JPH03150313A - 耐食性軟磁性鋼板の製造方法 - Google Patents
耐食性軟磁性鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPH03150313A JPH03150313A JP28738689A JP28738689A JPH03150313A JP H03150313 A JPH03150313 A JP H03150313A JP 28738689 A JP28738689 A JP 28738689A JP 28738689 A JP28738689 A JP 28738689A JP H03150313 A JPH03150313 A JP H03150313A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- soft magnetic
- sheet
- hot
- rolling
- cold rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 title claims abstract description 20
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 title claims abstract description 20
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 10
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 10
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 8
- 238000000137 annealing Methods 0.000 claims abstract description 35
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 29
- 238000005097 cold rolling Methods 0.000 claims abstract description 25
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 claims abstract description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 13
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 9
- 229910017060 Fe Cr Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 229910002544 Fe-Cr Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- UPHIPHFJVNKLMR-UHFFFAOYSA-N chromium iron Chemical compound [Cr].[Fe] UPHIPHFJVNKLMR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 claims abstract description 8
- 230000009467 reduction Effects 0.000 claims description 12
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 12
- 230000035699 permeability Effects 0.000 abstract description 13
- 229910000851 Alloy steel Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910017112 Fe—C Inorganic materials 0.000 abstract 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 4
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 3
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 3
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000005415 magnetization Effects 0.000 description 3
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005554 pickling Methods 0.000 description 2
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 2
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 2
- 229910000976 Electrical steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 241000581652 Hagenia abyssinica Species 0.000 description 1
- 208000003251 Pruritus Diseases 0.000 description 1
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 230000002378 acidificating effect Effects 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000010000 carbonizing Methods 0.000 description 1
- 238000005261 decarburization Methods 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000009776 industrial production Methods 0.000 description 1
- 239000004615 ingredient Substances 0.000 description 1
- 230000007803 itching Effects 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002244 precipitate Substances 0.000 description 1
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 1
- 238000001953 recrystallisation Methods 0.000 description 1
- 238000003303 reheating Methods 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 238000010008 shearing Methods 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は、耐食性の優れた軟磁性口板の製造方法に関
するものである。
するものである。
(従来の技術)
耐食性軟磁性鋼材料として、従来からフェライト系ステ
ンレス鋼板の適用が試みられてきたが、かかる材料の軟
磁気特性は、けい素鋼板等に比べると著しく劣っていた
。そこで磁気特性を改善する目的で、例えば特公昭39
−816号公報では、Fe −Cr系合金に所定量のC
,Si、 Mn、 Ni、 Al等の添加が試みられて
いるが、磁気特性としては、最大透磁率が高々2850
である一方、保磁力は最良データでも0.9エルステッ
ドもあった。
ンレス鋼板の適用が試みられてきたが、かかる材料の軟
磁気特性は、けい素鋼板等に比べると著しく劣っていた
。そこで磁気特性を改善する目的で、例えば特公昭39
−816号公報では、Fe −Cr系合金に所定量のC
,Si、 Mn、 Ni、 Al等の添加が試みられて
いるが、磁気特性としては、最大透磁率が高々2850
である一方、保磁力は最良データでも0.9エルステッ
ドもあった。
また同様の目的で特公昭39−20644号公報におい
ては、Fe−Cr系合金にSiやTiを添加し、当該合
金中の酸素を除去しようとすることによって磁気特性の
改善を図っているが、高透磁率、低保磁力を安定して得
ることは困難であった。すなわちかような多くの成分を
添加する方法では、混入した不鈍物により介在物、析出
物が発生し易く、むしろ軟磁気特性の劣化を招くのであ
る。
ては、Fe−Cr系合金にSiやTiを添加し、当該合
金中の酸素を除去しようとすることによって磁気特性の
改善を図っているが、高透磁率、低保磁力を安定して得
ることは困難であった。すなわちかような多くの成分を
添加する方法では、混入した不鈍物により介在物、析出
物が発生し易く、むしろ軟磁気特性の劣化を招くのであ
る。
一方、特公昭50−37135号、同54−14569
号各公報等においては、高温・長時間の焼鈍によって鋼
中のC,N含有量を制御することで、後者ではさらに方
向性の付与により磁気特性の改善を図っているが、工程
が極めて複雑となり、特に最終焼鈍が長時間を要するた
めに製造コストがかさむ不利があった。
号各公報等においては、高温・長時間の焼鈍によって鋼
中のC,N含有量を制御することで、後者ではさらに方
向性の付与により磁気特性の改善を図っているが、工程
が極めて複雑となり、特に最終焼鈍が長時間を要するた
めに製造コストがかさむ不利があった。
(発明が解決しようとする課題)
上述したような多くの成分添加を行うことなく、また複
雑な工程をも要せずして、工業的生産において安定して
最大透磁率10000以上、保磁力0.3エルステッド
以下という優れた軟磁気特性を有する耐食性軟磁性鋼板
を製造する方法を提案することがこの発明の目的である
。
雑な工程をも要せずして、工業的生産において安定して
最大透磁率10000以上、保磁力0.3エルステッド
以下という優れた軟磁気特性を有する耐食性軟磁性鋼板
を製造する方法を提案することがこの発明の目的である
。
(課題を解決するための手段)
発明者らは、Fe −Cr系合金網板の軟磁気特性が、
仕上げ焼鈍後の集合組織に依存し、熱間圧延に引き続く
冷却過程における板温制御を適切に行うことによって、
磁気特性向上に好適な集合組織を得ることが可能である
ことを見出してこの発明に至った。
仕上げ焼鈍後の集合組織に依存し、熱間圧延に引き続く
冷却過程における板温制御を適切に行うことによって、
磁気特性向上に好適な集合組織を得ることが可能である
ことを見出してこの発明に至った。
すなわちこの発明は、C: 0.01wtχ (以下単
に%で示す)以下及びCr:110〜18.0%を含み
、さらにSiと^lとをst+at : 5.0%以下
の範囲で含有するFe −Cr系合金調を素材として、
この素材に熱間圧延を施す段階と、引き続き常温に至る
冷却過程にて、熱延板温度が800℃から600℃にわ
たる間を冷却速度800℃l■in以下で冷却する段階
と、次いで最終板厚とする1回の冷間圧延を圧下率40
〜85%の範囲内として、1回又は中間焼鈍を挟む2回
以上の冷間圧延を施す段階と、しかる後、仕上げ焼鈍を
800−1200℃の温度範囲で施す段階とからなるこ
とを特徴とする耐食性軟磁性鋼板の製造方法である。
に%で示す)以下及びCr:110〜18.0%を含み
、さらにSiと^lとをst+at : 5.0%以下
の範囲で含有するFe −Cr系合金調を素材として、
この素材に熱間圧延を施す段階と、引き続き常温に至る
冷却過程にて、熱延板温度が800℃から600℃にわ
たる間を冷却速度800℃l■in以下で冷却する段階
と、次いで最終板厚とする1回の冷間圧延を圧下率40
〜85%の範囲内として、1回又は中間焼鈍を挟む2回
以上の冷間圧延を施す段階と、しかる後、仕上げ焼鈍を
800−1200℃の温度範囲で施す段階とからなるこ
とを特徴とする耐食性軟磁性鋼板の製造方法である。
(作 用)
以下、上記構成の作用について具体的に説明する。
この発明においては、Fe−Cr系合金網素材に熱間圧
延を施し、引き続き常温への冷却過程にて板温度が80
0℃から600℃にわたる間を冷却速度800(/++
in以下で冷却することを規定している。この理由は次
のとおりである。
延を施し、引き続き常温への冷却過程にて板温度が80
0℃から600℃にわたる間を冷却速度800(/++
in以下で冷却することを規定している。この理由は次
のとおりである。
Fe−Cr系合金調板の冷延・焼鈍後の軟磁気特性は、
その集合組織に強(依存し、(110)面が圧延面に平
行で、かつ<001>、方向が圧延方向に平行となる、
ゴス方位と呼ばれる(110) (001>集合組織
を発達させることにより軟磁気特性を向上させることが
できる。この発明の′JsI!となった実験事実によれ
ば、Fe −Cr系合金網板仕上げ焼鈍後におけるゴス
方位の発現は、熱延板の集合!Illに依存する。すな
わち熱延板の表層近(に(110)<001>集合組織
が生じる場合には、その後の冷延・焼鈍後の板にも(1
10) <001>集合組織が発現し易く、その結果
、方向性が良好となって磁気特性が向上することが知見
されたのである。そこで熱延板において(110)
(001>集合組織を発達させるために種々検討した結
果、熱間圧延終了後、板温度800〜600℃の温度範
囲で(110) (001>集合組織が発達すること
が判明した。これは熱間圧延によって生成した(110
) (001>方位を有する結晶粒が、再結晶過程で
成長することに由来すると考えられる。したがって熱間
圧延終了後この温度範囲で十分な時間保持することが磁
気特性にとって有利であるが、通常の冷却条件において
は、熱間圧延後、800〜600℃の温度範囲を800
℃/sin以下好ましくは600″(:/sin以下の
冷却速度で冷却することによってこの目的を達すること
ができるのである。かかる冷却速度が800℃l■in
を超える場合には、(110) <001>集合組織
の発達が不十分となり、磁気特性向上は困難となる。上
記の温度範囲外の冷却速度は任意であってよいが、60
0℃以下の温度では冷却速度を低下させる必要はない、
また熱延終了温度については、800℃以上の任意温度
でよいが、熱延終了温度を低温とするほど冷延・焼鈍後
の板の集合組織の板面内の均一性が良好となるため、磁
気特性の向上を図ることができる。上述の方法により、
熱間圧延後あらためて熱延板に熱処理を施す必要なく、
良好な熱延板集合組織を得ることができる。
その集合組織に強(依存し、(110)面が圧延面に平
行で、かつ<001>、方向が圧延方向に平行となる、
ゴス方位と呼ばれる(110) (001>集合組織
を発達させることにより軟磁気特性を向上させることが
できる。この発明の′JsI!となった実験事実によれ
ば、Fe −Cr系合金網板仕上げ焼鈍後におけるゴス
方位の発現は、熱延板の集合!Illに依存する。すな
わち熱延板の表層近(に(110)<001>集合組織
が生じる場合には、その後の冷延・焼鈍後の板にも(1
10) <001>集合組織が発現し易く、その結果
、方向性が良好となって磁気特性が向上することが知見
されたのである。そこで熱延板において(110)
(001>集合組織を発達させるために種々検討した結
果、熱間圧延終了後、板温度800〜600℃の温度範
囲で(110) (001>集合組織が発達すること
が判明した。これは熱間圧延によって生成した(110
) (001>方位を有する結晶粒が、再結晶過程で
成長することに由来すると考えられる。したがって熱間
圧延終了後この温度範囲で十分な時間保持することが磁
気特性にとって有利であるが、通常の冷却条件において
は、熱間圧延後、800〜600℃の温度範囲を800
℃/sin以下好ましくは600″(:/sin以下の
冷却速度で冷却することによってこの目的を達すること
ができるのである。かかる冷却速度が800℃l■in
を超える場合には、(110) <001>集合組織
の発達が不十分となり、磁気特性向上は困難となる。上
記の温度範囲外の冷却速度は任意であってよいが、60
0℃以下の温度では冷却速度を低下させる必要はない、
また熱延終了温度については、800℃以上の任意温度
でよいが、熱延終了温度を低温とするほど冷延・焼鈍後
の板の集合組織の板面内の均一性が良好となるため、磁
気特性の向上を図ることができる。上述の方法により、
熱間圧延後あらためて熱延板に熱処理を施す必要なく、
良好な熱延板集合組織を得ることができる。
次に冷延・焼鈍工程については、この発明では最終板厚
とする1回の冷間圧延を圧下率40〜85%の範囲内と
して、1回又は中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施
し、しかる後、仕上げ焼鈍を800〜1200℃の温度
範囲で施すことを規定している。
とする1回の冷間圧延を圧下率40〜85%の範囲内と
して、1回又は中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施
し、しかる後、仕上げ焼鈍を800〜1200℃の温度
範囲で施すことを規定している。
その理由は次のとおりである。
まず最終板厚とする1回の冷延圧下率は、仕上げ焼鈍板
の集合組織を通じてその磁気特性に強(影響する。すな
わち最終板厚とする1回の冷延圧下率を60%前後を最
適値として40〜85%とした場合は、仕上げ焼鈍後に
(110) (001>集合&l織が高度に集積し、
その結果仕上げ焼鈍後の軟磁気特性が良好となる。かか
る冷延圧下率が40%に満たない場合、または85%を
超える場合には仕上げ焼鈍後の(110) (001
>集合組織の集積度が低くなって、最大透磁率にして1
0000以上の軟磁気特性を得ることは困難となる。し
たがって製造条件に応じて40〜85%の範囲で冷延圧
下率を選択するものとした。冷間圧延の回数については
、上記の冷延圧下率についての条件を満たすならば、1
回又は中間焼鈍を挟む2回以上のいずれであってもよい
。
の集合組織を通じてその磁気特性に強(影響する。すな
わち最終板厚とする1回の冷延圧下率を60%前後を最
適値として40〜85%とした場合は、仕上げ焼鈍後に
(110) (001>集合&l織が高度に集積し、
その結果仕上げ焼鈍後の軟磁気特性が良好となる。かか
る冷延圧下率が40%に満たない場合、または85%を
超える場合には仕上げ焼鈍後の(110) (001
>集合組織の集積度が低くなって、最大透磁率にして1
0000以上の軟磁気特性を得ることは困難となる。し
たがって製造条件に応じて40〜85%の範囲で冷延圧
下率を選択するものとした。冷間圧延の回数については
、上記の冷延圧下率についての条件を満たすならば、1
回又は中間焼鈍を挟む2回以上のいずれであってもよい
。
また仕上げ焼鈍は、結晶粒の成長を図って軟磁気特性を
向上させる効果があるが、焼鈍温度が800℃に満たな
い場合には、粒成長が遅くなって長時間の焼鈍によって
も良好な磁気特性は望み得ない。
向上させる効果があるが、焼鈍温度が800℃に満たな
い場合には、粒成長が遅くなって長時間の焼鈍によって
も良好な磁気特性は望み得ない。
一方焼鈍温度が1200℃を超える場合には、焼鈍温度
上昇による磁気特性改善効果は小さく、経済的に不利と
なる。この理由により仕上げ焼鈍温度は、800〜12
00℃の範囲とした。なお中間および仕上げ焼鈍は、非
酸化性、非炭化性雰囲気で行うことが望ましい。
上昇による磁気特性改善効果は小さく、経済的に不利と
なる。この理由により仕上げ焼鈍温度は、800〜12
00℃の範囲とした。なお中間および仕上げ焼鈍は、非
酸化性、非炭化性雰囲気で行うことが望ましい。
次に鋼索材の成分組成を規定した理由を以下説明する。
C: 0.01%以下
0は、磁気特性、耐食性を劣化させる成分であり、0.
01%を超えると両特性の劣化が著しく、また脱炭のた
めには高温・長時間の焼鈍が必要とされるために0.0
1%以下とした。
01%を超えると両特性の劣化が著しく、また脱炭のた
めには高温・長時間の焼鈍が必要とされるために0.0
1%以下とした。
Cr : 11.0〜18.0%
Crは、Feに添加して耐食性を良好にする成分であり
、またフェライト生成成分として軟磁性改善に効果があ
るが、11.0%に満たないと酸化性腐食に対する耐性
が弱くなり、一方18.0%を超えると一般の酸性雰囲
気における耐食性が劣化し、また飽和磁束密度の低下が
著しい。以上の理由によってCr含有量は11.0〜1
8.0%の範囲とした。
、またフェライト生成成分として軟磁性改善に効果があ
るが、11.0%に満たないと酸化性腐食に対する耐性
が弱くなり、一方18.0%を超えると一般の酸性雰囲
気における耐食性が劣化し、また飽和磁束密度の低下が
著しい。以上の理由によってCr含有量は11.0〜1
8.0%の範囲とした。
Si+Al = 5.0%以下
Si、 Alは、フェライト生成成分であるためT相析
出を抑制して軟磁性を向上させるのみならず、電気抵抗
をも増大させる効果がある、 Crを11.0%以上含
有する場合においてもさらにSi、 Alを添加するこ
とによって軟磁性を向上させ得るが、両者の合計含有量
が5.0%を超える場合には飽和磁束密度を低下させる
のみならず熱間加工性を著しく損なうので、5.0%以
下とした。なお、下限については特に限定しないが軟磁
性改善の点から合計で1%以上より望ましくは1.5%
以上含有させることが有利である。Si及びAlはいず
れも0.5〜3.5%の範囲で添加することが望ましい
。
出を抑制して軟磁性を向上させるのみならず、電気抵抗
をも増大させる効果がある、 Crを11.0%以上含
有する場合においてもさらにSi、 Alを添加するこ
とによって軟磁性を向上させ得るが、両者の合計含有量
が5.0%を超える場合には飽和磁束密度を低下させる
のみならず熱間加工性を著しく損なうので、5.0%以
下とした。なお、下限については特に限定しないが軟磁
性改善の点から合計で1%以上より望ましくは1.5%
以上含有させることが有利である。Si及びAlはいず
れも0.5〜3.5%の範囲で添加することが望ましい
。
なお上記の成分のほかに、加工性を良好にする1In等
を磁気特性、耐食性に影響しない程度に添加することは
もちろんこの発明の効果を損なうものではない。
を磁気特性、耐食性に影響しない程度に添加することは
もちろんこの発明の効果を損なうものではない。
Mnは、上述したように熱間および冷間加工性を良好に
する成分であるが、0.05%に満たないと加工性改善
効果に乏しく、一方2.0%を超えて含有させると飽和
磁束密度を著しく低下させるという不利が生じるので0
.05〜2.0%の範囲で含有させるのが好ましい。。
する成分であるが、0.05%に満たないと加工性改善
効果に乏しく、一方2.0%を超えて含有させると飽和
磁束密度を著しく低下させるという不利が生じるので0
.05〜2.0%の範囲で含有させるのが好ましい。。
(実施例)
裏隻■よ
c : o、oos%、Cr : 15.0%、Si
: 0.8%、^l:1.2%を含み、残部は実質的に
Feからなる合金鋼スラブを、1300℃に加熱し、熱
延終了温度をそれぞれ850℃、800℃及び750
”Cとする熱間圧延を施して、板厚約3鵬とした直後に
、^r中での制御冷却により種々の冷却速度で600℃
まで冷却し、その後窒素気流中で室温まで冷却した。こ
のような処理を施した熱延板を酸洗し、中間冷延を施し
て板厚0.875 mとした後、Ar中900℃、2分
間の中間焼鈍を施し、さらに圧下率を60%とする最終
冷延を施して板厚0.35−とした。これらの冷延板カ
ラ幅30111m、長さ280mのエプスタイン試験片
を長手方向が圧延方向と平行となるようにせん断採取し
、Ar中1050℃、20分間の仕上げ焼鈍を施した。
: 0.8%、^l:1.2%を含み、残部は実質的に
Feからなる合金鋼スラブを、1300℃に加熱し、熱
延終了温度をそれぞれ850℃、800℃及び750
”Cとする熱間圧延を施して、板厚約3鵬とした直後に
、^r中での制御冷却により種々の冷却速度で600℃
まで冷却し、その後窒素気流中で室温まで冷却した。こ
のような処理を施した熱延板を酸洗し、中間冷延を施し
て板厚0.875 mとした後、Ar中900℃、2分
間の中間焼鈍を施し、さらに圧下率を60%とする最終
冷延を施して板厚0.35−とした。これらの冷延板カ
ラ幅30111m、長さ280mのエプスタイン試験片
を長手方向が圧延方向と平行となるようにせん断採取し
、Ar中1050℃、20分間の仕上げ焼鈍を施した。
この試験片の最大透磁率を直流磁化測定装置によって測
定した結果を、熱延終了温度と熱延終了後800℃Cま
での冷却速度の関数として第1図に示す。
定した結果を、熱延終了温度と熱延終了後800℃Cま
での冷却速度の関数として第1図に示す。
同図から、熱延終了後800℃から600℃までの温度
範囲を800℃/sin以下の冷却速度で冷却した場合
に、最大透磁率が10000を超える良好な軟磁気特性
が得られることが明らかである。
範囲を800℃/sin以下の冷却速度で冷却した場合
に、最大透磁率が10000を超える良好な軟磁気特性
が得られることが明らかである。
裏隻舅2
表1に示す種々の成分組成からなる100 kgインゴ
ットを用意した。
ットを用意した。
かかるインゴットを板厚30閣のジ−ドパ−として数枚
に熱閲せん断し、空冷した。各成分につき1枚を125
0℃に再加熱し、熱延終了温度を83℃とする熱間圧延
を施して板厚2.0IIIIlとし、680℃/■in
の冷却速度で600℃まで冷却した後、空冷して熱延板
を得た。これらの熱延板に酸洗を施した後、板厚1.0
wmまで冷間圧延を施した。か(して得られた冷延板
から幅30■、長さ280−のエプスタイン試験片を長
手方向が圧延方向と平行となるようにせん断採取し、水
素中850℃、1時間の焼鈍を施した。これらの試験片
の最大透磁率及び保磁力を直流磁化測定装置によって測
定した結果及び耐食性を35℃、16時間の塩水噴霧試
験によって調査した結果を表1に併記する。耐食性試験
の結果は、目で見て発錆が見当たらないもの(0)、軽
い点錆程度のもの(Δ)、lO%以上の面積にわたって
発錆したもの(X)で表記した。なお鋼Na9は、イン
ゴット分塊圧延中に割れが生じたために以後の処理は実
施不可能であった。
に熱閲せん断し、空冷した。各成分につき1枚を125
0℃に再加熱し、熱延終了温度を83℃とする熱間圧延
を施して板厚2.0IIIIlとし、680℃/■in
の冷却速度で600℃まで冷却した後、空冷して熱延板
を得た。これらの熱延板に酸洗を施した後、板厚1.0
wmまで冷間圧延を施した。か(して得られた冷延板
から幅30■、長さ280−のエプスタイン試験片を長
手方向が圧延方向と平行となるようにせん断採取し、水
素中850℃、1時間の焼鈍を施した。これらの試験片
の最大透磁率及び保磁力を直流磁化測定装置によって測
定した結果及び耐食性を35℃、16時間の塩水噴霧試
験によって調査した結果を表1に併記する。耐食性試験
の結果は、目で見て発錆が見当たらないもの(0)、軽
い点錆程度のもの(Δ)、lO%以上の面積にわたって
発錆したもの(X)で表記した。なお鋼Na9は、イン
ゴット分塊圧延中に割れが生じたために以後の処理は実
施不可能であった。
同表から、この発明に従う適合例は、10000以上の
最大透磁率、0.30e以下の保磁力が得られ、また良
好な耐食性をも有することが明らかである。
最大透磁率、0.30e以下の保磁力が得られ、また良
好な耐食性をも有することが明らかである。
1隻[
実施例2において作製したジ−ドパ−のうち、鋼漱2,
4及び7のもの各体を1300℃に再加熱した後、熱延
終了温度を860℃とする熱間圧延を施して板厚4−と
し、引き続き160℃/sinの冷却速度で600℃ま
で冷却した後、空冷した。これらの熱延板に酸洗を施し
た後、板厚0.5〜3.51II11まで冷間圧延を施
し、次いで950℃、2分間の中間焼鈍を水素雰囲気中
で行った。その後、板厚0.35舗まで種々の圧下率で
冷間圧延を施し、得られた各板から幅30+++a、長
さ280■のエプスタイン試験片を長手方向が圧延方向
と平行となるようにせん断採取し、750〜1250℃
、30分間の最終焼鈍を水素雰囲気中で施した。これら
の試験片の最大透磁率を直流磁化測定装置によって測定
し、また耐食性を35℃、16時間の塩水噴霧試験によ
って調査した。このうち、最終焼鈍温度を850℃とし
た試験片の最大透磁率及び耐食性試験結果を表2に示す
。
4及び7のもの各体を1300℃に再加熱した後、熱延
終了温度を860℃とする熱間圧延を施して板厚4−と
し、引き続き160℃/sinの冷却速度で600℃ま
で冷却した後、空冷した。これらの熱延板に酸洗を施し
た後、板厚0.5〜3.51II11まで冷間圧延を施
し、次いで950℃、2分間の中間焼鈍を水素雰囲気中
で行った。その後、板厚0.35舗まで種々の圧下率で
冷間圧延を施し、得られた各板から幅30+++a、長
さ280■のエプスタイン試験片を長手方向が圧延方向
と平行となるようにせん断採取し、750〜1250℃
、30分間の最終焼鈍を水素雰囲気中で施した。これら
の試験片の最大透磁率を直流磁化測定装置によって測定
し、また耐食性を35℃、16時間の塩水噴霧試験によ
って調査した。このうち、最終焼鈍温度を850℃とし
た試験片の最大透磁率及び耐食性試験結果を表2に示す
。
s11.l:I;x l !−l==11
11 1″′l l 1 −−1″″1 −り1−1 −1−− 1 1 1 =l””l””1また中間冷延の
仕上板厚0.875 mm (最終圧下率60%)とし
た試験片の最大透磁率を最終焼鈍温度の関数として第2
図に示す。耐食性は実施例2と同様の基準によって評価
した。
11 1″′l l 1 −−1″″1 −り1−1 −1−− 1 1 1 =l””l””1また中間冷延の
仕上板厚0.875 mm (最終圧下率60%)とし
た試験片の最大透磁率を最終焼鈍温度の関数として第2
図に示す。耐食性は実施例2と同様の基準によって評価
した。
この実施例によって最終板厚とする1回の冷延圧下率を
40〜85%の範囲とした場合に良好な軟磁気特性が得
られ、かつ最終焼鈍温度を800〜1200℃とする範
囲で良好な磁気特性が得られることが明らかである。
40〜85%の範囲とした場合に良好な軟磁気特性が得
られ、かつ最終焼鈍温度を800〜1200℃とする範
囲で良好な磁気特性が得られることが明らかである。
(発明の効果)
この発明の方法によれば、優れた軟磁気特性と耐食性と
を両立する耐食性軟磁性鋼板を経済的に製造することが
でき、産業上の利益が大きい。
を両立する耐食性軟磁性鋼板を経済的に製造することが
でき、産業上の利益が大きい。
第1図は、最大透磁率と熱間圧延終了温度及び冷却速度
との関係を示すグラフ、 第2図は、最大透磁率と最終焼鈍温度との関係を示すグ
ラフである。 @1図 、 !!、間圧延rμ \ (8
50τ 1痒即諌度(τんiす 第2図 tsoooll イ家上げiJLφ仁温度(τ]
との関係を示すグラフ、 第2図は、最大透磁率と最終焼鈍温度との関係を示すグ
ラフである。 @1図 、 !!、間圧延rμ \ (8
50τ 1痒即諌度(τんiす 第2図 tsoooll イ家上げiJLφ仁温度(τ]
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C:0.01wt%以下及び Cr:11.0〜18.0wt% を含み、さらにSiとAlとを Si+Al:5.0wt%以下 の範囲で含有するFe−Cr系合金網を素材として、 この素材に熱間圧延を施す段階と、 引き続き常温に至る冷却過程にて、熱延板温度が800
℃から600℃にわたる間を冷却速度800℃/min
以下で冷却する段階と、 次いで最終板厚とする1回の冷間圧延を圧下率40〜8
5%の範囲内として、1回又は中間焼鈍を挟む2回以上
の冷間圧延を施す段階と、しかる後、仕上げ焼鈍を80
0〜120℃の温度範囲で施す段階と からなることを特徴とする耐食性軟磁性鋼板の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1287386A JP2556599B2 (ja) | 1989-11-06 | 1989-11-06 | 耐食性軟磁性鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1287386A JP2556599B2 (ja) | 1989-11-06 | 1989-11-06 | 耐食性軟磁性鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03150313A true JPH03150313A (ja) | 1991-06-26 |
JP2556599B2 JP2556599B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=17716680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1287386A Expired - Lifetime JP2556599B2 (ja) | 1989-11-06 | 1989-11-06 | 耐食性軟磁性鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556599B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5411605A (en) * | 1991-10-14 | 1995-05-02 | Nkk Corporation | Soft magnetic steel material having excellent DC magnetization properties and corrosion resistance and a method of manufacturing the same |
JP2003293102A (ja) * | 2002-04-03 | 2003-10-15 | Daido Steel Co Ltd | 電磁ステンレス鋼板 |
JP2023503079A (ja) * | 2019-11-19 | 2023-01-26 | ポスコホールディングス インコーポレーティッド | 高透磁率フェライト系ステンレス鋼 |
-
1989
- 1989-11-06 JP JP1287386A patent/JP2556599B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5411605A (en) * | 1991-10-14 | 1995-05-02 | Nkk Corporation | Soft magnetic steel material having excellent DC magnetization properties and corrosion resistance and a method of manufacturing the same |
DE4293604C2 (de) * | 1991-10-14 | 1997-04-03 | Nippon Kokan Kk | Weichmagnetisches Stahlmaterial und Verfahren zu seiner Herstellung |
JP2003293102A (ja) * | 2002-04-03 | 2003-10-15 | Daido Steel Co Ltd | 電磁ステンレス鋼板 |
JP2023503079A (ja) * | 2019-11-19 | 2023-01-26 | ポスコホールディングス インコーポレーティッド | 高透磁率フェライト系ステンレス鋼 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2556599B2 (ja) | 1996-11-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6436316B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP6132103B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
TW201229253A (en) | Method for producing oriented magnetic steel sheet | |
JP3212376B2 (ja) | 超高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2012126980A (ja) | 電磁鋼板およびその製造方法 | |
JP2000129410A (ja) | 磁束密度の高い無方向性電磁鋼板 | |
US3203839A (en) | Process for producing nonoriented silicon steel sheets | |
JPH08188824A (ja) | 超高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2639227B2 (ja) | 無方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH0713266B2 (ja) | 鉄損の優れた薄手高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH0753886B2 (ja) | 鉄損の優れた薄手高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH03150313A (ja) | 耐食性軟磁性鋼板の製造方法 | |
JP2560579B2 (ja) | 高透磁率を有する高珪素鋼板の製造方法 | |
JP2000034521A (ja) | 磁気特性に優れる方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3885428B2 (ja) | 方向性電磁鋼板の製造方法 | |
EP0486707B1 (en) | A Process for Producing an Ultrahigh Silicon, Grain-Oriented Electrical Steel Sheet and Steel Sheet obtainable with said Process | |
JP2003049250A (ja) | 曲げ加工性に優れた方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
JP3357602B2 (ja) | 磁気特性に優れる方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP4281119B2 (ja) | 電磁鋼板の製造方法 | |
JP3352599B2 (ja) | 磁束密度が高い無方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP3019656B2 (ja) | 高珪素鋼板の磁界中熱処理方法 | |
JPH11241120A (ja) | 均質なフォルステライト質被膜を有する方向性けい素鋼板の製造方法 | |
JPS6253571B2 (ja) | ||
JPS5915966B2 (ja) | 磁気特性の優れた無方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JPH0762437A (ja) | 極めて低い鉄損をもつ一方向性電磁鋼板の製造方法 |