JPH03173710A - 鉱石の流動層式還元炉およびこれを使用した溶融還元法 - Google Patents

鉱石の流動層式還元炉およびこれを使用した溶融還元法

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JPH03173710A
JPH03173710A JP31325889A JP31325889A JPH03173710A JP H03173710 A JPH03173710 A JP H03173710A JP 31325889 A JP31325889 A JP 31325889A JP 31325889 A JP31325889 A JP 31325889A JP H03173710 A JPH03173710 A JP H03173710A
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健三 山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄鉱石等の流動層式還元炉、およびこれを予
備還元炉として使用する溶融還元法に関する。なお、以
下の説明では鉱石として鉄鉱石を例にとって述べる。
〔従来の技術〕
高炉法に代わる銑鉄製造技術として、鉄浴式の溶融還元
法が注目を浴びている。
この溶融還元法ではエネルギー効率を高めるため、溶融
還元炉から発生した還元性ガスを利用した鉱石の予備還
元が行なわれる。このための予備還元炉としては、原鉱
石の粉鉄をそのまま使えることや熱交換および反応が速
いことなどの理由から流動層形式の還元炉が用いられる
ことが多い。
第5図は、従来の流動層式還元炉の代表的な構造例を示
すもので、炉本体は分散板(29)によって上部の反応
塔(27)と下部の風箱(28)とに仕切られ、反応塔
(27)内に装入管(33)より鉄鉱石が装入される。
そして、ガス導入管(30)から風箱(28)内に導入
された還元ガスは、前記分散板(29)を通って反、応
塔(27)内に流入する。この還元ガスは反応塔(27
)内で流動層(31)を形成して鉱石を還元し、還元さ
れた鉱石は排出口(32)から炉外に排出される。
前記分散板(29)は反応塔(27)に導入する還元ガ
スを整流するためのもので、全面に多数の通孔を有して
いる。この通孔は鉱石等の焼結や溶着により詰りを生じ
ないようにするためストレート状に開設されている。ま
た、還元ガス中に含まれるダストにより通孔の詰りを防
止するため、ガス導入管(30)の途中にはサイクロン
(図示せず)が設けられている。
なお、還元炉によっては、このような詰りを生じ易い分
散板を設けず、風箱と反応塔との境界部の径を小さくし
ただけの構造としたものもある。
前記風箱(28)はその性質上、ガス導入口および反応
塔への連絡部を除いて密閉構造となっている。
従来、鉄鉱石還元用以外の流動層炉では1例えば特公昭
61−61029号にみられるように傾斜面状とした風
箱底部の最下部に被処理粒体の取出口を設けた構造のも
のもあるが、このような取出口も、運転中は蓋によって
閉塞され、炉の運転を停止したときだけ開放され、風箱
に落下した粉粒体などを回収できるようになっている。
このように従来の風箱は、運転中は還元ガスの導入を除
いて外部とは完全に遮断されるような構造となっている
〔発明が解決しようとする課題〕
鉄鉱石の流動層式還元炉においては、還元ガスの導入を
停止した場合はもちろんのこと、ガスを導入している間
でも、ガス流量が少ない場合には鉄鉱石が反応塔から風
箱内に落下する。このような鉱石の落下は、鉄鉱石等の
焼結・溶着性を考慮して、上述のように分散板の通孔を
ストレート状にしたり、或いは分散板を設けない構造と
することに起因している。このような鉄鉱石の落下は、
導入する還元ガス流量が少なくなるほど、その量が多く
なる。
そして、このように風箱内に落下した鉄鉱石は風箱内に
導入される高温(1100〜1200℃)の還元ガスに
さらされるため、すぐに風箱の底部に溶着してしまう、
一般に鉄鉱石の還元炉は、長時間にわたる連続運転がな
され、このため、仮に上述した特公昭61−61029
号のごとき取出口を風箱底部に設けたとしても、風箱内
に落下した鉄鉱石は還元炉の運転を停止するまでに大量
に溶着・堆積し、その除去が困難になる。また、このよ
うにして堆積する鉄鉱石の量が増えると、還元炉の運転
の継続に支障をきたすおそれもある。
このような問題に対し、風箱への鉱石の落下はガス流量
が規定量以上の場合は発生しないことから、風箱に常に
規定量以上の流量のガスを供給するという方法が考えら
れるが、溶融還元設備においてその発生ガスを還元ガス
として用いる場合、本来の安定的な操業条件に制約を加
えない限り、そのような規定量以上の発生、ガスを常に
連続的に供給することは、生産量の調整が容易であると
いう゛溶融還元本来の利点を犠牲にすることにつながる
。また、発生ガスに別のガスを加えてガス流量を確保す
る方法も考えられるが、この方法では設備、運転コスト
の増大を余儀なくされる。
また1分散板を使用する流動層式還元炉において、ガス
導入管に設ける必要があるサイクロンは、その′3!:
装置スペースやガス導入管の配管等の面から。
設備全体のレイアウトに制約に与えるものとなっている
本発明はこのような従来の問題に鑑みなされたもので、
風箱に落下した鉱石が底部に溶着することがない流動層
式還元炉の提供をその第1の目的とする。
またこれに加え5ガス導入管にサイクロンを設ける必要
がない流動層式還元炉の提供をその第2の目的とする。
さらに本発明は、上記のような流動層式還元炉を予備還
元炉として用い、溶融還元操業を最小限のコストで弾力
的に行うことができる方法の提供をその第3の目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するための本発明に係る流動層式
還元炉は、風箱の底部を、ガス中のダストを含む鉱石の
安息角以上の傾斜角を有する傾斜面に構成するとともに
、該底部の最下部に、風箱に落下する鉱石およびダスト
を炉の運転中連続的に排出することができる排出手段を
接続したことをその特徴とする。
また、このような構造の流動層式還元炉において、風箱
の上部を、下端が開放し且つ上端が反応塔に連通した内
筒と、該内筒を外囲する外筒とから構成し、前記外筒に
は、還元ガスを外筒の中心から偏向した方向に導入すべ
きガス導入口を設けるとともに、その下部に傾斜面をも
つ逆円錐状の底部を連設したことを他の特徴とする。
さらに1本発明に係る溶融還元法は、上記流動層式還元
炉を用い、前記風箱の底部から排出手段により排出され
る鉱石およびダストを、反応塔の排出口から排出される
予備還元鉱石とともに溶融還元炉内に装入するようにし
たことをその特徴とする。
〔作  用〕
本発明の流動層式還元炉によれば、反応塔から風箱内に
落下する鉄鉱石や還元ガス中のダストは、傾斜面に沿っ
て底部の最下部に達し、排出手段によって風箱から排出
される。この排出手段は炉の運転中でも連続的に機能す
るため、落下した鉄鉱石やダストは風箱底部に溶着する
ことなく速やかに炉外に排出される。
また、風箱の上部を内筒と外筒とから構成し、ガス導入
口を、還元ガスを外筒の中心から偏向した方向に導入す
るように構成した還元炉では、風箱自体がサイクロンの
機能を果すため、還元ガスの導入管にサイクロンを設け
ることなく還元ガス中のダストを捕集することができる
。すなわち、還元ガスはガス導入口から外筒の中心から
偏向した方向に導入され、外筒と内筒との間で旋回流と
なった後、内筒の下端から上方の反応塔内へ流入するが
、この際、ガス中のダストはガスの旋回による遠心力に
よって分離され、風箱下部の逆円錐状の底部(傾斜面)
に沿って落下する。そして。
このダストは上述したように反応塔から落下した鉄鉱石
とともに、炉外に排出される。
また1以上のような流動層式還元炉を使用する本発明の
溶融還元法によれば、風箱内に鉄鉱石が溶着するおそれ
がないため、還元ガスの流量を何ら配慮することなく溶
融還元炉発生ガスを用いた予備還元を行うことができる
。すなわち1本来の安定的な操業に制約を加えて溶融還
元炉の発生ガス量を増大させたり、或いは発生ガスに別
のガスを加えて還元ガス量を確保する必要が全くない。
また、風箱内に落下した鉄鉱石も溶融還元炉に装入され
るため、原料歩留も確保することができる。
なお、風箱内に落下する鉄鉱石も、流動層に相当時間滞
留しているものと考えられ、したがって十分に予備還元
された鉄鉱石として溶融還元炉に装入することができる
〔実施例〕
第1図は本発明の流動層式還元炉の一実施例を示すもの
で、(1)は反応塔、(2)は分散板(3)を介して反
応塔下部に設けられる風箱、(4)はこの風箱内に還元
ガスを導入するためのガス導入管、(5)は反応塔内に
鉱石を装入するための装入管、(6)は予備還元された
鉄鉱石を塔外に排出するための排出管である。
前記風箱(2)の底部はコーン状の傾斜面(7)に構成
されている。この傾斜面(7)はガス中のダストを含む
鉄鉱石の安息角以上の傾斜角(本実施例では45”)を
有している。
このように傾斜状に構成された底部の最下部には、炉の
運転中風箱内に落下する鉄鉱石を連続的に排出できるよ
うにした排出手段(8)が接続されている。
この排出手段(8)は、前記底部の最下部に接続され、
その下部が二股に分岐した排出管(9)と、分岐した各
排出支管(90) (91)の途中に設けられるホッパ
(10) (11)と、前記排出支管の分岐部に設けら
れる分配弁(12)と、各ホッパの入側および出側に設
けられる開閉弁(13a)(L3b)、 (14a)(
14b)とからなっている。
前記分配弁(12)は、鉄鉱石を排出支管(90)(9
1)に任意に振り分けて排出できるようにしたもので。
例えば、クラムシェルバルブのように弁体を揺動させて
切り換えることにより二股部の一方を閉じ他方を開くこ
とができる粉粒体分配弁が用いられる。なお、この分配
弁(12)にはガス圧力を遮断する機能は必ずしも必要
でないが、排出管(9)を流下する鉱石を二股の排出支
管の一方へ完全に振り分けることができる機能を備えて
いることが必要である。これは、仮に分配弁(12)に
よる鉱石の振り分けが不完全で、ホッパ上流の開閉弁が
閉じている側の排出支管に鉱石が流れ込んだ場合、鉱石
が開閉弁の上に堆積してその高さが風箱(2)に近づき
、この結果鉱石が高温の還元ガスにさらされて溶着する
おそれがあるからである。
また、風箱(2)の底部は、漏斗状の傾斜面に限らず、
逆角錐状または平板状の傾斜面にしてもよい、そしてい
ずれの場合でも、底部の傾斜角度が、ダストを含む鉄鉱
石(予備還元鉄)の安息角に近いか、またはそれをやや
下まわるときには、バイブレータを用いて底部に振動を
与えるのが有効である。
以上のような流動層式還元炉では、粉粒状の鉄鉱石が装
入管(5)から反応等(1)内に装入され、方、ガス導
入管(4)からは還元ガスが風箱(2)内に導入され、
この還元ガスは分散板(3)を通って反応塔(1)に流
入する。塔内の鉄鉱石はこの還元ガスによって流動化し
、流動層(15)を形成する。この流動層(15)にお
いて鉄鉱石は還元ガスと均一に接触し、予備還元された
鉄鉱石として排出管(6)から排出される。
反応塔(1)内から分散板(3)を通して風箱内に落下
した鉄鉱石および還元ガス中に含まれるダスト(サイク
ロンで捕集されなかったダスト)は風箱(2)の傾斜面
(7)に沿って落下し、排出手段(8)により炉外に連
続的に排出される。
この排出手段(8)では1分配弁(12)の操作と開閉
弁(13a) (13b)、(14a) (14b)の
開閉繰作とにより、ホッパ(10)(11)のうち、い
ずれか一方のホッパに風箱(2)から鉄鉱石が供給され
、他方のホッパからは鉄鉱石の払い出しを行うようにす
るものであり、これにより風箱の機能を害することなく
鉱石の連続的な排出が可能となる。
すなわち1例えば図示するように分配弁(12)により
排出支管(90)を開、排出支管(91)を閉とし、且
つ各ホッパの開閉弁のうち、開閉弁(13a) (14
b)を開、開閉弁(14a) (13b)を閉とした状
態では、風箱(2)内の鉱石は排出支管(90)を経て
ホッパ(10)に流入し、これに貯えられる。この間、
ホッパ(11)からは鉱石の払い出しが行われる。
このホッパ(11)からの払い出し後、分配弁(12)
を切換えて排出支管(90)を閉、排出支管(91)を
開とするとともに、開閉弁(13a) (14b)を閉
、開閉弁(14a) (13b)を開に切換え、ホッパ
(10)から鉱石の払い出しを行うとともに、ホッパ(
11)に風箱(2)からの鉱石を流入させる。なお、以
上のような開閉弁の切換えは1分配弁(12)の切換え
と連動して行う必要がある。
このようにして鉱石を受けるホッパと鉱石払い出しを行
うホッパを順次切換えつつ、鉱石の受は入れと払い出し
が連続的に行われるが、この間。
各排出支管ではいずれかの開閉弁が閉の状態にあるため
、風箱内の気圧が損われることがなく、連続的な鉱石の
排出が可能となる。
このように風箱(2)内に落下する鉄鉱石は、底部が傾
斜面(7)であるため、そのまま排出管(9)に流れ込
み、排出手段(8)を構成するいずれか一方のホッパに
連続的に排出されるものであり、このような鉱石の排出
は速やかに行われるため、鉱石が風箱の底部等に溶着す
るおそれはほとんどない。
また、排出支管(90)、(91)はそのいずれかの開
閉弁が閉じた状態にあるため、ホッパ内には高温の還元
ガスは流れず、鉱石がホッパ内で溶着するおそれも全く
ない。
第2図および第3図は、風箱に還元ガス中のダストを分
離・捕集するサイクロン的な機能を付加した実施例を示
すものである。
風箱(2)は、その上部が内筒(16)および外筒(1
7)から構成されている。
前記内筒(16)はその下端が開放し、上端が分散板(
3)を介して反応塔(1)と連通している。
前記外筒(17)には、還元ガスを外筒の中心から偏向
した方向に導入できるような向きのガス導入口(18)
が形成されている。このガス導入口(18)の向きは、
外筒内で効果的な旋回流を形成する上で、なるべく外筒
接線方向に近いほうが好ましい。
前記外筒(17)の下部には傾斜面(7)をもつ逆円錐
状の底部が連設されている。そして、その最下、部に第
1図と同様の排出手段(図示せず)が接続されている。
このような構造の流動層式還元炉によれば、ガス導入管
(4)から風箱(2)内に導入される還元ガスは内筒(
16)と外筒(17)内で旋回流となり、この際ガス中
のダストが旋回の遠心力により分離して下方に落下し、
反応塔(1)から落下する鉱石とともに傾斜面(7)を
経て排出手段により炉外に排出される。
一方、ダストが除去された還元ガスは、内筒(16)の
下端から内筒内を上昇して反応塔(1)に流入する。な
お、この還元ガスは旋回流となった後、内筒下端まで下
降し、その後上昇して反応塔方向に流れるため、圧力や
流速が均一化された状態で反応塔(1)内に流入するこ
とになる。
このように本実施例の還元炉では、風箱がサイクロンの
機能をも兼ね備えたものであるため、従来ガス導入管に
設けられているようなサイクロンが不要となる。
なお、以上述べた各実施例において、排出手段(8)を
構成する排出支管およびホッパの数は必ずしも2組に限
定されるものでないことは言うまでもない。
また、鉱石を正確に計量する必要がなければ、ホッパを
1台とし、その入側および出側に、ガス圧を遮断したま
ま鉱石を連続的に払い出すことができるロータリーバル
ブ等を設ければよい。
第4図は第1図に示す流動層式還元炉を予備還元炉とし
て用いた溶融還元設備の一例を示すものである。
図において、(A)は溶融還元炉、(B)は第1図に示
す還元炉により構成される予備還元炉、 (23)、(
24)はサイクロンである。
予備還元炉(B)から鉱石を排出するための排出管(6
)は、鉱石の排出を円滑に行わせるための排出手段(2
5)を有している。すなわち、排出管(6)はその下流
側で二股に分岐し、各排出支管(60)(61)の途中
にはホッパ(19)、(20)が設けられている。そし
て、各ホッパ(19)、(20)の入側および出側には
開閉弁(21a) (21b)、(22a)(22b)
がそれぞれ設けられている。
以上のような設備では、溶融還元炉(A)の発生ガスは
、サイクロン(23)で除塵された後、予備還元炉(B
)に導入され、ここで炉内に装入された粉粒状の鉄鉱石
を流動化して流動層(15)を形成し。
鉄鉱石を予熱および予備還元する。
このようにして予備還元炉(B)で処理された鉄鉱石は
排出管(6)から排出され、溶融還元炉(A)に送られ
る。このような予備還元鉱石の送給は、開閉弁(21a
) (21b)、(22a) (22b)の開閉操作に
より前記ホッパ(19)、(20)のうち、いずれか一
方のホッパに排出管(6)から鉱石を供給する間に、他
方のホッパから鉱石の払い出しを行うことにより、反応
塔(1)内の気圧を損うことなく連続的且つ円滑に行わ
れる0例えば1図示するように各ホッパの開閉弁のうち
開閉弁(21a) (22b)を開、開閉弁(22a)
 (21b)を閉とした状態では、鉄鉱石は排出支管(
60)を経てホッパ(19)に流入し、これに貯えられ
る。この間ホッパ(20)からは鉱石の払い出しが行す
れる。そして、この鉱石の払い出し後、開閉弁(21a
) (22b)を閉、開閉弁(22a) (21b)を
開に切換え、ホッパ(19)から鉱石の払い出しを行う
とともに、ホッパ(20)に反応塔(1)からの鉱石を
流入させる。このようにして鉱石を受けるホッパと鉱石
払い出しを行うホッパを順次切換えつつ鉱石の払い出し
が連続的に行われるが、この間、各排出支管ではいずれ
かの開閉弁が閉の状態にあるため。
反応塔(1)内の気圧が損われることがない。また、鉱
石量は入れ側のホッパ内の気圧は反応塔(1)内の気圧
と等しく、また鉱石払い出し側のホッパ内の気圧は溶融
還元炉(A)内の気圧と等しいため。
鉱石の給排が円滑に行われる。
予備還元炉の風箱(2)内に落下した鉱石および還元ガ
ス中のダスト(サイクロンで捕集されたダスト)は、第
1図の実施例で述べたように排出手段(8)により炉外
に連続的に排出され、前記ホッパ(19) (20)か
ら払い出される鉱石とともに溶融還元炉(A)に装入さ
れる。
反応塔(1)から排出されるガスは、その排ガス’ff
 (26)に設けられるサイクロン(24)で除塵され
た後、ガス処理設備(図示せず)に送られる。サイクロ
ン(23)およびサイクロン(24)で捕集されたダス
トは、図示しない移送手段(例えば気体移送手段)で溶
融還元炉(A)に装入される。
なお、前記排出手段(25)も、排出手段(8)と同様
ホッパを1台とし、その入側および出側にガス圧を遮断
したまま鉱石を連続的に払い出すことができるロータリ
ーバルブ等を設けるようにすることができる。
以上のような溶融還元操業においては、還元ガス(発生
ガス)の流量が少なく反応塔(1)から風箱内に鉱石が
落下しても、鉱石が風箱内で溶着するおそれがないため
、還元ガスの流量について何ら配慮することなく、溶融
還元炉の発生ガスをそのまま予備還元炉に導入すること
ができる。
第4図に示すような設備において、ガス流量を変化させ
、鉱石が反応塔(1)から風箱内(2)に落下する度合
いを調べる試験を行った。これによれば。
ガス流量を、鉱石の風箱内への落下をほぼ完全に防止し
得る最低ガス流量からその半分まで減らすと1反応塔(
1)内の鉱石の約5〜6%程度が風箱内に落下すること
が判った。このような落下鉱石量は、これが風箱(2)
から排出されなければ、その溶着および堆積により予備
還元炉の操業に重大な支障を及ぼすことは明らかである
。これに対し本試験においては風箱(2)内に落下した
鉱石は風箱内で溶着することなく速やかにホッパ(10
)または(11)に排出することができた。なお、この
ようにして排出された鉱石の予備還元率は、排出管(6
)を通ってホッパ(19)、(20)に排出された鉱石
と同等であった。
このように本発明では発生ガスの流量が少なくても、風
箱内に落下する鉱石の溶着という問題を適切に回避でき
る。したがって、操業中発生量に変動がある溶融還元炉
発生ガスについて、銑鉄の生産量等に関連した本来の操
業条件以外の面からその流量をrsmするというような
必要が全くなく、溶融還元炉の操業の自由度が何ら損わ
れることがない。
また、第2図および第3図に示すような流動層式還元炉
を第4図に示すような溶融還元設備に適用した場合には
、上述した利点に加え、還元ガス除塵用のサイクロン(
23)が不要になり5これによって溶融還元炉(A)か
ら予備還元炉(B)までのガスの経路、ひいては予備還
元炉(B)の設備場所を含む設備全体のレイアウトを、
比較的自由に定めることができる。
なお5以上述べた本発明の流動層式還元炉は、分散板を
備えない形式の還元炉についても適用することができ、
また銑鉄を得る溶融還元法に限らず、合金鉄(フェロア
ロイ)を得るための溶融還元法にも適用することができ
る。さらに、本発明の流動層式還元炉は、粉粒状の鉄鉱
石またはこれをベレットにしたものなどを原料とする直
接製鉄法における還元炉(主炉)としても使用すること
ができる。また、製鉄用の還元炉でない他の流動暦炉と
しての使用も可能であり、粉粒体が溶着や焼結を生じ易
い性質のものである場合には特に有用である。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明によれば1反応塔から風箱内に落下し
た鉱石や還元ガス中のダストが炉の運転中速かに炉外に
排出されるため、これら鉱石等の風箱内での溶着とこれ
に起因した操業上のトラブルを適切に防止することがで
きる。
また、風箱にサイクロンとしての機能が付加された流動
層式還元炉によれば、上述した効果に加え、還元ガスの
導入管にサイクロンを設ける必要なく、このため設備的
負担を軽減することができるとともに、サイクロン設置
に伴う設備全体のレイアウト上の制約もなくなるという
利点がある。
さらに、本発明の溶融還元法によれば、溶融還元炉の発
生ガス量に関係なく予備還元炉の風箱に落下する鉱石等
の溶着を防止できるため、溶融還元本来の安定的な操業
条件に制約を加えて発生ガス量を増大させるような必要
が全くなく、溶融還元炉の操業条件を生産量等の面から
自由且つ弾力的に設定することができる。さらに、発生
ガスに別のガスを加える必要もなく、また原料歩留を低
下させることもないため、設備コストおよび運転コスト
を低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の流動層式還元炉の一実施例を示す縦断
面図である。第2図および第3図は本発明の流動層式還
元炉の他の実施例を示すもので、第2図は縦断面図、第
3図は第2図中■−■線に沿う断面図である。第4図は
本発明の溶融還元法の実施に供される設備の一例を示す
説明図である。第5図は従来の流動層式還元炉を示す縦
断面図である。 図において、(1)は反応塔、(2)は風箱、(3)は
分散板、(4)はガス導入管、(7)は傾斜面、(8)
は排出手段、(16)は内情、(17)は外筒、(18
)はガス導入口である。 53 第2図 第3図 8 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鉱石が装入される反応塔の下方に、還元ガスを導入
    すべき風箱を有する流動層式還元炉において、風箱の底
    部を、ガス中のダストを含む鉱石の安息角以上の傾斜角
    を有する傾斜面に構成するとともに、該底部の最下部に
    風箱に落下する鉱石およびダストを炉の運転中連続的に
    排出することができる排出手段を接続したことを特徴と
    する鉱石の流動層式還元炉。 2、風箱の上部を、下端が開放し且つ上端が反応塔に連
    通した内筒と、該内筒を外囲する外筒とから構成し、前
    記外筒には、還元ガスを外筒の中心から偏向した方向に
    導入すべきガス導入口を設けるとともに、その下部に傾
    斜面をもつ底部を連設してなる請求項(1)記載の鉱石
    の流動層式還元炉。 3、鉱石を、溶融還元炉の発生ガスが還元ガスとして導
    入された予備還元炉で予備還元した後、溶融還元炉に装
    入して溶融還元する溶融還元法において、予備還元炉と
    して請求項1記載の流動層式還元炉を用い、風箱の底部
    から排出手段により排出される鉱石およびダストと反応
    塔の排出口から排出される予備還元鉱石が、溶融還元炉
    内に装入されることを特徴とする溶融還元法。 4、鉱石を、溶融還元炉の発生ガスが還元ガスとして導
    入された予備還元炉で予備還元した後、溶融還元炉に装
    入して溶融還元する溶融還元法において、予備還元炉と
    して請求項2記載の流動層式還元炉を用い、風箱の底部
    から排出手段により排出される鉱石およびダストと反応
    塔の排出口から排出される予備還元鉱石が、溶融還元炉
    内に装入されることを特徴とする溶融還元法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001053544A1 (de) * 2000-01-20 2001-07-26 Voest-Alpine Industrieanlagenbau Gmbh & Co Wirbelbettaggregat zur reduktion von oxidhältigem material

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JPS556449A (en) * 1978-06-27 1980-01-17 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd Controlling method for rate of metallization of reduced substance in suspending layer
JPH01129915A (ja) * 1987-11-13 1989-05-23 Kawasaki Heavy Ind Ltd 溶融還元用予備還元炉

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