JPH03130498A - 紙又は紙を含む積層材料の殺菌方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は紙又は紙を含む積層材料の殺菌方法に関する。

更に詳しくは、本発明は、食品包装に適する紙又は紙を
含む積層材料の殺菌方法に関する。

（従来技術） 近年、紙の片面又は両面にプラスチックフィルムやアル
ミニウム箔を積層した積層材料を用いて無菌雰囲気下で
飲料等を包装密封する技術が開発されている。

内容物はジュース等であり、その長期保存を可能とする
ため、内容物は勿論、包装材ｔ１を高度に殺菌する必要
がある。

このため、包装材料は通常３５％の過酸化水素溶液に、
８０℃という高温で数秒間浸漬していた。

（発明が解決しようとする課題） しかし、かかる高温の過酸化水素水冷液に浸漬すると、
溶液は包材端部から紙中に浸透するという欠点があった
。溶剤の浸透した紙は折ることも困難であり、また過酸
化水素が内容物に溶出する危険も残っている。

（課題を解決するための手段） この問題を解決するため、本発明は、過酢酸ど過酸化水
素を含む溶液を殺菌液として使用する殺菌方法を提供す
る。

本発明に係る積層材料は、紙の片面又は両面に防水性の
皮膜を形成したものである。皮膜としてはプラスチック
、金属箔等が使用できる。なお、溶液の浸透を防止する
ため、両面に防水性皮膜を有する積層材料が好ましい。

紙又は積層材料は平面状又はスリーブ状のものであって
良い。

殺菌液は例えば５５℃の低温で良い。

（作用） 本発明に係る殺菌液は、低温で大きい殺菌能力を示す、
このため、低温で殺菌が可能となり、溶液の浸透も小さ
い。

（実施例） 紙の両面にプラスチックフィルムを貼り合わせた積層材
料を筒状に丸め、両側端同志をヒートシールして包装材
料とした。

かかる包装材料を、濃度２０％の過酢酸−過酸化水素溶
液（５５°Ｃ）に約１０秒間浸漬した後、１５０°Ｃの
ホットエアーを噴射して殺菌剤を除去した。

このエツジウィック値（包装材料１０００ｍｍ”当りの
重量増加）を測定したところ、０．００８１ｇ／１００
０ｍｍ”であった。

また、枯草菌について６Ｄの殺菌効果を得るためには、
濃度５％、温度５５°Ｃ，１０秒浸漬すれば良く、セレ
ウス菌について６Ｄの殺菌効果を得るためには、濃度３
５％、温度５５°Ｃ，１０秒浸漬すれば良かった。

（比較例） 濃度３５％の過酸化水素水溶液（８０″Ｃ）を用いた外
は実施例と同様に実験を行なった。

エツジウィック値は０．０１９８ｇ／１０００ｍｍ”　
であった。

枯草菌について６Ｄ以上の殺菌効果を得るためには、濃
度３５％、温度８０℃、１０秒の条件が必要であった。

（効果） 本発明によれば、低温で高い殺菌力を有するため、端部
からの溶液の浸透を防いで、高い殺菌効果を得ることが
できる。

特　　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）紙又は紙を含む積層材料を、過酢酸及び過酸化水
   素を含む溶液に浸漬することを特徴とする紙又は紙を含
   む積層材料の殺菌方法。