JPH0314669A - 布地層上にカラーの点を不規則なパターン状に繰り返し形成する方法およびその方法を実施する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、布地層上にカラーの点を不規則なパターン状
に繰り返し形成する方法およびその方法を実施する装置
に関する。特に，本発明の方法は，布を“アンティーク
調”に見せる目的で既に染色を施された布の上にカラー
の点を形成するのに利用出来る．布を処理する既存の工
場においては，本発明の方法を実施する装置を使用する
ことにより，布の連続的な処理を完全に自動化すること
が可能である． 形が不規則で装飾的なパターンを布に施す工程として、
現在幾つかの工程が知られているが、いずれも本発明の
ような布，すなわち外観や大きさからアンティーク調に
見える布の上にカラーの点を施した布を得られるもので
はない。

従来の工程によれば，内部に染料を有し、軸を中心に回
転するタンク内に一部が浸っているシリンダーの回りを
布が通過するようにしている．シリンダーには、水平に
対していくらか傾斜した軸が設けられており、このため
シリンダーの一端は他端よりも深く染料の中に浸ってい
ることになる．従って、布が染料に浸る時間は、布の一
辺の方が他辺よりも長くなる．すなわち他辺に近くなる
ほどその時間は徐々に短くなるのである。布が染料を吸
収する作用は、布が染色槽に浸っている時間に関係する
ため、色の強さが端から連続的に変化した一片の布が得
られる。しかしながらこの色の変化は規則的なもので、
布の全長に渡って途切れることなく続く。

他の従来技術としては、濃化剤のみから成り、後になっ
て地色を形成する流動性なせん糊と，ｉ固剤を加えてい
ない活性染料を布に塗布してから主になる模様を印刷、
定着させ，既に地に塗布した糊がスポットむら効果を生
じた後の段階で、この糊を定着させるために凝固剤を使
用して最終的に布に噴霧染浴処理を施す工程がある．し
かしながら，これはかなり困難で複雑な工程であり、搬
送されている布の上に形や大きさが不規則なカラーの点
を噴讃工程により繰り返し形成する本発明と同じ効果を
達成するものではない。

以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。尚、本発明の範囲はこの実施例に限定されるも
のではない。

本発明の装置は，既存の布処理工場において，供給ロー
ルから引き出された布がコンベヤーベルト上に載置され
た状態で多数の処理装置へ運ばれた後、巻き取りロール
に巻き取られるようにするものである。上記の図面中、
１は、コンベヤーベルト２により搬送される布を示す。

本発明による装置は、コンベヤーベルト２に沿った適当
な位置に設置され，１つまたはそれ以上のガイド部材４
を支持する支持手段３が固定されたフレーム（図示せず
）を有する。ガイド部材４には、対応する数のスライダ
ー５が、摺動可能に取り付けられており，スライダー５
はそれぞれ，ガイド部材４と平行に、支持手段３上に順
番に取り付けられたねじ切りシャフト６に連結している
。

シャフト６は，公知の形式の伝動手段８を介してモータ
ー７により２方向に回転開動される。

ガイド手段４は制限スイッチ９を有している。

これら制限スイッチ９は、ガイド手段４に沿って配置さ
れ，スライダー５によって作動され，公知の方法でモー
ター７の回転方向を反転させる働きをする。

スライダー５には、ソレノイド閉止弁ｌ２を備えた可撓
性パイプを介してポンプ１３に接続されたノズル１０が
取り付けられている。ポンプエ３は、フィルター１５及
び可撓性パイプ１１を介してノズルエ０に染料を供給す
るため，染料貯蔵部１４に突入している。

上記装置の下方には、前進する布に接触する位置に管１
６等が配置されており、この管１６にはその全長に渡り
，且つ管ｌ６が布に接触する部分の近傍にスリットが設
けられている。

管１６は，公知の吸引手段に接続される。

装置の動作を下記に示す． 供給ロールから引き出された布は、コンベヤーベルト２
上に載置された状態で、噴霧装置の下を等速で搬送され
る。制限マイクロスイッチ９、１０が布の幅に応じた正
しい位置に来るように位置は予めセットされている． 装置が作動し始めると、ポンプ１３により貯蔵部１４か
ら吸い出された染料がフィルター１５及び可撓性パイプ
１１を介してノズル１０に供給される。フィルタ１５は
、染料から凝固物及び／または他の不純物を除去する働
きをする。

同時に、モーター７によってねじ切りロッド６が自軸を
中心として回転する。その結果回転するロッド６はノズ
ル支持スライダー５と連結し、布の搬送方向と直交する
方向にスライダー５を移動させる。噴霧ノズル１０を介
して布に染料が噴霧されている間、スライダー５が互い
に反対方向に移動するようにロッド６の回転方向も決め
られる．１ストロークが終了すると、スライダー５は関
連する制限マイクロスイッチに連結し，モーター及びロ
ッド６の回転方向を反転させる。その後スライダー５は
、前回のストローク時とは逆の方向へ移転を開始する。

染料は前進する布に上に引き続き噴霧される。

必要に応じて、例えばコンベヤーベルトの停止時に、バ
ルブ１２を働かせて染料がノズル１０へ流入するのに遮
断してもよい。

このようにして、大きさや形の不規則なカラーの点を布
の上に繰り返し形成することが出来る．点の大きさや形
は、ノズルの数や設置方法，噴霧される染料の量、布の
搬送速度、スライダー５の移動速度等、多くの要素によ
って変更出来る。

これらの点は、大まかに見れば互いに類似しているが，
常に違った形で周期的に繰り返し形威される。

布に噴霧された染料のうち、余分な染料はパイプ１６の
細長いスリットを介して吸引され，染料貯蔵部１４に戻
される。

布はその後、乾燥部及び、次のプリント工程のような処
理工程を経て、最終的゛に巻き取りロールに巻き取られ
る。

上記の方法により、色の変更可能な、または゛ショット
″効果を示す布を，簡単で、完全に自動化された方法で
得ることが出来る． 異なる染料を噴霧するためより多くの噴霧ノズルを使用
したり、噴霧ノズルの角形成や噴霧する染料の量，ノズ
ル支持手段の移動速度，布の搬送速度を変更したりする
ことで得られる効果も変更し得る。

本発明は、以上に述べた実施態様以外の実施態様とする
ことが出来、当業者により、本発明の精神と範囲から外
れることなく、多くの変更及び修正を容易に実施出来る
ものである。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図は本発明の装置の概略図、第２図は第ｌ図の装置
の酪断面図である。 １・・・布 ２・・・コンベヤーベルト ３・・・支持手段 ４・・・ガイド部材 ５・・・スライダー ６・・・ねじ切りシャフト ９・・・マイクロスイッチ １０・・・ノズル １６・・・管

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. （１）布地層上にカラーの点を不規則なパターン状に繰
   り返し形成する方法において、布の搬送方向と直交する
   方向に往復運動する噴霧手段により、移動する布の上に
   染料を噴霧することを特徴とする方法。
2. （２）互いに平行で且つ反対方向に往復運動する複数の
   噴霧ノズルにより染料が噴霧される請求項（１）記載の
   方法。
3. （３）布地層上にカラーの点を不規則なパターン状に繰
   り返し形成する装置において、帯状布を前進させる手段
   と、前進布の上に染料を噴霧し、布の搬送方向と直交す
   る方向に往復運動する噴霧手段とを有することを特徴と
   する装置。
4. （４）前記噴霧手段が、布の搬送方向と直交する方向に
   配置された対応するガイド手段の上を移動可能なスライ
   ダー手段に取り付けられた複数の噴霧ノズルであって、
   前記スライダー手段は各々、自軸を中心として回転する
   ねじ切りシャフトに連続している請求項（３）記載の装
   置。
5. （５）制限マイクロスイッチが前記スライダーガイド手
   段に沿って設けられ、前記ねじ切りシャフトの回転を反
   転させるため、前記ねじきりシャフトを回転駆動する手
   段を制御する働きをする請求項（４）記載の装置。
6. （６）少なくと２つのスライダーが設けられており、そ
   の各々が１つまたは１つ以上の噴霧ノズルを保持し、前
   記噴霧ノズルは互いに反対方向に往復運動する請求項３
   乃至５記載の装置。
7. （７）搬送される布に接触するように設けられ布から余
   分な染料を除去する働きをする手段を有する請求項３乃
   至６記載の装置。
8. （８）前記除去手段が、布に接触するよう配置され且つ
   真空手段に接続されている管状部材であり、前記管状部
   材には細長いスリットが形成されていて、更に前記スリ
   ットは前記管状部材の軸に平行で且つ搬送される前記布
   の近傍に配置される請求項７記載の装置。
9. （９）請求項３乃至８記載の装置を用い、請求項１及び
   ２記載の方法により得られる布。