JPH03158503A - マクラギ取卸し台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、鉄道車輌の軌道更新時、軌道上で軌框の解体
、組立てを行う際に用いられるマクラギの取卸し台車に
関するものである。

（従来の技術） 従来、現場で既設軌道のレールや枕木等を交換する場合
は新たな材料を現場に運び込み、既設軌框を定尺レール
のブロック毎に解体撤去して新しく道床を整地した後、
その道床上の所定の位置に新しい枕木を並べ、次にレー
ルをこれら枕木に載せて連結し、新軌框を組み上げ最後
にバラストを投入補充してつき固め更新して行く方式が
知られており、枕木の運搬にあたっては、更新作業前に
予め枕木を枕木運搬車で作業現場まで運び、所定の数量
を軌道の側に取り卸し、さらに作業後には新軌道の側に
置かれた使用済みの枕木を枕木回収車で回収するように
していた。

また、近年では、現場の既設軌道上に枕木を並べ、その
上にレールを載せて締結し新軌框に組んでおき、その両
側に軌框運搬機が走行できる道レールを仮設して、数台
のクレーン車としての軌框運搬機をセットし、新軌框を
吊上げて旧軌框の撤去、整地が終った道床上に走行移動
させて敷設更新していく方式がとられている。この場合
も、組み立てる際には枕木を枕木運搬車から取り卸して
既設軌道の上に並べていたが、更新作業後には、新軌道
上に枕木回収車を導入して新軌道の側に置かれた使用済
みの枕木を回収していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述の如く、現地の軌道上で軌框の組立て解体を行いな
がら軌道更新作業をする場合、更新作業前後に枕木を枕
木運搬車で現場まで１衆し、次にこの枕木運搬車から枕
木を取り卸して作業の開始前に、既設軌道近傍に積み上
げておかなければならず、又は、新軌框を既設軌道上で
組み立てるために枕木を枕木運搬車から既設軌道上に取
り卸して、並べておくようにしなければならず、更新作
業後も、更新軌道に枕木回収車を導入し、使用済みの枕
木を回収して回らなねばならず、枕木の供給、回収作業
に多大な時間を要していた。さらにこれら枕木の供給、
回収作業ごとに多数の作業員が必要となるなどの問題が
あった。

本発明は上記の欠点を除くためになされたもので、現場
の軌道上で軌框の組立て解体による軌道更新作業を行う
際、枕木の供給、回収作業をきわめて少数の作業員で効
率よく行うことができるマクラギ取卸し台車を提供する
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係るマクラギ取卸し台車は、マクラギ取卸し台
車・の後側には、軌道上に載置された枕木を積込むとと
もに軌道上に枕木を取卸す昇降自在な枕木積卸し手段を
設け、この枕木積卸し手段と上記枕木運搬車との間に、
枕木を往復搬送する枕木搬送手段を配設して、枕木の回
収供給を行うようにしたものである。

〔作用〕

本発明に係るマクラギ取卸し台車によれば、マクラギ取
卸し台車の後側には、軌道上に載置された枕木を積込む
とともに軌道上に枕木を取卸す昇降自在な枕木積卸し手
段を設け、この枕木積卸し手段と上記枕木運搬車との間
に、枕木を往復搬送する枕木搬送手段を配設して、枕木
の回収供給を行うことにより、枕木の軌道上への供給、
配置作業並びに軌道からの撤去、回収作業を自動化する
とともに作業の効率化をはかることができる。

〔実施例〕

以下、図示実施例により本発明を説明する。

第１図〜第３図はそれぞれ本発明に係るマクラギ取卸し
台車を示す側面図、平面図および正面図である。図にお
いて、（１）は軌道、（２）は枕木、（３）はマクラギ
取卸し台車で、このマクラギ取卸し台車（３）は前部が
枕木運搬車（図示せず）に連結されて、軌道（１）上を
走行する。このマクラギ取卸し台車（３）は前後部にわ
たって床（４）上に供給又は回収される枕木（２）を往
復搬送する枕木搬送機構（５）が設けられており、さら
にこの床（４）の縦方向外側に立設された複数の支柱（
６）上端に載設された作業床（７）上には、制御盤（８
）とともに発電機（９）が設けられている。（１０）は
この制御盤（８）を遠隔操作するリモート操作ボックス
、（１１）は作業床（７）上に配設され、他の作業車に
電源を供給するコードリール、（１２ａ）　、　（１２
ｂ）はそれぞれ電動ウィンチで、これら電動ウィンチ（
１２ａ）（１２ｂ）は急勾配の軌道上を移動する際ワイ
ヤの一端を外部の固定物と結んで、電動モータ（１３）
の駆動制御によりこのマクラギ取卸し台車（３）を移動
させ、またこの電動ウィンチ（１２ａ）は離れた位置に
ある枕木（２）をマクラギ取卸し台車（３）に引き寄せ
るＩＩ祭に用いられる。

このマクラギ取卸し台車（３）の後部側には枕木積卸し
手段として昇降自在な枕木積卸し機構（２０）が設けら
れている。

この枕木積卸し機構（２０）の構成について述べる。（
２２）は、床（４）に一端が揺動可能に取付けられた一
対の油圧シリンダ（２１）の制御により進退動するピス
トンロッドで、このピストンロッド（２２）の先端には
このピストンロッド（２２）の進退動に伴って他端が円
弧状軌跡を描いて揺動する揺動アーム（２３）が回動自
在に軸着されている。一方、この揺動アーム（２３）の
他端は、揺動アーム（２３）の揺動に伴い昇降移動する
枕木受は渡し部（２５）の車体側端部と回動自在に軸着
されるとともに、この揺動アーム（２３）と枕木受は渡
し部（２５）との軸着部下方には、枕木受は渡し部（２
５）の水平を確保するため、この枕木受は渡し部（２５
）とマクラギ取卸し台車（３）との間に、揺動アーム（
２３）の揺動に従って変位する従動アーム（２４）が取
り付けられている。

上記枕木受は渡し部（２５）は、上下面に駆動軸（２８
）に連結された一対のスプロケット（２９）に巻回され
た一対の無端状のチェーンコンベア（２も）が、往復動
可能に取り付けられており、これら各チェーンコンベア
（２６）は軌道に対して平行に配設されている。また、
昇降するこの枕木受は渡し部（２５）の最大上昇位置は
枕木搬送機構（５）と同一の水平位置に保持され、さら
にその最大下降位置は軌道（１）の上面より若干下方に
位置するよう位置決め制御されている。（２７）は枕木
受は渡し部（２５）の先端部に設けられた、枕木（２）
の有無を検知するリミットスイッチで、このリミットス
イッチ（２７）の検知信号と、制御盤（８）からの指令
信号に基づき、上記チェーンコンベア（２６）の駆動を
制御し、枕木搬送機構（５）から枕木（２）が枕木受は
渡し部（２５）に引き渡され、チェーンコンベア（２６
）の駆動により、リミットスイッチ（２７）がこの枕木
（２）を検知すると、チェーンコンベア（２６）の駆動
を停止させる。

枕木搬送機構（５）は、床（４）の縦方向外側に突出し
た一対のスプロケット（３１）と、モータ（１３）の駆
動軸に嵌合したギア（１１３）　　とに巻回された無端
状のチェーンコンベア（３０）が平行に配設され、モー
タ（１３）の駆動により、上部チェーンガイド（３２）
と下部チェーンガイド（３３）とに案内されたチェーン
コンベア（３０）を往復動可能に駆動するもので、この
枕木搬送機構（５）では、マクラギ取卸し台車（３）に
連結された枕木運搬車から軌道と直角方向に送り込まれ
てきた新軌框組立て用の枕木（２）をこのチェーンコン
ベア（３０）上に受は取り、枕木受は渡し部（２５）ま
で搬送して引き渡すとともに、逆に枕木受は渡し部（２
５）から受は取った旧軌框の解体された枕木（２）を枕
木運搬車に回収するようにしている。

次に動作について説明する。

軌道（１）上で、旧軌框が解体され、レールが撤去され
た後に枕木（２）が残されると、枕木運搬車の連結され
たマクラギ取卸し台車（３）を枕木受は渡し部（２５）
を先頭にして現場に導入し、この枕木受は渡し部（２５
）をレールより下方位置に制御した後、マクラギ取卸し
台車（３）を残された枕木（２）に向って移動させ、枕
木受は渡し部（２５）が枕木（２）の下部までくると、
マクラギ取卸し台車（３）を停止させる。次に枕木受は
渡し部（２５）を上方の枕木搬送機構（５）と同一の水
平位置まで上昇させ、枕木（２）を持ち上げてから、両
チェーンコンベア（２６）　、　（３０）を枕木運搬車
側へ駆動させる。これにより、枕木受は渡し部（２５）
上の枕木（２）は枕木受は渡し部（２５）から枕木搬送
機構（５）へと引き渡され、床（４）の上を搬送され、
枕木搬送機構（５）から枕木運搬車へ回収される。以上
の動作を繰返して、軌道（１）上の枕木（２）を回収す
る。

また、軌道（１）上で新軌框を組立てる際には、同様に
枕木運搬車の連結されたマクラギ取卸し台車（３）を枕
木受は渡し部（２５）を先頭にして現場に導入し、この
枕木受は渡し部（２５）を枕木搬送機構（５）と同一の
水平位置に保持した状態で、枕木運搬車から枕木搬送機
構（５）に新軌框用の枕木（２）を供給し、両チェーン
コンベア（３ｏ）　、　（２８）を組立作業側へ駆動さ
せる。枕木（２）は枕木搬送機構（５）から枕木受は渡
し部（２５）まで搬送され、リミットスイッチ（２７）
がこの枕木（２）を検知すると、両チェーンコンベア（
２６）　、　（３０）の駆動を停止させる。次に枕木受
は渡し部（２５）を枕木（２）が載置された状態で、レ
ールより下方位置に下降させ、枕木（２）を軌道（１）
上に載置すると、マクラギ取卸し台車（３）を枕木運搬
車側に移動し、再び枕木受は渡し部（２５）を枕木搬送
機構（５）と同一の水平位置に上昇させ、上記動作を繰
り返して、軌道（１）上に枕木（２）を供給してゆく。

なお、第９図に示すように揺動アーム（２３）とこの揺
動アーム（２３）揺動に従って変位する従動アーム（２
４）とが回動自在に取り付けられたアーム支持部（４０
）は上下方向に摺動可能に設けられており（例えばジヤ
ツキ等）、軌道（１）のサイズに合わせて枕木受は渡し
部（２５）の下方位置を調節可能にしている。

（発明の効果〕 以上述べたように、本発明によれば、マクラギ取卸し台
車の後側には、軌道上に載置された枕木を積込むととも
に軌道上に枕木を取卸す昇降自在な枕木積卸し手段を設
け、この枕木積卸し手段と上記枕木運搬車との間に、枕
木を往復搬送する枕木搬送手段を配設して、枕木の回収
供給を行うようにしたことにより、枕木の軌道上への供
給、配置作業並びに軌道からの撤去、回収作業を自動化
するとともに作業の効率化をはかることのできる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はそれぞね本発明に係るマクラギ取卸し
台車を示す側面図、平面図および正面図、第４図は上記
マクラギ取卸し台車の枕木量は渡し部の動作を示す動作
図、第５図は枕木量は渡し部の平面図、第６図は上記マ
クラギ取卸し台車の枕木搬送機構を示す平面図、第７図
、第８図はそわぞれ枕木搬送機構の要部を拡大して示す
説明図、第９図は枕木量は渡し部のアーム支持部の変位
の状態を示す説明図である。 （２）； （３）＝ （５）： （２０）： 枕木、 マクラギ取卸し台車、 枕木搬送機構、 枕木積卸し機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 軌道上を走行する枕木運搬車に連結して用いられるマク
   ラギ取卸し台車において、このマクラギ取卸し台車の後
   側に設けられ、軌道上に載置された枕木を積込むととも
   に軌道上に枕木を取卸す昇降自在な枕木積卸し手段と、
   この枕木積卸し手段と上記枕木運搬車との間に配設され
   るとともに、枕木を往復搬送する枕木搬送手段とを備え
   、枕木の回収供給を行うことを特徴とするマクラギ取卸
   し台車。