JPH0312514Y2

JPH0312514Y2 -

Info

Publication number: JPH0312514Y2
Application number: JP12059882U
Authority: JP
Priority date: 1982-08-10
Filing date: 1982-08-10
Publication date: 1991-03-25
Also published as: JPS5926339U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は枚葉印刷機の給紙装置に関するもので
ある。さらに詳しく言えば、枚葉紙を揺動回転輪
に吸着させ、その揺動回転によつて圧胴に後押し
で送り込んだのち、所定のタイミングで吹離すよ
うにした給紙装置の改良に係るものである。

従来、第１図に示すように、給紙テーブルａの
テーブル面に臨む穿孔周面を備えた揺動回転輪ｂ
の内部に、バキユームチヤンバＣを備え、このバ
キユームチヤンバＣをタペツトバルブｄを介して
吸気源に連通させると共に、図示しない別系統の
ブロー装置を備え、揺動回転輪ｂに対する枚葉紙
ｅの吸着と吹離しとを所定のタイミングで行わせ
るようにした給紙装置がしられている。しかし構
造が複雑になると共に、比較的短期間の作動でバ
ルブ面が摩耗し、揺動回転輪ｂへの枚葉紙ｅの吸
着タイミングが変動すること、あるいは吸着系統
と吹離し系統とが別置されているため上記変動に
伴つてタイムラグが発生し、その結果、見当精度
が損われる等の欠点があつた。

本考案は叙上の公知技術の欠点を解消しようと
するもので、以下図面を参照して実施例について
説明する。第２図は２色刷印刷機の代表的な全体
概略図である。１は本考案に係る揺動回転輪（以
下略してサクシヨンロールという）である。２は
紙を安定させるためのペーパーガイド、３はフイ
ーダー部１２から送り込まれる用紙のガイドとな
るフイーダーテーブル、４は印刷部の圧胴であ
る。５は版胴６からインクを転写するためのゴム
胴、７，８，９はグリツパー１１によつて用紙を
送るための送り胴、１０はデリバリー部１３へ印
刷された用紙を送るための排紙胴、１４はベース
フレームである。

第３図〜第４図はサクシヨンロール１の詳細を
示し、１５は外周にサクシヨン及びエヤブロー用
の孔１６を有するサクシヨンロールセルである。
１７はサクシヨンロールセル１５を軸２８に固定
するための止めねじ、１８はシールリングであ
る。１９，２０は真空及び空圧を所定の角度位置
で発生させる孔である。２１，２２は孔１９，２
０の閉塞されているときのバイパスで、真空及び
空圧ポンプ、バルブ等の安全装置の用をなしてい
る。２３は真空及び空圧用の通路を有する固定マ
ニホールドで、２４はその出入口である。

２６は円周上の所定の位置、角度で半径方向孔
を有するローターマニホールドで、この回転は圧
胴軸端からチエーン３８及びスプロケツト２７に
より印刷部の圧胴４とタイミングをとつて回転す
るようになつている。スプロケツト２７はロータ
リーマニホールド自体に設けられている。２９は
滑り軸受で、サクシヨンロールセル１５が軸２８
と一体となつて揺動運動を行ない、固定マニホー
ルド２３との間では滑り接触となる。３０，３１
はサクシヨンロールに内蔵のロータリーバルブの
位置決め固定用プレートである。３２は紙１１を
案内するフイーダーボード、３３は軸２８を支持
する軸受ブラケツトである。３４，３５は空圧エ
ヤブロー及びバキユームエヤーの出入口である。
なお揺動軸２８は特に図示しないが圧胴４の回転
軸からカム→フオロアー→チエーン・スプロケツ
トの経路で駆動され、圧胴４の回転とタイミング
をとるようになつている。

第５図は第４図と同様の図面であるが、第６図
〜第９図に示す本図のＡ−Ａ，Ｂ−Ｂ，Ｃ−Ｃ，
Ｄ−Ｄの各断面を参照してその詳細構成並びに作
動について以下説明する。第６図で明らかなよう
に、サクシヨンロールセル１５には全周に亘つて
孔１６が穿設されている。シールリング１８には
サクシヨンあるいはブロー源に通ずる開口１８ａ
が設けられている。

ロータリーマニホールド２６には第６図に示す
如く、角θ₁にまたがるサクシヨン用開孔１９が設
けられている。また同じくロータリーマニホール
ド２６には第７図に示すように角θ₃にまたがるブ
ロー用開孔２０が軸芯方向又は径方向に設けられ
ている。

第８図は第５図のＣ−Ｃ断面で、これから明ら
かなごとくロータリーマニホールド２６に設けら
れるバイパス用のサクシヨン孔２１は角θ₅に亘つ
て設けられている。第９図は第５図のＤ−Ｄ断面
を示し、第８図と同様、ロータリーマニホールド
２６に角θ₆に亘つて穿設されているバイパス用の
ブロー孔２２を示す。

さて、第１０図で明らかな如くサクシヨン用の
開口２４をサクシヨンに連結すると、開口１９、
開口１８ａが連絡し、孔１６から給紙は吸引され
る。しかるに、ロータリーマニホールド２６が回
転し第１１図の如く開口１８ａが塞がると給紙の
サクシヨンは行われないが、このときは第８図の
如くバイパス通路２１が開口２４と通じバイパス
される。

第１２図はさらにロータリーマニホールド２６
が回転し、ブロー用の開口２０が開口１８ａと連
絡されると、ブロー入口２４′からの圧縮空気が
開口２０→開孔１８ａと流れ、サクシヨンロール
セル１５の上部にある給紙を逆に吹き放す。

第１３図はロータリーマニホールド２６がさら
に回転し、ブロー入口２４′が塞がれた状態で、
この状態になると、第９図の如く、ブロー空気は
開口２２を介しバイパスされる。以上説明した如
く、サクシヨンロールセル１５は圧胴４までの送
り込み角度に相当するだけ回転し、次の用紙が前
当３７（第３図）に到達するまでには、元の位置
へ戻るという運動を繰り返す。サクシヨンロール
セルの揺動も、ロータリーマニホールドの回転
も、圧胴４の回転軸からチエーン、スプロケツト
等を経て同期運転されるので、真空及びエヤブロ
ーを正確なタイミングで作動させることができ
る。

以上本考案によれば、ロータリーバルブ内蔵型
のサクシヨンロール方式であり、真空及びエヤー
ブローの両方共、印刷部の圧胴の回転軸と同期
し、１回転360゜から割出しを行つているので、正
確なタイミングで作動させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサクシヨンドラム方式の説明
図。第２図は本考案に係る枚葉印刷機。第３図は
枚葉印刷機の給紙装置。第４図は第３図の−
矢視図。第５図は給紙装置の縦断面図。第６図は
第５図のＡ−Ａ断面図。第７図は同じくＢ−Ｂ断
面図。第８図は同じくＣ−Ｃ断面図。第９図は同
じくＤ−Ｄ断面図。第１０図はサクシヨン時のサ
クシヨンロール作動図。第１１図はサクシヨン終
了時の状態。第１２図はブロー時のサクシヨンロ
ール作動図。第１３図はブロー終了時の状態を示
す。図において、１……揺動回転輪（サクシヨンロ
ール）、２……ペーパーガイド、３……フイーダ
ーテーブル、４……圧胴、５……ゴム胴、６……
版胴、７，８，９……送り胴、１０……排紙胴、
１１……グリツパー、１２……フイーダ部、１３
……デリバリー部、１４……ベースフレーム、１
５……サクシヨンロールセル、１６……（サクシ
ヨン及びエヤブロー用）孔、１７……止めねじ、
１８……シールリング、１９……（サクシヨン
用）孔、２０……（ブロアー用）孔、２１……サ
クシヨン孔（バイパス）、２２……ブロアー孔
（バイパス）、２３……固定マニホールド、２４…
…エヤ出入口、２６……ロータリーマニホール
ド、２７……スプロケツト、２８……揺動軸、２
９……滑り軸受、３０，３１……固定プレート、
３２……フイーダーボード、３３……軸受ブラケ
ツト、３４……エアーブロー源の孔、３５……真
空源の孔、３７……前当。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

圧胴の回転に対し同期して駆動される揺動軸２
８と、該揺動軸に固定され、周面に多数の孔１６
を備えたサクシヨンロールセル１５と、該サクシ
ヨンロールセルに対し固定で軸方向の開口１８ａ
を有するシールリング１８と、該シールリングに
対し相対回動し、サクシヨン用の孔１９とブロー
用の孔２０ならびにバイパス孔２１，２２を有
し、圧胴の回転と同期して回動されるロータリー
マニホールド２６と、前記揺動軸２８に対し滑り
軸受２９を介し係合する固定マニホールド２３と
からなるサクシヨンロールを有することを特徴と
する枚葉印刷機に於ける給紙装置。