JPH0312661Y2 - - Google Patents

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JPH0312661Y2
JPH0312661Y2 JP16364885U JP16364885U JPH0312661Y2 JP H0312661 Y2 JPH0312661 Y2 JP H0312661Y2 JP 16364885 U JP16364885 U JP 16364885U JP 16364885 U JP16364885 U JP 16364885U JP H0312661 Y2 JPH0312661 Y2 JP H0312661Y2
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野 本考案は、開口用タブを指頭で持ち上げること
により、全面開口できるイージイオープンタイプ
の金属罐のブリキまたはテインフリースチール等
のスナール製の罐蓋に関するものである。 従来の技術 罐蓋の全周に亘つてスコアを形成し、罐蓋を全
面開口できるようにしたイージイオープンタイプ
の従来の金属罐では、罐蓋にリベツトで固着され
た開口用タブを指で引き上げることによりスコア
部分で蓋板を破断する構造であり、開口に要する
力を軽減させるため、罐胴および罐蓋をアルミ製
としたものとか、罐胴をスチール製とし、罐蓋の
みをアルミ製としたものが知られているが、前者
はコスト的に高くなるし、後者は罐胴と罐蓋との
間で電池が形成され、罐蓋が腐食される欠点があ
る。 このため、罐胴および罐蓋の両者をスチール製
とした金属罐が多用されているが、スチール製の
罐蓋では、開口用タブによる開口に大きな力を必
要とすると共に、一旦蓋板の開裂が始まると一挙
に開口が進行し、罐胴を押えている方の手指を蓋
板の端縁で傷つける欠点がある。 このため、特公昭55−10454号公報に示される
ように、開口初期における開口に要する力を軽減
させるため、開口用タブの先端縁近傍のスコア部
分を薄肉にしたものが提案されている。 考案が解決しようとする問題点 上述の提案に係る構造により従来品の欠点は或
る程度改善されたが、罐体の落下等により、薄肉
とした部分のスコアに亀裂が入りやすいと云う別
の問題の発生並びに所謂テイアーアウトと称され
る開口片除去の段階で、なお大きな力を要する外
に、罐蓋にゆがみを発生させやすいと云う問題も
存していた。 このため本考案は、罐体落下時にもスコア部分
に亀裂が入らず、しかも所謂スコアブレイクと称
される開口開始時からスコアテイアーと称される
蓋板の引き裂き工程を径てテイアーアウトと称さ
れる開口片除去の全段階に亘つて軽い力で開口操
作ができ、開口片除去時に罐蓋にゆがみを発生さ
せることのないブリキまたはテインフリースチー
ル等のスチール製の罐蓋を提供することを目的と
して案出されたものである。 問題点を解決するための手段 本考案は、上述の目的を達成するため、ブリキ
またはテインフリースチール等のスチール製の蓋
板の全周縁に沿つて開口用のスコアが設けられ、
また前記蓋板には、スコアに先端縁を近接させた
開口用タブが取り付けられていると共に、開口用
タブの先端縁の両側位置と、該開口用タブの先端
縁が近接しているスコアと対称部位のスコア位置
との2位置のスコア部の残肉厚が、他部分のスコ
ア残肉厚より薄い35〜45ミクロンの範囲に選定さ
れていると云う構成とすると共に、特に、スコア
部の残肉厚が35〜45ミクロンの範囲に選定されて
いる位置が、開口用タブの先端縁の両側では、蓋
板と開口用タブとの中心を通る罐蓋中心線に対し
その両側において、蓋板中心から角度20度乃至70
度の範囲とされ、開口用タブの先端縁が近接して
いるスコアと対称部位のスコア位置では、罐蓋中
心線に対し、その両側において、蓋板中心から角
度約45度の範囲とされていると云う構成により望
ましい結果を得たものである。 作 用 本考案により、ブリキまたはテインフリースチ
ール等のスチール製の罐蓋における前述の2位置
のスコア残肉厚を35ミクロンおよび45ミクロンと
した各5号罐の30罐に、それぞれ85℃の水を充填
し、高さ1.2メートルの所からコンクリート床面
上に落下させたところ、スコア残肉厚35ミクロン
の罐では1罐のスコア部分の塗膜に亀裂が入つた
が、スコア残肉厚45ミクロンのものでは、亀裂は
皆無であつた。 また開口に要する力はスコア残肉厚が35ミクロ
ンのものでは最大3.0Kgであり、該残肉厚が45ミ
クロンのものでは最大3.9Kgであり、所謂テイア
ーアウトの段階においても罐蓋にゆがみは生じな
かつた。 ちなみに前述の5号罐で、スコア残肉厚を30ミ
クロンとしたものでは開口に要する力は最大2.8
Kgであつたものの落下試験では30罐中5罐にスコ
ア部分の塗膜に亀裂が入り、実用に供し得ない
し、スコア残肉厚を50ミクロンとしたものでは、
落下試験では亀裂の入つたものは皆無であるもの
の開口に要する力が最大8Kg弱、平均4.5Kgであ
り、開口に要する力を軽減させる面で不十分であ
つた。 実施例 第1図は実施の一例たるテインフリースチール
製の罐蓋1の平面図であつて、罐胴への巻締めに
よる固着前の状態を示しており、蓋板2の全周縁
に沿つて、開口用の主スコア3が形成され、その
内側に、主スコア3の形成時の残留応力軽減用の
補助スコア4が形成されている。 また蓋板2には、リベツト5で開口用タブ6が
取り付けられており、該タブ6は幅の広い先端縁
7を前記補助スコア4に接近させられている。 こゝで、前記開口用タブ6により、主スコアに
沿つて蓋板2を引き裂き、開口する際の、開口動
作を検討すると次の如くになる。 開口動作は、所謂スコアブレイクと称される開
口開始段階と、スコアテイアーと称される引き裂
き段階と、テイアーアウトと称される開口片除去
の段階との3段階に大別される。 上述の開口開始段階は、開口用タブ6を摘部8
を持つて引き上げたとき、先端縁7が主スコア3
を、第2図に示す範囲Aにおいて内面側に押し切
り引き裂く段階であり、引き裂き段階は、第2図
に示す範囲Bにおいて主スコア3を引き裂く段階
であり、開口片除去の段階は、第2図に示す範囲
Cにおいて主スコア3と引き裂く段階であつて、
第2図に示す範囲Aと範囲Bとの接点を例にとる
と、点Xにおける引き裂きに要する力は、開口用
タブ6を持ち上げることにより、先端縁7で蓋板
2に作用させられた接点Xにおける力Fの主スコ
ア3に沿う接線方向の分力fとして把握される。 この分力fは、蓋板2の中心Pと開口用タブ6
のリベツト5の中心Qとを結ぶ罐蓋中心線O−O
と前記点Xにおける主スコア3の接点Rとの交角
αが大きくなる程小さくなり、逆に点Yにおける
ように、主スコア3の接線Sと前記罐蓋中心線O
−Oとの交角βが小さくなると、前記分力fは大
となるものである。 そして、主スコア3の接線が、罐蓋中心線O−
Oに対し、平行する部分の前後の範囲、第2図で
は、範囲Dで示す範囲ではFと分力fとが近似し
た値となるものである。 他方、主スコア3の引き裂きが進み、前記範囲
Cに至ると再び分力fが小となるものである。 上述の知見に基づくと、開口開始段階で分力f
が小となるのは、第2図に示す範囲Eで、この範
囲Eは、主スコア3の接線と罐蓋中心線O−Oと
の交角α,βが角度20度乃至70度の範囲であり、
70度以上の範囲たる第2図に示す範囲Aでは開口
用タブ6の持ち上げによる先端縁7の力Fが殆ど
そのまゝで主スコア3の押し切りに利用されてい
ることが明らかとなつた。 また、開口片除去の段階たる第2図に示す範囲
Cは、主スコア3の接線Tと罐蓋中心線O−Oと
の交角γが角度約45度前後の範囲であることが明
らかとなつた。 このため、本考案では、開口用タブ6の先端縁
の両側位置において、罐蓋中心線O−Oに対し、
その両側において、蓋板中心Pから90度−α即ち
70度から90度−β即ち20度の角度範囲とされる部
分の主スコア3の残肉厚H(第3図参照)と、開
口用タブ6の先端縁7が近接しているスコア部分
と対称部位のスコア位置において、罐蓋中心線O
−Oに対しその両側において、蓋板中心Pから90
度−γ即ち約45度の角度範囲とされる部分の主ス
コア3の残肉厚Hを他の主スコア3の残肉厚より
薄い35〜45ミクロンの範囲に選定したものであ
る。 なお、主スコア3と補助スコア4との形成は、
例えば、第3図に示されるように、蓋板2を、両
スコア形成部にまたがる台形突出部9を有するア
ンビル10上に載置し、主スコア形成突部11と
補助スコア形成突部12とを有するダイ13によ
りプレス加工することにより形成され、前述のア
ンビル10の台形突出部9を所定部位に設けてお
くことにより、前述のようにスコア残肉厚Hを35
〜45ミクロンとした部分を所定部位に形成しうる
のである。 本考案は、前述のように、開口用タブの先端縁
の両側位置と、該開口用タブの先端縁が近接して
いるスコアと対称部位のスコア位置との2位置の
スコア部の残肉厚が、他部分のスコア残肉厚より
薄い35〜45ミクロンの範囲に選定され、このスコ
ア部の残肉厚が35〜45ミクロンの範囲に選定され
ている位置が、開口用タブの先端縁の両側では、
蓋板と開口用タブとの中心を通る罐蓋中心線に対
し、その両側において、蓋板中心から角度20度乃
至70度の範囲とされ、開口用タブの先端縁が近接
しているスコアと対称部位のスコア位置では、罐
蓋中心線に対し、その両側において、蓋板中心か
ら角度約45度の範囲とされているので、蓋板2と
して、厚さ0.25mmのテインフリースチールを用
い、前記範囲のスコア残肉厚を40ミクロンとし、
その他の部分のスコア残肉厚を50ミクロンとした
本考案に係る罐蓋と、スコア残肉厚をすべて50ミ
クロンとした従来構造の罐蓋とについて、その罐
蓋の開口に要する力を引張り試験機によつて測定
したところ、第4図および第5図に示す結果が得
られた。 即ち第4図は本考案に係る5号罐の全面開口に
要した力を示しており、曲線Gはスコアブレイク
と称される開口開始時の所要力を示し、最大3Kg
であり、曲線Iはスコアテイラーと称される引き
裂き工程時の所要力を示し、最大3.5Kg弱であり、
曲線Jはテイアーアウトと称される開口片除去工
程時の所要力を示し、最大でも1Kg弱であつた。 これに対し、従来構造の5号罐の罐蓋では、第
5図の曲線Kに示されるようにスコアブレイク時
には最大3Kg強の力で足りるものの、曲線L,M
に示される如く、スコアテイアー時には8Kg弱の
力を要すると共に、テイアーアウト時にも曲線N
に示されるように、約2.5Kgもの力を要するので
ある。 上述の本考案に係るテインフリースチール製の
罐蓋について、開口用タブ6の先端縁7の両側位
置と該開口用タブ6の先端縁7が近接しているス
コアと対称部位のスコア位置との2位置における
スコア残肉厚Hを、30ミクロン、35ミクロン、45
ミクロン、50ミクロンの4種の罐蓋を使用し、5
号罐に85℃の水を充填したもの各30個を製作し、
1.2mの高さからコンクリート床面へ落下させて
スコア部分の亀裂の有無を検査すると共に、開口
に要する平均開口力を引張試験機で測定算出した
ところ、次表の結果が得られた。
【表】 ○…実用可、△…実用やゝ可、×…
実用不可
上表の結果から本考案における前記2位置のス
コア残肉厚は35〜45ミクロンの範囲が最適である
ことが明らかに認められる。 なお第1図に示す実施例において、符号14,
15および16はスコア残肉厚を35〜45ミクロン
とするため蓋板2に形成した薄肉部、符号17
は、罐内向きに凹設された補強ビードで、スコア
形成時の内部応力の消去を図り、かつスコアブレ
イク時の開裂を、可能な限り横方向へ拡げるよ
う、蓋板2に曲げに対する剛性を持たせるための
ものである。 また、符号18は、開口用タブ6を、リベツト
5の後縁を基点として、蓋板2の表面と直交する
方向へ回動しやすくさせるための弱め線、符号1
9は開口用タブ6を持ち上げるとき、リベツト5
の周辺の蓋板2を弱め線18に沿つて曲屈させる
ための罐内向き凹設された補強ビードである。 効 果 本考案は、以上説明した構成、作用のものであ
つて、開口時に大きな力を要する部分のスコア残
肉厚さを、罐体落下時に破裂することのない最小
値に設定してあるので、軽い力で全面開口させる
と共に、罐体の落下では波裂することのない全面
開口罐蓋を提供しうる効果を奏し、比較的廉価な
ブリキまたはテインフリースチールを用い、軽い
力で全面開口させうる罐蓋を提供しうるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施の一例の平面図、第2図は開口時
における開口力の作用説明図、第3図はスコア成
形工程を示す拡大縦断面図、第4図は本考案に係
る罐蓋の開口時の開口力の変化を示す線図、第5
図は従来の罐蓋の開口時の開口力の変化を示す線
図である。 1:罐蓋、2:蓋板、3:主スコア、4:補助
スコア、6:開口用タブ、先端縁、H:スコア残
肉厚。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブリキまたはテインフリースチール等のスチ
    ール製の蓋板の全周縁に沿つて開口用のスコア
    が設けられ、また前記蓋板には、スコアに先端
    縁を近接させた開口用タブが取り付けられてい
    ると共に、開口用タブの先端縁の両側位置と、
    該開口用タブの先端縁が近接しているスコアと
    対称部位のスコア位置との2位置のスコア部の
    残肉厚が、他部分のスコア残肉厚より薄い35〜
    45ミクロンの範囲に選定されている全面開口で
    きる罐蓋。 (2) スコア部の残肉厚が35〜45ミクロンの範囲に
    選定されている位置が、開口用タブの先端縁の
    両側では、蓋板と開口用タブとの中心を通る罐
    蓋中心線に対し、その両側において、蓋板中心
    から角度20度乃至70度の範囲とされ、開口用タ
    ブの先端縁が近接しているスコアと対称部位の
    スコア位置では、罐蓋中心線に対し、その両側
    において、蓋板中心から角度約45度の範囲とさ
    れている実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    全面開口できる罐蓋。
JP16364885U 1985-10-25 1985-10-25 Expired JPH0312661Y2 (ja)

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