JPH03143443A - 使いすておむつ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は使いすておむつ及びその製造方法に関する。更
に詳しくは、漏れを防止し、且つむれを防止した使いす
ておむつ及びその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

従来使いすておむつは表面シートと裏面シートに挟まれ
た吸収体を有し、吸収体の長手方向両側縁部から外側へ
延びたサイドフラップを有し、そのサイドフラップ内に
伸縮弾性体を設置しおむつ装着時の大腿部への密着性を
高めることによって漏れ防止を計っている。

又、第７図に示すように、伸縮弾性体を含有するサイド
フラップｌを有し、且つ防漏部２としておむつの内側に
倒れたアッパーフラップを設置し吸収体上の表面シート
との間にポケット部３′を形成し漏れ防止を計ったおむ
つ（以下、Ａタイプという）及びその製造方法が知られ
ている。

更に、第８図に示すようにサイドフラップ１に伸縮弾性
体を設置せず、防漏部（アッパーフラップ部）２に伸縮
弾性体を設置し、腹部領域及び背部領域においてそのア
ッパーフラップをおむつの外側方向に倒し、接着固定し
、むれの改善を計ったおむつ（以下、Ｂタイプという）
及びその製造方法が知られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

一般に、前記公知のいずれの形態に属するおむつも、股
下部のレッグギヤザ一部の構成において、漏れ防止と、
むれ防止を同時に解決しているものはない。

すなわち、Ａタイプのおむつの場合アッパーフラップ部
２がその内側の表面シートとの間でポケットを形成する
ため漏れ防止には効果があるもののサイドフラップ１の
伸縮弾性体によって股下部がシールされるためむれ防止
の効果は無い。又、Ｂタイプのおむつの場合、サイドフ
ラップに伸縮弾性体が無く通気性のあるアッパーフラッ
プで股下部をシールする為、むれ改善の効果があるがア
ッパーフラップが外側へ倒れており、ポケット部を作ら
ないので漏れ改善の効果は少ない。

〔問題を解決するための手段〕

股下部からの漏れ改善とむれの改善を同時に且つ比較的
安価に股下部レッグギヤザ一部の構成によって実現する
べく、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、本発明をな
すに至った。

本発明は、 １、　液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シート
の間に吸収体を有する使いすておむつにおいて、前記吸
収体の横方向両側縁部から外側へ延出し、且つ前記裏面
シートと疎水性不織布よりなる弾性体を含まないサイド
フラップを有し、前記疎水性不織布のおむつ内側方向端
縁部はおむつの長手方向全長にわたって折りまげ、前記
吸収体の長手方向側縁部の表面シート上を基端としその
上方へ延びた疎水性不織布からなる防漏部を形成し、該
防漏部先端部に伸縮弾性体が取り付けられており、且つ
、おむつの長手方向両端部、すなわち背部領域と腹部領
域において該防漏部がおむつの内側方向へ倒され、前記
吸収体上の液透過性の表面シート上に接着固定されてい
ることを特徴とする使いすておむつ、 および ２、　連続した２枚の疎水性不織布を夫々の長手方向一
端部の股下部に該当する部分にのみ接着剤を塗布しつつ
、且つ伸長した連続弾性体を該接着剤の塗布部で接合さ
せながら長手方向に移動させ、ついで弾性体が内側にな
るように前記不織布の一端部を折り曲げて防漏部を形成
し、ついで核防漏邪の基部を同じ芳速度で長手方向に移
動しつつある吸収体より僅かに広幅の表面シートの長手
方向両端部に接着せしめると共に、防漏部をおむつの表
面シートの背部領域と腹部領域に接着せしめた後おむつ
の所定の位置になるように薄葉紙上に載置した吸収体を
連続的に供給し、表面シート、表面シートの両側に外側
へ延びた前記疎水性不織布の防漏部を形成しなかった他
部及び裏面シートを、裏面シート及び／又は表面シート
上に設けた接着剤により一体的に接着した後吸収体と吸
収体の間で切断すると共に、必要に応じて裏面シートと
疎水性不織布により形成されているフラップ部を所定の
形状に裁断することを特徴とする使いすておむつの製造
方法 である。

本発明においては、上方へ延びた防漏部（アッパーフラ
ップ）を疎水性不織布としたため、防漏部が通気性を有
しむれ改善が実現され、且つ防漏性の長手方向両端部に
おいて、該防漏部がおむつの内側方向に倒され、吸収体
上の表面シート上に接着固定されているため、表面シー
トと防漏部（アッパーフラップ部）との間にポケット部
が形成され、漏れ防止の改善が実現される。

漏れ防止部の基部をサイドフラップ上に設けるよりも吸
収体上の表面シート上に設け、吸収体上の表面シート上
へポケット部を作る方が漏れ防止上より効果的である。

また、本発明の使いすておむつを製造するに際しては、
疎水性不織布を長手方向に移動させつつ股下部に該当す
る部分に接着部を塗布し該塗布部分に弾性体を伸長した
状態で接着させ、ついで弾性体が内側になるように前記
不織布の一端部を折り曲げて防漏部を形成した後吸収体
より僅かに広幅の表面シート両側縁部に接着せしめると
共に、背部領域及び腹部領域において防漏部を表面シー
トに接着せしめた後所定の位置になるよう裏面シート上
に吸収体を載置した裏面シートと一体的に接着させるこ
とにより製造されるので、防漏部の形成、取付けが比較
的容易であり、かつ、吸収体より僅かに広幅の表面シー
トを用いるので、サイドフラップ部を形成していた分の
表面シートを節約できる。

以下、本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の使いすておむつの表面斜視図を示し、
符号１はサイドフラップを、２は防漏部を示し、防漏部
２の長手方向側＃ｊ部はおむつの内側に折りまげて接着
されている。

このおむつで使用される表面シート、裏面シート、吸収
体等は、それぞれ不織布、ポリエチレンシート、フラッ
フパルプ十Ｋ　吸収性ボ！Ｊマー等、通常の使いすてお
むつで使用されるものを用いることができる。又、サイ
ドフラップは表面シートとは別の疎水性不織布と裏面シ
ートが張合わされた形のものであるが、漏れ防止のため
疎水性の不織布をサイドフラップ用として用いたものが
より好ましい。

防漏部すなわちアッパーフラップとしては疎水性の不織
布であることが必要である。その疎水塵の目安は、流下
長測定法により５ｃｍ以上あったほうが漏れ防止効果が
大きい。

流下長測定法は２０℃、６５％ＲＨ雰囲気において次の
ように実施する。

測定しようとする不織布を流れ方向３０ｃｍ、幅方向１
０ｃｍの寸法に裁断する。不織布を４５゜の傾斜面上に
おき、２０℃の純水を１滴（０，０４ｃｃ）不織布上に
静かにたらし、水滴の流れる長さを測定する。

防漏部は第５図に示すように不織布を２重に折りまげて
形成するとか、又は第６図に示すように１重に形成する
か、又はその他の構成でもさしつかえないが、２重構造
にするが、使用時に荷重がかかった場合の漏れ防止効果
が大きいので好ましい。アッパーフラップ部のトータル
の目付は１５ｇ／ｍ２以上必要であり、それ以下では漏
れが発生し易くなる。又同じくトータルの目付けが８０
ｇ／ｍ’以上になると通気性が低下し、むれ改善効果が
低下する。

防漏部内に設ける伸ｍ　ａｉｉｔ性体は、天然の糸コム
、ウレタンフィルム、ウレタンフオームシート等伸縮性
のあるものであれば、素材、又は形態による制限は受け
ないが、赤ちゃんの肌への当りを柔らかく保つという意
味ではウレタンフオームシートが最適である。

伸縮弾性体をアッパーフラップに取り付ける方法として
は、ホットメルト接着剤による方法が適しており、ウレ
タンフオームシートの場合１５０％〜２５０％の範囲内
で弾性体を伸ばした状態で第５図、第６図に示すように
逆Ｕ字型に接着固定するのが好ましい。伸縮率が１５０
％以下の場合には吸収体上の表面シートとアッパーフラ
ップと間にポケットができず、又赤ちゃんの大腿部への
当たりが弱く、漏れ防止効果が低下する。逆に、伸縮率
が高く、２５０％以上の場合にはおむつを装着した場合
赤ちゃんの肌に食い込んで問題となる。その他の素材に
ついても各々、ポケットができる程度の伸縮率が必要で
あり、且つあまり強すぎない範囲に調節しなければなら
ない。

第２図は第１図のＹＹ線における断面を、第３図は第１
図のｘＸ線における断面図を、第４図は第■図のＺＺ線
における断面図を示し、符号１はサイドフラップ部、２
は防漏部、３は伸縮弾性体、４は疎水性不織布、６は接
着部、７は吸収体、８は表面シート、９は裏面シートを
示す。

また、第５図及び第６図において、３は防漏部内に設け
た伸縮弾性体、４は疎水性不織布、５は接着剤を示す。

また、６は防漏部２と表面シート８との接着部、即ち、
防漏部２の基部を示し、１′は疎水性不織布のサイドフ
ラップ形成部を示す。

防漏部の幅については１０ｍｍ〜５０ｍｍが適しており
、１０ｍｍ以下では防漏部としての働きが低下し、逆に
５０ｍｍ以上と長くなれば吸収部分が狭くなり、漏れ易
くなる場合がある。防漏部の基端部を吸収体の側縁部の
表面シートへ接着固定する方法としては、各種接着剤、
又はヒートシール法、超音波溶着法等により接着する。

そしておむつ長手方向の腹側、背側領域への接着固定に
ついても各種接着剤、ヒートシール法、超音波溶着法等
により接着し、その固定部の長さは、伸縮弾性体の伸縮
強度、吸収体の剛度等により異なるが、だいたい２０ｍ
ｍ−１００ｍｍの範囲が適している。

次に第９図に基いて本発明の使いすておむつの製造方法
について説明する。

疎水性不織布ロールより引き出された一対の疎水性不織
布４の防漏部を形成する側の股下部に相当する部分に、
一対の接着剤塗布装置１１により接着剤を塗布する。こ
の際弾性体として広幅の発泡体シートを用い、接着剤は
１ｍｍ幅で複数本ストライブ状に塗布するのが好ましい
。

ついで伸縮弾性体ロールより繰り出される弾性体３を１
５０〜２５０％の範囲内に伸長した状態で前記疎水性不
織布４上に塗布した接着剤上に接着固定した後、折り曲
げ部１０において弾性体を内側にして疎水性不織布の一
端部を折りまげ、第５図及び第６図に示すような防漏部
２を形成する。該防漏部２（第５図及び第６図参照）が
ｆｆ２／戒された疎水性不織布は、吸収体の幅より僅か
に広幅の表面シートロールより巻き出され、且つ、表面
シートの背側部及び腹側部表面上に防漏部を接着するた
めの接着剤を接着剤塗布装置１２で塗布し、更に、表面
シートの両端縁部に防漏部の基端部を接着するための接
着剤を接着剤塗布装置１３で連続的に塗布した表面シー
ト８の両端縁部に、防漏部の基部で接着すると共に防漏
部を背側部及び腹側部表面シート上に接着し、ついで表
面シート及び表面シートの両端縁部に接着された疎水性
不織布の表面シートから延出した部分（防漏部を形成し
た側の反対側）の裏面に接着剤塗布装置１４により吸収
体及び裏面シートと接着するための接着剤を塗布した後
、裏面シー）ロールから巻き出され、接着剤塗布装置１
５により吸収体、表面シート及び表面シートから延出し
た疎水性不織布と接着するための接着剤を塗布された裏
面シートとを、吸収体７を一定間隔で表面シート８と裏
面シート９の間に供給しながら張り合わせる。

このようにして得られた連続した使いすておむつは、つ
いで吸収体と吸収体の間で切断すると共に股下部を所定
の形状に裁断して所望する使いすておむつを製造するこ
とができる。

〔発明の効果〕

本発明により股下からの漏れを改善し同時に股下部へ通
気性を与えることによりむれを改善したおむつを比較的
安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の使いすておむつの斜視図を、第２図、
第３図及び第４図は、夫々第１図のＹＹ線、ｘ−Ｘ線、
Ｚ−Ｚ線における断面図を、第５図及び第６図は本発明
の詳細な説明するための断面図を、第７図及び第８図は
従来知られている使いすておむつを説明するための斜視
図を示すものであり、また第９図は本発明の使いすてお
むつの製造方法を説明するだめの工程の概略図である。 １・・・サイドフラップ、２・・・防漏部、３・・・伸
縮弾性体、４・・・疎水性不織布、５・・・接着剤、６
・・・接着部、７・・・吸収体、　８・・・表面シート
、９・・・裏面シート、１０・・・折り曲げ部、１１．
１２．１３，１４．１５・・・接着剤塗布装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．液透過性の表面シートと液不透過性の裏面シートの
   間に吸収体を有する使いすておむつにおいて、前記吸収
   体の横方向両側縁部から外側へ延出し、且つ前記裏面シ
   ートと疎水性不織布よりなる弾性体を含まないサイドフ
   ラップを有し、前記疎水性不織布のおむつ内側方向端縁
   部はおむつの長手方向全長にわたって折りまげ、前記吸
   収体の長手方向側縁部の表面シート上を基端としその上
   方へ延びた疎水性不織布からなる防漏部を形成し、該防
   漏部先端部に伸縮弾性体が取り付けられており、且つ、
   おむつの長手方向両端部、すなわち背部領域と腹部領域
   において該防漏部がおむつの内側方向へ倒され、前記吸
   収体上の液透過性の表面シート上に接着固定されている
   ことを特徴とする使いすておむつ。
2. ２．連続した２枚の疎水性不織布を夫々の長手方向一端
   部の股下部に該当する部分にのみ接着剤を塗布しつつ、
   且つ伸長した連続弾性体を該接着剤の塗布部で接合させ
   ながら長手方向に移動させ、ついで弾性体が内側になる
   ように前記不織布の一端部を折り曲げて防漏部を形成し
   、ついで該防漏部の基部を同じ速 度で長手方向に移動しつつある吸収体より僅かに広幅の
   表面シートの長手方向両端部に接着せしめると共に、防
   漏部をおむつの表面シートの背部領域と腹部領域に接着
   せしめた後おむつの所定の位置になるように薄葉紙上に
   載置した吸収体を連続的に供給し、表面シートと、表面
   シートの両側に外側へ延びた前記疎水性不織布の防漏部
   を形成しなかった他部及び裏面シートを、裏面シート及
   び／又は表面シート上に設けた接着剤により一体的に接
   着した後吸収体と吸収体の間で切断すると共に、必要に
   応じて裏面シートと疎水性不織布により形成されている
   フラップ部を所定の形状に裁断することを特徴とする使
   いすておむつの製造方法。
3. ３．弾性体が幅広発泡体シートからなり、かつ、縦方向
   に約１ｍｍで複数本のストライプ状に塗布された接着剤
   により疎水性不織布に接合さされる請求項２記載の使い
   すておむつの製造方法。