JPH03128637A - 高圧回転機コイル - Google Patents
高圧回転機コイルInfo
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- JPH03128637A JPH03128637A JP26474089A JP26474089A JPH03128637A JP H03128637 A JPH03128637 A JP H03128637A JP 26474089 A JP26474089 A JP 26474089A JP 26474089 A JP26474089 A JP 26474089A JP H03128637 A JPH03128637 A JP H03128637A
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Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
この発明は、高圧回転機の固定子コイルの絶縁に関する
。
。
3kv以上の誘導電動機及び発電機などの高圧回転機固
定子コイルの絶縁は、大別すると2つに分類される。1
つは対地絶縁層を形成するマイカテープに予め樹脂を一
定量保持させ、そのテープを素線導体束上に巻付け、そ
の後加熱、加圧して対地絶縁層を得るプリプレグ絶縁で
ある。もう1つは、樹脂がほとんど入っていないマイカ
テープを素線導体束上に巻付け、その後真空引、加圧含
浸によりマイカテープ中に樹脂を含浸し、さらに硬化せ
しめて対地絶縁層を得る樹脂含浸がある。 また樹脂含浸絶縁の中には、単一コイル毎に製作する方
法と、真空引、加圧含浸する前に、未含浸コイルを鉄心
スロット内に収め、コイル口出し線。 渡り線などを結線し、未含浸の固定子巻線を形戒させた
後、真空槽内で真空引及び加圧含浸、さらに加熱硬化さ
せるいわゆる全含浸絶縁がある。 第4図は、従来の全含浸絶縁による高圧コイルの断面図
である。第4図において、素線導体を束ね亀甲状に底形
した素線導体束lにガラスクロス。 フィルム及び手織布などの裏打基材にマイカを貼り合わ
せたマイカテープを電圧クラスに応じて巻回して対地絶
縁層であるマイカテープ巻層2を形成する。この段階で
はマイカテープ中には貼り合わせの樹脂のみである。そ
の後、対地絶縁層2と鉄心との間で発生する部分放電及
びスロット放電を防止するために外部コロナ防止層3と
して、半導電性テープあるいはシートが鉄心スロット長
とほぼ同じ範囲に巻回される。その後さらに外部コロナ
防止層3の末端には、エンドコロナ防止層が施される。 このようにしてできた未含浸亀甲コイルを鉄心スロット
内に挿入し、口出し線、渡り線などを接続し、固定子巻
線を形成し、その後鉄心とコイルとを一体にして真空槽
内で真空引及び熱硬化性エポキシ樹脂を加圧含浸、さら
に硬化して固定子コイルの対地絶縁層2を得るのが、全
含浸絶縁の例である。 この全含浸絶縁では、予め対地絶縁層を硬化成形し、絶
縁寸法が整い完全にできあがった固定子コイルを鉄心ス
ロット内に挿入するわけではないので、外部コロナ防止
層と鉄心との接触状態が必要となる。例えば鉄心スロッ
トに挿入する未含浸亀甲コイルの幅寸法が、鉄心のスロ
ット幅寸法に対して極端に狭い場合には、第5図に示す
通りとなる。第5図は第4図の高圧コイルが鉄心に挿入
された状態を示す図である。つまり、鉄心スロッh4a
に対して、素線導体束1、対地絶縁層2及び外部コロナ
防止層3からなるコイルが、変形した形で挿入され、外
部コロナ防止層3と鉄心4との接触面積が減少するとと
もに鉄心4とコイルとが正規の形で一体化されないこと
になる。 このような状態で固定子コイルが形成されると、外部コ
ロナ防止層3が局部加熱して焼損することや、長期間の
運転時の電磁振動でコイルが振動し、鉄心4と外部コロ
ナ防止層3間でスロット放電が生ずる危険性がある。ス
ロット放電が生ずると固定子コイルの対地絶縁層2は、
絶縁層表面から浸食され、ついには対地絶縁N2が破壊
し、重大な損害を被ることになる。
定子コイルの絶縁は、大別すると2つに分類される。1
つは対地絶縁層を形成するマイカテープに予め樹脂を一
定量保持させ、そのテープを素線導体束上に巻付け、そ
の後加熱、加圧して対地絶縁層を得るプリプレグ絶縁で
ある。もう1つは、樹脂がほとんど入っていないマイカ
テープを素線導体束上に巻付け、その後真空引、加圧含
浸によりマイカテープ中に樹脂を含浸し、さらに硬化せ
しめて対地絶縁層を得る樹脂含浸がある。 また樹脂含浸絶縁の中には、単一コイル毎に製作する方
法と、真空引、加圧含浸する前に、未含浸コイルを鉄心
スロット内に収め、コイル口出し線。 渡り線などを結線し、未含浸の固定子巻線を形戒させた
後、真空槽内で真空引及び加圧含浸、さらに加熱硬化さ
せるいわゆる全含浸絶縁がある。 第4図は、従来の全含浸絶縁による高圧コイルの断面図
である。第4図において、素線導体を束ね亀甲状に底形
した素線導体束lにガラスクロス。 フィルム及び手織布などの裏打基材にマイカを貼り合わ
せたマイカテープを電圧クラスに応じて巻回して対地絶
縁層であるマイカテープ巻層2を形成する。この段階で
はマイカテープ中には貼り合わせの樹脂のみである。そ
の後、対地絶縁層2と鉄心との間で発生する部分放電及
びスロット放電を防止するために外部コロナ防止層3と
して、半導電性テープあるいはシートが鉄心スロット長
とほぼ同じ範囲に巻回される。その後さらに外部コロナ
防止層3の末端には、エンドコロナ防止層が施される。 このようにしてできた未含浸亀甲コイルを鉄心スロット
内に挿入し、口出し線、渡り線などを接続し、固定子巻
線を形成し、その後鉄心とコイルとを一体にして真空槽
内で真空引及び熱硬化性エポキシ樹脂を加圧含浸、さら
に硬化して固定子コイルの対地絶縁層2を得るのが、全
含浸絶縁の例である。 この全含浸絶縁では、予め対地絶縁層を硬化成形し、絶
縁寸法が整い完全にできあがった固定子コイルを鉄心ス
ロット内に挿入するわけではないので、外部コロナ防止
層と鉄心との接触状態が必要となる。例えば鉄心スロッ
トに挿入する未含浸亀甲コイルの幅寸法が、鉄心のスロ
ット幅寸法に対して極端に狭い場合には、第5図に示す
通りとなる。第5図は第4図の高圧コイルが鉄心に挿入
された状態を示す図である。つまり、鉄心スロッh4a
に対して、素線導体束1、対地絶縁層2及び外部コロナ
防止層3からなるコイルが、変形した形で挿入され、外
部コロナ防止層3と鉄心4との接触面積が減少するとと
もに鉄心4とコイルとが正規の形で一体化されないこと
になる。 このような状態で固定子コイルが形成されると、外部コ
ロナ防止層3が局部加熱して焼損することや、長期間の
運転時の電磁振動でコイルが振動し、鉄心4と外部コロ
ナ防止層3間でスロット放電が生ずる危険性がある。ス
ロット放電が生ずると固定子コイルの対地絶縁層2は、
絶縁層表面から浸食され、ついには対地絶縁N2が破壊
し、重大な損害を被ることになる。
上記のごとく、全含浸絶縁による高圧回転機コイルにい
て、鉄心スロットとコイルとの隙間が大きいと、鉄心ス
ロット内にコイルが変形された状態に配置されることに
なり、鉄心と外部コロナ防止層との接触面積が低下し、
外部コロナ防止層の局部加熱や、運転時の電磁振動でコ
イルが振動し、スロット放電が発生する危険性がある。 この発明は、鉄心スロット内で鉄心とコイルの外側の外
部コロナ防止層との隙間をなくし、コイルと鉄心とを密
着させる高圧回転機のコイルを提供することを目的とす
る。
て、鉄心スロットとコイルとの隙間が大きいと、鉄心ス
ロット内にコイルが変形された状態に配置されることに
なり、鉄心と外部コロナ防止層との接触面積が低下し、
外部コロナ防止層の局部加熱や、運転時の電磁振動でコ
イルが振動し、スロット放電が発生する危険性がある。 この発明は、鉄心スロット内で鉄心とコイルの外側の外
部コロナ防止層との隙間をなくし、コイルと鉄心とを密
着させる高圧回転機のコイルを提供することを目的とす
る。
上記目的は、素線導体束上に複数巻回された未含浸のマ
イカテープ巻層と、このマイカテープ巻層の外側に巻回
された外部コロナ防止層と、この外部コロナ防止層の末
端に施されたエンドコロナ防止層とを備えた未含浸コイ
ルを形成し、この未含浸コイルを鉄心スロット内に挿入
して結線した後、この未含浸コイルと鉄心とを一体にし
て真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加圧含浸させ、
さらに硬化させてなる高圧回転機コイルにおいて、前記
マイカテープ巻層の外側の少なくともコイル側面に樹脂
含浸膨張材を添わせ、さらにその外側に外部コロナ防止
層をゆるく巻いて未含浸コイルを形成し、この未含浸コ
イルを鉄心スロット内に挿入して結線した後、この未含
蓄浸コイルと鉄心とを真空槽内で真空引及び熱硬化性樹
脂を加圧含浸させ、さらに硬化させることによって達成
される。
イカテープ巻層と、このマイカテープ巻層の外側に巻回
された外部コロナ防止層と、この外部コロナ防止層の末
端に施されたエンドコロナ防止層とを備えた未含浸コイ
ルを形成し、この未含浸コイルを鉄心スロット内に挿入
して結線した後、この未含浸コイルと鉄心とを一体にし
て真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加圧含浸させ、
さらに硬化させてなる高圧回転機コイルにおいて、前記
マイカテープ巻層の外側の少なくともコイル側面に樹脂
含浸膨張材を添わせ、さらにその外側に外部コロナ防止
層をゆるく巻いて未含浸コイルを形成し、この未含浸コ
イルを鉄心スロット内に挿入して結線した後、この未含
蓄浸コイルと鉄心とを真空槽内で真空引及び熱硬化性樹
脂を加圧含浸させ、さらに硬化させることによって達成
される。
マイカテープ巻層の外側の少なくともコイル側面に樹脂
含浸膨張材を添わせ、さらにその外側に外部コロナ防止
層をゆるく巻いて未含浸コイルを形成し、この未含浸コ
イルを鉄心スロット内に挿入して結線した後、この未含
浸コイルと鉄心とを真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂
を加圧含浸させ、さらに硬化させるので、樹脂含浸膨張
材は、鉄心スロットと未含浸コイルとの隙間に応じて膨
張し、樹脂を保持し隙間を埋める。これによって、マイ
カテープ巻回層と樹脂含浸膨張材とは一体となり、対地
絶縁層を増すことができ、さらに樹脂含浸膨張材上に施
しである外部コロナ防止層は、樹脂含浸膨張材が膨れて
内部から押し出され、鉄心スロットに密着するようにな
り、外部コロナ防止層と鉄心との接触状態が良好となる
。
含浸膨張材を添わせ、さらにその外側に外部コロナ防止
層をゆるく巻いて未含浸コイルを形成し、この未含浸コ
イルを鉄心スロット内に挿入して結線した後、この未含
浸コイルと鉄心とを真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂
を加圧含浸させ、さらに硬化させるので、樹脂含浸膨張
材は、鉄心スロットと未含浸コイルとの隙間に応じて膨
張し、樹脂を保持し隙間を埋める。これによって、マイ
カテープ巻回層と樹脂含浸膨張材とは一体となり、対地
絶縁層を増すことができ、さらに樹脂含浸膨張材上に施
しである外部コロナ防止層は、樹脂含浸膨張材が膨れて
内部から押し出され、鉄心スロットに密着するようにな
り、外部コロナ防止層と鉄心との接触状態が良好となる
。
以下図面に基づいてこの発明の詳細な説明する。第1図
はこの発明の実施例による高圧回転機コイルが鉄心スロ
ットに挿入された状態を示す断面図、第2図はこの発明
の他の実施例による高圧回転機コイルが鉄心に挿入され
た状態を示す断面図である。第1図において、素線導体
束l上にガラスクロス、フィルムあるいは不織布からな
る裏打基材上にマイカテープ巻層2を形成させる。その
上に樹脂含浸膨張材7をコイルの側面に添わせて配置さ
せる。また長さはスロット長あるいは後に巻回する外部
コロナ防止層3の長さとほぼ同じ長さとする。ここで用
いる樹脂含浸膨張材7としては、厚さが0.1 mm〜
2閣程度のマット状で樹脂を含浸した際に膨張して厚さ
が増すものでよく、通常ガラス繊維などの絶縁繊維と半
硬化性の樹脂及び硬化触媒から構成されており、例えば
インボルタ社製のPOROMATO747でもよい。こ
の樹脂含浸膨張材7は縛束はゆるくガラステープなどの
絶縁テープで縛束してもよいが、外部コロナ防止層3の
半導電性の外部コロナ防止テープあるいはシートそのも
のを縛束用として用いても良く、マイカテープ巻層2の
上に配置された樹脂含浸膨張材7は外部コロナ防止層3
でゆるく縛束される。さらに、外部コロナ防止層7の端
部にはエンドコロナ防止層が施される。 このように構成された未含浸コイルを鉄心スロット4a
内に2層に入れ、眉間にインターレヤー6及び鉄心スロ
ワ)4aの入口に楔5を取りつけてコイルを固定し、未
含浸コイルを外部で結線し、固定子巻線を形成させた後
、鉄心4と未含浸コイルとを一体として、真空槽内で真
空引及びエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を加圧含浸さ
らに加熱硬化を行う、樹脂含浸した際に、樹脂含浸膨張
材7は厚さ方向に約5倍程度まで膨張することから、コ
イル側面のマイカテープ巻層2と外部コロナ防止N7と
の間の隙間は埋められ、さらに外部コロナ防止層3は、
鉄心スロワ)4aの面に密着して全面的に接触するよう
になり、鉄心スロット内に隙間がなくなる。 第2図の実施例において、マイカテープ巻層2′と外部
コロナ防止層3との間にコイル全周にわたり樹脂含浸膨
張材7を挿入する。これによってコイルと鉄心4及び楔
5を隙間なく固定することができ、第1図の実施例より
さらに外部コロナ防止層3と鉄心4との接触を完全にす
ることができる。 第3図は高圧回転機コイルの印加電圧と最大放電電圧と
の関係を示す図である。第3図は、定格電圧クラス1l
kvの模擬鉄心(実機を想定したコイルピッチとスロッ
ト角度とを有する鉄心)を用いた全含浸コイルとして、
第1図の実施例のごとくコイル側面のみに樹脂含浸膨張
材を用いたコイルA、第2図の実施例のごとくコイル全
周にわたり樹脂含浸膨張材を用いたコイルB、樹脂含浸
膨張材を用いず鉄心とコイルとの隙間を片側0.8園と
した従来例のコイルCとを製作した。 3種類のコイルの初期の最大放電電荷の電圧特性はほぼ
同じであったが、加速度3Gの振動と定角電圧の1.5
倍の電圧を同時に加え3ケ月経過後の特性は第3図の通
りであった。第3図かられかるように、この発明の実施
例によるコイルA及びBに比べ、従来例によるコイルC
の最大電荷の電圧特性は悪化しており、印加電圧4kv
から急に放電電荷が上昇していて、鉄心4と外部コロナ
防止層3との電気的接触は悪く、外部コロナ防止層3の
損傷が示唆され、鉄心を分解してコイルのコロナ放電を
観察することによっても損傷が確認された。これに対し
て、この発明によるコイルA及びコイルBは、分解観察
によっても特に異常は認められなかった。
はこの発明の実施例による高圧回転機コイルが鉄心スロ
ットに挿入された状態を示す断面図、第2図はこの発明
の他の実施例による高圧回転機コイルが鉄心に挿入され
た状態を示す断面図である。第1図において、素線導体
束l上にガラスクロス、フィルムあるいは不織布からな
る裏打基材上にマイカテープ巻層2を形成させる。その
上に樹脂含浸膨張材7をコイルの側面に添わせて配置さ
せる。また長さはスロット長あるいは後に巻回する外部
コロナ防止層3の長さとほぼ同じ長さとする。ここで用
いる樹脂含浸膨張材7としては、厚さが0.1 mm〜
2閣程度のマット状で樹脂を含浸した際に膨張して厚さ
が増すものでよく、通常ガラス繊維などの絶縁繊維と半
硬化性の樹脂及び硬化触媒から構成されており、例えば
インボルタ社製のPOROMATO747でもよい。こ
の樹脂含浸膨張材7は縛束はゆるくガラステープなどの
絶縁テープで縛束してもよいが、外部コロナ防止層3の
半導電性の外部コロナ防止テープあるいはシートそのも
のを縛束用として用いても良く、マイカテープ巻層2の
上に配置された樹脂含浸膨張材7は外部コロナ防止層3
でゆるく縛束される。さらに、外部コロナ防止層7の端
部にはエンドコロナ防止層が施される。 このように構成された未含浸コイルを鉄心スロット4a
内に2層に入れ、眉間にインターレヤー6及び鉄心スロ
ワ)4aの入口に楔5を取りつけてコイルを固定し、未
含浸コイルを外部で結線し、固定子巻線を形成させた後
、鉄心4と未含浸コイルとを一体として、真空槽内で真
空引及びエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を加圧含浸さ
らに加熱硬化を行う、樹脂含浸した際に、樹脂含浸膨張
材7は厚さ方向に約5倍程度まで膨張することから、コ
イル側面のマイカテープ巻層2と外部コロナ防止N7と
の間の隙間は埋められ、さらに外部コロナ防止層3は、
鉄心スロワ)4aの面に密着して全面的に接触するよう
になり、鉄心スロット内に隙間がなくなる。 第2図の実施例において、マイカテープ巻層2′と外部
コロナ防止層3との間にコイル全周にわたり樹脂含浸膨
張材7を挿入する。これによってコイルと鉄心4及び楔
5を隙間なく固定することができ、第1図の実施例より
さらに外部コロナ防止層3と鉄心4との接触を完全にす
ることができる。 第3図は高圧回転機コイルの印加電圧と最大放電電圧と
の関係を示す図である。第3図は、定格電圧クラス1l
kvの模擬鉄心(実機を想定したコイルピッチとスロッ
ト角度とを有する鉄心)を用いた全含浸コイルとして、
第1図の実施例のごとくコイル側面のみに樹脂含浸膨張
材を用いたコイルA、第2図の実施例のごとくコイル全
周にわたり樹脂含浸膨張材を用いたコイルB、樹脂含浸
膨張材を用いず鉄心とコイルとの隙間を片側0.8園と
した従来例のコイルCとを製作した。 3種類のコイルの初期の最大放電電荷の電圧特性はほぼ
同じであったが、加速度3Gの振動と定角電圧の1.5
倍の電圧を同時に加え3ケ月経過後の特性は第3図の通
りであった。第3図かられかるように、この発明の実施
例によるコイルA及びBに比べ、従来例によるコイルC
の最大電荷の電圧特性は悪化しており、印加電圧4kv
から急に放電電荷が上昇していて、鉄心4と外部コロナ
防止層3との電気的接触は悪く、外部コロナ防止層3の
損傷が示唆され、鉄心を分解してコイルのコロナ放電を
観察することによっても損傷が確認された。これに対し
て、この発明によるコイルA及びコイルBは、分解観察
によっても特に異常は認められなかった。
この発明によれば、マイカテープ巻層と樹脂含浸膨張材
とは一体となり、対地絶縁層を増すとともに、外部コロ
ナ防止層は樹脂含浸膨張材が膨張して内部から押し出さ
れて鉄心スロット内に密着するので、外部コロナ防止層
と鉄心との電気的接触が良好となり、外部コロナの発生
を防止できる。 この発明によれば、外部コロナ防止層と鉄心との隙間の
ない高圧回転機コイルを容易に製作できて、コイル製作
のための作業能率を向上させる。このコイルは保守が簡
単で、かつ安定した運転をすることができる。
とは一体となり、対地絶縁層を増すとともに、外部コロ
ナ防止層は樹脂含浸膨張材が膨張して内部から押し出さ
れて鉄心スロット内に密着するので、外部コロナ防止層
と鉄心との電気的接触が良好となり、外部コロナの発生
を防止できる。 この発明によれば、外部コロナ防止層と鉄心との隙間の
ない高圧回転機コイルを容易に製作できて、コイル製作
のための作業能率を向上させる。このコイルは保守が簡
単で、かつ安定した運転をすることができる。
第1図はこの発明による高圧回転機コイルが鉄心スロッ
トに挿入された状態を示す断面図、第2図はこの発明の
他の実施例による高圧回転機コイルが鉄心スロットに挿
入された状態を示す断面図、第3図は高圧回転機コイル
の印加電圧と最大放電電荷との関係を示す図、第4図は
従来例による高圧回転機コイルの断面図、第5図は第4
図の高圧回転機コイルが鉄心スロットに挿入された状態
を示す断面図である。 1:素線導体束、2:対地絶縁層であるマイカテープ、
3:外部コロナ防止層、4:鉄心、4a:鉄心スロット
、5:楔、6:インターレヤー7:樹脂含浸膨張材。 笥 3 蛤 箪 図 雷 図
トに挿入された状態を示す断面図、第2図はこの発明の
他の実施例による高圧回転機コイルが鉄心スロットに挿
入された状態を示す断面図、第3図は高圧回転機コイル
の印加電圧と最大放電電荷との関係を示す図、第4図は
従来例による高圧回転機コイルの断面図、第5図は第4
図の高圧回転機コイルが鉄心スロットに挿入された状態
を示す断面図である。 1:素線導体束、2:対地絶縁層であるマイカテープ、
3:外部コロナ防止層、4:鉄心、4a:鉄心スロット
、5:楔、6:インターレヤー7:樹脂含浸膨張材。 笥 3 蛤 箪 図 雷 図
Claims (1)
- 1)素線導体束上に複数巻回された未含浸のマイカテー
プ巻層と、このマイカテープ巻層の外側に巻回された外
部コロナ防止層と、この外部コロナ防止層の末端に施さ
れたエンドコロナ防止層とを備えた未含浸コイルを形成
し、この未含浸コイルを鉄心スロット内に挿入して結線
した後、この未含浸コイルと鉄心とを一体にして真空槽
内で真空引及び熱硬化性樹脂を加圧含浸させ、さらに硬
化させてなる高圧回転機コイルにおいて、前記マイカテ
ープ巻層の外側の少なくともコイル側面に樹脂含浸膨張
材を添わせ、さらにその外側に外部コロナ防止層をゆる
く巻いて未含浸コイルを形成し、この未含浸コイルを鉄
心スロット内に挿入して結線した後、この未含浸コイル
と鉄心とを真空槽内で真空引及び熱硬化性樹脂を加圧含
浸させ、さらに硬化させてなることを特徴とする高圧回
転機コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26474089A JPH03128637A (ja) | 1989-10-11 | 1989-10-11 | 高圧回転機コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26474089A JPH03128637A (ja) | 1989-10-11 | 1989-10-11 | 高圧回転機コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH03128637A true JPH03128637A (ja) | 1991-05-31 |
Family
ID=17407520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26474089A Pending JPH03128637A (ja) | 1989-10-11 | 1989-10-11 | 高圧回転機コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH03128637A (ja) |
-
1989
- 1989-10-11 JP JP26474089A patent/JPH03128637A/ja active Pending
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