JPH03136834A - 立体構造物及びその製造方法 - Google Patents
立体構造物及びその製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
固体に形成された立体構造物に関する。
型、若しくは切削加工の倣い制御用又は形彫放電加工電
極用の模型の製作は、手加工により、或いはNCフライ
ス盤等を用いたNC切削加工により行われていた。しか
しながら、手加工による場合は、多くの手間と熟練とを
要するという問題が存し、NC切削加工による場合は、
刃物の刃先形状変更のための交換や、摩耗等を考慮した
複雑な工作プログラムを作る必要があると共に、加工面
に生じた段を除くために更に仕上げ加工を必要とする場
合があるという問題が存していた。
脂を選択的に硬化させて所望形状の固体を得る方法を提
案している。
流動物質層に対し、所望形状の固体の断面形状に従って
光エネルギ集中照射を行い、所定の硬化部分を形成した
後に該硬化部分表面に新たな光硬化性流動物質層を付加
し、該硬化部分に連続する断面形状について再び光エネ
ルギ集中照射を行い、新たな硬化部分を形成する、とい
う操作を繰返し行って所望の立体を得る光学的造形法で
ある(特公昭63−40650号公報参照)。
あった。即ち、 (a)光照射に基づく硬化部分形成時に、収縮量相違に
基づき、或いは該硬化部分の膨潤により、反り又は変形
が発生する。
生ずる。
き形状の固体を製作する途上において、硬化部分が、基
盤面から剥離し又は基盤面に対し傾斜して、正確な固体
造形を継続し得な(なる。
化部分、例えば0.2 +n+n〜2. Otrtmの
肉厚部分を作製する場合には、上記(a)、(b)の問
題が顕著に現出していた。即ち、複数度の走査により形
成される広幅の硬化部分においては、各走査部分が下方
及び側方の硬化部分と付着して相互に下層からの遊離を
防止し合うのであるが、1度の走査の幅の硬化部分を形
成する際には、上記のような相互作用が得られず、密着
性不良による隙間が生じ易いという問題があった。
有するため、僅かの収縮量相違に基づき、反りを発生し
易く、更に膨潤し易いという問題が存する。
形成を確実に行うことができ、更に硬化部分形成時にお
ける形状歪の発生を防止でき、高い精度の固体造形を有
する立体構造物を提供することにある。
を採用するものである。即ち、本発明に係る立体構造物
は基本的には、合成樹脂により形成された立体的形状を
有する物体であって、少なくとも該物体の一部に当該物
体の垂直軸方面と平行な少なくとも一個の薄板状補助支
持体が形成されている事を特徴とする立体構造物であり
、より具体的には該薄板状補助支持体を当該立体構造物
の変形しやすい部分に積極的に配置するものである。
なくとも一部に設けても良く又当該立体構造物の内部に
設けても良く更にはその両者に設けたものであっても良
い。
ついて具体例をもとに説明する。
方法について述べるならば、当該立体構造物は例えば次
に示すような方法によって製造しうるちのである。即ち
光により硬化する光硬化性流動物質を容器内に収容し、
該流動物質中に光照射を行いつつ、該光照射箇所を前記
容器内の該流動物質の表面に対し水平に造形対象の形状
に応じて相対移動させ、所望形状の固体を基盤面上に形
成するにあたり、前記基盤面と所望形状固体との間、前
記所望形状固体の変形発生のおそれがある箇所、又は該
箇所と所望形状固体の他の箇所との間に延びる補強用の
薄板状支持体を複数硬化形成しつつ前記固体形成を行う
ものである。前記薄板状支持部はそれの形成後に必要に
応じて除去することが出来る。
ように形成されてもよい。即ち、該支持体形成時におい
ては、照射する光の露光量を、所望形状固体の形成時に
おける露光量に比して弱め、或いは照射光の直径を、所
望形状固体形成時における照射光の直径より細くして該
支持体を形成してもよい、これにより、該支持体の機械
的強度が低くなり、該支持体の除去が容易になると共に
、前記支持体除去に基づく痕跡が軽減される。
種々の物質を用いることができ、例えば変性ポリウレタ
ンメタクリレート、オリゴエステルアクリレート、ウレ
タンアクリレート、エポキシアクリレート、感光性ポリ
イミド、アミノアルキドを挙げることができる。
属粉等の改質用材料を混入したものを使用してもよい。
、紫外光等、種々の光を用いることができる。該先は、
通常の光としてもよいが、レーザ光とすることにより、
エネルギレベルを高めて造形時間を短縮し、良好な集光
性を利用して造形精度を向上させ得るという利点を得る
ことができる。
物の必要な部分に適宜設けるものであって、該補助支持
体の枚数は一枚であっても良く、又複数枚であっても良
い、その枚数は当該立体構造物の形状によりそれが必要
とする部位によって適宜決定することが出来る。更に該
薄板状補助支持体が複数枚を必要とする場合にはそれぞ
れの補助支持体が互いに平行に設けることが好ましい、
又当該立体構造物の形状により、より強度の高い補助支
持体を必要とする部位に於いては、該薄板状補助支持体
を複数枚用いると共にその少なくとも一部の薄板状補助
支持体同士を互いに所定の角度を有して交差させる様に
しても良い。
いに直角に交差して格子状に形成されているもの或いは
菱形を形成しているもの等である。
間隔は任意に設定しえるのであって、当該立体構造物の
形状から要求される強度との兼ね合いで決定する事が出
来る。該薄板状補助支持体を形成するに当たっては、該
立体構造物の外周部の少なくとも一部に設ければ良いが
、当該立体構造物の外周部全体に形成するものであって
もよい。
けるものに有っては、該薄板状補助支持体を該立体構造
物の内部の全体に亘って設けても良く、又当該内部の一
部にのみ設けるものであっても良い 又他の例としては、当該立体構造物の外部と内部との両
方に設けるものであっても良く、この場合には一つの該
薄板状補助支持体が該立体構造物を貫通した形で形成さ
れたものであっても良く、更には当該立体構造物の内部
と外部とで異なる薄板状補助支持体を構成形成するもの
であっても良い。
する。
形法により、製造する工程を段階的に示す。
示せず)と、上下方向に延びる支持棒(1)の下端部に
支持されたベースプレート(2)と、前記容器上方の光
源から発せられた光を該容器中の流動物質(A)上面近
傍で点状に収束させる光収束器(4)とを備え、流動物
質(A)に対し光照射位置を相対的に移動させるように
なっている。
該容器に対し、主に水平方向に移動する。
鏡とすることもできる。光収束器(4)に至る光路は、
ミラーと自由空間とにより構成してもよく、光ファイバ
により構成してもよい。また、ベースプレート(2)を
支持する支持棒(1)の上端部も容器外に固定され、該
容器に対し垂直方向に移動する。
1)の移動制御は、NC等の自動制御や人手による制御
等、適宜に行うことができる。また、光源から発せられ
る光の移動を伴う場合には、該光移動を、ポリゴンミラ
ーや電磁力により任意角度に旋回し得るガルバノミラ−
等によって行うことができる。
造物100の造形を行うには、まず、光硬化性流動物質
・(A)を容器内に収容し、ベースプレート(2)を、
上方からの光照射により流動物質(A)上面からベース
プレート(2)上面に及ぶ連続した硬化部分が得られる
深さとなるように流動物質(A)中に沈め、位置決めす
る。そののち、流動物質の硬化に必要なエネルギレベル
の光を光源から発し、光収束器(4)でもって該光を点
状に収束させつつベースプレート(2)の上に帯状硬化
部分(3′)を得る(第1図(a)参照)。
から該硬化部分上面までの深さが、これら両面間に及ぶ
連続した硬化部分が光照射により得られる深さ、即ち前
記硬化部分を形成したと同じ深さとなるようベースプレ
ート(2)を沈降させ、前述と同様の光収束器(4)を
介する集中光照射を選択的に行うことにより、前記硬化
部分上に新たにこれに連続する硬化部分を得る。この所
定パターンの帯状硬化部分を形成して積層する操作を繰
り返して得られる支持体(3)は、その肉厚が、例えば
約0.1 mm 〜0.3 mmと極めて薄い複数の板
状体として構成されており、等間隔をおいて垂直に延び
ている。更に、これらベースプレート(2)の沈降と、
光照射による硬化部分の形成とを繰り返し行い(第1図
(b)及び第2図参照)、薄板状支持体(3)と共に球
状固体(5)を形成する(第1図(c)参照)。
ト(2)との間に介在するように固体形成を行うため、
丸い底面を有する硬化部分がベースプレート(2)から
剥離したり、該ベースプレート(2)に対し傾斜したり
することがなく、球状固体(5)の形成を円滑且つ確実
に行うことができる。また、中空部(5′)を有する球
状固体(5)は、全体的な球形状の歪や部分的な凹凸の
発生等、造形時における樹脂の収縮、膨潤、層間剥離に
よる歪を生じ易い。そこで他の具体例としてその造形に
あたり、中空部(5′)内を貫いて球状固体(5)の外
側へ垂直方向に延びる複数の補強用の薄板状支持体(3
)を同時に形成するため、光照射による硬化部分形成時
の変形発生を防止することができる。
ベースプレート(2)から固体(5)を分離する(第1
図(d)参照)。支持体(3)は、上述の如き薄い板状
体により構成されているため、機械的強度が弱く、容易
に該ベースプレート(2)上で破断することができ、ま
たベースプレート(2)に対する接触面積が小さいため
、該ベースプレート(2)との接触面から容易に剥がす
こともできる。
)を、必要に応じて、第1図(e)に示すように、固体
(5)から適当な手段で除去する。
体(5)を得ることができる。
ターンの繰り返しで形成する場合は、つぎの利点を得る
ことができる。本発明では、光硬化性流動物質を収容し
た容器と光照射箇所との相対移動の集積により造形を行
うものであるので、相対移動経路のプログラミングによ
りコンピュータ支援の下に、設計及び加工(造形)を行
うのに極めて適している。所望形状の固体を本発明で造
形する際に、変形発生のおそれある箇所に支持体を設け
ることは、造形精度上有利であるが、固体の形状設計(
CAD)時に薄板状支持体の位置や形状をも逐一決定す
るのは、設計者にとって極めて面倒なことである。しか
しながら、薄板状支持体を、一定パターンの繰り返しで
形成するようにすれば、形状設計(CAD)段階と切離
して造形手順等の決定(CAM)の際に、薄板状支持体
のパターンを選択又は決定して容易に行うことができる
という利点がある。
、ベースプレート(2)の上面に対し安定性を有する形
状である場合には、該固体形成をベースプレート(2)
上において直ちに行い、変形発生のおそれある箇所から
、又は該箇所だけにおいて、補強用の薄板状支持体(3
)の形成を行ってもよい。
法に基づき得られた、球に近似した形状の中空固体(1
5)及び薄板支持体の種々の形状例を示す。
(15)の中間高さ位置まで垂直に延びた複数の薄板状
支持体(13)を示す。該支持体(13)は、中空固体
(15)の中空部(15’ )内には形成されていない
、該薄板状支持体(13)は、等間隔に平行に配設され
ており、特に固体(15)の下半部を形成する際におけ
る形状歪の発生を防止し、固体(15)造形時において
、該固体(15)のベースプレート(2)に対する安定
性を付与する。
薄板状支持体(23)が形成されている点を除き、第3
図に示した支持体(13)と同様の構成である。この薄
板状支持体(23)は、固体(15)の下半部だけでな
く上半部を形成する際における形状歪の発生をも防止し
、より高精度の固体造形を可能とする。
(15’ )内にも薄板状支持体(33)が形成されて
いる点を除き、上記の支持体(13)と同様の構成であ
る。この薄板状支持体(33)は、固体(15)の下半
部を形成する際において、該下半部の外側からだけでな
く内側からも補強し、極めて高い精度で固体(15)の
下半部における形状歪の発生を防止する。
替えて、平面視格子状の薄板状支持体を形成したもので
あり、補強を強化してより高精度の造形を可能にする。
(15)の下側部分の位置まで垂直に延び且つ水平方向
に直角に交差するよう格子状に配設された複数の薄板状
支持体(43)を示す。
で薄板状支持体(53)が形成された例、第8図は、中
空固体(15)の中空部(15’ )内にも薄板状支持
体(63)が形成された例を示す。
出して格子状に形成するものであってもよい。
は格子状に配置されたパターンとしたが、これらに限定
されるものではなく、例えば放射状同心円状等のパター
ンを採用することもできる。
持体と放射状に配列された同支持体或いは1つもしくは
同心円状に配列された円筒状の薄板状支持体とを組合せ
たものであっても良い。
を得ることができる。
体構造物の変形発生のおそれある箇所、又は該箇所と所
望の立体構造物の他の箇所との間に延びる補強用の薄板
状支持体を少なくとも1つ或いは複数硬化形成しつつ前
記固体形成を行い、該形成後に前記薄板状支持体を必要
に応じて除去するので、所望形状の固体形成を確実に行
うことができ、更に硬化部分形成時における形状歪の発
生を防止でき、高い精度の固体造形をもつ立体構造物を
製造し得る。
構造物の光学的造形法の例を段階的に示す説明図、第2
図は第1図(b)における状態を一部を切欠いて示す斜
視図、第3図〜第8図の各々は、本発明に基づき得られ
る所望形状立体構造物及び薄板状支持体の種々の形状例
を示し、第3図(a)はその第1の形状例を示す縦断側
面図、第3図(b)は第3図(a)のI−1線に沿う断
面図、第4図(a)は第2の形状例を示す縦断側面図、
第4図(b)は第4図(a)のn−n線に沿う断面図、
第5図(a)は第3の形状例を示す縦断側面図、第5図
(b)は第5図(a)の■■線に沿う断面図、第6図(
a)は第4の形状例を示す縦断側面図、第6図(b)は
第6図(a)のIV−IV線に沿う断面図、第7図(a
)は第5の形状例を示す縦断側面図、第7図(b)は第
7図(a)のV−V線に沿う断面図、第8図(a)は第
6の形状例を示す縦断側面図、第8図(b)は第8図(
a)のVI−VI線に沿う断面図である。第9図は本発
明の他の具体例を示す図である。 ■・・・支持棒、 2・・・ベースプレート
、3.13,23.33.43・、 53 、63・・
・薄板状支持体、4・・・光収束器、 5・・・
所望形状固体、A・・・光硬化性流動物質、100・・
・立体構造物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、合成樹脂により形成された立体的形状を有する物体
であって、少なくとも該物体の一部に当該物体の垂直軸
方向と平行な少なくとも一個の薄板状補助支持体が形成
されている事を特徴とする立体構造物。 2、該物体の外周部の少なくとも一部に該薄板状補助支
持体が形成されている事を特徴とする請求項1記載の立
体構造物。 3、該薄板状補助支持体が該物体の内部の少なくとも一
部に形成されている事を特徴とする請求項1項に記載の
立体構造物。 4、該薄板状補助支持体が該物体の外部及び内部に形成
されている事を特徴とする請求項1項に記載の立体構造
物。 5、複数の該薄板状補助支持体が互いに所定の間隔を以
て平行に形成されている事を特徴とする請求項1乃至4
の何れが一項に記載の立体構造物。 6、複数の該薄板状補助支持体が互いに所定の角度を以
て形成されている事を特徴とする請求項1乃至4の何れ
が一項に記載の立体構造物。 7、複数の該薄板状補助支持体が互いに直角に形成され
て格子状の補助支持体を形成している事を特徴とする請
求項6記載の立体構造物。 8、複数の該薄板状補助支持体が当該立体構造物を中心
として放射状に配列されて形成されている事を特徴とす
る請求項6記載の立体構造物。 9、該薄板状補助支持体が円筒状に形成されている事を
特徴とする請求項1乃至4の何れが一項に記載の立体構
造物。 10、複数の該円筒状薄板状補助支持体が同心円状に配
列されて形成されている事を特徴とする請求項9項に記
載の立体構造物。 11、該円筒状薄板状補助支持体と平板状の薄板状補助
支持体とが組合せられている事を特徴とする請求項9項
若しくは10項に記載の立体構造物。 12、光により硬化する光硬化性流動物質を容器内に収
容し、該流動物質中に光照射を行いつつ、該光照射箇所
を前記容器に対し水平及び垂直方向に造形対象の形状に
応じて相対移動させ、所望形状の固体を基盤面上に形成
するにあたり、前記基盤面と所望形状固体との間、前記
所望形状固体の変形発生のおそれある箇所、又は該箇所
と所望形状固体の他の箇所との間に延びる補強用の薄板
状支持部を複数硬化形成しつつ前記固体形成を行い、該
形成後に前記薄板状支持部を必要に応じて除去すること
を特徴とする立体構造物の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
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JP17843989 | 1989-07-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH03136834A true JPH03136834A (ja) | 1991-06-11 |
JPH0832432B2 JPH0832432B2 (ja) | 1996-03-29 |
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ID=16048541
Family Applications (1)
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JP11586990A Expired - Lifetime JPH0832432B2 (ja) | 1989-07-10 | 1990-05-07 | 立体構造物及びその製造方法 |
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JP (1) | JPH0832432B2 (ja) |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0832432B2 (ja) | 1996-03-29 |
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