JPH03138791A - 紙幣計数機の多重繰出し検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 紙幣計数機の多重繰出し検出装置、より詳細には歪ゲー
ジを用いた紙幣の多重繰出しを検出する紙幣計数機の多
重繰出し検出装置に関し、紙幣の多重送りの検出を安定
にかつ確実にでき、信頼性の高い計数を実現できる紙幣
計数機の多重繰出し検出装置を提供することを目的とし
、紙幣が通過する搬送ローラ及びこの搬送ローラに当接
される加圧ローラと、この加圧ローラを搬送ローラ表面
方向に付勢する板ばねと、この板ばねの表面に設けられ
通過する紙幣の厚さに対応した歪を生じる歪ゲージとを
備えてなることを特徴とする紙幣計数機の多重繰出し検
出装置を含み構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は紙幣計数機の多重繰出し検出装置、より詳細に
は歪ゲージを用いた紙幣の多重繰出しを検出する紙幣計
数機の多重繰出し検出装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、銀行などにおいては、紙幣を計数するための紙幣
計数機が使用されている。この紙幣計数機には、紙幣が
重なって搬送されたときなどの二枚繰出しを検出する二
枚繰出し検出装置が設けられている。

第４図は従来例の二枚繰出し検出装置の側面図である。

同図に示されるように、紙幣計数機の二枚繰出し検出装
置は、搬送される紙幣１の一枚分の厚さ（Ｄ）に相当す
る間隔を隔てて配置された搬送ローラ２と加圧ローラ３
とで構成されている。搬送ローラ２は、搬送方向に一定
の速度で回転駆動されるローラであり、加圧ローラ３は
、ある一定のトルクを発生するためにブレーキ力が与え
られたローラである。紙幣１が一枚だけ搬送されてくる
通常の場合には、搬送ローラ２により紙幣１が搬送され
るとき、紙幣１の厚さだけ間隔を隔てているため加圧ロ
ーラ３は回転しないが、紙幣１が二枚搬送されてきた場
合には、搬送ローラ２の送り力が通過する紙幣ｌを介し
て加圧ローラ３に伝達されブレーキ力に抗して加圧ロー
ラ３が従動して回転する。この加圧ローラ３の回転の有
無により紙幣１の二枚繰出しが検出される。

（発明が解決しようとする課題） 従来の搬送ローラ２と加圧ローラ３とによる紙幣１の二
枚繰出し検出装置では、加圧ローラ３の回転で二枚繰出
しを検出する方式であるが、■　搬送ローラ２と加圧ロ
ーラ３との間に紙幣１の一枚分の厚さに相当する間隔を
設けるため、その間隔を正確に管理する必要があり、精
度が要求される、 ■　紙幣１の種類によって厚さが異なる場合には、使用
することができない、 ■　紙幣１にしわ、折れなどがある場合には、加圧ロー
ラ３のブレーキ力の調整が困難で、回転が不安定になり
誤検知する、 などの問題があった。

そこで本発明は、紙幣の多重繰出しを安定にかつ確実に
でき、信頬性の高い計数を実現できる紙幣計数機の多重
繰出し検出装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、紙幣が通過する搬送ローラ及びこの搬送ロ
ーラに当接される加圧ローラと、この加圧ローラを搬送
ローラ表面方向に付勢する板ばねと、この仮ばねの表面
に設けられ通過する紙幣の厚さに対応した歪を生じる歪
ゲージとを備えてなることを特徴とする紙幣計数機の多
重繰出し検出装置によって達成される。

（作用〕 本発明では、多数枚の紙幣が送られてきたときには、通
過する紙幣の厚さに対応した撓みが板ばねに生じ、この
撓みに対応した歪が歪ゲージに発生する。従って、この
歪ゲージの歪を検出することで、紙幣の厚さに無関係に
紙幣の多重繰出しの検出を安定にかつ確実にでき、信頼
性の高い計数を実現できる。

〔実施例） 以下、本発明を図示の一実施例により具体的に説明する
。

第１図は本発明実施例の多重繰出し検出装置の側面図、
第２図は本発明実施例の多重繰出し検出装置の平面図、
第３図は本発明実施例の歪ゲージの回路図である。

これらの図において、１１は紙幣、１２は紙幣１１の搬
送路上に配置された搬送ローラ、１３は搬送ローラ１２
に当接されて従動する加圧ローラ、１４は加圧ローラ１
３に付勢力を与える板ばね、１５は板ばね１４に設けら
れた歪ゲージ、１６は板ばね１４を固定する取付は板で
ある。

上記加圧ローラ１３は、軸１７に回転自在に設けられ、
この軸１７は、その両端部側が板ばね１４の端部側に取
付けられ、かつ止め輪１８などにより固定されている。

また、板ばね１４の他端部側は、紙幣１１の搬入側の上
方に配置された取付は板１６の表面にスポット溶接など
で固定されている。そして、加圧ローラ１３は、板ばね
１４の付勢力により搬送ローラ１２の表面方向に当接さ
れるように配置されている。歪ゲージ１５は、薄い導体
（例えば、三栄日本電気社製の歪ゲージ）であり、板ば
ね１４の表面に接着され、杉板ばね１４に撓みが生じて
歪が発生すると、歪ゲージ１５に伸縮が生じ、この伸縮
に対応してその抵抗値Ｒｈが変化するものである。

そして、歪ゲージ１５は、第３回の回路図に示すように
、抵抗値がそれぞれＲ，、Ｒ，、Ｒ，の３個の抵抗器１
９，２０．２１とともに閉回路を構成するブリッジ回路
を形成し、相対する二つの接続点の一方に定電圧の電源
２２、他方に電流計２３がそれぞれ接続されている。こ
の電流計２３を監視することで多重枚繰出しが検出され
る。

上記構成の多重繰出し検出装置では、まず紙幣１１が搬
送されていないときには、搬送ローラ１２に加圧ローラ
１３が板ばね１４の付勢力により当接されている。この
状態から、紙幣１１が搬送され搬送ローラ１２と加圧ロ
ーラ１３間に挟み込まれると、板ばね１４は、紙幣１１
の厚さに対応するだけの撓みを生じる。紙幣１１が一枚
の場合と、二枚の場合とでは板ばね１４の撓みが異なる
ため、これを歪ゲージ１５で検出し二重繰出しが検出さ
れる。すなわち、抵抗器１９，２０．２１と歪ゲージ１
５の抵抗値を、Ｒ，＝Ｒ，＝Ｒ３＝Ｒ。

に設定した場合に、電流計２３に流れる電流が０になり
、この状態で二重送りされたときには、板ばね１４の撓
みに対応して歪ゲージ１５に歪が生じて、その微妙な抵
抗値Ｒ６の変化が電流値として検出される。この電流計
２３の電流値を監視することで、紙幣１１の二重繰出し
が検知される。従って、従来のようにローラの間隔を正
確に管理する必要がなく、精度が要求されない。また、
二重繰出しと判定する電流値を任意に設定すれば、紙幣
１１の厚さに関係なく検知ができる。さらに、検出され
る電流値は、紙幣１１の厚さに対応するため、二枚繰出
し、三枚繰出し、それ以上の枚数の繰出しの検出や区別
が可能となるため、多重枚繰出しが発生した場合でも、
紙幣１１を排出（リジェクト）せずに計数に加えるよう
な処理が可能となる。

なお、上記実施例においては、加圧ローラ１３に直接板
ばね１４を設けているが、本発明の適用範囲はこれに限
らず、加圧ローラ１３の紙幣１１の通過による機械的変
位を仮ばねの撓みに変換する機構であればよい。

また、各種ローラや板ばね１４などの形状、配置も実施
例に限定されない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、通過する紙幣の厚
さに対応した板ばねの撓みで歪ゲージに歪を“生じさせ
るために、多数枚の紙幣が送られてきたときには、通過
する紙幣の厚さに対応した撓みが板ばねに生じ、この撓
みに対応した歪が歪ゲージにより検出される。従って、
この歪ゲージの歪を検出することで、紙幣の厚さに無関
係に紙幣の多重繰出しの検出を安定にかつ確実にでき、
信頼性の高い計数を実現できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の多重繰出し検出装置の側面図、 第２図は本発明実施例の多重繰出し検出装置の平面図、 第３図は本発明実施例の歪ゲージの回路図、第４図は従
来例の二枚繰出し検出装置の側面図である。 図中、 １１は紙幣、 １２は搬送ローラ、 １３は加圧ローラ、 １４は板ばね、 １５は歪ゲージ、 １６は取付は板、 １７は軸、 １８は止め輪、 １９．２０．２１は抵抗器、 ２２は電源、 ２３は電流計 を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 紙幣（１１）が通過する搬送ローラ（１２）及びこの搬
   送ローラ（１２）に当接される加圧ローラ（１３）と、
   この加圧ローラ（１３）を搬送ローラ（１２）表面方向
   に付勢する板ばね（１４）と、この板ばね（１４）の表
   面に設けられ通過する紙幣（１１）の厚さに対応した歪
   を生じる歪ゲージ（１５）とを備えてなることを特徴と
   する紙幣計数機の多重繰出し検出装置。