JPH0317833Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は建築現場等で長尺材を所定の長さに切
断する場合に切断の角度が所定の角度となるよう
に被切断材を支持するとともに切断刃を案内する
切断角度位置決め治具装置に関する。

（従来の技術） 従来建築現場等で合成樹脂発泡体等の比較的切
断し易い長尺材を切断する場合はナイフ状のカツ
ターなどで切断している。

（考案が解決しようとする問題点） 従来の方法によるときは、長尺材を支持する手
段がなくまた角度を決める手段もないため、特定
の傾斜角度で切断することは困難であり、特に切
断形状が凹型やＬ型のように凹凸があるものを傾
斜角度で切断することは困難であつた。

本考案の目的は、長尺材を支持し任意の切断角
度で簡単に切断することができる切断角度位置決
め治具装置を提供しようとするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の切断角度位置決め治具装置は、基板
と、この基板上に直立固定されたガイド板と、こ
のガイド板の一側面に被切断材挿入間隔を介して
対向しこのガイド板と平行に設けられガイド板に
向つて進退自在に前記基板に取付けられた挾持板
と、この挾持板の先端を延長する方向に突設され
挾持板に進退自在に係止された延長板と、この延
長板の下縁と前記基板との間の間隙に挿入され表
面に前記ガイド板の一端基準縁部に基点を合せる
角度目盛が形成された目盛板とよりなるものであ
る。

（作用） 本考案の切断角度位置決め治具装置は、被切断
材をガイド板と挾持板間で支持し先端を延長板よ
り先方に引出し基板上に乗せた目盛板の角度目盛
に延長板の先端を合わせ、ガイド板の先端基準縁
部と延長板の先端に刃物を案内させて切断するこ
とにより被切断材を所望の角度で切断する。

（実施例） 本考案の一実施例を図面第１図ないし第３図に
ついて説明する。

１は基板で、略矩形状をなしている。この基板
１上に基板１の長さ方向に沿つて長さを有するガ
イド板２が直立固定されている。ガイド板２の一
側には被切断材挿入間隔ｌを介してガイド板２と
対向した平行の挾持板３が直立して設けられ、こ
の挾持板３の下端の挾持板３に直角に一体に形成
された取付板部４が基板１上に当接され、この取
付板部４の長さ方向の両端近く形成された巾方向
の長孔５，５に挿通したビス６，６で取付板部４
が基板１に前記ガイド板２に対して進退可能に取
付けられる。そしてこのビス６，６を、弛めるこ
とより挾持板３がガイド板２に向つて進退可能に
なり被切断材挿入間隔ｌを調整できるようになつ
ている。さらに、前記挾持板３の外面にはこの挾
持板３の先端を前記ガイド板２の先端内面の基準
縁部７よりも延長する方向に突出し挾持板３の長
さ方向に沿つて長孔８を有する延長板９が沿設さ
れ長孔８を介してビス１０で挾持板３に取付けら
れ前記延長板９の先端部内面には挾持板３の内面
と同一面に形成する内面片１１が固定され延長板
９の先端内面に基準縁部１２を形成している。

また前記ガイド板２の先端は外面が後方向に向
つてテーパー状に切截されて先端を基準縁部７と
する傾斜面１３が形成されている。さらにガイド
板２先方には、内面がガイド板の内面と同一面と
なるように補助ガイド片１４が設けられ、この補
助ガイド片１４の端にＬ型に直交して一体に形成
された取付片１５に長さ方向の長孔１６が形成さ
れ、この長孔１６を介して取付片１５がビス１７
で前記基板１に取付けられ、前記ガイド板２の基
準縁部７とガイド片１４間には小許の刃先挿入間
隔１８が形成されている。

また１９は厚紙等よりなる目盛板で、表面に角
度目盛２０が形成されこの角度目盛２０の一方の
基準線２１と基点Ｏが目盛板１９の一辺と合致す
るように形成されている。さらに、この目盛板１
９は基板１上に着脱自在に当接されるように厚さ
は挾持板３の取付板部４の厚さよりも薄く形成さ
れ挾持板３よりも先方に延長された延長板９の下
縁と基板１間の間隙に目盛板１９が挿入され、基
板１上に目盛板１９が基点Ｏが前記ガイド板２の
基準縁部に合致して配設されるようになつてい
る。

次に上述の実施例の作用を説明する。

第１図に示すように建材に用いられる例えば発
泡ポリウレタン樹脂製の長尺被切断材ａを基板１
上にのせ、ガイド板２と挾持板３間に支持させ、
挾持に先立つて挾持板３のビス６を弛め、挿入間
隔ｌを調整した後ビス６をしめて挾持板３を固定
させる。

次に目盛板１９を挾持板３の先方の基板１上に
当着し角度目盛２０の基点Ｏをガイド板２の先端
の基準縁部７に合わせ基準線２１をガイド板２の
内面と同一面の取付片１５の下端に合致させる。

次に延長板９のビス１０を弛めて延長板９の先
端の基準縁部１２を例えば45゜等の角度目盛２０
に合せる。

次に被切断材ａの先端を延長板９の基準縁部１
２よりも先方に引出す。

次に刃物ｂの先端をガイド板２とガイド片１４
間の間隙１８に挿入し刃物ｂの一側面を延長板９
の基準縁部１２に当接した状態のまま刃物ｂを下
降させて被切断材ａを切断することにより被切断
材ａは例えば45゜等の所望の角度で切断される。

〔考案の効果〕

本考案によれば、基板上でガイド板と挾持板間
に被切断材を支持させガイド板の先端基準縁部と
挾持板より突出した延長板の先端で刃物を案内さ
せて被切断材を切断することにより被切断材を一
定の角度で容易に切断することができ、また延長
板の下方の基板上に設けて目盛板によつて延長板
の進出度をきめることにより正確な角度で切断す
ることができる。したがつて建築現場等において
多数本の被切断材を迅速に正確に切断することが
できる。また目盛板を基板と別個にしたから目盛
板として厚紙等を用いることにより刃物によつて
基板が損傷したり、刃先が損傷することを防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す治具装置の斜
視図、第２図は同上平面図、第３図は同上側面図
である。 １……基板、２……ガイド板、３……挾持板、
７……基準縁部、９……延長板、１９……目盛
板、２０……角度目盛。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板と、この基板上に直立固定されたガイド板
   と、このガイド板の一側面に被切断材挿入間隔を
   介して対向しこのガイド板と平行に設けられガイ
   ド板向つて進退自在に前記基板に付けられた挾持
   板と、この挾持板の先端を延長する方向に突設さ
   れ挾持板に進退自在に係止された延長板と、この
   延長板の下縁と前記基板との間の間隙に挿入され
   表面に前記ガイド板の一端基準縁部に基点を合せ
   る角度目盛が形成された目盛板とよりなることを
   特徴とする切断角度位置決め治具装置。