JPH03126817A - 高強度線材の製造方法 - Google Patents

高強度線材の製造方法

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JPH03126817A
JPH03126817A JP26358489A JP26358489A JPH03126817A JP H03126817 A JPH03126817 A JP H03126817A JP 26358489 A JP26358489 A JP 26358489A JP 26358489 A JP26358489 A JP 26358489A JP H03126817 A JPH03126817 A JP H03126817A
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JP
Japan
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strength
cooling
wire rod
alloy steel
high strength
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JP26358489A
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English (en)
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Harutaka Nishio
西尾 晴孝
Toshio Yanagiya
柳谷 敏男
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築構造用に使われる機械的強度の高い線材
を熱間圧延後の冷却制御により簡単な工程で製造する方
法に関する。
(従来の技術) 現在建築用に使用されている鉄鋼材料としては、JIS
規格5D30.35.40等で示されるように、降伏点
が30〜40 k g f/mm”のものが−船釣に知
られている。これらに材料は一般に熱間圧延の状態で使
用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の建築構造用鉄鋼用材料
は、機械的強度が充分に高くないので、例えば降伏点ま
たは0.2%耐力の65kgf/mm2以上の高強度構
造用線材を製造するには、熱間圧延後、通常、焼入れ焼
戻しによる熱処理あるいは引抜加工等による加工硬化を
施す方法が必要となる。
ところが、このような熱処理あるいは加工硬化により鋼
材の強度を向上させる方法によると、加熱源、設備費、
作業の煩雑化等により製造費が高コストになるという問
題がある。
そこで本発明では、このような問題点を解決するために
なされたもので、所定の組成をもつ合金鋼を線材状に熱
間圧延し、熱間圧延後の冷却速度制御により降伏点また
は0.2%耐力が高くかつ溶接性および加工性の良好な
高強度線材を製造する方法を提供することを目的とする
本発明は、比較的安価な合金元素(C,St、Mn、C
r)を用いて必要な強度(引張強さ)を確保するととも
に圧延後の冷却中に微細な析出物を形成し特に降伏点ま
たは0.2%耐力を上昇させる元素(C,N、V、Nb
)を添加し、これらの効果が充分に得られるように冷却
速度をコントロールする高強度線材の製造方法を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) そのため、本発明の高強度線材の製造方法は、組成がw
t%で C:0.15〜0.30゜ Si:0.10〜1.01 Mn : 1.0〜2.5、 Cr:0.10〜1.O2 V  :0.10−0.25、 Nb:0.01〜o、io、 N  :0.010〜0.025、 残部が実質的にFeからなる合金鋼であって、この合金
鋼を温度850℃以上で熱間圧延した後冷却し、この冷
却時における温度800〜600℃間の平均冷却速度を
4〜b 0〜400℃間の冷却時間を100秒以上にし、400
℃以下を放冷することを特徴とする。
前述した高強度線材の合金鋼の組成を前記範囲に限定し
た理由は次のとおりである。
C:0.15〜0.30% Cは、強度を向上させるための元素で、0.15%未満
にすると強度不足となり、0.30%を超えると延性が
低下し難加工になるためである。
Si:0.10〜1.0% Siは、低廉な強度増加元素であり、0.10%未満で
は効果が少なく、1.0%を超えると鋼の脆さを増しか
つ結晶粒の粗大化を助成して延性等の機械的性質が低下
するためである。
Mn:1.0〜2゜6% Mnは、強度増加のための主要な元素であり、1.0%
未満では十分な強度増加が得られず、25%を超えると
延性が低下するためである。
Cr : 0.10〜1.0% Crは、o、io%未満にすると強度増加に効果がなく
、1.0%を超えると強度が高過ぎて延性が不足するた
めである。
V  :O,l0〜0.25% ■は熱間圧延後の鋼材の耐力を上げるために重要な元素
であり、O,i0%未満であると耐力向上の効果が少な
く、経済的に高価なものなので025%以下とした。
Nb:0.01〜0.10% Nbは結晶粒微細化により耐力を向上させる効果がある
元素であり、0.01%未満であるとその耐力向上の効
果が少なく、経済的に高コストの元素であるので0.1
0%以下とした。
N  :O,0IO−0,025% Nは熱間圧延後の冷却中に微細粒子からなる窒化物を析
出することにより耐力を向上させる効果がある元素であ
り、0.010%未満にするとその効果が少なく0.0
25%を超えると製造上困難となるためである。
前記組成をもつ合金鋼は熱間圧延する前に第1図に示す
ように、温度1050〜1200℃に加熱しオーステナ
イト化処理する。次いでこの合金鋼を850℃以上で熱
間圧延する。
次いで800℃から400℃までの冷却条件を次のとお
り規定する。
まず、800〜600℃の間の平均冷却速度を4〜b 液体による焼入れ速度より遅く放冷速度より速い速度で
ある。この間の冷却速度を限定した理由は次のとおりで
ある。まず4℃/ s e cより遅いと初析フェライ
トの生成が多くなり強度不足となるからであり、10℃
/ s e cより速いと■、Nbの炭窒化物の析出が
少なくなりかつ400°C以下まで過冷却になりやすく
下部ベーナイトやマルテンサイト等が生成して延性を低
下させるおそれがあるためである。
そして800℃から400℃までの冷却時間を合計10
0秒以上になるように冷却する。この目的はパーライト
や上部でベーナイトの生成を促し、かつV、Nbの炭窒
化物を十分に析出させ耐力を向上させるためである。
次いで400℃以下に冷却した後は放冷する。
400℃以上で変態が終了するため400℃以下での冷
却は特に限定されない。
前述の熱処理で示したように、本発明では熱間圧延後に
焼入れ焼戻し処理を行なわずまた引抜加工も行なうこと
なく、高強度の綿材製品が得られる。これは、第1にこ
れらの熱処理または加工処理を加えなくとも前記冷却制
御等により簡便な方法で高強度線材が得られるからであ
り、第2に焼入れ焼戻しあるいは線引加工などによって
強度を向上させる場合は溶接後の熱影響部にて強度低下
が生じるのでこのような強度低下を回避し溶接構造用材
料として使いやすくするためであり、第3には引抜加工
する場合は延性の低下が大きくその後の加工が困難とな
るからである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
まず構造用合金鋼の組成および熱処理条件を変えること
によって、引張強さ、耐力、伸び等がどのように変化す
るかを試験したので、その試験条件および試験結果を示
すことにする。
(1)試験条件 盈扶旦ユ 2tアーク溶解炉で第1表に示す合金鋼を溶解し、it
インゴットを鋳造し、このインゴットを153m、m角
の鋼片に分解圧延し、次いで1050〜1200℃に加
熱し、850℃以上で直径10mmの線材に熱間圧延し
た。熱間圧延後、冷却し、このときの温度800〜60
0℃間の冷却速度の平均速度を10〜b ℃から400℃までの冷却総合時間を100秒以上にし
、400’C以下を放冷した。
c以下、余白。) この試験例1では、実施例1.2.3と比較例1.2.
3.4の成分組成を変化させ、熱間圧延後の冷却条件を
同一条件、つまり前述した第1図に示す冷却条件に設定
した。
ま狭盟ユ 試験例2では、2tアーク溶解炉で後述する第2表に示
す組成をもつ合金鋼を溶解し、1tインゴツトを鋳造し
、このインゴットを153mm角の鋼片に分解圧延・し
、1050〜1200℃に加熱した後、直径10mmの
線材に熱間圧延した。
(以下、余白。) 次いで第2表に示される実施例1.2.3および比較例
4.5.6の熱間圧延後の800℃から400℃までの
冷却条件を次のとおり規定した。
実施例1.2および3では、800〜600℃間の平均
冷却速度を4〜b 00℃から400℃までの冷却時間を100秒以上とし
、400℃以下を放冷した。
これに列し、比較例5では、800〜600℃間の冷却
速度を3℃/ s e cにし、800℃から400℃
までを100秒以上の冷却時間で冷却し、400℃以下
を放冷した。
比較例6は、800〜600℃間の平均冷却速度を12
℃/ s e cとし、800℃から400℃までの冷
却時間を100秒以上にし、400℃以下を放冷した。
比較例7は、800〜600℃間の平均冷却速度を6℃
/ s e cとし、800℃から600℃までの総合
の冷却時間を85秒で冷却し、400℃以下を放冷した
前!−の宝施fall  I  、L−1+Iiケ(6
11ら −本節f’ill 2  と [ト重Q(り1
16、実施例3と比較例7の組成は、それぞれ同一であ
るが、冷却特性については、実施例1.2および3と比
較例4.5.6とで変化させている。
(2)試験結果 前述した試験例1および試験例2によって得られた線材
について、引張試験および伸び試験を行なったところ、
その試験結果を第2図〜第4図に示す。
本発明の実施例1.2および3では、引張強さ:85+
−100kgf/mm”  0.2%耐力=65〜80
 k g f/mm2、耐力比:0.65〜0.80、
伸び:12%以上の結果が得られた。
これより、実施例1.2および3では、引張強さおよび
0.2%耐力、加工容易性が優れていることがわかる。
特に、耐力比(0,2%耐力/引張強さ)が0.8以下
となっており、建築用材料として安心して使用できる。
これに対し、比較例工ばCrが0.08%等の低い値で
あること等により耐力が65 k g f / mm2
未満となった。比較例2はCが0.14%と低い値であ
ること等により耐力が60 k g f / mm”に
未満となった。比較例3はCが0.33%となり引張強
さが100 k g f/mm”以上となり難加工のも
のとなった。比較例4はVが0.08%と低い値となり
耐力が60kgf/mm”以下となった。比較例5は8
00〜600℃間の冷却速度が相対的に遅いことから充
分な引張強さおよび耐力が得られなかった。比較例6は
800〜600℃間の冷却速度が速すぎたために焼きが
入り過ぎ伸びが充分でなく引張強さが高くなり過ぎ難加
工のものとなった。比較例7は800℃から400℃ま
での冷却速度が相対的に速かったこと等により引張強さ
が高くなり過ぎまた耐力が65kgf/mm’未満の低
い値となった。
前述の如く、比較例1〜7に対比し、実施例1.2およ
び3では、引張強さ、耐力および伸び等の優れた高強度
線材であることが判明した。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の高強度線材の製造方法に
よれば、所定の成分組成をもつ合金鋼を熱間圧延後所定
の冷却速度で冷却するようにしたので、その後に焼入れ
焼戻しや引抜き加工等を行なわなくとも、引張強さ、耐
力等の機械的強度が優れかつ加工が容易で溶接性の良好
な高強度線材を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法における熱処理工程を表わす
工程図、第2図は本発明の実施例と比較例の引張強さお
よび0.2%耐力を示すグラフ、第3図は本発明の実施
例と比較例の耐力比を示すグラフ、第4図は本発明の実
施例と比較例の伸びを表わすグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組成がwt%で、 C:0.15〜0.30、 Si:0.10〜1.0、 Mn:1.0〜2.5、 Cr:0.10〜1.0、 V:0.10〜0.25、 Nb:0.01〜0.10、 N:0.010〜0.025、 残部が実質的にFeからなる合金鋼であって、この合金
    鋼を温度850℃以上で熱間圧延した後冷却し、この冷
    却時における温度800〜600℃間の平均冷却速度を
    4〜10℃/sec、800〜400℃間の冷却時間を
    100秒以上にし、400℃以下を放冷することを特徴
    とする高強度線材の製造方法。
JP26358489A 1989-10-09 1989-10-09 高強度線材の製造方法 Pending JPH03126817A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007855A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Jfe Steel Kk 鉄筋用鋼材およびその製造方法
JP2008196046A (ja) * 2007-01-17 2008-08-28 Jfe Steel Kk 高強度鉄筋用鋼材および高強度鉄筋、ならびにそれらの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008007855A (ja) * 2006-05-31 2008-01-17 Jfe Steel Kk 鉄筋用鋼材およびその製造方法
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