JPH0312707Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、フロツピーデイスクなどを収納して保
管する収納ケースに関する。

従来の技術及び問題点 従来、保管時に、外部衝撃から防護するように
フロツピーデイスクを収納しておく収納ケースと
して、上面で開口した有底角筒状の外箱内に、上
面が開口した有底角筒状の内箱を、その上部が外
箱上面より突出するように嵌着して成る二重構造
のケース本体と、前記内箱の上方突出部を嵌合す
る箱状の蓋体とから成るフロツピーデイスクなど
の収納ケースは公知である。

ところが上記した公知の構成によれば、ケース
本体の内箱上部に蓋体を嵌合する際に、蓋体の開
口縁が、本体に収納されていて上部が相互に開い
た状態にあるフロツピーデイスクの相互間に往々
介入して、蓋体の嵌合操作が煩わしくなつたり、
或いはフロツピーデイスクに損傷を与えるなどの
惧れがあり、また蓋体を内箱上部に嵌合した状態
で持ち運びなどのために不用意に蓋体を摘持して
持ち上げたとき、ケース本体が落下してフロツピ
ーデイスクに大きな損傷を与えるなどの惧れがあ
つた。

考案の目的 実施例及び作用 そこで本願は、上記した従来のものの欠陥を解
消することを目的としたもので、その実施例を以
下図面について詳述すると、１は横断面図が横長
方形状に形成され、上面が開口した比較的部厚い
紙板から成り、その高さが収納するフロツピーデ
イスクのほぼ1/2に寸法を有する外箱２内に、横
断面が横長方形状に形成され、上面が短手方向に
傾斜して開口した比較的薄い紙板から成り、その
高がフロツピーデイスクの一辺とほぼ等しい寸法
を有する内箱３を嵌着した２重構造のケース本体
で、前記内箱３の背の高い上縁中央部に、フロツ
ピーデイスクの取出しを容易にするための切欠凹
部４が形成してある。５は外箱２の上縁より上方
に延びている内箱３の上半部をカバーする前記外
箱２とほぼ同一構造の蓋体であつて、その内面板
が、高さ方向のほぼ2/3の位置で折部６を介して
折曲自在に遊離されており、この遊離片７の端縁
が前記外箱２の長手方向の一方の側板即ち内箱３
の背の高い側板と接する側板８の上縁に折部９を
介して連設されている。１０はフロツピーデイス
クを示している。

しかして使用に際しては、第１図で示すように
蓋体５によつて内箱３の上半部をカバーしてフロ
ツピー１０を収納している状態から、蓋体５を第
３図仮想線Ａで示すように折部６の位置で外方に
回動し、更に同図仮想線Ｂで示すように折部９の
位置で回動しながら蓋体５を内箱３の上半部から
外して、これを第２図で示すように外箱２と並置
し、この状態でケース本体１内のフロツピーデイ
スク１０の出入れが行われる。またこのフロツピ
ーデイスクの出入れにおける他の態様として、第
４図に示すように、ケース本体１の側板８を、遊
離片７の形成によつて蓋体５に生じた凹状部に嵌
合してケース本体１を蓋体により斜状に支持す
る。また第２図の状態から蓋体５で内箱３の上半
部に覆うときは、折部９及び折部６を内方に回動
して第３図の仮想線Ｂの状態から同図仮想線Ａの
状態にしたのち、さらに蓋体５を回動して内箱３
の上半部に蓋体５を嵌合するものである。

考案の効果 以上のように本願によれば、第３図仮想線から
明らかなように、遊離片が折曲することにより、
ケース本体の上面開口部位置で蓋体が大きく開口
するので、内箱の上方突出部に蓋体を嵌合すると
き、蓋体の開口縁部がフロツピーデイスク相互間
に介入する惧れなく、蓋体の嵌合操作を容易に行
うことができると共に、ケース本体と蓋体とが連
結状態にあるで、不用意に蓋体を摘持して持ち上
げた場合でも、ケース本体が落下する惧れなく、
フロツピーデイスクに損傷を与えることもく、さ
らにケース本体の側板を、遊離片の形成によつて
蓋体に生じた凹状部に嵌合してケース本体を蓋体
により斜状に支持する構成であるので、その支持
状態も安定するなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は覆
蓋状態の総体斜視図、第２図は蓋体を開いた状態
の総体斜視図、第３図は使用状態における縦断側
面図、第４図は他の使用状態を示す一部切欠した
側面図である。 図中、１はケース本体、２は外箱、３は内箱、
５は蓋体、６，９は折部、７は遊離片、８は側
板、１０はフロツピーデイスクである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面が開口した有底角筒状の外箱内に、上面
   が開口した角筒状の内箱を、その上部が前記外
   箱の上面開口部から突出するように嵌着して成
   るケース体と、前記内箱の上方突出部に嵌合す
   る有底角筒状の蓋体とから成り、この蓋体の１
   側面を、その開口面から所要長さ位置で遊離す
   ると共に、その所要長さの位置で折曲自在と
   し、かつ前記遊離片の端縁を、前記外箱の上面
   開口部の一縁に折曲自在に連設したことを特徴
   とすとるフロツピーデイスクなどのと収納ケー
   ス。 (2) ケース本体と蓋体とを横断面長方形状に形成
   すると共に、その長手側の一辺において、遊離
   片と外箱とを折曲自在に連設して成る実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のフロツピーデイス
   クなどの収納ケース。 (3) 内箱の上面開口部を短手方向で傾斜し、背の
   高い内箱の側面位置で、遊離片と外箱とを連設
   して成る実用新案登録請求の範囲第２項記載の
   フロツピーデイスクなどの収納ケース。 (4) 外箱と蓋体との高さを、フロツピーデイスク
   の一辺のほぼ1/2の寸法とし、内箱の高さをフ
   ロツピーデイスク一辺とほぼ等しい寸法とした
   実用新案登録請求の範囲第１項、第２項または
   第(3)項記載のフロツピーデイスクなどの収納ケ
   ース。