JPH03126438A - 経皮端子 - Google Patents
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- JPH03126438A JPH03126438A JP1263495A JP26349589A JPH03126438A JP H03126438 A JPH03126438 A JP H03126438A JP 1263495 A JP1263495 A JP 1263495A JP 26349589 A JP26349589 A JP 26349589A JP H03126438 A JPH03126438 A JP H03126438A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、生体内の目的部位に対し、経皮的に輸液、各
種薬液等の注入を行ったり、人工腎臓透析等のための血
流の取り出しや注入、あるいは血圧、血流速度1体温、
心電信号等の各種生体情報の取り出し、人工臓器へのエ
ネルギ供給等を行うために用いられる経皮端子に関する
。
種薬液等の注入を行ったり、人工腎臓透析等のための血
流の取り出しや注入、あるいは血圧、血流速度1体温、
心電信号等の各種生体情報の取り出し、人工臓器へのエ
ネルギ供給等を行うために用いられる経皮端子に関する
。
[従来の技術]
従来、このような経皮端子においては、例えば特開昭8
0−92788号公報に示されるように、人工臓器に接
続されたリード線や、患部に通じるカテーテルと連通す
る1つの導入口を有した生体端子が知られている。
0−92788号公報に示されるように、人工臓器に接
続されたリード線や、患部に通じるカテーテルと連通す
る1つの導入口を有した生体端子が知られている。
しかしながら、例えば同一の患者に対し、体内複数か所
に薬液を注入したり、電気エネルギを供給したい場合、
1つの導入口しか持たない生体端子においては、薬液を
注入したい部分(または電気エネルギを供給したい部分
)の数に応じた複数の生体端子を手術を行って皮下に埋
め込む必要があり、患者に対する外科的侵襲が大きいも
のであった。
に薬液を注入したり、電気エネルギを供給したい場合、
1つの導入口しか持たない生体端子においては、薬液を
注入したい部分(または電気エネルギを供給したい部分
)の数に応じた複数の生体端子を手術を行って皮下に埋
め込む必要があり、患者に対する外科的侵襲が大きいも
のであった。
そこで、例えば特開昭83−272356号公報に示さ
れるように、1つの端子本体内に多数の導入口を有する
皮膚貫通端子があり、これを用いれば、各導入口にカテ
ーテル(またはリード線)を1つずつ接続して、導入口
を使い分けることで、皮膚貫通端子としては1つで済む
ものである。
れるように、1つの端子本体内に多数の導入口を有する
皮膚貫通端子があり、これを用いれば、各導入口にカテ
ーテル(またはリード線)を1つずつ接続して、導入口
を使い分けることで、皮膚貫通端子としては1つで済む
ものである。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記皮膚貫通端子においては、1つの端
子本体に軸方向に延びる複数の導入口が並設されている
ため、その端子本体の径が太くなることは避けられない
。そのため、上記生体端子同様、皮下埋込み時の外科的
侵襲が大きいばかりか、端子本体と生体皮膚組織との接
触面積が大きく、外部から細菌が侵入しやすいという問
題があった。
子本体に軸方向に延びる複数の導入口が並設されている
ため、その端子本体の径が太くなることは避けられない
。そのため、上記生体端子同様、皮下埋込み時の外科的
侵襲が大きいばかりか、端子本体と生体皮膚組織との接
触面積が大きく、外部から細菌が侵入しやすいという問
題があった。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的
とするところは、経皮端子を複数個埋め込む必要がなく
、1つで済み、かつ端子本体の径を細くでき、患者に対
する外科的侵襲を軽減できる経皮端子を提供することに
ある。
とするところは、経皮端子を複数個埋め込む必要がなく
、1つで済み、かつ端子本体の径を細くでき、患者に対
する外科的侵襲を軽減できる経皮端子を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段および作用コ上記目的を達
成するために本発明の経皮端子は、生体皮下に埋入され
た安定部と、この安定部に設けられ先端が体表面に突出
した単一の導入口体と、上記安定部に設けられ上記導入
口体と連通ずる複数の導出口と、これら導出口と上記導
入口体との相互の連通を切り換える切換手段とを具備す
る。
成するために本発明の経皮端子は、生体皮下に埋入され
た安定部と、この安定部に設けられ先端が体表面に突出
した単一の導入口体と、上記安定部に設けられ上記導入
口体と連通ずる複数の導出口と、これら導出口と上記導
入口体との相互の連通を切り換える切換手段とを具備す
る。
そして、複数の導出口と単一の導入口体との相互の連通
を切換手段を介して切り換えることで、各導出口を使い
分ける。つまり、1つの導入口体を共用する。
を切換手段を介して切り換えることで、各導出口を使い
分ける。つまり、1つの導入口体を共用する。
[実施例]
以下、本発明の第1の実施例について第1図ないし第3
図を参照して説明する。
図を参照して説明する。
この実施例は生体内の異なる2か所の部位に薬液を投与
可能にしたもので、第1図に示す経皮端子は生体皮下に
埋入固定される下端フランジ部(安定部)1と、この下
端フランジ部1の中央部に突設され、先端が体表面に突
出する単一の導入口体2と、この導入口体2の先端部に
設けられ、生体外に定置される上端フランジ部3とを一
体成形してなる。この経皮端子の構成材料としては、生
体為害性のないハイドロキシアパタイト、β−TCP、
アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料や、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエチレン。
可能にしたもので、第1図に示す経皮端子は生体皮下に
埋入固定される下端フランジ部(安定部)1と、この下
端フランジ部1の中央部に突設され、先端が体表面に突
出する単一の導入口体2と、この導入口体2の先端部に
設けられ、生体外に定置される上端フランジ部3とを一
体成形してなる。この経皮端子の構成材料としては、生
体為害性のないハイドロキシアパタイト、β−TCP、
アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料や、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエチレン。
ポリプロピレン、ふっ素樹脂等の高分子材料、あるいは
上記高分子材料の生体皮膚組織と接する外表面上にりん
酸カルシウム系化合物またはセラミック粉末等をコーチ
イン□グした複合材等が考えられる。
上記高分子材料の生体皮膚組織と接する外表面上にりん
酸カルシウム系化合物またはセラミック粉末等をコーチ
イン□グした複合材等が考えられる。
上記導入口体2は軸方向に延びる1つの導入口4を有し
ている。また、下端フランジ部1内には第1.の導出口
5が径方向に穿設されているとともに、第2の導出口6
が軸方向に穿設され、上記第1の導出口5の一端は上記
導入口4と直角に連通し、他端は下端フランジ部1の外
周面に開口している。また、第2の導出口6の一端は上
記導入口4と垂直に連通し、他端は下端フランジ部1の
下面に開口している。そして、導入口体2の内周面には
上記第1の導出口5との交差部よりも上部に位置して導
入口体2の内径を一部拡大してなる第1の取付溝7が設
けられ、この溝7にはシリコンゴム、PVAハイドロゲ
ル等Q高Q高含水ゴムらなり、針等により繰り返し穿刺
可能でかつその穿刺跡を弾性的に閉塞する密閉栓8が接
着剤等により液密的に圧入固定されている。一方、第1
の導出口5との交差部よりも下部には第2の取付溝9が
設けられ、この溝9には上記密閉栓8と同様な刺入貫通
栓(切換手段)10が接着剤等により液密的に圧入固定
されている。
ている。また、下端フランジ部1内には第1.の導出口
5が径方向に穿設されているとともに、第2の導出口6
が軸方向に穿設され、上記第1の導出口5の一端は上記
導入口4と直角に連通し、他端は下端フランジ部1の外
周面に開口している。また、第2の導出口6の一端は上
記導入口4と垂直に連通し、他端は下端フランジ部1の
下面に開口している。そして、導入口体2の内周面には
上記第1の導出口5との交差部よりも上部に位置して導
入口体2の内径を一部拡大してなる第1の取付溝7が設
けられ、この溝7にはシリコンゴム、PVAハイドロゲ
ル等Q高Q高含水ゴムらなり、針等により繰り返し穿刺
可能でかつその穿刺跡を弾性的に閉塞する密閉栓8が接
着剤等により液密的に圧入固定されている。一方、第1
の導出口5との交差部よりも下部には第2の取付溝9が
設けられ、この溝9には上記密閉栓8と同様な刺入貫通
栓(切換手段)10が接着剤等により液密的に圧入固定
されている。
また、第1の導出口5の他端には第1の口金11を介し
て第1のカテーテル12が接続され、第2の導出口6に
は第2の口金13を介して第2のカテーテル14が接続
されている。
て第1のカテーテル12が接続され、第2の導出口6に
は第2の口金13を介して第2のカテーテル14が接続
されている。
次に、このように構成された経皮端子を生体内の炎症部
15およびこの炎症部15とは異なる部位の癌の治療に
用いる場合について述べる。つまり、第2図に示すよう
に上端フランジ部3を生体外に定置させた状態で、下端
フランジ部1を生体皮下に埋入し、固定する。このとき
、第1の導出口5に接続された第1のカテーテル12を
標的隔部上流の血管16内に挿入固定し、この血管16
内を通じて上記隔部に抗癌剤を投与可能に配置する。ま
た、第2の導出口6に接続された第2のカテーテル14
を炎症部15の近傍に導き、この炎症部15に対して抗
炎症剤あるいは炎症の原疾患の治療薬、例えば抗生物質
を投与可能に配置する。
15およびこの炎症部15とは異なる部位の癌の治療に
用いる場合について述べる。つまり、第2図に示すよう
に上端フランジ部3を生体外に定置させた状態で、下端
フランジ部1を生体皮下に埋入し、固定する。このとき
、第1の導出口5に接続された第1のカテーテル12を
標的隔部上流の血管16内に挿入固定し、この血管16
内を通じて上記隔部に抗癌剤を投与可能に配置する。ま
た、第2の導出口6に接続された第2のカテーテル14
を炎症部15の近傍に導き、この炎症部15に対して抗
炎症剤あるいは炎症の原疾患の治療薬、例えば抗生物質
を投与可能に配置する。
そして、隔部に抗癌剤を投与する場合は、生体外からシ
リンジ17の針18を導入口体2の導入口4内に挿入し
、密閉栓8に穿刺して貫通させる(第2図の状態)。こ
の状態で、シリンジ17のピストン19を押し込んで内
部の抗癌剤を注出すれば、第2の導出口6は刺入貫通栓
10によって液密に閉塞されているため、上記注出され
た抗癌剤は導入口4から第1の導出口5内に流入し、第
1のカテーテル12を介して血管16内に注入される。
リンジ17の針18を導入口体2の導入口4内に挿入し
、密閉栓8に穿刺して貫通させる(第2図の状態)。こ
の状態で、シリンジ17のピストン19を押し込んで内
部の抗癌剤を注出すれば、第2の導出口6は刺入貫通栓
10によって液密に閉塞されているため、上記注出され
た抗癌剤は導入口4から第1の導出口5内に流入し、第
1のカテーテル12を介して血管16内に注入される。
これにより、血管16内の血流によって隔部に抗癌剤が
供給されることになる。
供給されることになる。
一方、炎症部15に抗炎症剤や抗生物質を投与する場合
は、シリンジ17の針18をより深く差し込んで密閉栓
8を貫通させ、刺入貫通栓10に穿刺、貫通させる(第
3図の状態)。次に、シリンジ17のピストン19を押
し込んで内部の抗炎症剤を注出すれば、この抗炎症剤は
第2の導出口6内に流入し、第2のカテーテル14を介
して炎症部15に供給される。このとき、刺入貫通栓1
0に針18を穿刺してもその穿刺跡は弾性的に閉塞され
るので、この刺入貫通栓10を介して第1の導出口5内
に抗炎症剤が逆流することはない。
は、シリンジ17の針18をより深く差し込んで密閉栓
8を貫通させ、刺入貫通栓10に穿刺、貫通させる(第
3図の状態)。次に、シリンジ17のピストン19を押
し込んで内部の抗炎症剤を注出すれば、この抗炎症剤は
第2の導出口6内に流入し、第2のカテーテル14を介
して炎症部15に供給される。このとき、刺入貫通栓1
0に針18を穿刺してもその穿刺跡は弾性的に閉塞され
るので、この刺入貫通栓10を介して第1の導出口5内
に抗炎症剤が逆流することはない。
また、刺入貫通栓10.密閉栓8を介して注入薬液や体
液、血液等が生体外に漏れることもない。
液、血液等が生体外に漏れることもない。
そして、シリンジを2つ用いれば、2種の薬液を同時に
投与することもできる。
投与することもできる。
このように、同一の患者に対し、体内の炎症部15に抗
炎症剤を投与するとともに、この炎症部15とは異なる
部位の隔部に抗癌剤を投与するにあたり、シリンジ17
の針18を密閉栓8のみを貫通させれば第1の導出口5
を介して第1のカテーテル12内に抗癌剤を注入でき、
さらに刺入貫通栓10をも貫通させれば第2の導出口6
を介して第2のカテーテル14内に抗炎症剤を注入でき
る。つまり、針18の挿入深さによって第1の導出口5
または第2の導出口6のどちらか一方に抗癌剤または抗
炎症剤を選択的に注入できる。換言すれば、1つの導入
口4を共用でき、よって経皮端子を2つ埋め込む必要が
なく、1つで済み、しかも導入口4も1つなので、導入
口体2の部分の径を細くできる。これにより、患者に対
する外科的侵襲を軽減でき、また導入口体2と生体皮膚
組織20との接触面積が小さく、外部から細菌が侵入し
にくくなる。
炎症剤を投与するとともに、この炎症部15とは異なる
部位の隔部に抗癌剤を投与するにあたり、シリンジ17
の針18を密閉栓8のみを貫通させれば第1の導出口5
を介して第1のカテーテル12内に抗癌剤を注入でき、
さらに刺入貫通栓10をも貫通させれば第2の導出口6
を介して第2のカテーテル14内に抗炎症剤を注入でき
る。つまり、針18の挿入深さによって第1の導出口5
または第2の導出口6のどちらか一方に抗癌剤または抗
炎症剤を選択的に注入できる。換言すれば、1つの導入
口4を共用でき、よって経皮端子を2つ埋め込む必要が
なく、1つで済み、しかも導入口4も1つなので、導入
口体2の部分の径を細くできる。これにより、患者に対
する外科的侵襲を軽減でき、また導入口体2と生体皮膚
組織20との接触面積が小さく、外部から細菌が侵入し
にくくなる。
第4図は本発明の第2の実施例を示す。
この実施例は生体内の異なる3か所の部位に薬液を投与
可能にしたものである。すなわち、下端フランジ部1内
には導入口4に連通ずる第3の導出口21が第1の導出
口5との交差部よりも下部に位置して径方向に穿設され
ている。そして、下端フランジ部1内には上記第1の導
出口5と第3の導出口21との間に位置して第3の取付
溝22が設けられ、この溝22には第2の刺入貫通栓2
3が接着剤等により液密的に圧入固定されている。また
、第3の導出口21には第3の口金24を介して第3の
カテーテル25が接続されている。
可能にしたものである。すなわち、下端フランジ部1内
には導入口4に連通ずる第3の導出口21が第1の導出
口5との交差部よりも下部に位置して径方向に穿設され
ている。そして、下端フランジ部1内には上記第1の導
出口5と第3の導出口21との間に位置して第3の取付
溝22が設けられ、この溝22には第2の刺入貫通栓2
3が接着剤等により液密的に圧入固定されている。また
、第3の導出口21には第3の口金24を介して第3の
カテーテル25が接続されている。
なお、その他の基本構成は上記第1実施例と同様であり
、説明は省略する。
、説明は省略する。
このような構成の経皮端子において、生体外からシリン
ジ17(第2図参照)の針18を導入口4内に挿入し、
密閉栓8に穿刺して貫通させれば、上記針18から注出
される薬液を導入口4から第1の導出口5内に流入でき
、第1のカテーテル12を介して目的部位に供給できる
。また、シリンジ17の針18をより深く差し込んで第
2の刺入貫通栓23に穿刺、貫通させれば、上記針18
から注出される薬液を第3の導出口21内に流入でき、
第3のカテーテル25を介して目的部位に供給できる。
ジ17(第2図参照)の針18を導入口4内に挿入し、
密閉栓8に穿刺して貫通させれば、上記針18から注出
される薬液を導入口4から第1の導出口5内に流入でき
、第1のカテーテル12を介して目的部位に供給できる
。また、シリンジ17の針18をより深く差し込んで第
2の刺入貫通栓23に穿刺、貫通させれば、上記針18
から注出される薬液を第3の導出口21内に流入でき、
第3のカテーテル25を介して目的部位に供給できる。
さらに、シリンジ17の針18をさらに深く差し込んで
第1の刺入貫通栓10に穿刺、貫通させれば、上記針1
8から注出される薬液を第2の導出口6内に流入でき、
第2のカテーテル14を介して目的部位に供給できる。
第1の刺入貫通栓10に穿刺、貫通させれば、上記針1
8から注出される薬液を第2の導出口6内に流入でき、
第2のカテーテル14を介して目的部位に供給できる。
したがって、この場合でも同一の患者に対し、体内の異
なる3か所の部位に薬液を投与するにあたり、1つの導
入口4を介して第1の導出口5、第2の導出口6、第3
の導出口21のいずれか1つに薬液を選択的に注入でき
る。つまり、1つの導入口4を共用でき、よって経皮端
子を3つ埋め込む必要がなく、1つで済み、しかも導入
口4も1つなので、導入口体2の部分の径を細くできる
。
なる3か所の部位に薬液を投与するにあたり、1つの導
入口4を介して第1の導出口5、第2の導出口6、第3
の導出口21のいずれか1つに薬液を選択的に注入でき
る。つまり、1つの導入口4を共用でき、よって経皮端
子を3つ埋め込む必要がなく、1つで済み、しかも導入
口4も1つなので、導入口体2の部分の径を細くできる
。
よって、上記第1実施例と同様な効果が得られる。
第5図および第6図は本発明の第3の実施例を示す。
この実施例は生体内の異なる2か所の部位に薬液を投与
する他、生体内に埋込み留置されたペースメーカや人工
心臓等の人工臓器31に電気エネルギを供給可能にした
ものである。すなわち、上記第2の実施例において、下
端フランジ部1内の第3の導出口21との交差部よりも
下部に位置して設けられた第2の取付溝9には、第1の
刺入貫通枠10に代えて、針等により繰り返し穿刺可能
な導電性ゴム等からなる導電部材32が接着剤等により
液密的に圧入固定されている。また、導電部材32の下
部にはセラミックス等の穿刺不可能な絶縁部材33が、
生体内に電気が流れることのないように生体との電気絶
縁性を保って接着剤等により同じく第2の取付溝9に圧
入固定されている。さらに、上記導電部材32には人工
臓器31のリード線34が絶縁部材33を貫通して電気
的に接続されている。なお、その他の基本構成は上記第
2実施例と同様であり、説明は省略する。
する他、生体内に埋込み留置されたペースメーカや人工
心臓等の人工臓器31に電気エネルギを供給可能にした
ものである。すなわち、上記第2の実施例において、下
端フランジ部1内の第3の導出口21との交差部よりも
下部に位置して設けられた第2の取付溝9には、第1の
刺入貫通枠10に代えて、針等により繰り返し穿刺可能
な導電性ゴム等からなる導電部材32が接着剤等により
液密的に圧入固定されている。また、導電部材32の下
部にはセラミックス等の穿刺不可能な絶縁部材33が、
生体内に電気が流れることのないように生体との電気絶
縁性を保って接着剤等により同じく第2の取付溝9に圧
入固定されている。さらに、上記導電部材32には人工
臓器31のリード線34が絶縁部材33を貫通して電気
的に接続されている。なお、その他の基本構成は上記第
2実施例と同様であり、説明は省略する。
このような構成の経皮端子において、生体外からシリン
ジ17(第2図参照)の針18を導入口4内に挿入し、
密閉栓8に穿刺して貫通させれば、上記針18から注出
される抗癌剤を第1の導出口5内に流入でき、第1のカ
テーテル12を介して血管16内に注入できる。また、
シリンジ17の針18をより深く差し込んで第2の刺入
貫通枠23に穿刺、貫通させれば、上記針18から注出
される抗炎症剤を第3の導出口21内に流入でき、第3
のカテーテル25を介して炎症部15に供給できる。さ
らに、人工臓器31に電気エネルギを供給する場合は、
先端に導電性針35を備えかつ基端に操作部36および
上記導電性針35に電気的に接続されたバッテリ37を
備えたエネルギ供給用プローブ38を用い、その導電性
針35を深く差し込んで導電部材32に穿刺する。する
と、バッテリ37と導電部材32とが電気的に導通し、
これによりバッテリ37の電気エネルギをリード線34
を介して人工臓器31に供給できる。なお、人工臓器3
1へのエネルギ供給を停止する場合は導電性針35を導
電部材32、第2の刺入貫通枠23、密閉栓8から引き
抜けばよい。
ジ17(第2図参照)の針18を導入口4内に挿入し、
密閉栓8に穿刺して貫通させれば、上記針18から注出
される抗癌剤を第1の導出口5内に流入でき、第1のカ
テーテル12を介して血管16内に注入できる。また、
シリンジ17の針18をより深く差し込んで第2の刺入
貫通枠23に穿刺、貫通させれば、上記針18から注出
される抗炎症剤を第3の導出口21内に流入でき、第3
のカテーテル25を介して炎症部15に供給できる。さ
らに、人工臓器31に電気エネルギを供給する場合は、
先端に導電性針35を備えかつ基端に操作部36および
上記導電性針35に電気的に接続されたバッテリ37を
備えたエネルギ供給用プローブ38を用い、その導電性
針35を深く差し込んで導電部材32に穿刺する。する
と、バッテリ37と導電部材32とが電気的に導通し、
これによりバッテリ37の電気エネルギをリード線34
を介して人工臓器31に供給できる。なお、人工臓器3
1へのエネルギ供給を停止する場合は導電性針35を導
電部材32、第2の刺入貫通枠23、密閉栓8から引き
抜けばよい。
したがって、この場合でも同一の患者に対し、体内の異
なる2か所の部位に薬液を投与する他、体内に埋込み留
置された人工臓器31に電気エネルギを供給するにあた
り、1つの導入口4を介して第1の導出口5または第3
の導出口21のどちらか一方に薬液を選択的に注入でき
るとともに、導電部材32を介して人工臓器31に電気
エネルギを供給できる。つまり、1つの導入口4を共用
でき、よって経皮端子を3つ埋め込む必要がなく、1つ
で済み、しかも導入口4も1つなので、導入口体2の部
分の径を細くできる。よって、上記第1実施例と同様な
効果が得られる。
なる2か所の部位に薬液を投与する他、体内に埋込み留
置された人工臓器31に電気エネルギを供給するにあた
り、1つの導入口4を介して第1の導出口5または第3
の導出口21のどちらか一方に薬液を選択的に注入でき
るとともに、導電部材32を介して人工臓器31に電気
エネルギを供給できる。つまり、1つの導入口4を共用
でき、よって経皮端子を3つ埋め込む必要がなく、1つ
で済み、しかも導入口4も1つなので、導入口体2の部
分の径を細くできる。よって、上記第1実施例と同様な
効果が得られる。
第7図ないし第10図は本発明の第4の実施例を示す。
この実施例の場合、下端フランジ部1内には横孔41が
導入口体2の導入口4と中間部で直角に連通ずるように
径方向に穿設され、この横孔41の両端部には下端フラ
ンジ部1の下面に向かって開口する第1の縦孔42およ
び第2の縦孔43が穿設されている。また、下端フラン
ジ部1の下面には上記第1および第2の縦孔42.43
を覆うようにして第1の接続部材44および第2の接続
部材45が取り付けられ、第1の接続部材44内には磁
石からなる第1の弁46がS極を上、N極を下にし、上
記第1の縦孔42を液密的に閉塞可能に収容されている
。さらに、この第1の弁46と第1の接続部材44の底
部との間には第1のばね47が設けられ、上記第1の弁
46を下端フランジ部1の下面に押し付ける方向に付勢
している。
導入口体2の導入口4と中間部で直角に連通ずるように
径方向に穿設され、この横孔41の両端部には下端フラ
ンジ部1の下面に向かって開口する第1の縦孔42およ
び第2の縦孔43が穿設されている。また、下端フラン
ジ部1の下面には上記第1および第2の縦孔42.43
を覆うようにして第1の接続部材44および第2の接続
部材45が取り付けられ、第1の接続部材44内には磁
石からなる第1の弁46がS極を上、N極を下にし、上
記第1の縦孔42を液密的に閉塞可能に収容されている
。さらに、この第1の弁46と第1の接続部材44の底
部との間には第1のばね47が設けられ、上記第1の弁
46を下端フランジ部1の下面に押し付ける方向に付勢
している。
一方、第2の接続部材45内には同じく磁石からなる第
2の弁48がN極を上、S極を下にし、上記第2の縦孔
43を液密的に閉塞可能に収容され、この第2の弁48
と第2の接続部材45の底部との間には第2のばね49
が設けられ、上記第2の弁48を下端フランジ部1の下
面に押し付ける方向に付勢している。また、第1の接続
部材44には第1のカテーテル12が接続され、その延
出端は血管16内に挿入固定されている。さらに、第2
の接続部材45には第2のカテーテル14が接続され、
その延出端は炎症部15に導かれている。
2の弁48がN極を上、S極を下にし、上記第2の縦孔
43を液密的に閉塞可能に収容され、この第2の弁48
と第2の接続部材45の底部との間には第2のばね49
が設けられ、上記第2の弁48を下端フランジ部1の下
面に押し付ける方向に付勢している。また、第1の接続
部材44には第1のカテーテル12が接続され、その延
出端は血管16内に挿入固定されている。さらに、第2
の接続部材45には第2のカテーテル14が接続され、
その延出端は炎症部15に導かれている。
この場合、横孔41、第1の縦孔42および第2の縦孔
43が導入口4の一部を構成し、第1の接続部材44お
よび第2の接続部材45内が導出口を構成し、さらに第
1の弁46および第2の弁48が切換手段を構成してい
る。
43が導入口4の一部を構成し、第1の接続部材44お
よび第2の接続部材45内が導出口を構成し、さらに第
1の弁46および第2の弁48が切換手段を構成してい
る。
また、50は第1の操作リングであり、このリング50
の一側部には磁石51がS極を上、N極を下にし、その
N極をリング50の下面に面して設けられている。また
、52は第2の操作リングであり、このリング52の一
側部には磁石53がN極を上、S極を下にし、そのS極
をリング52の下面に而して設けられている。なお、そ
の他の基本構成は上記第1実施例と同様であり、説明は
省略する。
の一側部には磁石51がS極を上、N極を下にし、その
N極をリング50の下面に面して設けられている。また
、52は第2の操作リングであり、このリング52の一
側部には磁石53がN極を上、S極を下にし、そのS極
をリング52の下面に而して設けられている。なお、そ
の他の基本構成は上記第1実施例と同様であり、説明は
省略する。
このような構成の経皮端子において、炎症部15に坑炎
症剤を供給する場合は、第9図に示すように第1の操作
リング50を生体外から上端フランジ部3の外周に、そ
の磁石51を第2の弁48と対向させて体表面に密着さ
せる。すると、磁石51のN極と第2の弁48のN極と
が対向しているから、その磁力によって第2の弁48が
第2のばね49の付勢力に抗して押し下げられ、それに
よって第2の縦孔43が下端フランジ部1の下面に開口
する。その状態で、生体外から導入管54、ポンプ55
、リザーバ56からなる薬液注入装置57の上記導入管
54を導入口4内に挿入し、上記ポンプ55を動作する
ことで、リザーバ56内の坑炎症剤を導入口4、横孔4
1、第2の縦孔43、第2の接続部材45、第2のカテ
ーテル14を介して炎症部15に供給できる。また、血
管16内に抗癌剤を注、入する場合は、第2の操作リン
グ、52を生体外から上端フランジ部3の外周に、その
磁石53を第1の弁46と対向させて体表面に密着させ
る。すると、磁石53のS極と第1の弁46のS極とが
対向しているから、その磁力によって第1の弁46が第
1のばね47の付勢力に抗して押し下げられ、それによ
って第1の縦孔42が下端フランジ部1の下面に開口す
る。
症剤を供給する場合は、第9図に示すように第1の操作
リング50を生体外から上端フランジ部3の外周に、そ
の磁石51を第2の弁48と対向させて体表面に密着さ
せる。すると、磁石51のN極と第2の弁48のN極と
が対向しているから、その磁力によって第2の弁48が
第2のばね49の付勢力に抗して押し下げられ、それに
よって第2の縦孔43が下端フランジ部1の下面に開口
する。その状態で、生体外から導入管54、ポンプ55
、リザーバ56からなる薬液注入装置57の上記導入管
54を導入口4内に挿入し、上記ポンプ55を動作する
ことで、リザーバ56内の坑炎症剤を導入口4、横孔4
1、第2の縦孔43、第2の接続部材45、第2のカテ
ーテル14を介して炎症部15に供給できる。また、血
管16内に抗癌剤を注、入する場合は、第2の操作リン
グ、52を生体外から上端フランジ部3の外周に、その
磁石53を第1の弁46と対向させて体表面に密着させ
る。すると、磁石53のS極と第1の弁46のS極とが
対向しているから、その磁力によって第1の弁46が第
1のばね47の付勢力に抗して押し下げられ、それによ
って第1の縦孔42が下端フランジ部1の下面に開口す
る。
その状態で、生体外から薬液注入装置57の導入管54
を導入口4内に挿入し、ポンプ55を動作することで、
リザーバ56内の抗癌剤を導入口4、横孔41、第1の
縦孔42、第1の接続部材44、第1のカテーテル12
を介して血管16内に注入できる。
を導入口4内に挿入し、ポンプ55を動作することで、
リザーバ56内の抗癌剤を導入口4、横孔41、第1の
縦孔42、第1の接続部材44、第1のカテーテル12
を介して血管16内に注入できる。
したがって、この場合でも同一の患者に対し、体内の異
なる2か所の部位に薬液を投与するにあたり、1つの導
入口4を介して第1のカテーテル12または第2のカテ
ーテル14のどちらか一方に薬液を選択的に注入できる
。つまり、1つの導入口4を共用でき、よって経皮端子
を2つ埋め込む必要がなく、1つで済み、しかも導入口
4も1つなので、導入口体2の部分の径を細くできる。
なる2か所の部位に薬液を投与するにあたり、1つの導
入口4を介して第1のカテーテル12または第2のカテ
ーテル14のどちらか一方に薬液を選択的に注入できる
。つまり、1つの導入口4を共用でき、よって経皮端子
を2つ埋め込む必要がなく、1つで済み、しかも導入口
4も1つなので、導入口体2の部分の径を細くできる。
よって、上記第1実施例と同様な効果が得られる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されず、例えば第1
実施例において、注入薬液や体液、血液等が生体外に逆
流しないように密閉栓8を導入口4内に設けたが、これ
に代わり活栓等を用いてもよい。また、生体内の処置や
エネルギ供給を行う部分が2か所あるいは3か所の場合
を示したが、これに限らず、4か所以上でももちろん可
能である。
実施例において、注入薬液や体液、血液等が生体外に逆
流しないように密閉栓8を導入口4内に設けたが、これ
に代わり活栓等を用いてもよい。また、生体内の処置や
エネルギ供給を行う部分が2か所あるいは3か所の場合
を示したが、これに限らず、4か所以上でももちろん可
能である。
[発明の効果コ
以上述べたように本発明によれば、同一の患者に対し、
体内の複数部位を診断、処置したい場合、1つの導入口
体を共用でき、よって経皮端子を複数個埋め込む必要が
なく、1つで済み、しかも導入口体も1つなので、その
導入口体の部分の径を細くでき、る。これにより、患者
に対する外科的侵襲を軽減でき、また導入口体と生体皮
膚組織との接触面積が小さく、外部から細菌が侵入しに
くくなるものである。
体内の複数部位を診断、処置したい場合、1つの導入口
体を共用でき、よって経皮端子を複数個埋め込む必要が
なく、1つで済み、しかも導入口体も1つなので、その
導入口体の部分の径を細くでき、る。これにより、患者
に対する外科的侵襲を軽減でき、また導入口体と生体皮
膚組織との接触面積が小さく、外部から細菌が侵入しに
くくなるものである。
第1図ないし第3図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図は経皮端子の断面図、第2図および第3図はそれぞ
れ使用状態を示す断面図、第4図は本発明の第2の実施
例を示す経皮端子の断面図、第5図および第6図は本発
明の第3の実施例を示し、第5図は経皮端子の断面図、
第6図は使用状態を示す断面図、第7図ないし第10図
は本発明の第4の実施例を示し、第7図は経皮端子の断
面図、第8図は第1の操作リングの断面図、第9図は使
用状態を示す断面図、第10図は第2の操作リングの断
面図である。 1・・・下端フランジ部(安定部)、2・・・導入口体
、4・・・導入口、5・・・第1の導出口、6・・・第
2の導出口、10・・・刺入貫通栓(切換手段)。
1図は経皮端子の断面図、第2図および第3図はそれぞ
れ使用状態を示す断面図、第4図は本発明の第2の実施
例を示す経皮端子の断面図、第5図および第6図は本発
明の第3の実施例を示し、第5図は経皮端子の断面図、
第6図は使用状態を示す断面図、第7図ないし第10図
は本発明の第4の実施例を示し、第7図は経皮端子の断
面図、第8図は第1の操作リングの断面図、第9図は使
用状態を示す断面図、第10図は第2の操作リングの断
面図である。 1・・・下端フランジ部(安定部)、2・・・導入口体
、4・・・導入口、5・・・第1の導出口、6・・・第
2の導出口、10・・・刺入貫通栓(切換手段)。
Claims (1)
- 生体皮下に埋入された安定部と、この安定部に設けられ
先端が体表面に突出した単一の導入口体と、上記安定部
に設けられ上記導入口体と連通する複数の導出口と、こ
れら導出口と上記導入口体との相互の連通を切り換える
切換手段とを具備したことを特徴とする経皮端子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1263495A JPH03126438A (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 経皮端子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1263495A JPH03126438A (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 経皮端子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03126438A true JPH03126438A (ja) | 1991-05-29 |
Family
ID=17390316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1263495A Pending JPH03126438A (ja) | 1989-10-09 | 1989-10-09 | 経皮端子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03126438A (ja) |
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-
1989
- 1989-10-09 JP JP1263495A patent/JPH03126438A/ja active Pending
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US11771823B2 (en) | 2005-11-03 | 2023-10-03 | Medtronic Minimed, Inc. | Fluid delivery devices, systems and methods |
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US10507316B2 (en) | 2010-02-12 | 2019-12-17 | Renishaw (Ireland) Limited | Implantable fluid router |
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