JPH03143423A

JPH03143423A - 電子血圧計

Info

Publication number: JPH03143423A
Application number: JP1281881A
Authority: JP
Inventors: Kon Shinomiya; 篠宮　墾
Original assignee: Terumo Corp
Current assignee: Terumo Corp
Priority date: 1989-10-31
Filing date: 1989-10-31
Publication date: 1991-06-19
Anticipated expiration: 2010-07-05
Also published as: JPH0761320B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は電子血圧計、特にコロトコフ音の認識に基づい
て血圧を測定する電子血圧計に関するものである。

［従来の技術］従来、この種の電子血圧計では、所定のスレッシュレベ
ルを越えるものをコロトコフ音（以下に音と称す）と認
識しているが、スレッシュレベルは１つしかもたず、又
、この値は固定値あるいは所定時間帯の血流音の出力信
号を平均化したものであった。

［発明が解決しようとしている課題］しかしながら、このような従来の電子血圧計でに音信号
の弱い人が血圧を測定した場合やマイクロフォンの位置
が撓骨動脈からずれた時など、最高血圧値は本来の血圧
値よりも低く、最低血圧値は高く測定されるという欠点
があった。

又、所定時間帯の血流音の出力信号を平均化したものを
利用すると、循環系から発生していると考えられる生体
ノイズにゆらぎがあるため、大きくなった時の生体ノイ
ズ信号をに音と誤認識し、最高血圧値は本来の血圧値よ
りも高く、最低血圧値は低く測定されるという欠点があ
った。

本発明は、このような従来の電子血圧計の欠点に鑑みて
なされたものであって、数種類のに音決定方式によって
それぞれの血圧値を求め、測定中のに音の強弱及びマイ
クロフォンの位置ずれ等の判断を行なうことにより、少
ないワークエリアで高精度の血圧測定ができる電子血圧
計を提供する。

［課題を解決するための手段］この課題を解決するために、本発明の電子血圧計は、生
体の一部を圧迫用カフにて圧迫し、コロトコフ音の発生
あるいは消滅に基づいて血圧を測定する電子血圧計であ
って、複数のコロトコフ音認識方式でリアルタイムに複数の最
高血圧候補値及び／又は最低血圧候補値を求める血圧候
補値認識手段と、検出されたコロトコフ音の大きさに基
づいて、前記複数の最高血圧候補値及び／又は最低血圧
候補値から最高血圧値及び／又は最低血圧値を選択する
血圧値選択手段とを備える。

ここで、前記血圧候補値認識手段は、複数の異なるスレ
ッシュレベルで候補値を認識する。

又、前記スレッシュレベルは、カフ振動脈波がある値以
下であるタイミングのコロトコフ音信号の最大値と最小
値との差に、コロトコフ音の大きさに基づいて所定値を
加算した値である。

又、前記スレッシュレベルは、最高血圧認識用と最低血
圧認識用とで異なる。

［作用］かかる構成において、最高血圧値と最低血圧値とを決定
する際に、複数のに音決定方式により求められた血圧候
補値の中から個体差にあった血圧値を決定することによ
り、少ないワークエリアで高精度の血圧測定ができる。

［実施例］以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。尚、本実施例でのスレッシュレベル等の数値はＡ／
Ｄ変換器の出力の８ビツトの値であり、Ｏから２５５ま
での値をとる。

第１図は本実施例の電子血圧計の構成を示ずブロック図
である。

本電子血圧計は、コロトコフ音を検出するに音検出部１
０と、カフ圧及び振動脈波を検出するカフ圧脈波検出部
２０と、Ｋ音検出信号とカフ及び脈波検出信号とから血
圧値を認識すると共に、本電子血圧計の動作を制御する
制御部３０と、測定結果を表示する表示器４０と、才へ
レーク操作用のキー人力部５０とから構成される。

尚、カフ圧制御の為のモータ及びバルブ等は図示されて
いない。

Ｋ音検出部１０はマイクロフォン１１と増幅器１２とバ
ンドパスフィルタ１３とＡ／Ｄ変換器１４とにより構成
され、カフ圧脈波検出部２０は圧力センサ２１と増幅器
２２とＡ／Ｄ変換器２３とバンドパスフィルタ２４とか
ら構成される。

制御部３０はバスで接続された演算制御用のＣＰＵ３１
と、制御プログラムを格納するＲＯＭ３２と、補助記憶
用でに音レベル記憶部３３ａと複数のスレッシュレベル
を記憶する最高血圧スレッシュレベル記憶部３３ｂ及び
最低血圧スレッシュレベル記憶部３３Ｃとを有するＲＡ
Ｍ３３と、Ｋ音検出部１０及びカフ圧脈波検出部からの
信号を入力するためのインタフェース３４と、表示器４
０及びキー人力部５０との信号をやり取りするインタフ
ェース３５とから戊る。

第２図は本実施例の電子血圧計の信号を示す図であり、
これを基に本実施例におけるスレッシュレベルの決定方
法の原理を説明する。

第２図で８０は脈波信号であり、８１はに音信号である
。脈波の第１拍目では、しきい値レベルＴ１以下のゲー
ト８０ａ内のに音信号の最大値と最小値とを検出する。

本来このゲート８０ａ内にはに音はないので、ノイズの
最大レベルＢ８が検出される。このノイズの最大レベル
ＢＮを基に、以下のに音を判別するスレッシュレベルＴ
　ｓ　ｒ　、　Ｔ　１１２　、　Ｔ　ｓ　３を決定する
。第２拍目以降は、しきい値レベル７２以上のゲート８
０ｂ内で決定されたスレッシュレベルＴ、１゜Ｔ　ｓｘ
、　Ｔ　８３以上のに音信号８１、例えばＴＳＩの場合
は８１ａをに音と認識する。このスレッシュレベルＴｓ
ｒ、Ｔ−□、Ｔ３３は最高血圧値を認識するためのに音
の判定レベルであり、最低血圧の認識時には対応するス
レッシュレベルＴ。Ｉ＋　Ｔ０２＋ＴＤ３が設定される
。

第３Ａ図〜第３Ｄ図は本電子血圧計の処理手順を示すフ
ローチャートである。

電源を投入すると、電子血圧計はステップＳ３１でバル
ブを開放して圧力センサのゼロセット等の初期化を行う
。ステップＳ３２．Ｓ３３でポンプにより所定圧力まで
加圧された後、ステップＳ３４で減圧過程に入る。ステ
ップＳ３５で脈波検出後、始めの１拍はしきい値Ｔ１以
下の区間について最大値と最小値を検出してこの差をＢ
９としてに音レベル記憶部３３ａに記憶する。

第３Ｂ図は上記に音レベルＢＮを検出するルーチンの処
理手順を示すフローチャートである。

ステップＳ５１で検出ゲート（第２図の８０８）を作成
する。ステップＳ５２でこのゲート間のに音信号の最大
値、ステップＳ５３でに音信号の最小値を検出し、ステ
ップＳ５４て（最大値−最小値）の値をに音レベルＢＮ
としてに音レベル記憶部３３ａに記憶する。

以後、第３Ａ図にもどって、ステップＳ３６でスレッシ
ュレベルを以下のように決定する。

ＴＳＩ＝Ｓｌ　　（２０）、ＴＤ、＝Ｄ、　　（１００
）Ｔｓ□＝Ｂｓ　　＋γ　　　、ＴＤ２＝Ｄ２　　（１
００）Ｔ　Ｓ３＝　Ｂ　Ｎ　＋　ａ　　　　　、　　Ｔ
　Ｄ３＝　Ｂ　Ｎ　＋βここで、α＝１０．β＝４０．
γ＝４０ステップＳ３７で第２図のゲート８０ｂ内にお
ける（最大値−最小値）の値を求め、スレッシュレベル
ＴＳ、、　Ｔ、２．　Ｔ、３による最高血圧候補値、ス
レッシュレベルＴ。１．　ＴＤ２．　Ｔｏａによる最低
血圧候補値を求める。

第３Ｃ図は血圧値決定のルーチンの処理手順を示すフロ
ーチャートである６ステツプＳ６１でに音信号が２拍連
続してＴｓｌ（又はＴａ２．　ＴＳ３）以上であった場
合、ステップＳ６２で７８１を越えた拍を最高血圧候補
値とする。Ｔ８□、Ｔ５３についても同様である。最高
血圧候補値が求められたら最低血圧認識にうつり、ステ
ップ３６３で２拍連続してＴｏ＋（又はＴＤ２．　ＴＤ
３）以下であった場合、ステップＳ６４でＴ。１よりも
小さくなる１拍前の拍を、　ＴＯ＋の最低血圧候補値と
決定する。ＴＤ２．　ＴＤ３についても同様である。そ
れぞれの最高血圧候補値及び最低血圧候補値が求められ
たら、第３Ａ図にもどって、ステップＳ３８で計測完了
し、ステップＳ３９で排気して計測を終了する。

次にステップＳ４０でスレッシュレベルＴＳＩＴＳ２Ｔ
１１３により求められた最高血圧候補値から最高血圧値
を、スレッシュレベルＴ、１゜ＴＤ２．　ＴＤ３により
求められた最低血圧候補値の中から最低血圧値を選択す
る。

第３Ｄ図に血圧値決定ルーチンの処理手順を示すフロー
チャートを示す。普通の場合、すなわちに音信号の最大
値Ｋ　１ｉＡＸがＫ　１１＋ＡＸ≧ＡかつＢ、＜Ｂの場
合（ここで、ＡＬｒ２５０．Ｂ”Ｆ２０とする）は、ス
テップＳ７１−３７２−３７３と進んでスレッシュレベ
ルが最高血圧認識用ＴＳＩＳ、（Ｓ、４２０）と最低血
圧認識用Ｔｏ、＝Ｄ。

（１）＋４１００）で求められた血圧値を選択する。

しかし、Ｋ音の弱い人がこの設定で測定すると、最高血
圧では本来の値よりも低く、最低血圧では高く測定され
てしまう。そこでこのような人、すなわちＫｉ＋Ａｘ＜
Ａの人の場合には、ステップＳ７１からステップＳ７５
に進みスレッシュレベルを下げる操作を行うが、スレッ
シュレベルが小さすぎるとノイズを袷ってしまう可能性
があるため、始めに求めたＢＮよりも大きくなるように
設定された最高血圧認識用スレッシュレベルＴＳ３：Ｂ
Ｎ　＋ａ　（＜Ｓｔ　　：　ａ４’ＩＯ）最低血圧３，
２識用スレッシュレベルＴＤ３＝ＢＮ＋β（くＤｌ　β
４４０）で求められた血圧値を選択する。

又、Ｋ音出力レベルＢ、は個人差があるが、この値が大
きい人、すなわちＢＮ≧Ｂの場合、固定値のしきい値で
あるとノイズをに音と誤Ｎ、７２３ｒｉｒしてしまう可
能性があり、このような場合については、ステップＳ７
２からステップＳ７４に進んで、最高血圧認識用スレッ
シュレベルＴ５□＝　Ｂ　Ｎ＋γ（＞Ｓｔ、γ−＝：４
０）、最低血圧認識用スレッシュレベルＴ。２＝Ｄ２　
（Ｄ２ま１００）により求められた血圧値を選択する。

ステップＳ４１にもどって最高血圧値、最低血圧値を表
示してステップＳ４２で測定を終了する。

［発明の効果］本発明によりに音の誤認識を少なくし、高精度の血圧測
定が可能な電子血圧計を提供できる。

すなわち、数種類のコロトコフ音決定方式の中から個体
差に対応した最適な決定方式を選択することにより、従
来までは正確な血圧測定が困難であったに音の弱い人、
Ｋ音出力信号（ＢＮ）の大きい人でも正確に血圧測定が
できるようになる。又、最高血圧と最低血圧のスレッシ
ュレベルを替えることにより高精度の血圧測定が可能と
なり、そして最高血圧用の周波数弁別フィルタ又は最低
血圧用のフィルタを設けなくても正確なスワンの第１点
、第５点の認識が行なえる。又、Ｋ音が小さい場合にス
レッシュレベルを設定するのに際して、生体ノイズのゆ
らぎによる（大きくゆらいだ場合）スレッシュレベルの
誤設定を防ぐことができる。更に、数種類の血圧値の認
識をリアルタイムで処理しているため、小さいワークエ
リアで検出されるデータすべてを記憶し処理するバッチ
処理方式と同様な効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例の電子血圧計の構成を示すブロック図
、第２図は本実施例の電子血圧計で計測される信号を示す
図、第３Ａ図〜第３Ｄ図は本実施例の電子血圧計の処理手順
を示すフローチャートである。図中、１０・・・Ｋ音検出部、１１・・・マイクロフォ
ン、１２・・・増幅器、１３・・・バンドパスフィルタ
、１４・・・Ａ／Ｄ変換器、２０・・・カフ圧・脈波検
出部、２１・・・圧力センサ、２２・・・増幅器、２３
・・・Ａ／Ｄ変換器、２４・・・バントパスフィルタ、
３０・・・制御部、３１・・・ＣＰＵ、３２・・・ＲＯ
Ｍ、３３・・・ＲＡＭ、３３ａ・・・Ｋ音レベル記憶部
、３３ｂ・・・最高血圧スレッシュレベル記憶部、３３
ｃ・・・最低血圧スレッシュレベル記憶部、３４．３５
・・・インターフェース、４０・・・表示器、５０・・
・キー人力部である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）生体の一部を圧迫用カフにて圧迫し、コロトコフ
音の発生あるいは消滅に基づいて血圧を測定する電子血
圧計であつて、複数のコロトコフ音認識方式でリアルタイムに複数の最
高血圧候補値及び／又は最低血圧候補値を求める血圧候
補値認識手段と、検出されたコロトコフ音の大きさに基づいて、前記複数
の最高血圧候補値及び／又は最低血圧候補値から最高血
圧値及び／又は最低血圧値を選択する血圧値選択手段と
を備えることを特徴とする電子血圧計。
（２）前記血圧候補値認識手段は、複数の異なるスレツ
シユレベルで候補値を認識することを特徴とする請求項
第１項記載の電子血圧計。
（３）前記スレツシユレベルは、カフ振動脈波がある値
以下であるタイミングのコロトコフ音信号の最大値と最
小値との差に、コロトコフ音の大きさに基づいて所定値
を加算した値であることを特徴とする請求項第２項記載
の電子血圧計。
（４）前記スレツシユレベルは、最高血圧認識用と最低
血圧認識用とで異なることを特徴とする請求項第２項又
は第３項記載の電子血圧計。