JPH03138135A - 寸法安定性のある複合材料製品、その製造方法およびその使用 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、平らな、または湾曲した板の形状を有し、一
つに圧縮した数多くの熱可塑性フィルムからなる、寸法
安定性のある複合材料製品に関する。これらの熱可塑性
フィルムは、少なくともその片面を、各プラスチックフ
ィルムの融点よりも低い融点を有する密封層で被覆して
あり、一軸または二軸延伸しである。また、本発明は、
この複合材料製品の製造方法およびその使用にも関する
。

〔発明の背景〕

各種の工業分野、例えば自動車、航空および器械工業な
どにおいて、近年、高性能複合材料を使用する傾向が見
られる。これらの材料には、とりわけ、硬質プラスチッ
クおよび熱可塑性重合体材料があるが、これらの機械的
特性は、織物、ガラス、炭素またはアラミド繊維の形の
補強材料を配合することによって、補強していない重合
体の機械的強度よりも著しく改良されている。

補強材料を配合する代わりに、延伸方法により高強度プ
ラスチック板を製造する技術が開発されている。ＥＰ−
Ａｌ−０２０７０４７に記載されている方法は、延伸方
法を代表する技術と見なすことができる。この方法では
、密封層を共押出しした複数の二輪延伸フィルムに圧力
および熱をかけて、一つに圧縮し、厚い均質な板を製造
する。

この技術独特の手段、即ち個別のフィルム層を使用する
ことにより、成形品の、まさにどの箇所にでも機能性の
層を配置することができるので、最終成形品の、目的に
応じた特性を得ることができる。例えば、二軸延伸フィ
ルムを、同じまたは異なった種類の、一軸延伸または無
延伸フィルムと組み合わせ、成形品の機械的な壊れ易さ
を必要に応じて調整することができる。しかし、この様
にして得られた製品特性は、実使用において高度の応力
がかかる材料が満たしていなければならない、極度の機
械的必要条件の観点からは、不十分であることが多い。

ＡＴ−ＰＳ３８３５４２は、複数の延伸した、即ち引伸
したフィルム、テープ、モノフィラメントまたは繊維の
形の熱可塑性支持体を重ね合わせ、および／または隣り
合わせに並べ、一つに圧縮して形成する、板あるいは管
の様な堅い成形品を記載している。重ね合わせまたは隣
り合わせに並べる際に互いに接触して配置されたそれら
の側面では、その延伸したプラスチック支持体に熱可塑
性樹脂を被覆する。この被覆材料は、そのプラスチック
支持体よりも低い微結晶融解温度を有し、二つの隣接す
る被覆材料の厚さは、それぞれの場合で、そのプラスチ
ック支持体の厚さよりも小さい。

オーストリア特許明細書ＡＴ−ＰＳ３８３５４２で提案
されている方法を使用し、熱作用の下で、延伸した、共
押出しした薄いプラスチックフィルムに圧力をかけるこ
とによって、高強度の、機械的に安定した板が得られる
。この方法では、互いに接触する表面に熱可塑性樹脂を
被覆したプラスチック支持体を、その被覆材料の微結晶
融解温度よりは高く、そのプラスチック支持体の微結晶
融解温度よりは低い温度で圧縮する。押出し、鋳造ある
いはカレンダー加工の様な他の板製造波術と比較して、
この方法は、高温で圧縮することにより、個々のプラス
チック支持体を延伸して得た、有利な機械的および物理
的な特性の低下を防止することができる。その結果、得
られた成形品は、その寸法が個々のプラスチック支持体
の寸法をはるかに超えているにも拘らず、大体、個々の
延伸したプラスチック支持体の機械的および技術的な特
性を有する。フィルムの積み重ね部分が、必要に応じて
同じ種類または異なりた朋類の、個々のフィルムから成
り立っているので、一方で、特定の機能層を板の表面に
付ける、あるいは中間層として板の中に挿入することが
でき、他方、対応する圧縮ダイスを選択することにより
、適切な表面構造を同時に得ることができる。

一方で、構造上の理由から最小の板厚さが絶対に必要で
あり、他方、曲げに対して強い製品を得るために高い慣
性モーメントが望ましい様な多くの用途では、製品の重
量が必然的に増加し、それらの製品使用の障害になるこ
とが多い。したがって、多くのユーザーは、軽量であり
、同時に高い機械的強度を有する、曲げに対して強い製
品に高い関心があろう。上記の必要条件に応じるための
実用的な解決策は、例えば、とりわけハニカム構造の形
のサンドイッチ構造により提供される。

〔発明の開示〕

本発明の目的は、上記の種類の寸法安定性のある複合材
料製品を、さらに、機械的強度が高く、曲げに対して強
く、同時に軽量である複合材料製品に発展させることで
ある。

本発明により、この目的は、複合材料製品を形成するプ
ラスチックフィルムの少なくとも幾つかに孔が開いてい
ること、およびそれらの孔の開いたプラスチックフィル
ムを、それらの孔の位置が一致する様に、または互いに
食い違う様に重ね合わせることによって達成される。

本発明ではさらに、複合材料製品を形成するプラスチッ
クフィルムは、一方が、全面が均一な、孔の開いていな
いプラスチックフィルムであり、他方は、幾何学的な配
置で孔を開けたプラスチックフィルムであり、その孔の
開いたフィルムおよび全面フィルムを交互に、孔が互い
に食い違う様に重ね合わせる。

また、本発明では、それぞれ１■までの厚さを有し、何
枚かの孔の開いたフィルムからなる孔の開いたラミネー
トを圧縮することによって、複合材料を製造する。

さらに本発明では、厚さが数ミリメートルの、孔の開い
たプラスチック板を圧縮することによって複合材料製品
を製造するが、個々のプラスチック板は何枚かの、孔の
開いた状態で圧縮するラミネートからなる。この様にし
て、数ミリメートル厚の、孔の開いたプラスチック板を
圧縮することによって複合材料製品を形成することが可
能であり、個々のプラスチック板は、ラミネート化した
後に初めて孔を開けたラミネートからなる。複合材料製
品は、少なくとも一つの孔の開いたプラスチック板を、
孔の開いていない２枚のカバー板の間に挾んで形成する
のが有利である。また、何枚かの孔の開いたプラスチッ
ク板を、プラスチック板毎に孔の位置が食い違う様に重
ね合わせ、それを２枚の孔の開いていないカバー板の間
に挟んで複合材料製品を形成することも可能である。

さらに、何枚かの、孔の開いたプラスチック板と孔の開
いていないプラスチック板を交互に重ね合わせ、それを
２枚の孔の開いていないカバー板の間に挟んで複合材料
製品を形成することもできる。本発明のその他の特徴は
、請求項２〜５．７および１３〜２４に記載する。

重ね合わせた、二軸および／または一軸延伸した、熱可
塑性で、共押出ししたフィルムを圧縮することによる、
複合材料製品の製造においては、圧縮工程の前にプラス
チックフィルムに孔を開けるが、その孔開けの後に、す
べてのフィルムの孔の位置が互いに一致および／または
食い違う°様にそのフィルムを重ね合わせ、その重ね合
わせたフィルムを最終的に、熱をかけて圧縮し、分離し
ない複合材料製品にする。

さらに、複合材料製品を製造する方法は、請求項２６〜
２８のの特徴から明らかである。

本発明による複合材料製品は、防衛分野における貫通お
よび射撃防護用遮蔽物として、機械、装置、車両、自動
車および航空機の建造における軽量、高強度構造材料と
して、地下、トンネルおよび建造物工事における壁、被
覆、支持および排水用材料として、およびファサード、
フェアスタンド、および内装仕上げ用の装飾板部品とし
て使用される。本発明に係わる複合材料製品は、孔を開
けであるので軽量になっているが、その強度特性は実用
上低下してはいない。孔形状の配置により、例えば孔の
断面および孔の間隔により、最終的な複合材料製品の機
械的特性が明確に決定され、同時に、−様な材料からな
る複合材料製品に対して、重量を最大５０〜６０％低下
させることができる。

複合材料製品の製造には、特にポリプロピレンおよびポ
リエステルの二軸延伸フィルムを使用する。これらのフ
ィルムには、初期コストが低く、二輪延伸により機械的
強度が高いという利点がある。これらのフィルムから製
造した複合材料製品は、低価格な、半製品建築材料であ
る。複合材料製品の基礎材料としてはポリプロピレンお
よびポリエステルフィルムを挙げたが、これは、他の適
当な重合体材料あるいは重合体の組合わせを、複合材料
製品製造の出発材料として使用することを排除するもの
ではない。

以下に実施例により本発明をさらに説明する。

第１および２図による第一の実施形態は、外側密封層１
０を有する数多くの薄い、一軸および／または二軸延伸
した、共押出したプラスチックフィルム５　ｒ　、　　
５２　、　５ｍに、圧力と熱をかけ、圧縮して調製した
、平らな板の形状を有する複合材料製品１の簡単な実施
形態である。複合材料製品１の全厚さを決定するプラス
チックフィルム５′５″　５　′１１が、外側の２枚の
全面カバーフィルム６の間に挟まれている。プラスチッ
クフィルム５′、５＃、５ｍは、任意の形状の開口部で
ある孔７　ｒ　、　　７ｊ　、　７１′１を有する。第
１図の実施例では、これらの開口部は円形の孔である。

孔７′７　＃　、　　７　ＩＴ／の幾何学的配置に基づ
いて、個々のプラスチックフィルム５ｔ、５ｔ、５ｍを
適切に重ね合わせることにより、第１図による開口部は
互いに入れ代わっている、即ち交互に食い違っている。

第１図の平面図において、実線で描いた孔７′は、最上
部にあるプラスチックフィルム５′の開口部である。そ
の下にあるプラスチックフィルム５′の開口部７′は破
線で示してあ、第三のフィルム５″′の孔７″′は、上
から見て（第２図参照）、最上部のプラスチックフィル
ムの孔７′と一致しており、そのために第１図による平
面図では区別できない。プラスチックフィルム５’　、
　　５’５″、５′″…のそれぞれが少なくとも一つの
密封層１０を備え、この密封層は複合材料製品を熱圧縮
した時に融解し、その融解物が孔７’　　　７’　　７
”’・・・を充填し、冷却後に個々のプラスチックフィ
ルム間を分離しない様に結合する。

第３図による複合材料製品１の第二の実施形態は、交互
に重ね合わせた、孔の開いたプラスチックフィルム５　
／　、　　５ｊ　、　　５１７７・・・および全面フィ
ルム５を示す。孔の開いたフィルム５′、５’５″、５
′″…および全面フィルム５を重ね合わせたものが、そ
れらのフィルムよりも厚いカバーフィルム６の間に挟ま
れている。孔７′および７′または７′および７″は、
一致する様に配置しであるか、あるいは互いに入れ違い
になっている。

両力バーフィルム６共、浮き彫り形の構造を有している
が、熱論、その両方とも滑らかでも、上部の、または下
部のカバーフィルムだけが滑らかでもよい。

第４および５図に示す、複合材料製品１の第三の実施形
態は、第１〜３図に示す実施形態とは、孔７／　、７＃
　、７′／／が一致する様に個々のプラスチックフィル
ム５　ｒ　、　　５ｊ　、　　５ｍが重なっている点で
異なっている。この幾何学的配置により、高い応力をか
けることができる開放部分を備えた、孔の開いた板の形
の複合材料製品が得られる。

第４図の平面図は、プラスチックフィルム５′５＃、５
Ｌｒｌ・・・中に長方形または正方形の孔７′７″　７
　ｍ・・・を示すが、これらの孔は互いに一列に並び、
複合材料製品１中に開放部分を形成する。

第５図による断面図は、個々の重ね合わせたプラスチッ
クフィルム５／、５＃、５ｍ・・・を示す。この複合材
料製品の第三の実施形態には、カバーフィルムがない。

プラスチックフィルム５′　　５′５″のそれぞれが少
なくとも一つの密封層を備えている。

第１〜５図に例として示す複合材料製品の実施形態は、
厚さが１０〜５００μｍの範囲の薄い、延伸したフィル
ムから作られているが、熱論、同じ方法で、著しく厚い
ラミネートから複合材料製品を製作することも可能であ
る。これらの複合材料製品では、薄いプラスチックフィ
ルム５′５＃５ｍおよび５を、その前の工程で、複合材
料製品の製造に使用した方法と同様にして、個々のフィ
ルム層を熱圧縮して作製した、厚さが数ミリメートルあ
るラミネート２　ｔ　、　　２ｚ　、　　２１７／およ
び２で置き換えている。最終結果から見て、ラミネート
作製に使用する個々のフィルムに既に孔を開けておくか
、あるいは完全に圧縮した、全面ラミネートに後から孔
を開けるかは、重要ではない。

第２および３図で、ラミネートは、括弧内の数字２’　
　　２’　　２″’および２で示しである。

第６図に示す本発明の第四の実施形態では、複合材料製
品１は、負荷をかけられる断面の厚さを増し、同時に複
合材料製品１の厚さ増加による重量増加を最小に抑える
ことによって得られる、曲げ応力に対する軸方向の慣性
モーメントを増加させている。これは、２枚のカバー板
４を、開口部１２を有し、したがって重量を著しく低下
させた高強度スペーサー板１３と組み合わせることによ
り達成される。このスペーサー板１３は、その上および
下表面を密封層１０で被覆しである。この複合材料製品
は、−工程で、適切に重ね合わせた、全面または既に孔
を開けたフィルム層を圧縮するか、または個々のフィル
ムから圧縮し、個別の工程で孔を開けたラミネートを組
み合わせることにより製作できる。

第６図の第四の実施形態と比較して、第７図に示す複合
材料製品１の第五の実施形態は、２枚のカバー板４の間
に挟んだ、幾つかの薄い、孔開けしたプラスチック板ｇ
　ｔ　、　　９＃　、　９１１７からなる。

この構造により、特殊な負荷条件またはそれぞれの用途
に適した複合材料製品を、その目的に応じて製作するこ
とができる。最も簡単な場合には、例えば複合材料製品
の内側から外側に向かって厚さが変わる板を使用するこ
とにより、プラスチック板の厚さおよび数およびその複
合材料層中の配置を変えることができる。さらに、最終
的な複合材料製品の特性は、孔開けの幾何学的配置、即
ち断面の大きさ、形状および孔の間隔の選択、個々の板
の選択、および複合材料全体における孔の幾何学的配置
の選択により影響を受けることがある。

第８図は、複合材料製品の第六の実施形態を示す。この
場合、全面プラスチック板９が、孔を開けたプラスチッ
ク板９′と９′および９′と９″′との間に追加挿入さ
れている。このサンドイッチ構造は、異なった材料の板
を組み合わせることができる、即ち、補強していない重
合性材料の他に、例えばガラス、織物、金属または炭素
繊維、および金属シートまたは金属性織物、あるいは天
然または合成繊維からなる織物で補強した重合性材料を
使用することも可能である。各種の材料を一緒に結合す
るには、適当なプライマーまたは接着層の使用が必要に
なる場合がある。

２枚のカバー板４は、浮き彫り型の構造を有するが、一
方のカバーだけに凹凸を付け、他方は滑らかにしてもよ
い。

第６〜８図に示す、カバー板を使用しているために、滑
らかな、あるいは浮き彫り型の構造を有する閉じた表面
を備えた複合材料製品の実施形態とは違って、第９図に
示す第七の実施形態は、孔の開いた表面を有する。

複合材料製品１は、異なった直径または寸法を有する孔
１５′、１５’・・・１５１ｖを備えたプラスチック板
１４’　、１４’・・・１４１Ｖからなり、その孔は、
相互の配置に関係なく、部分的に重なり合い、連絡して
いる、即ち板の厚さ方向で見た場合に開放部分を形成す
る。熱論、この板は、孔の相互配置により閉じた部分を
形成する様に重ね合わせることもできる。第９図には、
個々の板の上の密封層も示しである。

複合材料製品を形成する個々の板１４′１４′、１４”
’における孔の寸法および幾何学的配置を適切に選択す
ることにより、高強度密閉複合材料板および大きさの異
なる開放部分を有する浸透性複合材料板を製作すること
ができる。

複合材料製品は、優れた耐曲げ性を有するだけではなく
、そのサンドイッチ構造は、貫通および射撃防護用の遮
蔽材料として使用する複合材料製品に特に必要とされる
。衝撃的な付加がかかる場合の破壊作用も著しく改良す
る。経験から分かる様に、均質な材料は、例えば初期の
亀裂または引き裂きの形で損傷を受けた場合、通常、好
ましくない裂は目を広げる挙動を示し、このために貫通
および射撃に対する抵抗性が低下する。この現象を防ぐ
ための一つの手段は、材料中に意図的に不規則性（予め
決めた中断点）を導入することである。最も簡単な実施
形態では、例えば第７図に示す複合材料製品の構造を射
撃防護用の遮蔽物に使用できる。孔が入れ違いに配置さ
れているために「ラビリンス板」として分類される板に
おいては、貫通する発射体は、中空空間および固体物体
の様な、その発射体のエネルギーに対して異なった抵抗
力を示す区域を通過する時に、常に著しい損傷作業を行
ない、そのために自動的に、均質な材料におけるよりも
この種の材料においてより急速に速度が低下する。交互
に配置された材料区域は、一方で発射体をその直線軌道
から逸らすことにより、他方、材料区域の抵抗が変化す
ることにより、発射体のエネルギーを吸収する。第１０
図に示す複合材料製品１の実施形態は、均質な密閉カバ
ー板４を、異なった重合体からなる孔の開いたプラスチ
ック板１４′、１４’および孔１５を各種の材料１６．
１６’　、１６”’・・・で充填した孔開き板１４と組
み合わせることにより、複合材料製品の特性を変える多
くの可能性を提供する。板１４の孔は、例えば、形状が
その孔の形状に相当し、重合体、金属、天然または合成
織物、ガラス、セラミックス、木、皮革、天然または合
成ゴムからなる打ち抜き物で充填することができる。他
の好適な充填材料としては、例えば金属またはガラスま
たはセラミックスの様な無機材料のポール、例えばマイ
カからなる小さな板状物体、重合体顆粒の様な顆粒の形
の形状物体がある。熱論、あらゆる種類の粉体または粉
塵で孔を充填することも可能である。圧縮温度よりも高
い蒸発温度を持つ液体を使用することもできる。同じこ
とが、例えば膨張性物質の様な、反応機構が既に複合材
料製品の加工時に開始するか、あるいは複合材料製品が
特定の応力、例えば火による温度上昇、または複合材料
製品の機械的損傷による空気との接触により初めて開始
する様な、反応性媒体にも当てはまる。

反応性成分の導入により、いわゆる「自己回復作用」を
有する、即ち、複合材料製品の損傷を受けた場所におい
て、放出された物質が反応し、その局所的な欠陥を密封
する様な板を得ることができる。

多層複合材料製品の製造には、少なくとも一つの熱密封
層を有する熱可塑性フィルムを使用することができる。

特に適しているのは、ポリエステルおよびポリオレフィ
ンからなるグループから選択した熱可塑性フィルムであ
る。

ポリエステルには、ポリエステルの単独重合体および共
重合体、異なったポリエステルの混合物およびポリエス
テルと他の重合体との混合物がある。

使用するポリオレフィンには、特にプロピレン単独重合
体または共重合体があるが、後者は主としてプロピレン
単位からなる。

使用できる熱密封層は、フィルム製造におけるこの目的
に通常使用されている被覆材料である。

エチレン−プロピレン単位からなるランダム共重合体お
よびエチレンテレフタレートおよびイソフタレート単位
を含むコポリエステルが好ましい。

その他の好ましい密封またはプライマー層としては、エ
チレンビニルアセテート共重合体、ポリウレタン、ポリ
ビニルブチラール、アクリレート共重合体およびコポリ
アミドがある。

複合材料製品を形成する圧縮ラミネートの、個々のフィ
ルム層は、厚さが１０〜３００μｍ１特に４０〜２００
μｍの、上記の種類のフィルムを含む。プラスチックフ
ィルムまたはプラスチック板の片面または両面に塗布す
る熱密封層の厚さは、通常支持体フィルムの厚さの１０
％を超えることはなく、０．５〜５μｍの範囲にある。

複合材料製品を製造するための好適な出発材料は、別の
工程で多数のプラスチックフィルムから圧縮した上記の
ラミネート、およびその後の工程でラミネートから圧縮
した数ミリメートル厚の、堅いプラスチック板である。

孔は、出発フィルムに開けてもよいし、ラミネートまた
はプラスチック板に開けてもよい。

板の用途に必須の強度基準を与えるために、孔の開は方
、および複合材料製品におけるその孔の幾何学的配置に
関して多くの変形が可能である。

これに関して、孔の開いた装飾シートを製造するために
、この分野で工業的に以前から使用されている様な、各
種の機能的および装飾的な孔のパターンを使用すること
ができる。着色板と装飾的な孔開けを組み合わせること
より、対応する用途向けの、化粧複合材料製品が得られ
る。

異なった用途に、各種の複合材料製品が適している。複
合材料製品は、特に、乗り物（自動車、航空機、鉄道）
および機械の製造に使用されているが、これは、この両
方の分野において、高い機械的強度およびできるだけ低
い重量を持つ構造材料が求められているためである。

そのラビリンス型の構造のため、複合材料製品は貫通お
よび射撃防護用の遮蔽材料として使用するのに特に適し
ている。

孔の幾何学的配置および複合材料におけるそれらの配置
、並びに異なった色の層を組み合わせることにより、複
合材料製品を、フェアスタンドの建築、建物、内装の仕
上げ、ファサードの建造、その他のあらゆる建築作業に
おける装飾目的に使用することができる。

開放部分を残す、孔の開いた複合材料製品は、道路、ト
ンネルおよび地下建造物における排水機構に使用できる
。さらに、複合材料製品を、風の負荷に対する耐性を高
めた網および防音材料としても使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、複合材料製品中に幾何学的に配置した孔を有
する、第一の実施形態における複合材料製品の平面図を
、 第２図は、孔の開いたプラスチックフィルムおよび全面
カバーフィルムからなる、第１図による板状複合材料製
品の断面図を、 第３図は、孔の開いたプラスチックフィルムと全面フィ
ルムの板芯からなる複合材料製品の第二の実施形態の断
面図を、 第４図は、長方形または正方形の孔を有する平らな複合
材料製品の、第三の実施形態の平面図を、第５図は、通
し孔を備えた孔開き板の形の、第４図による複合材料製
品の断面図を、 第６図は、単一の、孔の開いた芯板および全面カバー板
からなる、複合材料製品の第四の実施形態の、拡大部分
による断面図を、 第７図は、幾つかの湾曲した、孔の開いた芯板および湾
曲した全面カバー板からなり、孔の幾何学的配置が芯板
毎に異なる複合材料製品の、第五の実施形態の、拡大部
分による断面図を、第８図は、孔の開いた板および全面
板からなり、孔の大きさおよび幾何学的配置が板毎に異
なる複合材料製品の、第六の実施形態の、拡大部分断面
図を、 第９図は、幾つかの孔の開いた芯板からなり、孔の幾何
学的配置が芯板毎に異なる複合材料製品の、第七の実施
形態の、拡大部分による断面図を、第１０図は、孔の開
いた板および全面カバー板からなる芯を含み、その孔の
開いた板が互いに異なった孔の幾何学的配置を示し、開
放孔を有する板と、孔を充填材料で充填した板とを交互
に配置しである複合材料製品の、第への実施形態の、拡
大部分による断面図を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、平らな、または湾曲した板の形状を有し、複数の重
   ね合わせた熱可塑性プラスチックフィルムからなり、こ
   れら熱可塑性フィルムは一つに圧縮してあり、少なくと
   も一つの面が前記各プラスチックフィルムの融点よりも
   低い融点を有する密封層で被覆され、そして一軸および
   または二軸延伸されてなる複合材料製品であって、複合
   材料製品を形成するプラスチックフィルム（５′、５″
   、５′″…）の少なくとも幾つかに孔（７′、７″、７
   ″′…）が開いていること、およびそれらの孔の開いた
   プラスチックフィルムが、それらの孔（７′、７″、７
   ″′…）の位置が一致する様に、または互いに食い違う
   様に重ね合わせられてなることを特徴とする、寸法安定
   性のある複合材料製品。 ２、複合材料製品（１）を形成するプラスチックフィル
   ムが、一方は、全面が均一で孔の開いていないプラスチ
   ックフィルム（５）であり、他方は、幾何学的な配置で
   孔を開けたプラスチックフィルム（５′、５″…）であ
   り、その孔の開いたフィルムおよび全面フィルムを交互
   に、孔が互いに食い違う様に重ね合わせることを特徴と
   する、請求項１に記載する寸法安定性のある複合材料製
   品。 ３、複合材料製品（１）を形成し、それぞれの場合に同
   じ孔の幾何学的配置を示すプラスチックフィルム（５′
   、５″…）が、すべての孔の開いたフィルムの孔（７′
   、７″…）が一致する様に、位置を合わせてあることを
   特徴とする、請求項１または２に記載する寸法安定性の
   ある複合材料製品。 ４、すべての孔の開いたプラスチックフィルムが、形状
   と大きさが均一な孔を有することを特徴とする、請求項
   １〜３のいずれか１項に記載する寸法安定性のある複合
   材料製品。５、複合材料製品を形成するプラスチックフ
   ィルムが、形状と大きさが異なる孔を有することを特徴
   とする、請求項１〜３のいずれか１項に記載する寸法安
   定性のある複合材料製品。 ６、複合材料製品（１）を、孔の開いたラミネート（２
   ′、２″、２′″…）を圧縮することによって製造し、
   各ラミネートがそれぞれ１ｍｍまでの厚さを有し、何枚
   かの孔の開いたフィルム（７′、７″、　７′″…）か
   らなることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項
   に記載する寸法安定性のある複合材料製品。 ７、複合材料製品（１）を、孔の開いたラミネート（２
   ′、２″、２′″…）を圧縮することによって製造し、
   １ｍｍまでの厚さを有するラミネートが、全面プラスチ
   ックフィルム（５）からなり、このフィルムをラミネー
   ト化した後に孔を開けることを特徴とする、請求項１〜
   ５のいずれか１項に記載する寸法安定性のある複合材料
   製品。 ８、複合材料製品（１）を、厚さが数ミリメートルの、
   孔の開いたプラスチック板（３′、３″…）を圧縮する
   ことによって製造し、個々のプラスチック板は、孔の開
   いた状態で圧縮したラミネートからなることを特徴とす
   る、請求項１〜５のいずれか１項に記載する寸法安定性
   のある複合材料製品。 ９、複合材料製品（１）を、厚さが数ミリメートルの、
   孔の開いたプラスチック板（３′、３″…）を圧縮する
   とによって製造し、個々のプラスチック板が、ラミネー
   ト化した後に孔を開けたラミネートからなることを特徴
   とする、請求項１〜５のいずれか１項に記載する寸法安
   定性のある複合材料製品。 １０、複合材料製品（１）が、２枚の孔を開けていない
   カバー板（４）の間に挟まれた、少なくとも１枚の、孔
   の開いたスペーサー板（１３）からなることを特徴とす
   る、請求項８または９に記載する寸法安定性のある複合
   材料製品。 １１、複合材料製品（１）が、２枚の孔を開けていない
   カバー板（４）の間に挟まれた、何枚かの孔の開いたプ
   ラスチック板（３′、３″…）からなり、孔（８′、８
   ″、８″′…）がプラスチック板毎に、互いに食い違っ
   ていることを特徴とする、請求項８または９に記載する
   寸法安定性のある複合材料製品。 １２、複合材料製品（１）が、２枚の孔を開けていない
   カバー板（４）の間に挟まれた、何枚かの交互に重ね合
   わせた、孔の開いた、および孔の開いていないプラスチ
   ック板（３′、３″…または９）からなることを特徴と
   する、請求項１０または１１に記載する寸法安定性のあ
   る複合材料製品。 １３、複合材料製品（１）が、何枚かの孔の開いたプラ
   スチック板（３′、３″…）からなり、孔（８′、８″
   …）がプラスチック板毎に、互いに食い違っているか、
   および／または互いに一列に並んでいることを特徴とす
   る、請求項８または９に記載する寸法安定性のある複合
   材料製品。 １４、圧縮されて複合材料製品を形成するプラスチック
   板（３、３′…または９、９′）が、同じまたは異なっ
   た厚さを有することを特徴とする、請求項８〜１３のい
   ずれか１項に記載する寸法安定性のある複合材料製品。 １５、圧縮されて複合材料製品（１）を形成するプラス
   チック板（３′、３″…）が、孔の形状、大きさおよび
   幾何学的配置に関して同じかまたは異なった展開を示す
   ことを特徴とする、請求項８〜１４のいずれか１項に記
   載する寸法安定性のある複合材料製品。 １６、圧縮されて複合材料製品を形成する、孔の開いた
   、および／または孔の開いていないプラスチック板が、
   同じかまたは異なった重合体フィルムからなることを特
   徴とする、請求項８〜１５のいずれか１項に記載する寸
   法安定性のある複合材料製品。 １７、圧縮されて複合材料製品（１）を形成する、孔の
   開いた、および／または孔の開いていないプラスチック
   板が、ガラス、織物、金属、アラミドおよび／または炭
   素繊維の形の補強材料を含むことを特徴とする、請求項
   ８〜１６のいずれか１項に記載する寸法安定性のある複
   合材料製品。 １８、圧縮されて複合材料製品を形成する、孔の開いた
   プラスチックフィルムまたは板の孔が、液体、粉体また
   は固体材料で充填されていることを特徴とする、請求項
   １〜１７のいずれか１項に記載する寸法安定性のある複
   合材料製品。 １９、異なったフィルムまたは板を結合するために、フ
   ィルムまたは板にプイラマーまたは接着層（１０）を施
   すことを特徴とする、請求項１〜１８のいずれか１項に
   記載する寸法安定性のある複合材料製品。 ２０、複合材料製品の外表面が滑らかであり、および／
   または浮き彫り型構造を有することを特徴とする、請求
   項１〜１９のいずれか１項に記載する寸法安定性のある
   複合材料製品。 ２１、複合材料製品のプラスチックフィルムが、ポリエ
   チレンテレフタレートの様なポリエステル、ポリプロピ
   レンの様なポリオレフィン、ポリエチレン、ポリスチレ
   ン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ酢酸ビニルお
   よび共重合体またはターポリマーおよびそれらの混合物
   からなるグループから選択した熱可塑性樹脂からなるこ
   とを特徴とする、請求項１〜２０のいずれか１項に記載
   する寸法安定性のある複合材料製品。 ２２、複合材料製品のプラスチックフィルムの個々の層
   が、１０〜３００μｍ、特に４０〜２００μｍの厚さを
   有することを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項
   に記載する寸法安定性のある複合材料製品。 ２３、プライマーまたは密封層が、炭素原子数が２、３
   および／または４のα−オレフィンのランダム共重合体
   またはターポリマー、エチレンテレフタレートおよびイ
   ソフタレート単位を含むコポリエステル、エチレンビニ
   ルアセテート共重合体、アクリレート共重合体、コポリ
   アミド、ポリウレタンまたはポリビニルブチラールから
   なることを特徴とする、請求項１９に記載する寸法安定
   性のある複合材料製品。 ２４、複合材料製品が、透明および／または不透明およ
   び／または着色プラスチックフィルムからなることを特
   徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載する寸法
   安定性のある複合材料製品。 ２５、重ね合わせた、二軸および／または一軸延伸、熱
   可塑性、共押出しフィルムを圧縮することにより、請求
   項１〜２４のいずれか１項に記載する複合材料製品を製
   造する方法であって、圧縮前に、プラスチックフィルム
   に孔を開け、その孔開けに続いて、すべてのプラスチッ
   クフィルムの孔が一列に並ぶ様にあるいは互いに交互に
   食い違う様にそのフィルムを重ね合わせ、そのフィルム
   を重ね合わせたものを最終的に熱をかけながら圧縮し、
   分離しない複合材料製品を得ることを特徴とする方法。 ２６、重ね合わせた、二軸および／または一軸延伸、熱
   可塑性、共押出しフィルムからなるラミネートを圧縮す
   ることにより、請求項１〜２４のいずれか１項に記載す
   る複合材料製品を製造する方法であって、圧縮前に、ラ
   ミネートに孔を開け、続いて、すべてのラミネートの孔
   が一列に並ぶ様に、および／またはラミネート毎に互い
   に交互に食い違う様に、そのラミネートを重ね合わせ、
   そのラミネートを重ね合わせたものを最終的に、熱をか
   けながら圧縮し、分離しない複合材料製品を得ることを
   特徴とする方法。 ２７、圧縮前に、孔の開いたプラスチックフィルムから
   なるラミネートを、ラミネートの孔が互いに一列に並ぶ
   様に、および／または互いに食い違う様に、そのラミネ
   ートを重ね合わせ、続いてそのラミネートを重ね合わせ
   たものを、熱をかけながら圧縮し、分離しない複合材料
   製品を得ることを特徴とする、請求項２６に記載する方
   法。 ２８、請求項１〜２４のいずれか１項に記載する複合材
   料製品を製造する方法において、圧縮前に、数ミリメー
   トルの厚さを有し、それぞれ孔の開いたラミネートまた
   はラミネート化した後に孔を開けたラミネートからなる
   プラスチック板を、すべてのプラスチック板の孔が一致
   する様に、または板毎に交互に、互いに食い違う様に重
   ね合わせ、この板を重ね合わせたものを熱圧縮し、分離
   しない複合材料製品を得ることを特徴とする方法。 ２９、防衛分野における貫通および射撃防護用の遮蔽材
   料として、機械、装置、乗り物、自動車、および航空機
   の建造における、軽量の、高強度構造材料として、地下
   、トンネルおよび地上工事における壁、敷板、支持およ
   び排水材料として、およびファサード、フェアスタンド
   および内装の仕上げにおける装飾用板部材としての、請
   求項１〜２４のいずれか１項に記載する複合材料製品の
   使用。