JPH03155058A - 高温型電池装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は収納容器内に高温で作動する１３ｉｌＪえば
ナトリウム−硫黄単電池を多数収容した高温型電池装置
に関するものである。

［従来力抜術］ 従来、ナトリウム−硫黄電池は予め単体で形成され、こ
れを収納容器の内部に多数収容して使用される。そして
、多数のナトリウム−硫黄単電池の上端面及び下端面は
マイカシートなどの平板状の絶縁板を対接して前記収納
容器と単電池との電気的絶縁を確保するととともに、該
絶縁板の外側には加熱用のヒータを配設し、収納容器内
部を使用温度の約３５０℃に昇温するようになっている
。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、前記従来の高温型電池装置は、絶縁板が各単
電池の上下両端部を遮蔽するようになっているので、加
熱用のヒータにより収納容器内部を適温に加熱する場合
、前記絶縁板によって、加熱用ヒータにより加熱された
熱が単電池の収納空間へスムーズに伝達されないため、
加熱時間が長くなり、かつ収納容器内部の温度の不均一
が生じて、ナトリウム−硫黄単電池の作動に影響を及ぼ
すという問題があった。

さらに、ナトリウム−硫黄単電池が故障すると、電池容
器内から漏洩したＮａ、Ｓ、Ｎａｚ　Ｓｘなどの活物質
による各単電池相互の絶縁不良が発生したり、あるいは
絶縁板の腐蝕などが発生したりするという問題があった
。

この発明の目的は上記従来の欠陥を解消して収納容器内
部の加熱時間を短縮することができるとともに、収納容
器内部の雰囲気温度の均一化を図り、さらに、単電池か
ら漏洩した活物質による各単電池相互の絶縁不良あるい
は絶縁板の腐蝕などを防止することができる高温型電池
装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この発明は上記目的を達成するなめ、収納容器の内部に
多数の単電池を収納するとともに、それらの単電池の両
端部に絶縁板を配置し、前記絶縁板に多数の通気孔を形
成するいう手段をとっている。

前記絶縁板に単電池の端部を係止する係止穴を設けると
よい。

［作用］ この発明は単電池の両端部に位置する絶縁板に対し多数
の通気孔を設けたことにより、加熱装置により加熱され
た空気が前記通気孔を通って収納容器内部に導入され、
この結果、加熱作業時間が短縮されるとともに、収納容
器の内部の温度が均一化される。

又、前記通気孔を多数設けることにより絶縁板の重量が
軽減される。

さらに、万一、単電池が故障して容器内部のＮａ、Ｓ、
Ｎａ２Ｓｘなどの活物質が漏洩した場合、絶縁板の通気
孔から活物質が外側へ移動するので、電池相互間に活物
質が滞留することはなく、従って、電池相互間の電気的
絶縁が確保される。

前記絶縁板に単電池の端部を係止する係止穴を設けた場
合には、前記作用に加えて、単電池の位置が常に適正位
置に保持される。

し実施例］ 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。

第１図及び第２図に示すように、収納容器１の底部には
受は皿２が配置され、該受は皿２の直下には下部加熱し
−タ３を収容した支持台４が設けられている。前記受は
皿２の上部にはセラミックよりなる多数の通気孔５ａを
透設した下部絶縁板５が載置され、この絶縁板５の上面
には第３図に示すように係止穴５ｂが凹設され、各係止
穴５ｂには単体のナトリウム−硫黄電池６の下端部がそ
れぞれ係合されている。又、前記絶縁板５の係止穴５ｂ
の底部には第２．３図に示ずように係合溝５ｃが形成さ
れ、各ナトリウム−硫黄電池６の各下部電極９をそれぞ
れ電気的に接続する帯状の下部集電板１１が前記係合溝
５Ｃに係合されている。

一方、前記ナトリウム−硫黄電池６の上部には前記下部
の絶縁板５と同材質でほぼ同形状に形成した上部の絶縁
板７が載置され、電池６の各上部４！５ｆ２８をそれぞ
れ電気的に接続する帯状の上部集電板１０が係合溝７Ｃ
に係合されている。

前記上部の絶縁板７の直上には加熱し−タ１２が配置さ
れている。又、収納容器１の外側には断熱容器１３が設
けられている。

次に、前記のように構成した高温型電池装置について、
その作用を説明する。

前記ナトリウム−硫黄電池６は常温から３５０℃まで加
熱した状態で使用されるので、前記上部及び下部の加熱
し−タ１２，３を作動させると、収納容器１内の上部の
加熱空気は前記上部の絶縁板７の多数の通気孔７ａを通
って下方のナトリウム−硫黄単電池６間の空隙に導かれ
る。又、下部の加熱し−タ３によって、受は皿２と下部
絶縁板５との間の空間にある空気が加熱され、この加熱
空気は前記下部絶縁板５の通気孔５ａを通って各単電池
相互の空隙に流入する。この結果、加熱し−タ３，１２
によって加熱された空気の対流が収納容器１内で迅速に
行われるため、加熱作業時間が短縮され、収納容器１内
の温度が均一化される。

又、前記両絶縁板５．７は多数の通気孔５ａ。

７ａを有しているため、軽重化を図ることもできる。

さらに、前記各ナトリウム−硫黄単電池６のうち特定の
単電池が損傷して外部に活物質が流出した場合、前記通
気孔５ａを通って下方へ導かれ、受は皿２内に収容され
るため、活物質による各単電池相互間の絶縁不良や下部
絶縁板５の腐蝕を抑制することができる。

なお、この発明は次のように具体化することも可能であ
る。

（１）第４図に示すように、絶縁板５．７の形状をハニ
カム状に形成したり、第５図に示すように前記係合穴５
ｂ、７ｂの底部に通気孔５ａ、７ａを形成したりするこ
と。

（２）前記絶縁板５，７は活物質に対する耐腐食性を有
し、多数の通気性を有するものであれば、セラミックス
以外の材料を使用してもよい。

［発明の効果］ 以上詳述したように、この発明は収納容器内の加熱作業
を迅速に行うことができるとともに、内部の温度を均一
化し、電池の作動特性を向上することができ、さらに、
絶縁板の重量を軽減することができ、電池から活物質が
漏洩した場合に、各電池相互の絶縁不良をなくし、絶縁
板の腐蝕を防止することができる効果がある。

又、絶縁板に単電池の係止穴を設けた場合には、前記効
果に加えて各単電池の位置を常に適正に保持することが
できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の高温型電池装置を示す一部破断斜視
図、第２図は同じく高温型電池装置の縦断面図、第３図
は絶縁板の部分拡大斜視図、第４図及び第５図はこの発
明の別の実施例を示す絶縁板の部分平面図である。 １・・・収納容器、５，７・・・絶縁板、５ａ、７ａ・
・・通気孔、５ｂ、７ｂ・・・係止穴、６・・・ナトリ
ウム硫黄単電池。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、収納容器の内部に多数の単電池を収納するとともに
   、それらの単電池の両端部に絶縁板を配置し、前記絶縁
   板に多数の通気孔を形成したことを特徴とする高温型電
   池装置。 ２、前記絶縁板は単電池の端部を係止する係止穴を備え
   ている請求項１記載の高温型電池装置。