JPH0315871Y2 - - Google Patents

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JPH0315871Y2
JPH0315871Y2 JP13663885U JP13663885U JPH0315871Y2 JP H0315871 Y2 JPH0315871 Y2 JP H0315871Y2 JP 13663885 U JP13663885 U JP 13663885U JP 13663885 U JP13663885 U JP 13663885U JP H0315871 Y2 JPH0315871 Y2 JP H0315871Y2
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vibration absorber
vibration
mass
dynamic
leaf springs
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、柔軟な構造物や配管系などで生ず
る振動の低減をはかる動的吸振器に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
機械構造物や配管系などの振動問題は、その信
頼性や機能を確保する上で極めて重要な技術課題
である。状況によつては過大な振動によつて機能
の低下を招くばかりか、破損すれば重大な災害を
引き起す場合もある。
機械構造物や配管系などの振動問題の多くは、
構造物等が保有する構造減衰が小さいことに起因
し、特に、構造物等に作用する外乱の周波数と構
造物等の固有振動数とが一致する共振(共鳴)で
振動は著しく増大する。
第7図及び第8図は例えば特開昭55−47032号
公報に示された従来の立型旋盤におけるラムに適
用された動的吸振器を示す断面図で、コラム1で
支えられてラム2、すなわち片持ちはり形構造物
は上下する。ラム2の自由端にはツールボツクス
3が取り付けられ、その一端に片持はり形吸振器
ばねすなわち板ばね4の一端が固定され立てられ
ている。吸振器ばね4上には吸振器質量すなわち
重錘5が装着される。ラム2の側面には永久磁石
6がラム2の側面との間に作られた空隙9内で一
定の磁場を作るようマグネツトホルダ7によつて
1対取り付けられている。一方、吸振器質量5に
は平板状導体8が空隙9で機械的接触なく前記磁
場内の磁束を切るように取り付けられている。
次に動作について説明する。片持ちはり形構造
物の自由端部付近に軸方向と直角をなす方向の振
動に対して、その構造物と平行に突出した片持ち
はり形吸振器ばね4と、吸振器ばね4上に装着し
た吸振器質量5を備え、片持ちはり形吸振器ばね
4と吸振器質量5から定まる動的吸振器の固有振
動数を制振対象とする構造物の固有振動数と同調
するように設定する。吸振器質量5には平板状導
体8が空隙9内で機械的接触なく、永久磁石6が
形成する磁場内の磁束を切るように取り付けられ
ている。このような構成によつて、構造物の振動
によつて吸振器質量5も動く。この時導体8には
磁場によつてうず電流損が発生し、このうず電流
損は構造物に対して振動を速やかに整定するダン
ピング力として作用する。すなわち、動的吸振器
は、制振対象とする構造物の振動特性と適合する
ように調整された時に大きい制振効果を発揮する
ので、動的吸振器の固有振動数とダンピング係数
を最適に調整することが必要となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の動的吸振器は以上のように構成されてお
り、動的吸振器に最大の制振効果を発揮させるに
は、動的吸振器の吸振器質量と吸振器ばねの特性
から定まる固有振動数を調整する必要がある。し
かしながら従来の1枚の片持ばり形の吸振器ばね
で支持する構造では、吸振器質量の挙動は上下の
並進運動と回転運動が連成する。後者の回転運動
は回転慣性効果と呼ばれる作用を引きおこし、こ
の回転慣性効果によつて吸振器質量は見掛け上大
きくなり、その結果、吸振器の固有振動数は低下
する。この影響は吸振器質量が大きくなる程著し
くなる。そのため、吸振器の設計にあたつては、
この吸振器質量の回転慣性効果が固有振動数に及
ぼす影響を十分把握することが必要で、また実用
にあたつては、この回転慣性効果のため固有振動
数が所期の設定値とならず、そのため、試行錯誤
的に探索しなければならない等の問題点があつ
た。
この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、吸振器質量すなわち重錘の回
転慣性効果を抑制し、固有振動数の設定が容易な
動的吸振器を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る動的吸振器は、一端が固定さ
れ、並行配置された2枚の板ばね、これら板ばね
の自由端部間に保持され、上記板ばねと共に振動
可能な導電性重錘、およびこの導電性重錘と間隙
を設けて対向配置され、上記振動方向と交わる方
向に磁界を発生する一対の磁石を備えたものであ
る。
〔作用〕
この考案における吸振器質量である導電性重錘
は、2枚の板ばねの自由端間に保持されているの
で、回転慣性効果が抑制され、吸振器の固有振動
数の設定が容易となる。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図をもとに説明す
る。第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、
第2図は第1図の−線断面図、第8図は第1
図の−線断面図である。図において、4a,
4bは一端を支持台10に固定され、並行配置さ
れた2板の板ばねすなわち片持はり形の吸振器ば
ね、5は吸振器ばね4a,4bの自由端間に保持
され、吸振器ばね4a,4bと共に振動可能な導
電性重錘すなわち導電性材料で作られた角形の吸
振器質量、6は吸振器質量5と間隙9を設けて対
向配置され、吸振器質量5の振動方向と交わる方
向に磁界を発生する一対の磁石すなわちこの例で
は永久磁石、11はケーシング、12は動的吸振
器を制振対象とする構造物等に取り付けるための
取付具である。なお、図から明らかなように、こ
の考案の一実施例による動的吸振器では、2板の
板ばね4a,4b、導電性重錘5、および一対の
磁石6を備えたものを左右対称に2個具備する。
第4図は第1図〜第3図に示すこの考案の一実
施例による動的吸振器を配管に取り付けた状態を
示す平面図であり、図中矢印は配管13の振動方
向を示す。第5図はこの考案の一実施例による動
的吸振器の特徴を明らかにするために示されたも
ので、第1図において2枚の吸振器ばね4a,4
bを従来例と同様に一枚の吸振器ばね4に置き換
えた場合を示す断面図である。すなわちこの例で
は、吸振器質量5は1枚の吸振器ばね4の自由端
に支持されている。
次に動作について説明する。以上のような構成
によつて、例えば第4図に示すように、制振対象
となる構造物13に取り付けられた動的吸振器で
は、構造物13の振動に伴つて吸振器質量5も振
動し、この時、吸振器質量5は永久磁石6の磁束
を鎖交するため、導電性材料で作られた吸振器質
量5内にはうず電流が励起され、うず電流損が発
生する。このうず電流損によつて構造物の振動エ
ネルギが吸収され、振動を速やかに整定するダン
ピング力として作用する。動的吸振器の制振効果
を最大限に引き出すには、吸振器質量5と吸振器
ばね4a,4bから定まる固有振動数を最適に調
整する必要がある。
第6図a,bはそれぞれ第5図に示す比較例お
よび第1図に示すこの考案の一実施例における吸
振器質量の振動変位を示す説明図である。
第6図aに示す比較例では、吸振器質量5の変
位は並進方向の変位xと回転方向の角変位θが同
時に生じ、後者の角変位θが回転慣性効果として
作用し、吸振器質量5の見掛け上の質量を増大さ
せる。一方、第6図bで示すこの考案の一実施例
では、並行する2枚の吸振器ばね4a,4bによ
つて吸振器質量5の回転運動が拘束され、その変
形は並進方向の変位xのみとなり、回転慣性効果
は排除できる。すなわち、吸振器の固有振動数を
律する見掛け上の吸振器質量5の質量変化は生じ
ない。よつて、動的吸振器の固有振動数の設定が
容易となる。
また、第7図、第8図に示す従来の動的吸振器
においては、吸振器の固有振動数やダンピング係
数が最適値からわずかにずれても制振効果が大き
く損われるという点が実用上の障害になつていた
が、上記この考案による一実施例のように2個の
動的吸振器を複合するならば、各吸振器の固有振
動数やダンピング係数を従来例程神経質にならず
に適当に定めてやることによつて極めて制振効果
が安定することになり、実用性が著しく向上す
る。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、一端が固定
され、並行配置された2枚の板ばね、これら板ば
ねの自由端部間に保持され、上記板ばねと共に振
動可能な導電性重錘、およびこの導電性重錘と間
隙を設けて対向配置され、上記振動方向と交わる
方向に磁界を発生する一対の磁石を備えたので、
上記導電性重錘の回転慣性効果を抑制でき、その
結果、固有振動数の設定が容易な動的吸振器が得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す断面図、第
2図は第1図の−線断面図、第3図は第1図
の−線断面図、第4図は第1図に示すこの考
案の一実施例による動的吸振器の取付け状態を示
す平面図、第5図は第1図の比較例を示す断面
図、第6図a,bはそれぞれ第1図および第5図
に示す導電性重錘の振動変位を示す説明図、第7
図は従来の動的吸振器を示す断面正面図、第8図
は第7図の側面図である。 図において、4,4a,4bは板ばね、5は重
錘、6は磁石、8は平板状導体、9は空隙、12
は取付具、13は配管である。なお、各図中同一
符号は同一または相当部分を示すものとする。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端が固定され、並行配置された2枚の板ば
    ね、これら板ばねの自由端部間に保持され、上
    記板ばねと共に振動可能な導電性重錘、および
    この導電性重錘と間隙を設けて対向配置され、
    上記振動方向と交わる方向に磁界を発生する一
    対の磁石を備えた動的吸振器。 (2) 2枚の板ばね、導電性重錘、および一対の磁
    石を備えたものを複数個具備する実用新案登録
    請求の範囲第(1)項記載の動的吸振器。
JP13663885U 1985-09-04 1985-09-04 Expired JPH0315871Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13663885U JPH0315871Y2 (ja) 1985-09-04 1985-09-04

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JP13663885U JPH0315871Y2 (ja) 1985-09-04 1985-09-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6244151U JPS6244151U (ja) 1987-03-17
JPH0315871Y2 true JPH0315871Y2 (ja) 1991-04-05

Family

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JP13663885U Expired JPH0315871Y2 (ja) 1985-09-04 1985-09-04

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JP (1) JPH0315871Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09112631A (ja) * 1995-10-18 1997-05-02 Sanwa Tekki Corp 板ばね振動型磁気式ダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09112631A (ja) * 1995-10-18 1997-05-02 Sanwa Tekki Corp 板ばね振動型磁気式ダンパ

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Publication number Publication date
JPS6244151U (ja) 1987-03-17

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