JPH03148429A - 缶の蓋部の封緘方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は積重ね缶の蓋部を封緘する方法に関する。

［従来の技術］ 積重ね可能な積重ね缶に充填された缶ビール、缶コーヒ
ー、缶ジュース等清涼飲料は、手軽に飲めるため自動販
売機や店頭で販売されているが、缶の被蓋した面は、埃
やゴミあるいは細菌等が付着するので衛生上キャッピン
グすることが行われる。従来、■無延伸の熱可塑性樹脂
のフィルムを成形したキャップを、嵌合のみで缶に被せ
る。■熱可塑性樹脂コンパウンドを用いて成形したキャ
ップを嵌合のみで缶に被せる。■熱収縮フィルムを熱収
縮させ缶頭部を被蓋する。などの方法が取られている。

しかし、■および■の方法は、嵌合のみであるため、埃
やゴミ、細菌などが隙間から侵入して汚染したり、冷水
や温水に浸漬した場合、水が侵入するなど封緘性の機能
が全くないという欠点を持っている。又■の方法は、熱
収縮フィルムと缶頭部周壁との密着性がよく、ゴミの侵
入や輸送中の外れがなく、水に浸漬しても水の侵入がな
いという特徴を持っているが、上面がフラットであるの
で積重ね性が劣るという欠点がある。

［発明が解決しようとするｆｆｊｌｌ 本発明は、封緘性が優れかつ積重ね性が優れた積重ね缶
の蓋部を封緘する方法を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ ■円環状の立上がりフランジ部をその外周に有する積み
重ね缶の缶頭部分の形状に合わせた周辺にスリーブを有
する熱収縮フィルムからなるキャップ体を缶頭部分に被
せる工程と、 ■熱収縮フィルムの収縮開始温度より１０〜５０℃低い
温度にコントロールされた押え具で、キャップ体上面の
、缶の円環状の立上がりフランジ部上縁に接する部分を
該上縁に押える工程と、■キャップ体周辺のスリーブを
収縮させて缶周壁に密着させる工程と、　。

■円環状の立上がりフランジ部の内周面下端部に連続す
る部上面の円環状周縁部に、リング状押え具でキャップ
体上面を押える工程と、 ■キャップ体上面を熱収縮させる工程とからなる缶蓋部
の封緘方法である。

［作用］ 本発明において用いられる熱収縮フィルムは、ポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン
、ポリカーボネート、ポリエステル等の部層あるいは複
合層で形成した厚さ１５〜２００ミーの、１．１−１０
倍の延伸倍率で２軸延伸した熱可塑性樹脂フィルムであ
る。さらにホットメルト接着剤の如き接着剤層を設けた
上記熱収縮フィルムでもよい。

以下図面により詳細に説明する。

第１図は熱収縮フィルムからなるキャップ体の縦断面図
、第２図はキャップ体を缶頭部分に被せた縦断面図、第
３図はキャップ体のスリーブを収縮させる工程を示す縦
断面図、第４図はキャップ体上面を収縮させる工程を示
す縦断面図である。

■の工程（第１図及び第２図）：円環状の立上がりフラ
ンジ部をその外周に有する積重ね缶の缶頭部分３の形状
に合わせ、周辺にスリーブ２を有する熱収縮フィルムか
らなるキャップ体ｌを缶頭部分に被せる。該キャップ体
は積重ね缶の缶頭部分と同じような凹凸状に成形されて
いるため、缶頭部分に容易に嵌合する。

■の工程（第３図）：キャップ体上面５を押え具６で円
環状の立上がりフランジ部上１１７に押える。

該押え具には部上面４のプルトップなどの突起部に当ら
ないようにしたリング状の突起８があった方が好ましく
、キャップ体上面を部上面に接するようにしておくミ良
い。こうするとキャップ体上面と部上面の閏の空気量が
少なくなるとともに後工程の■の工程が容易になる。押
え具の温度は熱収縮フィルムの収縮開始温度より１０〜
５０℃望ましくは１０〜２０℃低い温度に設定する。押
え具の温度を収縮開始温度よりｌＯ℃低い温度より高い
温度に設定するとキャップ体上面が熱収縮する恐れがあ
り、５０℃低い温度より低い温度に設定すると、缶周壁
９とフィルムとの密着性が得られない。１０〜５０℃低
い温度、望ましくは１０〜２０℃低い温度範囲に設定す
ると、キャップ体上面は収縮変形が起こらず、かつ収縮
フィルムと缶周壁との密着性が良い。

■の工程（第３図）：キャップ体周辺のスリーブ２を収
縮させて、缶周壁９に密着させる。熱源は熱風ｌＯある
いは赤外線等の熱線を用いるが、缶周辺から同時に吹き
付けるかあるいは照射するのが熱効率がよく密着性がよ
くなる。

■の工程（第４図）二円環吠の立上がりフランジ部の内
周面１３の下端部に連続する部上面４の円環状周縁部に
、リング吠押え具１１でキャップ体上面５を押える。リ
ング１２はフランジ部内周面に沿っており断面１４の面
積は小さく、望ましくは１０−−２以下とする。さらに
リングのフィルムと接触する断面形状の曲率は１〜５■
園Ｒとする。

リングは、熱風１５あるいは熱線によるキャップ体上面
５全体の収縮を妨げず、かつフィルムを傷つけることも
なく、キャップ体上面を押えることが出来る。

■の工程（第４図）フランジ状押え具１１でキャツブ体
上面５を押えた状態で、熱風１５あるいは熱線によりキ
ャップ体上面を収縮させる。かかる方法によれば、キャ
ップ体上面５は熱収縮して浮上しようとするが、リング
状押え具１１により妨げられ、凹形状を保ちかつ張力が
働いた張りのある状態が発現する。この際、リングの接
触断面の曲率は１〜５■ＩＩＲとなっているため、収縮
によりフィルムが強力に押しつけられてもフィルムが傷
ついたり破れたりすることがない。さらにキャップ体上
面の収縮により発生する張力によって、フランジ部上！
ｔ７に接するフィルムは上縁に強力に押しつけられ、密
着性・接着性を高める作用をし液密性をさらに向上させ
る。

以上の工程に引続き、リング状押え具１１で押えたまま
自然放冷あるいは冷風などにより熱収縮フィルムの収縮
開始温度以下に冷却すれば熱可塑性の熱収縮フィルムは
固化し、張りのある凹形状を保った積重ね安定性がよく
外観が優れ液密性が良いキャップが完成する。

［発明の効果］ 本発明の方法によると、積重ね缶の蓋部と略同じ形に封
緘するため、積重ね缶の底部フランジ部と蓋部のフラン
ジ部とが上手く嵌合するめで、店頭等への陳列の際に何
段にも積重ねることが出来る。また張りのある凹状を呈
し外観がよく、上面の文字やｉ柄が明瞭になるなど商品
価値を高めるこｉ出来る。ざらに液密性特に氷水中にお
ける液密性が向上するため、ビール缶、ジュース缶など
清涼飲料缶を氷水中に浸漬して冷却し、販売することが
出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明の方法を示すもので、第１図
は熱収縮フィルムからなるキャップ体の縦断面図、第２
図はキャップ体を缶頭部分に被せた縦断面図、第３図は
キャップ体のスリーブを収縮させる工程を示す縦断面図
、第４図はキャップ体　　上面を収縮させる工程を示す
縦断面図である。 １−・・・・・キャップ体、２・・・・・・スリーブ、
３・・・・・・缶頭部分、４・・・・・・缶の上面、５
・・・・・・キャップ体上面、６・・・・−・押え具、
７−−−−−−フランジ部上縁、８−−−−−−リング
吠の突起、９−−−−−−缶周壁、１０−−−−−・熱
風又は熱線、１１−−−−−−リング状押え具、１２・
・・・−・リング、１３−−−−−−フランジ部内周面
、 １４・・・・・・リングの断面、１５・・・・・・熱風
又は熱線出願人　住友ベークライト株式会社 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）［１］円環状の立上がりフランジ部をその外周に
   有する積重ね缶の缶頭部分の形状に合わせた周辺にスリ
   ーブを有する熱収縮フィルムからなるキャップ体を缶頭
   部分に被せる工程と、 ［２］熱収縮フィルムの収縮開始温度より１０〜５０℃
   低い温度にコントロールされた押え具で、キャップ体上
   面の、缶の円環状の立上がりフランジ部上縁に接する部
   分を該上縁に押える工程と、 ［３］キャップ体周辺のスリーブを収縮させて缶周壁に
   密着させる工程と、 ［４］円環状の立上がりフランジ部の内周面下端部に連
   続する缶上面の円環状周縁部に、リング状押え具でキャ
   ップ体上面を押える工程と、 ［５］キャップ体上面を熱収縮させる工程 とからなる缶蓋部の封緘方法。