JPH03157472A - 不燃性を有するガラス繊維用バインダー - Google Patents

不燃性を有するガラス繊維用バインダー

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JPH03157472A
JPH03157472A JP29394089A JP29394089A JPH03157472A JP H03157472 A JPH03157472 A JP H03157472A JP 29394089 A JP29394089 A JP 29394089A JP 29394089 A JP29394089 A JP 29394089A JP H03157472 A JPH03157472 A JP H03157472A
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phenolic resin
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Katsutoshi Yoshinaga
勝利 吉永
Seiji Takahashi
高橋 聖治
Takeshi Ogiwara
荻原 猛
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Nippon Muki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス繊維用とくに不燃性に優れたガラス短
繊維用のバインダーに関するものである。
〔従来の技術〕
ガラス繊維等の無機質繊維吸音断熱材は、その優れた吸
音性、断熱性により、各種建築物や車両用構成材料等と
して幅広く使用されている。無機質繊維例えばガラス繊
維を用いて吸音断熱材を製造するにあたっては、ガラス
を繊維化した直後に、未硬化のバインダーを噴霧したマ
ットを加熱炉内を通過させつつバインダーを硬化させる
ことにより製造する。
従来から用いられてきた一般的なバインダーとしては、
主成分にレゾール型フェノール樹脂または尿素変性フェ
ノール樹脂を有し、尿素を添加または反応させた水性バ
インダーが広く用いられており、またこれにメチロール
メラミンを添加してなるガラス繊維用バインダーも知ら
れている(特開昭第54−73993号)。
無機質繊維吸音断熱材用バインダーに尿素を添加するこ
とは技術的に知られており、商業的にも受は入れられる
ものとして広く用いられている。
その理由は、尿素が増量剤として作用し、弱アルカリま
たは中性pH条件下でレゾール型フェノール樹脂中の遊
離ホルムアルデヒドと容易に反応してメチロール尿素を
形成し、!!機資質繊維吸音断熱材製造工程用いられる
硬化温度下で容易に重合して、尿素 ホルムアルデヒド
樹脂バインダーを形成するからである。尿素の役割は、
レゾールフェノール樹脂中の遊離ホルムアルデヒド含有
量を減少させ、それによってレゾールフェノール樹脂が
らの、ホルムアルデヒドおよび他の揮発成分の放出を大
きく低減させる。このように揮発成分を減少させたこと
により、使用時および硬化工程中において高温のガラス
繊維上l\のバインダーのけ着量が増加し、バインダー
効率が向上する。尿素は、現在のところレゾールフェノ
ール樹脂のほぼ5分の1の価格なので、経済的な増量剤
として用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記バインダーを用いて、無機質繊維吸音IJfI熱材
を作成すると、無機質繊維自体は不燃性であるにも拘わ
らず、バインダー付着量の多くなる高密度高強度品にな
るほど、これから製造した断熱材の不燃性は低下してく
る6すなわち、建設省告示第1828号による不燃材料
試験の基材試験は合格するものの、判定基準値に接近し
た値となっている。すなわち基材試験における、加熱炉
温度750±10℃に対し、試験体を挿入後の炉内上昇
温度の判定基準値50℃以下のところ、44〜49℃と
判定基準に接近している。従って5判定基準に対し5℃
の余裕しかない、不燃化粧板(無機質繊維吸音断熱材に
化粧表皮材を張り合わせたもの)を製造するについても
この温度範囲で化粧用表皮材を選定していたため、きわ
めて限られた材fi Lか使用できなかった。そのため
不燃性を高めるために、フェノール樹脂よりも難燃性の
高い分子tli造にチッソを有する従来より経済効果の
ために用いられてきた尿素の添加I比率を高くすると、
不燃性は良くなるものの硬化バインダー中に含まれる尿
素樹脂の比率が高くなるために耐水性を悪化させる。
(、flJlflを解決するための手段〕すなわち本発
明は、 (A)レゾール型フェノール樹脂または尿素変性レゾー
ル型フェノール樹脂、 (B)メチル化メチロールメラミン樹脂、(C)尿素、 からなり、各成分の組成割合が (A): (B)−99〜O: 1〜100((A)+
(B)〕  : <C’)= 10〜5 : O〜5の
範囲内であることを特徴とする、不燃性を有するガラス
繊維用バインダーを提供するものである。
さらにまた本発明は、これらのバインダーを用いて製造
された。ガラス繊維吸音断熱材を提供するものである。
以下、本発明につきさらに詳細に説明する。
本発明において、不燃性無機質繊維吸音断熱材に適用す
べきバインダーとしては、−殻内に用いられるレゾール
型フェノール樹脂または尿素変性しゾール型フェノール
樹脂(A)およびレゾール型フェノール樹脂よりも難燃
性の高いメチル化メチロールメラミン樹脂(水性メラミ
ン樹脂)(B)を主成分とし、これに場合により、尿素
(C)を添加または反応してなる水性バインダーを使用
する。
ここにレゾール型フェノール樹脂とは、フェノールおよ
びフォルムアルデヒドの水溶性を有する初期縮合物をい
う、フェノールおよびフォルムアルデヒドはモル比1.
0〜4.2モルの割合で塩基性触媒下で反応せしめるの
が適当であり、フェノールおよびフォルムアルデヒドの
混合物を約40〜70°Cで10時間加熱することによ
り水溶性の初期混合物が得られ、適当な酸によって中和
を行ってもよい。
なおフェノールとフォルムアルデヒドを反応させた後、
フェノールおよびフォルムアルデヒド合計量に対し、5
〜100%程度の尿素を添加し縮合した尿素変性レゾー
ル型フェノール樹脂を非変性レゾール型フェノール樹脂
に代えて使用することもでき、本発明にいう主成分とし
てのレゾール型フェノール樹脂とはこのような尿素変性
フエノ−ル樹脂を含むものである。
本発明においては、レゾール型フェノール樹脂または尿
素変性レゾール型フェノール樹脂に、難燃性の高い水性
メラミン樹脂(メチル化メチロールメラミン樹脂)を添
加するが、場合によりレゾール型フェノール樹脂の全量
を水性メラミン樹脂で置換してもよい、レゾール型フェ
ノール樹脂と水性メラミン樹脂との組成比は99/1〜
0/100、(l脂分換算)重量比組成10010〜0
 / 100、好ましくは99/1〜50/’50(樹
脂分換算)で併用する。さらに場合により尿素を添加ま
たは反応させてもよい、尿素の添加量は、)112名の
合一1に対し、10〜5:0〜5である。
上記バインダーに用いるit好ましい水性メラミン樹脂
は、メチル化メチロールメラミンでメラミンとフォルム
アルデヒドとの反応物であり、末端のメチロール基をア
ルコールでエーテル「ヒしたものである。メラミンとホ
ルムアルデヒドとのモル比は、2以上好ましくは3以上
のものを使用するのが適当である。市販品としては、ミ
ルベン5M850(昭和高分子(株)製)がある。
レゾール型フェノール樹脂(A>と水性メラミン樹脂(
旧の添加および変性は、その添加Iまたは変性量を種々
変えることにより、得られる吸音断熱材の強度特性およ
び、難燃性を調整することができるので、要求特性に応
じて容易に対応することができる。
本バインダーを用いて作成した不燃性ガラス繊維吸音t
lJi熱材は、不燃材料試験の基材試験における炉内上
昇温度を、20〜35℃と著しく抑えることができ、不
燃性グレードの向上と不燃化粧板用表皮材の泗定幅が広
がり、温度差15〜30”Cときわめて広範囲の化粧用
表皮材を選定することができるようになった。従来より
用いてきた、レゾール型フェノール樹脂または尿素変性
フェノール樹脂金主成分に、尿素を添加または反応させ
たバインダーよりも、本発明のレゾール型フェノール樹
脂と難燃性の窩い水性メラミン樹脂との併用、またはす
べて水性メラミン樹脂に置き換えた主成分に、尿素を添
加または反応させるバインダーを用いることにより、高
い難燃性が得られると共に、尿素または尿素樹脂と共重
合可能な水性メラミン樹脂併用により尿素・ホルムアル
デヒド樹脂の持つ耐湿性および耐水性の改善も可能とし
た。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を挙げて、より具体的に説明するが
、本発明はこれらの実施例に回答限定されるものではな
い、なお実施例において部または25とあるのは、特記
しないかぎり重量部または重量%である。
及創1」 フェノール100部と40%ホルマリン300部とを温
度計、冷却器および撹拌機を備えたフラスコに入れて、
均一に混合した後48%水酸化すトリウム水溶液6部を
加えて50’Cに昇温し、50℃で10時間反応する1
反応終了後直ちに30℃まで冷却し、酸で中和し、樹脂
分40%、pH7,5、水希釈能無限大のレゾール型フ
ェノール樹脂CA)を得た1次にこのレゾール型フェノ
ール樹脂f:A)50部(V!4脂分損算)、昭和高分
子社製水性メチロールメラミン樹脂(ミルベン5N−8
50)10部(vI4脂分換W)、尿素40部および水
、さらに通常使用されている副成分としてバインダー主
成分に対してそれぞれ25%アンモニア水30部、硫安
3部、シランカップリング剤0.2部、オイル3部を加
えて混合し、濃度15%のバインダーを調製し、これを
ガラスを繊維化した直後に噴霧し、集綿してマットを形
成させ、このマットを200〜250℃の加熱炉内を通
過させてバインダーを硬化させ、密度64 kg7cm
′、厚さ25zz、バインダー1寸着量9%のガラス繊
維吸音断熱材を作成した。この吸音断熱材は従来より備
えた優れた吸音性・断熱性に加え、高い不燃性を有して
いた。不燃性能は、建設省告示第1828号による方法
で行った。すなわち、40X40X50zgのサンプル
を750℃に20分間以上安定するように調整された電
気炉の中に入れ、サンプル挿入前温度と、挿入後の最高
温度を測定し、その差が50℃以内なら合格とした。結
果は、第1表に示したとおりである。
X1」Lλ フェノール100部と40%ホルマリン300部とを温
度計、冷却器および撹拌機を備えたフラスコに入れて、
均一に混合した後48%水酸化すl・リウム水溶液6部
を加えて50℃に昇温し、50℃で9時間反応し、尿素
60部を加えてさらに1時間反応する1反応終了後直ち
に30℃まで冷却し、酸で中和し、樹脂分50%、pH
7,5、水晶釈能無限大のレゾール型フェノール樹脂C
B)を得た0次にこのレゾール型フェノール樹脂〔89
50部(樹脂分換算)、昭和高分子社製水性メチロール
メラミン樹脂(ミルベン5M−850> l 0部(樹
脂分換X)、尿素110部および水、さらに通常使用さ
れている副成分としてバインダー主成分に対してそれぞ
れ25%アンモニア水30部、硫安3部、シランカップ
リング剤0.2部、オイル3部を加えて混合し、濃度1
5%のバインダーを調製し。
密度64 ki/cz”、厚さ25JIJl、バインダ
ー(−t @ 19%のガラス繊維吸音断熱材を作成し
た。この吸音断熱材も従来より備えた優れた吸音性・断
熱性に加え、高い不燃性を有していた。不燃性能は、第
1表に示した結果のとおりである。
mユ 実施例1により得たレゾール型フェノール樹脂(A)4
0部(樹脂分換算)、昭和高分子社製水性メチロールメ
ラミン樹脂(ミルベン5M−850) 20部(樹脂分
換算)、尿素40部および水、さらに通常使用されてい
る副成分としてバインダー主成分に対してそれぞれ25
96アンモニア水30部、硫安3部、シランカップリン
グ剤0.2部、オイル3部を加えて混合し、濃度15%
のバインダーを調製し、密度64 kg7cm′、厚さ
251、バインダー主成分着量り2−のガラス繊維吸音
断熱材を作成した。
この断熱材は従来より備えた優れた吸音性・断熱性に加
え、高い不燃性を有していた。不燃性能は、第1人に示
した結果のとおりである。
宋JLLu 実施例1により得たレゾール型フェノール樹脂(A)3
0部(1!I脂分換算)、昭和高分子社製水性メチロー
ルメラミン樹脂(ミルベン5N−850> 30部(樹
脂分換算)、尿素40部および水、さらに通常使用され
ている副成分としてバインダー主成分に対してそれぞれ
25%アンモニア水30部、硫安3部、シランカップリ
ング剤0.2部、オイル3部を加えて混合し、濃度15
%のバインダーを調製し、密度64 kg7cmコ、厚
さ25瀧!、バインダー付着19%のガラス繊維吸音断
熱材を作成した。
この吸音断熱材は従来より備えた優れた吸音性・断熱性
に加え、高い不燃性を有していた。不燃性能は、第1表
に示した結果のとおりである。
l11j 昭和高分子社製水性メチロールメラミン樹脂ミルヘン(
SM−850) 60部(vAtJHtlin)、尿素
40部および水、さらに通常使用されている副成分とし
てバインダー主成分に対してそれぞれ25%アンモニア
水30部、硫安3部、シラン力・ノブリング剤0.2部
、オイル3部を加えて混合し、濃度15%のバインダー
を調製し、密度64 kg/c1、厚さ25zz、バイ
ンダー付着量9%のガラス繊維吸音断熱材を作成した。
この吸音断熱材は従来より偏えた優れた吸音性・断熱性
に加え、高い不燃性を有していた。不燃性能は、第1表
に示した結果のとおりである5 比[1 フェノール100部と40%ホルマリン280部とを温
度計、冷却器および撹拌機を備えたフラスコに入れて、
均一に混合した後48%水酸化すトリウム水溶液7部を
加えて50℃に昇温し、50°Cで10時間反応する1
反応終了後直ちに30°Cまで冷却し、酸で中和し、樹
脂分40%、pH7,5、水希釈能無限大のレゾール型
フェノール樹脂(C)を得た0次にこのレゾール型フェ
ノール樹脂(C)70部(樹脂分換X)、尿素30部お
よび水、さらに通常使用されている副成分としてバイン
ダー主成分に対してそれぞれ25%アンモニア水30部
、硫安3部、シランカップリング剤0.2部、オイル3
部を加えて混合し、濃度15%のバインダーを調製し、
密度64167cm325 z瀧バインダー付着量9%
のガラス繊維吸音断熱材を作成した。不燃性能は、第1
表に示した結果のとおりである。
え五」Lユ 比較例1により得られたレゾール型フェノール樹脂(C
)60部(樹脂分換算)、尿素40部および水、さらに
通常使用されている副成分としてバインダー土成分に対
してそれぞれ25?≦アンモニア水30部、硫安3部、
シランカップリング剤0.2部、オイル3部を加えて混
合し、濃度15%のバインダーを調製し、64に25I
IIIllバインダ一付着1i9%のガラスmM1断熱
材を作成した。不燃性能は、第1表に示した結果のとお
りである。
〔発明の効果〕
以上詳述したとおり、本発明のバインダーを使用して作
成した不燃性ガラス繊維吸音断熱材は、従来より備えた
優れた吸音性・断熱性に加え、不燃性のグレードを向上
させることができる。従来の一般的に用いられてきたよ
うな、主成分にレゾール型フェノール樹脂または尿素変
性フェノール樹脂を有し、尿素を添加または反応させた
バインダーを使用した無機質繊維吸音断熱材は、判定基
準に対し5℃の余裕しかないが、本発明のバインダーを
使用し作成した無機質繊維吸音断熱材は15〜30℃と
余裕ができ、きわめて広範囲の化粧用表皮材を選定する
ことができるようになった。
さらにこのバインダーは、従来よりガラス断熱材用に用
いてきた、全てのバインダーに応用することが可能な、
優れたバインダーである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)レゾール型フェノール樹脂または尿素変性レ
    ゾール型フェノール樹脂、 (B)メチル化メチロールメラミン樹脂、 (C)尿素、 からなり、各成分の組成割合が (A):(B)=99〜0:1〜100、 〔(A)+(B)〕:(C)=10〜5:0〜5、の範
    囲内であることを特徴とする、不燃性を有するガラス繊
    維用バインダー。 2、(A):(B):(C)の割合が30〜50:10
    〜60:30〜50である、請求項第1項記載のガラス
    繊維用バインダー。 3、請求項第1項または第2項に記載のバインダーを用
    いるガラス繊維吸音断熱材。
JP1293940A 1989-11-14 1989-11-14 不燃性を有するガラス繊維用バインダー Expired - Lifetime JPH083080B2 (ja)

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