JPH03129312A - 光学実験等のための微動ステージ - Google Patents

光学実験等のための微動ステージ

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JPH03129312A
JPH03129312A JP4934990A JP4934990A JPH03129312A JP H03129312 A JPH03129312 A JP H03129312A JP 4934990 A JP4934990 A JP 4934990A JP 4934990 A JP4934990 A JP 4934990A JP H03129312 A JPH03129312 A JP H03129312A
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JP
Japan
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plate
piezoelectric element
main body
fine movement
movement stage
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JP4934990A
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Inventor
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
Toru Mochizuki
徹 望月
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Suruga Seiki Co Ltd
Original Assignee
Suruga Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は微動ステージとりわけアクチュエータとして圧
電素子を利用した光学実験等に好適な微動ステージに関
するものである。
〔従来の技術及びその技術的課題〕
光センサー、光ICの開発や光通信などの基礎実験ある
いはバイオテクノロジーの分野における顕微鏡vA察等
においては、実験要素や試料を取付けこれを高精度で位
置決めすることが必要とされる。かかる手段として、特
公昭57−25358号公報等に微動ステージが提案さ
れている。しかし、先行技術の微動ステージは、駆動機
構としてマイタロメータやモータを使用しており、この
ためステージの外部に駆動機構が大きく突出し、ステー
ジの小型化、コンパクトをに限界があった。
この対策として、圧電素子をアクチュエータとして利用
することが考えられるが、圧電素子自体は数ミクロン〜
0.1m+a程度しか変位できない。このため、別にモ
ータやマイクロメータある)Nはてこなどによる変位拡
大機構などの粗動用手段が必要となり、しかも、圧電素
子の駆動に数百なLNL数千Vの大きな電圧を必要する
ため、やはり大型で制御径も複雑化し、装置と運転の両
コストが高価になることを避けられなかった。
その他、インチワームと称されるアクチュエータも知ら
れているが、このものでは3つの素子とそれに対応する
制御系が必要であり、そのためやはり大型化とコストア
ップを避けられなかった。
また、この種のステージでは移動が安定し、かつ位置決
め後に確実にロックされることが必要であるが、これら
について、従来の圧電アクチュエータ型微動ステージで
は容易に手対応できないという問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は前記のような問題点を解消するために創案され
たもので、その基本的目的は、超精密な位置決めを簡単
かつコンパクトでしかも安価な構造で実現することがで
きる新規な圧電アクチュエータ型微動ステージを提供す
ることにある。
また、本発明の第2の目的は、前記基本目的に加え、移
動が安定しており1位置決め後のロックも簡単、確実に
行えるこの種の微動ステージを提供することにある。
さらに本発明の第3の目的は、前記目的に加え耐久性や
移動精度の高いこの種の微動ステージを提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記基本的目的を達成するため本発明(第1発明)は、
試料を取付ける第1プレートと、これの移動を精密ガイ
ドを介してガイドする第2プレートと、前記第1.第2
プレート間の空所に配置された駆動パックとを備え、前
記駆動パックが、第2プレートと摩擦接触する本体を有
し、この本体内に圧電素子が配されると共に圧電素子の
変位方向一端が本体に結合され、圧電素子の他端に慣性
体が結合されている構成としている。
また1本発明(第2発明)は、他の目的を達成するため
、上記基本構成に加え、開動パックを摩擦力増大要素で
常時第2プレートに押付けている構成としている。
いずれの場合も、圧電素子と慣性体との取合いとして、
次のような態様がある。
■圧電素子先端が慣性体の端面に結合されている構成 ■慣性体が端面から軸線方向に伸びる凹部を有し、圧電
素子が前記凹部に挿入され、先端が凹部の底に結合され
ている構成 ■圧電素子が本体内側両端部に対向状に結合され、それ
ら各圧電素子の変位方向端部がそれぞれ慣性体に結合さ
れている構成 ■慣性体が、少なくとも一端面に軸線方向に伸びる凹部
を有し、圧電素子が前記凹部に挿入され、先端が凹部の
底に結合されている構成 このうち■、■の態様は、圧電素子が慣性体の中にある
範囲で納められるため、前後長を実質的に短くすること
ができ、よりコンパクトな微動ステージとすることがで
きる。また、圧電素子は曲げモーメントに弱いが、■■
の構成とすることにより片持ち梁としての長さが短くな
るため、故障を少なくすることができる。
また、■、■の構成によれば、圧電素子を2つ用いるた
めパワーを倍増することができ、同時に圧電素子に対す
る予圧付加を要しないため、そのための機構を省略する
ことができる。さらに、圧電素子への引張り力の付加を
避けることができるため、圧電素子を壊れにくくするこ
とができる。
次に、第2発明において、摩擦力増大要素は。
通常、板ばね等のばねが用いられ、好適には、本体の両
側に配置され、それら各板ばねが、両端が第1プレート
に支持され、少なくとも中間に径大部を有し。該径大部
が本体から伸びる保持部に保持されている構成とする。
この構成によれば摩擦係数が高くなり、荷重に対する第
1プレートの動きを安定化することができる。また、単
なる第1プレートの自重による摩擦の場合に問題となる
ギャップの広がり、ゴミの噛込みによる不安定要素をな
くすことができる。
さらに、強い摩擦力のため、第1プレート移動後のロッ
ク機構を別に設ける必要がなくなり、特別な電源もいら
ないため、構造をシンプル化することができる。
前記第1発明と第2発明は、勿論単体でX軸ステージな
いしY軸ステージとして使用されるが、2つを90度位
相をずらせて組合せることにより、XY軸ステージとし
て利用される。
さらに、本発明は第3の目的を達成するため、各構成に
おいて、駆動パック本体と第2プレートとの摩擦面(接
触面)を高硬質・非発錆性の異種材料とするものである
。その具体的な態様としては、第2プレートと駆動プレ
ート本体の摩擦面のいずれか一方をステンレス鋼とし、
他方をセラミックス質とすることが挙げられ、その場合
、第2プレートをステンレス鋼とし、 It!動パック
本体を底部のみセラミック質とし、あるいはこれと逆に
駆動パック本体をステンレス鋼とし、第2プレートの溝
形断面底部のみをセラミック質とすることが好ましい。
〔実 施 例〕
以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図ないし第3図は本発明の基本的実施例(第1実施
例)を示し、第4図ないし第7図は第2実施例、第8図
と第9図は第3実施例を示している。
1は移動プレートとしての第1プレートであり、たとえ
ばアルミニウム等の軽金属から作られ、上部には必要に
応じ取付は穴などの取付は部100が設けられる。
2は第2プレートであり、下部にベース等に対する取付
は用穴200が設けられている。
前記第1プレート1は帳方向の両側壁が適度な長さで下
る門型状断面をなし、側壁下端面にはサイドガイドla
、laが固定されている。そして、長手方向は、第1実
施例では開放され、蓋板1b。
1cが固定されている。また、第2実施例と第3実施例
では第1プレート1は長手方向一端に一体の端壁1cを
有し、平面路U状をなしている。
第2プレート2は第1プレート1と対向状に配され、後
記する駆動パックと接触して駆動に必要な摩擦力を得る
よう上部が溝形断面となっている。
図示するものでは、第2プレート2はプレート本体2b
の上に溝形断面をなすセンターガイド部体2aがねじ2
cにより固定されている。これに代え、プレート本体2
bと該センターガイド部体2aを一体物としてもよいこ
とは言うまでもない。
そして、前記第1プレート1の外壁、図示するものでは
ガイド部体2aの外壁と前記サイドガイド1aの内壁間
には精密ガイド部材3,3が介装されている。この精密
ガイド部材3,3は任意であるが、図示するものでは、
■溝とローラあるいはボールとを組合せたクロスローラ
ケージ形式のものが用いられている。
4は駆動パックであり、前記第1プレート1と第2プレ
ート2および蓋板1b、lcで画成される空所5に配置
されている。詳しくは、駆動パック4は、上面開放の箱
形形状をなす本体4aと、これに内蔵される圧電素子4
bおよび慣性体4cを備えている。必要に応じ1本体4
aの上面にはカバー4dが施され、防音と異物侵入防止
を図るようにする。
本体4aは図示するものでは溝形板とその長手方向の端
板からなっているが、勿論一体物であってもよい、いず
れにしても、前記本体4aはその一部好ましくは下面4
2が第2プレート1の上面すなわちこの実施例では前記
センターガイド部体2aの底面20に接触する摩擦面と
なっている。
そして本体長手方向一端およびこれに対応する蓋板1b
には圧電素子4bのリード線を導出する導孔40,41
が設けられ、第18図のように蓋板に取付けたコネクタ
aを介して電源装置すに接続されるようになっている。
圧電素子4bはバイモルフ形、スタック形でもよいが、
駆動電圧の低減と寸法の小型化の点から、積層形のもの
が好適であり、たとえば第1−A図のように、薄いセラ
ミックシート401に内部電極402をプリントして多
数枚積層焼成し、両側に間隔的な絶縁体404を介して
外部電極403を取付けたものが用いられる。前記圧電
素子4bは本体4aの長手方向一端面に接着等により結
合される。
慣性体4cは比重の大きい材質からなり、その重量mは
、第1プレートと試料の重量をMとしたることが好まし
い。航記慣性体4cは本体4aに配さ九、その端面43
に、圧電素子4bの自由端側か接着等により結合される
。さらに、圧電素子4bと反対側の本体長手方向他端側
に取付けた押圧部材6により押圧されることで中空状に
保持され、かつ、同時に抑圧部材6で圧電素子4bに予
圧を付与するようになっている。抑圧部材6はたとえば
スプリングプランジャが用いられる。
6a、6bl′!叩動パツク4を常時第2プレート側に
押付け、第1プレート1の移動の安定化と移動後の位置
固定化を得るための摩擦力増大要素である。この摩擦力
増大要素6a、6bとしては電磁石を用いることもでき
るが1機構の大型化、複雑化、そして別の電源が必要に
なる。そこで好ましくはバイアスが用いられる。バイア
スは抜ばねが好適である。そこで以下の説明では摩擦力
増大要素を板ばねと略称することにする。
しかし、板ばねを用い、これの複数個を第1プレート1
の下面に取付け、自由端側で駆動パック4を上から押圧
しただけでは軸線方向(第1プレート移動方向)の剛性
がないため、第1プレート1は動かせない、そこで本実
施例では、部構造の特殊な板ばね6a、6bを用い、こ
れらを、前記駆動パック4の両側に相当する空所5にそ
れぞれ配し、第1プレート1と駆動パック4とを結ぶこ
とで、軸線と直角方向ではばね性を持たせる一方、軸線
方向では剛性を持たせている。
詳しくは、板ばね6a、6bは第5図でよく理解できる
ように、両端の柱状節部60,60と中間の少なくとも
ひとつの柱状節部61とを有し。
それら柱状節部60,60.61の間は板部62゜62
となっている。そして両端の柱状節部60゜60の軸線
方向端面にはそれぞれ円錐センター穴63が穿設されて
いる。
一方、駆動パック4の両側には筒状をなした保持部46
,46が設けられ、この保持部46,46に板ばね6a
、6bの中間柱状節部61が嵌められ、かつセットボル
ト47により締付けられることで駆動パック4とばねと
を結合している。さらに、第1実施例では板ばね6a、
6bと同軸線上に相当する第1プレート両端の蓋板1b
* lc(第2実施例では蓋板1bと端壁1c)にそれ
ぞれ2つずつねじ穴が設けられ、それらねじ穴には先端
に円錐センター六63に嵌まる円錐針部7oを有するヒ
ンジねじ7がねじ込まれている。従って。
駆動パック4はそれらヒンジねじ7と抜ばね6a。
6b及び保持部46により第1プレート1に固定される
ものである。
そして、ヒンジねじ7のねじ込みにより、板ばね6a、
6bは軸方向圧縮力が付与され、円錐針部70と円錐セ
ンター六63との関係によるヒンジ作用により第5a図
のように板ばね6a、 6bは無理なく変位し、両端の
柱状節部60,60と中間柱状節部61の端に創成され
る節点64a〜64dにより全体が下向きアーチ状とな
る。しかし中間柱状節部61は剛性を有し、これが駆動
パック4側と一体化した支点となっているため、駆動パ
ック4は下面42がセンターガイド2aの底面20に強
く押付けられる。
図示するものでは、第1プレート1には少なくとも両端
の柱状節部60.60を押下げる調整ねじ8が貫挿され
ているが、これを省略してもよい。
また、スペース的に許容されるならば、中間柱状節部は
2つ以上としてもよい。
以上が本発明の基本的構成であるが、第4図ないし第7
図の第2実施例では5圧電素子4bと慣性体4cとの取
合いを変えている。すなわちこの実施例では、慣性体4
cの端面43から所要の深さで凹部44が設けられ、こ
の凹部44に圧電素子4bが中空状に装入され、凹部底
45に接着等により結合されている。また、この実施例
では、蓋板ibが第1プレート1の開口部にはめられ、
固定ねじ9により固定されている。
第8図と第9図の第3実施例では、2つの圧電素子4b
、4bが用いられている。すなわち第8図と第9図によ
うに、それぞれの圧電素子4b、4bは慣性体4cを挟
んで同軸線上に配され、圧電素子4b、4bの各一端は
本体4aに接着等により結合さ九ている。他端は慣性体
4cの端面に接着等により結合してもよいが、図示する
ものでは、慣性体4cの端面に凹部44,44を形成し
、これの底に圧電素子4b、4bの他端を結合している
なお1図示するものでは両圧電素子4b、4bの各組の
リード線は本体4aの端壁を貫く導孔40から別々に導
出するようにしているが、好ましくは、慣性体4cに貫
通穴ないしは溝を形成し。
あるいは本体4aに溝を形成し、それらにより一方のリ
ード線を他方のリード線と集合させ、コネクタに接続す
る。
第10図と第11図は本発明を利用したXY微動ステー
ジ(第4実施例)を示しており、前記第1実施例ないし
第3実施例のいずれかの構造を備えた2つの微動ステー
ジA1とA2からなっている。
前記微動ステージAいA2は90度位相をずらした関係
で積層される。この場合、上側微動ステージA、は第2
プレートが省略され、第2プレートの代わりに下側微動
ステージAつの第1プレート1にセンターガイド2aが
固定ねじ11により直接固定される。それ以外の構造は
、前記実施例と同様である。
ところで1本発明においては、第1プレート及びこれに
取付けられる試料を移動するため、駆動パック本体4a
と第2プレート2との間に摩擦力が必要不可欠であり、
その摩擦力の適否で性能や耐久性が大きく左右される。
通常、駆動パック4は545Cで代表される鉄系材料や
リン青銅などの銅系材料が使用され、第2プレート2な
いしセンターガイド部体2aは鉄系材料が使用されよう
しかし、このような材質構成では、長時間放置しておい
た場合や、低電圧(低慣性力)で超微動を行った場合な
どにおいて耐久性や移動精度のバラツキを生じさせる。
従って、駆動パック本体4aと第2プレート2の少なく
とも接触部の材質を相互に親和性に乏しく、高硬質でか
つ非発錆性の異種材料とすることが好ましい、具体的に
は、アルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等で代表される
セラミックスとステンレス鋼の組合せが考えられる。
その実施態様としては、第1図ないし第11図に示され
る駆動パック本体4aの全体をセラミックス(又はステ
ンレス鋼)とし、第2プレート2の少なくとも溝形断面
をなす部分(実施例ではガイド部体2a)をステンレス
鋼(又はセラミックス)とすることである、しかし、材
料費や加工コストの点からは、第12図ないし第17図
の態様が推奨される。すなわち、これらは駆動パック本
体4aの底面だけ若しくは第2プレート2の溝底面だけ
をセラミック部21としたものである。このセラミック
部を得る方法は、イオンビームや溶射等でもよいが、よ
り簡便にはセラミックプレートないしシートを硬度及び
接着強度の強力な接着剤、たとえば高出力デバイス等で
用いられているセラミック系の熱硬化型接着剤で貼着す
ることである。
この場合、セラミックプレートないしシートを貼着する
側の材質はセラミックと同程度の熱膨張係数を持ったも
の(たとえば5US410や5US440Cなど)を選
択することが好ましい。
本発明による微動ステージは第18図に示すように電源
装置すに電気的に接続され、圧電素子4bに駆動電圧を
印加するようになっている。この電源装置すは、少なく
ともコンバータと駆動アンプを有し、好ましくはさらに
電源スィッチとその回路、移動スイッチとその回路、移
動軸選択スイッチとその回路、粗・微動切換えスイッチ
とその回路が設けられる。微動とは後記するサイクルが
数回行われるモードであり、粗動とは後記するサイクル
が連続的に繰り返されるモードをいう。そして、電源装
置すはインターフェイスCを有し、マイクロコンピュー
タ等の外部制御手段に接続され、種々の電圧パターンを
圧電素子4bに加えるようになっている。
〔実施例の作用〕
本発明の微動ステージを使用するには、第18図のよう
に圧電素子4bを電源装置!!bに接続し、第1プレー
ト1に所望の位置決めすべき試料を取付ける。この状態
から試料を移動するには、電源装Hbにより圧電素子4
bにたとえば第19−A図のようなステップで電圧を印
加すればよい。
すなわち、第1ステツプとして、圧電素子4bに急速に
電圧を印加する。こうすれば、圧電素子4bは急激に伸
び、その力が本体4aとこの中に位置する慣性体4Cに
伝達されるため、本体4aと慣性体4cは逆方向の移動
モーメントが与えられる0本体4aは保持部46.46
により板ばね6a、6bに結合されており、その板ばね
6a。
6bは軸方向では剛性比が高く、ヒンジねじ7゜7によ
り第1プレート1と結合されている。しかも前記圧電素
子4bの力は第2プレート2と本体4aと摩擦面42.
20で得られる摩擦力よりも大きいため、第1プレート
1は微小移動する。
次いで第2ステツプとして、圧電素子4bへの電圧をゆ
っくりと下げれば、圧電素子4bはゆっくりと元の長さ
に戻り、このときの加速度は小さいため、摩擦面42.
20による静止摩擦力が慣性力に勝り、従って本体4a
(第1プレート)は動かず、慣性体4Cだけが引戻され
る。
そして第3ステツプとして、引戻し段階で電圧を急激に
止めれば、慣性体4Cの加速度が急降下し、これにより
衝撃力が本体4aに作用するため、静止摩擦力に打ち勝
ってもう一度第1プレート1が微小移動する。この第1
プレート1の移動は運動エネルギが動摩擦により失われ
るまでである。
以上により1サイクルが終わり、これを2〜3回繰り返
すことで微動が得られる。勿論、連続サイクルとすれば
、移動量が大きくなり粗動が得られる。従って、粗動と
微動とを1つの駆動機構で行える。なお、第1プレート
1を逆方向に動かすには、逆転回路を用いて第19−B
図のように逆電圧を印加すればよい。なお、第2ステツ
プで慣性体Cを一定の加速度で加速しながら縮め1本体
4aの運動が起こった瞬間に急激に圧電素子4bを元の
長さに戻してもよく、これは1サイクルを早く終了させ
るメリットがある。
第3実施例の場合には、一方の圧電素子4bに第19−
A図、一方の圧電素子4bに第19−B図の電圧パター
ンを同時に印加するものであり、2つの圧電素子4b、
4bが並列状でなく直列状に用いられているため、共振
を起こさせることなくパワーを倍増することができると
共に、電源も1系統で足りる。
摩擦力増大機構として実施例のような特殊な板ばね6a
、6bを用いるときには、駆動パック4の摩耗、ゴミ等
による摩擦力の変動が起こらず、本体4aが第2プレー
ト2に安定して押付けられるため、終始安定した移動特
性を実現できる。また、摩擦係数が増加するため、荷重
に対しても安定性がよく、特別な電源等を全く用いずに
位置決め後の保持ないし移動ロックを得ることができる
なお、ばね力の調整はヒンジねじ7.7あるいは押しね
じ8の回動により簡単に実施できる。
前述したように、本発明は微動に必要な摩擦力を駆動パ
ック4と第2プレート2との接触で得ている。従って、
第1実施例ないし第4実施例における駆動パック本体4
aと第2プレート2の接触面の材質は、鉄系金属同士や
鉄系金属と銅系金属の組合せとした場合、次のような問
題が生ずる可能性がある。すなわち、第1に、長時間放
置しておくと、第2プレート2と駆動パック本体4aが
密着状態となるので、圧電素子への供給電圧を低電圧と
し、従って低慣性力としたときに移動不能が生じたり、
移動精度のバラツキ等が生じる。第2に、供給電圧を低
電圧にして超微少運動を行う場合、材料同士の親和性が
よいため微少な範囲で一種の焼付き現象が生じ、耐久性
が乏しくなる。
しかも、材料の性質上表面に錆が生じ、その錆粒子の介
在と移動時に発生する振動の影響により上記2つの現象
が顕著となりやすい。
こうした現象を回避する通常の対策は、潤滑油等による
膜層を形成することである。しかしながら1本発明にお
いては、摩擦力が必要不可欠な要因であるため、潤滑剤
を用いることは摩擦力の低下につながり、採用できない
しかるに、本発明においては、駆動パック本体4aと第
2プレート2の摩擦面を高硬質で非発錆性の異種材料例
えばセラミックスとステンレス鋼で構成している。この
ため良好な摩擦力を得ることができると同時に前記した
問題の発生を回避できる。すなわち、長時間放置しても
接面が密着状態とならず、次に駆動したときにスムーズ
かつ精度よく第1プレート1と移動させることができる
さらに、金属と非金属であることから、材料同士の親和
性がないため、焼付き現象等が生じず、超微少運動の耐
久性が良好である。しかも、耐摩耗性が高く、かつ表面
に錆が発しないため接面への介在物による運動性能低下
が起らない。
〔発明の効果〕
以上説明した本発明の第1項によるときには、超精密な
位置決めを簡mかつコンパクトでしかも安価な構造で実
現することができるというすぐれた効果が得られる。こ
とにサブミクロンないしナノミクロンオーダーの微小移
動が得られると共に、単なる圧電素子の変位でなくその
変位時の加速度を利用し、慣性体に任意の加速度のパタ
ーンを加えてその反動で第1プレートを移動させるので
、長距離の移動(粗動)をも得ることができ、そうした
微動・粗動を一つの駆動パックで行えるため、制御系と
駆動系を非常に簡素化することができる。
また、本発明の第3項や第5項によれば、圧電素子が慣
性体中に挿入されているため、その分だけ駆動パック寸
法を節減でき、従って微動ステージをより小型化するこ
とができる。
また1本発明の第4項と第5項によれば、移動パワーが
向上し、長距離の移動が可能になる。さらに、圧電素子
に予圧を加える機構や作業を省略することができると同
時に、引張りに弱い圧電素子の弱点を補えるため破損防
止に効果がある。
また1本発明の第8項や第10項によれば、一つの部材
が駆動パックと第1プレート1の結合手段と、駆動パッ
クと第1プレート1との摩擦力増加手段を兼ねているた
め、機構の簡易化と移動中および移動後の位置保持の安
定化をうまく達成することができる。
また1本発明の第11項ないし第14項によれば、駆動
パック本体4aと第2プレート2との摩擦面が高硬質・
非発錆性で構成されているため、良好な耐久性と移動精
度を実施することができる等のすぐれた効果が得られる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による微動ステージの第1実施例を示す
部分切欠平面図、第1−A図は圧電素子の部分的拡大図
、第2図は第1実施例の部分切欠正面図、第3図は第1
図m−m線に沿う断面図、第4図は本発明の第2実施例
を示す平面図、第5図は同じくそのrV−TV線に沿う
部分切欠断面図。 第5−A図はその一部拡大図、第6図は第2実施例の部
分切欠正面図、第7図は同じくその部分切欠側面図、第
8図は本発明の第3実施例を示す平面図、第9図は同じ
く第8図■−■線に沿う断面図、第10図は本発明をX
Y微動ステージに適用した実施例を示す部分切欠正面図
、第11図は同じくその部分切欠側面図、第12図は第
2図の別の実施態様を示す部分切欠正面図、第13図は
第12図 −線に沿う断面図、第14図は第6図の別の
実施態様を示す部分切欠正面図、第15図は第9図の別
の実施態様を示す断面図、第16図は第10図の別の実
施態様を示す部分切欠正面図、第17図は第11図の別
の実施態様を示す部分切欠側面図、第18図は本発明の
システムを示す斜視図、第19−A図と第19−B図は
本発明における時間と電圧及び移動距離の関係を示す線
図である。 1・・・第1プレート、2・・・第2プレート、3・・
・ガイド部材、4・・・駆動パック、4a・・・本体、
4b・・・圧電素子、4c・・・慣性体、5・・・空所
、6a、6b・・・摩擦力増大要素、7・・・ヒンジね
じ、21・・・セラミック部、42・・・摩擦面、44
・・・凹部、60.61・・・柱状節部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)試料を取付ける第1プレートと、これの移動を精
    密ガイドを介してガイドする第2プレートと、前記第1
    、第2プレート間の空所に配置された駆動パックとを備
    え、前記駆動パックが、第2プレートに摩擦接触する本
    体を有し、この本体内に圧電素子が配されると共に圧電
    素子の変位方向一端が本体に結合され、圧電素子の他端
    に慣性体が結合されていることを特徴とする光学実験等
    のための微動ステージ。 (2)圧電素子の先端が慣性体の端面に結合されている
    特許請求の範囲第1項記載の光学実験等のための微動ス
    テージ。 (3)慣性体が端面から軸線方向に伸びる凹部を有し、
    圧電素子が前記凹部に挿入され、先端が凹部の底に結合
    されているものを含む特許請求の範囲第1項記載の光学
    実験等のための微動ステージ。 (4)圧電素子が本体内側両端部に対向状に結合され、
    それら各圧電素子の変位方向端部がそれぞれ慣性体に結
    合されているものを含む特許請求の範囲第1項記載の光
    学実験等のための微動ステージ。 (5)慣性体が、少なくとも一端面に軸線方向に伸びる
    凹部を有し、圧電素子が前記凹部に挿入され、先端が凹
    部の底に結合されているものを含む特許請求の範囲第1
    項または第4項記載の光学実験等のための微動ステージ
    。 (6)試料を取付ける第1プレートと、これの移動を精
    密ガイドを介してガイドする第2プレートと、前記第1
    、第2プレート間の空所に配置された駆動パックとを備
    え、前記駆動パックが、第2プレートと摩擦接触する本
    体を有し、この本体内に圧電素子が配されると共に圧電
    素子の変位方向一端が本体に結合され、圧電素子の他端
    に慣性体が結合され、かつ駆動パックが摩擦力増大要素
    で常時第2プレートに押付けられるようになっているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載ないし第6項
    いずれかに記載の光学実験等のための微動ステージ。 (7)摩擦力増大要素が板ばねである特許請求の範囲第
    6項記載の光学実験等のための微動ステージ。 (8)摩擦力増大要素が本体の両側に配置された板ばね
    であり、それら各板ばねは、両端が第1プレートに支持
    され、少なくとも中間に径大部を有し、該径大部が本体
    から伸びる保持部に保持されている特許請求の範囲第7
    項記載の光学実験等のための微動ステージ。(9)試料
    を取付ける第1プレートと、これの移動を精密ガイドを
    介してガイドする第2プレートと、前記第1、第2プレ
    ート間の空所に配置された駆動パックとを備え、前記駆
    動パックが、第1プレートに固定され第2プレートと摩
    擦接触する本体を有し、この本体内に圧電素子が配され
    ると共に圧電素子の変位方向一端が本体に結合され、圧
    電素子の他端に慣性体が結合されている2つの微動ステ
    ージが90度位相をずらせて積層されているものを含む
    特許請求の範囲第1項ないし第5項いずれかに記載の記
    載の光学実験等のための微動ステージ。 (10)試料を取付ける第1プレートと、これの移動を
    精密ガイドを介してガイドする第2プレートと、前記第
    1、第2プレート間の空所に配置された駆動パックとを
    備え、前記駆動パックが、第1プレートに固定され第2
    プレートと摩擦接触する本体を有し、この本体内に圧電
    素子が配されると共に圧電素子の変位方向一端が本体に
    結合され、圧電素子の他端に慣性体が結合され、かつ駆
    動パックが摩擦力増大要素で常時第2プレートに押付け
    られるようになっている2つの微動ステージが90度位
    相をずらせて積層されているものを含む特許請求の範囲
    第6項ないし第8項いずれかに記載の記載の光学実験等
    のための微動ステージ。 (11)第2プレートと駆動パック本体との摩擦面が高
    硬質で非発錆性の異種材料で構成されている特許請求の
    範囲第1項、第6項、第9項及び第10項いずれかに記
    載の光学実験等のための微動ステージ。 (12)第2プレートと駆動プレート本体のいずれか一
    方がステンレス鋼であり、他方がセラミックスで構成さ
    れている特許請求の範囲第11項記載の光学実験等のた
    めの微動ステージ。 (13)第2プレートがステンレス鋼であり、駆動パッ
    ク本外は底部のみがセラミックス質で構成されている特
    許請求の範囲第11鋼記載の光学実験等のための微動ス
    テージ。 (14)駆動パック本体がステンレス鋼であり、第2プ
    レートの溝形底部のみがセラミックス層で構成されてい
    る特許請求の範囲第11項記載の光学実験等のための微
    動ステージ。
JP4934990A 1989-07-18 1990-03-02 光学実験等のための微動ステージ Pending JPH03129312A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007061925A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Nano Control:Kk 位置決めステージ及び回転ステージ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63299785A (ja) * 1987-05-29 1988-12-07 Res Dev Corp Of Japan 圧電・電歪素子を用いた衝撃力による微小移動装置

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