱層24内方の
加熱用ヒータ26の内側に支持部材によつて装着
されている。
かくして本考案装置は前述の熱電対ユニツトの
使用により絶縁管を使用することなしに高温下の
温度計測の目的を達し、高温高圧炉内の測温に効
用を発揮する。
次に、前記本考案測温装置を用いて実際にテス
トした状況を述べる。
(テスト例 1) 熱電対線としてロツド径3mm、長さ800mmのW
−5%Re及びW−26%Reロツド部材を試作し、
両端部にM3×0.5のねじ加工を施した。又、締結
用ボタンとしてW−26%Re、ナツトとしてW−
5%Re、W−26%Reのものを熱電対ロツド部材
製作材料と同一ロツドにて試作した。
一方、上記熱電対ロツド部材を懸垂保持すると
ともに雰囲気を保護する保護管をBNで試作し、
この中に上記熱電対を鉛直に懸垂保持するととも
に、保護管下部において熱電対ロツド部材間の距
離を拘束する絶縁性スペーサを配して熱電対ユニ
ツトを構成した。かくして以上の構成から熱電対
のロツド部材と保護管との接触は懸垂保持部のみ
に限定された。そして本熱電対ユニツトをHIP装
置内に組み込み、Ar1000Kgf/cm2×2000℃×1hr
の繰り返し耐久試験を実施した。この際、同時に
比較のためHOSKINS社製0.5mmφ、W−Re5/26
熱電対、1.0mmφ、W−Re5/26熱電対を各々、通
常広く行われているように絶縁管内に挿入し、こ
れを絶縁管上端部で保持せしめて、これら絶縁管
及び熱電対を先端が閉鎖された保護管内に収設し
た熱電対ユニツトを作成し、これらを対照品とし
て同様のテストを実施した。その結果、0.5mmφ
熱電対の寿命は最高1サイクル、1.0mmφ熱電対
の寿命は2〜3サイクルであつたのに対し、試作
熱電対は、精度保証±1.0%の範囲で最低18サイ
クルの寿命が確保できた。
(テスト例 2) 次に上記の構成に更に熱電対懸垂保持部と締結
用ボタンとの間にスペーサとしてBeO、ThO2
HfO2、Y2O3を使用し耐久試験を実施した。
この結果は上記何れの組み合わせにおいても
Ar1000Kgf/cm2×2000℃×1hr×20サイクルテス
ト後の熱起電力の2000℃における低下量をスペー
サを使用しない場合に比して平均19%改善するこ
とができた。
(テスト例 3) 上記と同様の3mmφのロツド部材により熱電対
を構成し、更に締結用ボタン上部に熱電対懸垂用
ナツトをねじ込み、このナツト部で熱電対をBN
製保護管内に懸垂保持して構成した熱電対ユニツ
トについてAr1000Kgf/cm2×2000℃×1hrの繰返
し耐久試験を実施した。この結果、締結用ボタン
部で懸垂保持した場合に比べて、20サイクルテス
ト後の熱起電力の2000℃における低下量を平均8
%改善することができた。
(考案の効果) 本考案は以上の如く高温高圧炉における温度計
測装置において熱電対線を通常より太径のロツド
部材となし、かつ保護管上部に懸垂保持部を設け
上記ロツド部材からなる熱電対を同懸垂保持部以
外での保護管との接触が少くとも高温領域では無
い状態で懸垂保持せしめたものであり、太径の熱
電対ロツド部材の使用により熱電対線の結晶粒の
粗大化にもとづく断線までの寿命の長期化をもた
らし、かつ雰囲気中の不純物ガス成分による汚染
に対する耐性が増し、著しい寿命の向上が可能と
なり、熱電対交換頻度を減少して高温高圧下の測
温装置としての実効を増大させ、HIP装置など高
温高圧炉の工業生産を容易ならしめる顕著な効果
を有すると共に、本考案では保護管内に熱電対を
懸垂保持部で懸垂保持させて少くとも高温部にお
いては従来の如き絶縁管を使用していないので、
経済的であると共に、従来問題であつた高温下の
絶縁管の電気絶縁性の低下にもとづくシヤントエ
ラー発生を抑止できるばかりでなく、BNの分解
によるBの拡散滲透にもとづく熱起電力の低下を
も抑止でき、極めて安定的、かつ精度の高い測温
を可能ならしめる。
しかも又、本考案においては熱電対ロツド部材
が保護管上部より懸垂保持されているため、下方
では自由状態となつており、従つて個々のロツド
部材の熱膨張による伸びを下方で吸収でき、従来
の絶縁管を使用した熱電対において度々見受けら
れる熱膨張による破損を招くこともない特長を有
する。
なお、保護管としてBNを用い、又懸垂保持部
にスペーサとしてBeO、ThO2、HfO2、Y2O3
1種からなるスペーサを介装するときには、高温
下での熱起電力の精度向上に極めて有効、かつ低
コストの熱電対の構成を可能ならしめる利点も期
待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図イは本考案における熱電対ユニツトの1
例を示す一部省略内部構造図、第1図ロは前記イ
のA−A矢視図、第2図ないし第5図は本考案に
用いる熱電対ユニツトの他の実施例を示す各一部
省略内部構造図、第6図イは更に本考案に用いる
熱電対ユニツトの他の実施例を示す一部省略内部
構造図、第6図ロ,ハは夫々前記イのB−B矢視
図、C−C矢視図、第7図はHIP装置における熱
電対の配置態様を示す断面概要図、第8図は従来
の測温手段を適用するHIP装置の断面概要図であ
る。 T……熱電対ユニツト、1,1a,1b……熱
電対、2,2a,2b……プラス側ロツド部材、
3,3a,3b……マイナス側ロツド部材、4,
4a,4b……ロツド部材締結用ボタン、{5,
5a,5b,6,6a,6b}……上部のナツ
ト、{7,7a,7b,8,8a,8b}……下
部のナツト、{9,9a,9b,10,10a,
10b}……リード線、11,12,12a,1
2b,12c,12d……保護管、13,13
a,13b……懸垂保持部、14,14′……ス
ペーサ、15,16……懸垂保持用ナツト、20
……圧力容器、23……炉室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 垂直に立設された雰囲気保護のための保護管
    内に熱電対線を収設してなる高温高圧炉におけ
    る温度計測装置において、前記熱電対線を太径
    のプラス側及びマイナス側両ロツド部材とな
    し、かつ該ロツド部材からなる熱電対線を保護
    管内上部で保持して測温接点以外での両ロツド
    部材の相互接触がなく、しかも上記保持部以外
    での各ロツド部材と保護管との接触が少くとも
    高温領域ではない状態で保護管内に懸垂保持せ
    しめたことを特徴とする高温高圧炉における温
    度計測装置。 2 熱電対をW又は/及びW−Re系材料で構成
    し、保護管を少くとも高温領域はBNで構成す
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の高温高
    圧炉における温度計測装置。 3 熱電対のロツド部材の径が3mm以上である実
    用新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の
    高温高圧炉における温度計測装置。 4 熱電対のロツド部材の測温接点以外での非接
    触及び同ロツド部材と保護管との高温領域での
    非接触が下部低温領域において両者の距離を拘
    束することにより行なわれる実用新案登録請求
    の範囲第1項、第2項又は第3項記載の高温高
    圧炉における温度計測装置。 5 低温領域において両者の距離を拘束する手段
    がロツド部材挿通用孔を有する絶縁性のスペー
    サである実用新案登録請求の範囲第4項記載の
    高温高圧炉における温度計測装置。 6 保護管が管内上部に熱電対を懸垂保持する懸
    垂保持部を備えている実用新案登録請求の範囲
    第1〜5項の何れかの項に記載の高温高圧炉に
    おける温度計測装置。 7 熱電対を懸垂保持する保護管内上部の懸垂保
    持部が保護管とは異種の材料で構成されている
    実用新案登録請求の範囲第6項記載の高温高圧
    炉における温度計測装置。 8 熱電対がそのロツド部材締結用ボタン下面を
    保護管内上部の懸垂保持部に当接させることに
    より該管内で懸垂保持されている実用新案登録
    請求の範囲第1〜7項の何れかの項に記載の高
    温高圧炉における温度計測装置。 9 熱電対が、これを構成するロツド部材の少く
    とも一方にその外径より大なる部分を有してこ
    の部分を保護管内上部の懸垂保持部に当接させ
    ることにより該管内で懸垂保持されている実用
    新案登録請求の範囲第1〜7項の何れかの項に
    記載の高温高圧炉における温度計測装置。 10 懸垂保持部の材料がBeO、ThO2、TfO2
    Y2O3からなる群より選ばれた少くとも1種で
    ある実用新案登録請求の範囲第6〜9項の何れ
    かの項に記載の高温高圧炉における温度計測装
    置。
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