JPH03141944A - ゴーグルの防曇加工法 - Google Patents

ゴーグルの防曇加工法

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JPH03141944A
JPH03141944A JP25346190A JP25346190A JPH03141944A JP H03141944 A JPH03141944 A JP H03141944A JP 25346190 A JP25346190 A JP 25346190A JP 25346190 A JP25346190 A JP 25346190A JP H03141944 A JPH03141944 A JP H03141944A
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JP
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goggles
film
goggle
antifogging
polymer
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JP25346190A
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Yozo Kimoto
木本 陽三
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DAIICHI SHOKO KK
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DAIICHI SHOKO KK
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は水泳、スキー等のスポーツや、粉塵、有毒ガス
、爆破等の環境下において眼を保護するために用いられ
るゴーグルの防曇加工法に関するものである。
[従来の技術] 近年、海浜或いはプール等において健康増進上の理由で
水泳が盛んに行われている。特に室内プールは温水化し
オールシーズンにわたり水泳ができるようになっている
。しかし水温の上昇に伴い殺菌剤の使用量も増大し眼球
をいためるため、ゴーグル即ち水中眼鏡の使用が不可欠
になってきている。またスキー或いはスケート等のウイ
ンクスポーツでは雪や強風等から眼を保護するために、
更には粉塵、有毒ガス、爆破等のある作業環境において
、眼を保護するためにゴーグルが常用されている。
しかし、上記ゴーグルはその内面が疎水性であるため、
外面と温度差を生じると内面に「曇り」を生じ易い致命
的な欠点がある。この欠点を解決するために従来いくつ
かの防曇技術が提案されている。従来の防曇加工方法に
は、第一にゴーグルの内側のレンズ面を粗面としこの粗
面上に親水性透明液状高分子物質の塗布膜面を形成する
方法(実開昭5O−122238) 、第二にポリカー
ボネート樹脂で成形されたゴーグルの内側のレンズ面に
のみ、このレンズ面に相当する大きさのアセチルセルロ
ース樹脂板を予め苛性ソーダ液で鹸化処理し曇り止めを
施した後、はめ込む方法、第三にポリカーボネート樹脂
で成形されたゴーグルの内側に接着剤によりアセチルセ
ルロースフィルムを貼付ける方法等がある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、上記第一の粗面上に親水性透明液状高分子物質
の塗布膜面を形成する方法は、予めレンズ面を粗面にす
るために複雑なプラスチック加工技術を要し、かつレン
ズ面を粗面にすることによって接触面積を大きくでき物
理的に塗布膜が剥離しにくい利点はあるものの視界の像
に歪みを生じ易い問題点があった。
また上記第二のアセチルセルロース・樹脂板をはめ込む
方法は、■使用する基材がアセチルセルロース樹脂に限
定されること、■鹸化処理した表面が不安定で防曇効果
が極めて短命であること、■水分を吸収すると視界の像
に歪みが発生し変形すること、■ゴーグルの使用中にこ
の樹脂板が外れたり、レンズ面以外のゴーグルの内面に
曇りを生じ視野を狭めるなどの問題点があった。
更に上記第三のアセチルセルロースフィルムを貼付ける
方法は、接着ムラ等に起因してフィルムの剥離がしばし
ば見られ、しかも第二の方法と同様にレンズ面以外のゴ
ーグルの内面に曇りを生じ視野を阻害する問題点があっ
た。
近年、スポーツにおいて危険防止が重要なテーマになる
とともに、ポリカーボネート、アクリル等の強度のある
樹脂製品が市販されるようになったが、これらの樹脂製
品に対して上記問題点を解消した防曇加工法は見当らな
い。
本発明の目的は、上述した従来の防曇加工法の種々の問
題点を解消するもので、加工前に予めレンズ面に粗面加
工しておく必要がなく、視界の像に歪みが生じず、レン
ズ面に限らずゴーグル内面全体に防曇膜を強固に接着し
て永続性のある防曇効果が得られ、しかも防曇膜に界面
活性剤が含まれるため吸水性の良好な防曇膜が得られる
ゴーグルの防曇加工法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本発明の構成を第1図及び第
2図に基づいて説明する。
両図において、ゴーグル1は、ポリカーボネート、ポリ
エステル、ポリメタクリル酸メチル、アセチルセルロー
ス、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、アクリ
ロニトリルブタジェンスチレン等の各種の透明プラスチ
ックスで成形されたゴーグルである。
このゴーグル1の滑らかな内面2全体に親水基を有する
非水溶性ポリマー及び界面活性剤を含む均一な厚さの防
曇膜3が形成される。ゴーグル内面2は凹状をなし、レ
ンズ面2aとこのレンズ面の周囲に設けられたカバー面
2bとからなる。
防曇膜3は、液状のアクリル系、フッ素系、ポリウレタ
ン系の親水性ポリマー等の非水溶性ポリマーと、このポ
リマーのゴーグル1への濡れ性を良くし、防曇膜形成後
の吸水性を良くするための界面活性剤とを混合した混合
液をレンズ面2aとカバー面2bとに均一な厚さにくま
なく塗布した後、100〜150℃の温度で10〜15
分間、加熱することにより直ちに乾燥して形成される。
非水溶性ポリマーとしてはアクリル系樹脂、フッ素系樹
脂、ポリウレタン系樹脂等が用いられる。
また界面活性剤としてはアニオン、非イオンのものが用
いられる。界面活性剤は非水溶性ポリマー100重量部
に対して1〜5重量部混合される。
1重量部未満であるとポリマーのゴーグル1への濡れ性
及び防曇膜形成後の吸水性に劣り、5重量部を越えると
防曇膜3の接着強度が低下する。
この非水溶性ポリマーには加熱後のゴーグル1との接着
性をより一層高めるために、微量のエポキシ樹脂或いは
ウレタン樹脂を接着剤として添加してもよい。上記加熱
により、液状のポリマーはゴーグル内面2と架橋構造を
形成して密着硬化する。同時にポリマー中の親水基が膜
表面に配列する。
[作 用] このような構造のゴーグル1は、防曇膜3の表面に非水
溶性ポリマー中の親水基が配列するため、ゴーグル内面
2は親水性となる。また界面活性剤の存在によりゴーグ
ル内面2の吸水性を良くする。
この結果、ゴーグル1の内面2が露点温度以下になって
もゴーグル1内の空気中の水分は微小な水滴にならず、
曇りは生じない。
また防曇膜3は非水溶性ポリマーを加熱した架橋構造で
あるため、ゴーグル1の内面2全体に強固に密着し、触
感にベトッキはなく、優れた耐久性があり、しかも極め
て薄く均一な厚さに防曇膜3が形成されるため、肉眼で
は防曇膜3の存在は分らず、滑らかなゴーグル内面に防
曇膜を形成するため、ゴーグル1を通しての視界の像が
歪むこともない。
[発明の効果コ 以上述べたように、本発明のゴーグルの防曇加工法によ
れば、ゴーグルの内面全体に防曇膜を形成するため、従
来のようにレンズ面以外が曇ることはなく、良好な視野
が得られる。またレンズ面を粗面にしなくても非水溶性
ポリマーの架橋構造により防曇膜が強固に滑らかなゴー
グル内面に接着されるため、永続性のある、耐摩耗性の
高い防曇効果が得られる。
[実施例] 次に本発明の実施例をその比較例とともに説明する。
〈実施例〉 アクリル系親水性ポリマー100重量部に対してアニオ
ン界面活性剤3重量部を均一に混合した液を調製する。
この混合液を透明なポリカーボネート樹脂からなるゴー
グル1の滑らかなレンズ面2aと滑らかなカバー面2b
とに均一な厚さにくまなく塗布した後、120℃で10
分間加熱して防曇膜3を形成した。加熱後の防曇膜3の
厚さは約2μmであった。
〈比較例〉 ポリカーボネート樹脂で成形されたゴーグルの内側のレ
ンズ面に相当する大きさを有し、1.0mm厚のアセチ
ルセルロース樹脂板を5%の苛性ソーダ液に60分間浸
漬し、表面を鹸化処理してその表面に吸水性の薄膜を形
成させた。この防曇処理したアセチルセルロース樹脂板
を上記ゴーグルのレンズ面にはめ込んだ。
〈試験内容及び結果〉 (1)実施例について、次の試験を行い、時間単位又は
サイクル単位で外観、接着強度及び呼気テストを実施し
た。その結果を第1表に示す。接着強度は、防曇膜3の
上から安全カミソリで1目盛が数mmのます目を5×5
の計25目刻設した後、粘着性の接着テープを防曇膜3
の表面に貼付け、接着テープを剥いだときに一緒に剥が
れる防曇膜3の目数を調べるテープテストにより行った
(a)耐熱性:100℃の熱風乾燥機内に100時間放
置した。
(b)ヒートサイクルニー20℃で2時間維持しその後
1時間で80℃まで昇温し、80℃で2時間維持しその
後1時間で一20℃まで降温した。−20℃と80℃の
間の6時間の熱履歴を1サイクルとした。
(c)耐温水性=75℃の温水に浸漬した。
(2)実施例と比較例について、(d)常態防曇性、(
e)耐水性及び(f)耐熱性に関してそれぞれ息吹テス
ト及び蒸気テストを行った。その結果を第2表に示す。
第1表より、(a)耐熱性、(b)ヒートサイクル及び
(c)耐温水性とも、実施例のゴーグルは表に示した条
件下では優れた防曇効果を示した。また接着強度を示す
テープテストでは、25目全て残存した。
(以下本頁余白) 第 1 表 第 表 第2表より、(d)常態防曇性及び(e)耐水性の息吹
テストについては、実施例と比較例との間に差はなかっ
たが、(e)耐水性の蒸気テスト及び(f)耐熱性につ
いては比較例と比べて実施例は防曇効果に優れていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例のゴーグルの片側の断面図。 第2図はその外観斜視図。 1:ゴーグル、 2:ゴーグル内面、 3:防曇膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)透明プラスチックスで成形された滑らかなゴーグル
    の内面全体に親水基を有する液状の非水溶性ポリマー1
    00重量部と界面活性剤1〜5重量部とを混合した混合
    液を塗布し、 この塗布面を100〜150℃の温度で10〜15分間
    乾燥し前記ポリマーを前記ゴーグルの内面に架橋させる
    ことにより前記ゴーグルの内面に接着した防曇膜を形成
    するゴーグルの防曇加工法。 2)親水基を有する非水溶性ポリマーはアクリル系親水
    性ポリマーである請求項1記載のゴーグルの防曇加工法
    。 3)親水基を有する非水溶性ポリマーはフッ素系親水性
    ポリマーである請求項1記載のゴーグルの防曇加工法。 4)親水基を有する非水溶性ポリマーはポリウレタン系
    親水性ポリマーである請求項1記載のゴーグルの防曇加
    工法。
JP25346190A 1985-12-10 1990-09-21 ゴーグルの防曇加工法 Granted JPH03141944A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18917185 1985-12-10
JP60-189171 1985-12-10

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Publication Number Publication Date
JPH03141944A true JPH03141944A (ja) 1991-06-17
JPH042259B2 JPH042259B2 (ja) 1992-01-17

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