JPH03159822A

JPH03159822A - Ｈｓｔ車軸駆動装置

Info

Publication number: JPH03159822A
Application number: JP1299978A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiko Matsuo; 克彦松尾
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1989-11-17
Filing date: 1989-11-17
Publication date: 1991-07-09

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】く産業上の利用分野〉本発明は、ハウジング内に油圧ポンプ．歯車列油圧モー
タ，ディファレンシャルギヤを収容してなるＨＳＴ（ハ
イドロ・スタティック・トランスミッション）車軸駆動
装置に関する。

〈従来の技術〉従来、この種のＨＳＴ車軸駆動装置として、例えば第５
図に示すようなものが知られている（特開昭６４−４５
１７号）。この車軸駆動装置は、左右のハウジング４１
ｆｆ，４１ｒを連結しており、左のハウジング４１ρ内
に、可変容量形の油圧ボンプ４３とこの油圧ポンプから
の圧油で駆動される定容量形の油圧モータ４４を収容す
る一方、ディファレンシャルギヤ４６で連結される左，
右の車軸４５Ｌ４５ｒの基部を左，右のハウジング４１
＆４１ｒに支承し、上記油圧モータ４４の回転をディフ
ァレンンヤルギャ４６のピニオン軸５０に伝達する歯車
列４７を右のハウジング４１ｒ内に収容してなる。

上記左右のハウジング４１Ｑ．，４１ｒ内の下部空間は
、油圧モータ４４の出力軸５２の周囲の間隙等を介して
互いに連通し、伝動系の潤滑油の役割を兼ねる油圧系の
作動浦のタンク５５（第６図参照）をなす。

一方、油圧ボンプ４３と油圧モータ４４は、左のハウジ
ング４］ｆ２の壁内に設けられた油路４８ａ，４８ｂで
閉回路をなすように接続され、第６図に示すように、上
記油圧タンク５５からチェック弁５６とヂエック弁５７
．５８を介して上記浦路４８ａ，４８ｂに潤滑油を兼ね
る作動浦が補給されるようになっている。そして、油圧
ボンプ４３の斜板回動軸５４により斜板（図示せず）の
傾度を調整して、両車軸４５の回転速度を増減するとと
もに、ディファレンシャルギヤ４６により車両旋回時の
左右の車軸４　５１１！，４　５ｒの回転速度を異なら
せて、円滑な旋回を可能にしている。

く発明が解決しようとする課題〉ところが、上記従来の車軸駆動装置は、歯車列４７等の
潤滑７ｌｌ１を兼ねる作動油をタンク５５に貯溜し、こ
れをヂエック弁５６，５７．５８を介して油圧ボンプ４
３．油圧モータ４４．油路４８ａ，４８ｂからなる閉回
路に補給するものであるため、作動油中に歯車列４７の
回転で巻き込まれた空気や歯車列４７の摩耗金属粉が混
入し、これによって−１−記閉回路内でキャビテーショ
ンやコンタミネーショントラブルが生じて、油圧ボンプ
４３や油圧モータ４４に損傷を与える等の欠点がある。

そこで、本発明の目的は、油圧ポンプおよび浦圧モータ
用の作動浦と歯車列およびディファレンンヤルギャ用の
潤滑Ｍ１をハウジング内で完全に分離するとともに、油
圧ポンプやＡｔ＋圧モータを収容３する室を常時作動油で満たされたタンクにすることによ
って、作動油中ヘのギヤ摩耗粉や空気の混入を防止して
、油圧系のキャビテーンヨンやコンタミネーショントラ
ブルをなくすことができる■］ＳＴ車軸駆動装置を提供
することにある。

〈課題を解決するための手段〉上記目的を達或するため、本発明のトＩ　Ｓ　Ｔ車軸駆
動装置は、第１図に例示するように、ハウジング＋１２
，Ｉｒ内に、油圧ボンプ３と，油圧モータ４と，この油
圧モータ４の出力軸１８に連結された歯車列７と，この
歯車列７により駆動されるディファレンシャルギヤ６と
を収容し、上記ディファレンシャルギヤ６により駆動さ
れる一対の車軸５１２，５ｒを上記ハウジングＩ　Ｑ，
　Ｉ　ｒの両端側に突出させる一方、上記油圧ボンプ３
と油圧モータ４とを閉回路を構成する上うに接続したも
のにおいて、上記ハウジングｌｒ内を、上記油圧モータ
４の出力軸１８を支える支持郎２４によって、上記油圧
ボンプ３および油圧モータ４を収容する第１室２５と上
記ディファレンシャルギヤ６および歯車列７を収４４容する第２室２６とに区画するとともに、上記油圧モー
タ４の出力軸１８と支持部２４との間をオイルシール３
０で液密に密封する一方、上記第１室２５をチェック弁
３９，４．０を介して上記閉回路に接続して上記第１室
２５を補充回゛路とするとともに、上記第１室２５の」
二方に位置させてこの第１室に連通ずるオイルタンク３
５を設けたことを特徴とする。

また、上記オイルタンクは、透明または半透明であるの
が望ましい。

〈作用〉油圧ボンプ３および油圧モータ４は、ハウジングｌｒ内
の第１室２５に収容され、左右の車軸５Ｑ５ｒを連結す
るディファレンシャルギヤ６およびこのギャ６に油圧モ
ータ４の回転を伝達する歯車列７は、ハウジング１（！
，Ｉｒ内の第２室２６に収容される。上記第１室２５は
、油圧モータ４の出力軸１８とこれを支える支持部２４
との間に介装されたオイルシール３０によって上記第２
室２６に対して液密に密封されるとともに、その」二方
に？置するオイルタンク３５に連通しており、油圧ボン
プ３や油圧モータ４は、全体が作動油に浸ざれている。

従って、油圧系のために第１室２５に充填された作動油
は、第２室２６の底部に溜ったギヤオイルから完全に分
離され、作動油中ヘのギヤ摩耗粉の混入や、歯車列７は
勿論油圧ポンプ３や油圧モータ４の回転に伴なう空気の
混入がない。

よって、ヂエック弁３９．４０を介して上記作動油が補
給される閉回路内の油圧ボンプ３や油圧モータ４には、
キャビテーションやコンタミネーシ■ントラブルが生じ
ない。また、オイルタンクが上部にあって、作動油の熱
膨張を吸収できるから、ハウジングＩｒ内に作動油が充
満してもハウジングＩｒに力がかかることはない。また
、透明または半透明のオイルタンクを用いた場合は、第
１室の作動油の充満状況が外部より簡単に確認できる。

〈実施例〉以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。

第１図はＨ　Ｓ　Ｔ車軸駆動装置の一例を示す横断面図
であり、この車軸駆動装置は、２分割される左右のハウ
ジングｌ　Ｑ，　１　ｒのうちの右ハウジングｌｒの出
力軸支持部２４および駆動軸支持部３１（第２図参照）
で区画される第１室２５内に、弁板を兼ねるＬ字状（第
３図参照）のマニホールド２を４本のボルト２３で固定
し、このマニホールドの裏面２ａと左端面２ｂに夫々シ
リンダブロック１２，ｌ５を回転自在かつ液密に取り付
けて油圧ポンプ３と油圧モータ４を互いに直交させて収
容するとともに、右ハウジングｌｒ内の下部に、ディフ
ァレンシャルギヤ６が基端に連結された右車軸５ｒを支
承する一方、左ハウジングＩＱ内に、上記油圧モータ４
の回転をディファレンシャルギヤ６のピニオン軸２０に
伝達する歯車列７を収容するとともに、基端が上記ディ
ファレンシャルギヤ６に連結された左車軸５Ｑを、左ハ
ウジングｌｅの下部に支承して構成される。

左ハウジングｌＱ内の歯車列７を収容する空間および右
ハウジングＩｒ内のディファレンシャルギヤ６を収容す
る空間は、上記出力軸支持部２４７により第１室２５から分離された第２室２６を構成して
いる。

上記出力軸支持部２４は、第１室２５と第２室２６を区
切る環状壁２７と、油圧モータ４の出力軸１８を支承す
るベアリング２９を嵌装して上記環状壁２７に液密に螺
合される支持スリーブ２８からなり、この支持スリーブ
２８の内周と出力軸１８との間を液密に封止すべくベア
リング２９の内側にオイルシール３０を介装している。

また、上記駆動軸支持部３１（第２図参照）は、Ｊ：ｔ
ｉｌＯの一部をなすとともに可動斜板ｌ４の背後に連な
る円筒部３２と、この円筒郎３２に油圧ボンブ３の駆動
軸Ｉ１を支承すべく嵌装したベアリング３３からなり、
上記円筒部３２の内周と駆動軸ＩＩとの間をベアリング
３３の外側においてオイルシール３４で肢密に封止して
いる。

上記出力軸支持部２４と駆動軸支持部３ｌで密封される
第１室２５の上方には、第２図に示すように、この第１
室２５に連通ずるオイルタンク３５を設ける。このオイ
ルタンク３５は、」二蓋Ｉ０８に突設した継手１０ａに液密に螺合した半透明ブラスヂ
ックからなる本体３６と、この本体３６の上端に嵌装さ
れ、作動油の曲面変動に応じて上下動するダイヤフラム
３７と、このダイヤフラム３７を挾み込んで本体３６の
上端に嵌着されるキャップ３８からなる。そして、第１
室２５内に、空隙が生じないように作動油を満たし、油
圧ボンプ３および油圧モータ４を完全に作動油に浸して
いる。

一方、上記油圧ポンプ３は、第２図．第３図に示すよう
に、シリンダブロックｌ２を回転駆動する駆動軸Ｉ１と
、シリンダブロックｌ２に嵌装したピストン１３，＋３
，・・・の往復動を規制して吐出量を増減させる可動斜
板ｌ４からなり、上記油圧モータ４は、第１図，第３図
に示すように、支持スリーブ２８の内端面に固定され、
かつピストン１６，１６，・・・の往復動を規制してこ
れをシリンダブロックｌ５の回転に変換する固定斜板ｌ
７と、シリンダブロック１５にスプライン結合した出力
軸１８からなる。油圧ボンプ３と油圧モータ４の弁板を
なす上記マニホールド２には、第３図に示ずように、ボ
ンブ３の吐出ボートをモータ４の流入ボートに連通ずる
吐出通路８と、ボンプ３の吸込ボートをモータ４の吐出
ボートに連通ずる吸込通路９を設けている。

−１二記油圧ボンプ３．油圧モータ４，吐出通路８吸込
通路９は、第４図に示すように閉回路をなし、この閉回
路に」―記オイルタンク３５から第１室２５およびチェ
ック弁３９．４０を介して作動浦を補給するようにして
いる。

油圧モータ４の出力軸１８の回転は、第１図に示すよう
に、歯車列７を構成する歯車７ａ，７ｂ，７ｃを経て歯
車７ｄに伝達され、この歯車７ｄに同軸に固定したディ
ファレンンヤルケースｌ９に両端が支承されたピニオン
軸２０を旋回させ、この旋回は、ピニオン軸２０の一対
のピニオン２１，２１およびこれに噛合するザイドギャ
２２Ｃ，２２ｒを介して夫々左，右の車軸５Ｌ５ｒに伝
達される上うになっている。なお、歯車列７およびディ
ファレンシャルギヤ６を収容する第２室２６の底部には
ギヤオイルを貯溜している。

上記構成のＩ−Ｔ　Ｓ　Ｔ車軸駆動装置の作用について
次に述べる。

油圧ボンプ２および浦圧モータ４は、右ハウジング１ｒ
の第１室２５内に作動油中に完全に浸された状態で収容
ざれ、左右の車軸５Ｃ，５ｒを連結するディファレンシ
ャルギヤ６およびこのギャ６に油圧モータ４の出力軸１
８の回転を伝達する歯車列７は、ハウジングｌｒ．Ｎ！
の第２室２６内にギヤオイル中に下部を浸された状態で
収容されている。そして、第１室２５は、出力軸支持部
２４の支持スリーブ２８とオイルンール３０によって第
２室２６に対して肢密に密封されるとともに、外部に対
して駆動軸支持部３■のオイルシール３４およびオイル
タンク３５のグイヤフラム３７によって密封される。

従って、第１室２５にくまなく充填された作動油は、第
２室２６の底部に溜ったギヤオイルから完全に分離され
、ギヤオイル中に混入したギヤ摩耗粉や歯車列７の回転
に伴う撹拌で混入した空気は、作動油中に混じり込むこ
とがない。また、油１Ｉ圧ボンブと油圧モータのシリンダブロック１２，ｌ５は
、完全に作動油に浸されているので、ソリンダブロック
１２．１５が回転しても作動油中に空気が混入しない。

よって、第１室２５から第４図に示すチェック弁３９．
４０を介して上記作動油が補給される閉回路内のＡ１１
圧ボンプ３や油圧モータ４には、第４図の従来例でみら
れた作動油中の空気やギヤ摩耗粉によるキャビテーショ
ンやコンタミネーショントラブルが生じない。

また、オイルタンク３５を第１室２５の上端に連通させ
て設けているので、第１室２５内を容易に作動油で完全
に満たずことができるうえ、オイルタンク３５を半透明
プラスチックで作っているので、作動曲面を常時目視確
認することができる。

さらに、上記作動曲面をフレキンブルなダイヤフラム３
７で覆って外気から遮断しているので、作動油への外気
や水の混入が完全に防止できるとともに、稼動時におけ
るオイルタンク３５および第１室２５内の作動油の圧力
上昇を防止することができる。

１２車軸駆動装置としての動作は、第４図で述べた従来例の
動作と何ら異ならない。即ち、可動斜板］４を所定傾度
に凋整して、エンジンにより駆動軸１ｌを介して油圧ボ
ンプ３のシリンダブロック１２を回転させると、回転に
伴うピストン１３の往動で吐出される所定量の圧油は、
マニホールド２の吐出通路８を経て油圧モータ４のピス
トンｌ６に供給され、これを往動させる一方、油圧モー
タ４のピストン１６の復動に伴う圧油は、マニホールド
２の吸込通路９を経て油圧ボンプ３の復動するピストン
ｌ３によって吸い込まれて、浦圧モータ４のシリンダブ
ロソクｌ５が回転せしめられる。シリンダブロックＩ５
の回転は、出力軸１８歯車列７ａ〜７ｄを介してディフ
ァレンンヤルギャ６に伝達され、ピニオン軸２０を旋回
させ、この旋回がピニオン２１．２１およびザイドギャ
２２Ｃ２２ｒを介して左，右の車軸５ｉ２，５ｒを所定
速度で回転させるのである。

上記実施例では、第１室２５内の油圧ボンプ３と浦圧モ
ータ４を、従来例のハウジング壁に設１：Ｉた＆ｈ路４
８ａ，４８ｂ（第４図参照）によらず、第１室２５内に
固定した弁板を兼ねるマニホールド２の吐出，吸込通路
８．９によって連結しているので、ハウジングＩｒ，Ｉ
（！の壁内に複雑な形状の油路４８ａ，４８ｂを設ける
必要がなく、金型製作に手間がかからずダイカストによ
って容易にハウジングを作ることができるという利点が
ある。

なお、本発明が図示の実施例に限られないのはいうまで
もない。

〈発明の効果〉以上の説明で明らかなように、本発明のＨ　Ｓ　Ｔ車軸
駆動装置は、ハウジング内を、Ａｈ圧モータの出力軸を
支える支持部によって、油圧ポンプ．油圧モータを収容
する第１室と歯車列，ディファレンシャルギヤを収容す
る第２室とに区画し、油圧モータの出力軸と支持部との
間をオイルシールで液密に密封する一方、上記第Ｉ室を
油圧ポンプと油圧モータが構成する閉回路にチェック弁
を介して接続して補充回路とし、上記第１室の」二方に
これに連通ずるオイルタンクを設けているので、ギヤオ
イル中に混入した空気やギヤ摩耗粉が作動油中に混じり
込むことがなく、また油圧ポンプや浩圧モータの回転で
も空気が混入せず、油圧ポンプや浦圧モータの空気によ
るキャビテーションやギヤ摩耗粉によるコンタミネーシ
ョントラブルを解消することができ、また、第１室に充
満した作動油の熱膨張をオイルタンクで吸収できる。

また、上記オイルタンクを透明または半透明にした場合
は、第１室における作動油の充満状況を簡単に確認でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のＨ　Ｓ　Ｔ車軸駆動装置の一実施例を
示す横断面図、第２図は第１図の■一■線断面図、第３
図は第１図のＩ−Ｉ線断面図、第４図は上記実施例の油
圧系の概略図、第５図は従来の車軸駆動装置の縦断面図
、第６図は上記従来例の油圧系の概略図である。ＩＱｌｒ・・・左右ハウジング、３・・油圧ポンプ、４
・・・油圧モータ、５（！，５ｒ・・左．右車軸、６・
・・ディファレンシャルギヤ、７・・・歯車列、８・・
・吐出通路、９・・・吸込通路、ＩＩ・・・駆動軸、１
８・・・出力軸、２４・・・出力軸支持部、２５・・第
１室、２６・・・第２室、３０．３４・・オイルシール、３１・・・駆動軸支持部、３５・・・オイルタンク、３
９．４０・・・ヂエック弁。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ハウジング（１ｌ、１ｒ）内に、油圧ポンプ（３
）と、油圧モータ（４）と、この油圧モータ（４）の出
力軸（１８）に連結された歯車列（７）と、この歯車列
（７）により駆動されるディファレンシャルギヤ（６）
とを収容し、上記ディファレンシャルギヤ（６）により
駆動される一対の車軸（５ｌ、５ｒ）を上記ハウジング
（１ｌ、１ｒ）の両端側に突出させる一方、上記油圧ポ
ンプ（３）と油圧モータ（４）とを閉回路を構成するよ
うに接続したＨＳＴ車軸駆動装置において、上記ハウジング（１ｒ）内を、上記油圧モータ（４）の
出力軸（１８）を支える支持部（２４）によって、上記
油圧ポンプ（３）および油圧モータ（４）を収容する第
１室（２５）と上記ディファレンシャルギヤ（６）およ
び歯車列（７）を収容する第２室（２６）とに区画する
とともに、上記油圧モータ（４）の出力軸（１８）と支
持部（２４）との間をオイルシール（３０）で液密に密
封する一方、上記第１室（２５）をチェック弁（３９、
４０）を介して上記閉回路に接続して上記第１室（２５
）を補充回路とするとともに、上記第１室（２５）の上
方に位置させてこの第１室に連通するオイルタンク（３
５）を設けたことを特徴とするＨＳＴ車軸駆動装置。
（２）上記オイルタンクは透明または半透明である請求
項１に記載のＨＳＴ車軸駆動装置。