JPH0313653Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、リードバルブの改良に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来から、第３図および第４図に示すように、
弁孔ｂを備えたケースａの側面に、、前記弁孔ｂ
を開閉するリードｃと、該リードｃの開弁角度を
規制するストツパｄをビスｅにより片持ち式に重
合添着してなり、図上Ａ方向の流体の流れのみを
許容するリードバルブが広く知られているが、こ
の種リードバルブには、リードｃの開弁時、リー
ドｃとストツパｄの間で流体が圧縮され、これが
リードｃの開弁に対する一種の抵抗となる問題を
有している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この問題に対処するため、同じく従来、第５図
および第６図に示すように、ストツパｄに通気孔
ｆを穿設し、該通気孔ｆから流体を逃がして抵抗
を少くする改良案も出されているが、この種リー
ドバルブによると図上Ｂ方向に作用する正圧力が
連通孔ｆを介して直接リードｃにかかることにな
り、このためリードｃ着座時の衝撃力が強く、リ
ードｃの寿命が短かくなる欠点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は以上の点に鑑み、リードのレスポンス
と耐久性の双方を向上させるリードバルブを提供
するもので、この目的を達成するため、弁孔を備
えたケースの側面に、前記弁孔を開閉するリード
と、該リードの開弁角度を規制するストツパを片
持ち式に重合添着してなるリードバルブにおい
て、前記ストツパの前記弁孔に相対応する位置に
通気孔を設け、該通気孔の側部に該通気孔を覆う
仕切板を片持ち式に立設したことを特徴とするリ
ードバルブを提供する。

〔作 用〕

すなわち本考案のリードバルブは、ストツパの
弁孔に相対応する位置に形成した通気孔から、リ
ードとストツパの間に介在する流体の多くを流出
させるとともに、該通気孔に設けた仕切板により
リードに対する正圧力の影響を除去するようにな
る。

〔実施例〕

つぎに本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明する。

第１図および第２図において、弁孔２を備えた
ケース１の側面に、前記弁孔２を開閉するリード
３と、該リード３の開弁角度を規制するストツパ
４がビス５により片持ち式に重合添着されてお
り、ストツパ４の長手方向中央から先端寄りにか
けて比較的大きな開口面積を有する通気孔６が形
成されている。板材をプレス加工するときに一部
打ち抜きして形成されるこの通気孔６には、被打
抜部分が舌片状に残され、屈折形成されて仕切板
７が形成されている。

上記構成のリードバルブは、リード３の開弁
時、リード３とストツパ４の間の流体が通気孔６
から流出して優れたレスポンスを発揮するととも
に、仕切板７が正圧力を遮断するため、リード３
着座時の衝撃力を低めることが可能である。すな
わちリード３の開弁時、リード３とストツパ４と
の間の流体は通気孔６を出て仕切板７の下面に当
たりその方向を変えて外部に流出し、また第１図
において上方から作用する正圧力は仕切板７によ
つて一旦緩衝されてから通気孔６に流入する。ま
た通気孔６をストツパ４の比較的先端寄りの位置
に設けたため、大量の流体を流出可能な外、仕切
板７をストツパ成形時のプレス工程で同時に形成
することができるため、その製造がきわめて容易
な利点を有する。

〔考案の効果〕

本考案のリードバルブは以上説明したように、
ストツパの弁孔に相対応する位置に通気孔を設
け、該通気孔の側部に該通気孔を覆う仕切板を立
設したもので、リード開弁時におけるレスポンス
とリードの耐久性の双方を一挙に向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係るリードバルブの
断面図、第２図は同ストツパの平面図、第３図は
従来例に係るリードバルブの断面図、、第４図は
同ストツパの平面図、第５図は従来改良例に係る
リードバルブの断面図、第６図は同ストツパの平
面図である。 １…ケース、２…弁孔、３…リード、４…スト
ツパ、５…ビス、６…通気孔、７…仕切板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弁孔２を備えたケース１の側面に、前記弁孔２
   を開閉するリード３と、該リード３の開弁角度を
   規制するストツパ４を片持ち式に重合添着してな
   るリードバルブにおいて、前記ストツパ４の前記
   弁孔２に相対応する位置に通気孔６を設け、該通
   気孔６の側部に該通気孔６を覆う仕切板７を片持
   ち式に立設したことを特徴とするリードバルブ。