JPH0316424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は草刈用のブレードを備えた刈払い機
において、ブレードの旋回動作による草刈作業を
安全化するためのガード装置に関する。

（従来の技術） 従来の技術としては例えば実公昭60−6180号公
報がある。

（考案が解決しようとする問題点） 従来のこの種のガード装置の場合には機構が複
雑でブレードの切断動作がガード装置によつて阻
害される問題点があつた。

本考案の目的は構造が簡単で上記問題点を解消
した刈払い機におけるガード装置を提供すること
である。

（問題点を解決するための手段） 本考案の刈払い機におけるガード装置は草刈用
のブレードの先端の旋回円の後部付近を覆蓋する
セフテイカバーの後端付近には丸チユーブ材で弾
性曲げ変形および断面方向への弾性圧縮変形可能
に形成されかつ前記旋回円とほぼ等径のリング状
に湾曲されたセフテイガードを取付けるための取
付溝を形成し、前記セフテイガードの一部を前記
取付溝内に圧縮状態で挟着して前記セフテイガー
ドを前記ブレードの上方に水平状に設置した構成
を有する。

（作 用） 丸チユーブ材で弾性曲げ変形および断面方向へ
の弾性圧縮変形可能に形成されたリング状のセフ
テイガードの一部を、ブレードの後部付近を覆蓋
するセフテイカバーの後端付近に形成した取付溝
内に圧縮状態で圧挿して前記セフテイガードを前
記セフテイカバーに水平状に取付け、前記セフテ
イカバーへの前記セフテイガードの取付を簡便化
する。また、ブレードの先端が損耗した場合には
前記セフテイガードの所要部位を後方へ曲げ変形
させて前記旋回円の位置まで後退させ、塀際や壁
際での草の刈込みを可能にする。

（実施例） 続いて、本考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する 刈払い機本体１は図示しないグリツプに柄杆２
を介して連結され、そのハウジング３の内部には
モータ４が下向状に収納されている。

ほぼ帯板状で弾性撓曲変形可能に形成された合
成樹脂製の草刈用ブレード５はモータ４のモータ
軸４ａに嵌着されたブレードホルダ６に係着され
て刈払い機本体１に対し水平旋回動作可能に支持
されている。

草刈用ブレード５先端の旋回円５ａの後部付近
を覆蓋するためにハウジング３の後側下端に取着
されたセフテイカバー７は平面ほぼ扇形状の水平
片７ａと、この水平片７ａの外端縁に垂下されて
同外端縁に沿つて平面円弧状に湾曲された側片７
ｂとが連設されて形成され、水平片７ａの後端付
近上面には水平片７ａの外端縁に沿つて湾曲され
た突条８が凸設され、この突条８には断面がほぼ
Ｕ型状で平面が円弧状に形成されかつ中央部付近
の上縁に突起９ａ，９ａが相対向状に若干突出さ
れた取付溝９が凹設されている。

草刈用ブレード５先端の旋回円５ａの上方を環
状に覆蔽するために旋回円５ａの上方に対し同心
状で水平状に設置されたセフテイガード１０は旋
回円５ａの円周長とほぼ等長の合成樹脂製の丸チ
ユーブ材によつて弾性曲げ変形および断面方向へ
の弾性圧縮変形可能に形成されている。このセフ
テイガード１０は前記丸チユーブ材を旋回円５ａ
の直径とほぼ等径のリング状に湾曲しかつこの丸
チユーブ材の両端を突合せてこの突合せ部１０ａ
付近をセフテイカバーの取付溝９内に圧挿した状
態でセフテイカバー７に取付けられている。セフ
テイーガード１０の後端付近は、セフテイガード
１０の断面の外径より縮小された溝幅を有する取
付溝９内に対し、断面が縦長楕円形状に圧縮変形
しかつ前記両突起９ａによつて抜け止めされた圧
縮状態で挟着されている。

続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効
果を説明する。

本例では草刈用ブレード５の先端の旋回円５ａ
の後部付近を覆蓋するセフテイカバー７の後端付
近の上面に凸設された突条８には丸チユーブ材で
弾性曲げ変形および断面方向への弾性圧縮変形可
能に形成されたセフテイガード１０を取付けるた
めにこのセフテイガード１０の断面の外径より縮
小された溝幅を有する取付溝９を形成し、セフテ
イガード１０を前記旋回円５ａとほぼ等径のリン
グ状に湾曲しかつセフテイカガード１０の後端付
近を取付溝９内に圧縮状態で挟着して前記セフテ
イガード１０を草刈用ブレード５の上方に水平状
に設置してある。

このため、セフテイガード１０をセフテイカバ
ー７に対し簡単に組付けることができ、作業者を
草刈用ブレード５の旋回動作からガードするため
の機構を簡略化及び軽量化し得る効果がある。

また、リング状のセフテイガード１０の後端を
セフテイカバー７で支持してあるため、セフテイ
ガード１０の可撓性が良化され、例えば塀際に草
刈り作業に際し、草刈用ブレード５の先端が損耗
して旋回円５ａの直径が減縮しても、セフテイガ
ード１０の一部を塀や壁に当接させると、このセ
フテイガード１０の一部を簡単に内方へ曲げ変形
させてブレード５の旋回円５ａの位置まで後退さ
せ、草刈用ブレード５の旋回円５ａに対する覆蓋
状態をセフテイガード１０の曲げ変形によつて変
化させることができるので、草刈用ブレード５を
塀や壁に接近させて塀際や壁際の草を容易に刈込
むことができる。従つて、草刈用ブレード５の旋
回円径が縮小したときに草刈用ブレード５の切断
機能がセフテイガード１０で阻害される不具合を
回避することができる。

（考案の効果） 本考案は上記したように構成してあるので、セ
フテイガードの取付機構を簡略化してセフテイカ
バーへのセフテイガードの取付けおよび取外しを
簡便化しうる効果を有し、また、塀際や壁際の草
刈作業に際し、ブレードの先端が損耗した場合で
もブレードの切断機能をセフテイガードの曲げ変
形によつて確保しうる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は要部の平面図、第２図は同じく縦断面図であ
る。 １…刈払い機本体、５…草刈用ブレード、５ａ
…旋回円、１０…セフテイガード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 草刈用のブレードの先端の旋回円の後部付近を
   覆蓋するセフテイカバーの後端付近には丸チユー
   ブ材で弾性曲げ変形および断面方向への弾性圧縮
   変形可能に形成されかつ前記旋回円とほぼ等径の
   リング状に湾曲されたセフテイカードを取付ける
   ための取付溝を形成し、前記セフテイガードの一
   部を前記取付溝内に圧縮状態で挟着して前記セフ
   テイガードを前記ブレードの上方に水平状に設置
   したことを特徴とする刈払い機におけるガード装
   置。