JPH03151394A - シリルパーオキシドの製造方法 - Google Patents

シリルパーオキシドの製造方法

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JPH03151394A
JPH03151394A JP1289155A JP28915589A JPH03151394A JP H03151394 A JPH03151394 A JP H03151394A JP 1289155 A JP1289155 A JP 1289155A JP 28915589 A JP28915589 A JP 28915589A JP H03151394 A JPH03151394 A JP H03151394A
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向山 光昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 次に本発明について具体的に説明する。
まず、本発明の製造方法で触媒として使用されるコバル
ト錯体について説明する。
本発明で使用されるコバルト錯体は、β−ジカルボニル
化合物のコバルト錯体であり、このコバルト錯体は次式
[IIで表わすことができる。
上記式[I1において、R、R3R’およびR5は、そ
れぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の低級アルキ
ル基、シクロアルキル基、アイル基よりなる群から選ば
れる原子若しくは基を表わし、RおよびR6は、それぞ
れ独立に、炭素数1〜10の低級アルキル基、アリール
基、アリールアルキル基およびシクロアルキル基よりな
る群から選ばれる基を表わす。
上記の低級アルキル基は、炭素数1〜10、好ましくは
1〜6のアルキル基であり、このアルキル基は、直鎖状
であっても分岐を有していてもよい。このようなアルキ
ル基の具体的な例としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、5ec−
ブチル基、1−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル
基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基
、イソオクチル基及びn−ノニル基を挙げることができ
る。これらの低級アルキル基のうち、RSR2、R4お
よびR5として好ましいアルキル基は、炭素数1〜6の
アルキル基、特にエチル基、n−ブチル基、1−ブチル
基、イソブチル基、n−ヘキシル基であり、R3および
R6として好ましいアルキル基は、炭素数1〜6のアル
キル基、特にエチル基、n−ブチル基、1−ブチル基、
イソブチル基、n−ヘキシル基である。
また、シクロアルキル基の具体的な例としては、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘプチル基、シ
クロオクチル基を挙げることができる。なお、上記のよ
うに、シクロアルキル基はシクロアルキル環に置換基を
有していてもよい。
これらのシクロアルキル基のうち、RR2R4およびR
5として好ましいシクロアルキル基は、I−メチルシク
ロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、4−(−
ブチルシクロヘキシル基であり、RおよびR6として好
ましいシクロアルキル基は、l−メチルシクロペンチル
基、1−メチルシクロヘキシル基である。
上記アリール基は、芳香族環上の水素原子が、ハロゲン
原子等の他の原子、あるいは置換基等で置換されていて
もよく、このようなアリール基の具体的な例としては、
p−ブロモフェニル基等のハロゲン化フェニル基、ナフ
チル基、フェニル基の他、以下に記載する式(1)〜(
19)で表わされる基を挙げることができる。
CII 、−〇−・・・(1) またアリール基は、 メチレン基などの低級アル キレン基を介して炭素原子に結合していてもよく、これ
らの基の具体的な例と しては以下に記載する 式 (21) (39) で表わされる基を挙げることが できる。
12.4 これらのアリール基のうち、RRSR およびR5として好ましいアリールアルキル基は、式(
29)、式(30)、式(31)、式(32)、式(3
3)、式(34)、式(35)、式(36)、式(37
)、式(38)および式(39)で表わされる基である
さらに、アルコキシカルボニル基としては、次式で表わ
される基を挙げることができる。
ただし、上記式において、pは、1〜6の整数を表わす
。このようなアルコキシカルボニル基の具体的な例とし
ては、アルコキシ基がメトキシ基、エトキシ基、n−プ
ロポキシ基ならびにn−ブトキシ基またはn−ペントキ
シ基であるアルコキシカルボニル基を挙げることができ
る。これらのアルコ+24 キシカルボニル基のうち、RR1R及びR5として好ま
しい基は、アルコキシ基がメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基およびブトキシ基であるアルコキシカルボニ
ル基である。
アルキルカルボニル基としては、上記アルフキジカルボ
ニル基を構成するアルキル基がカルボニル基に結合した
基を挙げることができる。
カルバモイル基は、次式で表わされる。
ただし、上記式において、RおよびR15は、4 それぞれ独立に、水素原子、低級アルキル基、シクロア
ルキル基のうちから選択される原子若しく4 は基を表わす。さらに、RおよびR15は共同して環を
形成していてもよく、この場合、−〇−−s−1−NR
(ただしR16は低級アルキル+6− 基若しくは水素原子である)、あるいは、−N=を介し
てR14およびR15が連結され環を形成していてもよ
い。
ここで低級アルキル基およびシクロアルキル基としては
、上記例示した基を挙げることができる。
このようなカルバモイル基の具体的な例としては、ジメ
チルアミノカルバモイル基、メチルアミノカルバモイル
基、ジエチルアミノカルバモイル基、ジプロピルアミノ
カルバモイル基、メチルエチルアミノカルバモイル基、
ピペリジノカルバモイル基、ピペラジノカルバモイル基
、モルフォリノカルバモイル基、エチルアミノカルバモ
イル基、シクロヘキシルアミノカルバモイル基およびシ
クロへキシルエチルアミノカルバモイル基等を挙げるこ
とができる。
これらのカルバモイル基のうち、式[I1におけるRI
 R2R4およびR5として好ましい基は、ジエチルア
ミノカルバモイル基、ピペリジノカルバモイル基、ピペ
ラジノカルバモイル基およびモルフォリノカルバモイル
基である。
1 2 4 これら式[I]におけるR  、R1RおよびR5は、
同一であっても異なっていてもよい。
さらに、R3とR6とは同一であっても異なっていても
よい。
本発明において、上記式[!]で表わされるコバルト錯
体の内、特に優れた触媒活性を示す化合物としては、次
式[I−1]、[I−2]、[I−3]、CI−4]お
よび[I−5]で表わされる化合物である。
・・・ [I  −1コ 16    17 ただし、上記式[I−1]において、RRR18および
R19は、それぞれ独立に、メチル基、n−プロピル基
、5ec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基等
の低級アルキル基;トリフルオロメチル基; フェニル基、ペンタフルオロフェニル基、p−ブロモフ
ェニル基、メトキシフェニル基のような置換もしくは非
置換のアリール基; シクロヘキシル基のようなシクロアルキル基;水素原子
; のうちのいずれかの基、若しくは原子であることが好ま
しい。
・・・ CI −21 202ま ただし、上記式[I−2]において、R5RR22およ
びR23は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、t−ブチル基およびn−ブチル基のよう
な低級アルキル基であることが好ましい。
ただし、 上記式 %式%] ] RおよびRは、それぞれ独立に、 メチル基、エチル基、@ec−ブチル基およびt−ブチ
ル基等の低級アルキル基であることが好ましく、さらに
R25およびR26は、それぞれ独立にメトキシ基、エ
トキシ基、5ee−ブチル基および(−ブチル基等の低
級アルコキシ基; メチル基、エチル基等の低級アルキル基であることが好
ましい。
・・・ [I −4] 28   29 ただし、上記式[I−4]において、RRR31および
R32は、それぞれ独立に、メチル基、エチル基等の低
級アルキル基、あるいはRとR、およびR31とR32
とが窒素原子28   29 を取り込んでピペリジン基、ピペラジノ基、あるいはモ
ルフォリノ基のようなヘテロ環からなる基を形成してい
ることが好ましく、また、R30およびR33は、それ
ぞれ独立に、1−ブチル基のような低級分岐アルキル基
であることが好ましい。
・・・ [I −5] ただし、上記式[I−5]において、R34およびR3
6のうちの少なくともいずれか一方は、トリフルオロメ
チル基、若しくはp−トリフルオロメチルフェニル基の
ようなフッ素原子を含有する基であ5 ることが好ましく、R及びR37は、p−メチルフェニ
ル基、I−メトキシフェニル基、2.4.6−ドリメチ
ルフエニル基、2.4−ジメトキシフェニル基、1ナフ
チル基、2−ナフチル基等の芳香族基であることが好ま
しい。
上記のような式[I]で表わされる化合物のうち、本発
明で使用される触媒として特に好ましい化合物は、以下
に示される式(50)〜(94)で表わされる化合物で
ある。
式[I−1]で表わされる化合物のうち好適な化合物の
例; (50) ビス(3,7−シメチルー4.6−ツナンジ
オナト)コバルト(II) 113 ・・・ (50) (51) ビス (1,3−ジシク ロへキシル−1,3− プロパンジオナト) コバルト (n) (52) ビス (2,2 6−ナトラメ チルー3.5− ヘプタンジオナト) コバル ト (n) (53) ビス (2 4−ヘキサンジオナト) コバ ルト (If) ・・・ (53) (54) ビス [I 3−ビス (4−メ トキシフェニ ル) 1 プロパンジオナト] コバルト (n) (55) ビス (1−ペンタフルオロフェニル −2,4− ブタンジオナト) コバルト (n) ・・・ (55) (56) ビス (4,4 ジメチル−1−ペンタフル オロフェニル−1 3−ペンタンジオナト) コバルト (II) (57) ビス (4,4−ジメ チル−1− フェニル 1 3−ペンタンジオナト) コバルト (If) ・・・ (57) (58) ビス [I−(4−ブロモフェニル) −4,4− ジメチル−1 3−ペンタンジオナト) コバルト (II) ・・・ (58) (59) ビス(2 一 ノナンジオナト) コバル ト (II) ・・・ (59) (60) ビス (2,2−ジメチル 3.5− ヘキサン ジオナト) コバル ト (If) (61) ビス [4 6−ノナンジオナト) コバル ト (11) (62) ビス (1 1−ト リフルオロ ペ ブタンジオナト) コバルト (II) (63) ビス (I−フェニル−■、3− ブタンジオ ナト) コバルト (n) (64) コバルト (II) ビス (アセチルアセ トナト) ・・・ (64) 式 [ で表わされる化合物のうち、 好適な 化合物の例: (65) ビス (I−エトキシカルボニル−1,3− ブタンジオナト) コバルト (It) (66) ビス (1−n−ブ トキシカルボニル−4 ジメチル−1,3−ペンタ ンジオナト) コバル ト (n) (67) ビス (1−n−メ トキシカルボニル−3− メチル−1,3− ブタンジオナト) コバルト (II) (67) (68) ビス (1−メ トキシカルボニルー4.4− ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト (■) ・・・ (68) (69) ビス (l−エトキシカルボニル−4,4− ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト (II) (70) ビス (in−プロポキシカルボニル −4,4− ヅメナル−1,3−ペンタンジオナト)コバル ト (II) 式[I −3] で表わされる化合物のうち好適な化 合物の例; (7 ) ビス(2− 工 トキシカルポニル−■− フェニル−1,3− ブタンジオナト) コバルト (II) (72) ビス (3−エトキシカルボニル−2,4− ペンタンジオナト) コバルト (n) ・・・ (72) (73) ビス (2−アセチル−1− フェニル−2,4 一ペンタンジオナト) コバルト (n) ・・・ (73) (74) ビス (2−メ トキシカルボニル−1,3− ブタンジオナト) コバルト (II) ・・・ (74) (75) ビス (2−エトキシカルボニル−1,3− ブタンジオナト) コバルト (If) ・・・ (75) (76)  ビス(2−sec−ブトキシカルボニル−
1,3−ブタンジオナト)コバルト(II)・・・ (
76) (77) ビス(2−1−ブトキシカルボニル−1−ブ
タンジオナト)コバルト(II) ・・・ (77) 式[I−4]で表わされる化合物のうち、好適な化合物
の例; (78) ビス(l−ピペリジノカルバモイル−4,4
−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバルト  
(■ ) (79) ビス (1−ジメチルア ノカルバモイ ル−414− ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバ ルト (n) (80) ビス (1−ジエチルアミノカルバモイ ル−4,4− ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバ ルト (n) (81) ビス (1−ピペラジノカルバモイル −4,4− ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバル ト (II) (82) ビス (l−モルジオ リ ノ カルバモイル −4,4− ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)コバル ト (II) ・・・ (82) (83)   (+−ジメチルアミノカルバモイル−4
,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオナト)(!−ピ
ペラジノカルバモイルー4.4−ジメチル−1,3−ペ
ンタンジオナト)コバルト(II) 式[I−5]で表わされる化合物のうち、好適な化合物
の例; (84)  ビス[I,1,1)リフルオロ−5−(4
−メチルフェニル)−2,4−ペンタンジオナト]コバ
ルト  (■ ) ・・・ (84) (85)  ビス[+、1.lトリフルオロー5−(4
−メトキシフェニル)−2,4−ペンタンジオナト]コ
バルト (I[) ・・・ (85) (86)  ビス[I,I、 I−トリフルオロ−5−
(3−トリフルオロメチルフェニル)−2,4−ペンタ
ンジオナト] コバルト(II) ・・・ (86) (87)  ビス[I,1,iトリフルオロ−4−(4
−メチルフェニル)−2,4−ブタンジオナト]コバル
ト(Il) ・・・ (87) (88) ビス [I,1,1) リ フルオロ−イー(2,4゜ 6−ド リメチルフエニル) −2,4− ブタンジオナト] コバルト (II) (89) ビス [I,1 1−ト リ フルオロ−4−(2 一 ジメ トキシフェニル) 2 − ブタンジオナト〕 コ バルト (II) (90) ビス [+、1,1ト リ フルオロ−4−(l−す ・・・ (90) (91) ビス [+、 I、 l−ト リ フルオロ−4−(2−ナ メチル) −2,4− ブタンジオナト] コバルト (n) ・・・ (91) (92) ビス [I (4−メチルフェニル) −3−( 4−ト リ フルオロメチルフェニル) 1 − プロパン ジオナト] コバルト (II) ・・・ (92) (93) ビス [+−(4−ト リ フルオロメチル フェニル) −3−(2 6−ド リ メチルフェニル) 1 プロパンジオナト] コバル ト (II) ・・・ (93) (94)  ビス[I−(2,4−ジメトキシフェニル
)−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3
−プロパンジオナト]コバルト(It) なお、このようなβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯
体は、水和物あるいは塩であってもよい。
本発明におけるβ−ジカルボニル化合物のコバルト錯体
との表現は、β−ジカルボニル化合物のコバルト錯体の
水和物および塩をも包含するものとする。
上記のようなβ−ジカルボニル化化合物物コバルト錯体
は、例えば以下に示すように、得ようとする錯体の配位
子に対応するジカルボニル化合物若しくはこの塩が分散
もしくは溶解されているアルコール溶液あるいは水溶液
に、撹拌下に、水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、次い
でこの溶液に塩化コバルトのようなコバルト化合物を添
加することにより得ることができる。
β−ジカルボニル化合物とコバルト化合物との反応は、
通常は反応液のpH値を8〜12の範囲内のアルカリ性
に調整して行われる。この反応は、通常θ〜50℃の反
応温度で、0.1〜2時間で終了する。
上記のようにして製造されたコバルト錯体は、前述の式
[IIにおいて、通常は、コバルト原子1 4 2 5 を対称点として、RとRSRとR1およびR3とR6と
が同一の基である化合物である。
本発明のコバルト錯体は、上記のように対称性を有する
化合物であってもよいが、対称性を有していなくともよ
く、このような対象性を有しない化合物は、上記のよう
にして対象性を有するコノくルト錨体を2種類以上用意
し、この2種類以上のコバルト錯体を混合し、例えばト
ルエン等の反応溶媒の存在下に還流することにより製造
することができる。以下に上記のような反応の例を示す
上記のようにしてコバルト錯体を製造する際に使用され
るβ−ジカルボニル化合物としては、上記のようなコバ
ルト錯体を形成しつる化合物であれば特に制限なく使用
することができる。このようなβ−ジカルボニル化合物
の具体的な例としては、 3.7−シメチルー4.6−ノナンジオン、13−ジシ
クロヘキシル1.3−プロパンジオン、2、2.8. 
It−テトラメチル−4,6−ノナンジオン、1.3−
ブタンジオン、 1.3−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−プロ
パンジオン、 l−ペンタフルオロフェニル−!、3−ブタンジオン、
4.4−ジメチル−1−ペンタフルオロフェニル−1,
3−ペンタンジオン、 4.4−ジメチル−1−フェニル−1,3−ペンタンジ
オン、 ト(4−ブロモフェニル)−4,4−ジメチル−1,3
−ペンタンジオン、 2.4−ノナンジオン、 2.2−ジメチル−3,5−ヘキサンジオン、4.6−
ノナンジオン、 1−エトキシカルボニル−1,3−ブタンジオン、1−
a−ブトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1,3−
ペンタンジオン、 1−、m−メトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1
,3−ブタンジオン、 1−メトキシカルボニル−1,3−ブタンジオン、l−
メトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1,3−ペン
タンジオン、 1−エトキシカルボニル−4,4−ジメチル−1,3−
ペンタンジオン、 1−++−プロポキシカルボニルー4.4−ジメチル−
1,3−ペンタンジオン、 2−エトキシカルボニル−1−フェニル−1,3−ブタ
ンジオン、 3−エトキシカルボニル−2,4−ペンタンジオン、2
−アセチル−1−フェニル−1,3−ブタンジオン、2
−メトキシメチレンアセト酢酸メチルエステル、2−エ
トキシメチレンアセト酢酸メチルエステル、2−メトキ
シメチレンアセト酢酸5ec−ブトキシエステル 2−1−ヒドロキシメチレンアセト酢酸−ドブチルエス
テル、 1.1.I−トリフルオロ−5−(4−メチルフェニル
)−2,4−ペンタンジオン、 1.1.!−トリフルオロー5−(4−メトキシフェニ
ル−2,4−ペンタンジオン、 ■−ピペリジノカルバモイルー4.4−ジメチル−1,
3−ペンタンジオン、 ■−ジメチルアミノカルバモイルー4.4−ジメチル−
1,3−ペンタンジオン、 1−ジエチルアミノカルバモイル−4,4−ジメチル−
!、3−ペンタンジオン、 ■−ピペラジノカルバモイルー4.4−ジメチル−1,
3−ペンタンジオン、 !−モルフォリノカルバモイルー4.4−ジメチル−!
、3−ペンタンジオン、 1、1.1−トリフルオロ−5−(4−メチルフェニル
)−2,4−ペンタンジオン、 1.1.1−)リフルオロ−5−(4−ニトロフェニル
) −2,4−ペンタンジオン、 1、1.1−トリフルオロ−5−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)−2,4−ペンタンジオン、1、1. 
l−)リフルオロ−4−(4−メチルフェニル)−2,
4−ブタンジオン、 1、1.1 )リフルオロ−4−(2,4,6−トリメ
チルフェニル)−2,4−ブタンジオン、 1.1.1−)リフルオロ−4−(2,4−ジメトキシ
フェニル)−2,4−ブタンジオン、 !、 1.1−トリフルオロ−4−(l−ナフチル)−
2,4−ブタンジオン1 .1.1.1− )リフルオロ−5−(2−ナフチル)
−2,4−ブタンジオン、 1−(4−メチルフェニル)−3−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)−1,3−ブロノぐンジオン、1−(
4−トリフルオロメチルフェニル) −3−(2,4゜
6−トリメチルフエニル)−1,3−プロノ々ンジオン
、1−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)−1,3−プロノ々ンジオ
ン、および ■−フェニルー1.3−プロパンジオンを挙げることが
できる。これらのβ−ジカルボニル化合物は単独で、あ
・るいは組み合わせて使用することができる。
上記のようなβ−ジカルボキシ化合物と共に本発明のコ
バルト錯体を製造するために使用されるコバルト化合物
に特に制限はないが、本発明で使用することができるコ
バルト化合物としては、たとえばCo072等の無機コ
バルト化合物およびCo  (CHC00)2等の有機
コバルト化合物を挙げることができ、これらのコバルト
化合物は、単独であるいは組み合わせて使用することが
できる。
このβ−ジカルボン酸とコバルト化合物との反応は、水
中で行なうこともできるが、水とアルコールとの混合溶
媒中で反応させることが好ましい。本発明において使用
する反応溶媒中における水とアルコールとの重量比率は
、通常10:90〜100:0の範囲内にある。
本発明において使用されるノーイドロノ々−オキシドは
次式[I]で表わすことができる。
ただし、式[II]において、X、Y、Zはそれぞれ独
立に、水素原子、炭素数1〜10の低級アルキル基、ア
リール基、アリールアルコキシ基からなる群から選ばれ
る基である。但し、X、Y。
2のうち少なくとも1つの基は水素原子以外の基である
これら、炭素数1〜10の低級アルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アリールアルキル基の具体的な例
としては、前記式[tlで表わしたコバルト錯体の説明
の際に例示した基を挙げることができる。
このようなハイドロパーオキシドの具体的な例としては
、 ドブチルハイドロパーオキシド、クメンノ1イドロバー
オキシド、シクロヘキサンノ1イドロノ寸−オキシド、
シクロペンタンハイドロパーオキシド、シクロオクタン
ハイドロパーオキシド、!−フェニルエタンー1−ハイ
ドロパーオキシド、4−フェニルブタン−1−ハイドロ
パーオキシドおよびデカン−2−ハイドロパーオキシド
などを挙げることができる。
これらのハイドロパーオキシドは単独、あるいは組み合
わせて使用することができる。
これらのハイドロパーオキシドのなかでは、特に【−ブ
チルハイドロパーオキシド、クメンハイドロパーオキシ
ド、シクロヘキサンハイドロパーオキシドの使用が望ま
しい。
本発明に係るシリルパーオキシドの製造方法は、前記の
ようなβ−カルボニル化合物のコバルト錯体を用いて、
上記のようなハイドロパーオキシドの存在下に、シラン
誘導体とオレフィン系炭化水素化合物と酸素含有ガスと
を、接触させることを特徴としている。
本発明において使用されるシラン誘導体は、次式[I[
[]で表わすことができる。
ただし、式[II[]において、RRR8およびR9は
、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の低級ア
ルキル基、アリール基、低級アルコキシ基およびアリー
ルアルキル基よりなる群から選ばれる基若しくは原子を
表わす。
ただし、上記式[mlにおいて、RR8およびR9のう
ち、少なくとも1つの基は、水素原子以外の基である。
従って、本発明において、S i H4は使用されない
これら炭素数1〜10の低級アルキル基、アリール基、
低級アルコキシ基およびアリールアルキル基の具体的な
例としては、前記式[I]で表わされるコバルト錯体の
説明の際に例示した基を挙げることができる。
そして、上記式[mlで表わされるシラン誘導体の具体
的な例としては、メチルシラン、エチルシラン、フェニ
ルシラン、ジエチルシラン、ジメチルシラン、ペンチル
シラン、ジフェニルシラン、メチルエチルシラン、メチ
ルフェニルシラン、トリメチルシラン、トリエチルシラ
ン、トリーn−プロピルシラン、ジメチルフェニルシラ
ン、ジエチルフェニルシラン、ジメチルエチルシラン、
t−ブチルジメチルシラン、1−ブチルジエチルシラン
、メトキシシラン、エトキシシラン、メチルメトキシシ
ラン、ジエチルメトキシシラン、フェニルメトキシシラ
ン、フェニルエトキシシラン、メチルジメトキシシラン
およびジメチルエトキシシランを挙げることができる。
これらのシラン誘導体は、単独で、あるいは組み合わせ
て使用することができる。
これらのシラン誘導体のうちでもジメチルシラン、ジエ
チルシラン、トリメチルシラン、トリエチルシラン、ジ
メチルフェニルシラン、ジエチルメトキシシラン、ジメ
チルエトキシシラン、電−ブチルジメチルシランおよび
フェニルシラン等が特に好ましい。
本発明において使用されるオレフィン系炭化水素化合物
は、通常、炭素数2〜30、好ましくは4〜20のオレ
フィン系炭化水素化合物であり、例えば次式[IV]で
表わすことができる。
10   1ま ただし、上記式[IV]において、R、RRおよびR1
3は、それぞれ独立に水素原子、低2 級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、
アリールアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシカ
ルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニ
ル基、カルバモイル基およびシアノ基よりなる群から選
ばれる原子若しくは基をO 表わし、RおよびR12若しくはR11およびR13が
共同して環を構成していてもよい。ただし、R10〜R
13のうち、いずれか一つの基が水素原子以外の基であ
る。
このような上記式[IV]で表わされるオレフィン系炭
化水素化合物には、脂肪族系オレフィン化合物、脂環族
系オレフィン化合物、芳香族系オレフィン化合物がある
。これらの化合物が置換基を有していてもよい。本発明
の方法において、反応に寄与する二重結合は、主鎖の末
端に位置していても、末端以外の部分、例えば主鎖の中
心近傍に位置していてもよく、さらに側鎖の末端(ex
e−末端)に位置していても、側鎖の末端以外の部分、
例えば側鎖の中心近傍に位置していてもよい。
なお、本発明で使用されるオレフィン系炭化水素化合物
は、通常上記式[IV]で示されるように、本発明の反
応のおける活性を有する二重結合を少なくとも1個有し
ている化合物であるが、このような二重結合を2個以上
有する化合物も使用することができる。さらに2個以上
の二重結合を有する場合、これらの二重結合は、本発明
の反応において同一の活性を示す必要はない。
本発明において使用されるオレフィン系炭化水素化合物
の具体的な例としては、イソプレン、ブタジェン、プロ
ピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブチン、!−ペ
ンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−
メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、1−ヘ
キセン、2.3−ジメチル−2−ブテン、I−ヘブテン
、1−オクテン、■−ノネン、l−デセン、5−デセン
および2−メチル−2−デセン等の脂肪族系オレフィン
化合物; シクロペンテン、シクロオクテン、シクロヘキセン、シ
クロデセン、シクロヘプテン、1.4−シクロへキサジ
エン、1.3−シクロへキサジエン、1.4−シクロオ
クタジエン、!−メチルシクロヘキセン、2−メチルシ
クロヘキセン、4−カルボエトキシシクロヘキセン、4
,5−ジカルボメトキシシクロヘキセン、4−ビニルシ
クロヘキセン、ピネン、カンフエン、ノルボルネン、シ
クロペンタジェン、l、2,3゜4.5−ペンタメチル
シクロペンタジェン、インデン、1−メチルインデンお
よび!、2−ジヒドロナフタレン等の脂環族系オレフィ
ン化合物; 4−フェニル−1−ブテン、4−フェニル−2−ブテン
2−メチル−4−フェニル−1−ブテン、スチルベン、
スチレンおよび5−フェニル−3−メチル−2−ペンテ
ン等の芳香族系オレフィン化合物を挙げることができる
さらに、本発明の方法においては、上記のようなオレフ
ィン系化合物の他に、官能基を有するオレフィン系化合
物をも使用することができる。本発明で使用することが
できるオレフィン系炭化水素化合物は、上記式[I11
]で表わされるシラン誘導体と直接反応することのない
官能基を有する化合物である。このようなオレフィン系
炭化水素化合物の具体的な例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、クロトン
酸メチル、クロトン酸エチル、ヘキセノイックアシッド
メチルエステル、ノナノイックアシッドメチルエステル
、ウンデカノイックアシッドメチルエステル、安息香酸
アリール、酢酸アリール、アリールアルコールメチルエ
ステル、アリールアミン安息香酸アミド、アリールアミ
ン酢酸アミド、桂皮酸エチルエステル、桂皮酸メチルエ
ステル、5−ヘキセン−1−オール安息香酸エステル、
6−メチル−5−ヘプテン−2−オール安息香酸エステ
ル、ベンザルアセトフェノン、ベンザルアセトン、プニ
ルアルコールp−メトキシ安息香酸エステルを挙げるこ
とができる。
このような官能基を有するオレフィン系炭化水素化合物
を使用しても、本発明の製造方法によれば、官能基が影
響を受けることなく、シリルパーオキシドを製造するこ
とができる。
本発明において使用される酸素含有ガスとしては、酸素
自体を使用することができることはもちろん、空気等の
ように酸素以外の成分を含むガスを使用することもでき
る。酸素以外の成分を含むガスを使用する場合、反応の
経済性を考慮すると、このガス中における酸素の濃度が
5容量%以上のガスが好ましく使用される。
本発明のシリルパーオキシドの製造方法では、特に反応
溶媒を使用することを要しないが、反応溶媒を使用する
こともできる。
本発明で反応溶媒を使用する場合、使用することのでき
る反応溶媒としては、反応原料に対して活性を有してい
ない溶媒であれば特に限定なく使用することができる。
本発明において反応溶媒として使用することができる溶
媒の例としては、へキサン、ベンゼン、トルエン等の炭
化水素系溶媒;ジクロロメタン、エチレンジクロリド、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ギ酸メチ
ル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル系溶媒;ジメトキシエタン、ジオキサン、
ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒を挙げることがで
きる。
これらの溶媒は、単独で、あるいは組み合わせて使用す
ることができる。
これらの溶媒の中でもベンゼン、トルエン、ジクロロメ
タン、エチレンジクロリドが好ましく使用される。
本発明に係るシリルパーオキシドの製造方法において、
β−カルボニル化合物のコバルト錯体およびハイドロパ
ーオキシドは、使用されるオレフィン系炭化水素化合物
1モルに対して、通常は0.001〜1モル、好ましく
は0.01〜0.2モルの範囲内の量で使用される。な
お、本発明においてコバルト錯体は、単独で使用しても
よいし、担体に担持して使用することもできる。
この場合、通常使用されている担体を使用することがで
きる。
また、シラン誘導体は、オレフィン系炭化水素化合物1
モルに対して、通常は、0.3〜50モル、好ましくは
0.5〜3.0モルの範囲内の量で使用される。
また、反応系に導入される酸素含有ガスの使用量は、使
用するオレフィン系炭化水素化合物1モルに対して1モ
ル以上であればよく、通常は過剰に反応系に導入される
。反応系への酸素含有ガスの供給形態は、シラン誘導体
およびオレフィン系炭化水素化合物等の反応原料ならび
に触媒として作用するコバルト錯体が酸素含有ガスと接
触可能な形態であれば特に制限はなく、酸素雰囲気下に
撹拌する方法、あるいは反応液中に酸素含有ガスをバブ
リングさせる方法等を採用することができる。
この反応は減圧乃至加圧のいずれの状態でも行なうこと
ができ、通常0.1〜50気圧、0.2〜2気圧の範囲
内の圧力で反応させることが好ましい。
上記のような反応の反応温度は、他の条件によって異な
るが、通常は一70〜100℃、好ましくは一10〜5
0℃の範囲内に設定される。
このような温度で反応させることにより、通常は0.5
〜50時間、好ましくは1〜20時間で反応が終了する
上記の反応は、固定床、流動床、移動床等の種々の形態
で行なうことができる。
このように反応させることにより、次式[V]で表わさ
れるシリルパーオキシドおよび/または式[VI]で表
わされるシリルパーオキシドを得ることができる。
ただし、式[V]および[VI]において、R7R8お
よびR9は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜1
0の低級アルキル基、アリール基、低級アルコキシ基お
よびアリールアルキル基を表わすと共に、RRおよびR
9のうち、少な8 くとも1つの基は、水素原子以外の基である。そIL 
   11  12 して、RおよびRRおよびR13は、水素原子、低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリ
ールアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシカルボ
ニル基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基
カルバモイル基およびシアノ基よりなる群から選ばれる
原子若し012 くは基を表わし、RおよびR若しくはRIIおよびR1
3が共同して環を構成していてもよい。ただし、R10
〜R13のうち少なくとも一つは、水素原子以外の基で
ある。
なお、上記式[V]および式[■]゛における低級アル
キル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアル
キル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アルコ
キシカルボニル基、アルキルカルボニル基およびアリー
ルカルボニル基の具体的な例は、式[IV]で例示した
基と同様である。
本発明に係る製造方法により得られたシリルパーオキシ
ドは、カップリング剤、反応開始剤、酸化剤等として使
用することができる。または、反応中間体、溶剤、香料
、ポリマー原料等として有用性が高い。
なお、上記のようにして得られた式[V]および[VI
]で表わされるシリルパーオキシドを、例えばメタノー
ル等の極性溶媒に溶解し、若しくは分散させた後、塩酸
等の酸を加えて加水分解することにより、次式[■]で
表わされるパーオキシドを得ることができる。このよう
にして得られたパーオキシドは、例えば反応開始剤など
として有用である。
ただし、上記式[■]において、R10およびRなりび
にRおよびR13は、前記式[V]お+1−     
 12 よび[VI]におけるそれと同じ意味である。
発明の効果 本発明に係るシリルパーオキシドの製造方法によれば、
触媒としてコバルト錯体を使用しているため、オレフィ
ンからシリルパーオキシドを一段で合成することができ
る。さらに、この反応は、従来の反応のようにパーオキ
シドのような危険性の高い中間体を不安定な条件下で反
応させる必要がないため、安全性が高い。
また、上記のような触媒を使用することにより、官能基
を有するオレフィンを原料として使用して、シリルパー
オキシドを高収率で製造することができる。
また、本発明の方法によれば、反応が平衡反応ではない
ので、反応系から反応生成物を除去するような煩雑な操
作を行なうことなく、高い転化率でシリルパーオキシド
を製造することができる。
しかも、オレフィン系炭化水素化合物が官能基を有する
場合であっても、官能基が分解されることがな(、従っ
て官能基を有するオレフィン系炭化水素化合物から、こ
のような官能基を有するシリルパーオキシドを製造する
ことができる。
次に本発明の実施例を示して本発明を説明するが、本発
明は、これら実施例によって限定されるものではない。
実施例1 2−トリエチルシリルパーオキシアクリル酸エチルの製
造 アクリル酸エチル100■(1ミリモル)、トリエチル
シラン230■(2ミリモル)およびビス(アセチルア
セトナト)コバルト(II)錯体13■(0,05ミリ
モル)を、1.2−ジクロロエタン5 mlに溶解した
この溶液にj−Booo)1の2.4.4− )リメチ
ルペンタン溶液(3モル溶液)を12■(0,05ミリ
モミリモル)滴下し、酸素雰囲気下、25℃で5時間撹
拌した。
5時間経過後、反応溶液を減圧下に濃縮し、残渣を薄層
クロマトグラフィー(シリカゲル)を用いて精製した。
上記のようにして精製することにより標記の目的化合物
である2−トリエチルシリルパーオキシアクリル酸エチ
ルが135■得られた。収率55%、無色油状物 核磁器共鳴スペクトル(重クロロホルム中)δ= 0.
71 (3L q、 I=8Ht)、0.99 (3L
 t、 J=Ill(t)、1、30 (3H,l、 
J冨7■り、1.34 (3H,q、 J=?Hs)、
4.H’<2i1゜喝、 J=7Hり、4.48 (I
II、 q、 JニアHt) ;赤外吸収エベクトル(
Nut) λ (an’)  =17S8.  lフ45. 11
99cm−1比較例1 実施例1でl−Ba00Hを加えずに、反応を24時間
行った以外は、同様に操作したところ、目的の2−トリ
エチルシリルパーオキシアクリル酸エチルの収率は25
%であった。
実施例2〜5 実施例1でビス(アセチルアセトナト)コパノ1ト(■
)錯体を種々のコバルト錯体(0,05ミリモル)にか
えて所定時間反応を行った以外は「様に行った。
なお、2−トリエチルシリルバーオキシアクジノ1酸エ
チルの製造条件は下記の通りである。
2−トリエチルシリルパーオキシアクリル酸ニブルの製
造 (1−BwooH) Ct7t/C1,25℃ 結果を第1表に示す。
(52) (82) (74) 4 4 比較例2〜5 実施例2で巨Bw00Hを加えずに反応を行った以外は
同様に行った。
結果を第2表に示す。
2     (62)     12     223
     (52)     12     284 
    (82)     12     212−ト
リエチルシリルパーオキシアクリル酸エチルの合成 実施例1で1−BuOOHの代りに第3表に示すハイド
ロパーオキシド(0,05ミリモルを使用した)を使用
した以外は同様に反応を行った。
結果を第3表に示す。
Cヒフ0011 実施例1でアクリル酸エチルの代りに第4表に記載のα
、β−不飽和エステルを使用し、反応時間を第4表に記
載するように変えた以外は同様に反応を行った。
得られたシリルパーオキサイドの構造および収率を第4
表に示す。
実施例16 2−トリエチルシリルパーオキシ−2−フェニルエタン
の製造 実施例1でアクリル酸エチルの代りにスチレン104m
g(1ミリモル)を用いた以外は同様に反応を行ない反
応時間と生成物との関係を調べた。
反応生成物の全収量は213 tng  であり、全収
率は85%であった。
生成物と原料の経時変化を第1−B図に示す。
比較例6 実施例16でt−Buoo)1を使わず、24時間反応
を行った以外は同様に行った。
反応生成物の全収率は30%であった。
生成物と原料の経時変化を第1−A図に示す。
実施例17〜19 2−トリエチルシリルパーオキシ−2−フェニルエタン
の製造 実施例16で、ビス(アセチルアセトナト)コバルト錯
体(0,05ミリモル)の代りに第5表に示すコバルト
錯体を用いて、所定時間反応を行った以外は、同様に反
応を行なった。
結果を第5表に示す。
18      (52)         5   
    82
【図面の簡単な説明】
第1−A図は、スチレンから2−トリエチルシリルパー
オキシ−2−フェエニルエタンを合成する際の反応時間
と反応生成物の収率の例を示すグラフである。 第1−B図は、L−11u0011を使用しない場合の
反応時間に対する2−トリエチルシリルパーオキシ−2
−フェニルエチルの収率の例を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式[ I ]で表わされるβ−ジカルボニル化合
    物のコバルト錯体; ▲数式、化学式、表等があります▼…[ I ] [上記式[ I ]において、R^1、R^2、R^4及
    びR^5は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜1
    0の低級アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
    アリールアルキル基、トリフルオロメチル基、アルコキ
    シカルボニル基、アルキルカルボニル基及びカルバモイ
    ル基よりなる群から選ばれる原子若しくは基を表わし、
    R^3及びR^6は、それぞれ独立に、炭素数1〜10
    の低級アルキル基、アリール基、アリールアルキル基お
    よびシクロアルキル基よりなる群から選ばれる基を表わ
    す。]を用いて、 式[II]で示されるハイドロパーオキシド ▲数式、化学式、表等があります▼…[II] (上記式[II]において、X、YおよびZは、それぞれ
    独立に、水素原子、炭素数1〜10の低級アルキル基、
    シクロアルキル基、アリール基およびアリールアルキル
    基からなる群から選ばれる原子若しくは基であり、かつ
    X、YおよびZのうち、少なくとも1つの基は水素原子
    以外の基である。)の存在下に、 次式[III]で表わされるシラン誘導体; ▲数式、化学式、表等があります▼…[III] (上記式[III]において、R^7、R^8およびR^
    9は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜10の低
    級アルキル基、アリール基、低級アルコキシ基およびア
    リールアルキル基よりなる群から選ばれる基若しくは原
    子を表わすと共に、R^7、R^8およびR^9のうち
    、少なくとも1つの基は、水素原子以外の基である。)
    と、 次式[IV]で表わされる鎖状オレフィン; ▲数式、化学式、表等があります▼…[IV] (上記式[IV]において、R^1^0、R^1^1、R
    ^1^2およびR^1^3は、それぞれ独立に水素原子
    、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル
    基、アリールアルキル基、シクロアルキル基、アルコキ
    シカルボニル基、アルキルカルボニル基、アリールカル
    ボニル基、カルバモイル基およびシアノ基よりなる群か
    ら選ばれる原子若しくは基を表わし、R^1^0および
    R^1^2若しくはR^1^1およびR^1^3が共同
    して環を構成していてもよい。ただし、R^1^0〜R
    ^1^3のうち少なくとも一つは、水素原子以外の基で
    ある。)と、 酸素含有ガスとを接触させることを特徴とする式[V]
    で表わされるシリルパーオキシドおよび/または式[V
    I]で表わされるシリルパーオキシドの製造方法; ▲数式、化学式、表等があります▼…[V] ▲数式、化学式、表等があります▼…[VI] (上記式[V]および[VI]において、R^7、R^8
    およびR^9は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1
    〜10の低級アルキル基、アリール基、低級アルコキシ
    基およびアリールアルキル基を表わすと共に、R^7、
    R^8およびR^9のうち、少なくとも1つの基は、水
    素原子以外の基であり、R^1^0およびR^1^1、
    R^1^2およびR^1^3は、水素原子、低級アルキ
    ル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、アリール
    アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシカルボニル
    基、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基、カ
    ルバモイル基およびシアノ基よりなる群から選ばれる原
    子若しくは基を表わし、R^1^0およびR^1^2若
    しくはR^1^1およびR^1^3が共同して環を構成
    していてもよい。ただし、R^1^0〜R^1^3のう
    ち少なくとも一つは、水素原子以外の基である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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