JPH03170500A - 感光性色素蛋白質の配向化方法 - Google Patents

感光性色素蛋白質の配向化方法

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JPH03170500A
JPH03170500A JP1309910A JP30991089A JPH03170500A JP H03170500 A JPH03170500 A JP H03170500A JP 1309910 A JP1309910 A JP 1309910A JP 30991089 A JP30991089 A JP 30991089A JP H03170500 A JPH03170500 A JP H03170500A
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protein
electrode
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photosensitive pigment
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JP1309910A
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Koichi Koyama
小山 行一
Naoto Yamaguchi
直人 山口
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は感光性蛋白質の配向化方法に関しさらにくわし
くは2種類の異った抗原特異性をもった抗体(Bisp
ecific抗体jBs抗体)を利用した感光性蛋白質
の配向化方法に関し光センサー、受光素子などに利用す
るものである. (従来の技術) タンパク質の機能を人工系で十分に発揮させるなめには
、タンパク質の三次構造、四次構造といった構造上の問
題ばかりでなく、疎水性、親水性、分布、配向性などの
規則的な集合状態といった生体内で置かれていた環境を
できるだけ再現する必要がある.生体膜がそのよい例で
、膜タンパク質は物質認識・輸送、情報伝達、エネルギ
ー変換など多くの機能を担っているが、その性質は方向
性をもっており、膜内での分布、配向などの表裏の別が
機能発現に不可欠と考えられる.ロドブシンに代表され
る感光性色素蛋白質も例外ではなく可視光を吸収しこれ
を高い効率で化学的な仕事へベクトル的に変換できるこ
とが特徴である.とくにバタテリオロドプシンは光吸収
の結果として一方向へのプロトンの能動輸送を行うので
、プロトンポンプと称されている.ロドプシン類の感光
性色素蛋白としては視物質ロドプシンとバクテリオロド
プシンがよく知られ、後者は特に生体外での安定性に優
れる点で光センサー、光スイッチなどのバイオ素子への
利用が注目されている.バタテリオロドブシンの光応答
を生体外で物理的信号として取出す手段としては光電変
換による方法がデバイスへの応用に有利なために一般的
に行われている. バクテリオ口ドプシン膜(紫膜)には厳密な表裏の区別
があり、これを利用した素子を作るためには分子を配同
化させた薄膜を作製しなければならない.このような配
同化のための努力は従来からいくつか行なわれており、
例えばリポソームもしくは黒膜への再構威(E, Ra
cker et al“J, Biol.Chew.”
l工9  6 6 2.  1 9 7 4. L. 
A. Drachevetal, ”FEBS’det
t  39  43.  1974);荷電膜、イオン
交換膜への配向化(G.Fisheret.  al 
 @J.  Memb.  Scl.’  1  6 
   3  9  1    1  9  B3. X
. Singh et. al″B:Ophys. J
.” 3工 393.1980)i電場印加による配向
制御 (K.Nagy  ”Bioches. Bio
phys. Res.Commun.’  jlJ−3
83  1978及びG. Varo. ”Acta.
Biol.Acad. Sci. Ifung.”主1
30 1.  1 98 1) ?気一液界面膜による
配向化(T. Furuno  et  al″Thi
n Solid Fil+ms” ifLL1 4 5
,  1 9 8 8)などが挙げられる. (発明が解決しようとする問題点) 従来の方法、例えばリポソームを代表とする界面化学的
方法は表裏存在比としては生体膜中で存在するときとは
逆に向いたものが多くなりH“の輸送方向としてはリポ
ソームの外側から内側への運搬が観測されるが、これと
てすべてのバタテリオロドプシン分子が同方向を向いて
いるのではないとされている.一方電場印加などの電気
化学的方法は、このバクテリオロドプシンー脂質複合体
(紫II)が膜を貫通するヘリックスを1分子当り7本
もっているため、それらに起因する双極子モーメントの
和が有限の大きさ(紫膜1断片当り10’テバイ程度)
になることを利用している.Nagν及びVaroはバ
クテリオロドプシンのこのような電着薄膜を作製し、こ
の薄膜を2種の導電性電極板の間にサンドインチさせた
乾式のセルを作り、光起電力応答を得ている.曽良ら〈
特開昭62−63823)も同様な電着膜を利用して、
より洗練された光センサを構築している.しかしながら
、このようにして作製した電着膜は、膜厚が厚く大量の
試料を使用しなければならない点と膜厚の制御が困難で
従って再現性に乏しい.またF urunoらは紫膜の
ラングミュアー・プロジェフト膜(LB膜)を電極に累
積することにより配向膜を作製し、光電応答を電流応答
として検出する方法を示している.このような気一液界
面を利用する方法も有力ではあるが、タンパク質の界面
変性を起したり、十分配向をvsmした紫膜のLBM4
を作製するのは難しい.また素子という観点ではLBg
によるサンドイフチセルが作られている・が、数十層の
累積゛膜をもってしてもIQ−IIAと極めて低い電流
応答しか得られていないという実用上の問題も含んでい
る. また蛋白質の配同化は従来からいくつかの方法が試みら
れてきた, Promherzらは脂質単分子膜の特性
を利用し脂質の荷電を利用して蛋白質の吸着を試みた.
彼らは自ら開発した多室型の円型トラフを用いてアンモ
ニウムイオンをドープしたステアリン酸メチルのLB膜
を作り、これにフェリチンを吸着させてグルタルアルデ
ヒド処理により固定後基板に引き上げた(P. Fro
*herz; Nature  21土 267 (’
71)). これを電子顕微鏡で観察したところ、局部的に規則的な
配列を生じていることを報告しているがどのような蛋白
質でも任意に配向させる技術とはなっていない. 一方、E. IJqziris及びl.16rnber
gはハブテンリン脂質の単分子膜にハブテンに対する抗
体を結合させれば蛋白質の配向化ができると考えジニト
ロフェニル基をパプテンとしたジニトロフェニルフオス
ファチジルエタノールアミンのLB膜をカーボン蒸着し
た電子顕微鏡用グリッド上に調整し、これを抗ジニトロ
フェニルモノクロナール抗体を反応させた( ”Nat
ure”11上 125(’83)). これを電子顕微鏡で観察すると蛋白質の2次元結晶が大
方晶の結晶パターンとして観測され蛋白質の配向化が達
戒されたとしている.しかしながら、抗体以外にリン脂
質と結合できるタンパク質はほとんど存在せず、この方
法も普遍的とはいえない.(発明が解決しようとする課
題) 本発明の目的は第1にバタテリオロドプシンの表裏が揃
った配向化薄膜を作製することにあり、第2にバクテリ
オロドプシンを用いた出力の再現性が良く応答速度の速
い素子を提供することにあり、第3に膜厚が制御できか
つ非常に薄い(数N)累積膜でも安定な応答を得られる
素子を提供することにある. (課題を解決するための手段) 本発明の目的は、2種類の異なる抗原特異性を持つ抗体
(Bispecific抗体:BS抗体)を利用するこ
とにより達戒された. より詳細には、本発明は、一方の抗原結合部位がハブテ
ンを認識し、他の一方の抗原結合部位が感光性色素蛋白
質の細胞質側もしくは細胞外側のいずれか一方を認識す
るBS抗体を用い、マトリックス上のハブテンとこのB
S抗体のハプテンを認識する抗原結合部位を結合させ、
次いで感光性色素蛋白質の細胞質側もしくは細胞外側の
いずれか一方とBS抗体の感光性色素蛋白質を認識する
抗原結合部位とを結合させることを特徴とする感光性色
素蛋白質の配向化方法である. 本発明では光受容物質として生体物質である感光性色素
蛋白質が用いられる.これらは光を吸収してそのエネル
ギーを化学的な仕事に有効に変換する生体由来の蛋白質
およびその誘導体であり、従って本発明に用いる感光色
素蛋白質としては、このような機能を有するものであれ
ば、各種の感光色素蛋白質を利用でき、その種類に限定
されるものではない.この感光色素蛋白質としては代表
的なものとしては、例えば視物質ロドプシン、バクテリ
オロドプシン、ハロロドプシン、フォボロドプシン、ア
ーキロドプシンなどのロドブシンファミリーが挙げられ
る.これらのうち、本発明に最も好ましいのは生体外で
の安定性の点で優れるバクテリオロドプシンである.バ
クテリオロドプシンは視物質ロドブシンと同様にオプシ
ンを蛋白としレチナールを発色団としてもつレチナール
蛋白の一種であり、高度好塩菌ハロバクテリア(Hal
obacterjus halobium)の細胞形質
膜より、例えばD. Oesterhalt, W. 
Stoeckenius, ”MethodsEnzy
mology  ’3  1,   pp667−67
8  (1  974年)に記載される方法に従って、
紫膜と呼ばれるディスク状物質として精製することがで
きる.この紫膜はバクテリオロドブシンの三量体が二次
元六方格子の結晶構造をとり、その間隙を境界脂質〈ロ
ドプシン重量の約l/3〉が取り囲む構造から或ってい
ると考えられている(R. Hendersonand
 P. N. T. Unwin+ “Nature”
  2 7 5,  pp28−32 (1975年)
).バクテリオロドブシンは発色団としてレチナール(
ビタミンA誘導体)を含んでいる.レチナールは蛋白分
子鎖の216番目のアミノ酸であるリジンの處−アミノ
基とSch i f f結合をしており、この結合がも
たらすオブシンシフトと呼ばれる長波長シフトによって
広い可視吸収が賦与されている. 本発明の感光性色素蛋白質の配向化方法においては、一
分子中に2つの抗原結合部位を持ち、その一方はハプテ
ンを認識し、他の一方が感光性色素蛋白質の細胞質側も
しくは細胞外側のいずれか一方を認識できるような抗体
を用いる.このような一分子中に2つの抗原結合部位を
持つ抗体は、ガンのミサイル療法、酵素の固定化などの
分野でBS抗体として知られている(M.Brenna
n et al.”Science” 2 2 9  
8 1 (1 9 8 5)や村上らの「蛋白質・核酸
・酵素」主主 21? (1988)などを参照).抗
体はIgG、IgM、IgA、IgDSIgFの各クラ
スに分類され、どのクラスの抗体でも本目的に用いるこ
とができるが、特に好ましいクラスはIgGである. 本発明では、好ましくはハブテンを担持したマトリンク
スとして、ハブテンリン脂質のLB膜を用いる.ハプテ
ンとしては様々な抗原が利用できるが、特にジニトロフ
ェニル基を有するものが好ましい. 本発明の好ましいB!1においては、ジニトロフェニル
基(DNP)をハプテンとしたリン脂質の単分子膜にB
S抗体を介してバクテリオロドプシンの細胞外側(bR
N末端側)を配向させる.この態様に使用されるBS抗
体は、抗DNP抗体とバクテリオロドプシンN末端抗体
(抗bRN末端抗体)を結合させたものである. 抗DNP抗体は2.4−ジニトロフエニルスルホン酸と
カサ貝ヘモシアニン(K L H)とをコンジュゲート
し、これをマウスに免疫して常法によりマウスモノクロ
ナール抗DNP I gG抗体として調製することがで
きる. 抗bRN末端抗体はバタテリオロドプシンのN末端ペプ
チド9残基(ΔGlu−Ala −Ihe−Thr−G
ly−Arg−Pro −Glu)を、ペブチド合戒機
により固相合戒し、上記と同様にKLHとコンジュゲー
トした蛋白質を免疫して、マウスモノクロナール抗bR
N末端抗体として調製することができる. このモノクロナール抗体に対して、それぞれ”Scie
nce” 2 2 9.  8 1  (1 9 8 
5)に記載されている方法に従って、ペプシンを用いた
消化にょるF(ab’),化を行い、メルカプトエタノ
ールアミンによる還元後、亜ヒ酸ソーダによりメルカプ
ト基を保護したのち、Ellman’s試薬を反応させ
る処理を行う. この処理を行った抗DNP抗体の方をメルカブトエタノ
ールアミンで処理したのち、上記の処理を行った抗bR
N末端抗体と反応させることにより抗DNPおよび抗b
RN末端BS抗体を調製することができる. その他、BS抗体の作製法にはC. Milstein
により開発されたハイブリッドハイビリドーマ法という
生物学的方法もあり、この方法も有用である(”Imm
unol.  Today”5,   3  0  0
.   1  9  8  4 年) .感光性色素蛋
白質の光応答を物理信号として取りだすための素子とし
ては、電極基板上にハブテンリン脂質のLB膜を設け、
上記に説明した本発明の感光性色素蛋白質の配同法を適
用して色素蛋白質を配向させたものが挙げられる. 例えば、ジニトロフェニルフォスファチジルエタノール
アミンのクロロフォルム溶液を純水相上に展開してハブ
テンリン脂質の単分子膜を作製し、この単分子膜をSn
ow層をガラス基板上に担持した透明電極に移し取り、
上記の抗DNP及び抗bRN末iBs抗体を含む水溶液
と十分インキユベートしたのち、Oesterhelt
の方法により単離した紫膜懸濁液とインキエベートする
ことにより、バクテリオロドプシンが配向化した素子を
得ることができる. 上記の素子を利用した光応答性電気化学セルは基本的に
は導電性の電極基板(作用極)、感光性色素蛋白賞の配
同性膜、イオン伝導性電解質、そして対極の少くとも3
つの要素から戒っており、これらはこの序列をもって接
合されており、電気化学セルを構威している. 更にこれらの要素に加えて必要ならば第3の電極要素と
して参照電極を含んでもよく、参照電極はイオン伝導性
電解質中に置かれる.2種あるいは3種の電極は外部回
路と連結し、作用極と対極もしくは参照極との間には外
部から電圧が印加されてもよい.第1図、第2図にはそ
れぞれ2電極系、3電極系を用いた典型的なセルと回路
のtl威を示した. 図中、lは作用極である導電性電極基仮2(ここではI
II!)を担持する透明支持体であり、3は感光性色素
蛋白質の配向性膜、5は対極、6は電解賞(典型的には
塩の水溶液)、4は6を保持するためのスペーサーであ
り、7は参照電極である.8は電極5と7を担持する支
持体である.9は導線であり、lOは電極2と5の間を
流れる電流の測定装置である.11は電極電位モニター
のための電圧測定装置であるセルは図に示すような電解
質を内包した薄膜構造をとることが好ましいが、同様の
接合構造をとるものであれば、その形状はこれらに限ら
れることはない:図において、感光性色素蛋白質の層3
がセルの外部からの光信号を受けるために、支持体1と
導電性電極のN2もしくは支持体8は光透過性の材料が
選ばれる.また、感光性色素蛋白質と接合する導電性電
極の層2は信号の画素を取出すなどの目的でパターン化
されてもよく、この場合はパターン化によって孤立する
複数の導電性電極の戒分から複数の導線9が導き出され
てこれらの各々に電流計測装置10が充てられる. 3種の電極が用いられる第2図の構威において、電流の
計測装置を含む外部回路のセットアップとして有用なも
のの1つは定電位電解装置(ボテンシオスタント〉であ
る. 次に本発明の素子を構成する各要素について説明する. 感光性色素蛋白質の配向膜を担持するR電性電極として
は各種の貴金属(Au,Ptなど)あるいは導電性の金
属酸化物(S n Ox 、I ni Os、R u 
O z sなど〉が好ましく用いられる.中でも光透過
性の点で好ましいのはAuもしくはptのEiB (厚
さ1000人以下)もしくはsnow、In.O,、及
びこれらの複合体(ITO)の薄膜である.これらの中
でも、光透過性の良さに加えて電極材料の化学的安定性
および光応答における電流のS/N比の点で特に好まし
く用いられるのはSnO,およびITOである. SnO.およびITOの導電性は電導率として10”Ω
−’ cII− ’以上が好ましく103Ω−1c『1
以上が特に好ましい. これらの導電性電極材料はガラスや樹脂など透明の支持
体上に真空蒸着法やスパッタリング法などによって薄膜
として担持され、その膜厚は好ましくは100〜1 0
000人、特に好ましくは500〜6000人である. 対極としては上記の導電性電極材料と同様の材料が好ま
しく用いられるが、素子が参照電極を含まない2電極系
の場合は、対極は参照電極としての性能を兼ねることが
望ましく、この場合銀/塩化銀電極を用いることが最も
好ましい.参照電極が第3の電極として用いられる場合
は、好ましいものはw1/塩化銀電極、酸化水銀電極も
しくは飽和カロメル電極であるが、素子の形状の微小化
のためには銀/塩化銀電極が好ましく用いられる.これ
ら、対極、参照電極の形状は薄膜もしくは基板の状態で
もよいし、微小なプローブの形状でもよい. 本発明ではイオン伝導性の媒体として用いる電解質は、
電解水溶液、無機物もしくは有機物がら或る固体電解質
が含まれる.電解水溶液は支持塩を0.01M−IM含
む水溶液であり、支持塩としては例えばKCI,Na 
Cl,K* SOa、KNO.などが用いられる.これ
ら水溶液のpHは中性付近とすることが好ましいが、p
H制御するために緩衝化合物(buffer)を含むこ
とは好ましくない,pH設定は、酸もしくはアルカリを
用いて行われる.また溶液は脱酸素処理したものを用い
ることが好ましい.固体電解質としては、例えばH”−
wo,系、N1−β−AI!gos系、K”−ZnO系
、PbCl*/KCj!、SnCl,などの無機化合物
の他、ゼラチン、寒天、ポリビニルアルコール、汎用の
カチオン交換樹脂やアニオン交換樹脂などの高分子化合
物の媒体中にイオンキャリアーとして塩を含ませて威る
高分子電解質も用いることができる. 以下に本発明の実施例を示すが本発明はこれに限定され
るものではない. 実施例1(BS抗体の作製) 次の方法により抗原決定部位がジニトロフェニル基とb
RN末端9残基を!!識するBS抗体分子を作製した.
第1の工程はジニトロフエニル基とbRN末端9残基に
対する抗体の作製である.先ずジ;トロフェニルベンゼ
ンスルホン酸とKLHとでDNP−KLHコンジュゲー
トを作威し、次いでbRN末端ペブチドを水溶性DCC
を用いてKLHと結合した.このコンジュゲートを一群
のBALB/CねずみをDNP−KLHコンジュゲート
及びbRN末端9残基ペプチドK L Hコンジュゲー
トに対し免疫化させて行なった.免疫化の後、免疫化動
物の牌細胞を調整し、これをガルフレ等、(1981)
、メソッド・イン・エンチモロジー、第734k,第3
〜46頁に記載された方法を用いてMOPC−2 1骨
髄腫細胞(SP2/O−Ag 1 4)と融合させた.
im細胞をヒボキサンチンーアミノブチリンーチξジン
媒体中で選択し、クローン化させ、そしてガルフレ等、
上記に記載された方法で所望のコンジュゲートに対する
抗体の生戒につき選別した.所望コンジュゲートに対す
る抗体を生戒することが判明したクローンを次いで選別
して、そのコンジエゲードに対し高度の親和性を有する
IgG1!!l1の抗体を生戒するクローンを選択した
,興味あるクローンを、使用するまで液体窒素中で貯蔵
した.抗体は、クローン化細胞をスピナフラスコ中で5
%胎児牛血清を含有するズルベソコの改質イーグル培地
において繁殖させることにより調整した.あるいは、ブ
リステイン処理したねずみの腹腔内における腹水腫瘍と
して細胞を威長させる培養技術により、一層高い抗体収
率が得られる.ついで、DNPとbRN末端とに対する
所望のIgG抗体を、アイ等(1978)、イξユノケ
ミストリー、第15巻、第429〜436ページに記載
されたようにプロテインA−セファロース上のアフィニ
ティクロマトグラフィーにより腹水から精製した.次い
で、2種の精製抗体のそれぞれを、八ケット等、(1 
9 8 1)イミエノロジー第4@、第207〜215
頁の方法にしたがい下記するようにペプシンでの処理に
よってF(ab’)t断片まで変換させた.4llll
rの精製免疫ダロプロン(IgG)をO.1M酢酸緩衝
液(pH4.6)中に溶解させ、これを40μgのペプ
シンと共に37℃で培養した.20時間後、この混合物
をトリスI1街液でpH8.1に調整し、プロテインA
−セファロースのカラムに通し、次いでセファデフタス
G−50上でのグルー過により精製した.次いで、2種
のF(ab’)t断片を結合させて下記するようにBS
抗体を生威させた.先ず、断片のいずれか一方を10m
Mのメルカプトエチルアξン塩酸塩により37℃で窒素
雰囲気下にて1時間緩和に還元して、この断片をH鎖と
L鎖との間の結合を破壊することなしに半分子に分離し
た.次いで、混合物をダウエックス−50のカラムにp
H5で通して還元剤を除去した.次いで、溶出物を直ち
に、ラソ及びグリフィン、ジャーナル・イ壽ユノロジ−
(1980)、第125!,第2610〜2616真に
記載されたように0.02Mのリン酸ナトリウム(p 
H 8.  0)と3mMのEDTAとにおいて2mM
の5.5′−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)と反応
させた.このように生成されたFa5’−チオニトロ安
息香M誘導体を、次いでセファデソクスG−100上で
のゲルが過により0.2Mのリン酸ナトリウム(pH8
.0)において精製した.他方のF(ab’)z断片も
同様に還元しかつダウエックス−50で処理し、そして
得られたFab’誘導体を直ちに等モル量のFab’−
チオニトロ安息香酸誘導体と混合し、20℃で3時間培
養して高収率のBS抗体を含有する混合物を生威させ、
ここで各決定子はジスルフイド結合により縮合された2
11のF(ab’)*L−H半分子より構威される.同
一のBS抗体の均質試料を得るため、この混合物を0.
1M}リス(pH7.5)で平衡化させたセファロース
4Bのカラムに通し、セファロースはこれに共有結合さ
れたジニトロフェニル基を含有する.次いで、カラムを
O.IM}リス(p H 7.  5)で洗浄し、次い
で抗DNP抗体を0.1Mのグリシン(p H 2. 
 5)で溶出させ、次いでトリスにより中和した, 次いで、溶出物をCNBr活性化により共有結合された
bRN末端ベプチドを有するセファロース4Bの第2の
カラムに通した.このカラムを0.1Mのトリス(pH
7.5)で洗浄し、次いで抗DNP,抗bRN末端BS
抗体を0.1Mグリシン(p H 2.  5)で}容
出させ、次いでトリスにより中和した.溶出物に、所望
のBS抗体が得られた. 実施例2(紫膜配向化薄膜の調整〉 ジニトロフェニルホスファチジルコリンのクロロホルム
溶液(1mM)を純水相上に展開し室温にて単分子膜を
作製した.このようにして得られた単分子膜の表面圧力
(Tc)一分子占有面積(A)の特性をラングミエアー
フイルムバランス上で測定した.一方SnO,層をガラ
ス基板上に担持した透明導電性電極のSnow層を、塩
酸と亜鉛でエッチング処理してパターン化を行った.こ
のパターン化SnO.基板のSnow面上に水面上のジ
ニトロフェニルホスファチジルコリン単分子膜を30d
yn/amの一定表面圧力のもとて水平付着法によって
移し取る操作を行った.この’iRHを室温で1時間放
置により乾燥させ、これに実施例lで作製したBS抗体
を含む溶液中で1時間インキユベートした.これを純水
中で洗浄後Oestuhel tの方法によりJIL離
した紫膜懸濁液とインキエベートして配向化した紫膜を
含む素子を作製した.実施例3(光応答の検出) 対極として銀蒸着ガラス(II(7)Wj!!1 0 
0 0 人)を用い、銀蒸着面を上記の3nO./紫膜
電極(作用極)と向い合せ、厚さlIIIllのテフロ
ン製リングをスペーサーとして挿入してはり合わせてセ
ルを作製し、セルの内部には支持塩電解液として0.1
MのKCj水溶液を注入して密封した.このようにして
全厚みが約3m一〇薄層セルを作製した. 作用極と対極には導線を接合させ、既述の第1図に示す
ような外部回路に連結させて光電応答の測定回路を構築
した.次いで対極に対して作用極側に−0.40Vの電
圧を外部から印加し、紫膜電極をカソード分極させた.
この状態で外部回路には100nA程度のカソード電流
が観測された.光源として150Wキセノン灯を用い、
上記の状態に設定したセルにIRカソトフィルターとバ
ンドパスフィルター(透過中心波長、550nm)を通
して、作用極側から緑色光を照射した.照射と同時に外
部回路にカソード光電流の立上り(約50nA)が観測
され、光のOFFによって電流は逆方向に振れて元のレ
ベルに戻った.この光のON,OFFによる光電流応答
はl03回以上繰り返し再現することができた.第3図
は光応答の挙動を示す. 光源を分光して照射し、光電流応答の分光スペクトルを
測定した結果、第4図に示すようにバクテリオロドプシ
ンの吸収に対応した作用スペクトルが得られた.この先
電変換セルの光応答の速度はl Qms以下であった. 光電流応答は紫膜単独による単分子累積膜に比べて約2
倍の応答があった.
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の方法を用いて作られたバ
クテリオロドプシンの配向膜を利用した光応答性電気化
学セルの模式図である.lは透明支持材料、2は導電性
薄膜、3は感光性色素蛋白質の配向膜、4はスペーサー
、5は対極、6は電解質、7は参照電極、8は支持材料
、9は導線、10は電流検出装置、11は電位モニター
のための電圧計を示す.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)2種類の異る抗原特異性をもった抗体 (Bispecific抗体:BS抗体)を利用するこ
    とを特徴とする感光性色素蛋白質の配向化方法。 2)前記色素蛋白質がバクテリオロドプシンである請求
    項1記載の方法。 3)前記BS抗体がモノクロナールIgG抗体の少くと
    もF(ab′)部分からなる請求項2記載の方法。 4)前記BS抗体の一方の抗原結合部位がマトリックス
    上のハプテンと結合し、もう一方が感光性色素蛋白質の
    細胞質側もしくは細胞外側のいずれか一方と結合するこ
    とを特徴とする請求項1記載の方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0668502A2 (en) * 1994-02-22 1995-08-23 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Electrobiochemical method, system and electrodes for determination of a member of a recognition pair

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0668502A2 (en) * 1994-02-22 1995-08-23 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Electrobiochemical method, system and electrodes for determination of a member of a recognition pair
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