JPH03160397A - 固体物質中での核融合反応により所定元素を生成する方法 - Google Patents

固体物質中での核融合反応により所定元素を生成する方法

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JPH03160397A
JPH03160397A JP1298787A JP29878789A JPH03160397A JP H03160397 A JPH03160397 A JP H03160397A JP 1298787 A JP1298787 A JP 1298787A JP 29878789 A JP29878789 A JP 29878789A JP H03160397 A JPH03160397 A JP H03160397A
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fusion reaction
reaction
nuclear fusion
absorber
substance
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JP1298787A
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Nobuhiko Wada
和田 伸彦
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Nagoya University NUC
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 〔産業上の利用分野〕 本発明は、固体物質中での核融合反応により所定元素を
生成する方法に関する。
[従来の技術] 固体状態における重水素の核融合に関し、数種の報告が
威されている。例えば、S.E.Jones等により1
989年にNature  338 737頁に発表さ
れた論文、M.PIeischmann等により198
9年にElectroanal. Chew. 261
  301頁に発表された2文がそうである。しかしな
がら、彼等はバラジrム(Pd)を水素化するのに重水
(D20)の電気う解を用いていて、且つ核融合により
生じた生或牛を回収する方法は開示していない。
[発明が解決しようとする課8] 本発明は前述の従来技術とは異なる観点か上なされたも
ので、核融合反応を起こす物質を使月して、固体物質中
で核融合反応を生じせしめ、ゎ融合反応により生成され
た生成物を回収する新ガな方法を提供することを目的と
する。
「発明の構戊」 [課題を解決するための手段コ 上記目的を解決するための本発明に係る固付物質中での
核融合反応により所定元素を生成する第1の方法は、核
融合反応容器を真空に排気するステップと、前記核融合
反応容器内に配置され核融合反応を起こすガス状の物質
を吸収する吸収体を活性化するステップと、前記核融合
反応容器内に前記核融合反応を起こすガス状の物質を所
定量供給するステップと、前記核融合反応を起こすガス
状の物質を飽和状態近くまで前記吸収体に吸収させるス
テップと、前記吸収体に吸収された前記核融合反応を起
こすガス状の物質により前記吸収体中で核融合反応を生
じせしめるステップと、前記核融合反応により生じた生
成物を回収するステップとからなることを特徴とする。
上記目的を解決するための本発明に係る固体物質中での
核融合反応により所定元素を生成する第2の方法は、核
融合反応を起こす物質を吸収する吸収体に前記核融合反
応を起こす物質を固容元素として飽和状態近くまで吸収
させるステップと、前記吸収体に所定の刺激を与えて前
記固容元素を急激に過飽和状態にすることにより、前記
過飽和状態の固容元素を前記吸収体から放出させるに際
して、前記吸収体内に前記固容元索の局所的超高密度状
態を形威せしめて、前記固容元索間に核融合反応を生じ
せしめるステップと、前記核融合反応により生じた生成
物を回収するステップとからなることを特徴とする。
[作 用] 容器中に配置された核融合反応を起こす物質を吸収する
吸収体(固体物質)を活性化し、重水素のような核融合
反応を起こす物質を封入し、臨界点以下の温度に保持す
ると、固体物質が前記物質を吸収し、例えば重水素の場
合には重水素化が生じる。前記物質は固容元素として固
体物質の結晶格子間に溶け込み、この際に約2 6 c
al/molの溶解熱を発生する。熱の発生速度が外部
への熱の放出速度より大きくなれば、固体物質の温度は
上昇する。固体物質の温度が上昇すると、固体物質中に
固容元索の過飽和状態が生じる。このような固容元素の
過飽和状態が生じると、過剰元素放出のために、固体物
質中に局所的な・固容元素の高密度化が生じる。固容元
素を放出するには、固体物質中に元素の泡を生じせしめ
る必要があるが、泡の大きさは小さければ小さいほど、
固容元素を放出するための圧力は大きくなければならな
い。この圧力のため、泡の近傍には局所的に固容元素の
集中が生じ、高密度状態が形成される。この高密度状態
が核融合反応を生じせしめる原因であり、このような過
剰固容元素の放出に際して、上記局所的高密度気体原子
の集中箇所のいくつかにおいて、核融合反応が生じる。
その際発生する核融合反応熱により、更に固容元素の過
飽和度は上昇し、核融合反応が促進される。過剰な固容
元索の放出は吸熱反応であるが、吸熱量が核融合反応を
凌駕する場合には、温度の低下が生じて、再び初期の温
度に戻り、固体物質は元素の吸収を再開する。吸収によ
り温度上昇が生じて固体物質から元素の放出が再開し、
この間、固容元素の放出の際に核融合反応が自発的に生
じる。
このように吸収体に核融合反応を起こす物質を充分吸収
させる二とにより、自発的に核融合反応を生じさせるこ
ともできるが、吸収体に核融合反応を起こす物質を固容
元索として飽和状態近くまで吸収させた後、吸収体に所
定の刺激を与えて前記固容元素を急激に過飽和状態に至
らしめれば、更に核融合反応を促進し、その効率を上げ
ることができる。
刺激により過度な過飽和状態になった過剰固容元素は、
吸収体中に多くの局所的な超高密度状態を形成し、過剰
固容元索は気体として吸収体の外に噴出するが、その際
に当該元素は大量な核融合反応を一時的に起こす。この
刺激により生じる核融合反応の量は、前述の自発的な核
融合反応の量に比較して格段に大きい。
本発明に係る第1の発明は、上記原理に基づき、吸収体
を活性化し、核融合反応を起こすガス状の物質を飽和状
態近くまで吸収体(固体物質)に吸収させることにより
固体物質中で核融合反応を生じせしめ、核融合反応によ
り生戊された元素を回収する方法である。
活性化の効果の重要な点は、吸収体の表面の酸化物等に
よるよごれを取除き、吸収体の表面を清浄にして、核融
合反応を起こすガス状の物質に対する吸収体の反応性を
向上させ、ガス状の物質の吸収体内部への侵入を容易な
らしめることにある。
例えば、真空中での高圧放電は、残留ガスイオンの衝撃
により短時間に、且つ固体物質内部の構造組織を変える
ことなく、この目的を達或することができる。
固体物質中での核融合反応を有効に生じせしめるには、
吸収体の組織・結晶構造が重要な要素となる。核融合反
応を発生させるには、核融合反応を生じさせるための特
性を備えたまま、吸収体を活性化する必要がある。
本発明に係る第2の発明は、上記原理に基づき、核融合
反応を起こす物質を充分吸収させた吸収体を所定の方法
で刺激することにより、吸収体中に多くの局所的な超高
密度状態を形成して、固体物質中で核融合反応を生じせ
しめ、その核融合反応により生或された元素を回収する
方法である。前記刺激は、例えば、高圧放電によるイオ
ン衝撃により与えることができる。前記核融合反応を起
こす物質は、重水素(D2 、T2 、’rD)又は同
位体ヘリウム’Heのうち少なくとも一つの元素である
ことが望ましい。
なお、本発明で重水素とは、D 2( deuterl
uo+)、T 2  ( tritium)及びTDを
含む概念として使用する。
[実施例] 以下、図面を参照して、本発明に係る実施例を説明する
第1図及び第2図を参照して、本発明の固体物質中での
核融合反応により所定元素を生或する方法を説明する。
容fa300mlのバイレックスガラス製の反応バルブ
10に、第1図に示すように、銅( Cu)からなる一
対の電極ステム12a112bが設けられている。電極
ステム12a112bと反応バルブ10との気密性を保
持するために、電極ステム12a,12bと反応バルブ
10との間にはゴム栓14a,14bがそれぞれ設けら
れている。また、電極ステム12a,12bには、直径
2 Ill長さ35m信のパラジウム(Pd)捧16a
,16bが固定されている。このパラジウム棒16a,
16bは、互いに対向するように設けられ、このパラジ
ウム棒16a,16bの純度は99.5%である。更に
、反応バルブ10の上方には、ゴム栓18を介して、ガ
ス導入パイプ20が設けられている。ガス導入パイプ2
0は真空排気ポンプ及びガスボンベ(図示せず)に接続
されている。
真空排気ポンプにより反応バルプ10をIPa(パスカ
ル)になるまで真空排気した後、この真空状態でパラジ
ウム棒1 6 a, 1 6 b間1;:、周波数6 
0 Hz,電圧12kvの交流電圧を印加し、グロー放
電を発生させて、パラジウム捧16a116bの活性化
を行う。この活性化はパラジウム棒16a,16bの表
面の酸化物等によるよごれを取除き、表面を清浄にする
ために行われる。即ち、ボンバードを行う。
このボ゛ンバードの後に、放出されたガスを真空ボンブ
により排気し、反応バルブ10内に1気圧の重水素(D
2)ガスを封入する。この重水素ガスの純度は99.8
%であり、トレースとして、約1 0 −” mol/
l以下のトリチウム(T)が含まれている。
第2図は、第1図の反応バルプ10を3個使用した核融
合反応システムを示している。反応バルブ10a,10
b、10cの各電極は、それぞれ高電圧トランス2 2
 a s 2 2 b s 2 2 cに接続されてい
る。反応バルブlOa,10b,10cの周囲には中性
子(neutron)検出器24が配置され、中性子検
出器24はマルチチャネル計数器26に接続されて、反
応バルプ10bから発生する中性子の数をカウントする
ように構成されている。
中性子検出器24は、BF3検出器(NuclearE
nterprises Ltd. Neutron M
on1tor NM2B)からなり、マルチチャネル計
数器26は、マルチチャネル・アナライザー(Inot
ec Inc. IT−5400)からなる。中性子検
出器24は、中性子標準源である24A m / B 
eと252 Cfを用いて較正した。ガス導入パイプ2
 0 a s 2 0 b % 2 Q Cは真空排気
システム28に接続され、そのシステム28には真空ボ
ンブ(図示せず)、重水素を反応バルプ10a,10b
,10cに供給するための重水素ボンベ30及び速成計
(コンバウンドゲイジ)32が設けられている。
第1図において説明したステップに従って、パラジウム
棒16a,16b,16C% 16dsl6e,16f
をボンバードにより活性化し、1気圧の重水素を反応バ
ルブ10a, 1ob,10cに供給する。その後、反
応バルブ10a110b,10c内の圧力の時間的変化
と共に中性子数の時間的依存性を調べた。その結果を第
3図及び第4図に示す。第3図は、反応バルプ10a1
10b,10c内の圧力の時間的変化を示し、第4図は
、中性子数の時間的変化を示している。
観測された中性子束の平均バックグラウンド( B ,
 G , mean)は1.99カウント/時(CPH
)であり、標準偏差σは0.268 C P Hであっ
た。バックグラウンドの3σ以上の中性子カウント数を
示すデータが第4図に示されていて、このデータから核
融合反応が生じていることが明らかである。また、第3
図は反応バルプ1 0 as 1 0 bs10c内の
圧力の時間的変化を示しているが、第3図の左側の圧力
減少カーブは、重水素がパラジウム棒16a,16b,
16C% 16d,16e,16fに吸収されているこ
とを示している。この吸収された重水素が局所的に高密
度になり、核融合反応を生じせしめていると考えられる
。このように、重水素の吸収過程で、中性子の放出が観
測される。第3図と第4図とを比較すると明らかなよう
に、反応バルブ1 0 a s 1 0 b s 1 
0 c内の圧力が一時的に安定する領域で、中性子の自
発的放出が現れていることが分かる。
次に、第3図及び第4図に示すように、55時間後にパ
ラジウムN!16a,16bfJ、パラシウム棒16c
,16d間、パラジウム棒16e116f間にそれぞれ
周波数6 0 Hz,電圧12kvの交流電圧を印加し
;グロー放電を発生させて、パラジウム棒16as 1
6bs 16cs 16d,16e,16fに刺激1を
与える。すると、第4図のαビークに示されるように、
63秒間に実に692カウントの中性子数が検出された
。この中性子カウント率は、バックグラウンドレベル(
 5 .  5 x 1 0−’cps)の実に2X1
0’倍に相当する。この刺激1の後には、反応バル〜ブ
10a1lQb,loc内の圧力が、第3図に示すよう
に、2X10’ Paだけ上昇し、その後、ASB,C
,D,ESFSG及びHに示されるような中性子放出の
ピークが現れた。このピークの値は、刺激1の前に現れ
ているピーク値より遥かに大きなものである。刺激1に
よるαピークの様子は、第4図の左側に詳細に示されて
いる。
次に、95時間後に更にパラジウム棒16a116b,
16c,16d,16e,16fに刺激2を与えたとこ
ろ、2秒間に28カウントの中性子数が検出され、βピ
ークを示した。中性子のカウント数はαビークの場合よ
り少ないが、カウント率はαピークの場合と殆ど等しい
( 14cps)。刺激2によるβビークの様子は、″
!J4図の右側に詳細に示されている。このβビークの
後に、αピークの場合と同様に、ISJ,K,L及びM
で示される周期的な中性子放出が検出された。
この後、更に刺激3及び刺激4をパラジウム棒1 6 
a, 1 6 b, 1 6 c, 1 6 ds 1
 6 es16fに与えたところ、αピーク及びβビー
クに続いて池のピークがそれぞれ検出されたが、それら
のピークの高さは次第に低下した。そして、使用済みの
パラジウム棒は、たとえ活性化により重水素を吸収させ
ても、中性子を放出することはなかった。その使用済み
のパラジウム棒を電子顕微鏡(SEM)で調べたところ
、そのパラジウム捧の表面に多くのクラックや空洞が観
察された。
以上述べたように、パラジウム棒を活性化し、パラジウ
ム棒に重水素を充分に吸収させると、自発的に核融合反
応が生じる。更に、パラジウム棒に重水素を充分に吸収
させ、パラジウム棒に所定の刺激を与えると、急激な核
融合反応が生じる。
以下、このような核融合反応により発生する熱を利用す
る核融合反応炉について、第5図を参照して説明する。
フランジ100上には別のフランジ102が設けられ、
このフランジ102は、核融合反応容器を構成する反応
管103と一体に形成されている。
この反応管103は銅(C u)からなる金属性の容器
であり、その側壁に反応管103の反応壁の温度を測定
するための温度計105が設けられている。反応管10
B内には、核融合反応を起こすガス状の物質を吸収する
吸収体としての複数本のパラジウム棒104が金属性の
吸収体保持台106上に配置されている。このパラジウ
ム棒104は一方の電極として機能する。吸収体保持台
106は、セラミックからなる高電圧絶縁体108によ
りフランジ100から絶縁分離されていると共に、吸収
体保持台106は断熱材としての機能も有している。ま
た、吸収体保持台106の端部には、吸収体の温度を測
定するための温度計109が設けられている。フランジ
100には高電圧導入端子110が設けられ、その高電
圧導入端子の導入線の一端は吸収体保持台106に接続
され、高電圧をパラジウム棒104に供給する。
また、高電圧導入端子の導入線の他端は高電圧供給手段
(図示せず)の一方の出力端子に接続されている。なお
、高電圧供給手段の他方の出力端子は反応管103に接
続され、反応管103が他方の電極として機能する。フ
ランジ100は真空排気システム112に接続され、そ
の真空排気システム112は、真空ポンブ114と、核
融合反応を起こすガス状の物質(例えば重水素)を供給
するためのボンベ116と、核融合反応を起こさせた後
に反応管103内の残留ガスを回収するための回収用ボ
ンベ118と、残留ガスを回収用ボンベ118内に送り
込むためのコンブレッサ120と、圧力計122とから
なる。
反応管103の周囲には、核融合反応により発生した熱
を取り出すための冷却外管124が設けられている。こ
の冷却外管124はパイプ126により熱交換器128
に接続され、冷却外管124、バイプ126と熱交換器
128内には水が封入されている。この水は、冷却外管
124と熱交換器128との間に設けられた水循環ポン
プ130により、冷却外管124、パイプ126と熱交
換器128内を循環する。熱交換器128から送られて
くる低温水132は、水循環ポンプ130により冷却外
管124に送られ、核融合反応により発生した熱を吸収
して高温水134に変り、熱交換器128に送られる。
熱交換器128に送られた高温水134は熱を放出して
冷却され、放出された熱はヒートパイプ136により運
ばれて利用される。
反応管103及び冷却外管124の外側はポリエチレン
ブロック140により覆われている。このポリエチレン
ブロック140は、核融合反応で発生する中性子を外部
に出さないための防御手段としての機能と、核融合反応
で発生する熱を外部に出さないための断熱材としての機
能を有している。
この核融合反応炉を動作させる手順は、第1図及び第2
図で説明したものと同様である。即ち、真空ボンプ11
4により反応管103内をIPa(約10−2トール)
程度に排気し、高圧導入端子を介してパラジウム棒10
4と反応管1 0 31Jに電圧数千ボルトで60Hz
の交流電圧を印加し、グロー放電を発生させてパラジウ
ム棒104のボンバードを行い、パラジウム棒104を
活性化させる。その後、残留ガスを真空ボンブ114に
ょり排気し、1気圧の重水素を反応管103内に導入す
る。すると、パラジウム棒104は重水素を吸収し始め
、局所的高密度状態がパラジウム棒.104内に生じ、
核融合反応が発生する。
また、別の方法としてパラジウム棒104に重水素を充
分吸収させ、パラジウム棒104と反応管103間に高
電圧を印加して、パラジウム棒104に刺激を与えると
、急激な核融合反応を生じさせることができる。
核融合反応が繰り返されるに従い、核融合反応によって
生成された新元素が増殖される。例えば、D−D反応の
場合にはT2、TD..3Heが増殖される。増殖され
た新元素の中には、より確率の高い核融合反応を生ずる
ものが含まれる。より確率の高い核融合反応の例は、D
−T反応、’He一’He反応等である。このような新
元素の生成により、核融合反応の確率が促進される。
パラジウム棒104は一定期間の使用によりその機能を
失うので、新しいパラジウム棒と交換する必要がある。
使用済みのパラジウム棒は再処理により再度使用するこ
とができる。
また、重水素等の核融合反応を起こすガス状の物質も必
要に応じ新しいものと交換するが、使用済みの気体中に
含まれる新元素、例えば’ H e s3HeST2等
は必要に応じ、回収用コンブレッサ120を使用して回
収ボンベ118に回収される。回収された’Heは冷却
用液体ヘリウム等として、3He及びT2は核融合用の
原料として使用できる。
以上の説明では、核融合反応を起こすガス状の物質とし
て重水素D2を例にして説明したが、核融合反応を起こ
すガス状の物質としてトリチウムT2、同位体ヘリウム
3He,或いはTD等の軽元素を雨いることもできる。
また以上の説明では、核融合反応を起こすガス状の物質
を吸収する吸収体としてパラジウムを例にとって説明し
た。パラジウムは常温において重水素等を吸収する能力
を有しているので、常温核融合反応のためには最適であ
る。しかし、常温核融合反応に限らなければ、常温以上
或いは以下において核融合反応を起こすガス状の物質を
吸収する金属、例えばチタン、合金或いは化合物を使用
することができる。
また、吸収体を刺激する方法としては高電圧放電による
方法に限られず、イオンビームによる方法、電子線によ
る方法、レーザによる方法等を使用することができる。
この場合、高エネルギーのイオンー、電子による衝撃、
又は光子による照射により刺激が与えられる。
更に、吸収体に核融合反応を起こす物質を吸収させるに
は種々の方法が使用可能であり、ガス状態で吸収させて
も良いし、液体状態で吸収体に吸収させても良い。
「発明の効果」 本発明によれば、核融合反応を起こす物質を吸収する吸
収体を活性化して前記物質を充分に吸収させ、以て吸収
体を過飽和状態にして局所的に高密度状態を形成させる
ことにより、或いは、前記吸収体に核融合反応を起こす
物質を充分に吸収させその後に前記吸収体を所定の方法
で刺激1して、前記吸収体を過飽和状態にし局所的に超
高密度状態を形成させることにより、核融合反応を固体
物質中で生じさせ、核融合反応により生成された元素を
回収するので、簡単な装置により容易に核融合反応を発
生させることができ、希に存在する元素を回収利用でき
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の固体物質中で核融合反応を生じせしめ
る方法を説明するための図、第2図は第1図の核融合反
応炉を用いて核融合反応が生じていることを検出するた
めのシステム図、第3図は第2図の反応バルブ内の圧力
の時間的変化を示す図、第4図は第2図のシステムにお
ける中性子カウント数の時間的変化を示す図、第5図は
本発明による固体物質中での核融合反応により所定元素
を生成する方法を説明するための図である。 10・・・反応バルブ、12a,12b・・・電極ステ
ム、1 6 a . 1 6 b , 1 0 4−パ
ラジウム棒、20・・・ガス導入パイプ、24・・・中
性子検出器、26・・・マルチチャネル計数器、30・
・・重水素ボンべ、100,102・・・フランジ、1
03・・・反応管、110・・・高電圧導入線、114
・・・真空ポンプ、116・・・ボンベ、118・・・
回収用ボンベ、124・・・冷却外管、128・・・熱
交換器、130・・・水循環ポンプ、136・・・ヒー
トパイプ、140・・・ポリエチレンブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)核融合反応容器を真空に排気するステップと、前
    記核融合反応容器内に配置され核融合反応を起こすガス
    状の物質を吸収する吸収体を活性化するステップと、前
    記核融合反応容器内に前記核融合反応を起こすガス状の
    物質を所定量供給するステップと、前記核融合反応を起
    こすガス状の物質を飽和状態近くまで前記吸収体に吸収
    させるステップと、前記吸収体に吸収された前記核融合
    反応を起こすガス状の物質により前記吸収体中で核融合
    反応を生じせしめるステップと、前記核融合反応により
    生じた生成物を回収するステップとからなることを特徴
    とする固体物質中での核融合反応により所定元素を生成
    する方法。
  2. (2)核融合反応を起こす物質を吸収する吸収体に前記
    核融合反応を起こす物質を固容元素として飽和状態近く
    まで吸収させるステップと、前記吸収体に所定の刺激を
    与えて前記固容元素を急激に過飽和状態にすることによ
    り、前記過飽和状態の固容元素を前記吸収体から放出さ
    せるに際して、前記吸収体内に前記固容元素の局所的超
    高密度状態を形成せしめて、前記固容元素間に核融合反
    応を生じせしめるステップと、前記核融合反応により生
    じた生成物を回収するステップとからなることを特徴と
    する固体物質中での核融合反応により所定元素を生成す
    る方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0688887A (ja) * 1992-04-20 1994-03-29 Univ Nagoya 常温核融合反応方法
JPH07140277A (ja) * 1993-09-27 1995-06-02 Toichi Chikuma 常温核融合装置
US20140098917A1 (en) * 2011-04-26 2014-04-10 Alessandro MEIARINI Method and apparatus for generating energy by nuclear reactions of hydrogen adsorbed by orbital capture on a nanocrystalline structure of a metal

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