JPH0313527A - 磁束密度の極めて高い一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
磁束密度の極めて高い一方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH0313527A JPH0313527A JP1148313A JP14831389A JPH0313527A JP H0313527 A JPH0313527 A JP H0313527A JP 1148313 A JP1148313 A JP 1148313A JP 14831389 A JP14831389 A JP 14831389A JP H0313527 A JPH0313527 A JP H0313527A
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Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
本発明はトランス等の鉄芯に用いられる高磁束密度を有
する一方向性珪素鋼板の製造方法に関するものである。
する一方向性珪素鋼板の製造方法に関するものである。
〈従来の技術〉
一方向性電磁鋼板は軟磁性材料として、主にトランスそ
の他の電気機器の鉄芯材料に使用されており、磁気特性
としては励磁特性と鉄損特性が良、好なものが要求され
る。
の他の電気機器の鉄芯材料に使用されており、磁気特性
としては励磁特性と鉄損特性が良、好なものが要求され
る。
この一方向°性電磁鋼板は最終仕上焼鈍工程で二次再結
晶現象を起こさせ、鋼板面に(110)面、圧延方向に
<001>軸をもったいわゆるゴス組織を発達させるこ
とによって得られている。従って良好な磁気特性を得る
ためには、磁化容易軸である<001>軸を圧延方向に
高度に揃えることが重要である。そのためには、二次再
結晶粒の成長に直接影響を及ぼす最終仕上焼鈍の条件を
最適な条件にする必要がある。
晶現象を起こさせ、鋼板面に(110)面、圧延方向に
<001>軸をもったいわゆるゴス組織を発達させるこ
とによって得られている。従って良好な磁気特性を得る
ためには、磁化容易軸である<001>軸を圧延方向に
高度に揃えることが重要である。そのためには、二次再
結晶粒の成長に直接影響を及ぼす最終仕上焼鈍の条件を
最適な条件にする必要がある。
ところで二次再結晶は、最終仕上焼鈍中に一次再結晶組
織中のゴス方位粒([110)(001〉粒〕が周囲の
結晶粒を蚕食して、10μ程度から数鴫〜数c11の結
晶粒に成長する現象である。この二次再結晶を確実に行
わせるためにはゴス方位粒以外の結晶粒の成長を抑える
インヒビターの存在が不可欠でありAlN、 MnSi
MnSe等の析出物が一触的に用いられている。
織中のゴス方位粒([110)(001〉粒〕が周囲の
結晶粒を蚕食して、10μ程度から数鴫〜数c11の結
晶粒に成長する現象である。この二次再結晶を確実に行
わせるためにはゴス方位粒以外の結晶粒の成長を抑える
インヒビターの存在が不可欠でありAlN、 MnSi
MnSe等の析出物が一触的に用いられている。
従って、仕上焼鈍において二次再結晶を良好に行わせる
ためには、二次再結晶が起きる温度においてインヒビタ
ーを正常にa能させ、ゴス方位粒以外の結晶粒の成長を
抑える必要がある。そのためにはインヒビターの分散を
v&綱に保たねばならない、従来の仕上焼鈍では昇温途
中でインヒビターが成長して抑制効果を失わないように
800〜1150℃の温度範囲までの加熱時間を35時
間以下とする方法が特開昭50−134917号公報に
、あるいは700〜900℃の温度区間を平均Is〜1
00℃/hrで急熱し、かつ900〜1000℃間の任
意の温度から二次再結晶が少なくとも50%進行する温
度までは2〜b 公報で提案されている。
ためには、二次再結晶が起きる温度においてインヒビタ
ーを正常にa能させ、ゴス方位粒以外の結晶粒の成長を
抑える必要がある。そのためにはインヒビターの分散を
v&綱に保たねばならない、従来の仕上焼鈍では昇温途
中でインヒビターが成長して抑制効果を失わないように
800〜1150℃の温度範囲までの加熱時間を35時
間以下とする方法が特開昭50−134917号公報に
、あるいは700〜900℃の温度区間を平均Is〜1
00℃/hrで急熱し、かつ900〜1000℃間の任
意の温度から二次再結晶が少なくとも50%進行する温
度までは2〜b 公報で提案されている。
しかし、これらの方法で実際に製造した場合には、最終
仕上焼鈍前の工程条件や最終仕上Vt鈍時の微妙な工程
条件の影響を受けて磁気特性が不安定で、かつ劣化する
という問題点を含み、高磁束密度の製品を安定して得る
ことが困難であった。
仕上焼鈍前の工程条件や最終仕上Vt鈍時の微妙な工程
条件の影響を受けて磁気特性が不安定で、かつ劣化する
という問題点を含み、高磁束密度の製品を安定して得る
ことが困難であった。
また、特にインヒビターとして/VN及びMnSeを含
有した場合磁気特性が不安定で高磁束密度の製品を安定
して得ることが困難であった。
有した場合磁気特性が不安定で高磁束密度の製品を安定
して得ることが困難であった。
〈発明が解決しようとする!I題〉
本発明の目的は、インヒビターとして八!N及びMnS
cを含有する一方向性電磁鋼板において、極めて高い磁
束密度を安定して付与する製造方法を提案するものであ
る。
cを含有する一方向性電磁鋼板において、極めて高い磁
束密度を安定して付与する製造方法を提案するものであ
る。
〈課題を解決するだめの手段〉
本発明は、一方向性電磁鋼板の熱延板に1回ないしは中
間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施して最終仮J7と
し、次いで脱炭焼鈍を経て焼鈍分離剤を塗布し最終仕上
焼鈍を施す一連の工程からなる一方向性電磁鋼板の製造
方法において、該熱延板にインヒビター構成元素として
Al及びSeを含有させ、かつ該最終仕上焼鈍時の昇温
速度を700〜875℃間の任意の所定の温度までは2
0℃/hr以上とし、次いで該所定の温度から1100
〜1300℃の温度域までを5℃/hr以上15℃/h
r未満とすることを特徴とするIn!!$!密度の掻め
て高い一方向性電磁鋼板の製造方法である。
間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延を施して最終仮J7と
し、次いで脱炭焼鈍を経て焼鈍分離剤を塗布し最終仕上
焼鈍を施す一連の工程からなる一方向性電磁鋼板の製造
方法において、該熱延板にインヒビター構成元素として
Al及びSeを含有させ、かつ該最終仕上焼鈍時の昇温
速度を700〜875℃間の任意の所定の温度までは2
0℃/hr以上とし、次いで該所定の温度から1100
〜1300℃の温度域までを5℃/hr以上15℃/h
r未満とすることを特徴とするIn!!$!密度の掻め
て高い一方向性電磁鋼板の製造方法である。
〈作 用〉
本発明者等はAlを含有する一方向性電磁鋼板を製造す
る際の適正な最終仕上焼鈍方法を検討するために以下の
実験を行い本発明に至る知見を得た。
る際の適正な最終仕上焼鈍方法を検討するために以下の
実験を行い本発明に至る知見を得た。
次に実験例について説明する。
AlとSeを含む素材として、Si : 3.20wt
%(以下単に%で示す) 、 C:0.068%、S
01・Al : 0.028%、 N : 0.008
0%、 Mn: 0.080%、 Se: 0.0
24%。
%(以下単に%で示す) 、 C:0.068%、S
01・Al : 0.028%、 N : 0.008
0%、 Mn: 0.080%、 Se: 0.0
24%。
Sb: 0.029%を含有する鋼塊Aと八!とSを
含む素材として、Si:3.18%、 C: 0.
065%、5ol−At: 0.028%、 N :
0.0080%、 Mn: 0.075%、S:0
.021%、 Sb: 0.0211i%を含有する
鋼塊Bを用意した。これらの鋼塊を1350℃に加熱し
た後、2.7IIIIm厚の熱延板とし、次いで冷間圧
延を行い1.5nw厚に仕上げた0次いでさらに105
0”C2分の中間焼純後急冷し0.23閣の厚さまで冷
間圧延し、840℃で脱炭焼鈍を行った後、MgOを塗
布した。仕上焼鈍は所定の温度(Tsi)まで50℃/
hrで急熱し、次にその所定の温度(Tsi)からはl
O℃/hrで除熱して1200℃まで昇温した。第1図
及び第2図に昇温速度の変更点(Ts i )と得られ
た製品の磁束密度の平均値を0印で、標準偏差を矢印の
範囲で示す。
含む素材として、Si:3.18%、 C: 0.
065%、5ol−At: 0.028%、 N :
0.0080%、 Mn: 0.075%、S:0
.021%、 Sb: 0.0211i%を含有する
鋼塊Bを用意した。これらの鋼塊を1350℃に加熱し
た後、2.7IIIIm厚の熱延板とし、次いで冷間圧
延を行い1.5nw厚に仕上げた0次いでさらに105
0”C2分の中間焼純後急冷し0.23閣の厚さまで冷
間圧延し、840℃で脱炭焼鈍を行った後、MgOを塗
布した。仕上焼鈍は所定の温度(Tsi)まで50℃/
hrで急熱し、次にその所定の温度(Tsi)からはl
O℃/hrで除熱して1200℃まで昇温した。第1図
及び第2図に昇温速度の変更点(Ts i )と得られ
た製品の磁束密度の平均値を0印で、標準偏差を矢印の
範囲で示す。
MとSeを素材中に含む鋼塊Aでは急熱から除熱に切り
換える温度Tsiが700〜875℃の範囲で安定して
高磁束密度が得られた。一方MとSを素材中に含む鋼塊
Bでは全最的に鋼塊Aに比べ磁束密度が低く、Tsiが
下がるに従って磁束密度は低下した。
換える温度Tsiが700〜875℃の範囲で安定して
高磁束密度が得られた。一方MとSを素材中に含む鋼塊
Bでは全最的に鋼塊Aに比べ磁束密度が低く、Tsiが
下がるに従って磁束密度は低下した。
各製品板の二次再結晶の状態を調べてみると、鋼塊Aに
ついてはTsiが900″C以上では部分的にしか二次
再結晶していないが、875℃以下では完全に二次再結
晶が起きていた。鋼塊Bについては、Tsiが850℃
以下及び1000℃では部分的にしか二次再結晶せず、
二次再結晶が完全に行われたのはTsiが875〜97
5 ”Cの範囲のみであった。
ついてはTsiが900″C以上では部分的にしか二次
再結晶していないが、875℃以下では完全に二次再結
晶が起きていた。鋼塊Bについては、Tsiが850℃
以下及び1000℃では部分的にしか二次再結晶せず、
二次再結晶が完全に行われたのはTsiが875〜97
5 ”Cの範囲のみであった。
これらの実験事実より本発明者等はAlとSeを含む成
分を用いて、かつ仕上焼鈍時に700〜875℃の温度
範囲内で急熱から除熱に切り換えることにより高磁束密
度の製品を安定して得られることを新規に見出した。
分を用いて、かつ仕上焼鈍時に700〜875℃の温度
範囲内で急熱から除熱に切り換えることにより高磁束密
度の製品を安定して得られることを新規に見出した。
ところで、このような方法で高磁束密度を得られる理由
は必ずしも明らかでないが本発明者等は次のように考え
ている。
は必ずしも明らかでないが本発明者等は次のように考え
ている。
八!Nを主要インヒビターとする一方向性電磁鋼板の二
次再結晶温度は特公昭50−134917号公報に開示
されているように1000℃前後である。鋼塊Aと鋼塊
Bの二次再結晶温度を調べるために、最終仕上焼鈍中で
試片を取り出して調査したところ、鋼塊Aは1000〜
1025℃、鋼塊Bは980〜1020℃であった。こ
の結果から判断すると700〜875℃から1000℃
付近までの除熱中には二次再結晶は開始していない。
次再結晶温度は特公昭50−134917号公報に開示
されているように1000℃前後である。鋼塊Aと鋼塊
Bの二次再結晶温度を調べるために、最終仕上焼鈍中で
試片を取り出して調査したところ、鋼塊Aは1000〜
1025℃、鋼塊Bは980〜1020℃であった。こ
の結果から判断すると700〜875℃から1000℃
付近までの除熱中には二次再結晶は開始していない。
前述したように二次再結晶は、−次回結晶組織中のゴス
方位の結晶粒が他の結晶粒を蚕食して成長する現象であ
るが、ゴス粒が他の結晶粒を蚕食し始めるまでに成長す
べき結晶粒として他の方位の結晶粒より選別される段階
が必要である。この段階は二次再結晶核の生成と称され
ているが、この二次再結晶核の生成は二次再結晶が起こ
る以前の701)〜875℃から1000’C前後の二
次再結晶温度までの除熱中に起こっているものと考えら
れる。
方位の結晶粒が他の結晶粒を蚕食して成長する現象であ
るが、ゴス粒が他の結晶粒を蚕食し始めるまでに成長す
べき結晶粒として他の方位の結晶粒より選別される段階
が必要である。この段階は二次再結晶核の生成と称され
ているが、この二次再結晶核の生成は二次再結晶が起こ
る以前の701)〜875℃から1000’C前後の二
次再結晶温度までの除熱中に起こっているものと考えら
れる。
そしてこの二次再結晶核の生成は二次再結晶温度までの
温度ff歴に影響され、良好な二次再結晶核を得るため
には適正な時間と温度が必要である。
温度ff歴に影響され、良好な二次再結晶核を得るため
には適正な時間と温度が必要である。
最終仕上焼鈍において、昇温速度を変更する点(Ts
i )が875℃を超える温度では除熱を開始してから
二次再結晶が開始するまでの時間が短く、二次再結晶核
の発生数が減るために、二次再結晶が不完全になると考
えられる。 Tsiが700℃未満では二次再結晶が
始まるまでの時間が長すぎ、ゴス方位からずれた方位の
結晶粒も二次再結晶核として生成してしまうために二次
再結晶は完全であっても磁束密度は低くなると推定され
る。そのため二次再結晶を完全に行わせ、かつ良好な方
位の二次再結晶粒を生成させる最適なTsiが存在する
ものと思われる。
i )が875℃を超える温度では除熱を開始してから
二次再結晶が開始するまでの時間が短く、二次再結晶核
の発生数が減るために、二次再結晶が不完全になると考
えられる。 Tsiが700℃未満では二次再結晶が
始まるまでの時間が長すぎ、ゴス方位からずれた方位の
結晶粒も二次再結晶核として生成してしまうために二次
再結晶は完全であっても磁束密度は低くなると推定され
る。そのため二次再結晶を完全に行わせ、かつ良好な方
位の二次再結晶粒を生成させる最適なTsiが存在する
ものと思われる。
従来の技術では二次再結晶時の昇温速度及び焼鈍雰囲気
に注意が払われており、二次再結晶温度以下の温度H歴
が問題にされることはなかった。
に注意が払われており、二次再結晶温度以下の温度H歴
が問題にされることはなかった。
また700〜875℃の温度域からの除熱はインヒビタ
ーを劣化させるために不利だとされ、二次再結晶時にイ
ンヒビターの抑制力を維持するためには、前述したよう
に特開昭50−134917号公報では800〜115
0℃の範囲を35時間以内で急熱する方法、あるいは特
開昭54−40227号公報では700〜900℃の温
度区間を平均15〜100℃/hrで急熱し、かつ90
0〜1000℃の任意の温度から二次再結晶が少なくと
も50%進行する温度までは2〜lO℃/hrの徐加熱
する方法が開示されている。
ーを劣化させるために不利だとされ、二次再結晶時にイ
ンヒビターの抑制力を維持するためには、前述したよう
に特開昭50−134917号公報では800〜115
0℃の範囲を35時間以内で急熱する方法、あるいは特
開昭54−40227号公報では700〜900℃の温
度区間を平均15〜100℃/hrで急熱し、かつ90
0〜1000℃の任意の温度から二次再結晶が少なくと
も50%進行する温度までは2〜lO℃/hrの徐加熱
する方法が開示されている。
本実験例においても、AlMとMnSをインヒビターと
する鋼塊Bにおいては従来の技術思想が正しいことが証
明されている。しかし、本発明者らがIVNとMnSe
をインヒビターとする鋼塊Aで見出した現象は、従来の
技術思想と全く異なるものであり、前述の核生成の理論
を導入しない限り説明ができないものである。インヒビ
ターとしてのMnSとMnSeとでかかる差異が生じた
原因は、おそらく高温に保持された際の成長性の差異、
すなわちインヒビターとしてのa能を持続できる能力の
差異に起因するものであると思われる。
する鋼塊Bにおいては従来の技術思想が正しいことが証
明されている。しかし、本発明者らがIVNとMnSe
をインヒビターとする鋼塊Aで見出した現象は、従来の
技術思想と全く異なるものであり、前述の核生成の理論
を導入しない限り説明ができないものである。インヒビ
ターとしてのMnSとMnSeとでかかる差異が生じた
原因は、おそらく高温に保持された際の成長性の差異、
すなわちインヒビターとしてのa能を持続できる能力の
差異に起因するものであると思われる。
すなわちMnSeをインヒビターとして利用した場合、
700〜875℃の範囲から除熱を開始することでイン
ヒビターを劣化させることなく方位の良好な二次再結晶
核を生成させ成品の磁束密度を向上させることができた
ものと思われる。それ故、本発明の効果はAlとSeを
素材中に含む1を磁鋼板独自のものである。実験例で説
明したようにMとSを含む鋼塊Bでは、除熱を開始する
温度が850℃以下になると除熱中にインヒビターの抑
制力が失われるために二次再結晶が不完全になり磁束密
度は低下した。また本発明の効果はインヒビターの抑制
力が失われやすい、板厚が薄い場合(特に0.30−以
下)に顕著である。
700〜875℃の範囲から除熱を開始することでイン
ヒビターを劣化させることなく方位の良好な二次再結晶
核を生成させ成品の磁束密度を向上させることができた
ものと思われる。それ故、本発明の効果はAlとSeを
素材中に含む1を磁鋼板独自のものである。実験例で説
明したようにMとSを含む鋼塊Bでは、除熱を開始する
温度が850℃以下になると除熱中にインヒビターの抑
制力が失われるために二次再結晶が不完全になり磁束密
度は低下した。また本発明の効果はインヒビターの抑制
力が失われやすい、板厚が薄い場合(特に0.30−以
下)に顕著である。
以上のように本発明の技術思想は、八lとSeを含存す
る一方向性電磁鋼板の最終仕上焼鈍において、適正な温
度と時間範囲をとり、インヒビターの機能を川なうこと
なく方位の良好な二次再結晶粒を成長させ磁気特性を向
上させるというものである。
る一方向性電磁鋼板の最終仕上焼鈍において、適正な温
度と時間範囲をとり、インヒビターの機能を川なうこと
なく方位の良好な二次再結晶粒を成長させ磁気特性を向
上させるというものである。
さらに以下本発明の詳細な説明する。
本発明の対象としている一方向性1!磁鋼板の製造に於
いては従来用いられている製鋼法で得れた溶鋼を連続鋳
造法或いは造塊法で鋳造し、必要に応じて分塊工程を挟
んでスラブを得、引き続き熱間圧延し、必要に応して熱
延板焼鈍を行った後、1回ないしは中間焼鈍を挾む2回
以上の冷間圧延により最終板厚の冷延板を得る。最終冷
延圧下率は80%未満であると二次再結晶粒の方位が悪
(95%を超えると二次再結晶が困難であるため、80
超〜95%が好ましい0次いで脱炭焼鈍を従来の方法で
行う、熱延板の化学成分は重量%でSi:2.5〜4.
0%、C:0.03〜0.10%9M可溶性At:
0.010〜0.065%、 N : 0.0010〜
0.0150%、 Mn : 0.02〜0.30%、
Ss : 0.005〜0.040%を含有するこ
とが好ましく、その他インヒビター構成元素として公知
であるSb : 0.01−0.20%、 Cu :
0.02〜0.20%。
いては従来用いられている製鋼法で得れた溶鋼を連続鋳
造法或いは造塊法で鋳造し、必要に応じて分塊工程を挟
んでスラブを得、引き続き熱間圧延し、必要に応して熱
延板焼鈍を行った後、1回ないしは中間焼鈍を挾む2回
以上の冷間圧延により最終板厚の冷延板を得る。最終冷
延圧下率は80%未満であると二次再結晶粒の方位が悪
(95%を超えると二次再結晶が困難であるため、80
超〜95%が好ましい0次いで脱炭焼鈍を従来の方法で
行う、熱延板の化学成分は重量%でSi:2.5〜4.
0%、C:0.03〜0.10%9M可溶性At:
0.010〜0.065%、 N : 0.0010〜
0.0150%、 Mn : 0.02〜0.30%、
Ss : 0.005〜0.040%を含有するこ
とが好ましく、その他インヒビター構成元素として公知
であるSb : 0.01−0.20%、 Cu :
0.02〜0.20%。
Sn : 0.02〜0.30%、Ge : 0.01
〜0.30%、 Ni : 0.02〜0.20%及
びMo : 0.01〜0.05%を単独または複合し
て添加させてもよい、 Siは4.0%を超すと冷間圧
延が困難であり、2.5%未満では電気抵抗が低く良好
な鉄…を得られないので2.5〜4.0%が好ましい、
Cは0.03%未満では良好な一次再結晶組織が得られ
ず、0.10%を超えると脱炭不良となり磁気特性が悪
化するので0.03〜0゜10%が好ましい。
〜0.30%、 Ni : 0.02〜0.20%及
びMo : 0.01〜0.05%を単独または複合し
て添加させてもよい、 Siは4.0%を超すと冷間圧
延が困難であり、2.5%未満では電気抵抗が低く良好
な鉄…を得られないので2.5〜4.0%が好ましい、
Cは0.03%未満では良好な一次再結晶組織が得られ
ず、0.10%を超えると脱炭不良となり磁気特性が悪
化するので0.03〜0゜10%が好ましい。
酸可溶性へl、 NはAfNを形成する基本成分であり
、良好な磁気特性を得るためにはAtは0.010〜0
.065%、Nは0.0010〜0.0150%必要で
ある。これを超える量では、AlNの粗大化を招き抑制
力としての効果を失い、これ未満ではAZNの量として
不十分である。
、良好な磁気特性を得るためにはAtは0.010〜0
.065%、Nは0.0010〜0.0150%必要で
ある。これを超える量では、AlNの粗大化を招き抑制
力としての効果を失い、これ未満ではAZNの量として
不十分である。
Mn+ Seは結合してMnSeを形成しインヒビター
として機能するが、Mnとして0.30%、Seとして
0.040%を超えるとF+nSeを溶体化するための
スラブ加熱温度が裏通ぎ実用的でなく、Mnとして0.
02%未満、Seとしてo、oos%未満ではMnSe
の量が不足してインヒビターとして機能させるには不十
分である。従ってMnは0.02%0.30%、 Se
は0.005〜0.040%の範囲が好ましい。
として機能するが、Mnとして0.30%、Seとして
0.040%を超えるとF+nSeを溶体化するための
スラブ加熱温度が裏通ぎ実用的でなく、Mnとして0.
02%未満、Seとしてo、oos%未満ではMnSe
の量が不足してインヒビターとして機能させるには不十
分である。従ってMnは0.02%0.30%、 Se
は0.005〜0.040%の範囲が好ましい。
さらに磁束密度を向上させるためにSb、 Cuを添加
することは可能である。Sbは0.20%を超えると脱
炭性が悪くなり、0.01%未満では効果が無いので0
.01〜0.20%が好ましい、Cuは0.20%を超
えると酸洗性が悪化し0.01%未満では効果が無いの
で0.01〜0.20%が好ましい。
することは可能である。Sbは0.20%を超えると脱
炭性が悪くなり、0.01%未満では効果が無いので0
.01〜0.20%が好ましい、Cuは0.20%を超
えると酸洗性が悪化し0.01%未満では効果が無いの
で0.01〜0.20%が好ましい。
鉄IMを向上させるためにSn、 Ge、 Niを添加
することができる。 Snは0.30%を超えると脆化
し、0.01%未満では効果が無いので0.01〜0.
30%が好ましい。Geは0.30%を超えると良好な
一次再結晶組織が得られず、0.01%未満で効果が無
いので0.01〜0.30%が好ましい、旧は0.20
%を超えると熱間強度が低下し、0.01%未満では効
果が無いので0.O1〜0.20%が好ましい。
することができる。 Snは0.30%を超えると脆化
し、0.01%未満では効果が無いので0.01〜0.
30%が好ましい。Geは0.30%を超えると良好な
一次再結晶組織が得られず、0.01%未満で効果が無
いので0.01〜0.30%が好ましい、旧は0.20
%を超えると熱間強度が低下し、0.01%未満では効
果が無いので0.O1〜0.20%が好ましい。
表面性液を改善するためにMoを添加できる。
0.05%を超えると脱炭性が悪くなり、0.01%未
満では効果が無いのでo、oi〜0.05%が好ましい
。
満では効果が無いのでo、oi〜0.05%が好ましい
。
なおSは不可避的に混入する不純物であり、完全に低減
するにはコストアップになるので上限を0.010%と
する。
するにはコストアップになるので上限を0.010%と
する。
脱炭焼鈍後にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し
最終仕上焼鈍を行う。
最終仕上焼鈍を行う。
この際、焼鈍分離剤中にTi01等公知の添加物を混入
することは有効である0本発明の特徴はこの最終仕上焼
鈍にあるが、最終仕上焼鈍を行う際に700〜875℃
間の任意の所定の温度(Tsi)までは20℃/hr以
上の速度で昇温し、次いで該所定の温度(Tsi) 1
100=1300℃の温度までを5℃/hr以上15℃
/hr未満の速度で昇温することである。 Tsiが
875℃を超えると二次再結晶が不完全になり、Tsi
が700”C未満では二次再結晶しても磁束密度が低下
するのでTsiは700〜875℃とする。またTsi
までの昇温速度は20”C/hr未満では磁束密度が低
下するのでTsiまでの昇温速度は20℃/hr以上と
する。 Ts:から1!00〜1300℃までの昇温速
度は15℃/hr以上となると二次再結晶が不完全にな
り、5℃/hr未満では二次再結晶しても磁束密度は低
下するので5℃/hr以上!5℃/hr未満とする。
することは有効である0本発明の特徴はこの最終仕上焼
鈍にあるが、最終仕上焼鈍を行う際に700〜875℃
間の任意の所定の温度(Tsi)までは20℃/hr以
上の速度で昇温し、次いで該所定の温度(Tsi) 1
100=1300℃の温度までを5℃/hr以上15℃
/hr未満の速度で昇温することである。 Tsiが
875℃を超えると二次再結晶が不完全になり、Tsi
が700”C未満では二次再結晶しても磁束密度が低下
するのでTsiは700〜875℃とする。またTsi
までの昇温速度は20”C/hr未満では磁束密度が低
下するのでTsiまでの昇温速度は20℃/hr以上と
する。 Ts:から1!00〜1300℃までの昇温速
度は15℃/hr以上となると二次再結晶が不完全にな
り、5℃/hr未満では二次再結晶しても磁束密度は低
下するので5℃/hr以上!5℃/hr未満とする。
最終焼鈍雰囲気にはあまり影響を受けないので従来のい
かなる方法にも適用可能である。
かなる方法にも適用可能である。
最終仕上焼I11!後にm板に張力を付加するコーティ
ングを行うと鉄mが一段と低下する0本発明によって製
造された製品は極めて磁束密度が高いため、公知の磁区
細分化技術を適用することによりさらに低鉄用の製品を
得ることが可能である。
ングを行うと鉄mが一段と低下する0本発明によって製
造された製品は極めて磁束密度が高いため、公知の磁区
細分化技術を適用することによりさらに低鉄用の製品を
得ることが可能である。
〈実施例〉
実施例I
Si : 3.25%、 C: 0.070%、酸可
溶性へl : 0.025%、 N : 0.0080
%、 Mn : 0.073%、 Se: 0.02
4%。
溶性へl : 0.025%、 N : 0.0080
%、 Mn : 0.073%、 Se: 0.02
4%。
Sb: 0.026%、 Cu : 0.08%を含
み残部実質的にreの組成になる板厚2.3+111w
の熱延板を1000℃3分間焼鈍後急冷し、1.50m
m厚まで冷間圧延し、次いで1100”C2分間の中間
焼鈍後急冷し、0.23Mの最終仮jV、まで冷間圧延
し、次いで840℃4分間の脱炭焼鈍を行い、引き続き
TiO2を5%添加したM(40を焼鈍分離剤として塗
布し、第1表の条件で仕上焼鈍を行った。こうして得ら
れた製品の磁束密度、鉄tnを第1表に示す。
み残部実質的にreの組成になる板厚2.3+111w
の熱延板を1000℃3分間焼鈍後急冷し、1.50m
m厚まで冷間圧延し、次いで1100”C2分間の中間
焼鈍後急冷し、0.23Mの最終仮jV、まで冷間圧延
し、次いで840℃4分間の脱炭焼鈍を行い、引き続き
TiO2を5%添加したM(40を焼鈍分離剤として塗
布し、第1表の条件で仕上焼鈍を行った。こうして得ら
れた製品の磁束密度、鉄tnを第1表に示す。
実施例2
Si : 3.39%、 C: 0.065%、酸可
溶性/V : 0.029%、 N ! 0.0080
%、 Mn: 0.077%、 Se: 0.020%
。
溶性/V : 0.029%、 N ! 0.0080
%、 Mn: 0.077%、 Se: 0.020%
。
sb: 0.029%、 Cu : 0.09%を含
み残部実質的にFeの組成になる板厚2.5閣の熱延板
を1100℃3分間焼鈍後急冷し、0.35M厚の最終
板厚まで冷間圧延し、次いで850℃2分間の脱炭焼鈍
を行い、引き続きTie、を5%添加したMgOを焼鈍
分離剤として塗布し、第2表の条件で仕上焼鈍を行った
。こうして得られた製品の磁束密度、鉄損を第2表に示
す。
み残部実質的にFeの組成になる板厚2.5閣の熱延板
を1100℃3分間焼鈍後急冷し、0.35M厚の最終
板厚まで冷間圧延し、次いで850℃2分間の脱炭焼鈍
を行い、引き続きTie、を5%添加したMgOを焼鈍
分離剤として塗布し、第2表の条件で仕上焼鈍を行った
。こうして得られた製品の磁束密度、鉄損を第2表に示
す。
実施例3
第3表で示される成分を含み残部実質的にFeの組成に
なる鋼についてMgO塗布(本実施例ではTi0gを含
まないMgOである)まで実施例Iと同様な工程で処理
した0次いで仕上焼鈍をTsiまでを30℃/hrの昇
温速度でTsiからをlO℃/hrの昇温速度で行った
。各成分においても高磁束密度、低鉄i貝が実現されて
いる。
なる鋼についてMgO塗布(本実施例ではTi0gを含
まないMgOである)まで実施例Iと同様な工程で処理
した0次いで仕上焼鈍をTsiまでを30℃/hrの昇
温速度でTsiからをlO℃/hrの昇温速度で行った
。各成分においても高磁束密度、低鉄i貝が実現されて
いる。
〈発明の効果〉
本発明により、一方向性i磁鋼板の製造工程において、
その最終仕上焼鈍の昇熱速度を含有するインヒビターの
機能を発揮するように調整することにより、良好な二次
再結晶&[l織を得ることができ、極めて高い磁束密度
を安定して付与することができた。
その最終仕上焼鈍の昇熱速度を含有するインヒビターの
機能を発揮するように調整することにより、良好な二次
再結晶&[l織を得ることができ、極めて高い磁束密度
を安定して付与することができた。
第1図は鋼塊AのTsiと磁束密度の関係を表すグラフ
、第2図は鋼塊BのTsi、l!:磁束密度の関係を表
すグラフである。
、第2図は鋼塊BのTsi、l!:磁束密度の関係を表
すグラフである。
Claims (1)
- 一方向性電磁鋼板の熱延板に1回ないしは中間焼鈍を挟
む2回以上の冷間圧延を施して最終板厚とし、次いで脱
炭焼鈍を経て焼鈍分離剤を塗布し最終仕上焼鈍を施す一
連の工程からなる一方向性電磁鋼板の製造方法において
、該熱延板にインヒビター構成元素としてAl及びSe
を含有させ、かつ該最終仕上焼鈍時の昇温速度を700
〜875℃間の任意の所定の温度までは20℃/hr以
上とし、次いで該所定の温度から1100〜1300℃
の温度域までを5℃/hr以上15℃/hr未満とする
ことを特徴とする磁束密度の極めて高い一方向性電磁鋼
板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1148313A JPH0676622B2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 磁束密度の極めて高い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1148313A JPH0676622B2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 磁束密度の極めて高い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0313527A true JPH0313527A (ja) | 1991-01-22 |
JPH0676622B2 JPH0676622B2 (ja) | 1994-09-28 |
Family
ID=15449998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1148313A Expired - Fee Related JPH0676622B2 (ja) | 1989-06-13 | 1989-06-13 | 磁束密度の極めて高い一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676622B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011510166A (ja) * | 2007-12-28 | 2011-03-31 | ポスコ | 磁気特性に優れた方向性電気鋼板及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-06-13 JP JP1148313A patent/JPH0676622B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011510166A (ja) * | 2007-12-28 | 2011-03-31 | ポスコ | 磁気特性に優れた方向性電気鋼板及びその製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0676622B2 (ja) | 1994-09-28 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |