JPH03172168A

JPH03172168A - 微生物固定化用セラミック担体の製造方法

Info

Publication number: JPH03172168A
Application number: JP1312916A
Authority: JP
Inventors: Akio Toriyama; 明夫鳥山; Ichiro Nakano; 一郎中野; Satoshi Oketani; 桶谷　智
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1989-11-30
Filing date: 1989-11-30
Publication date: 1991-07-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業」二の利用分野本発明は、生物濾床式の脱臭装置や微生物固定化式の廃
水処理装置などにおいて微生物を固定して生息させる微
生物固定化用セラミック担体の製造方法に関する。

従来の技術従来、生物濾床式の脱臭装置においては、濾床を形或す
る担体に硫黄酸化菌や鞘化菌などの微生物を固定して生
育させ、濾床に散水された水に溶け込む！と“，具ガス
中の還元性硫苦化合物や還元性窒素化合物を微也物によ
って分解している。また、微生物をζＬ育する担体とし
ては、軽石などの多孔質の石や表面積を大きくするため
にインターロックスサドル型に形成したものが知られて
いる。

発明が解決しようとする課題担体に必要とされる要件は悪臭ガスに接する表而稍が大
きく、微生物の生育に必要な水を十分に保水できること
である。しかし、軽石などのようにガスの脱気による気
泡痕によって形成される孔は、一端のみが開口する独立
孔となるとともに、担体の表面に均一に開口せず、保水
性が不充分であった。また、インターロックスサドル型
のものにおいては、大きな表面積を有するものの、保水
性については考慮されていなかった。

本発明は上記課題を解決するもので、内部を貫通する細
孔を多数有し、大きな表面積と十分な保水性を備えた微
生物固定化用セラミック担体の製造方法を提供すること
を目的とする。

課題を解決するための手段上記課題を解決するために本発明は、焼結材料に水を加
えてスラリーを形成し、このスラリーに予め泡立てた界
面活性剤を添加・混合し、このスラリーを十分に乾燥し
て得られる塊体を焼成（一部溶融）して担体を形成する
構成としたものである。

作用上記した構成により、予め泡立てられた界面活性剤は１
１１（数の微細な気泡の集りであり、この無数の微細な
気泡をスラリーに添加・混合することにより、気泡が辻
続した状態をなす連鎖糸の複数がスラリー中に形成され
る。このため、スラリーを乾燥して得られる塊体には複
数の連鎖糸の痕が形成される。また、スラリー中に気泡
を均一に添加・混合することにより、塊体中には連鎖糸
の痕が均一に分布する。したがって、塊体を焼成（一部
溶融）して得られる担体には連鎖糸の痕によって複数の
貫通孔が形成され、貫通孔の開口は担体の表面に均一に
拡散するので、担体は貫通孔によって大きな表面積と十
分な保水性を有することとなる。

実施例以下本発明の一実施例を図而に基づいて説明する。第１
図〜第２図において、濾床式生物脱臭塔１は内部に濾床
２を有し、濾床２は脱臭に関与する蛸化菌や硫ｂ７酸化
菌等の微生物を固定して生育するための微生物固定化用
セラミック担体３で形成されている。この微生物固定化
用セラミック担体３については後述する。そして、濾床
２の上方には散水よ＋４が設けられており、散水器４は
濾床式生物脱曳塔１の底部に設けた循環水層５に運通し
ている。また、濾床式生物脱臭塔１は下部が臭気ガス６
の供給源に運通ずるとともに、上部がミストセパレータ
７および脱臭ファン８を介して中性添ｒ１炭吸７ｔ塔９
に連通している。

そして、微生物固定化用セラミック担体３は下記の千１
賄によって製造される。たとえば、硅石３３％・ｆ＋’
ｉＬ１７％・長石Ｉ３％・セリサイト１７％・アルミナ
セメント２０％（何れも単位は重量パーセントである）
からなる焼結材料を原料とし、この原料に水を原料重量
の２／３の比をもって加え、比重１．６〜１．７のスラ
リーを形成する。次に、予め泡立てた昇而活姓材をスラ
リーに添加・混合し、スラリーの比爪を約０．５にする
。そして、スラリーを十分に屹燥させて塊体を形成し、
この塊体を約ｌ２００゜Ｃで２　＋＋．ｌＪ間焼成（一
部溶融）し、焼成されたものを砕いて微生物固定化用セ
ラミック担体３を得る。なあ、塊体を予め小さな塊に形
成した後に焼成しても良い。

以下、」二記構成における作用について説明する。

第３図〜第４図に示すように、微生物固定化用セラミッ
ク担体３の製造工程において、予め泡立てられた界面活
性剤は無数の微細な気泡１１の集りであり、この無数の
微細な気泡ＩＩをスラリ−１２に添加・混合することに
より、気泡１１が連続した状態をなす辻鎖糸ｌ３の複数
がスラリーＩ２の中に形成される。このため、スラリ−
１２を乾燥して得られる塊体！４には複数の連鎖糸の痕
ｌ５が形成される。また、スラＵ−１２の中に気泡１１
を均一に添加・混合することにより、塊体１４の中には
連鎖糸の痕！５が均−に分布する。したがって、塊体ｌ
４を焼成して得られる微生物固定化用セラミック担体３
には連錆糸の痕ｌ５によって複数の貫通孔１６が形成さ
れ、１゜■通孔１６の１ｊ旧コは微生物固定化用セラミ
ック担体３の表面に均一に拡散するので、微生物固定化
用セラミック担体３は貫通孔１６によって大きな表面積
と十分な保水姓を有することとなる。

そして、第５図に示すように、濾床式生物脱臭塔ｌにお
いては、循環水槽５より供給される補給水が散水Ｋ４か
ら濾床２の微生物固定化用セラミック↑Ｕ．体３に向け
て散水される。また、散水された水分が微生物固定化用
セラミック担体３の貫通孔ｌ６に保水されるとともに、
微生物固定化用セラミック担体３．の表面および貫通孔
Ｉ６の内部には硫黄酸化閑や蛸化菌などの微生物が保育
される。そして、濾床式生物脱臭塔１の下部から流入し
た臭気ガス６は濾床２を通過するときに悪臭成分である
還元性硫苦化合物や還元性窒素化合物を、微生物固定化
用セラミック担体３に付着する硫黄酸化菌や？ｉｌ’ｌ
化菌などの微生物によって分解される。このとき、微生
物固定化用セラミック担体３は、貫通孔ＩＧによって十
分な保水力と表面積を有し、密度の高い微生物の生育と
微生物による高い分解能力を確保しているので、従来の
担体に較べて悪臭成分の除夫に優れた効果を発揮する。

第６図は、従来の担体と本実施例の微生物固定化用セラ
ミック担体３による悪臭成分の除去効率の比較を示すも
のであり、初期時点において各担体には同量の微生物が
付青されている。そして、第６図より明らかなように、
本実施例の微上物固定化用セラミック担体３によれば、
他の担体に較べて微生物の馴養に要する時問経過の比較
的早い時期に除去効率が高まり、以降さらに除去効率が
向上する。このことは、本実施例の微生物固定化用セラ
ミック担体３が微生物の固定、育成に優れていることを
示している。

そして、分解によって生じた？ｉｒ１酸イオンや硫酸イ
オンは散水器４から供給される柿給水によって洗い流さ
れ、循環水槽５において中和される。さらに、悪文成分
を分解された処理ガスはミストセパレータ７および脱臭
ファン８を通って中性添着炭吸２’ｔ　ＪＭ　９に流入
し、濾床式生物脱臭塔１で除去できなかった臭気成分を
除去する。

発明の効果以Ｌ述べたように本発明によれば、界面活性剤の’ｘＣ
ｆｄにより形成される連鎖糸によって塊体に複数の連鉛
糸の痕を形成することにより、塊体を焼成して得られる
担体に複数の貫通孔を、貫通孔の開１−１が担体の表面
に均一に拡散するように形成することができ、担体は貫
通孔によって大きな表面桔と十分な保水性を有すること
ができる。

また、担体は、その保水力と表面積によって微生物を高
い密度で、十分に生育することができ、微生物による高
い分解能力を維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体構成図、第２図は
同実施例の微生物固定化用セラミック担体の配置状態図
、第３図は同実施例におけるスラリー中の連鉛糸の状態
を示す概念図、第４図は同実施例における塊体の断面図
、第５図は同実施例における脱臭のメカニズムを示す模
式図、第６図は同実地例の微生物固定化用セラミック担
体を用いた場合と従来の担体を用いた場合の除去効率の
比較１文１である。ｌ・・・ｄ・気床武生物脱臭塔、２・・・濾床、３・・
・微生物固定化用セラミック担体、Ｉ１・・・気泡、１
２・・・スラリー、１３・・・辻′ｊｎ糸、ｌ４・・・
塊体、１５・・・連鎖糸の痕、ｌ６・・・Ｖ↓通孔。

Claims

【特許請求の範囲】

１、焼結材料に水を加えてスラリーを形成し、このスラ
リーに予め泡立てた界面活性剤を添加・混合し、このス
ラリーを十分に乾燥して得られる塊体を焼成して担体を
形成することを特徴とする微生物固定化用セラミック担
体の製造方法。