JPH0314802Y2 - - Google Patents

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JPH0314802Y2
JPH0314802Y2 JP17908085U JP17908085U JPH0314802Y2 JP H0314802 Y2 JPH0314802 Y2 JP H0314802Y2 JP 17908085 U JP17908085 U JP 17908085U JP 17908085 U JP17908085 U JP 17908085U JP H0314802 Y2 JPH0314802 Y2 JP H0314802Y2
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impedance
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zoo
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案はUHF帯以上の高周波帯で使用される
分布定数結合線路に係り、特に方向性結合器の方
向性や、位相反転型ハイブリツドリングにおける
アイソレーシヨンを決定する重要な要素である
EVENモードとODDモードの位相定数を等しく
するようにしたマイクロ波回路に関するものであ
る。
(従来技術・考案が解決しようとする問題点) フイルタや方向性結合器等に広く使用されてい
るマイクロストリツプ結合線路の広帯域化に対す
る要望は高いものがある。
このマイクロストリツプ結合線路を、広帯域化
するためには、「モードインピーダンス比(m)=
EVENモードインピーダンス(Zoe)/ODDモ
ードインピーダンス(Zoo)」を大きくすること
が必要である。
上記の理由を次に簡単に説明する。
例えば、第4図に示すような、バンドパスフイ
ルタの場合の影像インピーダンスZIは、 である。
ここで、Zoeは、EVENモードインピーダンス Zooは、ODDモードインピーダンス θは、電気長 である。
影像インピーダンスZIは、第5図のように表わ
されるが、影像インピーダンスZIが「ZI=0」と
なる遮断周波数θcを求めると、 (Zoe−Zoo)2−(Zoe+Zoo)2cos2θ=0… (2) ∴cosθc=±Zoe−Zoo/Zoe+Zoo=±m−1/m+1…
(3) なお、上記(3)式において、m=Zoe/Zoo とした。
従つて、遮断周波数θC1,θC2は、 となる。
ここで、M比帯域幅Wrは、 Wr=θC2−θC1/π/2=2/π(π−2cos-1m−1
/m+1)=2−4/πcos-1m−1/m+1…(5) と表わされる。上記(5)式から明らかなように、モ
ードインピーダンス比mが大きくなるほど比帯域
幅Wrは「Wr=2」に近づき、広帯域になること
がわかる。また、このことから、EVENモード
インピーダンスZを高く、ODDモードインピー
ダンスZooを低くすることで広帯域化を達成し得
ることがわかる。
更に、多段フイルタの場合でも、広帯域フイル
タには、高いEVENモードインピーダンスZoe
と、低いODDモードインピーダンスZooが必要
となることからも、広帯域化を図るためには、モ
ードインピーダンス比mを大きくすることが必要
である。
また、結合度Cは、「C=m−1/m+1」で表わさ れ、密結合にするには、モードインピーダンス比
mは大きいほど良いことがわかる。
そこで、出願人は、先に第6図に示すような、
EVENモードインピーダンスZoeを高く、かつ
ODDモードインピーダンスZooを低く設定する
ことができて、そのモードインピーダンス比mを
大きくとることができ、広帯域化を可能としたマ
イクロ波回路を提案している。
この第6図に示すマイクロ波回路は、厚さhの
誘電体基板1の表裏相対向する位置に幅Wの2つ
の信号線路導体2,3を配置して分布定数結合線
路を形成するとともに、信号線路導体2,3のそ
れぞれの両側に間隔Sをもつて配置された接地導
体4とから構成されている。
上記のように構成することによつて、EVEN
モードインピーダンスZoeは、第7図Aに示すよ
うに、電界のそのほとんどが空中にあるような状
態となり、第7図Bに示すような、従来のコープ
レーナ結合線路のインピーダンスとほぼ等しい状
態を示す。
ところで、この第7図Bに示す、コープレーナ
結合線路は、もともと、低インピーダンスが得に
くい構造をしており、逆に高インピーダンスは、
間隔Sを広くすることによつて、容易に得ること
ができる。
従つて、EVENモードインピーダンスZoeは、
信号線路導体2(または3)と接地導体4との間
隔Sに依存し、その間隔Sを広くすることによつ
て高インピーダンスを容易に得ることができる。
一方、ODDモードインピーダンスZooは、第
7図Cからもわかるように、第7図Dに示す、従
来のマイクロストリツプ結合線路のインピーダン
スに等しく、信号線路2,3の幅Wによつて、
ODDモードインピーダンスZooを変えることが
でき、低インピーダンスを得ることができる。
このように、上記した第6図に示す、分布定数
結合線路は、コープレーナ結合線路の高インピー
ダンスな特性を、EVENモードインピーダンス
Zoeとして動作させ、また、マイクロストリツプ
結合線路の低インピーダンスな特性をODDモー
ドインピーダンスZooとして動作させることがで
きる。従つて、「モードインピーダンス比(m)=
EVENモードインピーダンス(Zoe)/ODDモ
ードインピーダンス(Zoo)」を大きくとること
ができ、広帯域化を図ることが可能となつた。
しかし、この第6図に示すマイクロ波回路の
ODDモード時における電界分布は、第7図Cで
示すように、そのほとんどが誘電体基板1の中に
ある。一方、EVENモード時における電界分布
は、第7図Aで示すように、そのほとんどが空気
中にある。このことからODDモード時における
実効誘電率∈effoは、誘電体基板1の比誘電率∈
rにほぼ等しくなるのに対し、EVENモード時
の実効誘電率∈effeは、ほぼ1となり、実効誘電
率∈effoに比較して、極端に低くなる。
上記したように、ODDモードとEVENモード
の位相定数の不一致は、例えば、方向性結合器に
おける方向性の悪化や伝送ロス、あるいは、位相
反転型ハイブリツドリングにおけるアイソレーシ
ヨンの悪化を招くことになる。
従つて、位相定数を一致させることは、マイクロ
波回路全体の特性を改善する上で重要なことであ
る。
本考案は、上記した点に鑑みてなされたもので
あつて、その目的とするところは、ODDモード
時とEVENモード時における位相定数を等しく
することができるマイクロ波回路を提供すること
にある。
「考案の構成」 (問題を解決するための手段) 本考案に係るマイクロ波回路は、誘電体基板の
表裏相対向する位置にそれぞれ配置され分布定数
結合線路を形成する2つの信号線路導体と、その
2つの信号線路導体が配置された誘電体基板の共
通する平面において信号線路導体の両側に所定の
間隔をもつて配置された接地導体と、その接地導
体と信号線路導体との間に装荷された誘電体とを
設けることによつて、問題の解決を図つている。
(作用) 誘電体基板に間隔をおいて配置された信号線路
導体と接地導体との間に誘電体を装荷させたこと
により、電界分布を、その誘電体内に集中させ、
EVENモード時の実効誘電率∈effeを上げること
ができ、ODDモード時の実効誘電率∈effoに
EVENモード時の実効誘電率∈effeを等しくする
ことができる。
(実施例) 本考案に係るマイクロ波回路の実施例を第1図
乃至第3図に基づいて説明する。
図中、11は厚さhの誘電体基板、12,13
は信号線路導体で、幅Wを有し、誘電体基板11
の表裏相対向する位置に配置され、分布定数結合
線路を形成するものである。14は接地導体で、
信号線路導体12および13の両側に所定の間隔
Sをおいて、それぞれ配置されている。15は誘
電体で、誘電体基板11の表面に配置した信号線
路導体12とその共通する面に間隔Sをもつて配
置した接地導体14との間、および誘電体基板1
1の裏面に配置した信号線路導体13と接地導体
14との間にそれぞれ装荷されている。この誘電
体15は、誘電体ペーストを焼成したもの、ある
いは誘電体板を直接張り付けて構成してもよい。
第3図は本考案のマイクロ波回路を方向性結合
器に応用した例を示す平面図である。
上記のように構成することによつて、EVEN
モード時において、第2図に示すように、電界の
そのほとんどを、誘電体15内に集中させること
ができ、EVENモードの実効誘電率∈effeを上げ
ることができる。
従つて、誘電体15の厚さを厚くするほど、ま
た誘電体15の誘電率が高ければ高いほど、実効
誘電率∈effeは大きくなるので、その値を選択す
ることによつて、「EVENモードの実効誘電率∈
effe=ODDモードの実効誘電率∈effo」となる点
を見つけ、設定することができる。
「考案の効果」 本考案に係るマイクロ波回路によれば、
EVENモードの実効誘電率∈effeをODDモード
の実効誘電率に等しくすることができ、EVEN
モードとODDモードの位相定数を一致させるこ
とができる。よつて、方向性結合器に応用した場
合には、方向性、リターンロス、分布特性、通過
特性の総てが改善されるという多大な効果が得ら
れる。しかも、構成は極めて簡単であつて、安価
に構成することができるから実施が容易である等
の優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は本考案に係るマイクロ波回
路の実施例を示すものであつて、第1図は断面
図、第2図は第1図の動作説明図、第3図は本考
案に係るマイクロ波回路を方向性結合器に応用し
た例を示す平面図である。第4図乃至第7図は従
来例を示すものであつて、第4図はバンドパスフ
イルタの一例を示す説明用の模式図、第5図は第
4図の特性図、第6図は断面図、第7図A,B,
C,Dは説明用の模式図である。 11;誘電体基板、12,13;信号線路導
体、14;接地導体、15;誘電体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 誘電体基板の表裏相対向する位置にそれぞれ配
    置され分布定数結合線路を形成する2つの信号線
    路導体と、該2つの信号線路導体が配置された前
    記誘電体基板の共通する平面において信号線路導
    体の両側に所定の間隔をもつて配置された接地導
    体と、該接地導体と前記信号線路導体間に装荷さ
    れた誘電体とを設けたことを特徴とするマイクロ
    波回路。
JP17908085U 1985-11-22 1985-11-22 Expired JPH0314802Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP17908085U JPH0314802Y2 (ja) 1985-11-22 1985-11-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17908085U JPH0314802Y2 (ja) 1985-11-22 1985-11-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6289809U JPS6289809U (ja) 1987-06-09
JPH0314802Y2 true JPH0314802Y2 (ja) 1991-04-02

Family

ID=31121815

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JP17908085U Expired JPH0314802Y2 (ja) 1985-11-22 1985-11-22

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10335913A (ja) * 1997-05-22 1998-12-18 Harris Corp マイクロ波方向性カプラに関する改良

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10335913A (ja) * 1997-05-22 1998-12-18 Harris Corp マイクロ波方向性カプラに関する改良

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Publication number Publication date
JPS6289809U (ja) 1987-06-09

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