JPH03150220A - Alを含む亜鉛含有物の溶解液製造方法 - Google Patents

Alを含む亜鉛含有物の溶解液製造方法

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JPH03150220A
JPH03150220A JP28686089A JP28686089A JPH03150220A JP H03150220 A JPH03150220 A JP H03150220A JP 28686089 A JP28686089 A JP 28686089A JP 28686089 A JP28686089 A JP 28686089A JP H03150220 A JPH03150220 A JP H03150220A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、亜鉛または亜鉛系メッキ工場で生成するメッ
キドロスやハンダなどのAlを含む亜鉛含有物を塩基性
炭酸アンモニウム液に溶解して溶解液を製造する方法に
関する。
〔従来の技術〕
近年、製鉄所では、鋼板の高度利用化を図るために、亜
鉛または亜鉛系メッキ鋼板として、自動車用鋼板や家電
用鋼板としての利用が多くなっている。かかるメッキ工
程においては、メッキドロスが比較的多量に発生するが
、従来、その用途が殆どなく、廉価で亜鉛の専用業者に
外販され、一方、亜鉛の専用業者ではZnOの形でその
ままあるいは電気分解などにより純度を高めて販売する
ようにしている。
上記の特にZn−Afメッキドロス中には、Alの含有
量がたとえば約0.1−10%程度含有しており、本来
なら、その/l分を除去して、亜鉛または亜鉛系メッキ
工程に再利用するか、酸化亜鉛として磁性材料などに利
用することが望ましい。
他方、本出願人は、特開昭59−88319号などにお
いて、FeおよびPbを含む亜鉛含有物を塩基性炭酸ア
ンモニウム液に溶解し、その後不純物除去(特にFeお
よびPb除去)工程などを経て、溶解液を晶析工程に導
き、晶析操作により、亜鉛を塩基性炭酸亜鉛として回収
することを提案し、また実用的にも優れた方法(以下先
行法という)であることを確証した。
〔発明が解決しようとする課題〕
Zn−Alメッキドロス中には、前記のように、/l分
を比較的多く含んでおり、これを除去しないと、そのま
まZnメッキに利用した場合、メッキ性状を阻害する、
または磁性特性の低下につながるなどの問題がある。
したがって、Alの除去は重要な課題であり、もし亜鉛
含有物を塩基性炭酸アンモニウム液に溶解したときAf
の含有量が少ない炭酸亜鉛溶液を得ることができれば、
前記の先行法に則って、炭酸亜鉛として回収できる。
しかし、前記公報での対象の亜鉛含有物は、AJF含有
量が問題になるほどの原料でなかったためにその除去に
注意を払わなくて足りた。しかるに、前記のZn−Al
メッキドロスのように、Af含有量が多いと、先行法を
そのまま適用しても、到底Alの少ない炭酸亜鉛結晶を
得ることができないことが判った。
そこで、種々のAA除去方法に試みたが、悉く失敗した
したがって、本発明の課題は、/l含有量の少ない亜鉛
溶解液を得ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、塩基性炭酸アンモニウム液に、1を含む亜
鉛含有物を溶解するとともに、その溶解の際、NH,:
Co、濃度重量比が、l:0.8〜l:1.8とするこ
とで解決できる。
〔作用〕
本発明者らは、/lを含む亜鉛含有物に対しても、塩基
性炭酸アンモニウム液により溶解することが優れ、かつ
溶解液製造工程において、Al含有量を低減させ、Aj
!含有量の少ない溶解液を得るようにすれば、その後は
先行法をそのまま適用して高純度炭酸亜鉛として亜鉛を
回収できることを知見した。また、必要ならばさらに炭
酸亜鉛を焼成して酸化亜鉛を得ることができる。
一方、本発明者は、前記公報などにおいて、亜鉛含有物
を塩基性炭酸アンモニウム液により溶解するにあたり、
NH,OHおよび(NH,)、CO。
のそれぞれの濃度を5〜40%が好ましいことを提案し
たが、その提案当時には、本発明が対象とするような、
Al含有量の多い亜鉛含有物の溶解を想定していなかっ
たので、溶解液の濃度について厳密な管理を必要としな
かったが、Al含有量の多い亜鉛含有物の溶解に際して
、/lの含有量を確実に低減させるには、前記のラフな
濃度範囲では所望の溶解液を得ることができないことが
あることが判明した。特に、NH,: Co3濃度重量
比が重要であることが判明した。
しかるに、本発明にしたがって、NH,: CO。
濃度重量比が、1:0−8〜l:1.8とすると、確実
にAl含有量を低減できることが判明した。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
本発明の対象とするAlを含む亜鉛含有物(以下亜鉛含
有物と省略することもある)としては、前述のように、
メッキ工程から排出されるZn−Alメッキドロスや、
ハンダ製造工場からの廃ハンダなどが含まれる。かかる
対象とする亜鉛含有物中のAl含有量に制限はないが、
1000ppm以上含有するものであっても、炭酸亜鉛
溶液中の濃度として、Alを10 m g / j! 
、特に5 m g /l以下に低減できることは注目さ
れるべきことである。
亜鉛含有物は、塩基性炭酸アンモニウム液に溶解される
。この塩基性炭酸アンモニウム液を得るには、アンモニ
ア水と炭酸ガスとを接触させることなどにより得ること
ができる。何れにしても、Afを含む亜鉛含有物を溶解
する際に、NH3:COs濃度重量比が、1:0.8〜
l:1−8とすること必須となる。この濃度重量比のさ
らに好ましい範囲は、1:1.1:1.5である。
この範囲が好ましい理由は、次の実験により知見された
すなわち、Alを約lO重量%(以下%は全て重量%で
ある)、亜鉛を約89%含む、製鉄所の溶融亜鉛メッキ
工場から廃棄されるZn−AJFメッキドロスを本発明
の亜鉛含有物として、これを種々のCo、:NH,a度
重量比の亜鉛溶解液により溶解し、その溶解後の溶解液
中のZnとAlの濃度について調べなところ、第1表お
よび第1図の結果を得た。
第1表 1(1)  158 153 161121 1 0.
91  11(2)  l  69 173 1 ss
  l  1.91  toe   11(3)  +
 761981101 1 1−81 1.29  1
1(4)  1 69 1 34 1 63 1190
 1 0.49  11(5)  1 82 1 51
 184  ltao  l  0−62  11(a
)  +  97 1  st  1122 1 15
 1 0−53  11 (7)   170 l 3
7159 l<so l  (12211(s)  l
 92165174  + 361 0−71  11
(9)  I tto  197 1120   36
 1 0−5811(10)  1110 1140 
11101 0−51 1.27  11(11)  
1 75 1290 1 41 1 12   3.8
7  11 (12)  1 28 1 51 1 2
4 1 1>    1.82  1この結果により、
本発明のN Hs : COs濃度重量比が前記範囲に
あるときは、Zn溶解量が多く、かつAl!濃度が少な
い亜鉛溶解液を得ることができるとともに、N Hs 
: COs濃度重量比が、第1図のl:1.8の線を超
えると、Alの濃度が比較的少ないものの溶解量が少な
くなり、他方、NH3二〇〇、濃度重量比が1:0−8
未満であると、Afの濃度が高くなることが判る。Zn
の溶解量が少ないと、亜鉛含有物の溶解に時間と過大な
溶解装置を必要とし経済的な運転ができない。/lの溶
解量が多いと、勿論その後において炭酸亜鉛を晶析した
とき、An含有量の多い結晶しか得られない。
上記のようにして得られた溶解液は、先行法にしたがっ
て炭酸亜鉛の回収に利用できる。
本発明にしたがって、炭酸亜鉛溶液中のAl2濃度が5
 m g / 1以下であると、最終的に晶析によって
得られる炭酸亜鉛中のAt含有量は30mg/kg以下
となり、きわめて高品質な炭酸亜鉛結晶を得ることがで
きる。なお、炭酸亜鉛溶液中のAls度がl m g 
/ II以下であれば、炭酸亜鉛結晶中のAl含有量は
lOmg/kg以下となる。
以下本発明法の具体例および付随する他の事項を第2図
により説明する。
まず、溶解原液の調整装置lにおいて、水、炭酸ガスC
O2およびNH,OH,ならびに後述する返送液により
適切なN Hs : CO3濃度重量比の塩基性炭酸ア
ンモニウム液を調整する。この濃度調整済塩基性炭酸ア
ンモニウム液を一時溶解液タンク2に貯留し、必要量第
1溶解槽3に導く。第1溶解槽3の後段には、第1沈降
分離槽4、第2溶解槽5、第2沈降分離槽6、第1部分
晶析槽7、第2部分晶析槽8が順に配設されている。
第1溶解槽3および第2溶解槽5には、対象とする亜鉛
含有物9がそれぞれ投入手段lO、1.1により投入さ
れ、その溶解が図られる。溶解にはたとえば図示の循環
ボンブ12A、12Bによる溶解液の循環により行うこ
とができる。
第1溶解槽3における清澄液は、第1沈降分離槽4に導
き、そこで未溶解のZn含有量が多く、かつ水酸化アル
ミニウムを高濃度に含むZn含有スラリーをポンプによ
り第1溶解槽3に返送する。
第1沈降分離槽4での清澄液は第2溶解槽5に供給し、
この第2溶解槽5において新たな亜鉛含有物の投入を受
け、その溶解を図る。第2溶解槽5における清澄液は第
2沈降分離槽6に導き、そこでZn含有量の多く、かつ
水酸化アルミニウムを高濃度に含むZn含有スラリーを
前段の第2溶解槽5および第1溶解槽3に返送する。第
2沈降分離槽6の清澄液は、順次第1および第2部分晶
析槽7.8に対して供給する。
本発明においては、上記第1溶解槽3および第2溶解槽
5において、亜鉛溶解液として、N H3:COi濃度
重量比が前記範囲内にあるように、調整される。具体的
には、たとえば主に溶解原液の調整装置lにおいて、N
 H3: CO3濃度重量比が調整される。
一方、最終的に得られる炭酸亜鉛結晶中のSi含有量が
メッキ性状を阻害することなどにおいて問題になる場合
には、必要により、図示のSi除去手段が付加される。
すなわち、炭酸亜鉛溶液に対して、マグネタイトなどの
水酸化鉄の添加が行われる。Siの含有量の低減に当た
り、本発明者らは、特公昭63−50414号公報にお
いて、硫酸鉄溶液を添加することを先に提案した。しか
し、本発明の対象とする亜鉛含有物の溶解液に対しても
、比較的効果はあるものの、未だ充分でなく、水酸化鉄
の添加がより好ましいことを知見している。
そこで、第2図のように、硫酸鉄FeSOa溶液槽20
からの硫酸鉄溶液、および過酸化水素槽21からの過酸
化水素を酸化槽22に供給するとともに、この酸化槽2
2に中和剤、たとえばアンモニア水または塩基性炭酸ア
ンモニウム液を添加して中和し、水酸化鉄(たとえばF
esOa・nH2O)を得て、清澄液分は水酸化鉄供給
槽23から系外に排出しながら、水酸化鉄スラリーを第
2溶解槽5、第2沈降分離槽6、第1部分晶析槽7およ
び第2部分晶析槽8に並行的に供給し、溶解性シリ力S
iOzを水酸化鉄に吸着させ、後述の固液分離装置42
.53により固形物分として系外の排出するようにしで
ある。また、本実施例において、硫酸鉄の形でなく、水
酸化鉄の形で炭酸亜鉛溶液に添加するのは、硫酸鉄スラ
リーよりマグネタイトスラリーは沈降性および濾過性に
優れるためであり、固液分離効果が大きく、もって炭酸
亜鉛溶液中に残存するSiの含有量をより低減できるか
らである。
この点に関して、次のような実験を行った。
すなわち、第3図のように、約Znを89%、Alを1
0%含むZn−Afメッキドロス100gを塩基性アン
モニウム液(溶媒)に液温40℃の状態で溶解し、その
後濾過して濾液(NH3:136g/1 Zn:123
g/CFe:286m g/ 1 %S i : 15
m g/ It )を得た。
かかる濾液100mlについて、それぞれ(1)エア酸
化、(2)FeSO,添加十エア酸化、(3)FeSO
添加+H,O□酸化、(4)マグネタイトスラリー(F
eiOs−nHzoを50g/11で含む)の5ml添
加、(5)同マグネタイトスラリーの1.0m11添加
を行った後の溶液を濾過し、濾液中の濃度を調べるとと
もに、ケーキスラリーについて溶媒(塩基性炭酸アンモ
ニウム液)を添加し、次いで濾過したときの、ケーキお
よび濾液について濃度を調べたところ第3図に併示する
結果を得た。
この結果から、特に工程(5)に示されるマグネタイト
スラリーの添加法が、炭酸亜鉛溶液中のSi濃度として
(135m g / lまで低下させることができ、優
れた方法であることが判る。
なお、炭酸亜鉛溶液に対して、マグネタイト(Feio
a”nHzO)として5〜20g/11Feとして1〜
4g/12のマグネタイトを添加するのが好ましい。ま
た、マグネタイトを得るためのF e S Oaに対す
る酸化率は50〜80%が好ましい。
炭酸亜鉛溶液中、または最終的に得られる炭酸亜鉛結晶
中のAl7含有量を著しく低減させる必要がある場合、
部分晶析を行うと有効である。
たとえば、第2図のよう、に、第1および第2部分晶析
槽7.8からの炭酸亜鉛溶液を各槽の加熱または減圧蒸
発によって凝縮器30に導き、アンモニアを蒸発除去し
、炭酸亜鉛の一部を晶析し、晶析物の一部は固液分離装
置40たとえば遠心分離機の溶液側に経路41により、
その後の溶解・金属亜鉛添加工程に導くとともに、アン
モニアの蒸発に伴って、炭酸亜鉛溶液中に溶解している
Alを水酸化アルミニウムとして同時に析出させ、これ
を部分晶析槽7.8に返送し、第2部分晶析槽8からの
水酸化アルミニウムを含有する炭酸亜鉛スラリーを固液
分離装置40に供給し、固形物分を除去する。これによ
り、固液分離装置4−0からの排出炭酸亜鉛溶液中にお
けるAl含有量がきわめて少なくなる。
ちなみに、前述の実験と同様にメッキドロスを溶解し、
炭酸亜鉛溶液(Zn:100g/V、Al: 5mg/
CNHr: 104g/11)を得、これを部分晶析率
として15wt%の部分晶析を行い、続いて濾過により
不溶解残渣分および部分晶析分を除去した後の濾過につ
いて濃度を調べたところ、Zn : 88g/It、A
j2 : 1mg/1以下、NHsニア3g/lとなり
、部分晶析によりAjP濃度の低下が顕著に認められた
なお、全晶析物に対する部分晶析率としては、5〜30
%が好ましい。30を超えると、装置コストの増大を招
くし、5%未満の部分晶析は、安定してその操作を行う
ことができない。
固液分離装置40からの固形物側スラリー中には水酸化
アルミニウムを高濃度で含んでいる。また、一旦析出し
た水酸化アルミニウムスラリーは塩基性炭酸アンモニウ
ム液または炭酸亜鉛溶液と接触しても、亜鉛は溶出する
が、アルミニウムは溶出しない。そこで、亜鉛を回収す
るために、前記の固液分離装置40からの固形物側スラ
リーを一旦貯留槽42に貯留した後、第1溶解槽3に返
送して、炭酸亜鉛溶解液として再利用するのが好ましい
ところで、固液分離装置40からの固形物側スラリーを
、第1溶解槽3に返送するとともに、前述のように、第
1沈降分離槽4からの未溶解のZn含有量が多く、かつ
水酸化アルミニウムを高濃度に含むZn含有スラリーを
第1溶解槽3に、第2沈降分離槽6からの同Zn含有ス
ラリーを第2溶解槽5とともに、第1溶解槽3に返送し
ている。この返送の理由は、Znの回収を副目的とする
とともに、炭酸亜鉛溶液中のAf濃度をより低減させる
ことが主目的である。
この返送により、何故Alを効果的に除去できるかの理
由は次の通りであると考えられる。
すなわち、第1溶解槽3および第2溶解槽5において、
対象の亜鉛含有物が塩基性炭酸アンモニウム液に溶解す
るとき、亜鉛含有物中のAlがアルミン酸となり、Al
イオンが過飽和となっている部分に、返送スラリー中の
An!(OH)3の種が接触し、過飽和状態を解消する
とともに、その際にAl(OH)sの結晶の成長が行わ
れることにより、得られる炭酸亜鉛溶液中のAf分の低
減が成されると考えられる。
かかる事実については、第4図の実験結集からも充分に
推測できる。実験は、第1図の結果を得たと同一のZn
メッキドロスを用い、溶媒(塩基性炭酸アンモニウム液
)に溶解し、次いで濾過により不溶解物を除去し、その
不溶解物をメッキドロスとともに溶媒に溶解することを
3段階行い、濾液中のAl濃度を調査した。また、最終
の不溶解物を、単に溶媒に溶解し、濾過した濾液につい
てもAl濃度を調査した。
そこで、濾液Aと濾液Cとを比較すると、濾液C中には
/l濃度が115以下に低減しており、前記のスラリー
の返送がAl濃度低減に有効であることが判るとともに
、濾液り中のAl濃度結果により水酸化アルミニウムス
ラリー中の/lは塩基性炭酸アンモニウム液に再溶解し
ないことが判る。
水酸化アルミニウムの返送は、前述のAf(OH)3の
結晶の成長をもたらす。これにより、沈降性および濾過
性の向上をもたらす。実際に、第4図の実験過程におけ
る不溶解物SlおよびS3について、Znを除去するた
めに、塩基性炭酸アンモニウム液により洗浄し、次いで
水洗し、105℃により乾燥したサンプルについて、そ
の組成を蛍光X線分析法により調べるとともに、電子顕
微鏡によりAf(OH)、の結晶を目視した。
その結果のサンプル組成については、第2表に示す。
第2表 1An(oH)、(x>   57   73 11F
e(OH)、(%) l  37 1 27  llZ
n(OH)x (%) l  6.1  0−8 lま
た、Al(OH)、の結晶については、電子顕微鏡下で
の観察により、不溶解物Slのサンプルでは、約太さ0
.2μm1長さ1〜2μmの針状結晶であるのに対して
、不溶解物S3のサンプルでは、約太さ0.2〜0.3
μm1長さ2〜3μmの針状結晶であり、返送操作によ
り得られたAx(OH)。
の結晶の方が、成長していることが判った。
一方、返送する水酸化アルミニウムスラリーの量は、A
 l(OH)、の結晶を成長させるに充分な量で足りる
ので、余剰分が生じる。そこで、第2図のように、貯留
槽42およびまたは第1沈降分離槽4からの水酸化アル
ミニウムスラリーの一部を、貯留槽50.51に一旦貯
留し、濾過時において濾液タンク52からフィルタープ
レスなどの固液分離機53により洗浄しつつ固液分離し
、ケーキ分は廃棄する一方で、濾液分は、前述の調整装
atに返送して塩基性炭酸アンモニウム液に対して添加
することができる。これにより、Znの回収を図ること
ができる。
ところで、固液分離装置40からの炭酸亜鉛溶液は、イ
オン置換槽60〜62群に対して供給され、FeやPb
などの不純物除去が行われる。その際に、先行法のよう
に、金属亜鉛64の添加が2段において、実施例ではイ
オン置換槽60.62に対して行われ、沈降分離槽63
からの炭酸亜鉛溶液は、先行法にしたがって、図示しな
い晶析工程に導かれ、炭酸亜鉛の結晶の生成が行われ、
得られた炭酸亜鉛またはその後焼成して得た酸化亜鉛は
、それぞれメッキ用原料や、顔料または磁性材料などと
して利用される。65は金属亜鉛の供給装置である。ま
た、各槽での沈降スラリーは前段に供給され、向流的な
イオン置換が行われるようになっている。イオン置換槽
60のスラリーは、第2溶解槽5に返送されている。
また、イオン置換工程と晶析工程との間に濾過機などの
固液分離機を設けてもよく、この固液分離によるスラリ
ーは、第2図のように、第1溶解槽3などへ返送できる
上記実施例において、溶解槽、沈降分離槽あるいは部分
晶析槽の基数などは適宜選定できる。たとえば、一回で
亜鉛含有物の溶解を図ってもよい。
また、固液分離装置としては、沈降分離槽、遠心分離機
、濾過機など適宜の手段を用いることができる。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、Al濃度が著しく低い炭
酸亜鉛溶液を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はNH,: CO3濃度重量比の変化によるZn
およびAAの溶解濃度のグラフ、第2図は炭酸亜鉛溶解
液の製造方法の一例を示すフローシート、第3図および
第4図はそれぞれ異なる実験過程の説明図である。 l・−・塩基性炭酸アンモニウム液調整装置、2・−・
溶解液タンク、3.5−溶解槽、4.6・・−沈降分離
槽、7.8・−・部分晶析槽、20−・・硫酸鉄槽、 
21−・・過酸化水素槽、22一酸化(中和)槽、30
・−凝縮器、4〇−固液分離装置(遠心分離機)、 53−・固液分離装M(濾過機)、 60〜62−・イオン置換槽、64・−金属亜鉛。 第1図  7、450 (9): 971    CO3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩基性炭酸アンモニウム液にAlを含む亜鉛含有
    物を溶解するとともに、その溶解の際、NH_3:CO
    _3濃度重量比が、1:0.8〜1:1.8とすること
    を特徴とするAlを含む亜鉛含有物の溶解液の製造方法
JP28686089A 1989-11-02 1989-11-02 A▲l▼を含む亜鉛含有物の溶解液製造方法 Expired - Lifetime JP2879688B2 (ja)

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