JPH03139320A - 浴槽用クリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は家庭用又は業務用浴室の浴槽、洗面器、浴室マ
ット等のバス用品に付着した湯垢などの汚れを洗浄する
クリーナに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、家庭の浴室の浴槽や洗面器等に付着した湯垢によ
る汚れは、研摩材を含有しない不織布クリーナ、ウレタ
ン発泡スポンジ、セルローススポンジ等のソフトクリー
ナーが洗剤又は漂白剤等を併用して用いられている。

〔発明が解決しようとする課題〕

然るに上記ソフトクリーナ類単体では頑固に付着した湯
垢などの汚れを完全に除去するためにはかなり力を入れ
て摺り洗いする必要があり非常に労力を要するという欠
点がある。また、研摩砥粒入りのナイロン不織布、スチ
ールウールなどを用いると汚れは洗剤の併用Ｉこよりほ
ぼ完全におちるが、浴槽やその周辺器具の材質がホーロ
ー、ステンレス、ポリスチレン、ポリプロピレン等で構
成されている為に、その表面にキズがは入り、再び湯垢
が付着した時、キズに入り込んでなかなか汚れが取れに
くいという問題点がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記問題点に鑑みて天然又は合成繊維よりなる
嵩高繊維層を熱硬化性樹脂で結合してなる砥粒不含の基
材嵩高不織布に、ゼオライトとＥＤＴＡのＮａ塩をアク
リル、ＳＢＲ，ＮＢＲ等の熱可塑性樹脂結合剤に混合し
、含浸、被覆してｐｔ成することにより上記問題点を解
消した。

本発明のクリーナに用いるゼオライトは天然品又は合成
品でもよく、粒子径は、作業上粒径２００μ以下のもの
が好ましいが、この数値に限定されるものではない。

〔作用〕

本発明の浴槽用クリーナに於いて、使用するナトリウム
イオンを含むゼオライトは、１個のカルシウムあるいは
マグネシウムと２個のナトリウムが交換するというゼオ
ライトのイオン交換吸着機構は知られているが、浴槽や
バス用品に付着する湯垢成分が金属石けん（主にカルシ
ウム石けん）であるため、ゼオライトのイオン交換吸着
機構により、カルシウムとナトリウムイオンが交換され
、カルシウムイオンがゼオライトに吸着される。

又、金属石けんは分解し、ナトリウムイオンによりアル
カリ石けんを生成し、湯垢を分解することができる。又
、キレート剤は、金属イオンと請体を形成し、ＥＤＴＡ
の場合、ナトリウムイオンとカルシウムイオンの錯塩の
安定度（Ｎａ”　Ｑｏｇ　Ｋ＝１．６６　、Ｃａ”　Ｑ
ｏｇ　Ｋ＝ＩＯ，５９）によりカルシウムイオンの方が
安定である為ＥＤＴＡのナトリウ塩を用いることにより
、金属石けん（Ｃ，ａ石けん）のカルシウムと錯塩を形
成し、湯垢を分解することができる。また、ゼオライト
と同様にナトリウムイオンにより、アルカリ石けんをつ
くる。更にＥＤＴＡのナトリウム塩としてＥＤＴＡ−４
Ｎａは、工業用水処理において金属イオン封鎖剤として
、カルシウムイオンや鉄イオンなどの封鎖に用いられて
いるが、かかる現象を利用し、ゼオライトとキレート剤
による化学的吸着と不織布繊維マットの摩擦による物理
的作用により湯垢洗浄作用を達成したものである。

以下本発明の一実施例を詳細に説明する。

〔実施例〕

合成繊維として、例えばナイロン繊維１４ｄＸ３８ｍｍ
、１００％からなる繊維目付１３０　ｇｉｒｄのランダ
ムあるいはクロスウェブに、ポリビニルアルコール樹脂
４０部、メラミン樹脂６０部からなる水系樹脂溶液を用
い、繊維重量に対する固形分付着重量が６５％となる様
に、含浸加工を行ない乾燥加熱後、ＳＢＲｂＭ脂エマル
ジョン結合剤により片面各々１４ｇ１ＩＩＩづつスプレ
ー加工を行ない屹燥後、２４３ｇ／！１１の基材嵩高不
織布を形成した。次いで、固形比でＳＢＲ１００部、ゼ
オライト４０部、ＥＤＴＡ−４Ｎａ２５部を配合してな
る樹脂結合側を上記基材嵩高不織布に対して乾燥固形分
重量が５０％となるように含浸加工し、乾燥加熱して３
６５　ｙ／１１１．厚さ８〜１０ｍｍの不織布浴槽用ク
リーナを形成した。

この様にして形成した本発明の浴槽用クリーナは第１図
及び第２図に示すナイロン繊維（１）で構成された嵩高
繊維ウェブの繊維が相互に交差。

接触する部分が熱硬化性樹脂結合剤（ポリビニルアルコ
ール−メラミン）（２）及び更にその表面を熱可塑性樹
脂（３）、例えばＳＢＲ樹脂で相互に接着、被覆されて
基材嵩高不織布を形成し、更にその表面をゼオライト（
４）及びキレート剤（５）とするＥＤＴＡ−４Ｎａを混
合含有する熱可塑性樹脂結合剤（６）（例えば５ＢＲ）
を固着被覆して嵩高不織布の浴槽用クリーナを構成して
いる。

〔比較例１〕 上記実施例と同一の基材嵩高不織布にＳＢＲエマルジョ
ンのみを用いて乾燥固形分付着重量が５０％となるよう
含浸加工を行ない、乾燥加熱により３６５ｇ／１１１の
不織布クリーナを得た。

〔比較例２〕 」二記実施例と同じ基材嵩高不織布に固形比で７エノー
ル樹脂８０部、エポキシ樹脂２０部。

ガーネットサンド１００部、水酸化アルミ１００部を配
合してなる溶剤系樹脂溶液を用い、屹燥固形分付着重量
が５０％となるよう含浸加工。

屹燥加熱を行ない、３６５　ｙ／ｌｄの不織布クリーナ
を得た。

上記実施例、比較例で得られた不織布クリーナを用いて
ホーロー浴槽にこびりついた湯垢に荷重ｌ　ｔｘ／ｃＩ
ｄでｌＯ回往復慴擦した後、汚れ落ら度と、傷付き度と
を目視にて比較検討した結果を下表に示した。

〔発明の効果〕

本発明は、上記の如く構成したことにより、弾性嵩高不
織布の物理的摺擦作用に伴う洗浄力に加え、ゼオライト
やキレート剤の化学的な吸着効果を加えることにより、
頑固な湯垢を力を入れずに簡単に洗い落とすことができ
る。研摩砥粒を含有していないので、ステンレス、ホー
ロー、プラスチック類の浴槽に傷を付けずに洗浄できる
等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は同要
部拡大模式図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）天然繊維又は合成繊維で構成され、研摩砥粒を含
   有しない嵩高繊維層よりなる基材嵩高不織布に、ゼオラ
   イト及びキレート剤を含有する熱可塑性樹脂結合剤を含
   浸，被覆してなることを特徴とする浴槽用クリーナ。
2. （２）キレート剤がエチレンジアミン四酢酸（以下ＥＤ
   ＴＡと称す）のナトリウム塩である請求項１記載の浴槽
   用クリーナ。