JPH0313876B2 - - Google Patents

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JPH0313876B2
JPH0313876B2 JP58192070A JP19207083A JPH0313876B2 JP H0313876 B2 JPH0313876 B2 JP H0313876B2 JP 58192070 A JP58192070 A JP 58192070A JP 19207083 A JP19207083 A JP 19207083A JP H0313876 B2 JPH0313876 B2 JP H0313876B2
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JP
Japan
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starch
aspergillus
medium
enzyme
amylolytic enzyme
Prior art date
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JP58192070A
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JPS6083595A (ja
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Susumu Hisaku
Junichi Abe
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、デンプンの直接酵素糖化法に関し、
更に詳しくは新菌種アスペルギルス K27の産生
するデンプン分解酵素を用いるデンプンの直接酵
素糖化法に関する。
従来、デンプンを原料としてブドウ糖を製造す
るには、水に懸濁したデンプン乳を加温(85〜
120℃)し、糊化させてからα−アミラーゼによ
つて液化し、次いでグルコアミラーゼを加えて糖
化する方法が採られてきた。しかし、高濃度のデ
ンプン乳の糊化および液化には多量の熱エネルギ
ーが必要となる上、粘度が非常に高い為に特殊な
装置を必要とする。
これに対し、デンプンを25〜70℃の温度におい
て直接1段階で糖化する場合には、従来法に比べ
その容液は低粘度であり、工程も簡単となり、経
済的にも有利である。
本発明は、以上の様な状況に鑑み完成されたも
のであつて、デンプン分解能の高い特定のデンプ
ン分解酵素を用いて各種デンプンを直接1段階で
糖化する方法を提供するものである。しかしてそ
の要旨は、アスペルギルス属に属し、アスペルギ
ルス フミガートスとは (1) 分生子柄の色調が無色、 (2) 生育温度範囲が10〜55℃ である点において菌学的性質が異なる新菌種アス
ペルギルス K27の産生するデンプン分解酵素を
デンプンに作用させることを特徴とするデンプン
の直接酵素糖化法に存する。
本発明で用いるアスペルギルス K27はアスペ
ルギルス属に属する新菌株であり、その1株であ
るアスペルギルス K27 AC−1は、微工研菌寄
第7158号として工業技術院微生物工業研究所に寄
託されている。この菌株の詳細は特願昭58−
144544号(特開昭60−34178号)明細書に記載さ
れているが、その菌学的性質を以下に示す。
各培地における生育状態 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育は良好で、37℃において3日目に約50
mmの直径に達する。
基底菌糸層は薄く平担。コロニー表面はビ
ロード状〜羊毛状。コロニーの色は最初白色
で、分生子が多数形成されると緑色〜暗緑色
になる。コロニーの裏面は初め無色で、後に
淡黄色になる。
(2) ツアペツク寒天培地 生育は良好で、37℃において3日目で約45
mmの直径に達する。
基底菌糸層は比較的薄く平担。コロニー表
面はビロード状〜羊毛状。コロニーの色は最
初白色で、分生子が多数形成されると緑色〜
暗緑色になる。コロニーの裏面は初め無色
で、後に淡黄色になる。
生理学的性質 (1) 生育の範囲(麦芽エキス培地使用) PH:3〜8 温度:10〜55℃ (2) 最適生育条件(麦芽エキス培地使用) PH:4〜7 温度:35〜45℃ 形態学的性質 分生子頭:円筒形、長さ120〜200μ。直径30〜
60μ、淡緑色。
分生子柄:長さ150〜300μ、直径2.5〜8μ。基底
菌糸ないし気生菌糸から分枝して立ち上が
る。滑面、無色。
頂のう:直径15〜28μ、フラスコ型、淡緑色、
上部2分の1ぐらいよりフイアライドを形
成。
メトレ:メトレは形成されない。
フイアライド:6.5〜9.5×2〜2.5μ、淡緑色。
分生子:直径2.5〜3.0μ、球形〜亜球形、粗面、
集塊は暗緑色。
以上の菌学的性質から、本菌株はアスペルギル
ス属に属する。アスペルギルス属の公知菌種中、
高温菌に属する菌種としてはアスペルギルス フ
ミガートス(Aspergillus fumigatus)が知られ
ている。
本菌株は、分生子柄の色調が無色で、成育温度
範囲が10〜55℃であるのに対し、アスペルギルス
フミガートスは分生子柄の色調が淡緑色を呈
し、生育温度範囲も20〜50℃である(T.Awao
and K.Mitsugi,Trans.Myccl.Soc.Japan、14
145(1973)参照)。
この様に、糸状菌の分類で重要な菌学的性質と
してとりあげられる分生子柄の色調および生育温
度において、本菌株はアスペルギルス フミガー
トスとは明確に異なつている。従つて、本発明者
は本菌株をアスペルギルス属に属する新菌種と認
め、アスペルギルス K27と命名した。
本発明の菌種を用いてデンプン分解酵素を生産
するには、通常アミラーゼ生産に用いられる培地
で、10〜55℃、好ましくは35〜45℃、PH3〜8、
好ましくは4〜7で固体培養または液体培養すれ
ばよく、3〜7日で著量のデンプン分解酵素が蓄
積される。
デンプン分解酵素の生産に用いられる培地の炭
素源としては、たとえば各種デンプン、デンプン
加水分解物、コーンミール、小麦粉、廃糖蜜等が
使用される。窒素源としては、たとえばペプト
ン、綿実油カス、肉エキス、酵母エキス、カゼイ
ン、コーンステイープリカー、麦芽エキス、大豆
油、脱脂粉乳、無機アンモニウム塩、無機硝酸塩
等が使用される。その他、KH2PO4、FeSO4
MgSO4、KCl、CaCl2、CoCl2、MnSO4等の無機
塩類、さらに必要に応じて有機微量栄養源を培地
に添加することができる。
この様にして得られる培養液は、そのまま酵素
源として使用することができるが、得られる培養
液から分離した菌体および培養液はいずれも粗
酵素として使用することもできる。また、培養
液の60%硫安画分、それのさらに55%イソプロパ
ノール画分もデンプン分解酵素として用いること
ができる。
上記のごとく得られたデンプン分解酵素の活性
は、次の様にして測定する: PH4.5の緩衝液に溶解した1%可溶性デンプン
溶液に45℃で酵素溶液を作用させ、15分後に生成
した還元糖をソモギー・ネルソン(Somogyi
Nelson)法により定量する。この条件で1分間
に1μmoleのグルコースを生成する力価を1単位
とする。
この様にして産生されたデンプン分解酵素を用
いたデンプンの分解は、通常25〜70℃、好ましく
は45〜60℃の温度において、PH3〜8、好ましく
は4〜6で行うことができる。分解反応は、静置
して行つてもよいが、デンプン乳が均一に懸濁す
る程度にゆるく撹拌して行うのが好ましい。加え
る酵素量は、デンプン1mg当り0.05〜1.0単位が
適当であるが、酵素量を少なくして反応時間を長
くしてもよい。分解されうるデンプンの種類は限
定されず、コーンスターチのほか、馬鈴薯、甘
藷、米、小麦、タピオカ、キヤツサバなどが例示
できる。
本発明の製造法において、ブドウ糖からアルコ
ールを生産する能力を有する微生物を併用すれば
1工程でデンプンからアルコールを製造すること
ができる。
以下に実施例および参考例を示し、本発明微生
物の土壌からの分離、デンプン分解酵素の生産お
よびデンプンの糖化について具体的に説明する。
参考例 1 鹿児島市郡元1丁目で採取した土壌を滅菌生理
食塩水で1000倍に希釈し、その1mlを下記分離用
寒天培地()9mlと混合し、滅菌シヤーレ内に
入れ、45℃で2日間培養した。
分離用寒天培地() % NH4NO3 0.1 MgSO4・7H2O 0.02 KH2PO4 0.14 酵母エキス 0.01 α−RS(1) 0.5 寒天(PH6.1〜6.3) 1.5 注(1) 小麦デンプンを液化した際に得られる不溶
性デンプンを集め、凍結乾燥したもの。
上記培養により発生したコロニーを白金耳で下
記組成の斜面寒天培地()に移し、45℃で2日
間培養した。
斜面寒天培地() % ペプトン 0.5 酵母エキス 0.3 麦芽エキス 0.3 ブドウ糖 0.2 寒天(PH7.0) 1.5 上記培養により培地上に発生する菌の1白金耳
を生理食塩水で10000倍に希釈し、その1mlを上
記分離用寒天培地()9mlと混合し、滅菌シヤ
ーレ内で、45℃で2日間培養し、発生した複数の
コロニーが相互に相異しないことを肉眼的および
顕微鏡的に確認した。
上記コロニーの内10個を各々斜面寒天培地
()に接種し、45℃で2日間培養し、10本の斜
面寒天培地上の菌が同じ菌であることを肉眼的お
よび顕微鏡的に確認した。また、これら10本の培
養菌について各培地上の性状および生理学的性質
は同一であり、かつ前述の通りであることを確認
した。
この結果から、10本の培養菌は全て自然界から
純粋に分離された単一菌であることがわかる。
次いで、上記の様に、純粋培養された麦芽エキ
ス斜面寒天培地上の菌に、保護剤(スキムミルク
10%およびグルタミン酸ナトリウム1%の水溶
液)を加え、胞子懸濁液を調整した。この胞子懸
濁液を、アンプルに0.2mlずつ分注し、凍結乾燥
を行なつた。
乾燥方法は、−30〜−40℃まで緩慢凍結した後、
0.03torrで室温にて18〜20時間乾燥した。次い
で、ガスバーナーで真空溶封後、4℃で保存し
た。
この様にして得られた凍結乾燥菌を3カ月後に
復元した。この際の復水には滅菌生理食塩水を、
培地には麦芽エキス培地を用いた。復元菌の各培
地での性状および生理学的性質は凍結前と同じで
あつた。
参考例 2 アスペルギルス K27 AC−1を斜面寒天培地
()上で45℃で2日間培養し、そのスラント上
に生育した菌体を一白金耳取り、500mlフラスコ
に入れた下記組成の培地100mlに接種した。45℃
で5日間振とう培養した後、培養液を過し、得
られた液のデンプン分解活性を測定したところ
12単位/mlであつた。
培 地 % 小麦デンプン 2.0 NH4NO3 0.1 酵母エキス 0.01 コーンステイープリカー 0.08 KH2PO4 0.14 FeSO4・7H2O 0.001 MgSO4・7H2O 0.05 KCl(PH6.1〜6.3) 0.05 実施例 1 参考例2で得た培養液(デンプン分解活性25
単位に相当する量)を緩衝液(PH4.5)5mlに懸
濁したコーンスターチ25mgに55℃で作用させた。
生成した還元糖をソモギー・ネルソン法で経時的
に測定し、分解率(生成した還元糖/全糖)を求
め、分解曲線を作成した。コーンスターチに対す
る分解曲線を第1図に示す。
この条件で、コーンスターチの分解率は7時間
でほぼ100%に達した。
実施例 2 参考例2で得たデンプン分解酵素25単位を、緩
衝液(PH4.5)5mlに懸濁したコーンスターチ250
mgに55℃で作用させ、静置で糖化を行つた。生成
したブドウ糖をグルコースオキシダーゼ・パーオ
キシターゼ法により定量して糖化率を求めた。こ
の条件では、24時間で85%、48時間で95%の糖化
率であつた。
実施例 3 実施例2において液を100rpmで撹拌する以外
は同様の手順をくり返した。糖化率は、7時間で
98%、24時間で100%であつた。この結果を第2
図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1における分解率曲線のグラ
フ、第2図は実施例3における糖化率曲線のグラ
フである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アスペルギルス属に属し、アスペルギルス
    フミガートスとは (1) 分生子柄の色調が無色、 (2) 生育温度範囲が10〜55℃ である点において菌学的性質が異なる新菌種アス
    ペルギルス K27の産生するデンプン分解酵素を
    デンプンに作用させることを特徴とするデンプン
    の直接酵素糖化法。
JP58192070A 1983-10-13 1983-10-13 デンプンの直接酵素糖化法 Granted JPS6083595A (ja)

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JP58192070A JPS6083595A (ja) 1983-10-13 1983-10-13 デンプンの直接酵素糖化法

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JPS6083595A JPS6083595A (ja) 1985-05-11
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JPS61260881A (ja) * 1985-05-13 1986-11-19 Daikin Ind Ltd 生澱粉高作用性アミラ−ゼの製造法
US5188956A (en) * 1988-07-01 1993-02-23 Showa Denka K.K. Thermostable amylase
GB0129864D0 (en) * 2001-12-13 2002-02-06 Danisco Animal feed

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