JPH03135810A - タイヤ圧異常検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、車両の走行中に各タイヤの空気圧の異常を
常時監視し、その異常を検出するタイヤ圧異常検出方法
に関する。

（従来の技術及びその課題） 従来、車両走行中のタイヤの空気圧（タイヤ圧）を常時
検出し、検出したタイヤ圧の絶対値ないしは基準値との
比較値等により、その異常を検出するようにしていた。

このような従来のタイヤ圧異常検出方法では、例えば、
車両の旋回時や急制動時に、車体に作用する横加速度あ
るいは前後加速度により、タイヤの分担荷重が変化して
、タイヤに異常がなくてもタイヤ圧の変動が生じる。こ
のような状況において、タイヤ圧が異常であると誤診し
てしまわないように、検出されるタイヤ圧の時間平均値
により異常を検出したり、タイヤ圧の異常を判別する基
準値に余裕をもたせる等の配慮が必要であった。このた
め、タイヤ圧の異常判別に時間が掛かり、その判断が遅
れるという問題があった。　本発明は、このような問題
を解決するためになされたもので、車両の走行状態に拘
らず常に正確にタイヤ圧の異常を検出することができる
タイヤ圧異常検出方法を提供することを目的とする。

（課題を解決する手段） 上述の目的を達成するために本発明に依れば、加速度セ
ンサにより検出される加速度に応して荷型移動量を予測
し、各タイヤの分担荷重を予測した荷重移動量により補
正し、斯く補正した分担荷重に応じて各タイヤの標準タ
イヤ圧を設定し、各タイヤの空気圧を検出し、検出した
タイヤの空気圧と当該タイヤの標準タイヤ圧とを比較す
ることにより各タイヤの空気圧の異常を検出することを
特徴とするタイヤ圧異常検出方法が提供される。

（作用） 標準タイヤ圧は、各タイヤの分担荷重に応じて設定され
、この分担荷重は、検出される加速度に応じて予測され
た荷重移動量により補正される。

従って、検出された各タイヤの空気圧と比較される標準
タイヤ圧は、車体が受ける加速度、例えば横加速度や前
後加速度に応じて設定されることになり、車両が直進の
みならず、旋回中や急加速中等であっても、常時タイヤ
の空気圧の異常を検出することが可能となる。

（実施例） 以下本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は、本発明方法が実施されるタイヤ圧異常検出装
置の概略構成を示し、前輪左右の各タイヤＰＬ、　ＦＲ
及び後輪左右の各タイヤＲＬ、ＲＲの夫々に、タイヤ内
の空気室の圧力（タイヤ圧）を検出する圧力センサ１２
が取り付けられている。この圧力センサ１２は、検出し
た圧力に応じた信号をコントローラ１０に供給する。尚
、これらの圧力センサ１２の取付方法等は、公知である
のでその詳細な説明は省略する。

コントローラ１０は、後述する手順に従ってタイヤ圧異
常検出プログラムを実行する中央演算装置（ＣＰＵ）、
ＲＡＭやＲＯＭ等の記憶装置、Ｉ１０インターフェイス
（いずれも図示せず）等より構成されている。コントロ
ーラＩＯの入力側には前述の圧力センサ１２の他に、旋
回時や横風を受けた時に車体に作用する横加速度Ｇｙを
検出する横Ｇセンサ１４、急加減速時等に車体に作用す
る前後加速度Ｇｘを検出する前後Ｇセンサ１６等が夫々
電気的に接続されており、各センサからの検出信号が供
給される。一方、コントローラ１０の出力側には、タイ
ヤのパンクを警報する警告灯１８が接続されている。

次に、第２図を参照してコントローラ１０が実行するタ
イヤ圧異常検比手順を説明する。

コントローラ１０は、先ず、横Ｇセンサ１４および前後
Ｇセンサ１６が検出する加速度に応じて、荷重移動量を
下記のようにして演算する（ステップ５１０）。そして
、演算した荷重移動量により、各車輪の分担荷重を演算
する（ステップ５１２）。

この荷重は、後述するように静止時の各車輪の分担荷重
を補正することにより演算される。

口重移動量および　担口重の演 ここで、タイヤ荷重移動量および各車輪の分担荷重の演
算方法について説明する。

静止時の各車輪の分担荷重を、前輪Ｐ　Ｆ　、後輪Ｐ、
とすると、走行時に車体が前後加速度Ｇｘのみを受けた
とすると、前左右車輪および後左右車輪の各分担荷重Ｐ
　ＦＬ’ｌ　Ｐ　ＦｉｌＺ　Ｐ　ｌｌＬ’ｌ　Ｐ□′は
、次式（１）〜（４）により演算される。

ＰＦＬ　　＝Ｐｐ　＋’ＡΔＰｐｍ　　　　　−−（１
）ＰＦＲ’　　＝ＰＦ　　＋’ＡΔＰＰＢ　　　　　　
・・・・・　（２）Ｐ　ＩＬ”　　＝　Ｐ　Ｒ−％ΔＰ
Ｐ、ｌ　　　　　・・・・・・（３）ＰＲＩ’　　”ｐ
Ｈ−％ΔＰＰ１１　　　　　　・・・・・・（４）ここ
に、ΔＰＰＭは、前後加速度Ｇｘによる荷重移動量であ
り、ブレーキング時の前方移動量を正の値に設定され、
加速時には負の値に設定される。

そして、前後加速度Ｇｘによる荷重移動量ΔＰＰＢは次
式（５）により演算される。

Δ　Ｐｐａ”　　Ｃ（Ｗｓ本ｒｐａ＊Ｋｐｎ）／　　［
Ｈａ＄（Ｋｐａ　　　ＬネｒＰ　）　　１＋ｗ　　＊ｈ
ｇｕｐｓ／Ｈａ　　］　　孝　Ｇｘ　　　　　　　−＝
−（５）ここに、Ｗｓはバネ上重量、ｒＰＢはピッチン
グバウンシング半径、ＫＰＢはピッチングバウンシング
剛性、ＨＢはホイルベース、ｈ　５ＬＩＰＢはピッンチ
ングバウンシング高さ、Ｗは全重量である。

次に、走行時に車体が横加速度Ｇｙのみを受けたとする
と、前左右車輪および後左右車輪の各分担荷重ＰＦＬ’
ＩＰＰＲ’１ＰＲＬ’１ＰＲ１’　は、次式（６）〜（
９）により演算される。

ＰＦＬ　　＝ＰＦ−ΔＰＬＦ　　　　　　・・・・・・
（６）ＰＦＲ＝Ｐｒ＋ΔＰＬＦ　　　　　　−−−−・
−（７）ＰＩＩＬ”　　＝ＰＲ−ΔＰＬＲ・・・・・・
　（８）ＰＲ１１’　　＝ＰＲ＋ΔＰＬＩＩ　　　　　
　　・・・・・・　（９）ここに、ΔＰＬＦおよびΔＰ
ＬＩＩは、左旋回時に車体が横加速度Ｇｙを受けた時の
、フロントおよびリヤの荷重移動量（このとき、ΔＰＬ
ＦおよびΔＰＬＲはいずれも正の値に設定される）であ
り、各荷重移動量ΔＰＬＦおよびΔＰＬＩＩは、次式０
０）により演算される。

ΔＰＬｌ＝　　（（Ｗｓ＋本ｒＬｔネＫｔ、＋）／　　
ｆＴｄ１本（ＫＬＩ　　　Ｗｓｕｒ＋、＋）１＋Ｗｕｈ
ｓｕＬ＋／　　Ｔｄ＋３　　本　Ｇｙ　　　　　　−・
−−−−（１０）ここに、ｉはフロントないしはリヤを
示し、ｒＬはロール半径、Ｔｄはトレッド、ＫＬはロー
ル剛性、ｈ３ＵＬはロール軸高さである。

車体に前後加速度ＧＸと横加速度ｃｙとが同時に作用す
る場合、前後加速度Ｇｘによる荷重移動量を横加速度ｃ
ｙによる荷重移動量の計算式のＷｓ＋およびＷｌに加算
して分担荷重を演算すればよい。このとき、ロール半径
「Ｌｌおよびロール軸高さｈｓｕｔ　ｌも姿勢変化を考
慮して補正する必要がある。

今、前後加速度Ｇｘによる荷重移動量をΔＰｐＨとする
と、横加速度Ｇｙによる左右の荷重移動量は、フロント
およびリヤでそれぞれ下記ようにして求められる。

フロント ΔＰＬＦ’＝　　［（Ｗｉｔ°本ｒＬＦ’　）／　　ｆ
Ｔｄｒ本（ＫＬＦ　　　Ｗｓｒ”ネｒＬＦ’　月＋　（
ＷＦ’　＋ｈｓｕＬｒ’　）／Ｔｄｖ）　　参　ＧＶ　
　　　−−−・・・（１１）ここに、 ＷＳＦ　＝Ｗｓｒ＋ΔＰＰｌ１・・・・・・（１２）Ｗ
Ｆ’　　＝ＷＦ＋ΔＰ、　　　　　　　　・・・・・・
（１３）次に、ピッチング角θによる車両の沈込量し。

を演算すると、ピッチング角θは、 θ　＝（Ｗ３　傘「４本ＧＸ）／（ＫＰＢ　　　ＷＳ　
　＊ｒｐｓ）　　　　・−・・（１４）で演算されるか
ら、沈込量ＬＦは、 ＬＦ　＝ＬＦ　”１１４１θ　　　　　　　−・・−・
・（１５）となる。ここに、ＬＰ’　は前輪から車両重
心までの距離である。

従って、 ｒｃｒ’　＝ｒＬｒ　　ＬＦ　　　　　　　　　・・・
・・・（１６）ｈｓｕＬｒ’　＝ｈｓｕＬｒ　　ＬＦ　
　　　　　　　−・”（１７）上式（１１）〜（１３）
、　（１６）、　（１７）より前後加速度Ｇｘおよび横
加速度Ｇｙによりフロント側の車輪に生じた荷重移動量
ΔＰ　ＬＦ’　を求めることができ、フロント側の分担
荷重Ｐ　ＦＬ’　＋　Ｐ　Ｐｉ１’　は次式（１８）、
　（１９）％式％ （１８） （１９） （２） （２１） （２２） 次に、沈込量Ｌｍは、 ＬＲ＝Ｌｌ”本　ｔａｎθ　　　　　　　　　　・・・
・・・（２３）となり、Ｌ　、　ｌ　は後輪から車両重
心までの距離である。

従って、 ｒＬＲ＝ｒ□＋ＬＲ・・・・・・（２４）ｈｓｕＬａ”
　＝ｈｓｕＬ＋＋十ＬＲ−−（２５）上式（２０）〜（
２２）、　（２４）、　（２５）よりリヤ側の車輪に生
じた荷重移動量ΔＰ　Ｌｌｌ’を求めることができ、リ
ヤ側の分担荷重ＰＲＬ’、Ｐ□゛は次式（２６）、　（
２７）で％式％ （２６） （２７） 次に、コントローラｌＯは、上述のようにして求めた分
担荷重から各タイヤの標・準タイヤ圧Ｐｇを演算する（
ステップ５１４）。第３図は分担荷重と標準タイヤ圧Ｐ
、との関係を示し、標準タイヤ圧Ｐ、は、タイヤの初期
圧が一定である限り分担荷重に応じて一義的に求めるこ
とができる。そして、このような関係は予め実験的に求
めて前述した記憶装置に記憶され、コントローラ１ｏは
この分担荷重・標準タイヤ圧Ｐ２テーブルから、上述の
ようにして演算した分担荷重に応じた標準タイヤ圧Ｐ２
を読み出す。

次いで、各タイヤの圧力センサ１２により検出されるタ
イヤ圧Ｐｉと、対応する標準タイヤ圧Ｐ。

との偏差を求め、この偏差が所定値ΔＰｃより小さいか
否かを判別する（ステップ５１６）。この判別結果が肯
定（Ｙｅｓ）の場合には、当該タイヤ圧は正常であり、
このような場合にはステップ３１８に進み、警告灯１８
を消灯したままに保持する。

一方、ステップ８１６の判別結果が否定（Ｎｏ）の場合
には、当該タイヤ圧は異常であると判定し、ステップＳ
２０に進み警告灯１８を点灯して運転者に警報を発する
。

このように、標準タイヤ圧ｐｇを車体に作用する加速度
に応じて設定されるため、上述した所定判別値ΔＰｃを
可能な限り小さい値に設定することができ、パンク判別
が短時間で行うことができる。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明のタイヤ圧異常検出
方法に依れば、荷重移動量が検出される加速度に応じて
予測され、この予測した荷重移動量により、静止時の各
タイヤの分担荷重が補正され、このように補正した分担
荷重に応じて設定される標準タイヤ圧とタイヤの空気圧
とを比較して各タイヤの空気圧の異常を検出するように
したので、車両の走行状態の如何を問わず、常時タイヤ
圧の異常を正確に判別することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明を実施
するタイヤ圧異常検出装置の概略構成を示すブロック図
、第２図はタイヤ圧異常検出手順を示すフローチャート
、第３図は分担荷重と標準タイヤ圧Ｐｇとの関係を示す
グラフである。 ＩＯ・・・コントローラ、１２・・・圧力センサ、１４
・・・横Ｇセンサ、１６・・・前後Ｇセンサ、１８・・
・パンク警告灯、ＰＬ、　ＰＲ，ＲＬ、　ＲＲ・・・タ
イヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加速度センサにより検出される加速度に応じて荷重移動
   量を予測し、各タイヤの分担荷重を予測した荷重移動量
   により補正し、斯く補正した分担荷重に応じて各タイヤ
   の標準タイヤ圧を設定し、各タイヤの空気圧を検出し、
   検出したタイヤの空気圧と当該タイヤの標準タイヤ圧と
   を比較することにより各タイヤの空気圧の異常を検出す
   ることを特徴とするタイヤ圧異常検出方法。