JPH0315614A - エンジンの油量警報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両用又は汎用のエンジンにおいて、潤滑オ
イルが減少したとき、潤滑状態を維持しながら警報を発
生する装置に関する。

（従来の技術） エンジンの潤滑用のオイルは、オイルパン内に貯溜され
、ここからオイルボンブで各部に圧送される（特開昭５
９−１８３０１７　）が、オイルパン内に必要な油量が
あるか否かを検知する手段は、従来、油面の高さを棒状
のオイルゲージや浮き子式の液面計で検出したり、油圧
計でオイルポンプの吐出圧力の低下を検出して行なうの
が一般的である。

（発明が解決しようとする課題） 前記の検知器具のうち、オイルゲージは検査が面倒であ
り、浮き子式の液面計は、構造上高価であり、また吐出
圧力で検出する方式においては、吐出圧力が高く圧力変
動も少ない大容量のボンブを用いなければ、圧力応動機
構の公差によって低速域又は高速域で誤信号を発生しや
すい難点を有する。したがって、本考案は、構造が簡単
でこれらの難点がない警報機構を得ることを課題とする
。

（課題を解決するための手段） 本発明の前記課題の解決手段は、オイルパン内のオイル
を吸入して該オイルをエンジンの各部に供給するポンプ
の下流に圧力スイッチを設け、油圧が低下したとき警報
を発生するようにしたエンジンの油量警報装置において
、オイルパンの底面に該底面から上方へ伸びる低い周壁
をもつ小容積の溜室を設け、該溜室下部にポンプの吸入
側を連通したことを特徴とする。

（作　用） オイルが減少して油面が溜室の周壁頂面近くになると、
溜室に流入する油量がポンプの吸入量を下回るため、溜
室内部の油面が下降してポンプは空気を巻き込んでオイ
ルの吸入量及び吐出圧力が低下し、圧力応動の警報装置
から警報が発生するする。しかし、該溜室にはオイルが
流入を続けて油面が上昇するため、警報発生後も再びポ
ンプの吸入作用が復活して吐出量及び吐出圧力が上昇す
る。したがって、油面が周壁頂面と略同一面に低下する
までオイルは断続的に圧送される。

この作動によって、一旦警報装置から警報が発生した後
も、正常圧力のオイルが断続的に供給され、この正常圧
力のオイルは、エンジン各部に行き渡るため、オイル圧
力が低下する期間中もエンジンに対する潤滑作用が維持
される。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第１
図において１はエンジンのクランクケース、２はその下
部のオイルパン、３はカム軸、４はクランク軸、５はコ
ンロツド、６は駆動ギヤで該駆動ギャ６はバランサ軸７
の被動ギャ８に噛み合う。

オイルパン２の内部には潤滑オイルが油面Ｌまで充填さ
れている。オイルパン２の底面から上向きの周壁ｌＯが
突設されて小容積の溜室１１が形成されされており、周
壁１０の頂面ば、油面Ｌよりもかなり低い。オイルパン
の一隅にオイルフィルタｌ２がキャップｌ３によって封
入され、通路ｌ４から吸入されるオイルを濾過して通路
ｌ５から第２図に示すオイルポンプ１Ｂに吸入される。

オイルポンプｌ６は、クランクケース１の一側壁に設け
られ、該側壁にロータ室ｌ７、吸入口１Ｂ，吐出口１９
があけられてインナロータ２０とアウタロータ２ｌが収
容され、インナロータ２０にビン結合されたポンプ軸２
２は、カム軸３からギャ２３，２４によって駆動され、
これによりオイルは、吐出通路２５からエンジンの各部
に圧送され、ボンブで発生する油圧は圧力スイッチ２Ｂ
で検出されて、圧力が低下すると警報器２７から警報が
発生する。

第３図に示すように、ボンプ２０の吐出圧力Ｐは、曲ｉ
ｌＡで示すようにエンジン回転速度Ｎｅの上昇に伴って
上昇し、一方、潤滑不良になる限界圧力も曲線Ｂで示す
ようにＮｅの上昇にしたがって緩やかに上昇する。

油圧の低下を警報する圧力スイッチの設定圧は、曲ｇＡ
の下限値より低く曲線Ｂの上限値より高く決められるが
、曲線Ｃのように高能力のポンプを用いることは、不経
済であり動力損失も大きいため、曲線Ａのように発生圧
力が比較的低いポンプが用いられる。一方、圧力スイッ
チ２６の信号発生圧力は、公差及び部品の劣化によって
例えばΔｐの幅があり、このため、回転数Ｎ１以下でＡ
線以上の圧力で作動する圧力スイッチが用いられている
と、ポンプの圧力がＡ線以上にあっても警報が発生して
しまい、反対にＮ２以上でＢ線以下の圧力で作動する圧
力スイッチが用いられていると、限界圧力Ｂになっても
警報が発生しないことにｔｌり、Ｎ２以上の速度でΔｐ
の圧力範囲内の圧力ａで警報が発生しないまま運転を続
けると、第４図に示すように例えば時間ｔ１で焼き付き
を起こすことにな，る。

しかるに、本発明においては、溜室１１から吸入するよ
うにしたため、オイルが減少して油面Ｌが溜室１ｌの周
壁頂面１０ａ近くになると、溜室１１に流入する油量が
ポンプ１ｇの吸入量を下回るため、溜室１１内部の油面
が急激に下降してポンプｌ６は空気を巻き込んでオイル
の吸入量及び吐出圧力が低下し、圧力スイッチ２６が作
動し警報装置２７から警報が発生するする。しかし、該
溜室１１にはオイルが流入を続けて油面が上昇するため
、警報発生後も再びポンプの吸入作用が復活して吐出量
及び吐出圧力が上昇する。したがって、第５図に示すよ
うにボンブ圧力は、Ａ１，Ａ　２，Ａ　３・・・のよう
な間欠的な上昇と低下を続け、油面が周壁頂面と略同一
面に低下するまでオイルは断続的に圧送される。

この作動によって、一旦警報装置２７から警報が発生し
た後も、正常圧力のオイルが断続的に供給され、この正
常圧力のオイルは、エンジン各部に行き渡るため、該オ
イルによって、オイル圧力が低下するオイル中断期間中
もエンジンに対する潤滑作用が維持される。

（発明の効果） 以上のように、溜室を設けたことにより、オイルの圧力
が断続的に変動し、これにより警報を確実に発生すると
共に、正常圧力のオイルを間欠的に送って焼き付きを防
止することができる効果を有し、小容量のボンブを用い
ることができるから安価で動力損失も少ない利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の縦断正面図、第２図は縦断側
面図、第３図、第４図、第５図は作用説明図である。 ２・・・オイルパン １１・・・溜室 ｌＯ・・・周壁 ｌ６・・・ボンブ 本田技研工業株式会社 北　　　村　　　欣　　　一 外３名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. オイルパン内のオイルを吸入して該オイルをエンジンの
   各部に供給するポンプの下流に圧力スイッチを設け、油
   圧が低下したとき警報を発生するようにしたエンジンの
   油量警報装置において、オイルパンの底面に該底面から
   上方へ伸びる低い周壁をもつ小容積の溜室を設け、該溜
   室下部にポンプの吸入側を連通したことを特徴とする、
   エンジンの油量警報装置。